【論 文】 UDC :624
.
〔}42.
7 :620.
1 日本建 築 学 会構 造系 論 文 報 告 集 第 382 号・
昭 和 62 年12月地
震 動
に
似
た
外 乱 を
う け
る
履 歴
1
自
由度系
の
ラ
ン
ダ
ム
応 答
正 会 員松
島
豊
*1
.
序 筆 者は,
文 献 1)で ス リッ プ型 履 歴特 性をもつ 1自由 度 系にマ ル コ フ ス ペ ク トル を もつ 地 動が作用 し た場 合の 非 線 型ランダム応 答 を考 察 し た。 マ ル コ フ ス ペ ク トル は ホ ワイ トノイズを1次の線 型フ ィ ル ター
に通し て得ら れ るもの である。
ス ペ ク ト ル は角 振 動 数 ω の高い 領域で,
ω一
2 に比 例し,
ホワイトス ペ ク トル よ り地震動の特 性に 近い。 しか し,
ピー
ク を持た ない の で, その点に問 題が あ る。 地震動の ス ペ ク トルは, 平 均 的に み て, 卓 越 振 動 数と よ ばれ る点を中心に してゆるやか な ピー
クをもっ の が一
般 的だ か ら で あ る。
田治 見は,
その よ うな特 性 を も つ ス ペ ク トル を提 案し てい る2[e ホワ イ トノイ ズを2
次 の線 型フ ィル ター
に通 して得られ る もの で ある。 スペ ク トル はω の高い領域で tO’
tに比 例し, ある卓 越 振 動 数 ω g の近傍でゆ る や か なピー
クを もつ とい う地 震 動に よ く似た特 性 を もつ 。こ のい わ ゆ る田治見のス ペ ク トル は, 地 震 動の モデルとして,
マル コ フスペ ク トル よ り優れ て い る。
標 題の 「地 震 動に似た外 乱」とは,
この ス ペ ク ト ル を もつ 地 動 加 速 度 をい う。 こ こ で はこれ を取り扱う。
構 造 物の モデル は文 献1
)と同じであ る。 そこで展開 さ れ て い る方 法は,
どの よ う なスペ ク トル に対し て も適 用で き る。 こ こで も その 方法が その ま ま踏 襲され る。
み か け の 固有振 動 数と履 歴吸収エ ネルギー
の時 間 的 変 化に 注 目す る点も同じであ る。
ただし, 後 者に対し て は期 待 値ば か り で な く, 分散に も言及 する。
構 造 物の信 頼 性を 評 価す る と き,
そ れ は欠か せ ない量 だか らで ある。
ま た,
応答が弾性限に達す るまで の時 間 を評 価 すると きの考え 方が少し修正 さ れ てい る。 その方が よ り妥当で あると考 え ら れ た からだ が,
その違いは, 結果と し て得ら れ る固 有 振 動 数や履 歴 吸 収エ ネルギー
の値に多くの 場 合,
あ ま り大きな影 響 を与え ない。2.
入 力のスペ ク トル 田治 見が提 案し た地 動 加 速 度の パ ワー
ス ペク トル密度 は,
次 式で表さ れる。s
・・ ,・−s
,・
&
,一
(
.
:
’:
)
‘ ,?
,i
.(
M
, to “:
1
,(
.
:
k
)
,一
州1
・ こ こ で,
S(ω)は従 属 変 数 を 角 振 動 数 ω とし,
ω の範 囲 を (一
。。 ,。。) とし た両 側ス ペ ク トル密 度 を表す。S
(ω〕 は 3つ の パ ラ メー
タS
。,
ω g お よ びhg
を もつ 。S
。は ω , oの と きの ス ペ ク トル 密 度の値である。
ω g とh
。は そ れ ぞ れ2
次の線型フィ ル ター
の角 振 動 数と減 衰 定 数に相 当す る。S
(ω)は ω駕 ωσで ピー
ク をもつ 。 正確に は, ω の値が,…
響
一1
・
…一 ……・
…一 ・
…
(・・ のと き,
最 大 値16 鵺
瀰
丁S
(・)n・
au = 16、h
;+2
+(16
、h
;− 8
、h
;− 2
)禰
…一 …一 ……・
・
…・
…・
……
(3) を とる。
hp
は ピー
ク の鋭 さ を 表 すパ ラ メー
タで あ る。 田 治見 によ れ ば, ハ ウスナー
の平 均 速 度 応 答ス ペ ク トル3)に 合 う よ うな hgの値は約0,
6であ る2)。
こ の ス ペ ク トル の全パ ワー
ρは,
・
−
f
:
…ld
・一
π吻S
齶
孟+1
)…………・
・
(・・ に等し い。
Fig.
1に この ス ペ ク トルが 図 示 さ れ てい る。
he
=
O.
6の場 合であ る。 (1
)式で Wg → 。。 とすると,S
(ω)→S
。と な るの で,
ホ ワイトノイ ズはこ のス ペ ク ト ル を もつ ラ ンダム ノイズの一
つ の極限であ る。
S
/ Q 1 2 5 拿 筑 波 大 学 助 教 授・
工博〔昭和62年5月27日原穂受理 ) Fig
.
1 Tajirni’
s spectrum4 5
ω/ω 9
NII-Electronic Library Service 3
.
振 動 系 静 止し て い る非 減 衰 1 自由度系の基 部に,
突 然 (1) 式の スペ ク トルを もつ ランダムノイ ズが地 動 加 速 度 とし て作 用する場 合 を扱う。
質点の変 位 コcは次の運 動 方 程 式に支配 され る。
」亡十∫(こじ,ニヒ)ニー
こ厂(t
)N
(t>・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(5) こ こ で,・
は時間t
に関 す る 微分を表す。 U(t)は単 位 段 階 関 数, N (t)は (1 )式の ス ペ ク トル を もつ 定 常ラン ダム ノイズで ある。
地 動 加 速 度は一
般に,
初 期の立 上 り の部分,
ほ ぼ定 常 と なる強 震の部 分, 振 幅が減 少し終 焉に至る部 分とい う 3つの相か ら成っ て いる。
本来な ら そ の ような非 定 常 性 を直 接 解 析に と りこ むべ きであ る が,
数式の展 開を容 易 にするた めに, (5 >式の ように,
そ の う ちの定 常 とな る強 震の部分だけを取り扱うこと として いる。
これ は,
こ の部 分の 影 響 が 応答には支 配 的で あろう という予 想に 基づ く簡 略 化であ る。 ある等 価な継 続 時 間 を考え, その 間は 入力は定 常で あ る と し て 近似的に応答を評価す るこ と が実用上は 可能であ る とい う 予 想 も一
方にあ る。
そ う い う取扱い も暗に こ こ で期待され てい る。 しか し, こ の よ う な点に関して は, 詳 細な定量的 検 討が今 後の研究と し て 必要である。
/(x,th)は復 元 力 関 数 を 表し, 文献 1)と同 様に,Fig.
2の よ う なス リップ型 履 歴 特 性 を もつ とする。 図 中 の α は降 伏 加 速 度,
A は降 伏 変 位,
ω。は弾 性 時の系の 固 有 角 振 動 数である。
4
.
応 答 が弾 性 限に達 す る 時 間の期待値 (5) 式の初 期 条 件はt
・ ・Oでx=th
; oで ある。
応答 は非定常と な り,系はあ る時間内で は弾性 的に挙動す る。 弾 性限界に達す る ま で の時間の期 待値をt
。と す る。
文 献1
)で は,
系に与え ら れ るエ ネルギー
の 期待値 が最大 弾性ポテンシャ ルエネル ギー
に等 し く なるまで に要す る 時 間の期 待 値 をt
。と考え,
その表現 が求め られている。
し か し,
これ で はt
。 を大き く 見積り す ぎ る。
そ う な る 前に, 変 位 応 答の絶 対 値の最 大 値1xlmax
が降 伏 変 位 を 越えて しま うか らである。
そこで, こ こ で は, こ の点 を 改 良し て,
そ の期 待 値1be
l
max が降 伏 変 位α/誘 に達し た と き を応 答が弾 性 限に到 達する まで の時 間の期 待 値とf
α1311Q
刀窮
x 1一
αFig
,
2 Slip・
type hysteresis考え るこ と と し た。
田治見の ス ペ ク トル はなだらか であるか ら, 弾性応 答 は
,
ス ペ ク トル密 度S
(ale)を もつ ホ ワイ トノイ ズに よ る 応 答と同 等である。
非 減 衰 線 型 1自 由度 系に その よ う な ホワ イ トノイズが作 用 し た と き,1
訓 ,は次の よ う に 書 けるで あ ろう。
ld
疹1max
=
α v弓≡彌 「/ωo・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(6 ) α の値は最 大 値が樗
準 偏 差の何 倍に なるか を示す量で, E.Rosenblueth
とJ
.
1,
Bustamante
に よれ ば,
α= 2.
348・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
・
・
…
一一・
一一・
・
・
・
・
・
・
…
99
(7 > と評 価 ざれ る4[ 。 (6
)式を使え ば,
toは次式で与えられ る。
al・
・
…
−t・
・
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(8
) t。;
a: πs
(嫡)ω1
こ こ で,
次の無次元 量を定 義する。
To は弾性 時の系の 固 有 周期であ る。 to tUo to恥
r
πrr7
”… … 甲
… … ”『
9… 『
『
『
’
《 9 > caeS 。 ξ蓴一
一
:i− ・
・
・
・
・
・
・
・
…
一…
一・
・
P・
・
・
・
・
・
・
・
…
r・
…
r・
・
・
・
…
(10
) a. ま 竺
………一 …・
…・
……一 一 ・
………
(11 ) ω9 τ。と ξは文 献1
)の場合と 同 じだが,
v はス ペ ク トルの ピー
ク近 傍の角 振 動 数に対する系の固有 角 振 動数の 比 を 表す。 (1)式 を (8 )式の右辺に代入 し,
(9 ),
(10
),
(11
) 式を適 用すれ ば,(8
)式は次の よ う な 無次元表現と な る。T・一 ,。
1
?
・g
・・
g
’=i
!1
?
xi
?
e1tf
−
”i
)i:
.?
:v2・
…………・
・
… (12 ) これが 弾 性 限界の無次元 期 待 時 間 a。を 評 価 する式で あ る。
5.
等価固 有 振 動 数の期 待 値 文 献 1)で詳 述 し た よ うに,Fig,
2
の ス リップ 型 履 歴 の場 合, 等 価な 固有振 動数の期 待 値ω。の時 間 微 分は, 次 式で与え ら れ る。
こ の表現は どの ようなスペ ク トル に 対しても成 り立っ。
dω e ω。ω5S
(ω∂万
=『
。t
… … … 一
”… ”… ’
”
(13) こ こで,t
’
;t− t
。であ る。 (13
)式の右辺に (1 )式を適用 し,
適 当に変形 して か ら積分 す れ ば,
卜讃
i
製講
苧
ゲ
d
ω e ω 9・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(14) (14)式の右 辺の積 分は解 析 的に評 価で き, 結 局, 次の ような無 次 元 表 現が得られる。
一 51 一
N工 工一
Eleotronio Library・
一
張
[
⊥チ
・ ’皋
纛
β) +8
鑑
’(tan
−
・2h
・vfi− ta
・一
・2h
・v)・]
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(15
) こ こ で,
次の無次元量 が定義さ れて いる。・・
一 ・
……一 ……・
一 …一 ・
一 …
(・6)β≡≡皇生
・
………・
・
…・
…………・
・
……・
……・
…・
(17
) 伽 (15) 式が,
等 価な期待固 有 振 動 数の無 次 元 量 βと無 次 元 時 間 ピ の関係であ る。 βは妬,
レ,
ξお よび τ「
の関 数 と なるが,
ξとτ’
は常に積の形で関 係す る。 (15) 式でとくにhp→
・ 。 とする と,
β一 、+
1
。ξゼ…………・
……・
………・
…・
・
…・
(・8
) と な る。
これは, ホワイ トノ イズの場 合の β とr’
の 関 係と してすで に得られ てい る もの1) と同じである。
時 間t
の無 次 元 量・ ・
去
……・
・
…・
……・
一 ………・
……・
・
(19
) を 定 義す る と,
(15 )式は,
τ’
≧0つ ま り τ≧ T。 に おい て成 り立つ。
r ≦ re の と きは β=
1と す る。6.
履 歴 吸 収エ ネル ギー
の期 待値 文 献1
)の 場合と同様に,
どの よ う なス ペ ク トルで も,
履 歴 吸 収エ ネル ギーE
の期 待 値E
の時 間微 分は,
器
一
・s
(c・e)・
…………・
……・
………
(・・) である。
(20)式を (13 )式で辺々相 除す れ ば,
器
一一
譱
一・
・
…・
・
一 …・
・
………・
…・
(21
) (21)式の両 辺にd
ω。を乗じて積 分 すれ ば,
卜
芸
ゐ
慧
d
碗一
澱 2監
碗 )…・
…
(2
・) 次に示 す 累 積 塑 性 率,
・
r
瑟
穿
………・
・
……一 一 …
(・・) を定 義 する と,
(22)式は,
天
一
π (皆
β)・
…………凾
……・
・
……・
…………
(24 > とな る。
こ れ が累 積 塑 性 率の期 待 値 λと βの関 係 式で ある。 τ≧ TD の と きの βと τの 関 係は (15) 式で与え ら れ てい る か ら, 結 局, λと τの 関係 が (24) 式か ら求め られ るこ とになる。
τ≦Toで は,
λ= O と する。
と く に (18
)式の βを (24
)式の右辺に代入 す る と, λ=2rr2
ξr’
・
・
…
一
一
t・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
コ
…
t−・
・
…
一
コ
・
J・
(25 > と な る。
これ は, ホ ワ イ トノイ ズの場合の λの表現 と し て す でに得ら れて いる もの1) と同じ で ある。
ア.
履 歴 吸 収エネルギー
の分 散 履 歴 吸 収エ ネルギー
の分 散 VEの時 間 微 分は,
一
一
器
一
… (We}・茎一 ・
…・
・
…一 ・
・
……・
…・
・
(・・) と書け る5) e こ こ で, adi は速 度th
の標 準 偏 差 を表す。 (26)式 を (13)式で辺々相 除 すれ ば,
譜
一一2
諺
晃…一 ・
…・
一 …・
・
……一 ・
(・・) こ こ で,
ai も 次 式によっ て無 次 元 化す る。…
論
一 …一 …・
…一 ………一・
一
イ28
) (17 ), (23 )お よ び (28 )式を (27 )式に適 用すれ ば, 次の無次元表現 を得る。
砦
一一
2寿
タ
茎……一
・
………・
一
…・
・
(… 定 常ホ ワイトノイズ が非 減 衰 履 歴 1自由 度 系に作 用 す る場 合には,ηi= δ
褥 ………・
…………・
…一 ・
……
(30) と書ける か ら5) , (1 )式の スペ ク トル をもつ 定 常入力 の場 合に は,
1
+4h
;v’β’…・
…・
……
(31) ηi=
・
b
ξ・
(1−
v2β2)e十4
ん}ノβ2 とな る。
こ こで,b
は復元 力特 性に特 有な定 数である。
b
の値は解 析 的に は求め られない の で, シ ミュ レー
シ ョ ンの結果を援用する ことに な る。 (31>式 を (29)式の右 辺に代入 すれ ば,d
仏2
πbi
ξ1
十4h
多v:
β2……
(32)=
齠 βt (1
−
v:β2)2十4h }v:β2(32 )式の両 辺に 齠 に乗 じて積 分 すれ ば
,
v・
一
…砺
[,1
≡
講
鶤
溺 ]・β・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
『
¶
・
・
・
・
…
(33) (33)式の右 辺の積 分 を 解 析 的に評 価する ことは難 し い が,
数値 的に は容 易に求めら れ る。 紘 は 妬, v,
ξお よ びβの関 数と な る が,
βはhg,
レ,
ξお よ び τ の関 数で あ る か ら,VA
はhg,
レ,
ξお よ び τ の関 数で あ る。 βや λ は ξピの関数 と なっ た が,
琢 に は ξが単独で現れ る。
(33
>式で ン=0
と お けば,V・
一
琴
・邸
卸
一
・・b
’ ξ・
!ヂ
…・
−t…
(34) と な る。 こ の式に ホワイ トノイ ズの場 合の βと ピの関 係 (18
)式 を代入 す れ ば,
VA=
4πeb2 ξ2f・
・
・
…
t−・
・
・
・
…
.
一
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(35 ) とな る。
こ れ は,
ホ ワイトノイズの場 合の累積 塑 性 率の 分 散の表 現としてす でに得られてい るもの5} と同じ であ る。 (33)式は,
τ≧ T。に お い て成り立つ。
τ≦ u。の と き は,
VA=
O と する。
8.
シ ミュ レー
ショ ンに よ る検 証 以上の解析 的表現の妥当性を検 証す る た めに,
モ ンテNII-Electronic Library Service カルロ
・
シ ミュ レー
ショ ン に よ る数 値 実 験 が 行わ れ た。
入力と して (1 )式のス ペ ク トル を もつサン プル関数が300
個 作 成さ れ た。
こ こで,hg
の値は0,
6
と し た。 そ れ らに よ る非 定 常な非 線 型 応 答が数値 的に求め ら れ,
結 果は統 計 的に処理 さ れ た。
等価固有振動数比の期 待値β,
累積 塑性率の期待値 λ お よびその分 散 玖 はい ずれ も u,
ξお よび τの 関数と な る の で,
β一
τ関数 , λ一
T関係お よび 肱一
τ関 係 が レ,
ξ をパ ラ メー
タ に し て考 察さ れ た。
v と し て は,
O,1,2,3
およ び4の 5種 類 が 想 定さ れ た。
v=0
は ホワ イト ノ・
f
ズに対 応し,
固有 振 動 数に おける スペ ク トル密度は当 初 か らS
。である。
v=
1,2,3
お よび4の場合に は初期の ス ペ ク トル密 度は,
そ れ ぞ れ その1.
694,0.
458,0.
181 お よ びO.
097
倍と な る。
ξと して は,O.
025,
0.
05
お よ び0.1
が 想定さ れ た。Figs.
3−
5にそ れ ぞ れ ξを一
定とし たとき の異な る 5 1.
o β O.
8O.
6 o.
4 O.
2 つ の レ に対する β一
τ 関 係 が 示 さ れてい る。
実 線が (15) 式で与え られ る近 似 解で あ る。 印を伴っ た実 線は シ ミュ レー
ショ ンの結果を表す。
v=O,1,2,3
および4の場 合 が そ れ ぞ れ ●,
○,
△,
×お よ び▲ 印に対 応する。
シ ミュ レー
ショ ンに お け る等 価 固 有 振 動 数は変 位 応 答が時 間軸 を横切 る 回数か ら求め ら れて いる。 初 期の ス ペ ク トル密 度は v;
1の場 合が最 も 大き く,
以 下o,2,3,4の順に小さ く な る。 v=1
の場 合は時 間が 経っ につ れてスペ ク トル密度は 減少す ることにな る が,
ン=
2,
3,
4の場合は急激 に増 加 して い く。
し た がっ て,
ξτ が大き く な る ほ どp によ る差異は解消さ れ,
大 小 関 25 冗20 15 TO 5 0 1Q 20 30 τ 40
Fig
.
6
Time change of expectation of cu皿uhtive ductilityfactor
0 1Q 2Q 30 40
τ 5Q
Fig
.
3 Tim ・ ・h・ ・g・ ・f・xp ,ct・ti・n ・f・q・i。、lent・n 。t。・al・f・e・
1
quency 4Q 1
.
OP 。.
80.
6o,
4 02 0 10 20 30 τ 40Fig
.
4 Time change of expectation Qf equivalent natura 且fre・
quency 1.
O β』
O.
8O.
6o.
40.
2 0 1Q 20 50 τ 40 Fig.
5 Time change of expectation Qf equivalent natural fre.
quency30 20
lo
Q IO 20 30 τ 40 Fig
.
7 Time change of expectation of cumulative ductilityfactor 100 瓦 80 60 40 20
Q
10
2Q
3°
τ 4° Fig
.
8 Time change of expectatien of cumulative ductility factor一
53
一
係が逆 転す る場 合 も現れ る
。
近 似 解は,
v が 大きい場 合,
シ ミュ レー
シ ョ ンの結果と 必ずし も よ く一
致し ないが, 全体的にこ のよ う な傾 向をよ く と ら え て お り,一
応 満足 でき る結 果である。
Figs.
6〜
8は λ一
一
r 関係 を 示し た もの で,
表 現の仕 方 はβの場 合 と 同 様である。 ξτ が 大きくな るに従っ て λ は単 調に増 加 するが,
マ ル コ フ ス ペ ク トル を もつ 入 力の 場合1 }の よ うに単純で は な い。
入力の スペ ク トルが ピー
クを もつ か らである。 線は複 雑に交 錯し,
当 初は小 さい 7儀
654 320
10
20
50
τ
40 Fig
.
g Time change of standard deviation of cumulative ductil.
ity ‘actor 14q121086
42
0 10 20 5e τ 40
Fig
.
10 Time cha 皿ge Qf standard deviation of cumula ヒive ducti亘ity factOT28 儀 24
2016T284
Q ;O
・
20 50 τ40Fig
.
11 Time change Qf standarddeviation
of cumulativeductility fact。r
一
54
一
λ でも時 間 が 経つ につ れて他の値 を 追い こ して い く とい う現象がみ られ る。
近 似 解は シ ミュ レー
シ ョ ンの値 とよ く一
致し て お り, 満 足で き る結 果である。Figs,
9〜
11は aA−
r 関 係 を示したもの である。
《TA は λ の標準 偏 差で,π
に等しい。
近 似 解に おけるb
の値は,
ホワイ トノイズの場 合の シ ミュ レー
ション の結 果か ら推 定さ れ た。
定 常 応 答とみ な さ れ る τ=
10−
40 の30
区 間 に対 し,
ξ=
・
O.
025,
0。
05, お よ び0.
1の 3つ の場 合に つ い て この値の最 適 値が最 小 2乗 法に よっ て求め ら れ た。
そ の結 果,
そ れ ぞ れ,b =5.
22,
5.
01,
お よ び4.
79
な る値が得ら れ た。 ξに多 少 依 存し て い るよ うにみ える が,
b
=5.
00
±0.
22・
・
・
…
t…
一
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
s・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(36) とな り,平 均値か らの偏りは高々 4 %強である。
そ こ で, こ の平均値5.
00
をb
の値とし, それ を使っ て (33 )式 を評 価し た。
そ れが 図 中の実 線である。
近 似 解とシ ミュ レー
ショ ン の値が一
致す る度 合は, と くに レが 大きい 場 合, あま り よ く ないが, 大 体に お いて傾 向は よ くとら え ら れている といっ て よい。
9.
要 約と結び こ の論 文は,
ス リップ型 履 歴 特 性 を もつ 1自由 度 系に,
田 治 見が提 案した ス ペ ク トル をもつ 地 動が作 用し た場 合 の非 線型 ラ ンダム応答の特 性を考 察し・
た もの である。 等 価 固有 振 動 数 比の 期 待 値β と累 積 塑 性 率の 期 待 値λお よび その分 散 肱 の時 間 的変化に焦 点があて られ,
近 似 解が理 論的に導か れ て い る。
β,λお よ び 玖 は, スペ ク トル の ピー
クの 鋭さを表すパ ラメー
タhg
, ス ペ ク トル の ピー
ク の位 置に関す る パ ラメー
タω g に対する系の弾 性 時の 固有 角振動 数dn の 比 レ,
無 次元入力強 度ξお よ び無 次元時間 τ の関数と し て表 現さ れ てい る。
近似 解 は シ ミュ レー
ショ ン によ る数 値 実 験 値と比 較され, 関 連 す るパ ラメー
タの広い範囲に わた り, 総じて それ ら と よ く一
致 し た。
謝 辞 この論 文を作 成す る の に必要な電子 計 算 機に よる演 算 は, 亜細亜堂の西 村 博之氏 (当 時 筑 波 大 学 学 生 )に負う。
こ こ に記して感謝す る。
参考文 献 1) 松 島 豊 :マ ルコ フ ス ペ ク トルを もつ 地動に よ る履歴1 自由度 系のラン ダム応 答,
日本 建 築 学 会 構 造 系 論 文報告 集,
第369号,
pp.
42−
47,
昭 和61年11月.
2) 田 治 見 宏:建 築 振動 学,
コ ロ ナ 社,
昭 和40 年5月.
3〕
Housner
,
G.
W.
:Behavier of Structuresduring
Earth−
quakes
,
Journal of the Engineering Mechanics Division,
ASCE , Vol
.
84, pp.
ユ09〜
129,
1959.
10.
4) Rosenbtueth
,
E.
and Bustamante,
J.
1.
;Distribution〔》fStructural Response to Earthquakest
Journal
of theEngineering Mechanics Division
,
ASCE,
EM3,
pp.
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.
変 形 と耐 震 安 全性,
日本 建 築 学 会 論 文 報 告 集,
第291号,
pp.
27−
32,
昭 和55年5月.
SYNOPSIS
UDG ;624.
042.
7 :620.
1
RANDOM
RESPONSE
OF
HYSTERETIC
SINGLE −DEGREE
−
OF
−FREEDOM
SYSTEMS
SUBJECTED
TO
EARTHQUAKE
−LIKE
DISTURBANCES
by Dr
.
YUTAKA MATSUSHIMA,
Member.
of A.
1.
J.
This
paperdeals
with the nonlinear random response of single−degree−
of.
freedom
systemshaving
slip−
typehys−
teretic restoring force character 三stics
.
The ground mo 吐ons are assumed tohave
the power sPectra proposedby
Tajimi,
The attention isfocussed
Qn the time change of the expecEation of equivalent naturalfrequency
ratio β, the expectation of cumu 且ativeductility
factor
λ andits
standarddeviatioh
aa.
The
approximate solutionsfor
β,
λalld σλare
derived
o皿 thebasis
of the theoretical 重nvestigation.
They
are representedin
terms offour
non−
dimeusional
parameters−hg
which appears in the input spectrum,
レ whichis
the ratio o正naturalfrequency
in
theelastic range ω o to ω g which appears in the input spectrum
,
the nondimensionalinput
intensity
ξand the non−
dimensional
time τ.
β一
τ, λ一
τ and aλ一
τ relations with parametersξand レ reasoqably reflect the nonlinearity of thehysteretic
system and the property of theinput
spectrum.
The
analytical resultsindicate
thatin
theinelastic
case the spectral valne at theinitial
naturalfrequency
plays a less important role than in the elasticgase
.
Theapproximate solu し
ions
are compared with thedigita
【estimates obtained from the Monte Carlo simulation.
Theagreements