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JAIST Repository: オープンイノベーション時代における国際連携と国際競争力

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Academic year: 2021

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(1)

JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title

オープンイノベーション時代における国際連携と国際

競争力

Author(s)

中村, 達生

Citation

年次学術大会講演要旨集, 26: 414-417

Issue Date

2011-10-15

Type

Conference Paper

Text version

publisher

URL

http://hdl.handle.net/10119/10152

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す

るものです。This material is posted here with

permission of the Japan Society for Science

Policy and Research Management.

(2)

2D17

オープンイノベーション時代における国際連携と国際競争力

○中村 達生(株式会社創知)

1.

はじめに

我が国は失われた

20 年を経て、巨大な産業ツリーの根元から瓦解がはじまっている可能性がある。

新興国の猛烈な追随に、急速な円高進行が輸出型製造業を脅かす中、ついには、ハイアールによる三洋

電気の洗濯機・冷蔵庫事業の買収が現実のものとなった。予期せぬ未曾有の天災に加えて、エキスパー

ト人材の新興国への流出が、我が国の産業競争力へに与える負の影響は計り知れない。

しかし、視点を変えると、円高は海外直接投資の好機到来であるし、エキスパート人材の新興国流出

は、自社で培ったノウハウ、製造手法が間接的に実質的な国際標準化してゆく過程でもあり、製品・サ

ービスの保守も含めた先行開発者の優位性が、むしろ高まっている可能性もある。

このような背景のもと、我が国の産業は、いまこそ積極的な

In-Out の M&A を行い、開発から販売

まですべての段階における国際体制を整備し、国際競争力を高める必要に迫られているものと考えられ

る。本報では、技術シナジーに着目して、In-In および In-Out の事例分析を通して、今後の我が国産

業の国際競争力について考察を行うことを目的としている。

2.

実施方法

本研究は事例の収集、俯瞰解析の実施という手順で行った。

2.1

M&A 事例の整理

各種ニュースソース、統計情報を用いて、近年の

M&A および事業提携の事例を収集整理し、国内企

業および国外企業の種別による分類を行う。

2.2

俯瞰解析を用いた M&A 事例の検証

M&A 事例のうち、特色のある事例を抽出し、技術シナジー効果を計測するべく俯瞰解析を実施した。

俯瞰解析とは、技術文献

(主に特許公開公報)を用いて、文献間の内容の類似性に基づき、クラスター

リングとレーダー図上への可視化を行い、主要企業の開発領域、開発重心の動きを、視覚的、定量的に

示す手法である。俯瞰解析手法を用いると、企業間の競合状況、協業可能性、技術的な空白領域、企業

の強みや弱みを明らかにすることができる。本報では株式会社創知の

XLUS(カイラス)を用いて解析を

行った。

3.

M&A 事例の俯瞰解析

3.1

近年における M&A 事例の特徴

各種ニュースメディア等から、過去半年程度の

M&A 案件をピックアップすると、これまで M&A の

件数がもっとも多かった製薬業界だけではなく、通信、保険、計測機器、電気など、多業種にわたって

In-Out もしくは Out-In タイプの M&A が行われていることがわかる(表 1)。中でも BYD による

Ogihara の買収、Renown による China Ruyi Group の買収、Suning による Laox の買収など、中国企

業が関係する事案が散見されることが特徴である。

(3)

表 1 最近の M&A 事例

No.

当事者企業1

当事者企業2

マーケット 発表日

形態

金額

1 Haier

Panasonic

Out-In

2011/7/1 買収

100億円

2 Suning

Laox

Out-In

2011/6/1 買収

15億円程度の第三者割当増資を行う

3 アドバンテスト

べリジー

In-Out

2011/6/17 買収

600億円

4 コクヨ

カムリン

In-Out

2011/5/30 買収

約67億円

5 Renown

China Ruyi Group

Out-In

2011/5/22 買収

4 bil yen

6 武田製薬

ナイコメッド

In-Out

2011/5/20 買収

約1兆1200億円

7 東芝

ランディス・ギア

In-Out

2011/5/19 買収

約1900億円

8 三井住友海上火災保険

シナールマス生命

In-Out

2011/4/29 買収

700億円程度

9 NTT

Value Team S.p.A.

In-Out

2011/4/25 買収

10 グリー

Openfeint

In-Out

2011/4/22 買収

約85.7億円

11 マネックスグループ

トレードステーショングループ In-Out

2011/4/21 買収

約339億円

12 大正製薬

ホウ製薬

In-Out

2011/4/7 買収

約104億円

13 新日本製鉄

ニッポン・イーガルブ・スチール

In-Out

2011/4/7 子会社化 約5億円

14

住友軽金属工業、古河スカイ

住友商事、

伊藤忠商事、伊藤忠メタルズ

ARCO社

In-Out

2011/4/4 共同買収 約570億円

15 BYD

Ogihara

Out-In

2011/3/27 買収

未発表

3.2

M&A 事例の俯瞰構造

In-In、In-Out の事例について、俯瞰解析を行い、技術シナジーおよび今後の推移について考察した。

(イ)

In-In 事例:まぼろしに終わった三菱重工と日立製作所の経営統合

今夏

8/4 に、日立製作所と三菱重工業が、経営統合に向けて協議を開始するというビッグニュースが

一部の報道機関から報じられ、またたく間に様々なメディア上をかけめぐった。

統合後の企業体は、連結売上

12 兆円強、営業利益 5500 億円の巨大企業、重電・重機械分野のコングロ

マリットの誕生などと、経済アナリストの期待は膨らんだ。しかし、日立製作所は予定していた三菱重

工との統合に関する記者会見を先送りするとの報道に続き、両社そろって報道の事実関係を否定した。

一時的にせよ、日立製作所の経営統合への含みを持たせる対応に対して、三菱重工は最初から真っ向否

定するコメントに終始した。実現性の有無は不透明だが、両社の技術シナジーはどの程度あるのかを俯

瞰解析すると次のような点が明らかとなった。

俯瞰図

(図 1)上には日立製作所独自の技術領域と両社の共通領域が大多数を占めているのに対して、

三菱重工独自の領域は非常に少なく、印刷装置、インキ供給装置などの領域に限定された。両社の開発

重心は年々変化しており、ともに技術展開力のある企業と言える。また両社の技術の重心はほぼ一定の

距離を保ったまま推移している。このことから、両社が仮に経営統合した場合、三菱重工の技術が日立

に取り込まれた上で合理化対象となり得て、その上で技術展開力は継続されるものと考えられる。

(4)

株式会社日立製作所 三菱重工業株式会社 特許クラスター 2社重複 沸騰水型原子炉用燃料集合体 燃料集合体|炉心|制御棒|燃 料|燃料棒|短尺|被覆管|原子 炉|反応度|装荷 空気調和装置 冷媒|圧縮機|熱 交換器|空気調和 機|室外|配管| 室内|ユニット| 液|冷却 回転電機 巻線|コイル| 回転子|固定 子|電機|ス ロット|コア|絶 縁|冷却|回 転子鉄心 スクロール圧縮機 旋回|圧縮機|スク ロール|軸受|圧 縮|スクロール圧縮 機|室|鏡|吐出 |背圧 燃料噴射弁 燃料|噴射|噴 霧|燃焼室|燃 料噴射弁|通路 |吸気|気筒| 内燃機関|ノズ ル タービン動翼及びその組立方法 ガスタービン|燃焼器|翼|空気 |タービン動翼|タービン|動翼| シュラウド|燃料|ロータ 内燃機関の排ガス浄化装置 触媒|nox|排ガス|浄化|ハニ カム|捕捉|複合|貴金属|co| 担 燃料電池モジュール 燃料電池|セル|燃料ガス|ガス |燃料|アノード|スタック|カソー ド|電解質|発電 エレベーター振 動制御装置 かご|エレベー タ|乗り|エレ ベーター|階| 昇降|建屋| ロープ|戸|利 用者 交流モータ制御装置 電圧|電流|イン バータ|指令|交流 |スイッチング素子| 回路|電力変換装置 |直流|電力変換器 半導体集積回路及びその設計方 法 回路|信号|メモリ|セル|デー タ|アドレス|クロック|クロック 信号|線|ワード デジタルコンテンツ版管理システム 情報|ステップ|サーバ|管理| 端末|データ|ファイル|送信| ユーザ|受信 半導体装置 回路|トランジ スタ|電圧|m os|電流|ゲー ト|電位|vcc |増幅回路|端 子 磁気ディスク装置 磁気ヘッド|磁気ディスク装置|磁 気ディスク|ヘッド|浮上|スライダ |ディスク|素子|磁気|研磨 磁気記録媒体及び磁気記憶装置 磁気ヘッド|膜|磁性|非磁性| 磁化|ヘッド|合金|磁気|co|f e 液晶表示装置 基板|電極|膜|半導体|配線| ゲート|シリコン|工程|領域|絶 縁膜 摩擦攪拌接合方法 接合|板|材|摩擦|攪拌|中 空|台? |面板|構体|屋根 圧延機 ロール|圧延|圧延機|ワーク ロール|スタンド|クロス|熱間圧 延|チョック|圧延ロール|圧下 印刷装置 印刷|胴|ローラ |版|インキ|ブ ランケット|ユニッ ト|ウェブ|絵柄 |機 画像形成装置 トナー|転写|現像| 画像|感光|ドラム| 定着|ベルト|潜像 |帯電 試料解析方法および装置 試料|電子線|照射|ホル ダ|荷電粒子|イオンビー ム|観察|試料台|予備| ウエハ 投写用レンズ装置及びそれを用い た投写型画像デイスプレイ装置 光|レンズ|反射|素子|半導体 |光源|透過|波長|液晶|光学 系 記録再生装置 記録|再生|画像|回路|データ |信号|情報|映像|記録媒体| 再生装置 テレビジョン受信機 データ|アドレス|メモリ|レジスタ |アクセス|情報|バス|受信| プロセッサ|記録 株式会社日立製作所 三菱重工業株式会社 特許クラスター 2社重複 沸騰水型原子炉用燃料集合体 燃料集合体|炉心|制御棒|燃 料|燃料棒|短尺|被覆管|原子 炉|反応度|装荷 空気調和装置 冷媒|圧縮機|熱 交換器|空気調和 機|室外|配管| 室内|ユニット| 液|冷却 回転電機 巻線|コイル| 回転子|固定 子|電機|ス ロット|コア|絶 縁|冷却|回 転子鉄心 スクロール圧縮機 旋回|圧縮機|スク ロール|軸受|圧 縮|スクロール圧縮 機|室|鏡|吐出 |背圧 燃料噴射弁 燃料|噴射|噴 霧|燃焼室|燃 料噴射弁|通路 |吸気|気筒| 内燃機関|ノズ ル タービン動翼及びその組立方法 ガスタービン|燃焼器|翼|空気 |タービン動翼|タービン|動翼| シュラウド|燃料|ロータ 内燃機関の排ガス浄化装置 触媒|nox|排ガス|浄化|ハニ カム|捕捉|複合|貴金属|co| 担 燃料電池モジュール 燃料電池|セル|燃料ガス|ガス |燃料|アノード|スタック|カソー ド|電解質|発電 エレベーター振 動制御装置 かご|エレベー タ|乗り|エレ ベーター|階| 昇降|建屋| ロープ|戸|利 用者 交流モータ制御装置 電圧|電流|イン バータ|指令|交流 |スイッチング素子| 回路|電力変換装置 |直流|電力変換器 半導体集積回路及びその設計方 法 回路|信号|メモリ|セル|デー タ|アドレス|クロック|クロック 信号|線|ワード デジタルコンテンツ版管理システム 情報|ステップ|サーバ|管理| 端末|データ|ファイル|送信| ユーザ|受信 半導体装置 回路|トランジ スタ|電圧|m os|電流|ゲー ト|電位|vcc |増幅回路|端 子 磁気ディスク装置 磁気ヘッド|磁気ディスク装置|磁 気ディスク|ヘッド|浮上|スライダ |ディスク|素子|磁気|研磨 磁気記録媒体及び磁気記憶装置 磁気ヘッド|膜|磁性|非磁性| 磁化|ヘッド|合金|磁気|co|f e 液晶表示装置 基板|電極|膜|半導体|配線| ゲート|シリコン|工程|領域|絶 縁膜 摩擦攪拌接合方法 接合|板|材|摩擦|攪拌|中 空|台? |面板|構体|屋根 圧延機 ロール|圧延|圧延機|ワーク ロール|スタンド|クロス|熱間圧 延|チョック|圧延ロール|圧下 印刷装置 印刷|胴|ローラ |版|インキ|ブ ランケット|ユニッ ト|ウェブ|絵柄 |機 画像形成装置 トナー|転写|現像| 画像|感光|ドラム| 定着|ベルト|潜像 |帯電 試料解析方法および装置 試料|電子線|照射|ホル ダ|荷電粒子|イオンビー ム|観察|試料台|予備| ウエハ 投写用レンズ装置及びそれを用い た投写型画像デイスプレイ装置 光|レンズ|反射|素子|半導体 |光源|透過|波長|液晶|光学 系 記録再生装置 記録|再生|画像|回路|データ |信号|情報|映像|記録媒体| 再生装置 テレビジョン受信機 データ|アドレス|メモリ|レジスタ |アクセス|情報|バス|受信| プロセッサ|記録

図 1 三菱重工と日立製作所の技術俯瞰図

(ロ)

In-Out 事例:ルネサスエレクトロニクスによるノキアの無線モデム事業買収のシナジー効果

ルネサスエレクトロニクス株式会社

(以下、ルネサス)とノキア・コーポレーション(以下、ノキア)は、

公式発表によると、

HSPA+や LTE 以降の通信規格に向けた半導体ソリューションとモデム技術の開発

について戦略的事業提携契約を結び、これまでの協力関係を強化することに合意した。また、事業提携

の一環として、ノキアのワイヤレスモデム事業をルネサスに約

2 億米ドル(約 180 億円)で譲渡する契

約を締結した。ルネサスは広範囲な通信規格に対応した世界的半導体メーカーとなることを目指してい

るのではないかと評されている。

ルネサスの技術とノキアの通信技術を俯瞰図上に表現すると、ルネサスにとって、ノキアの

GSM・

HSPA・LTE 規格のモデム技術・特許は、既存の半導体技術と補完関係となる技術ではなく、あらたに

加わった領域の技術であることがわかる

(図 2)。その上、既存技術と加わった技術の領域の間には技術

的な溝が存在している。自社保有技術の領域が広がれば、事業の可能性は飛躍的に拡大するが、長大化

したロジスティックスとと同様に、技術の管理も困難さを増す。さらに、ノキアのフィンランド、イン

ド、英国、デンマークの各拠点における同部門従業員もルネサスに移管されたとのことであり、グロー

バルマネジメントの重要性が増していると考えらられるが、国際的トップ企業を目指す経営陣の挑戦は

続いている。

(5)

研磨パッドおよび半導

体装置の製造方法

研磨| パッド | スラリー | 膜 | ウエ ハ| 研磨面 | プラテン | 溝 | 化学 | 電解液

半導体集積回路装

置の製造方法およ

びプローブカード

プローブ| シート | 検査 | 接触 | パッド| ウエハ | 薄膜 | カード | 押 | 膜

半導体装置

インダクタ| スパイラル | 強磁性体 | プッシュプル増幅器 | 配線 | 送受 信部| ボンディングパッド | グレイ ン| インダクタンス | 渦電流

マイクロプロセッサ

命令| レジスタ | 演算 | フェッチ | 実行| 分岐 | 命令コード | キュー | ステージ| 分岐命令

半導体装置

膜| シリコン | 酸化 | 窒化 | 多結 晶| 絶縁膜 | ゲート | misfet | 電 極| wnx

半導体装置

ウェル| ディープ | 領域 | pw | nw | 浅い | 拡散 | 導 | 型 | トランジス タ

半導体装置

膜| シリコン | 酸化 | 窒化 | 多結 晶| 絶縁膜 | ゲート | misfet | 電 極| wnx

高周波電力増幅回路

高周波電力| 増幅 | 増幅回路 | 出力電力| fet | バイアス | トラン ジスタ| パワー | 段 | 出力レベル

通信用半導体集積回

発振回路| 発振 | vco | バンド | 周回| 周 | 周波数 | rfvco | pll | 送信

無線タグ内蔵物品

タグ| リーダ | ライタ | ic | コマンド | 送信 | 受信 | データ | 無線信号 | パルス

方向性無線通信方法

及び装置

ステーション| 送信 | チャンネル | ベース| 送信アンテナ | ビーム | 移動| アンテナ | ハンドオフ

半導体集積回路

スキャン| チェーン | テスト | ff | フ リップフロップ| クロック | セレクタ | bist | マクロ | パス 赤:ルネサスエレクトロニクス、青:ノキアの無線モデム関連技術、紫:両社の存在するクラスター

研磨パッドおよび半導

体装置の製造方法

研磨| パッド | スラリー | 膜 | ウエ ハ| 研磨面 | プラテン | 溝 | 化学 | 電解液

半導体集積回路装

置の製造方法およ

びプローブカード

プローブ| シート | 検査 | 接触 | パッド| ウエハ | 薄膜 | カード | 押 | 膜

半導体装置

インダクタ| スパイラル | 強磁性体 | プッシュプル増幅器 | 配線 | 送受 信部| ボンディングパッド | グレイ ン| インダクタンス | 渦電流

マイクロプロセッサ

命令| レジスタ | 演算 | フェッチ | 実行| 分岐 | 命令コード | キュー | ステージ| 分岐命令

半導体装置

膜| シリコン | 酸化 | 窒化 | 多結 晶| 絶縁膜 | ゲート | misfet | 電 極| wnx

半導体装置

ウェル| ディープ | 領域 | pw | nw | 浅い | 拡散 | 導 | 型 | トランジス タ

半導体装置

膜| シリコン | 酸化 | 窒化 | 多結 晶| 絶縁膜 | ゲート | misfet | 電 極| wnx

高周波電力増幅回路

高周波電力| 増幅 | 増幅回路 | 出力電力| fet | バイアス | トラン ジスタ| パワー | 段 | 出力レベル

通信用半導体集積回

発振回路| 発振 | vco | バンド | 周回| 周 | 周波数 | rfvco | pll | 送信

無線タグ内蔵物品

タグ| リーダ | ライタ | ic | コマンド | 送信 | 受信 | データ | 無線信号 | パルス

方向性無線通信方法

及び装置

ステーション| 送信 | チャンネル | ベース| 送信アンテナ | ビーム | 移動| アンテナ | ハンドオフ

半導体集積回路

スキャン| チェーン | テスト | ff | フ リップフロップ| クロック | セレクタ | bist | マクロ | パス 赤:ルネサスエレクトロニクス、青:ノキアの無線モデム関連技術、紫:両社の存在するクラスター

図 2 ルネサスエレクトロニクスとノキアの通信技術の俯瞰図

4.

結言

我が国の産業は、

1980 年代の急速な円高進行時には、価格競争力を武器に、米国市場への輸出拡大

で潤った。バブル崩壊と共に、

90 年代の失われた 10 年の間、研究開発部門は国内に残し、技術優位性

を盾にして、東アジア市場への展開が行われた。しかし、

2000 年代に入り、新興国の急速な隆盛は、

価格だけではなく、新興国企業の技術力の向上と相まって、我が国産業と新興国企業の差別化要因が小

さくなり、さらに保守的な国内企業の動きは、製品開発力にも精彩さを欠き、後手に回っている印象を

もたらしている。製品・サービスの差別化要因となるキー技術は、もはや自前ではなく、国内外の異業

種を含めた企業から調達することが必須なオープンイノベーションの時代に突入ている。

アライアンス先として最適な技術を保有している企業の探索は、広い視野に立った俯瞰的な視点と、

客観的な視点の両方を持って解析することにより得ることができる。本報は事例を用いて、その方法論

を示した。我が国の企業におけるグローバル戦略の策定において一助となれれば幸いである。

参考文献

[1]中村 達生,"データマイニング手法を用いたサイエンスと産業技術の連携分析",産業連関 Vol.12, No.2 (2004/6) pp. 50

61,環太平洋産業連関分析学会

[2]小林大三,中村達生,"解析ツール XLUS/Green を用いた特許の俯瞰分析による CIGS 太陽電池の技術動向解析",第6回

日本知財学会学術研究発表会

,2008

[3]中村達生,片桐広貴,"知財情報を用いた R&D 戦略の俯瞰分析",研究・技術計画学会 第 23 回年次学術大会講演要旨

,P519,2008

[4]中村達生,"俯瞰解析による M&A シナジー効果の計測",研究・技術計画学会 第 24 回年次学術大会講演要旨集,2009

[5]中村達生, "俯瞰解析を用いた R&D アクティビティーの定量化”, 第 7 回日本知財学会学術研究発表会,2009

[6] 中村達生, "俯瞰解析を適用した R&D の SWOT 分析”,第 8 回日本知財学会学術研究発表会,2010

[7]特許庁総務部企画調査課特許戦略 G 編,株式会社創知著,"特許文献を俯瞰して脅威に気付きチャンスをモノにする",知

的財産戦略に資する特許情報分析事例集

,P64,2010

表 1  最近の M&A 事例

参照

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