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看護学生のストレス対処能力と基礎看護学実習におけるストレス要因との関連

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原 著 名古 屋 市 立 大学 看護 学部 紀 要 第13巻2014

看 護 学 生 の ス トレス対 処 能 力 と

基 礎 看 護 学 実 習 に お け るス トレス要 因 との関 連

臼 井 麻 里 子1),金 子 さ ゆ り1),樅 野 香 苗1) 要 約 本 研 究 は、 基 礎 看 護 学 実 習 に お い て実 習 前 のSense  of Coherence(SOC)が 実 習 中 の ス トレス や対 処 行 動 に 与 え る影 響 を 明 らか に し、 実 習 指 導 体制 の あ り方 を検 討 す るた め の 知 見 を 得 る こ とを 目的 と した 。 調 査 はA大 学 看 護 学 部 の 平 成23年 度 お よ び平 成24年 度 入 学 生158名 を対 象 と し、2年 次 の看 護 基 礎 学 実 習 の 前 後 に ア ンケ ー ト調 査 を行 った。 分 析 は、SOC得 点 の52点 を も と にSOC高 低 群 に分 け、 実 習 に お け る ス ト レス と 対 処 行 動 に つ い て検 証 した。 調 査 内容 は、SOC、 実 習 に お け る ス トレス、 ス トレス対 処 行 動 で あ る。 SOCの 低 い学 生 は高 い学 生 に比 べ て 、 病 棟 指 導 者 へ の連 絡 を ス トレス と感 じ る割 合 が 高 い こ と、 回 避 型 行 動 を と る割 合 が 高 い こ とが 示 唆 され た。 基 礎 看護 学 実 習 の 指 導 体 制 の あ り方 と して 、 実 習 前 の オ リエ ンテ ー シ ョ ン に お い て 事 前 学 習 の必 要 性 や カ ンフ ァ レ ンスの 進 め方 を具 体 的 に示 し、 さ ら にSOCの 低 い 学 生 に対 して は 病 棟 指 導 者 へ の連 絡 に対 す るス ト レス の程 度 を 把 握 し、 教 員 と病 棟 指 導 者 の 連 携 を 強 化 させ 、 学 生 が 気 づ い て い な い 課 題 を 明 確化 した上 で課 題 の解 決方 法 を 導 くこ とが 求 め られ た 。 キ ー ワ ー ド 臨地 実 習、 ス トレス対 処能 力 、 看護 学 生 1.は じ め に 看 護 臨地 実 習 は看 護 実 践能 力 の基 盤 とな る医 療 人 と し て の職 業 倫 理 や看 護 観 を 見 出 して い く過程 に お い て極 め て重 要 で あ るが、 ス ト レス を 蓄積 し、 臨 地 実 習 に お い て 有 意 義 に経 験 を積 む こ とが で きな い学 生 や 、 ス ト レス に 対 処 で きず に ドロ ップ ア ウ トす る学 生 が現 れ て い る1)。 しか し、 学 生 の ス トレス対 処 能 力 や対 人 ス キ ル を 事前 に 確 認 す るな どの取 り組 み は十 分 に な され て い る と は言 え ず、 学 生 の年 齢 に 応 じた ス ト レス対 処 能 力 や対 人 ス キ ル を踏 ま え た 臨地 実 習 の あ り方 に つ い て の検 討 が 必要 で あ る。 学 生 の ス トレ ス対 処 能 力 を 把 握 す る ツ ー ル と して 、 Sense  of Coherence(SOC)が あ る。SOCは 、 ス ト レ ス フル な 出来 事 や状 況 に 直面 させ られ な が ら も、 そ れ ら に成 功 裏 に対 処 し、 心 身 の 健康 を 害 さず 、 成長 や 発 達 の 糧 に変 え て、 明 る く元 気 に生 きて い る人 々 の 中 に 見 出 さ れ た概 念 で あ る2)。SOCは ス トレ ッサ ー に対 して 緩 衝 効 果 を 発 揮 す る と され 、SOCの レベ ル が 高 い群 に属 す る 人 ほ ど健 康 状 態 の 回復 や維 持 が 高 い こ とが報 告 され て い る2)。ま た、SOCは 成 人 初 期 に い た るま で の人 生 経 験 を 通 じて後 天 的 に獲 得 され て い く感覚 で あ るた め 、学 生 の ス トレス対 処 能 力 を把 握 す るの に有 用 で あ る と考 え られ、 看 護 教 育 に 関 す る研 究 に も用 い られ て い る。 SOCに 着 目 した 看 護 教 育 に 関 す る先 行 研 究 と して 、 精 神 看 護 学 や 在 宅 看 護 学 実 習 の 前 後 に お い て 学 生 の SOCが 上 昇 す る こ と3),4)、成 人 看護 学 実 習 に お い て 実 習 達 成 感 の 高 さ と実 習 中SOCに 差 が あ る こ と5)、看 護 学 生 の 睡 眠 の質 とSOCと の 間 に 関 連 が あ る こ と6)が報 告 され て い る。 しか し、 これ ら はい ず れ も大 学3、4年 次 を 対 象 と した 調 査 で あ り、 臨 地 実 習 や 看 護 技 術 の 実 践 経 験 が 少 な い 大 学1、2年 次 の 学 生 を 対 象 と した 報 告 は少 な い。 基 礎 看 護 学 実 習 とSOCに 関 す る研 究 で は、 学 生 のSOC上 昇 に影 響 す る要 因 と して 「ス トレス対 処 行 動 」 「ポ ジ テ ィ ブ思 考 」 「ポ ジ テ ィブ行 動 」 「知 識 の 理 解 」 な どが 明 らか に さ れ て い る7)。 しか し、 調 査 対 象 は短 期 大 学1年 次 の 学 生 で あ るた め 、 教 育 課 程 の 異 な る看 護 系 大 学 で 行 わ れ る基 礎 看 護 学 実 習 にお い て も同 様 の 傾 向 が 示 され るの か は明 らか に され て い な い 。 さ らに 、 臨 地 実 習 の ス ト レス と して 実 習 記 録 物 全 般 が 影 響 して い る こ とが 明 らか に され て い る が8),9)、具 体 的 に どの 実 習 記 録 物 が ス ト レス に影 響 を 与 え て い るの か 、 SOCの 高 低 に よ り ス トレ ス の 違 いが あ る の か につ い て は明 らか に され て い な い 。 ま た 、 教 員 や 実 習 指 導 者 との

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関 わ り と ス トレス の 関連 が 明 らか に さ れ て い るが10)、事 前 に把 握 し た学 生 のSOCの 高 低 が教 員 や実 習 指 導 者 と の 関 わ りに どの よ うな影 響 を与 え て い るの か に つ い て 明 らか に され て い な い た め、 的確 か つ 具 体 的 な 実 習 指 導 に は 至 って い な い。 そ こで、 本研 究 で は、 大学2年 次 に行 わ れ る基 礎 看護 学 実 習 に お いて 実 習 前 のSOCが 学 生 の ス トレ ス や対 処 行 動 に与 え る影 響 を 明 らか に し、 基 礎 看護 学 実 習 の 指 導 体 制 に つ い て検 討 す る こ とを 目的 とす る。 Ⅱ.研 究 方 法 1.調 査 対 象 と 調 査 時 期 A大 学 看 護 学 部 の基 礎 看 護 学 実 習 は1年 次 後 期 に1単 位5日 間、2年 次 前 期 に2単 位10日 間 を 設 定 して い る。 2年 次 の基 礎 看護 学 実 習 で は対 象 との援 助 的 関 係構 築 を 行 った上 で、 健康 上 の 問題 を解 決 す るた め の プ ロセ ス に つ い て学 ぶ こ とを 目的 と して い る。 調 査 はA大 学 看 護 学 部 の 平 成23年 度 入 学 生82名 お よ び 平 成24年 度 入 学 生76名 の 合 計158名 を対 象 と し、2年 次 に実 施 さ れ る基 礎 看護 学 実 習 の前 後 に 調 査 を 行 った。 調 査 時期 は、 平 成23年 度 入学 生 は平 成24年7月 ∼9月 、平 成24年 度 入 学 生 は平 成25年7月 ∼9月 で あ る。 2.調 査 方 法 本 調 査 は無 記 名 自己記 入 式 質 問紙 を 用 い て 行 った。 基 礎 看 護 学 実 習 の 開始 前 に 行 わ れ るオ リエ ンテ ー シ ョン終 了後 に本 研 究 の主 旨 を文 書 と口 頭 で説 明 し、 通 し番 号 付 の 質 問紙(実 習前 後 の2回 分)を 全 員 に 配 布 し、 回 収 を も って 同意 を得 た とみ な した。 質 問紙 は無 記 名 で はあ る が、 通 し番号 に よ り、 実 習前 後 の デ ー タの 結 合 は可 能 で あ る。 質 問紙 の 回 収 に お い て は、 封 筒 に 入 れ 内 容 が 漏 れ な い よ うに配 慮 し、 鍵 付 きの 所 定 の箱 に 質 問 紙 を 提 出 し て も ら った。 3.調 査 内 容 1)基 本 属 性 調 査 項 目 は 、 実 習 前 に 年 齢 、 性 別 、 居 住 環 境 、 通 学 時 間 を 尋 ね 、 実 習 前 と後 に 睡 眠 時 間 、 主 観 的 健 康 状 態 、 看 護 師 に な ろ う と す る意 志 に つ い て 尋 ね た 。 主 観 的 健 康 状 態 は 「よ い 」1点 、 「ま あ よ い 」2点 、 「ふ つ う」3点 、 「あ ま り よ く な い 」4点 、 「よ くな い 」5点 の5件 法 で 質 問 した 。 看 護 師 に な ろ う と す る意 志 に つ い て は 「全 然 な る つ も り は な い 」1点 、 「あ ま り な り た く な い 」2点 、 「な ろ う と 思 って い る 」3点 、 「と て も な り た い 」4点 の 4件 法 で 質 問 した 。 2)ス トレ ス 対 処 能 力(Sense  of Coherence,SOC) ス ト レス 対 処 能 力 は ア ン ト ノ フ ス キ ー に よ っ て 開 発 さ れ たSense  of Coherence(SOC)を も と に 、1999年 に 山 崎 ら に よ っ て 発 表 さ れ 、 信 頼 性 お よ び 妥 当 性 の 検 証 が な さ れ たSOC評 価 ス ケ ー ル 日 本 語 版 の13項 目7件 法 を 用 い た11),12)。SOCは 以 下 の3つ の 下 位 概 念 「把 握 可 能 感 」 「処 理 可 能 感 」 「有 意 味 感 」 か ら 成 る 。 「把 握 可 能 感 」 は 、 自 分 の 人 生 に お い て 直 面 す る 問 題 が 何 に 由 来 して い る の か 、 何 が 起 こ ろ う と して い る の か と い う こ と を 納 得 い く 説 明 や 理 解 が で き る と い う 感 覚 で あ る。 「処 理 可 能 感 」 は課 題 に 対 して 自 分 に は 有 効 な 対 処 資 源 が あ り 、 何 と か 処 理 で き る と い う 感 覚 で あ る 。 「有 意 味 感 」 は 自 分 に 直 面 す る 問 題 に は 、 努 力 や 苦 労 の しが い を 感 じ ら れ る と い う 感 覚 で あ る13)。 SOC合 計 得 点 は13∼91点 の 値 を と り 、 下 位 項 目 は 「把 握 可 能 感 」5項 目5∼35点 、 「処 理 可 能 感 」4項 目4 ∼28点 、 「有 意 味 感 」4項 目4∼28点 の 値 を と る 。 い ず れ も点 数 が 高 い ほ ど ス ト レス 対 処 能 力 が 高 い と 判 断 す る。 3)実 習 に お け る ス トレ ス 実 習 に お け る ス ト レス に つ い て は29項 目 を 設 定 した 。 こ の29項 目 は 臨 地 実 習 に 関 す る ス ト レス に つ い て の 研 究 成 果7),14),15),16)をもとに大学2年次の基礎看護学実習に関 係 す る ス ト レス 項 目 を 導 き 出 し、 研 究 者 間 で 項 目 を 選 定 した 。 各 項 目 を 「ス ト レ ス で は な い 」1点 、 「あ ま り ス ト レ ス で は な い 」2点 、 「や や ス ト レ ス と 思 う 」3点 、 「ス ト レ ス と思 う」4点 の4件 法 で 測 定 し た 。 4)ス トレ ス 対 処 行 動 ス ト レス 対 処 行 動 に 対 して は12項 目 を 設 定 した 。 こ の 12項 目 は 先 行 研 究17),18),19)をも と に 研 究 者 間 で 項 目 を 選 定 した 。 実 習 記 録 に 関 す る 対 処 行 動 と 実 習 記 録 以 外 の ス ト レス に 関 す る 対 処 行 動 の2つ の 側 面 か ら12項 目 を 測 定 し た 。 各 項 目 を 「ま っ た く行 っ て い な い 」1点 、 「あ ま り 行 っ て い な い 」2点 、 「時 々 行 っ た 」3点 、 「よ く行 っ た 」 4点 の4件 法 で 尋 ね た 。 4.分 析 方 法 分 析 対 象 は 、SOC13項 目 に 欠 損 値 が な く 、 実 習 前 後 と も に 回 答 が 得 ら れ 照 合 で き た も の と した 。 ま ず 、 本 研 究 で は 既 存 の 研 究 成 果3),20),21)をもとにSOC 合 計 得 点 が52点 未 満 をSOC低 群 、52点 以 上 をSOC高 群 と 設 定 し た 。 次 に 、SOC高 低 群 に お い て 基 本 属 性 を 比 較 す る た め 、 各 項 目 の 正 規 性 を 確 認 し た 後 にt検 定 、 Mann-WhitneyのU検 定 、x2検 定 を 行 っ た 。 ま た 、 実 習 に お け る ス ト レ ス に 関 す る 項 目 は4件 法 で 尋 ね た 結 果 を 「ス ト レ ス で は な い 」 「あ ま り ス ト レ ス で は な い 」 を 「ス ト レ ス あ り群 」 と し、 「や や ス ト レ ス と 思 う」 「ス ト レ ス と思 う 」 を 「ス ト レ ス な し群 」 に 分 け 、SOC高 低

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群 に お け る ス ト レ ス と対 処 行 動 に つ い てx2検 定 に て 検 証 し た 。 ス ト レ ス 対 処 行 動 に つ い て は4件 法 で 尋 ね た 結 果 を 「行 っ た 群 」 と 「行 っ て い な い 群 」 に 分 け 、SOC 高 低 群 に お け る ス ト レ ス と 対 処 行 動 に つ い てx2検 定 に て 検 証 した 。 な お 、 統 計 処 理 に は 統 計 解 析 プ ロ グ ラ ム パ ッ ケ ー ジ SPSS  Ver.19を 使 用 し、 有 意 水 準 はp<0.05と した 。 5.倫 理 的配 慮 調 査対 象者 に 調 査 の 目的 、 自由意 思 に よ る参 加 、 研 究 結 果 の解 析 は実 習 終了 後 に行 う こ と、 研 究 協 力 の 有 無 は 実 習 指導 や成 績 ・評 価 に 関与 しな い こ と、 個 人 情 報 の 守 秘 等 を 文書 と口 頭 で説 明 を 行 い、 回答 を も って 本 研 究 へ の 同意 を 得 た もの と した。 な お 、 本研 究 は名 古 屋 市 立 大 学 看護 学 部 倫 理委 員 会 の 承認 を 得 て い る。 Ⅲ.結 果 1.臨 地 実 習 の 概 要 と 対 象 の 背 景 質 問 紙 の 回 収 は136名(回 収 率86.1%)、 有 効 回 答 は 132名(83.5%)で あ り 、 女 性123名(93.2%)、 平 均 年 齢 は19.5歳 で あ っ た 。 居 住 環 境 は99名(75%)の 学 生 が 自 宅 か ら通 学 し て お り、 平 均 通 学 時 間 は50.4分 、 平 均 睡 眠 時 間 は6.2時 間 で あ っ た 。SOC高 低 群 で 基 本 属 性 「通 学 時 間 」、 「睡 眠 時 間 」、 「主 観 的 健 康 状 態 」、 「看 護 師 に な ろ う と す る 意 志 」、 「性 別 」、 「年 齢 」、 「居 住 環 境 」 を 比 較 した 結 果 、 有 意 な 差 は み ら れ な か っ た 。(表1) 2.ス トレ ス 対 処 能 力(Sense of Coherence,SOC) 実 習 前 のSOC合 計 得 点 の 平 均 値 は55.5点 で あ っ た 。 下 位 概 念 「把 握 可 能 感 」 は19.2点 、 「処 理 可 能 感 」 は17.1 点 、 「有 意 味 感 」 は19.2点 で あ っ た 。SOC高 低 群 で こ れ

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ら3つ の下 位 概 念 を 比較 した結 果、 い ず れ の概 念 も有意 な 差 が み られ 、SOC高 群 の 方 が 低 群 よ り高 か った(表 1)。 3.実 習 に お け る ス トレ ス SOC高 低 群 に お い て 実 習 に お け る ス ト レ ス に つ い て 比 較 した 結 果 、 「病 棟 の 設 備 環 境 」(高:5.5%、 低:17.1 %、p<0.05)、 「病 棟 指 導 者 へ の 連 絡 」(高:16.5%、 低: 31.7%、p<0.05)の2項 目 で 有 意 な 差 が み ら れ た(表2)。 い ず れ もSOC低 群 は 高 群 に 比 ベ ス ト レ ス で あ る と 感 じ て い る割 合 が 高 か っ た 。 「病 棟 の 設 備 環 境 」、 「実 習 指 導 者 へ の 連 絡 」 の2項 目 以 外 は 有 意 な 差 は認 め ら れ な か っ た 。 そ の 中 で も 、5割 以 上 の 学 生 が ス ト レ ス と 感 じて い た 項 目 は 、 「身 体 的 疲 労(全 体91.7%)」 、 「疾 患 や 治 療 に 関 す る 知 識 不 足(88.5 %)」 、 「看 護 技 術 に 関 す る 技 術 不 足(87.9%)」 、 「課 題 レ ポ ー ト(87.0%)」 、 「カ ン フ ァ レ ン ス の 資 料 準 備(81.8 %)」 、 「一 日 の 行 動 計 画(80.3%)」 、 「実 習 に 伴 う 時 間 の 拘 束(76.5%)」 、 「対 象 の ア セ ス メ ン ト(76.5%)」 、 「関 連 図 の 描 写(72.7%)」 、 「看 護 計 画 の 立 案(72.5%)」 、 「看 護 問 題 の 抽 出(72.0%)」 、 「学 内 演 習 と 実 習 で 行 う 技 術 の 乖 離(65.2%)」 、 「カ ン フ ァ レ ン ス の 発 表 ・運 営 (65.2%)」 、 「実 習 に 関 す る 知 識 ・技 術 の 事 前 学 習(62.9 %)」 で あ っ た 。 4.ス ト レ ス 対 処 行 動 SOC高 低 群 で 実 習 記 録 に 関 す る 対 処 行 動 を 比 較 し た 結 果 、 「解 決 を 諦 め て 問 題 を 放 り 出 し た り、 先 送 り し た 」 (高:24.7%、 低:46.3%、p<0.05)、 「ど う して い い の か 分 か ら な い の で 我 慢 し て 耐 え た 」(高:43.3%、 低: 63.4%、p<0.05)の2項 目 に お い て 、SOC低 群 は 高 群 よ り も 対 処 行 動 を と っ た 割 合 が 有 意 に 高 か っ た(表3)。 一 方 「教 員 に 相 談 し た 」(高:75 .6%、 低:53.7%、p< 0.05)、 「な ん と か な る と 楽 観 的 に 考 え よ う と 努 め た 」 (高:71.1%、 低:51.2%、p<0.05)の2項 目 に お い て 、 SOC高 群 は 低 群 よ り も対 処 行 動 を と っ た 割 合 が 有 意 に 高 か っ た 。 実 習 記 録 以 外 の ス ト レス へ の 対 処 行 動 は 「解 決 を 諦 め て 問 題 を 放 り 出 した り 、 先 送 り し た 」(高:24.2%、 低: 46.3%、p<0.05)、 「ど う し て い い の か 分 か ら な い の で 我 慢 し て 耐 え た 」(高:47.3%、 低:65.9%、p<0.05) の2項 目 に お い てSOC低 群 は 高 群 よ り も対 処 行 動 と っ た 割 合 が 有 意 に 高 か っ た 。 IV.考 察 1.調 査 対 象 者 の 特 徴 対 象 者 のSOC平 均 得 点 は55.5点 で あ り、 先 行 研 究 で 示 され て い る看 護 学 生20)と比 較 し、4点 ほ ど高 い結 果 で あ っ た。 先 行 研 究 にお い てSOC高 低 の判 断 は、 調 査 対 象者 の 平 均 値 や 中 央 値 を 基 準 に して い る。 しか し、 調 査 対 象 者 の平 均 値 や 中 央 値 を も と にSOCの 高 低 を分 類 す る と、 本 研 究 はSOCの 高 い集 団 に対 す る結 果 と な り、 得 られ た 結 果 を 一 般 的 な 知 見 と して あ て はめ る こ と は難 しい と考 え た 。 そ の た め 、 本 研 究 で は先 行 研 究 か ら得 ら れ た 一 般 大 学 生21)と看 護 系 大 学 生3),20)の平 均 値52点 を も とに カ ッ トオ フ値 の 設 定 を した 。 2.実 習 に お け る ス トレス 要 因 看 護 学 生 は実 習 先 の 看 護 師 との 関 係 にス ト レス を 感 じ て い る こ とが 明 らか され て い る22)。本 研 究 で は、 病 棟 指 導者 との 関 わ り方 と して 具 体 的 に 「報 告 」、 「連 絡 」、 「相 談 」、 「指 導 」 につ いてSOC高 低 群 で 比 較 した結 果 、 「病 棟 指 導 者 へ の連 絡 」 の み に有 意 差 を認 め た。 「報 告 」 と は過 去 に起 きた こ と の伝 達 、 「相 談 」 と は これ か ら起 こ り う る こ とに つ いて の伝 達 、 「連 絡 」 と は現 在 起 きて い る こ と につ い て 伝 達 で あ り、 「連 絡 」 は 「報 告 」 や 「相 談 」 よ り も伝 達 を 行 う タイ ミ ングが 限 られ て い る。 そ の た め 、 学 生 が 連 絡 した い 時 に 病 棟 指 導 者 が 不 在 で あ った り、 他 の 学 生 の 指 導 を 行 って い た りす る と、 学 生 は病 棟 指 導 者 へ の 連 絡 を した い 時 に 連 絡 で きな い とい う状 況 に 対 して ス トレス を 感 じて い る と考 え る。SOCの 低 い 学 生 はSOCの 高 い学 生 よ り も 「把 握 可 能 感 」 が 有 意 に 低 い 結 果 で あ った こ とか ら、 連 絡 の タイ ミ ングを 見 極 め る こ とや 状況 判 断 に戸 惑 い、 ス トレスを感 じる割 合 が高 か っ た と考 え られ る。 しか し、 「病 棟 指 導 者 へ の 連 絡 」 に つ い て ス ト レス と感 じる学 生 の割 合 はSOC高 群 で10%強 、 SOC低 群 で30%弱 と少 な か っ た。 した が っ て、 実 習 前 にSOCを 把 握 す る こ と に よ り、SOCの 低 い学 生 に対 し て 主 体 的 に 連 絡 を 行 え て い るの か を 確 認 した り、 病 棟 指 導 者 と連 携 を 図 り、 学 生 の 連 絡 状 況 を 把 握 す る こ とが 必 要 だ と考 え る。 加 え て 、 「病 棟 の設 備 環 境 」 にお いてSOCの 低 い 学 生 はSOCの 高 い学 生 に比 べ 、 ス トレ ス と感 じ る割 合 が 高 か った 。 「処 理 可 能 感 」 の 側 面 か ら検 討 す る と、SOCの 高 い 学 生 は実 習 を す す め て い く上 で 、 病 棟 の 設 備 環 境 は 必 要 不 可 欠 な もの で あ る とい う感 覚 を 持 ち 合 わ せ て い る こ とか ら、 初 め て の 実 習 病 棟 にお い て も設 備 や 環 境 の 変 化 に 戸 惑 う こ とな く、 受 け入 れ る こ とが 出 来 て い た と考 え られ る。 ま た 、 「把 握 可 能 感 」 の側 面 か ら検 討 す る と、 SOCの 高 い学 生 は看 護 学 部 で学 ぶ 過 程 に お い て 臨 地 実

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習 は必 須 で あ り、 学 生 自身 が 置 か れ た 現 状 を 把 握 して い るた め ス トレス と感 じる割 合 が少 なか った と考 え られ る。 しか し、 「病 棟 の 設 備 環 境 」 につ い て ス ト レス と感 じた 学 生 の割 合 はSOC高 群 で5名(5.5%)、SOC低 群 で7 名(17.1%)と 全 体 的 に少 な い た め 、 デ ー タ を増 や した 上 で の再 検 証 が必 要 で あ る。 今 回、SOC高 低 群 にお いて有 意 な差 は認 め られ な か っ た が、5割 以 上 の学 生 が ス トレス と感 じて い た もの に 、 身体 的 疲労 、知 識 不足 や技 術 不 足 に関 す る こ と、 カ ンフ ァ レ ンス に 関 す る こ と、 実 習記 録 に 関 す る こ と、 実 習 に 伴 う時 間 の拘 束 が あ った。1年 次 の学 生 が 実 習 中 に 感 じる ス トレス に は、 自己 の能 力 不 足、 カ ン フ ァ レンス 、 睡 眠 不 足 と早 起 きが 明 らか に され て お り4)、本 研 究 の調 査対 象 は2年 次 の学 生 で あ るが、 ほぼ 同様 の ス ト レス要 因 が 確 認 さ れ た。 ま た、3年 次 の学 生 で は知 識 が 十 分 に な い こ と、 自分 の無 力 さ や未 熟 さが あ る こ と5)、実 習 記 録 を 書 く こ とが ス トレス とな る こ と16)が明 らか に され て お り、 本 研 究 も同様 の傾 向 が み られ た。 この こ と は、知 識 不 足 や技 術 不足 、 実 習記 録 に 関 す るス ト レス は2年 次 特 有 の ス トレス で は な い と考 え られ る。 さ らに 、 今 回 の 調 査 に お い て5割 以 上 の学 生 が ス ト レス に感 じて い た 項 目、 す な わ ち カ ン フ ァ レ ンス、 知 識 不 足 や技 術 不 足 、 実 習 記録 物 、 自己 の健 康 管 理 に つ い て は、 実 習前 に 行 わ れ るオ リ エ ンテ ー シ ョンを 見 直 し、 知 識 不足 や 技 術 不 足 に 関 して は事 前 課 題 の 内容 を再 検 討 す る必 要 が あ る。 3.SOCと ス トレス対 処 行 動 先 に 述 べ た よ うに、SOCの 高 低 群 に 関 わ らず 学 生 の7 割 以 上 が実 習記 録 物 を ス ト レス と感 じて い た。 この 実 習 記 録 へ の対 処 行 動 につ い て 、SOC高 低 群 の 間 に 「教 員 に相 談 した」、 「な ん とか な る と楽観 的 に 考 え よ う と努 め た」 の項 目で有 意 差 が認 め られ た。 この こ と は、 実 習 記 録 物 へ の 対 処 行 動 を 起 こ す 際 に、SOCの 高 い学 生 は SOCの 低 い 学 生 に 比 べ て 積 極 的 問 題 解 決 型 行 動 や 視 点 の転 換 に関 す る行 動 を と る割 合 が 高 い こ とが示 唆 され た。 この 結 果 は、SOCの 高 い人 は 物 事 を良 い方 向 に考 え る よ うな ポ ジテ ィ ブ ・シ ンキ ングが 身 に つ い て い る23)とい う特 徴 や 、SOCの 高 い学 生 は ポ ジテ ィ ブ思 考 が 強 い こ と7)を支 持 す る結 果 で あ った。 一 方、SOCの 低 い 学 生 は 「解 決 を諦 め て 問 題 を放 り 出 した り、 先 送 り した」、 「ど う して い い の か 分 か らな い の で我 慢 して耐 え た」 とい う諦 め や放 棄 とい った 回 避 型 行 動 を と る割 合 が 高 か った。 基 礎 看護 学 実 習 に お い て学 生 が 回避 型 行 動 を と った ま ま 実 習経 験 を重 ね て い くこ と は、 学 生 自身 の分 か らな い こ とが 分 か らな い ま ま とな り、 問題 が潜 在 化 す る可 能 性 が考 え られ る。 よ って 、 担 当 教 員 や 病 棟 指 導 者 はSOCの 低 い学 生 に 対 し、 本 人 が 把 握 して い な い 課 題 に 気 づ くよ う 日々 の 行 動 の 振 り返 りや 、 課 題 達 成 に 向 けて 他 の 対 処 行 動 を 提 示 す るな どの サ ポ ー トが 必 要 で あ る と考 え る。 さ らに 、 実 習 記 録 物 に 関 す るス ト レス 対 処 行 動 にお い てSOCの 高 い 学 生 はSOCの 低 い学 生 に比 べ て 「教 員 に 相 談 した 」 と 「な ん とか な る と楽 観 的 に考 え よ う と努 め た」 の 項 目で 有 意 差 が 認 め た が 、 実 習 記 録 物 以 外 に関 す るス ト レス 対 処 行 動 に お い て 、 この2項 目 は有 意 差 が 認 め られ な か った 。 実 習 記 録 物 以 外 に関 す るス ト レス 対 処 行 動 はス ト レス の 要 因 が 対 人 関 係 や 施 設 環 境 、 身 体 的 疲 労 な ど様 々 な 要 因 が 含 ま れ て い る。 そ の た め 、 ス ト レス 要 因 に よ って 選 択 した 対 処 行 動 が 異 な って い る と考 え ら れ る。 本 研 究 の 限 界 と今 後 の 課 題 研 究 の 限 界 と して 、 本 研 究 はス ト レス 要 因 を 把 握 す る た め 先 行 研 究7),14),15),16)をもとに研究者間で独自の調査項 目を 設 定 した が 、 調 査 項 目の 信 頼 性 の 検 証 はな され て い な い た め 、 今 後 デ ー タを 増 や して 検 討 を 行 って い く必 要 が あ る。 他 に 、 本 研 究 の 結 果 は1施 設 を 対 象 と した 調 査 で あ り、 よ り再 現 性 の あ る普 遍 的 な 成 果 へ と発 展 させ る た め に は施 設 数 を 増 や し、 検 討 して い く必 要 が あ る。 V.結 語 1.実 習 に お け る ス ト レス の 中 で 、SOCの 低 い学 生 は 高 い 学 生 に 比 べ て 病 棟 指 導 者 へ の 連 絡 を ス ト レス と 感 じる割 合 が 高 い こ とが 示 唆 され た 。 2.ス ト レス対 処 行 動 に お いてSOCの 高 い 学 生 は低 い 学 生 と比 べ て 積 極 的 問 題 解 決 型 行 動 や 視 点 の 転 換 に 関 す る行 動 を と る割 合 が 高 く、SOCの 低 い学 生 は 高 い 学 生 と比 べ て 諦 め や 放 棄 とい った 回 避 型 行 動 を と る割 合 が 高 い こ とが 示 唆 され た 。 3.基 礎 看 護 学 実 習 の 指 導 体 制 の あ り方 と して 、 実 習 前 の オ リエ ンテ ー シ ョ ンに お い て 事 前 学 習 の 必 要 性 や カ ンフ ァ レ ンス の 進 め 方 を 具 体 的 に示 す こ とが 求 め られ た。 さ ら に、SOCの 低 い学 生 に対 して は病 棟 指 導 者 へ の 連 絡 に 対 す るス ト レス の 程 度 を 把 握 し、 教 員 と病 棟 指 導 者 の 連 携 を 強 化 させ 、 学 生 が 気 づ い て い な い 課 題 を 明 確 化 した 上 で 課 題 の 解 決 方 法 を 導 くこ とが 求 め られ た 。 本 研 究 は平 成24・25年 度 名 古 屋 市 立 大 学 特 別 研 究 奨 励 費 「看 護 基 礎 教 育 課 程 に お け る実 習 指 導 体 制 の 再 構 築 に 関 す る研 究(研 究 代 表 者:金 子 さ ゆ り)」 の 研 究 成 果 の 一 部 で あ る。 ま た 、 本 論 文 の 一 部 は、 第33回 日本 看 護 科 学 学 会 学 術集 会 に お い て 発 表 した 。

(8)

文 献 1)富 樫 和 代,東 條 美 春,安 藤 恵 子 他:3年 課 程 看 護 学 校 の 過 去10年 間 に お け る退 学 ・休 学 ・留 年 の 実 態,中 国 四 国 地 区 国 立 病 院 附 属 看 護 学 校 紀 要,2, 88-91,2007. 2)山 崎 喜 比 古,戸 ヶ里 泰 典,坂 野 純 子:ス ト レス 対 処 能 力SOC,1-21・81,有 信 堂,東 京,2008. 3)高 橋 ゆ か り,本 江 朝 美,古 市 清 美:看 護 学 生 の 性 格 特 性 と 精 神 看 護 学 実 習 に お け るSense  of  Coherenceの 関 連,日 本 看 護 学 会 論 文 集 看 護 総 合, 41,295-298,2011. 4)荒 川 博 美,仙 田 志 津 代,佐 藤 京 子:在 宅 看 護 実 習 経 験 が 看 護 学 生 の 首 尾 一 貫 感 覚(SOC)に 与 え る影 響 一健 康 関 連QOLと 学 習 意 欲 と の 関 連,ヘ ル ス サ イ エ ン ス 研 究,16(1),49-52,2012. 5)高 島 尚 美,大 江 真 琴,五 木 田 和 枝 他:成 人 看 護 学 臨 地 実 習 に お け る 看 護 学 生 の ス ト レス の 縦 断 的 変 化 − 心 理 的 ス ト レ ス 指 標 と生 理 的 ス ト レス 指 標 か ら,日 本 看 護 研 究 学 会 雑 誌,33(4),115-121, 2010. 6)小 田 嶋 麻 実,鈴 木 圭 子:看 護 系 学 生 に お け る 睡 眠 の 質 とSense  of Coherence(SOC)、 生 活 背 景 の 関 連,秋 田 県 公 衆 衛 生 学 雑 誌,8(1),31-36,2010. 7)本 江 朝 美,星 山 佳 治,川 口 毅:看 護 学 生 の 体 験 学 習 に 対 す る 意 識 や 行 動 とSense  of Coherenceと の 関 連 に 関 す る 研 究,昭 和 医 学 会 雑 誌,63(2), 130-141,2003. 8)近 村 千 穂,石 崎 文 子,小 山 矩 他:看 護 臨 床 実 習 に お け る ス ト レス 状 況 と性 格 と の 関 連,県 立 広 島 大 学 保 健 福 祉 学 部 誌,7(1),187-196,2007. 9)奥 百 合 子,常 田 佳 代,小 池 敦:看 護 学 生 の 臨 地 実 習 に お け る ス ト レ ス,医 学 と 生 物 学,155(10), 705-712,2011. 10)加 島 亜 由 美,樋 口 マ キ エ:臨 地 実 習 に お け る 看 護 学 生 の ス ト レ ッ サ ー と そ の 対 処 法,九 州 看 護 福 祉 大 学 紀 要,7(1),5-13,2005. 11)山 崎 喜 比 古:健 康 へ の 新 しい 見 方 を 理 論 化 した 健 康 生 成 論 と 健 康 保 持 能 力 概 念SOC,Quality  Nursing,5(10),825-832,1999. 12)遠 藤 伸 太 郎,満 石 寿,和 秀 俊 他:13項 目7件 法 版Sense  of Coherence  scale(SOC-13)の 信 頼 性 と1因 子 モ デ ル の 妥 当 性 に つ い て の 検 討:大 学 生 を 対 象 と した デ ー タ か ら,立 教 大 学 コ ミュ ニ テ ィ 福 祉 学 部 紀 要,15,25-38,2013. 13)山 崎 喜 比 古,戸 ヶ里 泰 典:思 春 期 の ス ト レス 対 処 力SOC− 親 子 ・追 跡 調 査 と提 言,5-6,有 信 堂, 東 京,2011. 14)畑 中 あ か ね,林 裕 美,勝 間 み ど り:が ん 患 者 を 受 け 持 つ 学 生 の 実 習 指 導(第3報)− 臨 地 実 習 に お け る 学 生 の が ん 看 護 に 対 す る 不 安 ・ス ト レス 感 情 と 教 員 の 関 わ り に つ い て の 検 討,神 戸 市 看 護 大 学 短 期 大 学 部 紀 要,18,73-84,1999. 15)小 笠 原 知 枝,吉 岡 さ お り,山 本 洋 美 他:看 護 学 生 の 臨 床 学 習 環 境 と ス ト レス ・コ ー ピ ン グ に 関 す る 実 態 調 査 研 究,広 島 国 際 大 学 看 護 学 ジ ャ ー ナ ル, 7(1),3-13,2009. 16)奥 百 合 子,常 田 佳 代,小 池 敦:看 護 学 生 の 臨 地 実 習 に お け る ス ト レス と 睡 眠 時 間 と の 関 連,岐 阜 医 療 科 学 大 学 紀 要,5,59-63,2011. 17)松 田 幸 久,田 山 淳,木 村 拓 也 他:項 目 反 応 理 論 を 取 り 入 れ た 簡 易 版 ス ト レス コ ー ピ ン グ 尺 度 作 成 の 試 み,宮 城 学 院 女 子 大 学 発 達 科 学 研 究,10,1-7, 2010. 18)近 村 千 穂,小 林 敏 生,石 崎 文 子 他:看 護 臨 床 実 習 に お け る ス ト レス と コ ー ピ ン グ お よ び 性 格 と の 関 連,広 島 大 学 保 健 学 ジ ャ ー ナ ル,7(1),15-22, 2007. 19)掛 屋 純 子,岡 宏 美,小 野 晴 子 他:学 生 が 持 つ ス ト レス ・コ ー ピ ン グ の 傾 向 臨 地 実 習 前 の 実 態 調 査, イ ン タ ー ナ シ ョ ナ ルNursing  Care  Research,8 (2),57-62,2009. 20)大 澤 優 子,松 下 年 子:精 神 看 護 学 実 習 前 後 に お け る 学 生 のSOC(首 尾 一 貫 感 覚)の 変 化,埼 玉 医 科 大 学 看 護 学 科 紀 要,5(1),1-7,2011. 21)遠 藤 伸 太 郎,和 秀 俊,大 石 和 男:Sense  of  Coherence(SOC)の 高 い 大 学 生 運 動 部 員 の ス ポ ー ツ 活 動 に 伴 う 困 難 へ の 対 処 −SOCの 低 い 運 動 部 員 と の 比 較 に 注 目 し て,体 育 学 研 究,58,19-33, 2013. 22)正 村 啓 子,岩 本 美 江 子,市 原 清 志 他:臨 床 実 習 中 の 看 護 学 生 の ス ト レス 認 知 と そ れ を 規 定 す る 日 常 生 活 関 連 要 因 の 検 討,山 口 医 学,52(1・2),13-21, 2003. 23)前 掲 書13)9-10

(9)

Relationship

between

Stress

Coping

Skills

and

Stress

Factors

during

Clinical

Practice

of Nursing

Students

Mariko Usui 1),

Sayuri Kaneko 1), Kanae Momino 1)

1) Nagoya City University School of Nursing

Abstract

The present study aimed to clarify the effect of nursing students' pre-practicum sense of coherence (SOC) on stress coping behaviors during fundamental clinical practice in order to provide suggestions for reconstructing the practicum instruction system.

Subjects comprised 158 students who entered the nursing department of A University in 2011 and 2012. For analysis, we set up the SOC lower and higher group (SOC 52).A questionnaire survey was conducted SOC, practicum related stress and stress coping behaviors.

As a result, a greater proportion of students with low than with high SOC experienced stress as-sociated with "contacting with the ward instructor". Additionally, a higher proportion of students with low than with high SOC performed avoidance behaviors. The present findings indicate that an ideal practicum instruction system should include the following four points: 1) careful observation of the ward environment and contacting with ward instructors as stress indicators for students with low SOC; 2) enhanced coordination between teaching staff and ward instructors; 3) support for self-awareness regarding tasks that are not yet mastered and the task achievement process; 4) description of the conference and prior learning in orientation.

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