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粗飼料 家畜飼料の種類 粗飼料は茎葉を乾草 ( 乾燥 ) サイレージ ( 乳酸発酵させて貯蔵性を高めたエサ 塩ヌキの漬け物のようなもの ) にして貯蔵できる 濃厚飼料に比べると粗繊維質量が高く エネルギーやたんぱく質が尐ない飼料 しかし 草食動物である牛にとっては栄養源となるだけでなく 消化機能を安

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(1)

濃厚飼料

○ 穀類(とうもろこし、こうりゃん等)、大豆油粕、糠(フスマ、米 ヌカ等)等がある。 ○ エネルギーやたんぱく質が豊富で、これらの供給源として重要な飼 料。 とうもろこし 大麦 こうりゃん

粗飼料

○ 粗飼料は茎葉を乾草(乾燥)、サイレージ(乳酸発酵させて貯蔵性を高めたエサ、塩ヌキの漬け物のよ うなもの)にして貯蔵できる。 ○ 濃厚飼料に比べると粗繊維質量が高く、エネルギーやたんぱく質が尐ない飼料。しかし、草食動物であ る牛にとっては栄養源となるだけでなく、消化機能を安定させるため、生理的に必須の飼料。 サイレージ 給 餌 サイロ詰め 細 断 トウモロコシ 牛・羊等草食家畜の飼料 豚・鶏用飼料(粗飼料は通常給与しない) 自給率の現状(平成23年度概算)と目標(平成32年度):<粗飼料>77%→100% <濃厚飼料>12%→19% <全体>26%→38% ロールベーラーでの梱包 牧 草 牧草サイレージ(ラップで密封) 43 ※稲発酵粗飼料(稲WCS)は粗飼料、飼料用米は濃厚飼料である。

家畜飼料の種類

(2)

飼料自給率の現状と目標

飼料自給率を38%(32年度)に引き上げることを目標とし、飼料基盤や機械の整備、飼料用稲の生

産拡大、食品残さの飼料化(エコフィード)の推進等を支援し、穀物相場に翻弄されない足腰の強い畜

産経営を実現。

23年度(概算)は、原発事故の影響により粗飼料自給率が1%下がったものの、飼料用米の増加な

どにより、飼料自給率は対前年度比1%増の26%となった。

平成32年度 目標

38%

飼料全体

飼料作物面積

輸入 88% 国産 12% 輸入 81% 国産 19%

濃厚飼料

○穀類

とうもろこし、大麦 こうりゃん、米 等

○糠類

フスマ、米ヌカ 等

○粕類

大豆油粕 ビートパルプ ビール・豆腐粕 等

○動物質飼料

魚粉 等 食品残さ等 未利用資源 糠類・粕類 飼料用米 飼料自給率の現状と目標 国産 100% 輸入 23% 国産 77%

93万ha

105万ha

乾草 稲わら 稲WCS

26%

平成23年度 概算

○乾草

○サイレージ

(発酵させた粗飼料) 牧草 青刈りとうもろこし 青刈り稲(稲wcs) 等

○稲わら

粗飼料

輸入 89% 国産 11% 輸入 22% 国産 78%

25%

平成22年度 確定

91万ha

平成32年度 目標 平成23年度 概算 平成22年度 確定 平成32年度 目標 平成23年度 概算 平成22年度 確定 44

(3)

アルゼンチン こうりゃん(36%) とうもろこし(4%) 我が国の飼料穀物輸入量 米国のとうもろこし需給 カナダ 大麦(26%) 小麦(20%) オーストラリア こうりゃん(51%) 大麦(73%) 小麦(40%) 注:その他とは、小麦、えん麦、ライ麦である。 配合・混合飼料の原料使用量 (平成23年度) [計2,424 万㌧] ※デンプン質が多 く使いやすいとう もろこしが5割を 占める。 上段:使用数量(万トン) 下段:割合(%) 米国 とうもろこし(86%) 小麦(36%) こうりゃん(13%) 世界のとうもろこしの輸出状況

近年の飼料穀物の輸入状況

注:括弧内の%はH23年度輸入量の各穀物の国別シェア

資料:財務省「貿易統計」、USDA 「World Agricultural Supply and Demand Estimates (March 11, 2013)」、(社)配合飼料供給安定機構「飼料月報」

(万トン) ○飼料穀物の輸入量は、近年、 14百万トン程度で推移。主な輸入先国は、米国、オーストラリア、カナダ、アルゼンチン。 ○飼料穀物のほとんどは輸入に依存しており、特に、米国・オーストラリアに大きく依存。 とうもろこし 1,094 45% こうりゃん 141 6% その他穀類 231 10% 大豆油かす 328 14% その他油かす 119 5% 糟糠類 269 11% 動物性飼料 77 3% 豆類 10 0% その他 155 6% H21年度 H22年度 H23年度 とうもろこし 1,159 1,113 1,060 こうりゃん 151 124 130 大麦 122 110 114 その他 22 23 54 合計 1,454 1,370 1,358 (百万トン) 10/11 11/12 (見込) 12/13 (予測) 316.2 313.9 273.8 0.7 0.7 3.2 285.0 279.0 265.1 飼料用 121.8 115.5 115.6 エタノール用 127.5 127.3 114.3 その他 41.4 36.2 35.2 輸出量 46.6 39.2 21.0 期末在庫量 28.7 25.1 16.1 期末在庫率(%) 8.6 7.9 5.6 生産量 輸入量 国内需要量 45 12/13 (予測) 輸出量 (百万㌧) (割合) ①米国 21.0 (23.8%) ②アルゼンチン 19.0 (21.6%) ③ブラジル 19.0 (21.6%) 世界計 88.1 (100.0%)

(4)

○米国でのとうもろこし生産は、作付面積が1937年(昭和12年)以降最大となったものの、昨年6月以降、コーンベルトで

の干ばつの影響により生育状況が悪化し、収穫量が減尐。

○穀物相場の高騰を受け、米国内のバイオエタノールの生産量は抑制傾向。

○国内飼料メーカーでは、とうもろこしの調達先を多角化するとともに、とうもろこしに代わり小麦を利用する傾向。

最近の飼料穀物に関する動き

米国内の動き ■バイオエタノール生産 ・昨年6月から穀物相場の高騰を受けて、生産量は抑制されている傾向。 (23年末時点と比べ△18%) ■米国の肥育牛の状況 ・干ばつの影響による飼料穀物価格の上昇及び牧草等の作柄悪化を踏 まえ、米国の畜産農家は家畜、特に繁殖牛の飼養頭数を絞る傾向が見ら れ、食肉を中心に減産傾向の見通し。特に牛肉では、23年の生産量と比 べ、24年は1.0%、25年は5.3%それぞれ減尐する見通し。(米国農務 省経済研究所HPより) ブラジルのとうもろこし生産の状況 ○生産量 24/25年度のとうもろこし生産量は、7,194万トンで過去最高を記録した 前年度とほぼ同じと予測されている。 国内飼料メーカーの状況 ・輸入とうもろこしの米国依存の比率は20年度の98%から23年度は 86%に低下。さらに25年1月時点では、31 %にまで急速に低下し、ブラ ジル産(64%)等に推移。 ・配合飼料におけるとうもろこしの使用割合は、20年度の49%から23年 度は45%に低下。 ・配合飼料における小麦の使用割合は、20年度の0.5%から23年度は 1.7%に増加。

◎米国USDAとうもろこし需給予測のポイント(

25年3月8日公表)

※ 順位付けは1960年以降のデータによる。 前月の予測と比べ、輸出量の減尐に伴い期末在庫量は増加。 ○生産量 ・生産量は過去8位の2億7,381万トン ・作付面積は3,934万ha ・単収は過去19位の7.75トン/ha (前月同) (前月同) (前月同) ○国内需要 ・飼料用需要は1億1,557万トン ・エタノール需要は1億1,430万トン ・輸出需要は2,096万トン ○期末在庫 ・期末在庫量は1,605万トン (前月予測比 +254万トン 過去26位) (前月同) (前月予測比 ▲190万トン) (前月同) (単位:万トン) 資料:(独)農畜産業振興機構 24/25年度 (見込み) 23/24年度 22/23年度 生産量 (万t) 7,607 7,298 5,741 30 35 40 (百万ガロン/日) 米国の1日あたりバイオエタノール生産量 (米国再生可能燃料協会調べ) 46

(5)

○ とうもろこしの国際価格(シカゴ相場)は、平成24年 6月以降、主産地の干ばつによる作柄悪化(昨年6月生産予想

3.8億トン→ 12月予想 2.7億トン)を背景に上昇。直近は、価格高騰による需要減退等により、やや弱含んで推移。

○ 大豆油かすについても、とうもろこしと同様に、弱含んで推移。

○ 海上運賃(フレート)は、直近では40ドル台半ば/トンで推移。

○ 為替相場は、昨年11月中旪以降円安が進展し、直近では90円台で推移。

配合飼料価格に影響を与える要因の価格動向

200 300 400 500 600 ドル/トン (0 8 .7/14) 4 5 2 (1 2 .8/30) 5 4 8 (0 9 .6/11) 4 2 8 (1 1 .2/1) 3 9 0 (1 3 .3.21) 4 2 3 200 300 400 500 600 700 800 900 セント/ブッシェル ( 11.6/10) 7 87セント/ブッシェル (3 10ドル/トン) (0 9.6/2) 4 50セント/ブッシェル (1 77ドル/トン) ( 12.8/21) 8 31セント/ブッシェル (3 27ドル/トン) (13.3.21) 733セント/ブッシェル (289ドル/トン) (0 8.6/27) 7 55セント/ブッシェル (2 97ドル/トン) 注:シカゴ相場の日々の終値である。

<とうもろこしのシカゴ相場の推移(期近物)>

<為替相場の推移>

<海上運賃の推移(ガルフ~日本)>

<大豆油かすのシカゴ相場の推移(期近物)>

注:シカゴ相場の日々の終値である。 0 30 60 90 120 150 08.1 7 09.1 7 10.1 7 11.1 7 12.1 7 13.1 ドル/トン (13.2) 44.5 (08.5) 147.2 (08.12) 23.6 (10.5) 74.2 70 80 90 100 110 120 08.1 7 09.1 7 10.1 7 11.1 7 12.1 7 13.1 円/ドル (13.2) 93 (08.8) 109 (09.1) 90 (10.4) 94 注:2013年2月の値は、2月の平均値である。 注:2013年2月の値は、2月第4週までの平均値である。 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成25年 平成25年 平成25年 47

(6)

(約850円) (約3,450円) (約2,150円) (約1,400円) 20年1月 (約1,800円) (約1,750円) 異常補塡 (1,860円) (約1,530円) (約600円) (約100円) (約2,000円) 4月 (約1,850円) 異常補塡 (3,829円) 通常補塡 (5,550円) 通常補塡 (4,553円) 通常補塡 (4,371円) 通常補塡 (4,640円) 通常補塡 (1,600円) 7月 通常補塡 (7,800円) 通常補塡 (8,983円) 10月 (約5,050円) 異常補塡 (1,517円) 10月 7月 4月 19年1月 18年10月 通常補塡 (5,252円) (約2,500円) 21年1月 異常補塡 (3,398円) 通常補塡 (4,002円) 4月 異常補塡 (2,398円) 7月 (約 11,900円) 10月 22年1月 (約2,900円) 異常補塡 (3,097円) (約1,400円) 4月 (約3,600円) 7月 (約400円) (約700円) 10月 配合飼料価格 23年1月 約59,950円 4月 52,500円 生産者実質負担額 7月 52,100円 約42,600円 (約200円) 58,100円 54,100円 58,100円 62,800円 64,800円 67,600円 55,700円 55,000円 53,600円 53,200円 52,500円 (約700円) 通常補塡 (3,250円) (約1,400円) 55,950円 異常補塡 (966円) 通常補塡 (3,734円) 52,500円 (約1,750円) 10月 24年1月 58,650円 59,500円 異常補塡 (865円) 通常補塡 (3,835円) 4月 通常補塡 (2,100円) (約2,300円) 7月 57,500円 56,350円 (約1,150円)

配合飼料価格安定制度による補塡の実施状況

10月 58,500円 (約1,000円) 通常補塡 (450円) (約550円) 54,300円 53,100円 49,900円 44,300円 (約250円) 通常補塡 (5,450円) 63,250円 7月 ① ② ③ ④ (約4,750円) 57,800円 58,050円 57,500円 56,350円 56,550円 54,800円 53,400円 52,700円 52,500円 52,500円 52,500円 53,200円 53,600円 55,000円 52,100円 55,700円 59,950円 57,400円 52,300円 50,300円 48,550円 46,650円 44,900円 43,400円 42,700円 生産者実質負担額 (約3,200円) (約1,150円) 補塡金 (4,300円) 25年1月 4月 58,950円 63,250円 66,450円 補塡金 (5,800円) 60,650円 (約1,700円) ○25年4-6月期 配合飼料価格 今期に比べ約3,200円の値上げ 配合飼料価格安定制度により、5,800円の 補塡金が交付。 (補塡総額(見込) 約348億円) 生産者実質負担額※は約1,700円/トンの増加。 ※(①+②+③+④)/4=約60,650円/トン 48

(7)

○ 発動条件等 異常補塡基金 (社)配合飼料供給安定機構 通常補塡基金 (社)全日本配合飼料価格・畜産 安定基金 (商系) (社)全国配合飼料供給安定基金 (全農系) (社)全国畜産配合飼料価格安定 基金(専門農協系) 畜産経営者 積立金1/2 積立金1/2 ※積立金 1,200円/t ※積立金 600円/t 通常補塡金 異常補塡金 国 配合飼料 メーカー 異常補塡金 異常補塡基金 国とメーカーが 1/2ずつ拠出 ・ 輸入原料価格が直前1か年の平均と 比べ115%(25年度第2四半期まで 112.5%)を超えた場合 通常補塡基金 生産者(600円/t)と 飼料メーカー(1,200円/t) が拠出 ・ 飼料価格が直前1か年の平均 を上回った場合 ○ 制度の仕組み 基金残高 (25年4-6月期に対応可能な額) 約306億円(見込み) (異常補塡基金と合わせ約396億円) 基金残高 (25年4-6月期に対応可能な額) 約90億円(見込み)

配合飼料価格安定制度の概要

(注)通常補塡基金は20年度に1,192億円の借入を行っており、毎年度の積立金 から計画的に返済。(24年度末で540億円が返済済みであり、借入残高は652億円。) このほか、異常補塡基金から24年度第3、4四半期に無利子貸付を受ける予定(24年度 第3四半期に139億円を借入済み)。 ○ 配合飼料価格安定制度は、配合飼料価格の上昇が畜産経営に及ぼす影響を緩和するため、 ①民間(生産者と配合飼料メーカー)の積立による「通常補塡」と、 ②異常な価格高騰時に通常補塡を補完する「異常補塡」(国と配合飼料メーカーが積立)の 二段階の仕組みにより、生産者に対して、補塡を実施。 ○ 平成24年第3・4四半期の価格高騰に対応して、24年度限りとして異常補塡の発動基準引下げ(112.5%)及び通常補塡の 無利子貸付けを実施。加えて、経済対策第二弾により148億円を異常補塡に積み増し。 ○ 通常補塡からの25年度の市中銀行への返済180億円を27年度に後倒し。これにより25年度の積立金432億円の全額を補 塡財源に使用可能。 ○ 異常補塡の発動基準引下げ(112.5%)について、25年度第2四半期まで継続。 49

(8)

配合飼料価格高騰対策(平成

25年3月15日公表)

配合飼料価格安定制度の安定運用 (平成24年度第3四半期~平成25年度第2四半期の措置) 飼料用小麦の十分な輸入予定数量の設定 備蓄穀物の貸付限度数量の拡大

○異常補塡の発動基準の引下げの継続

○平成

25年度飼料需給計画の策定

○飼料穀物備蓄対策事業の運用弾力化

昨年の米国における深刻な干ばつといった状況を 踏まえて24年度第3・4四半期限りで講じた、輸入 原料価格が直前1か年平均と比べて115%超という 異常補塡の発動基準を112.5%超に引下げる措置に ついて、とうもろこしの国際価格が高水準で推移し ていること、最近の円安の進展も踏まえ、25年度第 2四半期まで継続 とうもろこしの代替として需要が急伸している小麦に ついて、25年度においても弾力的原料調達が可能となる よう、24年度実績に照らしても十分な水準に設定 とうもろこしの調達先の南米等へのシフト等に伴 い、輸送遅延リスクが生じることから、備蓄飼料穀 物の貸付限度数量の拡大を継続

異常補塡の発動基準引下げの継続

115%→112.5%

24年度実績 25年度 90万トン → 107万トン 25年度第1四半期 35万トン

配合飼料価格高騰等への緊急対応(平成

24年11月30日公表)

○異常補塡基金への積み増し

○配合飼料価格高騰対応業務資金

148億円

政策金融公庫等への出資等(無担保・無保証による資金供給)

134億円

平成24年度予備費(経済対策第二弾)282億円

50

(9)

国産飼料基盤に

立脚した畜産の確立

飼料自給率

26%

38%

23年度概算) (32年度)

粗飼料自給率

77%→100%

濃厚飼料自給率

12%→19%

○ 飼料増産の推進

①水田の有効活用、耕畜連携の推進

②草地等の生産性向上の推進

③放牧の推進

○ コントラクター

※2

、TMRセンター

※3

(支援組織)の育成

支援組織の法人化や規模の拡大等

による経営の高度化を推進

○ エコフィード

※4

等の利用拡大

・食品加工残さ、農場残さ等未利用資源

の更なる利用拡大

耕作放棄地放牧 飼料収穫作業 TMR調製プラント 飼料用米の利活用 余剰食品の飼料化 焼酎粕の飼料化

○ 飼料生産技術の向上

・高品質飼料の生産推進

広域流 青刈り とうもろこし 集約放牧 優良品種の導入 稲発酵粗飼料専用機械 注1 稲発酵粗飼料:稲の実と茎葉を一体的に収穫し発酵させた牛の飼料 注2 コントラクター:飼料作物の収穫作業等の農作業を請け負う組織 注4 エコフィード:食品残さ等を原料として製造された飼料 注3 TMRセンター:粗飼料と濃厚飼料を組み合わせた牛の飼料(Total Mixed Ration)を製造し農家に供給する施設

汎用型飼料収穫機

生産増加

利用拡大

稲発酵粗飼料※1

○ 水田や耕作放棄地の有効活用等による飼料生産の増加、食品残さ等未利用資源の利用拡大の推進

により、輸入原料に過度に依存した畜産から国産飼料に立脚した畜産への転換を推進。

国産飼料基盤に立脚した生産への転換

51

(10)

○ 飼料用米の作付面積(ha)

○ 飼料用米及び稲発酵粗飼料(稲WCS)の作付面積は、平成22、23年度で順調に拡大。平成24年度については、こ

れまでのような急速な伸びは見られなくなっているものの増加(それぞれ102%、111%)。

○ 8万円/10a の助成を行う水田活用の直接支払交付金等により、生産・利用の拡大を推進。

25年度】 水田活用の直接支払交付金 飼料用米、WCS用稲の生産に対して 80,000円/10a を助成 さらに、飼料用米のわらの飼料利用に 13,000円/10a の助成

飼料用米及び稲発酵粗飼料の生産・利用の推進

資料:H19までは畜産振興課調べ。H20以降は新規需要米の取組計画認定状況による。 17 18 19 20 21 22 23 24 45 104 292 1,410 4,123 14,883 33,955 34,525 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 4,594 5,182 6,339 9,089 10,203 15,939 23,086 25,672 ○ 稲WCSの作付面積(ha) メリット 課題 ・排水不良水田等でも作付が可能。 ・連作障害がない。 ・良好な栄養価を有し、牛の嗜好性も 高い。 ・長期保存が可能。 ・低コスト栽培技術の導入や多収品 種の活用によるコスト低減 ・安定した供給。 ・効率的な保管・流通体制の確立。 ・品質の向上・安定化が必要。 【25年度】 産地活性化総合対策事業 国産粗飼料の生産性を向上させるため飼料生産拠点の育成等の取 組を支援するとともに、これらの取組に必要な農業機械等のリース導入 を支援。

飼料用米

※ 稲WCSとは、稲の穂と茎葉を丸ごと乳酸発酵させた粗飼料(ホールクロップサイレージ

WCS

:Whole Crop Silage)のことをいう。

24年度補正】 畜産経営力向上緊急支援リース事業 飼料用米の利用に必要な破砕機や混合機のリース導入を支援。 【24年度補正・25年度】 強い農業づくり交付金 主食用米との区分管理に必要な乾燥調製施設の整備や飼料用米の 保管・調製に必要な共同利用施設の整備を支援。 資料:H19までは畜産振興課調べ。H20以降は新規需要米の取組計画認定状況による。 52 【24年度補正】 畜産経営力向上緊急支援リース事業 稲WCSの生産・収穫に必要な農業機械のリース導入を支援。 メリット 課題 ・農機具などの新規投資不要。 ・輸入とうもろこしより安ければ、配 合飼料の原料として利用が可能。 ・低コスト栽培技術の導入や多収品 種の活用によるコスト低減。 ・輸入とうもろこしとの価格差の縮小。 ・安定した供給。 ・保管・流通体制の確立。

(11)

(参考)飼料用米を活用した畜産物の高付加価値化に向けた取組

○ 黄金そだち(北海道) ○ 豊の米卵(大分県) ○ こめたま(青森県) ■ 畜産経営:鈴木養鶏場(養鶏) ■ 飼料用米生産:大分県内全域 ■ 特 徴: 飼料用米を2割配合した飼 料を給餌し、生産した卵を大 分県産の米を活用したことを 伝え、販売。 ■ 畜産経営:トキワ養鶏(養鶏) ■ 飼料用米生産:青森県 等 ■ 特 徴: 飼料用米を約6割給与。飼料用米の配合割 合が高い場合に生じる「レモンイエロー」の卵 黄を特色として、ブランド化。 ■ 取組者:フリーデン(養豚) ■ 飼料用米生産:岩手県 ■ 特 徴: 中山間地域の休耕田で生産する飼料 用米を軸に、水田と養豚を結びつけた資 源循環型システムを確立。 ○ やまと豚米ラブ(岩手県) コガネ ■ 取組者:酪農、養豚、養鶏 ■ 飼料用米生産:北海道一帯 ■ 特 徴: 北海道産米を給与して生産 した畜産物(牛乳、豚肉、鶏卵) を「黄金そだち」シリーズとして ブランド化し、販売。 ■ 畜産経営:(株)八千代 ポートリー (養鶏) ■ 飼料用米生産:東北・関東 ■ 特 徴: 飼料用米を1割配合した飼料を給餌し、ブラ ンド化。東北・関東の休耕田を中心に、生産さ れた飼料用米を飼料利用。生じた鶏糞を水田 に還元し、資源循環型の農業を実現。 ○ 食菜卵 穂の華(茨城県) マイ トヨ コメタマゴ ショクサイラン ホ カ ■ 取組者:JAいずも ■ 飼料用米生産:島根県 ■ 特 徴: 水田の有効活用のため、地域をあげて 飼料用米の利活用を推進。平成23年12 月からは飼料用米を給与した肉用牛ブラ ンドである「まい米牛」の販売を開始。 ○ まい米牛(島根県) マイ ■ 畜産経営:京都養鶏生産組合(養鶏) ■ 特 徴: 飼料用米を主体に、琵琶湖 に生息する外来魚の魚粉等 国産の飼料のみを与えるとと もに、採卵鶏も国産鶏である 「もみじ」を使用し、国産にこだ わった卵としてブランド化。製 菓店と連携して、6次産業化で 加工品を手掛ける。 ○ 京たまご穀産(京都府) コクサン 53

(12)

放牧による獣害対策(富山県) <概況>放牧面積22ha、放牧箇所数12箇所、繁殖牛31頭 イノシシ等による食 害対策として農園周 辺等にカウベルト (放牧帯)を設置。放 牧地の景観の保持 と農作物被害の減 尐等に有効。 肉用牛の放牧(熊本県K牧野組合) 子牛生産だけでなく 肥育全期間に粗飼料 を多給する肥育方法を 取り入れた褐毛和種 の繁殖肥育一貫生産 を実施。消費者を牧場 に招く等、生産者と消 費者との交流を推進。 <概況>放牧面積260ha、肥育牛180頭、繁殖牛330頭 地域内の乳用育成 牛を預かり、集約的な 放牧管理をすることに より、高齢化による労 働力不足の解消や増 頭に貢献。 <概況> 放牧面積180ha、草地面積200ha 夏期放牧750頭、冬期舎飼530頭、哺育育成130頭 公共牧場(北海道U牧場) 乳牛の放牧(北海道H牧場) <概況>放牧面積22ha、草地面積60ha、乳用牛80頭 平成22年に放牧畜産 実践牧場の認証(※)を 取得。放牧牛の牛乳を 利用しアイスクリームの 生産・販売も手がける。 乳量の追求だけでなく、 飼料費や衛生費の低減 を見据えた経営を展開。 耕作放棄地放牧(山口県) 耕作放棄地を利用し た移動放牧を行う「山 口型放牧」は、肉用牛 経営の省力化、低コス ト化、耕作放棄地の解 消、農村の景観の保全 等への貢献が高く、県 内全域に幅広く普及。 <概況>山口型放牧面積321ha、放牧箇所数295箇所 <概況>放牧面積2.3ha、繁殖牛8頭 転作田の採草地に 電気牧柵等を整備し 放牧地として利用(5 ~11月)。家畜の管理 者の近隣で飼養する ことにより、分娩後の きめ細やかな個体管 理が可能となり繁殖 成績が向上。 水田放牧(青森県N牧場) 放牧畜産の促進と消費 者の理解醸成を図るため、 放牧を実践する牧場や放 牧によって生産される畜産 物等について認証を行う制 度。 ※放牧畜産基準認証制度とは

(参考)放牧の取組

このうち、放牧管理等の基準を満たした 牧場を放牧畜産実践牧場として(社)日本 草地畜産種子協会で認証している。 あ か げ 54

(13)

未活用資源の飼料としての活用推進

○ 飼料の自給率向上のため、エコフィード(食品残さ利用飼料)の活用を推進。エコフィードの利用量はこれまで着実

に増加。平成23年度(概算)のエコフィード利用数量は103万TDN㌧であり、とうもろこし約130万㌧に相当。

○ エコフィードの生産・利用拡大の取組等への支援や、「エコフィード認証制度」(平成21年3月)による安全性及び品

質の確保、「エコフィード利用畜産物認証制度」(平成23年5月)による理解醸成等により、更なるエコフィードの生産・

利用拡大を推進。

エコフィードの利用状況

25年度】 エコフィード緊急増産対策事業(0.6億円) ・ 地域の食品残さ等を混合飼料の原料として利用する取組を支援。 【補助単価:(大家畜) 100㌧/年拡大で145万円、 (中小家畜) 500㌧/年拡大で320万円 等】 ・ 食品残さ等を飼料化するための適切な分別方法を普及する体制の構築 を支援。【補助率:定額】 ・ 地域で未活用となっている資源を飼料化するために必要な実証試験等 を支援。【補助率:定額】

・食品リサイクルへの関心と理解を深めること

を目的とし、平成

21年3月から運用を開始。

・食品残さ等を利用した飼料であって、一定の

基準(食品循環資源利用率、栄養成分等)を

満たすものを「エコフィード」として(社)日本科

学飼料協会が認証。

エコフィード認証

(46件認証済) H25.2末現在

エコフィード利用畜産物認証

(8件認証済) H25.2末現在

・エコフィードの取組を消費者までつなげるこ

とで、取組に対する社会の認識と理解を深め

ることを目的とし、平成

23年5月より開始。

・認証済エコフィードを給与された家畜の畜産

物であって、一定の基準(エコフィードの計画

的給与、販売までのルート特定等)を満たすも

のを「エコフィード利用畜産物」として(社)中央

畜産会が認証。

55

※TDN(Total Digestible Nutrition):家畜が消化できる養分の総量。カロリーに近い概念。

8 8 14 17 21 24 25 25 28 40 51 59 67 66 68 69 72 75 48 59 73 84 87 92 95 97 103 2.4% 3.7% 4.4% 4.7% 5.3% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 (※万TDN㌧) 目標値 (50万TDN㌧) 国産原料由来のエコフィード(左軸) (例:国産果実で生産されたジュースから 発生したジュース粕) 輸入原料由来のエコフィード(左軸) (例:輸入大豆で生産された豆腐から 発生した豆腐粕) 濃厚飼料に占めるエコ フィードの割合(右軸) とうもろこし約130万㌧(年間輸入 数量の約10%)に相当。 とうもろこし約335億円に相当。 (とうもろこしの単価約26千円/㌧として)

(14)

畜産関連の主な対策について①

1.畜産振興対策 ○経営安定対策 (所要額)1,770億円【25当初】、319億円【24補正】 【酪農】 ・ 加工原料乳生産者補給金の単価を引上げ(単価 12.20円/kg→12.55円/kg、限度数量 183万㌧→181万㌧) ・ 生産者の計画を踏まえて加工原料乳の確保に向けた取組を緊急的に行う指定団体に対し、加工原料乳1㎏当たり 30銭相当を交付(5億円) ・ チーズ向け生乳供給安定対策事業の助成金単価を引上げ(14.6円/kg→15.1円/kg) ・ 持続的な経営を行う酪農家(飼料作付面積を確保し環境負荷軽減に取り組んでいる者)に対し、飼料作付面積に 応じた交付金を交付 【肉用牛・豚・採卵鶏】 ・ 肉用子牛生産者補給金制度の保証基準価格等を引上げ (保証基準価格 黒毛:31万円→32万円、乳用種:11.6万円→12.2万円 等) ・ 肉用牛繁殖経営支援事業の発動基準を引上げ(黒毛:38万円→41万円 等) ・ 新マルキン事業162億円、養豚経営安定対策事業157億円を積み増し(24補正) ・ 新マルキン事業について、一部の県において地域算定をモデル的に実施 ・ 養豚経営安定対策事業について、生産コストが変動した場合にも対応できるよう、四半期終了時に粗収益と生産 コストの差額を計算する方式へ変更 ・ 鶏卵価格差補塡事業の補塡基準価格等を引上げ(補塡基準価格 185円/kg→186円/kg) ○畜産農家等資金対策【24補正】 ・大家畜・養豚特別支援資金(いわゆる畜特資金) 融資枠500億円(貸付期間25~29年度) 負債の償還が困難な畜産経営に対し、長期・低利の借換資金を融通 ・畜産経営改善緊急支援資金(いわゆる新畜特資金)融資枠600億円(貸付期間24第4四半期~26年度) 配合飼料価格高騰等により急速に悪化している経営に対し、償還困難な負債の一括借換を実施するとともに、貸 付当初2年間無利子化、債務保証への支援強化 ○配合飼料価格高騰対応業務出資金 融資枠325億円(貸付期間25年1月~26年3月末)【24予備費】 農林漁業セーフティネット資金(運転資金)の無担保・無保証人化及び貸付限度額を引上げ(年間経営費等の 3/12→6/12) 56

(15)

畜産関連の主な対策について②

○畜産経営力向上緊急支援リース事業 250億円【24補正】 ①生産性や飼料自給率の向上に必要な機械、②飼料生産受託組織等の経営の高度化に必要な機械、③配合飼料工場に おける飼料原料の多角化に必要な機械のリース方式による導入を支援 ○酪農経営安定対策の補完対策 8億円 ・傷病時のヘルパー利用の円滑化に加え、ヘルパーを活用した生産基盤の強化等地域の自主的な取組を支援(拡充) ・生乳の品質改善や生産性向上、遺伝子情報を利用した改良体制の強化を行う牛群検定組合の取組を支援(拡充) ○酪農生産基盤回復緊急支援事業 10億円 ・ 都府県の生乳生産基盤の維持・回復を図るため、生産基盤回復計画に基づき、地域における乳牛の維持・継承、 飼養管理技術の改善等の取組を行う酪農家の集団を支援(新規) ○生乳需給基盤強化対策 15億円【24補正】 ・ 生産者が安心して増産に取り組めるよう、生産者・乳業者が一体となって行う国産のバター、脱脂粉乳などの牛 乳乳製品の需要創出・消費拡大の取組を支援 ○肉用牛経営安定対策の補完対策 33億円 ・ 優良な繁殖雌牛の増頭による中核的な繁殖経営の育成を支援(拡充) ・ 農協等が飼養管理施設を整備し、新規参入者に貸付ける取組を支援(拡充) ・ 繁殖雌牛の増頭等のための簡易牛舎の整備・改造等を支援(新規) ・ 地域の肉用牛改良に必要な優良な繁殖雌牛の導入を支援(新規) ・ 肉用牛ヘルパーの推進を支援 ・ 地方特定品種の生産や離島等における肉用子牛の集出荷等を支援 ・ 肉用子牛等の預託の取組を支援(拡充) ○食肉流通改善合理化支援事業 26億円 食肉流通の合理化に対する支援に加え、国産牛肉の加工品試作や入札販売会等の取組等を緊急に支援(拡充) 57

(16)

畜産関連の主な対策について③

2.飼料対策 ○配合飼料価格安定制度の異常補塡基金への積み増し 148億円【24予備費】 ○通常補塡基金の市中銀行からの借入金のうち平成25年度分の返済金180億円を償還繰り延べすることに伴い必要となる 利子を異常補塡基金から助成(無利子化) ○飼料穀物備蓄対策事業 16億円【25当初】、72億円【24補正】 飼料穀物60万トンを備蓄するために必要となる経費を助成 ○飼料自給力強化支援事業 131億円【24補正】 ①一部が荒廃した草地の整備や放牧施設の改修、②国産稲わら等の利用拡大、③TMRセンター等飼料生産組織の 経営診断や施設の改修、飼料基盤の集積等を支援 ○飼料増産総合対策事業 15億円【25当初】 草地改良や優良飼料作物種子の普及、飼料生産組織(コントラクター等)の育成、飼料生産技術者の研修、食品残 さ等の飼料利用等を支援 3.その他の対策 ○強い農業づくり交付金 244億円の内数【25当初】、215億円の内数【24補正】 国産農畜産物の安定供給のため、生産から流通までの強い農業づくりに必要な共同利用施設の整備、畜産・酪農の 経営資源の有効活用等を支援 ○農業農村整備事業 2,627億円の内数【25当初】、1,640億円の内数【24補正】 老朽化した農業水利施設の長寿命化・耐震化対策や担い手への農地集積の加速化、農業の高付加価値化等のための 水田の大区画化・汎用化、畑地かんがい、飼料基盤の整備等を推進 ○農山漁村地域整備交付金 1,128億円の内数【25当初】、1,650億円の内数【24補正】 地方の裁量によって実施する農山漁村の防災・減災対策や農林水産業の基盤整備を支援 ※ 24年度補正予算及び25年度当初予算については、政府案のもの。 58

(17)

○畜産特別支援資金 ①大家畜・養豚特別支援資金 負債の償還が困難な経営に対し、経営指導と一体となって、長期・低利の借換資金を融通。 ・償還期限:【大家畜】・一般:15年(据置3年)以内 特認・経営継承:25年(据置5年)以内 【養豚】 ・一般:7年(据置3年)以内 特認・経営継承:15年以内(据置5年) ・金利: 1.10% (平成25年3月21日現在)以内 ・融資枞: 450億円(平成20~24年度)(注) 、500億円(平成25~29年度) ②畜産経営改善緊急支援資金 配合飼料価格の高騰等により急速に悪化した経営に対し、負債の一括借換を行うとともに、貸付当初 2年間無利子、保証への支援を強化。 ・償還期限:【大家畜】25年(据置5年)以内 【養豚】 15年(据置5年)以内 ・金利:1.10% (平成25年3月21日現在)以内(貸付当初2年間無利子) ・融資枞:500億円(平成25~26年度) (注)平成24年度第4四半期の貸付(融資枞100億円)においては、一括借換を行うとともに、 2年間無利子、保証への支援を強化 ※養鶏農家が利用できる負債整理資金としては、以下の資金を措置 ・農業経営負担軽減支援資金(民間金融機関) ・経営体育成強化資金(公庫資金)

【固定負債対策】

○スーパーS資金 経営改善計画及び総合化事業計画(六次産業化法)の達成に必要な運転資金を融通。 ・対象:認定農業者、六次産業化法認定者 ・借入方式等:極度借入方式又は証書貸付で利用期間は、原則として計画期間。 ・限度額:個人2,000万円、法人8,000万円(六次産業化法認定者はそれぞれ2倍) ・貸付利率:変動金利制(1.5%(平成25年3月21日現在)) ○農林漁業セーフティネット資金 不慮の災害や社会的・経済的な環境の変化等により資金繰りに支障を来している場 合に運転資金を融通。 ・ 償還期限: 10年以内(据置3年以内) ・ 金利: 0.35~0.55% (平成25年3月21日現在) ・ 限度額:【一般】600万円【特認】年間経営費等の3/12(6/12※)以内 ※平成24年の米国における干ばつの影響により配合飼料価格の高騰・高止まりの影響 を受けた畜産業を営む者に対する特例措置として、貸付限度額の拡充(6/12※)と合わ せて、無担保・無保証人での貸付を措置(貸付期間平成25年1月~平成26年3月末)。 ○家畜疾病経営維持資金融通事業 家畜の導入、飼料・営農資材等の購入、雇用労賃の支払い等畜産経営の再開、維持 に必要な低利資金を融通。 【経営再開資金】 ・対象: 口蹄疫等の発生に伴う家畜の処分等により経営の停止等の影響を受けた者。 ・償還期限: 5年(据置2年) ・貸付利率:1.175%(平成25年3月21日現在) 【経営継続資金】 ・対象: 口蹄疫等の発生に伴う家畜及び畜産物の移動制限等により経営継続が 困難となった者。 ・償還期限:3年(据置1年) ・貸付利率: 1.175%(平成25年3月21日現在) 【経営維持資金】 ・対象:鳥インフルエンザの発生により、深刻な経済的影響を受けた者。 ・償還期限:3年(据置1年) ・貸付利率:1.10%(平成25年3月21日現在) ※限度額については、資金メニューごとに設定

【運転資金対策】

○スーパーL資金(農業経営基盤強化資金) 家畜の購入・育成費、農業経営用施設・機械等の改良、造成、取得等、経営改善を図るのに必要な長 期運転資金を融通。 ・貸付対象: 認定農業者 ・償還期限: 25年以内(据置10年以内) ・金利: 借入期間に応じて0.35~1.10%(平成25年3月21日現在) 「人・農地プラン」に地域の中心と位置づけられた認定農業者が借り入れる本資金については 貸付当初5年間実質無利子 ・限度額: 個人1.5億円、法人5億円 ○農業近代化資金 畜舎、畜産物の生産・加工・流通等に必要な施設整備、家畜の導入・育成に必要な資金を低利で融通。 ・貸付対象: 農業を営む者、農協、農協連合会 ・償還期限: 資金使途に応じ7~20年以内(据置2~7年以内) ・金利: 1.10% (平成25年3月21日現在) ・限度額: 農業を営む者 個人18百万円、法人・団体2億円 農協等15億円

【負債対策】

畜産農家が利用できる主な融資制度について

【施設等資金対策】

59

参照

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