Oracle Universal Content Management
10.1.3
ドキュメント管理
クイック・スタート・チュ-トリアル
内容 はじめに ... 3 Oracle UCM - ドキュメント管理モジュール... 4 製品のダウンロード... 5 インストールの概要... 6 一般的なインストール・プロセス... 7 付録 I...11
はじめに
このドキュメントを読んで、Oracle Universal Content Management(Oracle UCM)の一部として配布さ れているドキュメント管理モジュールをインストールする前に、Oracle Content Server および以下の同 梱モジュールをインストールする必要があります。インストールするモジュールは、次のとおりです。
• Oracle Content Server および Extras • Oracle Content Server Extras • Oracle Dynamic Converter • Oracle Desktop Integration Suite • Oracle Content Integration Suite
• レガシー統合(Kofax Ascent Capture 統合)
Oracle Technology Network(OTN)に記載されている、Oracle Content Server クイック・スタート・チュ -トリアルを参照してください。Oracle Content Server とそのモジュールをインストールしてから、こ のドキュメントに含まれるモジュールの処理を開始してください。このガイドは、以下の Web サイ トから参照できます。
Oracle UCM - ドキュメント管理モジュール
Oracle Universal Content Management は、Oracle Content Server のドキュメント管理機能を拡張する以下 のモジュールを提供しています。
Content Tracker
Content Tracker は、システムを監視して各種アクティビティからの情報を記録します。この情報はさ まざまなソースから取得された後、マージされて Oracle Content Server データベース内の一連の表に 書き込まれます。Content Tracker をカスタマイズして、収集する情報の種類を変更したり、増やした りすることが可能です。Content Tracker は、次のアクティビティを監視します。
• コンテンツ項目へのアクセス • Oracle Content Server サービス
Content Categorizer
Content Categorizer は、ドキュメントからメタデータを抽出し、ドキュメント・コンテンツに基づく メタデータ生成を行います。
Report Parser
Report Parser を使用すると、Oracle Content Server は、メインフレームやレポート・ジェネレータから 取得した ASCII レポートを解析して、テキスト、PDF、HTML、または XML に変換できます。
Microsoft SharePoint 用 Web パーツ
このモジュールには、Microsoft SharePoint と統合するための WSDL ファイルと Web パーツが含まれ ます。
製品のダウンロード
Oracle Content Server および同梱モジュールのインストールと構成が終了したら、次にドキュメント管 理モジュールをダウンロードします。
ドキュメント管理モジュールが含まれている zip ファイルは、OTN からダウンロードできます。ファ イルをダウンロードするためのリンクは、このドキュメントをダウンロードしたページ上にあります。 ドキュメント管理モジュールの zip ファイル名は、UCM_DocMan_10gR3_<date>.zip の形式になり ます。<date>は製品のリリース日にします(例:20070416)。
zip ファイルに含まれるモジュールは、Oracle Content Server でサポートされるすべてのプラット フォームを対象としています。この zip ファイルには、次のファイルが含まれます。 • ContentCategorizer_10gR3_<date>.zip • ContentTracker_10gR3_<date>.zip • ReportParser_10gR3_<date>.zip • WebPartsWsdls_10gR3_<date>.zip • ContentServerWebParts_10gR3_<date>.zip <date>は製品のリリース日にします(例:20070406)。
インストールの概要
次の手順は、Oracle Universal Content Management のドキュメント管理モジュールのリリース 10.1.3 に
基づくものであり、デスクトップ開発環境またはテストドライブ環境でのインストールを対象として います。 重要:この製品のインストール・ガイドを参照して、最新の互換性情報を確認することを強く推奨します。 本番環境のインストールを開始する前に、必ずこのドキュメントを確認してください。オンライン・ドキュ メントへのリンクについては、付録Iを参照してください。 前提条件 このドキュメントの"はじめに"の項(3 ページ)に記載されたすべてのモジュールがインストールさ れていることを確認してください。
一般的なインストール・プロセス
ドキュメント管理のインストールを完了するには、これに含まれる次のモジュールを個別にインス トールする必要があります。次の手順を実行します。 • Content Tracker のインストールと構成 • Content Categorizer のインストールと構成 • Report Parser のインストールと構成。注:メインフレームやレポート・ジェネレータから取得 した ASCII レポートを解析して、テキスト、PDF、HTML、または XML に変換する場合のみ、 これを実行します。詳細については、製品ダウンロードに含まれるインストール・ガイドを参 照してください。• SharePoint 用 Web パーツのインストールと構成。注:Oracle Universal Content Management を Microsoft SharePoint と統合する場合のみ、これを実行します。詳細については、製品ダウンロー ドに含まれるインストール・ガイドを参照してください。
Content Tracker のインストール
上記の前提条件を満たすことを確認したら、Content Tracker をインストールします。 • Content Tracker をインストールする前に、検討すべき事項を次に示します。
o Oracle Database をインストールしており、Unicode 用の設定を行っている場合、『Content
Tracker Installation Guide』の 1~7 ページを参照して、インストール・プロセス中に適切 な設定変更を行ってください。
o Oracle Database Express Edition を使用している場合は、少なくとも 15 の接続を受け入れ
るように構成します。
o 管理アプレットを実行できるように、Web ブラウザに Sun Java Plugin をインストールし
ます。 これで、インストールを開始できます。 • ドキュメント管理の zip ファイルをダウンロードして一時的な記憶場所に抽出したら、 ContentTracker_10gR3_<date>.zip ファイルを一時的な記憶場所に抽出します。 • 次のファイルが抽出されます。 o ContentTracker.zip o ContentTrackerReports.zip o インストール・ガイド(PDF) o 管理ガイド(PDF)
• はじめに、ContentTracker.zip を Oracle Content Server にインストールします。もっとも 簡単な方法として、Component Wizard ユーティリティを実行します。
• Windows の場合、「スタート」→「プログラム」→「Oracle Content Server」→「<イ ンスタンス名>」→「Utilties」→「Component Wizard」から Component Wizard ユー ティリティを起動します。
• Unix の場合、<installDir>/<instanceName>/bin/ComponentWizard を実行して、 Component Wizard ユーティリティを起動します。
• プロンプトが表示されたら、適切なパスワードを使用して、sysadmin としてログインします。 sysadmin のデフォルト・パスワードは、idc です。
• Component Wizard を起動したら、「Install」ボタンをクリックします。
• プロンプトが表示されたら、「Select…」ボタンをクリックして、抽出先のディレクトリから ContentTracker.zip ファイルを選択します。 • 「OK」ボタンをクリックします。 • ‘Edit Preferences’ダイアログが表示されます。次の情報を入力します。 o URL 長の最大文字数:3000(デフォルト)。(注:Oracle データベース・インスタンス が Unicode 用に設定されている場合、2000 に変更します。UTF-8 を使用している場合は 1333 に設定します。その他のデータベースの推奨値については、インストール・ガイド を参照してください。)
o Oracle Content Server のプロキシ・インスタンス名の最大文字数:50(デフォルト)
o データ接続の同期ロック・ポート:4477(デフォルト)(注:このポートがマシン上で 使用されている場合は、別のポートに変更してください。) o データを縮小した後に実行する実行可能ファイルの名前:ブランクのまま • 「OK」をクリックします。 • コンポーネントを有効化するかどうかを指定します。「Yes」をクリックします。 • 次に、ContentTrackerReports.zip コンポーネントをインストールします。 • このコンポーネントの一般的なインストール手順は、ContentTracker.zip の手順と同じで す。ただし、‘Edit Preferences’ダイアログの内容が異なるため、次の値を入力します。 o クエリーのセキュリティ・チェック:Yes(チェックボックスにチェックをつけます) • コンポーネントを有効化するかどうかを指定します。「Yes」をクリックします。
• コンポーネントをインストールした後、Oracle Content Server を手動で再起動する必要があります。 • 管理サーバーを使用して、Oracle Content Server を再起動します(Oracle Content Server クイッ
ク・スタート・ガイドの 14~15 ページを参照してください)。
• Windows で、Oracle Content Server をサービスとしてインストールしている場合、Windows
Service Manager ユーティリティを使用して、Oracle Content Server インスタンスを再起動します。
Unix の場合、次のスクリプトを実行して Oracle Content Server を再起動します。<installDir>/ <instanceName>/etc/idcserver_restart
• これで、インストールは完了しました。Content Tracker の使用法については、『Content Tracker Administration Guide』を参照してください。このドキュメントは、ContentTracker.zip ファ イルに含まれます。
Content Categorizer のインストール
このモジュールは、Oracle Content Server を使用してドキュメント・プロパティからメタデータを抽出 するか、または、ドキュメント・コンテンツに基づいてメタデータ値を生成する場合に限り必要にな ります。プラットフォーム要件一覧、前提条件、およびその他のインストールの詳細については、 『Content Categorizer Installation Guide』(製品ダウンロードに同梱)を参照してください。ソフトウェ
アをインストールするには、次の手順に従います。 • 一時ディレクトリの場所に ContentCategorizer_10gR3_<date>.zip ファイルを抽出し ます。一時ディレクトリに、以下のファイルが抽出されます。 o ContentCategorizer_aix.zip – AIX 用コンポーネント o ContentCategorizer_hpux.zip – HPUX 用コンポーネント o ContentCategorizer_linux.zip – Linux 用コンポーネント o ContentCategorizer_si3.zip – Solaris x86 用コンポーネント o ContentCategorizer_sol.zip – Solais 用コンポーネント o ContentCategorizer_win32.zip – Windows 用コンポーネント o ContentCategorizer_zlinux.zip – zLinux 用コンポーネント o AddCCToArchiveCheckin.zip – Batchloader ユーティリティを使用してコンテンツ を分類するためのオプション・コンポーネント
o AddCCToNewCheckin.zip – WebDAV または通常の Web ページを介してチェックイ
ンする場合に、コンテンツを自動分類するためのオプション・コンポーネント。デフォ ルトでは、ユーザーはコンテンツをチェックインする前に、チェックイン・フォームの "Categorize"ボタンをクリックすることでコンテンツを分類できます。
• Oracle Content Server プラットフォームで使用する適切なコンポーネントを決定します。次に、 管理サーバーの Component Manager を使用して、コンポーネントをインストールします。次の 手順に従います。
o Oracle Content Server インスタンスに管理者(sysadmin)としてログインします。
o Administration Tray を開いて、「Admin Server」をクリックします。
o ページがロードされたら、該当する Oracle Content Server インスタンスのボタンをクリッ
クします。 o 左側のナビゲーションで、「Component Manager」をクリックします。 o ページがロードされたら、「Browse…」ボタンをクリックして適切な zip ファイルを選 択します。 o 「Install」をクリックします。 o 次のページで「Continue」をクリックします。
o インストールを確認するページが表示されます。「Enable this component and restart the
Content Server」をクリックします。
• 同じ方法で、オプション・コンポーネントをインストールできます。
• 製品のインストールと構成が終了したら、Content Categorizer を使用して、適切な分類ルール を作成する必要があります。
• はじめに、Content Categorizer が内部の XML 変換形式を使用して正しく機能していることを確 認するために、以下の手順に従います。
o 管理者(sysadmin)として Oracle Content Server にログインします。
o Administration Tray を開いて、「Content Categorizer Administration」リンクをクリック します。 o 「Content Categorizer」アイコンをクリックします。管理ユーティリティがロードされま す。 o ‘Configuration’タブで、以下の手順に従います。 ■ secXMLConversionプロパティを選択して、「Edit」をクリックします。 ■ ドロップダウン・リストから‘Flexiondoc’または‘SearchML’を選択して、「OK」 をクリックします。 ■ ‘Rules’タブへ移動します。
■ Field オプション・リストから‘DocTitle’を選択して、「Add」をクリックします。
■ Rule オプション・リストから TAG_TEXT(デフォルト)を選択します。 ■ 'Key'フィールドに‘scc_title’と入力し、「OK」をクリックします。
■ 「OK」をクリックし、変更を保存して管理ユーティリティを終了します。 ■ New Check In フォームへ移動し(上部ナビゲーションを使用)、<installDir>/
<instanceName>/custom/ContentCategorizer ディレクトリの下にある
“CC_Samples”ディレクトリからWellington_WordStyle.doc を選択します。
■ 「Categorize」ボタンをクリックして、処理が終了するまで待ちます。 ■ Title フィールドに"Wellington Letter to Whitehall"と表示されます。
• Content Categorizer の設定方法に関する詳細は、製品ダイアログに含まれるインストール・ガ イドと管理ガイドを参照してください。
Report Parser と Microsoft SharePoint 用 Web パーツのインストールおよび構成方法については、各製品 ダウンロードに含まれるインストール・ガイドを参照してください。
付録 I
すべての製品ドキュメント・ファイルは、OTN からダウンロードした製品の zip ファイルに含まれて います。または、次の Web サイトからオンラインで参照することもできます。