1 マニュアル 目次 1)eCore 概要 2)マスター作成方法 3)初回起動方法 4)eCore デスクトップ画面の説明 5)ネットワーク接続方法 6)サーバー接続方法 7)よくある質問
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1)eCore 概要
eCore は Linux をベースにした「USB ブート型接続専用端末化ツール」です。 USB ブートができるパソコンであれば利用可能です。 利用用途として、 ・古いWindows や HDD 故障パソコンの再利用 ・パソコン故障時の復旧&代替利用 としてご利用ください。 「オフィスクラウドサービス」をご利用のお客様には無償でご提供をいたします。 【無償化した理由】 ・古いパソコンでも再利用したいが、サポートが切れたWindows では心配 ・故障、起動しなくなったパソコンでも、大切な資産として最大限まで利用したい このようなお客様の声から、『再利用を行いつつ コスト面の負担も軽減していただきたい』、 その想いから本ツールを無償化させていただくこととしました。 無償ご提供の関係上、直接のサポートを行うことはできかねますので、本マニュアルをご活用ください。 サポートをご希望のお客様は「有償サポート」をご用意していますので、ご連絡ください。 【注意点】
・eCore をインストールされる USB メモリは、USB ブートが可能なものをご用意ください。 ・USB ブートが利用できない機械ではご利用になれません。
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2)マスター作成方法
①インフィニティのホームページにアクセスします。 ②ダウンロードページを開きます。 ③「eCore_Master_Create.zip」 をダウンロードします。 ④ダウンロードされた「eCore_Master_Create.zip」を解凍します。 ※解凍するには解凍ソフトウェアが必要になる場合があります。(例えばlha+) ⑤解凍すると、フォルダ内には、3 つのファイルがあります。 ・unetbootin-windows-585.exe ・precise-550JP.iso ・precise ⑥eCore として利用するための USB メモリを用意し、パソコンに繋ぎます。 ⑦「unetbootin-windows-585.exe」をダブルクリックして実行します。 下記のような画面が表示されるので、 ・画面下部の「ディスクイメージ」を選択。 ・プルダウンは「ISO」のまま。 ・参照ボタンをクリックし、先ほどダウンロードして解凍した「eCore_Master_Create」内の precise-550JP.iso を指定。 ・タイプは「USB ドライブ」のまま ・ドライブはUSB メモリが挿されたドライブを指定。 ※(マイ)コンピュータを開き、USB が認識されているドライブを確認してください。 上記の設定を行ったら、「OK」ボタンをクリックします。4 ⑧しばらくインストールが行われますので、終わるのを待ちます。 ⑨インストールが完了すると、「再起動後に試すことができます」のメッセージがでますが、 再起動は行わないでください。 ⑩(マイ)コンピュータを開き、USB メモリの中身を表示します。 ⑪USB メモリに④で解凍した「eCore_Master_Create」内の「precise」フォルダをコピーします。 これで、USB の作成は完了です。 ⑫作成したUSB メモリを eCore を利用するパソコンに挿して起動の確認をします。 ※事前にBIOS の設定(初回起動方法参照)を行っておいてください。 正常に作成できていれば、eCore が起動してきます。
3)初回起動方法
初めて起動をする場合は、BIOS から USB 起動を優先するように設定してください。 ※ベーシックな方法を下記に記載しますが、メーカーにより操作方法が異なる可能性がございます。 ※メーカーにより設定画面が異なるため、画像は割愛いたします。 ①パソコンの電源を入れます。 ②F2(キーボード上)を押します。※F2 は BIOS 設定画面を起動するボタンです。 (数回F2 を押しておくと、時期に起動します。 BIOS 設定画面に移行せず、Windows が起動してしまった場合は、F2 を押すタイミングが遅いため、 再度先同をして試してください。 ③文字のみで構成されたシンプルなBIOS 設定画面が表示されます。 ④「BOOT」と記載された項目を探し、選択します。 ⑤「Boot Priority」(起動優先順位)と記載された項目がありますので、 最優先項目に「USB-HDD(または USB Flash XX)」を設定します。 ※USB-HDD を選択し、+(もしくは↑)で順位を変えることができます。 ※おそらく変更する前は、CD-ROM または HDD が選択されています。 ⑥優先順位の変更が完了したら、キーボードの「ESC」を押します。SAVE And Exit ? のようなメッセージがでますので、OK(または Y)を選択します。 ⑦再起動がかかりますので、設定したeCore-USB を挿し、起動するかの確認を行います。 ⑧起動をするとeCore のデスクトップが表示されます。
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4)eCore デスクトップ画面の説明
起動に成功すると、下記のようなデスクトップ画面が表示されます。サーバー接続用プログラム
サーバーへ接続:接続用プログラムが閉じてしまったら、クリックして再起動 ネットワーク接続:固定 IP アドレス設定や DHCP 設定をする場合はココをクリック ヘルプ:わからないことがあったらクリック 設定:キーボードの設定等を変更する場合はクリック ※普段はクリックしません USB 機器が接続された場合や接続されている HDD が表示されます6
5)ネットワーク接続方法
まずはネットワーク接続する必要があります。 ネットワークへの接続方法は大きく分けて2 種類の方法があります。 ●DHCP を利用する場合(LAN / Wifi) ●固定IP を利用する場合 【DHCP を利用する場合(LAN)】--- ①デスクトップ上の「ネットワークネットワーク接続をクリックします。②「Simple Network Setup」が起動しますので、「eth0」をクリックします。
③自動的にLAN に接続します。接続に成功した画面が表示されたら「OK」をクリック。
(うまくいかない場合は、DHCP サーバーが社内に稼働しているかを確認し、再度試してください) ④「Simple Network Setup」の状態が「インターネット接続がされています」と表記されていれば、 LAN 接続が成功しています。次回起動時は自動的にこの設定が読み込まれます。
7 【DHCP を利用する場合(Wifi)】--- ①デスクトップ上の「ネットワークネットワーク接続をクリックします。
②「Simple Network Setup」が起動しますので、「wlan0」をクリックします。 ③無線アクセスポイントの選択画面が表示されます。
接続したいアクセスポイントと認証方法を選択し、Key に認証キーを入力し、「OK」をクリック。 接続に成功した画面が表示されたら「OK」をクリック。
(うまくいかない場合は、アクセスポイントが正常に稼働しているかを確認し、再度試してください) ④「Simple Network Setup」の状態が「インターネット接続がされています」と表記されていれば、 LAN 接続が成功しています。次回起動時は自動的にこの設定が読み込まれます。
--- 接続したいアクセスポイントを選択
認証方法(なし / WEP / WPA)を 選択し、Key に認証キーを入力
8 【固定IP を利用する場合】--- ①デスクトップ上で右クリックをするとメニューが表示されます。 メニュー内の「セットアップ」⇒「インターネット接続ウィザード」をクリックします。 ②「インターネット接続ウィザード」が起動しますので、「デスクトップトレイ」欄の 「ネットワークウィザード」をクリックし、「OK」ボタンをクリックします。
③デスクトップ上の「ネットワーク接続」をクリックすると、「eCore Netowork Wizard」が起動します。 「eth0」をクリックします。 ④「eth0 ネットワークを設定」画面が表示されますので、「固定 IP」をクリックします。 ⑤「固定IP をセット」画面が表示されますので、パラメーターに必要情報を入力し、「OK」をクリック。 以上で設定は完了です。 ※次回 DHCP 設定を利用する場合は、②の「デスクトップトレイ」欄を 「シンプル・ネットワーク・セットアップ」に戻してください。 ---
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6)サーバー接続方法
ネットワークの接続が完了していればサーバーに接続することができます。 eCore は、普段利用するサーバーを 1 台だけ登録しておくことができます。 同時によく利用するユーザー名を登録することもできますが、パスワードはセキュリティ上 登録できないようにされています。 【サーバーの宛先を設定】①起動時に表示されている「eCore Remote Desktop Client」の「オプション」ボタンをクリックします。 (「eCore Remote Desktop Client」を閉じてしまった場合は、デスクトップ上の「サーバー接続」をクリック) ②オプション画面が表示されるので、 「コンピュータ」⇒ 接続先の IP アドレスを入力 「ユーザー名」⇒ 普段利用するユーザー名を入力 「ドメイン」⇒ ActiveDirectory のドメインを利用している場合はドメイン名を入力 ※設定していない場合や Workgroup 運用は空白。 を入力し、「上書き」ボタンをクリック。 ③「接続」ボタンをクリックし、接続を試してください。 ※「設定読み込み」ボタンは保存されている接続先の情報を呼び出します。(上書きされると以前の設定は消えます) 【サーバー接続方法】
①「eCore Remote Desktop Client」の「接続」ボタンをクリックします。 ②ユーザー名とパスワードを入力するとサーバーデスクトップが表示されます。
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7)よくある質問
Q:どれくらいのサイズの USB メモリを用意すればいい?
A:プログラムのサイズは 1GB 以下です。1GB 以上のメモリをご用意ください。
Q:単純に中身をコピーすれば起動するようにできない?
A:USB メモリから OS を起動しようとする場合は、USB からブートできるように USB メモリに 設定を書き込む必要があります。単純にコピーしただけでは、ブートすることができません。
「unetbootin-windows-585.exe」を使った設定の後に、中身をコピーしてご利用ください。 Q:インストールしても起動しない場合は?
A:USB メモリが対応していない可能性があります。通常の USB メモリであれば起動するのですが、
SANDISC 製のメモリや極小 USB メモリ等の特殊な USB の場合、USB ブートに対応できない可能性があります。
Q:設定して利用していたが、起動しなくなってしまった。 A:再度 USB メモリをフォーマットし、つくり直しをしてお試しください。 Q:設定したい台数が多いのだが、設定を行ってもらうことはできるか? A:有償にはなりますが、設定代行をさせていただくことは可能です。インフィニティまでお問い合わせください。 Q:接続先のサーバーを複数登録したいのですが・・・ A:eCore はシンプルな設計になっています。そのため、接続先は 1 つのみ設定可能にしています。 お客様のご要望が多い場合は、次期バージョンにてご対応させていただきます。 Q:パスワードも保存したいのですが・・・ A:セキュリティの面からパスワードは必ず入力していただけるような設計になっています。 お客様のご要望が多い場合は、次期バージョンにてご対応させていただきます。 Q:eCore のサポートはしてくれないの? A:eCore は無償でご提供させていただいております。無償ご提供の関係上、サポートをお受けすることはできません、 どうしてもサポートをご希望の場合は『有償サポート』をご提供していますので、インフィニティまでご相談ください。