Title
バーガー・コートにおける会社の政治的言論権の拡大 :
ベロッティ以後の判例を追う(上)
Author(s)
中原, 俊明
Citation
琉大法学 = RYUDAI LAW REVIEW(39): 1-26
Issue Date
1986-10-20
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12001/10055
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判
例
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追
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( 上 ) -目 次 二 は じ め に ‖ 会 社 言 論 の 三 つ の 類 型 口 問 題 の 背 景 -特 に ペ ロ ッ テ ィ 判 決 二 、 ア ン ダ ー ソ ン 対 ボ ス ト ン 市 事 件 ‖ 事 実 関 係 臼 原 審 の 判 旨白
連 邦 日璽 簡 裁 の 判 旨 輯 問 題 と 考 察 三 ㌧ コ ン ソ リ デ ー テ ィ ド ・ エ デ ィ ソ ン 社 対 ニ ュ ー ヨ ー ク 州 公 益 事 業 委 員 会 事 件 ‖ 事 実 関 係 臼 連 邦 最 高 裁 の 判 旨 日 間 題 と 考 察中
原俊
明
Ⅲ 本 件 の 意 義 偽 問 題 点 の 検 討㈲
全 体 的 評 価 (以 上 本 号 ) 四 、 賃料
統 制 に 反 対 す る 市 民 の 会 対 バ ー ク レ ー 市 事 件 ‖ 事 実 関 係 臼 連 邦 最 高 裁 の 判 旨 白 問 題 と 考 察 Ⅲ 先 例 と の 関 係 刷 結 社 の 自 由 と い う 論 拠刷
緊 要 な 利 益 の 判 断㈲
今 後 へ の 影 響 五 、 ア セ ン ズ 木 材 会 社 対 連 邦 選 挙 委 員 会 事 件 ‖ 事 実 関 係2
臼 第 十 一 巡 回 区 控 訴 裁 の 判 旨 日 間 題 と 考 察 六 、 連 邦 選 挙 委 員 会 対 全 国 保 守 政 治 行 動 委 員 会 事 件 ‖ 事 実 関 係 及 び 連 邦 最 高 裁 判 旨 日 間 題 と 考 察 七 、 結 び に 代 え て ‖ ま と め 臼 バ ー ガー
・ コ ー ト へ の 評 価 臼 へイ
ステ
ィ ン グ ス ・ ノ 1 -等 の 問 題 提 起 琉大法芋 第39号 (1986) は じ め に H 会 社 言 論 の 三 つ の 類 型 (-) お お よ そ 会 社 が 対 外 的 に 言 論 を 発 す る 、 つ ま り 発 言 す る と い う 場 合 、 次 の 三 つ の タ イ プ に 分 け ら れ る 。 即 ち 、 ① 商 業 的 言 論(c
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c ia l sp eec
h)
、 ② 政 治 的 言 論 (poli
tic
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h)
、 ③ ア ド バー
ト リ ア ル ズ (a d v e rt o ri a ls ) で あ る 。 そ れ ぞれ
の 概 略 を 次 に説
明 す る 。 ① 商 業 的 言 論 と は 何 か 。 実 は ' そ の 法 的 定 義 が 確 立 し て は い な い の で 、 理 解 に は か な り 幅 が あ る 。 狭 -解 す (2 ) る 立 場 で は 、 企 業 の 商 取 引 と い う 文 脈 の 中 で 、 製 品 、 役 務 の 売 上 増 大 を 計 る た め の 情 報 ' あ る い は 、 メ ッ セー
(3 ) ジ と こ れ に 続 -商 取 引 と の 間 に 直 接 の 機 能 的 関 連 が 存 在 す る 表 現 、 と さ れ る 。 (4 ) 他 方 、 広 -解 す る 説 に よ る と 、 発 言 者 又 は 聞 き 手 の 経 済 的 利 益 に 関 す る 表 現 、 と な る 。 判 例 は 狭 義 か ら 広 義 へ と 移 行 し て き て い る 。 (5 ) 伝 統 的 に 、 商 業 的 言 論 に 対 す る 意 法 的 保 護 は 、 否 定 的 に 考 え ら れ て き た よ う で 、 そ の 理 由 は 、 ベ イ カー
教 授 (オ レ ゴ ン 大 ) に よ れ ば 、 「商 業 的 言 論 は 専 ら 利 潤 志 向 的 で あ っ て 、 個 人 的 自 由 や 自 己 表 現 と の 重 大 な 関 係 が 欠バーガー ・コー トにおける会社の政治的言論権の拡大 (中原)
3
(6 ) 如 し て い る か ら 」 だ と す る 。 し か し 一 九 七〇
年 代 に 入 っ て バー
ガー
・ コー
ト に 大 き な 変 化 が 生 じ 、 商 業 的 言 論 へ の 窓 法 的 保 護 が 肯 定 さ れ る よ う に な る 。 そ の 根 拠づ
け と し て 、 一 般 市 民 の 「 知 る 権 利 」 や 消 費 者 の 「 情 報 を 受 け る 権 利 」 が 用 い ら (7 ) れ た 。 商 業 的 言 論 に 関 す る 広 義 の 解 釈 が 、 憲 法 的 な 保 護 の 拡 大 を も た ら し 、 そ れ は 必 ず し も 商 人 の 行 為 に 限 ら ず 、 求 人 広 告 、 薬 剤 処 方 料 金 広 告 、 避 妊 具 広 告 、 弁 護 士 報 酬 の 広 告 、 敷 地 の 芝 生 に 立 て た 家 屋 売 却 の た め の For
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の サ イ ン な ど も 含 む に 至 っ た 。 か -て 、 一 九 七 三 年 以 後 、 商 業 的 言 論 を 規 制 す る 法 令 が 次 々 に 無 効 と され
、
例 (8 ) 外 的 に 無 効 を 免 れ た の は わ ず か 二 件 の み と 言 わ れ る 。 と は い え 、 商 業 的 言 論 へ の 保 護 は 、 行 き 過 ぎ た 利 潤 志 向 か ら 消 費 者 を 守 る 必 要 が あ るの
で 、 そ の 内 容 の 真 実 性 と 合 法 性 が 前 提 と さ れ る 。 そ の 限 り で 、 公 権 的 規 制 の 働 (9 ) -余 地 が 残 る 。 ② 会 社 の 政 治 的 言 論 と は 何 か 。 あ る 定 義 に よ る と 「会 社 が 選 挙 過 程 に 影 響 を 与 え 、 又 は 政 治 的 決 定 を 形 成 す (10 ) る た め 会 社 資 金 を 使 用 す る こ と 」 だ と す る 。 こ れ は 言 論 と い う よ り 、 む し ろ 行 為(co
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t) で は な い か 、 あ る (u ) い は 言 論 と 行 為 と の 区 別 で き な い 統 合 体 で は な い か 、 と い う 議 論 も あ る が 、 判 例 (最 高裁
多 数 派 ) は 、 バ ク リ (rJ ) ー 対 バ リ オ 事 件 等 で 、 こ れ を 「言 論 」 と し て 位 置 づ け た 。 会 社 の 政 治 的 言 論 の 典 型 は 政 治 献 金 で あ る 。 近 代 的 代 議 制 民 主 主 義 の 下 で す べ て 有 権 者 は 平 等 に 一 票 を 与 え ら れ る が 、 選 挙 に 立 候 補 す る 側 で は 、 力 の 不 平 等 が 存 在 す る し 、 金 が 物 を い う(m
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現 実 を 否 定 で き な い 。 と -に 会 社 企 業 が 自 己 の 利 益 を 求 め て 金 庫 か ら (13 ) 大 量 の 資 金 を 投 入 す る こ と を 許す
と、
選 挙 の 不 公 正 と 政 治 の 腐 敗 が 生 じ る の は 必 定 で あ る 。 実 際 に も 金 権 選 挙 の に が い 経 験 が 契 機 と な っ て 、 一 九〇
七 年 に はT
・ ルー
ズ ベ ル ト 大 統 領 の 下 で テ ィ ル マ ン 法 が 制 定 さ れ 、 こ れ4 琉大法字 第39号 (1986) に よ っ て 連 邦 の 公 職 選 挙 に 関 す る 会 社 の 政 治 献 金 が 禁 止 さ れ 、 そ れ が 今 日 、 連 邦 選 挙 運 動 法 四 四 1 条 b 項 回 号 に 継 承 さ れ て い る の は 周 知 の と お り で あ る 。 従 来 の 判 例 に よ る と 、 か か る 政 治 献 金 の 性 質 は 間 接 的 な 政 治 的 言 論 と 考 え ら れ て い る 。 「代 理 人 に よ る 言 論 」 (14 ) (s p e
ec
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p ro x y ) と も よ ば れ る 。 そ し て こ れ に 対 す る 禁 止 や 制 限 は 、 献 金 者 の 言 論 の 自 由 の 中 枢 部 を 直 撃 す る も の で は な -、 そ の 周 辺 部 の 侵 害 (ヨ a rg in a 〓 n fr iコ g em
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t) に す ぎ ず 、 従 っ て こ れ は 許 さ れ る 、 と い う の が 今 日 ま で の 確 立 さ れ た 判 例 で あ る 。 他 方 、 会 社 が 候 補 者 へ の 政 治 献 金 で な -、 他 の 方 法 で 政 治 目 的 の た め に 金 銭 拠 出 を な す 場 合 が あ る 。 そ れ も 選 挙 に 関 す る 場 合 と そ う で な い 場 合 に 分 れ る 。 例 え ば 、 あ る 候 補 者 の 当 選 を 意 図 し て 有 権 者 向 け に マ ス メ デ ィ ア を 通 し て 影 響 を 与 え よ う と す る の は 前 者 で あ り 、 他 方 、 選 挙 と は 無 関 係 に レ フ ェ レ ン ダ ム や 、 イ ニ シ ア テ ィ ヴ 等 の 投 票 案 件(b
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の 結 果 に 影 響 を 与 え る た め の 拠 出 等 は 後 者 に 属 す る 。 前 者 に つ い て は 、 政 治 献 金 と 同 じ -連 邦 の 規 制が
働 -が 、 後 者 に は そ れ が な -州 法 に 委 さ れ る 。 そ し て こ の 種 の 州 法 に よ る 規 制 は 、 従 来 合 理 的 な ポ リ ス ・ パ ワー
の 行 使 と み ら れ 広 範 囲 に 行 わ れ て き た 。 し か し 、 州 が 政 治 的 言 論 を 規 制 す る の は 、 修 正 一 条 の 基 本 的 権 利 と の 関 係 で ど こ ま で 許 さ れ る の か 、 と い う 観 点 か ら チ ャ レ ン ジ を う け る よ う に な っ て き た 。 「献 金 」(co
n tr ib
u ti o n s) は さ き に み た と お り ' 献 金 者 以 外 の 他 人 の 言 論 を 支 持 す る た め の 金 銭 等 の 拠 出 で あ る の に 対 し、
「支 出 」 (e x pen
d it u re s) は 、 拠 出 者 (s pen
d e r) が 政 治 的 に 自 己 自 身 を 表 現 す る た め の 拠 出 と し て 、︼
取 E 直 接 的 、 政 治 的 言 論 と さ れ る 。 こ れ も 二 通 り あ り 、 候 補 者 又 は そ の 公 認 支 持 団 体 と 何 ら か の 通 謀 の 上 で な さ れ る 支 出 は 「非 独 立 支 出 」 と さ れ 、 献 金 と 同 様 に 考 え ら れ 、 そ の 制 限 も 是 認 さ れ て き た 。 他 方 、 候 補 者 又 は そ のバーガー ・コー トにおける会社 の政治的言論権の拡大 (中原)
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( 16 ) 公 認 支 持 団 体 と の 通 謀 な し に 行 わ れ る 独 立 支 出 (in d e p end
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p e n d it 亡 re S) は 原 則 的 に 制 限 さ れ な い 。 そ の 結(蛎・A
) 果 、 こ れ が 選 挙 の 勝 敗 を 大 き -左 右 す る に 至 っ て い る と い わ れ る 。 バー
ガー
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1
-で は 、 と -に 7 九 七〇
年 代 以 降 に お い て 商 業 的 言 論 と と も に 会 社 の 政 治 的 言 論 権 に つ い て (17 ) も 修 正 一 条 の 保 護 を 及 ぼ し て い -傾 向 を み せ て お り ' こ れ に 対 し て は 高 -評 価 す る む き も あ り 、 逆 に 「重 大 な (旭 ) 新 た な 逸 脱 」 と み る も の も あ る 。 ③ A dve
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と は a d v e rt ize
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(広 告 ) と ed itor
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(社 説 ) の 複 合 的 造 語 で 、 政 治 的 言 論 と 商 業 的 言 論 の 中 間 に 位 置 づ け ら れ る 。 そ れ は 会 社 の イ メ ー ジ を 高 め、
同 時 に 特 定 の 政 治 的 争 点 や 会 社 製 品 に 焦 点 を し ぼ (19 ) る こ と な -、 会 社 の 一 般 的 立 場 や 主 張 を 広 -知 ら せ る 言 論 の タ イ プ で あ る 。 以 上 三 つ の タ イ プ の 会 社 言 論 の う ち 本 稿 が 考 察 の 対 象 と す る の は ② 政 治 的 言 論 で あ る 。 日 間 題 の 背 景 -特 に ペ ロ ッ テ ィ 判 決 会 社 の 直 接 的 政 治 的 支 出 に 関 し て 、 ラ ン ド マー
ク ケー
ス と な っ た の が 一 九 七 八 年 の ペ ロ ッ テ ィ 事 件 の 判 決 で (20 ) あ る 。 本 稿 と の 脈 絡 維 持 に 必 要 な 限 度 で 、 ペ ロッ
テ ィ 判 決 の 概 略 を 次 に 記 し て お -0 同 事 件 で は 、 会 社 の 営 業 又 は 財 産 に 重 大 な 関 連 の な い レ フ ェ レ ン ダ ム 案 件 に 関 し て 、 投 票 結 果 に 影 響 を 与 え る 目 的 で 会 社 の な す 金 銭 等 の 支 払 を 禁 じ て い た マ サ チ ュ ー セ ッ ツ 州 法 に つ き 、 最 高 裁 が 修 正 1 条 の 言 論 の 自 由 を 制 限 し 、 無 効 で あ る と 判 決 し た 。 最 高 裁 の 多 数 意 見 (パ ウ エ ル 、 バー
ガー
等 五 裁 判 官 よ り な る ) に よ る と 、 こ の 種 の 支 出 を 政 治 的 言 論 と 位 置 づ け た 上 で 、 言 論 固 有 の 価 値 は 会 社 で あ れ 、 個 人 で あ れ 、 そ の 発 言 者 の ア イ デ ン テ ィ テ ィ ー に 影 響 さ れ な い 。 憲 法 は 雄 弁 な 表 現 も 、 説 得 力 の な い 表 現 も 等 し -保 護 す る も の で 、 議 論 の も6
琉大法芋 第39号 (1986) つ 相 対 的 価 値 は 国 民 自 身 の 責 任 で 判 断 さ れ る べ き で あ り 、 本 件 州 法 の よ う に 国 民 の き -権 利 を 制 限 す る パ ター
ナ リ ス テ ィ ッ ク な 法 律 は 、 修 正 一 条 が こ れ を 許 容 し な い 、 と し た 。 む ろ ん 、 こ れ ら の 言 論 権 が ど ん な 場 合 で も 制 限 不 可 能 と い う わ け で な -、 そ の 制 限 が 厳 格 な 審 査 (ex
ac
tin
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y ) を パ ス し 、 そ の 制 限 を 支 え る 緊 急 な 利 益(c
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t) が 立 証 さ れ れ ば 是 認 さ れ る 余 地 があ
る、
と し た 。 州 側 は 規 制 を 正 当 化 す る 緊 要 な 州 利 益 と し て、
政治
へ の 信 頼 低 下 を 防 止 す る 利 益 、 会 社 と 異 な る 意 見 を も つ 少 数 株 主 の 権 利 を 守 る 利 益 を 主 張 し た が 、 多 数 意 見 は こ れ を 認 め な か っ た 。 こ の 事 件 は 、 選 挙 に 関 す る 会 社 献 金 の 禁 止 を 直 接 問 題 と し た わ け で は な い が 、 し か し そ の 論 理 の 延 長 線 上 で 、 I: ) 遠 か ら ず 会 社 の 献 金 禁 止 法 の 「死 が 予 定 さ れ た も の 」 と 評 さ れ 、 以 後 会 社 の 政 治 的 言 論 権 の 拡 大 強 化 を 促 進 す る 働 き を す る こ と が 予 想 さ れ た の で あ っ た 。 本 稿 で は 、 さ き の ペ ロ ッ テ ィ 法 理 の 考 察 を 踏 ま え 、 同 法 理 の 影 響 を う け た と 思 わ れ る い -つ か の 事 例 を フ ォ ロー
ア ッ プ し た い 。 先 に 結 論 的 な こ と を い え ば 、 今 の と こ ろ 会 社 献 金 禁 止 法 の 「死 」 に は 至 っ て い な い が 、 会 社 の 政 治 的 言 論 権 の 拡 大 現 象 は 定 か に 看 取 さ れ る 。 そ し て 、 そ れ が 望 ま し い か 否 か に つ い て は 、 大 き -見 解 が 分 れ る と こ ろ で あ (22 ) る が 、 筆 者 自 身 は ペ ロ ッ テ ィ で の ホ ワ イ ト 反 対 意 見 の 中 に 、 棄 て 難 い 価 値 が あ る よ う に 思 わ れ る 。 以 下 に 五 つ の ケー
ス を と り あ げ る が 、 そ こ に 含 ま れ る 問 題 は 憲 法 、 選 挙 法 、 政 治 学 、 訴 訟 法 、 会 社 法 等 、 複 雑 な 学 際 的 広 が り を も ち 、 筆 者 の 力 量 で は 充 分 に カ バ ー し え な い で あ ろ う こ と を お 断 り し た い 。バーガー ・コー トにおける会社 の政治的 言論権 の拡大 (中原) (23 ) 二 ㌧ ア ン ダ ー ソ ン 対 ボ ス ト ン 市 事 件 ‖ 事 実 関 係 一 九 七 八 年 十 一 月 に 予 定 さ れ た マ サ チ ュ ー セ ッ ツ 州 で の レ フ ェ レ ン ダ ム の 投 票 案 件 と し て 、 不 動 産 課 税 の た め に 行 わ れ た 資 産 評 価 を 一
〇
〇
%
認 め 、 そ の た め に 不 動 産 の 区 分 、 評 価 、 課 税 に 関 す る 大 幅 な 権 限 を 州 議 会 に 付 与 す る こ と を 内 容 と す る 憲 法 の 一 部 改 正 を 行 お う と し て い た 。 ボ ス ト ン 市 は こ の 案 件 を 支 持 す べ -、 市 の 財 政 か ら 九 七 万 ド ル 余 を 支 出 し て 広 報 室 を 設 置 し 、 市 に 協 力 す る ボ ラ ン テ ィ ア I を 募 集 し 、 市 職 員 も 一 緒 に 勤 務 時 間 中 に こ の 活 動 に 従 事 さ せ た ほ か 、 同 じ 目 的 を 推 進 す る 同 州 市 長 会 へ 活 動 分 担 金 と し て 五〇
万 の 内 二 万 ド ル を 支 払 い 、 さ ら にP
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活 動 の た め 広 告 宣 伝 会 社 と 二〇
万 ド ル 余 の 契 約 を と り 交 し た 。 他 方、
あ る 調 査 に よ る と 、 資 産 評 価 を 一〇
〇
%
認 め て 課 税 を 行 う と 、 約 七 千 八〇
〇
万 ド ル の 租 税 負 担 が 商 工 業 資 産 か ら 住 居 資 産 へ 移 行 し 、 一 世 帯 当 り 一〇
〇
〇
ド ル 以 上 の 増 税 と な っ て 税 負 担 は 倍 増 す る こ と が 判 明 し た 。 こ れ を 知 っ た 二 人 の ボ ス ト ン 市 民 が 市 の 投 票 案 件 推 進 の た め の 公 金 支 出 を 禁 止 す る た め の 命 令 (i n juコ
Ct
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n ) の 申 立 を 含 め 、 本 件 の 訴 を 授 起 し た O マ サ チ ュ ー セ ッ ツ 州 最 高 裁 で は 、 全 員 合 議 体 で 審 理 の 結 果 ' l 部 に つ き 財 政 支 出 を 禁 ず る 命 令 が 1 足 先 に 発 せ ら れ た . 日 原 審 の 判 旨 原 告 の 主 張 は 、 地 方 自 治 体 の 支 出 権 限 は 州 一 般 法 四〇
章 五 条 に 列 挙 さ れ た 目 的 に 限 定 さ れ 、 本 件 支 出 は こ れ に 含 ま れ な い と し 、 他 方 、 被 告 は 、 市 が 修 正 1 条 の 言 論 権 に 基 づ き 本 件 支 出 を な し う る と 主 張 し た 。 争 点 は 、 一 般 法 及 び 連 邦 憲 法 修 正 一 条 及 び 一 四 条 と の 関 係 で 市 に 支 出 権 限 が あ る か 否 か 、 で あ る 。 原 審 ( マ サ チ ュ ー セ ッ ツ 最 高 裁 ) は い ず れ と の 関 係 で も 否 定 的 判 断 を 示 し た 。8
琉大法学 第39号 (1986) そ の 理 由 は こ う で あ る 。 自 治 体 の 支 出 は 州 一 般 法 四〇
章 五 条 の 列 挙 に 限 定 さ れ な い が 、 同 法 五 五 章 「政 治 運 動 の 支 出 ・ 献 金 の 開 示 及 び 規 制 」 に よ る と 、 会 社 が レ フ ェ レ ン ダ ム 等 に 関 連 し て 資 金 拠 出 を な す こ と を 制 限 し て い る 。 そ こ に 地 方 自 治 体(m
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n ) は 含 ま れ て い な い が 、 そ の 趣 旨 は 自 治 体 が か か る 支 出 を な す の を 全 -予 期 し て い な い から
だと
解 され
る。
即 ち 五 五 章 は レ フ ェ レ ン ダ ム 案 件 に 関 し 、 自 治 体 が 影 響 力 を 行 使 す べ -支 出 す る い か な る 権 限 を も 奪 っ た も の と 判 断 す る 。 (24 ) 一 九 二 五 年 の ギ ト ロー
対 ニ ュ ー ヨ ー ク 事 件 か ら ペ ロ ッ テ ィ に 至 る 過 去 五〇
年 間 、 修 正 一 四 条 が 言 論 の 自 由 を 州 の 侵 害 か ら 守 っ て き た が 、 し か し 州 や 地 方 自 治 体 が 有 権 者 へ 提 示 さ れ る 問 題 に 対 し 自 己 の 立 場 を 擁 護 す べ -(25 ) 公 金 を 使 用 す る た め の 言 論 の 自 由 と い う も の を 判 例 は 考 え た こ と が な い 。 ペ ロ ッ テ ィ に 即 し て 論 点 を み る と 、 州 (議 会 ) が 市 に 対 し て 本 件 の 案 件 支 持 の た め 、 資 金 を 支 出 す る 権 限 を 否 定 し た こ と は 、 修 正 1 条 が 保 護 を 意 図 し た 表 現 を 制 約 す る か 、 と い う こ と に な る o ペ ロ ッ テ ィ 判 決 は 会 社 に 対 し て は ' 言 論 制 限 が 有 効 た り う る 余 地 を 残 し て い る . 一 方 的 な 党 派 的 言 論 の た め の 自 治 体 に よ る 資 金 支 出 が 修 正 一 条 の 保 護 す る 表 現 だ と 仮 定 し て も 、 州 が 市 に 課 し た 制 限 を 正 当 化 す る 「緊 要 な 州 利 益 」 は 明 確 に 存 在 す る し 、 こ の 制 限 が 服 さ ね ば な ら な い 「厳 格 な 審 査 」 に も 適 合 す る も の と 結 論 す る 。 反 対 者 と 州 の 規 制 利 益 の 問 題 に つ い て 、 ペ ロ ッ テ ィ で の 株 主 の 場 合 と 違 っ て 、 本 件 原 告 の 如 き 不 動 産 税 納 付 者 は 市 の 支 出 に よ る 財 産 上 の 影 響 を 免 れ る こ と が で き な い 。 ペ ロ ッ テ ィ の 多 数 意 見 で 不 存 在 と 認 定 さ れ た 強 制 (coe
rc
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n)
が 本 件 に は 存 す る の で あ る 。 臼 連 邦 最 高 裁 の 判 旨 被 告 ボ ス ト ン 市 側 で は 、 さ き の 公 金 支 出 禁 止 命 令 の 執 行 停 止 を プ レ ナ ン 裁 判 官 (巡 回 控 訴 裁 判 事 を 兼 任 ) にバーガー ・コー トにおける会社の政治的言論権 の拡大 (中原) 9 申 立 て た 。 同 裁 判 官 は、 ペ ロ ッテ ィ に照 ら し て レ フ ェレ ン ダ ム に 反 対 の 会 社 が そ の反 対 の た め の 支 出 を 自 由 に な し う る こ と 、 本 件 執 行 停 止 を 認 め ね ば 市 が 永 久 に レ フ ェ レ ン ダ ム 支 持 の た め の 支 出 の 機 会 を 失 う こ と、 を 理 (26 ) 由 に 七 八 年 一
〇
月 二〇
日 に 執 行 停 止 を 認 め た 。 こ の プ レナ ン 決 定 に不 服 であ っ た 原 告 市 民 側 は 、 そ の 取 消 を 求 め て最 高 裁 の 全 員 合 議 体 に よ る 審 査 を 申 立 て ll .J[ た が 、 多 数 意 見 は 一 一 月 六 日 に同 決 定 を 支 持 す る裁 判 を な し 原 告 が 敗 退 し た 。 こ れ に は ス テ ィー
ヴ ン ス 、 ス チ ュ ワ -ト 、 レー ンキ ス ト の 三 裁 判 官 の反 対 が あ っ た 。 マ サ チ ュ ー セ ッ ツ 州 最 高 裁 の 判 決 自 体 は ' 最 高 裁 に 上 告 さ れ た が 、 実 質 的 な 連 邦 問 題 を 含 ん で い な い と し て 、 (28 ) 七 九 年 一 月 八 日 に上 告 棄 却 さ れ た 。 こ れ に対 し て 連 邦 問 題 を 含 み 、 従 っ て 口頭 弁 論 を 開 始 す べL と い う 立 場 を と っ た の が プ レナ ン 、 ブ ラ ック マ ン 及 び パ ウ エ ル の 三 裁 判 官 で あ っ た 0 囲 問 題 と考 察 本 件 で の 原 審 即 ち 、 マ サ チ ュ ー セ ッ ツ 州 最 高 裁 の 姿 勢 は 、 ペ ロ ッテ ィ 法 理 の 枠 組 み の中 で、 州 に よ る 下 部 自 治 体 の公 金 支 出 規 制 を 正 当 化 し よ う と試 み た 。 そ れ に対 し 、 連 邦 最 高 裁 も ペ ロ ッテ ィ の 多 数 説 の 論 理 を 踏 襲 しつ
つ
、 し か も こ れ を 拡 大 強 化 す る 判 断 を 打 ち 出 し て い る . と -に べ ロ ッテ ィ 法 理 の 拡 大 と い う 観 点 か ら 二 つ の問 題 点 が コメ ント に 値 し ょ う 。 第 一 点 は 、 修 正 一 条 の 言 論 権 を 会 社 か ら 地 方 自 治 体 に ま で拡 張 し た こ と で あ る 。 原 審 は 、 ペ ロ ッテ ィ に 一 応 従 い つ つ 、 保 護 の 対 象 た る べ き 言 論 が 本 件 に は 含 ま れ て いる と し な が ら も 、 発 言 主 体 の ア イデ ン テ ィ テ ィ ー に ょ る 区 別 が こ こ で は 正 当 化 さ れ る と の 見 解 を と っ た し 、 過 去 の判 例 で も 、 ほ と ん ど政 治 目 的 で自 治 体 が 公 金 支 (29 ) 出 を な す のを 許 容 し て いな い こ と を 指 摘 し た 。1
0
琉大法芋 第39号 (1986) 会 社 が 当 事 者 で あ っ た ペ ロ ッ テ ィ 事 件 で は 、 最 高 裁 は 「雄 弁 な 言 論 も 説 得 力 の な い 言 論 も 同 じ 保 護 を う け る 」 と 述 べ た が 、 本 件 で は 、 こ の 論 理 が 自 治 体 た る ボ ス ト ン 市 に ま で そ の ま ま あ て は め ら れ た の で あ る 。 果 し て 会 社 と 地 方 自 治 体 を 同 視 す る こ と に 問 題 が な い か 、 と の 疑 問 が 起 き る 。 フ ォー
ダ ム ・ ノー
ト は 両 者 が 本 質 的 に 異 な る こ と を 強 調 し て お り 、 筆 者 に は 説 得 力 が 感 じ ら れ る 。 即 ち 、 会 社 の 政 治 的 言 論 は、
自 己 の 経 済 的 目 的 達 成 と い う 意 図 か ら 出 て お り 、 有 権 者 も そ れ を 前 提 に 受 け と る 。 け れ ど も 自 治 体 の 言 論 に は か か る 期 待 が な -、 有 権 者 に は そ の 動 機 が 不 明 瞭 な ま ま ' 真 の 争 点 か ら 気 を そ ら さ れ 、 そ し て い か に 投 票 す べ き か を 巧 み に 誘 導 さ れ (30 ) つ つ 、 結 局 、 そ の 党 派 的 言 論 の も つ 影 響 か ら 免 れ る こ と が で き な い 、 と い う 危 険 が 指 摘 さ れ て い る 。 第 二 点 は 、 反 対 者 へ の 強 制 の 要 素 の 存 在 を 軽 視 し た こ と で あ る 。 か つ て トー
マ ス ・ ジ ェ フ ァー
ソ ン は 「信 じ (= ) て も い な い 意 見 の 宣 伝 の た め に 金 銭 の 拠 出 を 強 要 す る こ と は 、 罪 深 -か つ 暴 虐 な こ と だ 」 と 述 べ た と い う 。 本 件 で 反 対 納 税 者 の う け る 強 制 の 程 度 は 、 会 社 の 株 主 に 比 べ て か な り 大 き い と い え る 。 事 実 上 、 ボ ス ト ン 市 の 政 治 的 見 解 の た め に 支 出 を 強 要 さ れ る 反 対 納 税 者 の 立 場 は 、 株 主 総 会 の 多 数 決 で 敗 れ た 少 数 株 主 と 同 じ と は い い 難 い の で は な い か 。 株 主 が 自 己 の 持 株 を 売 却 し て 会 社 を 脱 退 す る よ う に 、 反 対 納 税 者 が そ の 属 す る 自 治 体 を 離 脱 す る こ と は 容 易 で は な い か ら で あ る 。 こ う し て 政 府 機 関 が 情 報 伝 達 と い う 名 の 下 に 政 治 的 問 題 へ 直 接 立 入 る と き 、 本 来 の 統 治 作 用 に 有 効 に 奉 仕 せ ず 、 か え っ て 個 人 の 内 心 に 留 保 さ れ る べ き 決 定 を 強 要 す る こ と に な (32 ) る 、 と の 批 判 は や は り 正 当 で あ る と 思 わ れ る 。11 バーガー ・コー トにおける会社の政治的言論権 の拡大 (中原) (33 ) 三 ㌧ コ ン ソ リ デ ー テ ィ ド ・ エ デ ィ ソ ン 社 対 ニ ュ ー ・ ヨ ー ク 州 公 益 事 業 委 員 会 事 件 ‖ 事 実 関 係 電 力 関 係 で あ る コ ン ソ リ デ
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テ ィ ド ・ エ デ ィ ソ ン 社 (以 下c
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社 と 略 称 す る ) で は 、 一 九 七 六 年 1 月 分 の 電 気 料 金 請 求 書 の 封 筒 の 中 に 、 別 の 文 書(b
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S e r t S ) を 同 封 し て 顧 客 へ 送 付 し た 。 そ の 文 書 の 見 出 し は 「 い ぜ ん と し て 独 立 こ そ 目 標 ! 原 子 力 は 戦 い を 勝 利 す る た め に 必 要 」 と な っ て お り ' そ の 内 容 は 原 子 力 の 恩 恵 を 説 い て お お よ そ 次 の よ う に 記 さ れ て い た 。 「原 子 力 は 、 も は や 新 し -そ し て 実 験 的 な も の で な -、 証 明 済 み の テ ク ノ ロ ジ ー で あ る 。 社 会 の 誰 一 人 と し て 原 子 力 関 連 事 故 で 危 害 を 受 け 、 又 は 死 亡 し た こ と は な い 。 原 子 力 発 電 こ そ は 、 安 全 か つ 経 済 的 で ク リー
ン で あ る 。 原 子 力 エ ネ ル ギ ー を 増 加 活 用 す る こ と が 、 わ が 国 の エ ネ ル ギ ー 資 源 を 外 国 依 存 か ら 独 立 さ せ る も の で あ る 」 こ れ に 対 し て 、 天 然 資 源 防 衛 協 会(N
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と 略 称 す る ) と い う 民 間 団 体 が 、c
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社 の 翌 月 の 請 求 書 用 封 筒 の 中 に、
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側 が 用 意 す る 反 対 意 見 書 も 同 封 す る よ う 要 求 し た 。 と こ ろ がc
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社 が こ の 要 求 を 拒 絶 し た の で 、N
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は ニ ュー
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ク 州 公 益 事 業 委 員 会 にC
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社 の 請 求 書 用 封 筒 で は、
公 共 的 重 要 性 を も つ 論 点 に つ い て、
同 社 と 異 な る 意 見 に 対 し て も 機 会 が 与 え ら れ る べ き で あ る 、 と し て 然 る べ き 処 置 を 求 め た 。 一 九 七 七 年 二 月 一 七 日 に 、 公 益 事 業 委 員 会 はN
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の 要 求 を 斥 け 、 同 時 に 、C
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社 に 対 し て は 、 将 来 の 原 子 力 開 発 を 望 ま し い と す る 意 見 を 含 め 、 政 治 的 問 題 を 論 ず る た め に 請 求 書 の 同 封 文 書 を 利 用 す る こ と を 禁 ず る 命 令 を 出 し た 。 そ の 理 由 と し て 、 こ れ ら の 文 書 を 受 領 す る 顧 客 は 同 社 の 信 条 に 服 従 さ せ ら れ る い わ れ の な い 多1
2
琉大法芋 第39号 (1986) 様 な 見 解 を も っ た 「囚 わ れ の 聴 衆 」(C
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)
で あ る 。 従 っ て 、 公 共 政 策 上 の 争 い あ る 問 題 点 に 自 社 の 見 解 を 表 明 す る た め 請 求 書 の 同 封 文書
を 使っ
て は な ら な い 、 と し た 。 こ れ に 不 服 のC
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社 が 、 同 命 令 の 合 憲 性 を 争 う た め ニ ュー
・ ヨ ー ク 州 の 裁 判 所 へ 提 訴 し た の が 本 件 で あ る 。 1 審 で は 命 令 を 違 憲 と 判 断 し 、 控 訴 審 で は こ れ を 破 棄 し 、 上 告 審(N
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o f A p p e a ls ) で は 、 同 命 令 が 顧 客 の プ ラ イ バ シ ー 保 護 を 目 的 と し た 有 効 な 時 間 的 ' 場 所 的 ' 方 法 的 規 制 に該
当 し 、 合 憲 で あ る 、 と 判 示 し た 。 臼 連 邦 最 高 裁 の 判 旨 連 邦 最 高 裁 で 上 告 受 理 さ れ た が 、 争 点 は 「公 益 事 業 委 員 会 は 電 力 会 社 が 原 発 擁 護 論 を 内 容 と す る 文 書 を 電 気 料 金 請 求 書 に 同 封 す る の を 禁 止 す る 命 令 を 出 し た こ と に よ っ て 、C
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社 の 修 正 一 条 、 一 四 条 の 権 利 を 侵 害 し た か 否 か 」 で あ っ た 。 パ ウ エ ル 裁 判 官 が 法 廷 意 見 を 執 筆 し 、 七 対 二 で ' 争 点 に 対 し て は 、 権 利 侵 害 が あ り 、 命 令 を 違 憲 無 効 と 判 示 し て 原 審 判 決 破 棄 を 云 渡 し た 。 そ の 理 由 は 概 ね 次 の と お り で あ る 。 公 益 事 業 委 員 会 が 、 争 い あ る 問 題 へ の 発 言 を 禁 じ た こ と は 、 言 論 の 自 由 の 心 臓 部 を 攻 撃 す る も の で 許 さ れ な い 。 ペ ロ ッ テ ィ 判 決 に よ れ ば ' 言 論 固 有 の 価 値 は そ の 発 言 主 体 の ア イ デ ン テ ィ テ ィ ー に 左 右 さ れ な い の で 、 cE
社 が 言 論 の 自 由 の 享 有 主 体 で あ る こ と は 当 然 で あ る 。 こ れ に 対 す る 州 の 規 制 が 憲 法 上 是 認 さ れ る か 否 か の 問 題 は 、 次 の 三 点 を 検 討 し て 決 め る べ き で あ る 。 第 一 点 -禁 止 措 置 が 合 理 的 な 時 間 、 場 所 、 方 法 上 の 制 限 か 否 か 。バーガー ・コー トにお ける会社 の政 治的 言論権 の拡大 (中原)
1
3
第 二 点 -禁 止 が 許 容 さ れ う る 事 項 (s u b ject
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a tt e r) の 規 制 で あ る か 否 か 。 第 三 点 -禁 止 が 緊 要 な 州 利 益 に 奉 仕 す べ -必 要 最 小 限 度 の 手 段 で あ る か 。 第 1 点 に つ き 、 当 裁 判 所 は 、 従 来 ' 重 要 な 政 府 利 益 に 奉 仕 し 、 か つ コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の た め の 充 分 な 代 替 (34 ) 手 段 を 残 し た よ う な 、 合 理 的 な 時 間 、 場 所 、 方 法 上 の 規 制 を 有 効 と 認 め て き た 。 し か し 、 憲 法 上 是 認 さ れ る 時 間 、 場 所 、 方 法 上 の 規 制 も ' 言 論 の 内 容 に 基 -こ と は で き な い 。 つ ま り 内 容 中 立 的(c
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な 規 制 で あ る こ と が 必 要 で あ る と こ ろ 、 本 件 の 禁 止 措 置 は そ の よ う な も の と し て は 支 持さ
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第 二 点 に つ き 、 思 想 の 市 場 に お い て 自 由 と 公 開 を 前 提 と す る 限 り 、 政 府 は い か な る 論 点 が 議 論 に 値 す る か を 選 択 す る こ と が 許 さ れ な い 。 但 し 、 例 外 的 に あ る 限 ら れ た 状 況 下 で 内 容 又 は 主 題 に 関 す る 規 制 が 承 認 さ れ (35 ) て き た 。 例 え ば 、 レ -マ ン 対 シ エ イ カー
ハ イ ツ 事 件 で 、 商 業 的 宣 伝 の た め 車 内 の ス ペ ー ス を 賃 貸 し て い る (訪 ) 市 の 交 通 機 関 は 、 党 派 的 な 政 治 宣 伝 を 受 け い れ な い こ と が で き る と さ れ た 。 し か し 、 こ れ ら の 例 外 的 ケ ー ス も 、 本 件 の 規 制 に は 適 用 さ れ な い 。 な ぜ な ら 、 こ れ ら の 先 例 は 公 共 的 施 設 へ の ア ク セ ス 権 の 主 張 で あ る の に 対 し 、 本 件 はC
E
社 が 請 求 書 用 封 簡 を 利 用 し て 自 社 の 見 解 を 伝 え よ う と し た だ け で あ り 、 事 実 関 係 が 異 な る か ら で あ る。
公 益 事 業 委 員 会 が 私 人 の 表 現 の 自 由 を 制 限 し よ う と し た こ と は 、 政 府 の 財 産 使 用 の 監 督 に お け る 特 別 な 政 府 利 益 に 基 づ -先 例 に 依 拠 し て 支 持 さ れ う る も の で な い 。 第 三 点 に つ き 、 政 府 が 私 人 の 言 論 を 制 限 す る 場 合 、 政 府 側 は そ の 規 制 が 緊 要 な 州 利 益 に 奉 仕 す る た め の 正 確 に 導 き 出 さ れ た 手 段 で あ る こ と を 立 証 せ ね ば な ら な い 。 本 件 で ニ ュ ー・
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ー ク 州 公 益 事 業 委 員 会 は 次 の 三 つ の 州 利 益 を 主 張 し た 。 即 ち 、 ① 「囚 わ れ の 聴 衆 」 に 対 し てC
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社 の 見 解 の 強 要 を 回 避 す る 利 益1
4
琉大法学 第39号 (1986) ② 限 ら れ た 資 産 を 公 益 の た め に 分 配 す る 利 益 ③ 料 金 支 払 人 (顧 客 ) にC
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社 の 同 封 文 書 の コ ス ト を 負 担 さ せ な い 利 益 ① の 点 に 関 し て 、 本 件 の 顧 客 は 「囚 わ れ の 聴 衆 」 で は な い 。 即 ち 、 単 独 の 発 言 者 が 大 勢 の 聴 衆 に 対 し て 発 言 す る 場 合 、 修 正 一 条 の 下 で 政 府 は 「囚 わ れ の 聴 衆 」 が 意 に 反 す る ス ピ ー チ か ら 逃 れ る こ と が 不 可 能 で な い 限 り は 、 そ の 言 論 を 侵 害 的 と し て 禁 止 す る こ と が 許 さ れ な い 。 自 己 の 意 に 反 す る 同 封 文 書 を 受 領 し た 本 件 顧 客 は 、 そ れ か ら 目 を そ ら す こ と で 感 情 を 傷 つ け ら れ る の を 回 避 し う る し 、 封 筒 か ら そ の 文 書 を 取 り 出 し て ち り 箱 へ 捨 て れ ば よ い か ら で あ る 。 ② の 点 に 関 し て 、 請 求 書 用 封 筒 は 放 送 電 波 の 周 波 数 の よ う に 限 定 さ れ た 資 源 と は い え な い 。 ③ の 点 に 関 し て 、 同 封 文 書 の コ ス ト をC
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社 の 料 金 の 基 礎 か ら 控 除 で き な い と の 立 証 が あ っ た わ け で は な い の で 、 単 な る 侵 害 の 見 込 み だ け で は 緊 要 の 州 利 益 に な り え な い 。 結 論 と し て 、 公 益 事 業 委 員 会 の 文 書 封 入 禁 止 命 令 は ' 修 正 第 一 条 及 び 一 四 条 の 保 護 す る 言 論 の 自 由 を 直 接 侵 す も の で あ る 。 州 の 行 為 は 有 効 な 時 、 場 所 、 方 法 に よ る 制 限 で も な -、 許 容 さ れ る 内 容 規 制 に も 当 ら な い 。 緊 要 な 州 利 益 で 正 当 化 さ れ る 制 限 で も な い 。 他 方 、 ブ ラ ッ ク マ ン 及 び レー
ン キ ス ト 裁 判 官 の 反 対 意 見 の 骨 子 は 以 下 の と お り で あ る 。c
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社 は 、 州 の 創 造 し た 独 占 企 業 体 で あ り 、 そ れ が 同 封 文 書 を 利 用 す れ ば 、 顧 客 か ら 、 同 社 の 言 論 の た め の 強 制 的 支 援 を と り つ け る こ と に な る 。 ニ ュー
・ ヨー
ク 州 法 の 下 で 公 益 事 業 委 員 会 が 認 め た 電 力 料 金 の 原 価 の 中 に は 、 顧 客 へ の 必 要 な サ ー ビ ス に 要 し た コ ス -と、
同 社 株 主 へ の 配 当 額 だ け を 含 め う る の で あ っ て 、 政 治 的 宣 伝 や ロ ビー
ン グ の 費 用 ま で 含 め る こ と は で き な い 。 本 件 の 企 業 が 独 占 権 を 与 え ら れ て い た と し て も 、 そ れ で 修バーガー ・コー トにおける会社の政治的言論権の拡大 (中原)
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正 1 四 条 のst
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a ct io n の 要 件 を 充 足 す る わ け で は な い が ' こ こ で は st ate
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n の 存 否 に つ き 判 断 の 必 要 は な -、 州 は同
社 が 独 占 権 を 利 用 し て 政 治 問 題 に 関 す る 見 解 を 伝 達 す べ -顧 客 の 支 出 を 強 要 す る こ と を 防 止 す る に つ き 、 正 当 な 関 係 を 有 す る 。 州 の 行 為 は 同 社 の 修 正 1 条 、 l 四 条 の 権 利 を 侵 害 す る も の で は な い 。 白 問 題 と 考 察Ⅲ
本 件 の 意 義 元 来 、 諸 々 の 基 本 的 自 由 の 中 で も 修 正 1 条 の 言 論 (s p eec
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は 優 越 的 自 由 (p re ferr
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fr e e d o m s) の l つ と し て 手 厚 -保 護 さ れ て き た 。 し か し 、 そ の 概 念 は 必 ず し も 自 明 か つ 不 動 の も の と し て 確 立 さ れ て い る わ け で な -、 判 例 は 辞 書 が 言 論 と し て 定 義 し う る と こ ろ を す べ て カ バ ー し た わ け で も な -、 他 方 、 言 論 以 外 の 表 現 的 行 (3 ) (詣 ) (39 ) 為 、 例 え ば 国 旗 へ の 敬 礼 拒 否 行 為 、 赤 旗 の 掲 揚 、 徴 兵 カー
ド 焼 却 行 為 等 に ま で 拡 大 し て い る 。 こ う し て 一 見 全 I,Jf l -言 論 ら し か ら ぬ 活 動 に ま で 修 正 一 条 の 保 護 を 及 ぼ し て き た と い わ れ る 。 本 件 の 会 社 言 論 も 、 意 見 文 書 の 封 入 と い う や や ユ ニ -ク な 形 式 に よ る も の で あ る O そ の 内 容 が 電 気 エ ネ ル ギ ー 源 と し て の 原 子 力 利 用 と い う こ と で あ り 、 明 ら か にC
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社 の 営 業 に 関 係 し て い る か ら 、 前 述 の 商 業 的 言 論 と し て 位 置 づ け る べ き で は な か っ た か 、 (41 ) と す る グ レ イ 助 教 授 (パ ル チ モ ア ・ ロ ヨー
ラ 大 字 ) の 批 判 も あ る が 、 し か し 最 高 裁 は 政 治 的 言 論 と し て 取 扱 っ た よ う で あ る 。 ペ ロ ッ テ ィ 事 件 と の 相 違 点 と し て は 、 本 件 が レ フ ェ レ ン ダ ム 等 の 投 票 案 件 に 関 係 し て い な い こ と 、 さ ら に 当 事 者 た る 電 力 会 社 が 通 常 の 会 社 で な -、 州 の 設 立 に か か る 公 益 事 業 体 で あ る こ と 、 が あ げ ら れ よ う 。 そ し て 、 そ れ に も 拘 ら ず ペ ロ ッ テ ィ 法 理 の 適 用 範 囲 を そ こ ま で 拡 張 し た 点 に 本 件 の 意 義 が 存 し 、 注 目 さ れ る わ け で あ る 。刷
問 題 点 の 検 討1
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琉 大法芋 第39号 (1986) 本 件 の 最 高 裁 は 、 言 論 規 制 が 許 容 さ れ る た め の 基 準 と し て 、 ① 合 理 的 な 時 、 場 所 、 方 法 に よ る 制 限 (rea
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逐 一 論 及 し た が 、 結 局 そ の い ず れ を も ク リ アー
し な い と 判 断 し た 。 以 下 、 判 旨 に 対 し 批 判 的 な コ メ ン ト に 依 拠 し な が ら 、 論 点 を さ ら に 深 め て み よ う 。 ① の 基 準 に 関 し て は 、 判 決 中 で 引 用 さ れ な が ら 結 局 は 区 別 さ れ た 二 つ の 先 例 の 判 断 に 従 う べ き だ っ た と の 批 (42 ) 判 が あ る 。 そ の 一 つ は レ -マ ン 事 件 で あ る 。 こ の 事 件 で は 、 あ る 公 職 候 補 者 が シ エ イ カー
ハ イ ツ 市 の 高 速 交 通 機 関 の 車 内 の 広 告 ス ペ ー ス を 買 い と る 権 利 が あ る と 主 張 し た の に 対 し 、 最 高 裁 は 、 l 方 で は 政 治 目 的 で 公 の 討 議 の 場 (f oru
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)
へ の 私 的 ア ク セ ス 権 の 問 題 、 他 方 で は 私 人 た る 乗 客 を プ ラ イ バ シ ー 侵 害 か ら 守 る 利 益 の 問 題 を つ き 合 わ せ て 利 益 考 量 を 行 な い 、 結 論 と し て そ の 乗 客 は 「 囚 わ れ の 聴 衆 」(c
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)
を 構 成 す る か ら 、 政 府 と し て は 、 そ の プ ラ イ バ シ ー 侵 害 に 対 し 保 護 を な す 権 限 あ り と 判 決 し た 。 (._ ? ) デ ィ ポー
ル ・ ノー
ト に よ る と 、 こ の ケ ー ス は 正 当 な 場 所 的 制 限(p
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n ) の l 例 で あ る と し て い る 。 そ し て 、 最 高 裁 は 電 力 会 社 の 文 書 を ち り 箱 へ 棄 て る こ と の で き る 本 件 の 顧 客 と レI
マ ン 事 件 の 乗 客 を 区 別 し 、 前 者 は 「囚 わ れ の 聴 衆 」 で な -、 後 者 は そ う で あ る と 判 断 し た が 、 そ の よ う に 考 え る の で あ れ ば ' 高 速 交 通 機 関 の 乗 客 で さ え 、 全 -同 じ 方 法 で 逃 避 が 可 能 で あ っ た と い え る か ら 、 区 別 で き な い の で は な い か と 指 摘 す る 。 (44 ) 服 す べ き も う 一 つ の 先 例 と し て あ げ ら れ る の が 、 レ ッ ド ・ ラ イ オ ン 放 送 会 社 対 連 邦 通 信 委 員 会 事 件 で あ る 。 一 九 三 四 年 の 通 信 法 の 領 域 で 発 展 し て き た 公 平 原 則(fa
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と い う も の が あ る 。 即 ち 認 可 を う け た ラ ジ オ 、 テ レ ビ 放 送 業 者 は 、 公 共 的 な 重 要 性 を も つ 論 点 に 関 し 、 適 正 な 報 道 を な す こ と 、 と -に 争 点 の も つ 功 罪 両 側 面 が 提 示 さ れ る こ と 、 相 対 立 す る 両 方 の 声 が 代 表 さ れ る よ う 積 極 的 義 務 (a ff ir m a tiv e o b lig a tio
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バーガー ・コー トにおける会社の政治的言論権の拡大 (中原) う こ と 、 も し 反 対 意 見 の た め ス ポ ン サ ー が 得 ら れ な い と き は 放 送 業 者 の 自 己 負 担 で 反 対 意 見 を 提 供 す る こ と 、 (45 ) 等 を 内 容 と す る 。 こ の 事 件 で は 連 邦 通 信 委 員 会 が 、 レ ッ ド ・ ラ イ オ ン 放 送 会 社 に 関 し 、 個 人 的 な 攻 撃 対 象 と さ れ た 者 は 反 論 の チ ャ ン ス を 与 え ら れ る べ き だ と の 公 平 原 則 に 違 反 し た と 認 定 し 、 こ の 判 断 を 連 邦 の 巡 回 控 訴 裁 も 最 高 裁 も 支 持 し た も の で あ る 。 最 高 裁 に よ る と 、 限 ら れ た 放 送 周 波 数 を 割 り 当 て ら れ て 認 可 を う け た 放 送 業 者 は 、 以 後 受 託 者 (f idu
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)
と し て 行 動 せ ね ば な ら ず 、 一 方 的 意 見 で な -、 そ の 社 会 に 存 在 す る 代 表 的 な 諸 見 解 を 提 示 す る 義 務 を 負 う とし
た 。 こ れ も 内 容 規 制 を 含 ん で い る が 、 放 送 メ デ ィ ア と い う 一 つ の 場 所(p
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が 制 限 さ れ た 例 と し て 理 解 さ れ て い る 。c
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社 の 請 求 書 用 封 筒 に つ い て 、 最 高 裁 は 放 送 周 波 数 と 同 じ 意 味 で 限 ら れ た 資 源 と は い え ぬ と し て 区 別 し た が、
デ ィ ポー
ル ・ ノ1
-に よ る と 、C
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社 が 一 方 的 に そ の 討 議 の 場 (f oru
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を 支 配 し 、 反 対 の 意 見 を も つ 側 か ら 同 じ 顧 客 に む け て の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ・ チ ャ ン ネ ル が な い 。 従 っ て、
そ こ で は 公 平 原 則 の 適 用 が 肯 定 さ れ る べ き で あ っ た と 指 摘 し て い る 。 説 得 的 な 議 論 の よ う に 思 わ れ る 。 ② の 基 準 に 関 し て は 、 許 容 さ れ う る 内 容 規 制 に 当 る か 否 か の 問 題 で あ る 。 一 般 に 修 正 一 条 の 下 で 政 府 は 、 そ の 内 容 や 主 題 の 故 に 制 限 す る 権 限 は な い と さ れ な が ら 、 従 来 、 極 め て 限 ら れ た 状 況 下 で 、 例 外 的 に 、 内 容 に 基 づ -規 制 が 許 容 さ れ て き た 。 本 件 の 最 高 裁 は 、 公 益 事 業 委 員 会 の 命 令 が 内 容 に 基 づ -規 制 で あ り ' し か も 許 容 さ れ る 例 外 に も 該 当 し な い と の 立 場 を と っ た 。 こ の 点 に 関 し て も 、 多 数 意 見 中 で 引 用 さ れ (判 決 文 五 四 二 貢 註 (46 ) 一 こ て い な が ら 判 断 の 基 礎 と さ れ な か っ た ロー
ワ ン 対 郵 政 省 事 件 の 判 旨 こ そ 生 か さ れ る べ き で あ っ た 、 と い う 問 題 提 起 が な さ れ る 。 そ の 事 件 は 次 の と お り で あ る 。 あ る 種 の 郵 便 物 (例 え ば 性 的 刺 激 を ね ら っ た も の ) の 送 付 を 受 け た 者 が 、 発1
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琉大法芋 第39号 (1986) 信 人 に 以 後 送 付 を 中 止 し 、 か つ メ イ リ ン グ ・ リ ス ー か ら 氏 名 を 削 除 す る よ う 、 郵 便 局 を 通 じ て 命 じ て も ら う こ (47 ) と が で き る 、 と 連 邦 法 が 規 定 し て い た 。 そ こ で 、 メ イ ル オ ー ダ ー 業 者 が ' 同 法 の 合 憲 性 を 争 っ た わ け で あ る が 、 最 高 裁 は 、 個 人 の プ ラ イ バ シ ー 権 は 発 信 人 の 思 想 伝 達 の 権 利 に 優 越 す る と な し 、 修 正 一 条 は 他 人 が 欲 し な い 文 書 を そ の 家 庭 に 送 り つ け る 権 利 ま で 保 障 す る も の で な い 、 と し て 同 法 を 合 憲 と 判 断 し た 。 そ こ で エ モ リー
・ ノー
ト は 、 本 件 で も 最 高 裁 は 同 様 の ア プ ロ ー チ を と り え た し 、 と る べ き だ っ た と 主 張 (48 ) す る 。 即 ち 、 ロー
ワ ン 事 件 に 即 し て 考 え る と 、 政 治 的 メ ッ セ ー ジ に 反 対 す る 顧 客 の 側 でc
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社 に 対 し 、 そ の 請 求 書 用 封 筒 か ら 会 社 の 意 見 文 書 を 排 除 す る よ う 要 求 し う る こ と を 認 め る べ き だ っ た 、 と 説 -。 そ う す れ ば ' そ の 決 定 が 個 人 に っ て な さ れ る わ け だ か ら 、 い か な る 意 味 で も 内 容 に 基 づ -政 府 規 制 は 存 在 し な い と い う 結 論 を (49 ) 打 ち 出 せ た は ず だ と す る 。 た だ 、 こ の 点 は 判 決 の 傍 論 (し か も 本 文 で な -、 脚 註 部 分 ) で 、 若 干 同 旨 の 言 及 が み ら れ る が 、 ト ー ン が 極 め て 弱 い 。 ③ の 基 準 に 関 し て は 、 本 件 判 旨 は ペ ロ ッ テ ィ を 踏 ま え て 言 論 の 源 泉 、 即 ち 言 論 主 体 の ア イ デ ン テ ィ テ ィ ー を 捨 象 し 、 会 社 へ の 修 正 一 条 の 保 護 を 肯 定 す る 立 場 を と っ た 。 そ し て こ れ を 支 持 す る シ ャ ウ 教 授 (テ キ サ ス 大 学 ) ら の 共 同 論 文 も 、 「他 で は き か れ な い 見 解 を 政 府 が 抑 圧 す る の は 危 険 で あ り 、 思 想 の 自 由 市 場 で 政 府 が そ れ を 沈 (50 ) 黙 さ せ よ う と す る の は 権 力 の 濫 用 」 と 述 べ る 。 従 っ て 言 論 主 体 と 結 び つ け て 緊 要 な 州 利 益 を 正 当 化 す る の は 困 難 を 伴 う こ と に な る が 、 し か し 批 判 す る 側 (ブ ラ ッ ク マ ン 、 レ ー ン キ ス ト の 反 対 意 見 を 含 め ) で は 、C
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社 の 独 占 的 企 業 体 と し て の 側 面 を 重 視 し 、 区 別 の 可 能 性 、 妥 当 性 を 強 調 し て い る 。 例 え ば 、 ハ リ ソ ン 教 授 (ヒ ュ ー ス ト ン 大 学 ) は ' 判 旨 に 対 し て 次 の よ う に 懸 念 を 表 明 し 、C
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社 の 特 異 性 に (5 ' 言 及 す る 。1
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バーガー ・コー トにおける会社の政治的言論権 の拡大 (中原) 第 一 に 、 最 高 裁 が 独 占 的 地 位 を 有 す る 公 益 企 業 を 放 送 会 社 と 同 じ よ う に 優 越 的 言 論 主 体 に 格 上 げ し た が 、 し か し 放 送 会 社 の 場 合 と 違 っ て 公 共 的 な 重 要 性 あ る 争 点 に つ き ' 異 な る 声 が 対 等 に 代 表 さ れ る 保 障 が な い 。 従 っ て 、 一 方 的 に 表 明 さ れ る 見 解 の 公 正 性 に は 深 刻 な 懸 念 が 生 じ る 。 第 二 に 、 公 益 企 業 は 代 替 的 供 給 者 が 殆 ど 存 在 し な い の で 、 結 果 と し て 、 料 金 を 極 小 化 す る 方 向 で の 競 争 圧 力 が 弱 い 。 と い う こ と は 、 そ の 費 用 を 顧 客 に 転 嫁 で き る ユ ニ ー ク な 能 力 を も つ 。 会 社 は 料 金 支 払 人 と の 関 係 で は 競 争 が な い が 、 他 方 、 出 資 者 と の 関 係 で は そ れ が あ る の で 、 公 益 事 業 会 社 が 生 き 残 る に は 競 争 原 理 の 働 き に 従 っ て 、 出 資 者 へ の 見 返 り を 可 及 的 に 多 -提 供 す る と と も に ' 逆 に 顧 客 (料 金 支 払 人 ) か ら は 可 及 的 に 多 -徴 収 す る 傾 向 を 辿 る 、 と す る 。 ま た 、 デ イ ポー
ル ・ ノ1
-も 、 公 益 事 業 会 社 の 地 位 の 特 異 性 を 次 の よ う に 整 理 し 、 こ れ を 言 論 規 制 を 正 当 化 (52)
す る 州 利 益 に 結 び つ け る。
第 一 に 、 州 か ら 与 え ら れ た 独 占 権 に よ っ て 特 別 な フ ォ ー ラ ム が 与 え ら れ る こ と 、 第 二 に そ の 独 占 の 故 に 料 金 支 払 人 た る 「聴 衆 」 は 、 ど の 事 業 会 社 の 意 見 に さ ら さ れ る か に つ き 自 ら 選 択 権 が な い こ と 、 第 三 に 、 配 達 さ れ る 地 域 で は 、 す べ て の 顧 客 が 自 動 的 に こ れ ら の 文 書 を 受 領 す る の で 「囚 わ れ の 聴 衆 」 と し て つ け こ ま れ る 危 険 が あ る こ と 、 等 々 で あ る 。 こ う し て 、 最 高 裁 の 多 数 意 見 に も 拘 ら ず ' や は り 独 占 的 地 位 を も つC
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社 が 顧 客 の 強 い ら れ た 負 担 に お い て 、 政 治 的 言 論 権 を 濫 用 す る の を 禁 ず る こ と に つ い て 、 州 は 重 大 な 利 益 を 有 し て い た 、 と の 見 方 も 根 強 い の (53 ) で あ る 。㈲
全 体 的 評 価 最 後 に 、 本 判 決 へ の 全 体 的 評 価 と し て 、 相 異 な る 二 つ の 立 場 に 分 れ る の は い う ま で も な い 。2
0
琉大法芋 第39号 (1986) ま ず 、 判 旨 を 歓 迎 す る プ レ ン タ イ ス 教 授 (テ キ サ ス 大 学 ) は 、 会 社 も 政 治 生 活 に 積 極 的 に 関 わ る べ き と の 前 提 に 立 ち つ つ 、 次 の よ う に 述 べ る 。 会 社 の 意 思 決 定 は 、 行 政 や 立 法 の 影 響 を さ ま ざ ま に 受 け る 以 上 、 こ れ に 対 し て 会 社 の 側 か ら 反 応 す る の は 当 然 で あ る こ と ' た し か に 会 社 は 金 も 力 も 備 え て い る が 、 し か し 批 判 者 が 懸 念 す る ほ ど に そ の 政 治 的 言 論 が 決 定 的 影 響 を も っ て い る わ け で な -、 現 実 に は マ ス コ ミ 、 労 働 組 合 、 市 民 運 動 、 裁 判 所 と い っ た 対 抗 的(c
ou
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a iti n g ) な 力 が 働 -こ と 、 を 力 説 す る 。 そ し て 本 判 決 は 、 さ き の ペ ロ ッ テ ィ が 何 か の 心 得 違 い に 出 た も ので
な -、 バ ー ガー
・ コー
ト が 会 社 の 政 治 的 言 論 権 の 保 護 に 明 確 に 踏 み 出 し た こ と を (5 ) 示 し た も の 、 と し て 高 い 評 価 を 惜 し ま な い よ う で あ る 。 こ れ と 対 照 的 な 立 場 を 示 す の が 、 前 出 の デ ィ ポー
ル ・ ノー
ト で あ り 、 そ れ は 概 ね 次 の よ う に 要 約 で き る 。 即 ち 、 今 後 、 顧 客 の も と へ は 会 社 と 相 異 な る 見 解 が 到 達 し な い の で 、 そ の 結 果 例 え ば 原 子 力 発 電 の よ う な 重 大 な 争 点 に 関 す る 賢 明 な 判 断 と い う 社 会 的 利 益 が 無 視 さ れ る こ と に な る 。 そ し て 、 一 方 的 に 流 さ れ る 情 報 に 依 拠 し て 公 共 的 な 問 題 の 意 思 決 定 が な さ れ る と す れ ば 、 そ の 内 容 は 疑 わ し い も の と な る 。 こ れ ま で 、 会 社 の 言 論 は 、 「知 ら さ れ た 上 で の 公 的 決 定 」(in
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を 重 視 し て き た が 、 本 判 決 は そ の 要 素 を(55)
殆 ど 顧 慮 し な か っ た 点 で 問 題 含 み の 先 例 とな
ろ う 。 か -て 、 同 ノ1
-は 、 こ の 判 決 が 今 後 に も た ら す で あ ろ う と 思 わ れ る 影 響 に 危 倶 の 念 を 明 ら さ ま に 表 明 し て い る 。 ア ン ダ ー ソ ン 事 件 及 び コ ン ソ リ デ ー テ ィ ド ・ エ デ ィ ソ ン 事 件 の 両 者 を 通 じ て 気 づ -の は 、 ペ ロ ッ テ ィ 判 決 で 精 力 的 に 会 社 の 政 治 的 言 論 権 に 否 定 的 な 論 陣 を は っ た ホ ワ イ ト 裁 判 官 の 意 見 が 出 て こ な い こ と で あ る 。 両 事 件 と も ペ ロ ッ テ ィ に 影 響 さ れ ' 会 社 の 政 治 的 言 論 権 の 拡 張 と い う 方 向 性 を も つ の で 、 当 然 ' 同 裁 判 官 は こ こ で も 、 一 言 な か る べ か ら ず と 考 え た に 違 い な い 、 と 筆 者 は 思 い 込 ん だ の だ が 、 な ぜ 鳴 り を ひ そ め た の か に つ い て 、 疑2
1
バーガー ・コー トにおける会社の政治的言論権の拡大 (中原) 間 と 興 味 を 禁 じ え な い 。 も っ と も 、 後 で と り あ げ る 「 賃 料 統 制 に 反 対 す る 市 民 の 会 対 バ ー ク レ ー 事 件 」 及 び 「 連 邦 選 挙 委 員 会 対 全 国 保 守 行 動 委 員 会 事 件 」 で は 、 再 び 本 来 の 持 論 が 反 対 意 見 と し て 展 開 さ れ る こ と に な る 。 ( 8 6 ・ 6 ・ 1 9 未 完 ) 註 ( 1 ) S h a w , H u rd .a n d B a d er 一 C o y p o ra te P o lit i ca l S p ee ch a n d th e F iys t A m en d m en ls. 9 0 k la . C .U IL a w R e v 2 7 ) , 2 8 9 ( ) 9 8 4 ). ( 2 ) G ra y ﹀ C o7 9 o yla te Z d e n tit y a n d C o rp o yla te P o li tic a L A ct iu iti e s, 2 1 A m . Bus
. L a w 1 . 4 3 9 , 4 5 3 -4 () 9 8 4 ) . (3 ) P re n ti c e , C o n so li d a ie d E d is o n a n d B e llo tti J F iys t A m en d m e n t P ro t e c lio n of C o yp o ra te S p ee c h . )6 T u ls a L a w J . 59 9 , 6 00 () 9 8 )) . (4 ) C e n tr a l H u d s o n G a s a n d E le c tr ic C o rp . V . P u b lic S e rv ic e C o m m is si o n o f N . Y . , 4 4 7 U .S 1 5 5 7 , 5 6 1 ( ) 9 8 0) . (5 ) 例 え ば 、 V al e n tin e v . C h ri st e n se n .3 )6 U .S 5 2 () 94 2) で は 、 公 道 で の 商 業 用 チ ラ シ 配 布 を 規 制 し た ニ ュ ー ヨ ー ク 市 条 例 も 有 効 と 判 断 し た 。 さ ら に 、 B r ea rd v . A le x a n d r i a , 34 1 U .S . 6 22 ( )9 5 1 ) で は 、 戸 別 訪 問 販 売 セ ー ル ス マ ン に は 修 正 一 条 の 適 用 が な い と さ れ た 。 (6 ) B a k e r. C o m m e rc ia l S p ee ch J A P ro b l em in th e T h eo ly Of F re e d om
,
62 1o w a L a w R e v . ), 3 ( )9 7 6 ). な お 、 ベ イ カ ー 説 へ の 批 判 と し て 、 s ee , S u p . C t. )9 79 T e rm ,94
H a rv . L a w R ev . 16 5 () 98 0) . (7 ) N . Y .T im es v. S u lti v a n , 3 7 6 U IS 1 25 4 ( 19 6 4 ); V ir g in ia S ta t e B o a rd o f P h a rm a c y v . V ir gi n ia C it iz e n s C o n su m e r C o u n c i), 4 2 5 U .S . 7 4 8 () 9 7 6 ).2
2
琉大法学 第39号 (1986) (8 ) P re n tic e , su p yla n O te (3 ). )6 T u ls a L L . 60 5 . (9 ) な お 、 実 際 に は 商 業 的 言 論 と 非 商 業 的 言 論 と の 区 別 は 微 妙 な 場 合 も あ り う る が 、 判 例 は そ の 間 に は 常 識 的 区 別 が あ る は ず だ と し て き た 。 E .g .. C e n tr a l H u d so n , Su p ra n o te (4 ). a t 5 6 2 , こ の 考 え 方 へ の 批 判 と し て ' N o te , T h e F ir st A m en d m en i a n d "S ca lp in g " by a fi n a n cia l C o lu m n is tJ M ay a N ew sp aP er A rt ic le be C o m m er ci a l S p ee ch ? 57 1n d . L a w J .)3
).1
3 8 n . 6 7 () 9 8 2) . (1 ) N o te , S hz tu to yy L im ih 2ti o n s o n C o rp w a ie S p en d in g in B a llo t M ea su re C a m p a ig n s J T h e C as e fo r co n st i・ tu lio n a li& . 36 H a st in g s L a w J 1 43 3 . 4 4 5 (1 9 8 5 ). (1 ) B e V ie r. M o n ey a n d P o litics
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A P ey si ,e ct iv e o n th e F ir st A m en d m en t a n d C a m p a ig n F in a n ce R ef o rm , 7 3 C a l i f . L a w R ev . 10 4 5 , )0 57 (1 9 8 5 ). (1 ) B u c k le y v . V a le o , 4 2 4 U .S .i (1 9 7 6 ). (13 ) 一 九〇
五 年 に ' 当 時 の ウ ィ ス コ ン シ ン 州 知 事 は 次 の よ う に の べ た 。 「会 社 が 会 社 と し て 政 治 へ 参 加 す る の は 脅 威 で あ る 。 な ぜ な ら 、 そ の 行 動 は 個 人 的 責 任 と い う 感 覚 で は 支 配 さ れ て な -' そ れ は 愛 国 心 の 感 情 で 支 配 さ れ て い る か ら 」 と O L a n s in g a n d S he
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I . C o rp . L a w 79 , 9 3 () 9 8 2 ) (E ) B a u e r a n d K a fk a , U N tT E D S T A T ES
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R A L E L E C T ZO N L A W 5 5 (1 9 8 4) . (1 ) Zb id . a t 5 † 5 5 . な お 連 邦 選 挙 運 動 法 に よ れ ば、
「献 金 」 は 、 何 人 で あ れ 連 邦 の 公 職 選 挙 に 影 響 を 及 ぼ す 目 的 で な す 金 銭 そ の 他 の 有 価 物 の 贈 与 、 申 込 、 融 資 、 前 払 い ' 又 は 預 託 と さ れ (2 U IS .C . S 43)
(8)
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)
(
i)
) 「支 出 」 は 何 人 で あ23 バーガー ・コー トにおける会社の政治的言論権の拡大 (中原) れ 、 連 邦 の 公 職 選 挙 に 影 響 を 与 え る 目 的 で な す 金 銭 そ の 他 の 有 価 物 の 売 買 、 支 払 、 分 配 ' 融 資 、 前 払 い 、 預 託 又 は 贈 与 と さ れ る (2 U .S .C .$ 4 3 ) (9 ) (A ) (i) )。 こ の 定 義 か ら は 両 者 の 差 異 が さ ほ ど 鮮 明 に は 出 て こ な い よ う な 感 じ を う け る 。 (1 6 ) l 九 七 l 年 の 連 邦 選 挙 運 動 法 (2 U .S .C . S 4 4 L b (b ) () 4) ) に よ り 、 会 社 資 金 を 政 治 行 動 委 員 会 (P
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政 治 献 金 規 制 が 空 洞 化 し て い る と い わ れ ' そ の 改 善 を 求 め る 声 も 強 ま っ て い る 。 落 合 俊 行 「 ア メ リ カ に お け る 選 挙 運 動 資 金 の 問 題 状 況 冊 」 海 外 事 情 研 究 1 1 巻 一 号 八 七 頁 以 下 参 照 . な お 、 最 近 の P A C 規 制 の 立 法 化 の 動 向 に つ き 、 N ew sw e e k . D ec . 9,)
9
8 5 , p .3 6 . (1 6 -A ) 因 み に l 九 七 六 年 の 大 統 領 選 挙 の 独 立 支 出 総 額 は 三〇
万 ド ル で あ り 、 そ の う ち カ ー タ ー 陣 営 の 為 の 支 出 が 七 万 四 千 ド ル 余 ' フ ォ ー ド 陣 営 の 為 の 支 出 が 二 1 万 六 千 ド ル 余 で あ っ た o さ ら に 7 九 八〇
年 選 挙 の 独 立 支 出 総 額 は 千 10
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万 ド ル で 、 そ の ほ と ん ど が レ ー ガ ン 陣 営 の 為 の 支 出 で あ っ た と い う O B ri ff a u ) t. F e d er a l E le ct io n C a m p a ig n A ct a n d th e ] 9 8 0 E le ct io n (B o o k R ev .) , 84 C o︼ u m , L a w R e v . 20 8 3. 20 8 8 () 9 8 4 ) . ( 1 7 ) E .g " P r en tic e﹀ su P yla n O te (3 ) , ) 6 T u ls a L .I . 6 0 4 . (1 ) C o x . F o re w o rd J F re ed o m of E xp re ss io n in th e B u r g er C o u rt . 94 H a rv I L a w R e v . ) , 7 ) () 98 0 ) . (19 ) か つ て モ ー ビ ル 社 が ウ ォ ー ル ・ ス ト リ ー ト ジ ャ ー ナ ル 紙 上 に 掲 載 し た 例 を 筆 者 も み た こ と が あ る 。 づ O w a rd a h e a -t h ie r e c o n om
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a te と い う 統 l テ ー マ の 下 で 、 例 え ば p ro fit sL nvest
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な ど の ト ピ ッ ク が み ら れ る 。 同 社 で は こ の た め に 三 二〇
万 ド ル の 支 出 を し た と い う 。se
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76 5 () 9 7 8) . な お 拙 稿 「会 社 の 政 治 的 言 論 権 -ペ ロ ッ テ ィ 法24 琉大法芋 第39号 (1986) 理 の 批 判 的 考 察 」 琉 大 法 学 三 五 号 l l 七 頁 ( 1 九 八 四 年 ) 参 照 。 (21 )