コニカミノルタジャパン株式会社 センシング事業部 3D デジタイザユーザーサポート(E-mail: sc-3d@konicaminolta.jp)
G e oma g ic Con tr ol / V e r i fy 操 作 手 順 書
2 D 断 面 に お け る 寸 法 測 定
第 2 版 2016.6.1 会社名、連絡先変更 初版 2016.3.10 新規発行コニカミノルタジャパン株式会社 センシング事業部 3D デジタイザユーザーサポート(E-mail: sc-3d@konicaminolta.jp) 目次
I. はじめに ... 3
II.
操作手順(Controlの場合) ... 4
1. 断面の作成 ... 4
2. 寸法測定 ... 6
3.
異なる断面間の寸法測定... 9
4. 繰り返し処理...11
III. 操作手順(Verifyの場合) ...12
1.
断面の作成 ... 12
2. 寸法測定 ... 14
3. 異なる断面間の寸法測定... 16
IV.
比較(ControlとVerify)...17
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I. はじめに
Geomagic Control および Verify での断面形状を使用した寸法測定、繰り返し処理について記 述します。(具体的には以下フローの青点線内) 基準データ(CAD データ)とスキャンデータを比較し、寸法測定する場合、GD&T 機能を使い簡 単に測定することができますが、形状の一部がスキャンできない場合や、測定部位の幾何形 状があまりにも小さい場合は、以下に述べる断面形状から寸法を測定する方法を用います。 検査の一般フロー(Controlの場合) 基準データ スキャンデータ スキャンデータ RANGE シリーズ RANGE VIEWER 3D-CAD ) Geomagic Control RVM ファイル スキャン操作 中間ファイル※ メカ設計 位置合わせ 検査(全体偏差、GD&T、断面偏差、断面寸法測定 など) レポート作成 VIVID シリーズ ポリゴン編集ソフト スキャン操作 VVD ファイル ※ パラソリッド、STEP、IGES 等 Referense を設定 インポート インポート Test を設定 グローバル登録 ポリゴン修正 (メッシュドクター等) マージ
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II. 操作手順(Controlの場合)
スキャン~マージ、位置合わせ後、任意の断面を作成し、断面上の寸法を測定します。1. 断面の作成
(1). [ 解析 ] タブ → [ 寸法 ] → [ オブジェクト断面 ] ( [ ホーム ] タブにもあります) (2). 嵌合面に相当する座標平面(今回の例では XY 平面)を選択します。 (3). [ 位置度 ] (選択した平面からのオフセット量)に断面を作成したい位置の数値を入力します。 △▽キーで調整します。Ctrl キーを押しながらマウス左ボタンでドラッグする事でも可能です。 (4). [ 計算 ] ボタンを押します。 座標平面を選択 )コニカミノルタジャパン株式会社 センシング事業部 3D デジタイザユーザーサポート(E-mail: sc-3d@konicaminolta.jp (5). 断面形状が表示されます。 [ OK ] ボタンを押します。 (参考) Control の場合、断面の [ 位置度 ] (オフセット量)は作成後に確認する事ができません。 必要であれば断面名に追記などするとわかりやすいです。 断面を選択し、マウス右クリックし、[ 名前変更 ] を行います。 )
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2. 寸法測定
ボス同士の軸間寸法測定を例に操作手順を説明します。 (1). [ 解析 ] タブ → [ 寸法 ] → [ 2D 寸法 ] ( ホームタブにも同じものがあります ) (2). 断面形状が表示されます。複数ある場合は [ ビュー名 ] を切り替えます。 ビュー方向を変えたい場合は、[ 回転 ] ボタンを押し、角度を入力後、[ 適用 ] ボタンを押しま す。今回の測定箇所 (3). モードを [ コンストラクション ] に切り替え、以下のように選択します。
)
手法を選択(ソース): [ 円の中心 ] コンストラクションタイプ: [ 点 ]
コニカミノルタジャパン株式会社 センシング事業部 3D デジタイザユーザーサポート(E-mail: sc-3d@konicaminolta.jp (4). [ ラッソ選択ツール ] でボス断面形状の片方の円(または円弧)を選択します。 もう一方も同様に選択します。 ) (5). モードを [ 寸法 ] に切り替え、以下のように選択します。 [ 寸法ステップ ] が [ 一番目の端点 ] であることを確認し、一方のコンストラクションを選択 します。 [ 寸法ステップ ] が [ 2番目の端点 ] であることを確認し、もう一方のコンストラクションを 選択します。 手法を選択: [ 既存のコンストラクション ] 寸法タイプ: [ 水平 ]
コニカミノルタジャパン株式会社 センシング事業部 3D デジタイザユーザーサポート(E-mail: sc-3d@konicaminolta.jp [ 寸法ステップ ] が [ アノテーション ] であることを確認し、寸法値を配置する場所を選択 します。 続けて寸法値を入力する場合は [ 次へ ] ボタンを、 終了する場合は [ OK ] ボタンを押します。 配置する場所を選択 (参考) ボスの端面からの寸法を測定したい場合、手法を選択で [ 外側に寄せる ] を選択し、 以下のようにラッソ選択します。 )
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3. 異なる断面間の寸法測定
Control では2つの断面をマージした断面上で寸法を測定する必要があります。 (1). モデルマネージャで断面を選択します。 (2). [ ツール ] → [ 断面 ] → [ マージ ] (3). マージする断面を選択し、名前を入力して [ OK ] ボタンを押します。 ) 断面 F-F 断面 G-Gコニカミノルタジャパン株式会社 センシング事業部 3D デジタイザユーザーサポート(E-mail: sc-3d@konicaminolta.jp
(4). 新しくマージした断面で、先の 2.寸法測定 の手順により寸法を測定します。
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4. 繰り返し処理
整列、解析、レポート作成など一度実施した処理をテストオブジェクト(スキャンデータ)のみを入れ 替え、同様に実行する事ができます。 同形状の部品を複数検査する場合など、2回目以降の作 業工数を大幅に省力化することがきます。 Controlでは断面寸法測定も繰り返し処理されます。 (1). 1つのテストオブジェクトに対し、整列、解析、レポート作成などを実施した後、もう1つスキャ ンデータをインポートします。 (2). 別のスキャンデータに [ Test を設定 ] します。 (3). リファレンスオブジェクトを選択し、[ 自動化実行 ] をクリックします。 リファレンスオブジェクト (4). 整列、解析、レポート作成など最初のテストオブジェクトに対し実施した処理を、自動的に別 のテストオブジェクトに対して実施します。 )コニカミノルタジャパン株式会社 センシング事業部 3D デジタイザユーザーサポート(E-mail: sc-3d@konicaminolta.jp
III. 操作手順(Verifyの場合)
スキャン~合成、位置合わせしたデータに対し任意の断面を作成し、断面上で寸法測定します。1. 断面の作成
(1). 断面モードに移行します。 (2). ベース平面に座標平面(今回の例では XY 平面)を選択します。 座標平面を選択 (3). 矢印をドラッグし、断面のプレビュー 表示(青い破線)を確認しつつ、オフセット 距離を決定します。 [ オフセット距離 ] へ数値入力、 △▽ボタンでも設定可能です。 )コニカミノルタジャパン株式会社 センシング事業部 3D デジタイザユーザーサポート(E-mail: sc-3d@konicaminolta.jp (4). [ 次のステージ ] ボタンを押します。 (5). [ 次のステージ ] ボタンを押します。 (6). [ OK ] ボタンを押します。 )
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2. 寸法測定
ボス同士の軸間寸法測定を例に操作手順を説明します。 (1). [ 参照点を追加 ] ボタンを押します。 (2). [ 方法 ] を [ 円の中心を検索 ] に変更し、ボス断面形状の円または円弧を選択します。 [ OK ] ボタンを押します。参照点が作成されます。
(3). もう一方のボス断面形状についても同様に参照点を作成します。 (4). [ 測定 ] → [ 距離 ] を選択します。 (5). 今回の例では [ 軸に整列 ] を [ Y 軸に整列 ] に設定し、参照点2つを順に選択し寸法線 測定します。 )コニカミノルタジャパン株式会社 センシング事業部 3D デジタイザユーザーサポート(E-mail: sc-3d@konicaminolta.jp (6). 必要に応じて [ 軸に整列 ] を [ X 軸に整列 ] に設定し、同様に垂直方向の寸法を測定し ます。 (参考) 小判形状の穴、ボスの中心に参照点を作る場合、方法: [ 長穴の中心を検索 ] を選択します。 )
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3. 異なる断面間の寸法測定
(1). 断面モードに変更します。 (2). モデルツリーで断面を展開し、[ 瞳アイコン ] をクリックして必要な断面のみ表示させます。 ) 断面2 断面3 非表示 表示 (3). [ 測定 ] → [ 距離 ] を選択します。 (4). 同一断面の場合と同様に参照点2つを順に選択し寸法測定します。コニカミノルタジャパン株式会社 センシング事業部 3D デジタイザユーザーサポート(E-mail: sc-3d@konicaminolta.jp)
IV. 比較(ControlとVerify)
同様の検査ソフト Geomagic Control と Verify で断面を用いた寸法測定において注意すべき点を 比較したものです。 Control Verify オフセット量の指定 画面上でCtrl+LMB ドラッグ 画面の↑をドラッグ オフセット量の呼称 位置度 オフセット オフセット量の確認 不可 可(断面セットアップ) 断面形状の外部出力 不可 可(DXF 等へ出力) 異なる断面間の寸法測定 マージした断面で可能 追加操作無しで可能 寸法測定の繰り返し処理 可 不可(GD&T は可) 長穴から中心を求める機能 無し 有り 最も外側(内側)要素の指定 有り 無し