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(2) 青色申告書を提出する中小企業者等 ( 平成 3 年 4 月 日以後開始する事業年度については 適用除外事業者 ( 注 4) を除く ) が 平成 30 年 4 月 日から平成 33 年 3 月 3 日までの間に開始する各事業年度において 国内雇用者に対して給与等を支給する場合に継続雇用者給与

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平成30年度税制改正【法人編】

坂本和則

相談部 東京相談室

執行正浩

相談部 大阪相談室 平成30年度税制改正では、法人に関係する改正として、デフレ脱却と経済再生に向け、 賃上げや生産性向上、地域の中小企業の設備投資を促進するための税制上の措置など が講じられました。 今回は、平成30年度税制改正項目のうち、多くの会社に関係する主な改正について解説を します。

1. 賃上げや生産性向上のための税制

賃上げや国内投資に積極的な企業の税負担を軽減する一方、賃上げや国内投資に消極的な企業に係 る租税特別措置の適用要件を制限する見直しが行われました。

[1]所得拡大促進税制の改組

(1)青色申告書を提出する法人が、平成 30 年4月1日から平成 33 年3月 31 日までの間に開 始する各事業年度(設立事業年度などを除く)において、国内雇用者に対して給与等を支給す る場合に、下表①および②の要件を満たすとき(雇用者給与等支給額(注1)が比較雇用者給与 等支給額(注2)以下である場合を除く)は、雇用者給与等支給額から比較雇用者給与等支給額 を控除した金額の 15%(その事業年度の教育訓練費の額が前事業年度および前々事業年度の教 育訓練費の額の年平均額に対し 20%以上増加した場合は 20%)相当額の法人税額の特別控除 (適用年度の法人税額の 20%を限度)ができることとされました。 ① 継続雇用者給与等支給額(継続雇用者(注3)に対する適用年度の給与等の支給額)が 継続雇用者比較給与等支給額(継続雇用者に対する前事業年度の給与等の支給額)比 3%以上増加 ② 国内設備投資額が当期償却費総額の 90%相当額以上 注1:適用年度(本制度の適用を受ける事業年度)の所得の金額の計算上、損金の額に算入される国内雇用者 に対する給与等の支給額。 注2:前事業年度の所得の金額の計算上、損金の額に算入される国内雇用者に対する給与等の支給額。 注3:適用年度および前事業年度の期間内の各月において、給与等の支給がある国内雇用者で一定のもの。 2018.12.17

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(2)青色申告書を提出する中小企業者等(平成 31 年4月1日以後開始する事業年度について は、適用除外事業者(注4)を除く)が、平成 30 年4月1日から平成 33 年3月 31 日までの間 に開始する各事業年度において、国内雇用者に対して給与等を支給する場合に継続雇用者給与 等支給額が対前年度比 1.5%以上増加しているとき(雇用者給与等支給額が比較雇用者給与等 支給額以下である場合を除く)は、雇用者給与等支給額から比較雇用者給与等支給額を控除し た金額の 15%(下表①および②の割増要件を満たす場合には 25%)相当額の法人税額の特別 控除(適用年度の法人税額の 20%を限度)ができることとされました。 ① 継続雇用者給与等支給額が継続雇用者比較給与等支給額比 2.5%以上増加 ② 次に掲げる要件のいずれかを満たすこと ●その事業年度の教育訓練費の額が前事業年度の教育訓練費の額に対し 10%以上増加 ●適用年度終了の日までに、中小企業等経営強化法の経営力向上計画の認定を受け、 その計画に従って経営力向上が確実に行われたものとして一定の証明がされたこと 注4:事業年度開始の日前3年以内に終了した各事業年度の所得金額の年平均額が 15 億円を超える中小企業者

[2]情報連携投資等の促進に係る税制の創設

青色申告書を提出する法人で、生産性向上特別措置法の認定革新的データ産業活用事業者であるも のが、同法の施行の日から平成 33 年3月 31 日までの期間内に、特定ソフトウエアの新設または増設 をする場合において、その新設または増設に係る「革新的情報産業活用設備(その製作の後事業の用 に供されたことがないものに限る)」の取得等をして事業の用に供したとき(貸付けの用に供した場合 を除く)は、その取得価額の 30%相当額の特別償却とその取得価額の5%または3%(下表に定める 割合)の法人税額の特別控除との選択適用ができることとされました。税額控除額は、その事業年度 の法人税額の 20%(下表②の場合は 15%)相当額が限度とされます。「革新的情報産業活用設備」と は、特定ソフトウエアならびにその特定ソフトウエアとともに取得等する機械装置および器具備品の 取得価額の合計額が 5,000 万円以上のものをいいます。 ① 継続雇用者給与等支給額が継続雇用者比較給与等支給額比3%以上増加の 場合 5% ② 上記①に掲げる場合以外の場合 3%

[3]中小事業者等の生産性向上を実現するための固定資産税の軽減措置

生産性向上特別措置法における先端設備等導入計画の認定を受けた中小事業者等が、同法の施行の 日から平成 33 年3月 31 日までの間に一定の機械・装置等を取得した場合に、その取得資産に係る固 定資産税について、課税標準を最初の3年間、価格にゼロ以上2分の1以下の範囲内において、市町 村の条例で定める割合を乗じて得た額とする軽減措置が講じられました。

[4]租税特別措置の適用要件の見直し

大企業(中小企業者のうち適用除外事業者に該当するものを含む)が、平成 30 年4月1日から平成

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33 年3月 31 日までの間に開始する各事業年度等において、下表①および②のいずれにも該当しない 場合(その事業年度(設立事業年度および合併等事業年度のいずれにも該当しない事業年度に限る) の所得金額が前事業年度の所得金額以下である場合を除く)には、一定の税額控除の規定(特定税額 控除規定(注))を適用しないこととされました。 ① 継続雇用者給与等支給額が継続雇用者比較給与等支給額を超えること ② 国内設備投資額が当期償却費総額の 10%相当額を超えること 注:特定税額控除規定とは、次の(a)~(c)の規定をいう。(a)試験研究を行った場合の法人税額の特別控除、 (b)地域経済牽引事業の促進区域内において特定事業用機械等を取得した場合の法人税額の特別控除、(c)革 新的情報産業活用設備を取得した場合の法人税額の特別控除。

2. 競争力強化のための税制措置

自社の株式を用いた事業再編(M&A)を円滑化するため、M&Aに応じた株主に対する課税を繰 り延べる措置が創設されました。また、多段階型再編など多様な手法による事業再編の円滑な実施を 可能とするための組織再編税制の適格要件の見直しなどが行われました。

[1]特別事業再編を行う法人の株式を対価とする株式等の譲渡に係る所得計算の特例の創設

産業競争力強化法の認定特別事業再編事業者(注)の行った特別事業再編により、法人がその有す る他の法人の株式等を譲渡し、対価として認定特別事業再編事業者の株式の交付を受けた場合は、そ の譲渡した株式等の譲渡損益の計上を繰り延べることとされました。 注:産業競争力強化法等の一部を改正する法律の施行の日から平成 33 年3月 31 日までの間に、産業競争力強化法の特 別事業再編計画について認定を受けた法人に限る。

[2]組織再編税制における適格要件の緩和等

支配関係がある法人間の組織再編成の適格要件について、当初の組織再編成の後に完全支配関係が ある法人間で従業者または事業を移転することが見込まれている場合にも、当初の組織再編成の適格 要件のうち従業者従事要件および事業継続要件を満たすものとされました。また、当初の組織再編成 の後に適格株式分配が見込まれている場合には、その適格株式分配の直前まで完全支配関係が継続す ることが見込まれていれば完全支配関係の継続要件を満たすものとされました。これらの改正は、平 成 30 年4月1日以後に行われる組織再編成に適用されます。

3. 税務手続きの電子化等の推進

特定法人(注1)の各事業年度の所得に対する法人税等(注2)の申告(確定申告書のみならず、中 間申告書および修正申告書等も含む)については、申告書記載事項または添付書類記載事項を電子情 報処理組織(e-TAX または eLTAX)を使用する方法で提供することにより行わなければならないとされ ました。この場合において、電気通信回線の故障や災害などの理由により電子情報処理組織を使用す

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ることが困難であると認められるときは、税務署長の承認を受けて、例外的に書面により申告を行う ことができるとされました。これらは平成 32 年4月1日以後に開始する事業年度分の法人税等につい て適用されます。また、添付書類記載事項の光ディスク等による提出など、利便性の向上に向けた施 策を順次実施していくこととされています。 注1:特定法人とは、事業年度開始の時における資本金の額等が1億円を超える法人ならびに保険業法に規定する相互 会社、 投資法人および特定目的会社。 注2:法人税のほかに、地方法人税・消費税および地方消費税、法人住民税、法人事業税も対象。

4. 事業承継税制の拡充

中小企業の経営者の高齢化が急速に進展するなかで、集中的な代替わりを促すため、事業承継税制 の抜本的な拡充として非上場株式等に係る相続税・贈与税の納税猶予制度の特例制度の創設と原則制 度の一部改正がされました。特例制度は平成 30 年1月1日から平成 39 年 12 月 31 日までの間に贈与 等により取得する特例認定承継会社(平成 30 年4月1日から平成 35 年3月 31 日までに特例承継計画 を都道府県に提出し経営承継円滑化法の認定を受けた会社)の非上場株式に係る贈与税または相続税 について適用され、原則制度の改正は平成 30 年1月1日以後に贈与等により取得するものについて適 用されます。

[1]特例制度の創設

内 容 原則制度 特例制度 対象株式数 発行済議決権株式総数の 2/3 が上限 取得した全ての発行済議決権株式 納税猶予割合 贈与税 100%、相続税 80% 贈与税 100%、相続税 100% 贈与者・被相続人 の要件 先代経営者からの承継のみ(次項 [2])ご参照)が対象 複数人(代表者以外の者を含む)からの承 継も対象 後継者の要件 代表権を有するか有する見込みの 後継者1人のみへの承継 代表権を有する複数人(最大3名)への承 継も対象 雇用確保要件 雇用の8割以上を5年間平均で維持 雇用要件を未達成の場合も猶予継続可能 (雇用確保要件を実質的に撤廃) 譲渡、合併、解散 時 等 の 納税猶 予 税額の減免 経営承継期間(5年)後で、譲渡対 価等が納税猶予額を下回る場合に その差額が免除される 一定の要件を満たす場合において、その時 の譲渡(合併)の対価の額(解散の場合は 相続税評価額)を基に納付金額を再計算 し、当初の納税猶予税額を下回る場合は当 該差額が免除される 相 続 時 精算課 税 制 度 の 適用対 象 者 相続時精算課税制度の適用は父母 または祖父母から贈与者の子また は孫のみ 特例後継者が贈与者の推定相続人以外の 者であっても相続時精算課税制度の適用 が可能

[2]原則制度の一部改正

複数人(代表者以外の者を含む)からの承継も対象となります(改正前は先代経営者からの承継)。

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5. その他

(1)青色申告書を提出する法人が平成 30 年4月1日(一定の法人は改正エネルギー使用合理化法 の施行日)から平成 32 年3月 31 日までの間に高度省エネルギー増進設備等の取得等をした 一定の場合に、その取得価額の 30%の特別償却(中小企業者等(平成 31 年4月1日以後開始 する事業年度は適用除外事業者を除く)については、取得価額の7%の税額控除との選択適 用)制度が創設されました。 (2)青色申告書を提出する法人が平成 30 年4月1日から平成 32 年3月 31 日までの間に再生可能エ ネルギー発電設備等の取得等をした一定の場合に、取得価額の 20%の特別償却制度が創設され ました。 (3)交際費等の損金不算入制度の適用期限、接待飲食費に係る損金算入の特例および中小法人に係 る損金算入の特例の適用期限がそれぞれ平成 32 年3月 31 日まで2年延長されました。 (4)中小企業者等(平成 31 年4月1日以後開始する事業年度は適用除外事業者を除く)が取得価額 30 万円未満の少額減価償却資産を取得等した場合に、年間 300 万円を限度として取得価額の全額 を損金に算入することができる特例の適用期限が平成 32 年3月 31 日まで2年延長されました。 (5)中小企業者の欠損金等以外の欠損金の繰戻しによる還付制度の不適用措置について、その適用 期限が平成 32 年3月 31 日まで2年間延長されました。 (6)日本に進出する外国企業等の事業利益に対する課税の有無を決める「恒久的施設(PE)」の範囲 について、主に PE 認定の人為的回避を防止するための見直しが行われ、平成 31 年1月1日以 後に開始する事業年度分の法人税について適用されます。 (7)収益認識に関する会計基準への対応として、法人税における収益認識等について、資産の販売 等に係る収益の認識時期や収益の額などについて法令上明確化されるとともに、返品調整引当 金および長期割賦販売等に係る延払基準が経過措置を講じたうえ廃止されました。 (8)そのほか、「地方拠点強化税制の見直し」や「企業主導型保育施設用資産の割増償却制度の創設」 などの改正が行われました。 みずほ総合研究所 相談部東京相談室 03-3591-7077 / 大阪相談室 06-6226-1701 http://www.mizuho-ri.co.jp/service/membership/advice/ 本情報は、法律、会計、税務などの一般的な説明です。個別具体的な法律上、会計上、税務上等の判断や対策などについては専門家 (弁護士、公認会計士、税理士など)にご相談ください。また、本情報の全部または一部を無断で複写・複製(コピー)することは著作権法 上での例外を除き、禁じられています。 内容は2018年7月20日時点の情報に基づいて作成されたものです。

参照

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