ハンズオンガイド
FileMaker Pro
Bento
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© 2013 FileMaker, Inc. All rights reserved. FileMaker および Bento は、米国およびその他の国における FileMaker, Inc. の登録商標です。ファイルフォルダロゴお よび Bento ロゴは、FileMaker, Inc. の商標です。その他のすべての商標は該当する所有者の財産です。
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例に登場する人物、企業、Eメールアドレス、URLなどはすべて架空であり、実在の人物、企業、Eメールアドレス、URLと類似していることがあっても、まったくの 偶然にすぎません。制作協力者リストは、このソフトウェアに付属の「Acknowledgements」ドキュメントに記載されています。他社の製品およびURLに関する記述 は情報の提供を目的としたもので、保証または推奨を意味するものではありません。FileMaker, Inc. はこれらの製品の性能に関する一切の責任を負わないものとします。
... このガイドを読んでわかること 3 ... はじめに 3 ... はじめる前に 3 ... FileMaker Pro 12 のシステム要件 3 ... パート I :FileMaker Pro でのカスタマイズとコントロール 4 ... Bento ライブラリからはじめる 4 ... FileMaker Pro の Starter Solution からはじめる 8
... 新規データベースを最初からはじめる 8 ... Excel またはテキストファイルからはじめる 9 ... フィールドとテキストの書式設定 9 ... レイアウトの背景の変更 11 ... 画像の挿入 12 ... 表示形式の切り替え 12 ... テーブルとフィールドの追加 13 ... グローバルフィールド 17 ... モード 18 ... レイアウトの作成 18 ... レコードの操作 20 ... スクリプトの追加 21 ... パートII:FileMaker Proの特徴と機能 25 ... インポート 25 ... 検索 25 ... ソート 26 ... レポート 26 ... グラフ 27 ... Webビューア 28 ... 共有 31 ... データの関連付け 32 ... 関連データを用いる計算値の自動入力 35 ... パートIII:FileMaker Proの威力の性能 36 ... セキュリティ―アクセス権セットとアカウント 36 ... ログイン 37 ... FileMaker Serverのセキュリティオプション 37 ... レコードのロック防止とデータの上書き防止 37 ...
FileMaker Pro Advanced 38
... Windows、Macintosh、iOS 上での実行 38 ... FileMaker のリソース 39 FileMaker Pro のソフトウェアおよび製品情報 ... 39 FileMaker 無料評価版ソフトウェア... 39 FileMaker Pro のシステム要件... 39 テクニカルサポート... 39 ... 著者について 39
目次
このガイドを読んでわかること
このガイドを一読いただくと、FileMaker Pro があなたのニーズに合っているかどうかを判断することができるようになります。この ガイドでは次のことをご説明しています:
• Bento から FileMaker Pro への移行
• フォームのカスタマイズ、フィールドの追加、背景の変更、スクリプトの書き方、リレーションシップの作り方など • 検索、ソート、レポート
• 複数のユーザー間でファイルを共有する方法、セキュリティオプションを追加する方法
はじめに
このガイドでは FileMaker Pro の主要な機能や特徴を説明しますので、FileMaker Pro に移行するのがあなたにとって適切かどうか を判断することができます。 FileMaker の特徴と「クイックガイド」の限界について:FileMaker は驚くほど便利で柔軟性に富んだプログラムです。その特徴の1つ として、機能やメニューにアクセスするためのオプションがいくつも用意されていることが挙げられます。このガイドでは基本的な機 能とメニューにアクセスする方法を、少なくとも1つ、場合によっては 2 つまたは 3 つと示しています。ただしすべてを網羅している わけではありません。FileMaker の使用法に関しては、さらに多くのアドバイスやテクニック、またこのガイドで取り上げている項目 の詳細を説明している情報源が、数多く用意されています。その厳選されたリストが、「リソース」のセクションにあります。
はじめる前に
• お使いのコンピュータに FileMaker Pro がインストールされている必要があります。FileMaker Pro の30日間無料評価版 を、http://www.filemaker.co.jp/pro_trial からご利用いただけます。
• FileMaker は Windows または Macintosh のいずれでも利用することができます。ただし Bento ファイルをインポートす るためには、Bento 2(またはそれ以降)を用いて Macintosh 上で作業する必要があり、それ以外の場合は最初に Bento(バージョン1またはそれ以降)からデータをエクスポートする必要があります。Windows で FileMaker を使用した い場合には、どのバージョンであってもまず Bento からデータをエクスポートし、エクスポートされたファイルを Windows コンピュータに移動しなければなりません。 • このガイドの例は、発行した時点での最新バージョンである FileMaker Pro 11 を用いて作成されています。記載されてい る情報のほとんどは、FileMaker の最近の他のバージョンにもあてはまります。
• このファイルのキーボードショートカットは、Command キーと Option キーを使用する Macintosh 形式で示されていま す。Windows のキーボードでは、Command キーの代わりに Control キー、Option キーの代わりに Alt キーを使用して ください。
FileMaker Pro 12 のシステム要件
Windows
Windows XP の場合、推奨されるCPUは Pentium III 700 Mhz またはそれ以上、推奨されるRAMは 2GB(最小256MB)です。 Windows のそれ以降のバージョンの場合、推奨されるCPUは 1GHz またはそれ以上、推奨されるRAMは 2GB(最小1GB)です。
Macintosh
推奨される構成は、10.7 以上を実行する Intel ベースの Mac、および 2GB のRAMです。オプションで Mac OS 10.6 を使用するこ ともでき、その場合の最小要件は Intel ベースの Mac および 1GB のRAMです。
パート I :FileMaker Pro でのカスタマイズとコントロール
FileMaker Pro ファイルを作成するには、まずプログラムを開き、[FileMaker クイックスタート]画面から[新規データベースを作 成…]または[Starter Solution を使用…]をクリックするという簡単な方法があります。あるいは[既存のファイルを変換…]をク リックすれば、すばやくできて簡単です。また Excel ファイルを FileMaker アプリケーションのアイコンにドラッグ&ドロップする方 法も簡単です。
請求書作成や在庫管理など、まったく新しいタスクにFileMakerを使用する場合には、次の「FileMaker Pro の Starter Solution か らはじめる」または「新規データベースを最初からはじめる」のセクションをお読みください。そうでない場合は、Bento のデータを FileMaker ファイルに変換することからはじめましょう。
Bento ライブラリからはじめる
既存の Bento ファイルを Macintosh 上の新規 FileMaker ファイルに変換する手順について、次に示します。
1. FileMaker Pro を開き、[FileMaker クイックスタート]画面(図1)で[既存のファイルを変換…]をクリックして、Bento データのインポート手順を開始します。
図1:[FileMaker クイックスタート]画面
2. 図2に示すように、[ファイルを開く]ダイアログの最下部にある[ファイルタイプ:]ドロップダウンから[Bentoデータソ ース]を選択します。
図2:[ファイルを開く]ダイアログから[Bento データソース]を選択
3. FileMaker は Bento ライブラリ一覧を表示します。いずれかのライブラリをクリックして使用できるコレクションを表示し、 次に、選択したいコレクションをクリックします(図3を参照)。[続行…]をクリックしてください。使用する Bento ファ イルにパスワードがある場合、パスワードを入力するよう指示するプロンプトが表示されます。
4. 自動的に表示されるファイル名は、選択したコレクションに基づいた名前です。図4に示すように、表示された名前をそのまま 使用することも、名前を変更することもできます。(このガイド作成時点の最新バージョン、FileMaker 12 では、FileMaker の拡張子は .fmp12 です。) 図4:新規ファイルの名前を変更し、新しい場所に保存 5. 新規ファイルを保存したい場所に移動します。 6. [保存]をクリックします。 新しいファイルが、図5に示すように、表形式とブラウズモードで開きます。表形式はスプレッドシートに似た格子状の表示で、ブラ ウズモードでは新しいデータベース内のレコードを表示および切り替えすることができます。表形式でデータをブラウズしている場 合、次のことを行えます。 • 列タイトルをクリックしてソートする • レコードを作成、編集、削除する • 表およびデータベースに新しいフィールドを追加する 表形式およびその他の表示形式の詳細については、「表示形式の切り替え」のセクションを参照してください。
FileMaker では、Bento のアドレスフィールドタイプには複数のフィールドが作成され、Eメールアドレス、電話番号、URL、IMアカ ウントの各フィールドタイプでは複数のエントリがある場合に複数のフィールドが作成される点に注意してください。また FileMaker では、メディア、ファイルリスト、関連レコードリストまたは関連データ、メッセージリストの各フィールドタイプは、インポートさ れません。日付フィールドは、日付と時刻を含んだ FileMaker のタイムスタンプ形式に変換され、時刻フィールドは、秒を含んだ FileMaker の時刻形式に変換されます。
データの独立
FileMaker は iCal およびアドレスブックと、ネイティブにリンクしていません。FileMaker データベースを使用してイベン ト、タスク、アドレスを管理したい場合は、Bento データベースからそれらのライブラリをインポートすることができます。す るとそのデータは iCal およびアドレスブックから独立するとともに、Bento ファイルからも独立します。FileMaker システム を使用して iCa lおよびアドレスブックに直接変更を加えたければ、プラグインを使用できます。
同様に、FileMaker はメールとも直接リンクしていません。ただし FileMaker のネイティブ機能によって FileMaker からEメ ールを送信でき、Eメールに関する多くの詳細事項を追跡することができます。たとえば、あるクライアントにEメールを送信し てプロジェクトの期日について了承を求めた場合、そのEメールを該当するクライアント、プロジェクト、およびスケジュール された項目に関連づけることができます。クライアントから返信を受け取った際には、FileMaker でそのEメールをもう一度閲 覧し、返信を受信済みのマークをつけるとともに、期日に変更を加えることもできます。これらの変更はEメールレコードから だけでなく、関連するクライアントおよびプロジェクトのレコードからも見えるようになります。 FileMaker には、画像やファイルの参照データのみを保存できるオブジェクトフィールドがあります。これによって、画像全体 を挿入するより FileMakerデータベースを小さくすることができます。元の画像やファイル(実際のファイル)はローカルまた はネットワークに保管できます。もしファイルが FileMaker Server でホストされているか、オブジェクトフィールドがストレ ージに保存するように設定されていれば、FileMaker Server に接続されたコンピュータ上のディレクトリに保管できます。こ の場合、 FileMaker Server がストレージとパスの両方を管理し、オブジェクトフィールド内ですべてのユーザーのファイルを 見たり、そのファイルで作業することができます。FileMaker Server がなければ、FileMaker ファイルは、参照のみのデータ として挿入され、静的な参照データのまま維持されます。また、FileMaker への挿入後に移動、名前変更、削除をすると、参照 データは無効になります。このため、FIleMaker Server を使用しないで、ファイルの参照データのみを保存する意味を、よく 考慮することが大切です。FileMaker データベースを他のユーザーと共有し、FileMaker Server を使用せずに参照のみのデー タとしてファイルが保管されている場合、すべてのユーザーにとって同じパスをもつ共有ディレクトリ内になければなりませ ん。そうでなければ、保管場所にアクセスできないユーザーは画像を見られないことになります。 一方、画像やファイルを挿入し、[ファイルの参照データのみ保存]オプションのチェックを選択解除すると、そのファイルは 実際に FileMaker に保存されます。オリジナルをオペレーティングシステム内で移動、名前変更、削除しても、ファイルは FileMaker に保存されたままになります。挿入された画像は常に見える状態で、挿入されたファイルを FileMaker からエクス ポートして、自分の好きなプログラムで処理することもできます。その後、編集済みのファイルを再度挿入すれば、最新のバー ジョンを保存できます。 保存されたファイルサイズが大きくなると、FileMaker ファイルのサイズも大きくなるということを覚 えておいてください。
FileMaker Pro の Starter Solution からはじめる
Bento のテンプレートと同じく、FileMaker Pro の Starter Solution は FileMaker が用意した既存のデータベースで、請求書作成、 備品台帳、住所録など、共通の作業向けに設計されています。
Windows または Mac で Starter Solution を使用してファイルを作成するには、[FileMaker クイックスタート]画面から [Starter Solution を使用…]を選択するか、[ファイル]>[Starter Solutionから新規作成…]を選択し、プロンプトに従ってフ ァイルの名前を入力してから、保存します。図6は、[Starter Solution]ダイアログを示しています。 図6:[Starter Solution]ダイアログ
新規データベースを最初からはじめる
空白の新規 FileMaker ファイルを作成する手順は、次の通りです。 1. [FileMaker クイックスタート]画面の左側にある[新規データベースを作成…]をクリックするか、[ファイル]>[新規デ ータベース…]を選択します。 2. ファイルの名前を入力し、それを保存したい場所にナビゲートします。 3. [保存]をクリックします。 新規ファイルが表形式で開きます。最初の列タイトルにある+をクリックしてフィールドを作成することも、[ファイル]>[管理…] >[データベース]を選択してテーブルとフィールドを追加することもできます。詳細については、「テーブルとフィールドの追加」の セクションを参照してください。独自の顧客データベースを作成する
実際に操作しながらこのガイドを読み進んでいくために、「Customers」という名前の新規ファイルを最初から作成してくださ い。後に登場する例では新規の「Customers」ファイルを使用していますが、自分の Bento ファイルを変換したものを使用して も、Starter Solution から新規ファイルを作成してもかまいません。どちらの場合も、「テーブルとフィールドの追加」のセクシ ョンにある手順に従ってください。Excel またはテキストファイルからはじめる
Excel または区切りのある(コンマ区切りまたはタブ区切り)テキストデータは、2つの方法のいずれかで FileMaker データに変換す ることができます。そのファイルを既存の FileMaker データベースにインポートする方法と、そのファイルから新規に FileMaker デ ータベースを作成する方法です。 Excel またはテキストファイルからデータをインポートするには: 1. [ファイル]>[レコードのインポート]>[ファイル]を選択し、インポートしたいファイルに移動します。 2. 必要があれば、[ファイルタイプ:]ドロップダウンを該当するテキストまたはExcel形式に変更するか、[すべてのファイ ル]のオプションを選択します。 3. [開く]をクリックします。 4. Excel ファイルをインポートしている場合は、ワークシートを選択して[続行…]をクリックします。 5. デフォルトでは、FileMaker は現在のレイアウトに基づいて既存のテーブルにインポートします。 a. 現在のレイアウトに関連付けられたテーブルにインポートするには、インポート元のフィールドが現在のテーブルの対応す るフィールドの横に表示されているかどうかを確認します。必要があれば[インポート先のフィールド]の列にある任意の フィールドのハンドルをドラッグして、[インポート元のフィールド]の列にある対応するフィールドの反対側に置きま す。Excel またはテキストファイルの1行目に列タイトルがない場合は、[インポート元のフィールド]一覧のすぐ下にあ る→ボタンをクリックして、[インポート元のフィールド]のデータを並べ替えることができます。これによって、適切な 列やフィールドを FileMaker テーブルのフィールドに対応付けることができます。 b. ライブラリに新しいテーブルを作成するには、[フィールドデータのインポート順]ダイアログの右上隅にある[インポー ト先]ドロップダウンから、[新規テーブル…]を選択します。([新規テーブル]を選択した後、インポート元のファイ ル名、および Excel ファイルをインポートする場合はワークシートを選択します。) 6. [インポート]をクリックします。これは Bento で Excel データをインポートする手順に対応するもので、Bento の場合は Excel ファイル内でインポートしたい情報を 強調表示し、Bento にコピー&ペーストします。FileMaker の手順では、FileMaker ファイルのどこにどのようにデータが入るかを、 完全にコントロールすることができます。
Excel またはテキストファイルから新規の FileMaker ファイルを作成するには、ドックまたはアプリケーションフォルダー(または FileMaker プログラムがインストールされている場所)の FileMaker Pro アイコンに、そのファイルをドラッグします。Excel ファイ ルの場合はワークシートを選択し、[続行…]をクリックします。[1行目の使用方法を選択]オプションを選択し、[OK]をクリッ クします。新規FileMaker ファイルの名前を入力し、保存する場所を選択してから[保存]をクリックします。新規ファイルが表形式 で表示されます。
フィールドとテキストの書式設定
FileMaker Pro には、画面上の表示方法を編集できる特別なモードとして、レイアウトモードが用意されています。レイアウトモード にアクセスするには、[表示]>[レイアウトモード]を選択してください。(FileMaker メニューの多くの項目には、キーボードシ ョートカットが用意されています。レイアウトモードのキーボードショートカットは Command+L です。) レイアウトモードでは、フィールド、テキスト、オブジェクトの配置と書式を詳細にわたってコントロールすることができます。選択 したオブジェクトやオブジェクトのグループに、フォント、サイズ、色などの書式を設定できます。まずインスペクタに注目してくだ さい。これは、位置、外観、データの書式設定オプションが含まれたフローティングパレットです。インスペクタが表示されていない 場合は、[表示]>[インスペクタ]を選択してください。([表示]>[新規インスペクタ]を選択して同時に複数のインスペクタを 開き、図7のように、それぞれで別のタブを選択することができます。)図7:3つのインスペクタで、それぞれ[位置]、[外観]、[データ]タブを選択 インスペクタが表示されていれば、[外観]タブを使用して、選択したオブジェクトの書式設定を行うことができます。[外観]タブ では、次のものを適用および変更できます: • デフォルトのテーマ • 塗りつぶし色とパターン • 線の色とパターン • テキストのフォント、サイズ、色、スタイル • 段落およびタブのオプション さらにツールチップを追加すると、ブラウズモードで、ツールチップが設定されているオブジェクトの上にユーザーがマウスを置くだ けで、メッセージを表示することができます。また[データ]タブでは、ドロップダウンリスト、チェックボックスセット、ドロップ ダウンカレンダーなどのコントロールスタイルを適用することができます。ドロップダウンカレンダーを除いて、コントロールスタイル には値一覧を使用します。値一覧は、コントロールスタイルの右にある鉛筆のアイコンをクリックするか、[ファイル]>[管理…] >[値一覧…]を選択して、作成することができます。
インスペクタによって管理している属性の多くは、他の属性と同様、[書式]メニューにもあります。条件付き書式などの、[書式] メニューにあってインスペクタにはない書式設定オプションの一部は、ショートカットメニューにあります。ショートカットメニュー を表示するには、Control キーを押しながらオブジェクトをクリックするか、オブジェクトを右クリックしてください。 テキストの書式設定属性の多くは、書式バーにもあります。書式バーは、レイアウトモードで、ステータスツールバーの下、最初のレ イアウトオブジェクトの上にあります。表示されていない場合は、ツールバーで書式バーのコントロール(Aaと示されているボタン) をクリックします。 すでに見栄えもよく機能も適切なレイアウトがある場合は、フィールド、テキストのまとまり(テキストオブジェクト)、グラフィッ クなどのエレメントをコピー&ペーストすることができます。レイアウトモードのステータスツールバーにあるツールに、[書式のコピ ー/貼り付け]ツールがあります。この[書式のコピー/貼り付け]ツールを使用すると、オブジェクトの書式をコピーし、それを1 つまたは複数の別のオブジェクトに適用することができます。またレイアウトパートおよびレイアウトエレメントのサイズと位置を記 録しておき、そのサイズと位置を別のレイアウト内のパートとオブジェクトに適用することもできます。 FileMakerには、複数のオブジェクトのグループに同時に変更を加えるためのツールが数多くあります。たとえば、あるレイアウト上 のすべてのエレメントを選択するには、[編集]>[すべてを選択](Command+A)を選択します。またあるレイアウト上のフィー ルドのみを選択するには、1つのフィールドをクリックし、Optionキーを押しながら[編集]>[同じものを選択](Command+Opt +A)を選択します。 複数のオブジェクトを選択するには、それらを囲む長方形ができるようドラッグします。フィールドやテキストオブジェクトを選択に 追加したり、選択から除外したりするには、Shiftキーを押しながら、該当するオブジェクトをクリックします。さらに別の項目を追加 や除外するには、この操作を繰り返してください。 レイアウト上のエレメントの操作の詳細については、FileMakerヘルプの「レイアウト上のオブジェクトの選択と操作」を参照してく ださい。
レイアウトの背景の変更
FileMaker には、新規または既存のレイアウトに適用することができる、あらかじめデザインされたさまざまなテーマが用意されてい て、背景の塗りつぶし色やパターンを変更したり、レイアウトにグラフィックや画像を追加したりできる柔軟性があります。 レイアウトの背景を変更するには、まずレイアウトモードに入ります。水平の点線で分割され、各パートの下または横にパートラベル が表示されたパートが、レイアウトにあることを確認してください(図8に示す、画面の左下隅にあるパートラベルコントロールをク リックすると、レイアウトモードのパートラベルが縦方向または横方向に切り替わります)。 図8:レイアウトモードで左から5番目にあるパートラベルコントロール ほとんどのレイアウトには、ヘッダパート、ボディパート、フッタパートがあります。またタイトルヘッダやタイトルフッタ、前部また は後部の総計パート、小計パートが含まれていることもあります。これらの各パートには、データを効果的に表示するために重要な、 固有の役割があります。 コンピュータ画面用のフォームとしてデザインされたレイアウトはボディのみで必要な働きをすると思われますが、コンピュータ画面 用のリストとしてデザインされたレイアウトにはヘッダが役立ち、フッタが役立つこともあります。リストやレポートのようにデータ を集計したり印刷したりするためにデザインされたレイアウトには、ほかのレイアウトパートも必要になる場合があります。詳細につ いては、「レポート」のセクションにある画像の例、このガイドの末尾にある「リソース」のセクション、および FileMaker ヘルプを 参照してください。 塗りつぶし色とグラデーション、画像は、インスペクタ、ショートカットメニュー、または書式バーのツールのいずれかを使用して、 一度に1つずつのレイアウトパートに適用することができます。 レイアウトパートの塗りつぶし色またはパターンを変更するには: 1. パートラベルをクリックして、そのパートを選択します(選択されたパートは、影付き/強調表示になります)。 2. インスペクタの[外観]タブの[オブジェクト]領域から、または書式バーの塗りつぶし色パレットから、好きな塗りつぶし 色、グラデーション、または画像を選択します。レイアウトのテーマを変更するには、[レイアウト] >[テーマの変更] を選択してください。テーマの変更ダイアログでは、レイアウト のリストと、各レイアウトのプレビューを見ることができます。リストをスクロールし、テーマを選択し、[OK] をクリックすると、 選択されたテーマがレイアウトに適用されます。レイアウトをそのままの状態で使用する、または、フォントサイズ、文字色、オブジ ェクトの角丸、ボタンのグラデーションなど、見える部分を調整することができます。
画像の挿入
レイアウト上で会社のロゴやカンパニーカラーを使用すると、システムをビジネスと結び付けるための効果的なビジュアルまたはブラ ンディングツールとなります。ロゴまたは画像を追加するには: 1. レイアウトモードで、[挿入]>[ピクチャ…]を選択します。 2. 画像が入っているファイルの場所に移動し、それを選択します。 3. [ファイルの参照データのみ保存]チェックボックスを選択解除してから、[開く]をクリックします。(参照データのみを保 存する場合の説明については、上記の「データの独立」を参照してください。) 4. 画像のサイズとレイアウトの高さによっては、この操作によってオブジェクトの一部がレイアウトからはみ出すことを警告する ダイアログが表示されることがあります。オブジェクト全体が入るようにレイアウトのサイズを大きくする場合には、[はい] を選択してください。[いいえ]をクリックすると、画像は挿入されません。レイアウトのサイズを調整し、オブジェクトを再 度挿入することができます。 画像が挿入された後で、そのサイズを変更し、レイアウト上の好みの位置まで移動することができます。オブジェクトをクリックまた はドラッグすると、FileMaker はダイナミックガイドと位置情報を表示し、オブジェクトをほかのオブジェクトの位置に合わせて配置 するのに役立ちます。複数のオブジェクトを選択して、インスペクタの位置タブにある、 [配置と整列]セクション内のボタンを使用し て、位置調整を行うことができます。 ロゴや画像は、オブジェクトフィールドと呼ばれている FileMaker の特別な種類のフィールドに挿入することもできます。オブジェク トフィールドは、Bento のメディアフィールドに似ています。(オブジェクトフィールド内の画像の表示を管理するには、インスペク タの[データ]タブにある[データの書式設定]領域に、画像をそのままのサイズで表示する(大きすぎて枠内におさまらない場合は 周囲を切り取る)、または枠に合わせて縮小する、拡大する、拡大/縮小するオプションがあります。) オブジェクトフィールドは、 フィールドが保管されているテーブルオカレンスに応じて、どのレイアウト上に置くこともできます。 オブジェクトフィールドがグロ ーバル格納に設定されている場合は、そのフィールドをどのレイアウト上でも、またファイル内のどのレコード上でも、表示すること ができます。オブジェクトフィールドがレイアウトに追加されたら、ブラウズモードに戻り、そのフィールドに画像を挿入します。 フィールドのグローバル格納の詳細については、「テーブルとフィールドの追加」のセクションを、テーブルオカレンスの詳細につい ては、「関連データ」を参照してください。また、シングルユーザーおよびマルチユーザーデータベースの全体を通したフィールドの 表示について説明している参照資料については、「リソース」のセクションを参照してください。表示形式の切り替え
レイアウトを作成および変更した後、3つの異なる表示形式のいずれかで、それを表示できるオプションがあります。表示形式は、4つ のモードのうちの3つ(ブラウズモード、検索モード、プレビューモード)で使用することができます。モードの詳細については、次 の「テーブルとフィールドの追加」のセクションを参照してください。 3つの表示形式は、次のとおりです: • フォーム形式―現在のレコードのみのレイアウトを表示します。 • リスト形式―対象レコードセットのすべてのレコードの連続スクロールリストを表示し、現在のレコードを左側の黒い線によ って示します。 • 表形式―スプレッドシートのような行と列で構成された表を表示します(対象レコードセットの中の、列はフィールドを、 行はレコードを表します)。現在のレコードを、行の左側の黒い三角形によって示します。 ブラウズモード、検索モード、またはプレビューモードでレイアウトの表示形式を変更するには、ステータスツールバーの下でレイア ウトの上にあるレイアウトバーから、表示形式の切り替えボタンのいずれかをクリックします。あるいは、[表示]>[フォーム形 式]、[リスト形式]、または[表形式]を選択します。 FileMaker では、同じファイルを複数のウインドウで開くことができます。新しいウインドウを開くことにより、元のウインドウの現 在の対象レコードセットを変更せずに、検索を実行することができます。また、同じレイアウトをブラウズモードとプレビューモード の両方で表示したい場合や、同じレイアウトをフォーム形式と表形式で同時に表示したい場合もあります。新しいウインドウを開くに は、[ウインドウ]>[新規ウインドウ]を選択してください。この新しいウインドウを、移動およびサイズ変更する、別のレイアウ トに移動する、検索を実行する、異なるモードに入る、表示形式を切り替える、ウインドウを閉じる、などの操作を行えます。テーブルとフィールドの追加
新規ファイルを Starter Solution から作成しても、最初から作成しても、Bento、Excel、またはテキストファイルから作成しても、 必要に応じて新しいテーブルとフィールドを作成することができます。テーブルは、Bento のライブラリと同じです。 新しいテーブルをいつ作成するかを決定するには、保管する情報の主要なカテゴリーを考慮してください。たとえば連絡先情報には、 自宅と勤務先と携帯電話の電話番号、自宅と勤務先のEメールアドレス、Web ページ、ソーシャルメディアのプロファイル名など、数 多くの異なった種類があります。またそのいずれも、変更、削除、追加されることがあります。この場合には、連絡先のテーブルとは 別に、連絡先情報のテーブルを作成すると便利です。さらに、どの情報がどの人と対応するかを知るために、2つのテーブルの間のリ レーションシップも不可欠です。(後出の「データの関連付け」のセクションで、リレーションシップについて詳しく説明していま す。) 独自の「Customers」ファイル(またはほかの任意のFileMakerファイル)に2つの新しいテーブルを作成するには: 1. [ファイル]>[管理]>[データベース…]を選択して、[データベースの管理]ダイアログを開きます。 2. [テーブル]タブを選択します。 3. 「Customers」テーブルがない場合は、[テーブル名]に「Customers」と入力し、[作成]をクリックします。 (FileMaker は自動的に、新規ファイルの名前をもつテーブルを1つ作成します。) 4. [テーブル名]に「CustomerInfo」と入力し、[作成]をクリックします。図9に示すように、これでデータベースには少なく とも2つのテーブルができました。 5. フィールドを作成しない場合は、[OK] をクリックして、[データベース管理]ダイアログを終了してください。
独自の顧客データベース
「Customers」という名前の新規 FileMaker データベースをまだ作成していない場合には、前出の「新規データベース を最初からはじめる」のセクションの説明に従って、作成してください。この後で、4つのフィールドをもつ 「Customers」テーブルと4つのフィールドをもつ「CustomerInfo」テーブルの作成方法を詳しく説明します。このガ イドでは「Customers」データベースとそのテーブルおよびフィールドを例として用いていますが、テーブルとフィール ドは、変換された Bento ファイル、新規 Starter Solution ファイル、既存の FileMaker データベースをはじめ、どのフ ァイル内でも作成することができます。図9:[データベースの管理]の「Customers」テーブルと「CustomerInfo」テーブル 「Customers」テーブルにフィールドを追加するには: 1. [データベースの管理](上記のステップ1を参照)で、[フィールド]タブを選択します。 2. 必要があれば、左上の[テーブル]ドロップダウンから「Customers」を選択します。 3. [フィールド名]に「CustomerID」と入力します。 4. [タイプ]ドロップダウンで、[数字]がまだ選択されていなければ、選択します。 5. [作成]をクリックします。 6. 「CustomerID」フィールドが強調表示された状態で、フィールドリスト領域の右下にある[オプション]をクリックします。 7. [入力値の自動化]タブで、[シリアル番号]および[データ入力時の値変更の禁止]のボックスを選択してから、[OK]を クリックして[オプション]ダイアログを終了します。(これらのオプションを選択すると、FileMaker は新規の各レコードに 変更不能な固有の番号を、自動的に生成します。Bentoのカウンタに該当します。このフィールド値は、「Customer」レコー ドとほかのテーブル内のレコードとの間のリレーションシップを追跡するために使用することができます。) 8. [フィールド名]に「FirstName」と入力します。(前のフィールド名が自動的に強調表示されていたため、入力するとそれに 置き換わります。) 9. [タイプ]のドロップダウンで[テキスト]を選択し、[作成]をクリックします。 10. [フィールド名]に「LastName」と入力し、[タイプ]ドロップダウンは[テキスト]のままにして、[作成]をクリックし ます。 11. [フィールド名]に「Company」と入力し、[作成]をクリックします。図10は、「Customers」テーブルの[データベース の管理]にあるフィールドを示しています。 12. [OK]をクリックして[データベースの管理]を終了します。
図10:「Customers」テーブルの新規フィールド 「CustomerInfo」テーブルにフィールドを作成するには、[データベースの管理]の[フィールド]タブで、左上にある[テーブル] ドロップダウンから「CustomerInfo」を選択します。その後、以下のフィールドを追加してください―「CustomerInfoID」(数字、 [シリアル番号]と[値変更の禁止]オプションを設定)、「CustomerID」(数字)、「Data」(テキスト)、「Type」(テキス ト)。「CustomerInfo」テーブルのフィールドについては、図11を参照してください。 「CustomerInfo」テーブルの「CusotomerID」について:このフィールドは、「Customer」レコードとその「CustomerInfo」レ コードとの間の有効なリレーションシップを作成するために、対応する「Customer」レコードにある固有のIDを保管するために使用 します。
図11:「CustomerInfo」テーブルの新規フィールド
おめでとうございます̶これで、新しいテーブルと新しいフィールドを作成できました! FileMaker は、新規テーブルに自動的にレ イアウトを作成しています。レイアウトを見る前に、各フィールドをもう少し詳しく見てみることにしましょう。
FileMaker のフィールドには、次の8つのカテゴリーがあります:テキスト、数字、日付、時刻、タイムスタンプ、オブジェクト、計 算、集計。Bento のフィールドタイプの一部には FileMaker に対応するタイプがあり、その一部は次の表に示すように、Bento から FileMaker への変換で作成されます。フィールドタイプは、FileMaker で変更することができます(たとえば、Bento の選択フィール ドだったテキストフィールドを数字フィールドに変更したり、Bento のチェックボックスフィールドだった数字フィールドをテキスト フィールドに変更したりできます)。
命名規則
FileMaker Pro では、テーブル、フィールド、スクリプト、レイアウト、「リレーションシップグラフ」上のテーブルオカレン スなどに、自由に名称をつけることができます。一貫性を保ち、ひと目でその名称を理解できるよう、標準的な命名規則に従っ て作成すると便利です。たとえば、すべての名称を単語の組み合わせとし、単語の間にスペースを入れず、先頭を大文字にする (例:FirstName)方法があります。このような命名規則を「キャメルケース」と呼び、簡単に書いて読めるという利点がありま す。どのような方法を選ぶにしても、ファイル全体を通して一貫性のある命名規則を維持することが推奨されます。Bento の フィールドタイプ FileMaker の フィールドタイプ インポートおよび書式について テキスト テキスト 選択 テキスト レイアウトモードでドロップダウンリストまたはポップアップリストを適 用 簡易リスト テキスト 列と行を保存するためにタブと改行が挿入される 暗号化 テキスト 下記の注を参照 場所 テキスト 計算値の自動入力またはスクリプトによる入力が可能 アドレス 電話番号 Eメールアドレス URL IMアカウント テキスト 複数のエントリがあると、変換時に複数のフィールドが作成される 数字 数字 自動カウンタ 数字 [データベースの管理]でシリアル番号の自動入力として書式設定 チェックボックス 数字 レイアウトモードでチェックボックスを適用 通貨 数字 レイアウトモードで通貨として書式設定 継続時間 数字 日付、時刻、タイムスタンプ、または計算に変換可能 レート 数字 下記の注を参照 日付 タイムスタンプ 日付と時刻を含む、FileMakerの書式に変換 時刻 時刻 秒を含む、FileMakerの書式に変換 計算 テキスト、数字、時刻、ま た は タ イ ム ス タ ン プ ( B e n t o の 計 算 結 果 タ イ プ) 計算フィールドをFileMaker Pro で作成できる メディア BentoからFileMaker Pro に変換されない オブジェクトフィールドがBentoのメディアフィールドタイプとして機能 ファイルリスト メッセージリスト 関連データ BentoからFileMaker Pro に変換されない 関連テーブルが類似した機能を実行できる 注:インポートの後、レートおよび暗号化フィールドは FileMaker では Bento の場合と同じように表示されませんが、計算フィール ド、レイアウト書式設定、スクリプトのいずれか1つまたは複数を使用すれば、FileMakerでも同様の動作を作りだすことができま す。暗号化フィールドのある既存の Bento ファイルを FileMaker ファイルに変換しようとすると、FileMaker は Bento のパスワー ドの入力を求めます。
グローバルフィールド
FileMaker のフィールドはいずれも、グローバルフィールドとして格納することができます(サマリーフィールドを除く)。グローバ ルフィールドは(テーブル内にレコードがいくつあっても)テーブル全体用としてその値を1回だけ格納し、グローバル格納フィールド の内容は現在のテーブルおよびその他のテーブル内のすべてのレコードに(リレーションシップを必要とせずに)使用可能となるた め、これらのフィールドはさまざまな方法で利用できます。たとえばスクリプトの実行中、グローバルフィールドに一時的に値を格納 しておくことができます。複数のユーザーでファイルを共有する場合、グローバルフィールドはユーザーのセッションに固有であるた め、同時であっても異なるユーザーが異なる目的で使用できます。ホストされたファイルでは、リモート接続のユーザーによってグロ ーバルフィールドの内容に加えられた変更は、そのユーザーのファイルセッションが終わると失われます。モード
FileMaker には次のような4つの操作モードがあり、それぞれ固有の目的をもっています: ブラウズモード レコードを作成、編集、削除します(フィールドの移動なしで)。 レイアウトモード ユーザーインタフェースまたはレポートを作成するために、フィールドその他のエレメントの位置 を整えます。 検索モード レコードを検索します。 プレビューモード 印刷されたレイアウトがどのように見えるかプレビューします。 注:4つのモードすべてで、図12に示すステータスツールバーにあるレイアウトドロップダウンを使用するか、[ファイル]>[管理] >[レイアウト…](Shift+Command+L)で表示される[レイアウトの管理]ウインドウを用いて、異なるレイアウトに移動するこ とができます。 図12:ステータスツールバーのレイアウトドロップダウンレイアウトの作成
すでに述べたとおり、新規テーブルを作成すると、FileMaker は新しい各テーブルに自動的に新しいレイアウトを作成します。自動的 に作成されたレイアウトを削除することも、手動で追加のレイアウトを作成することもできます。 各自の「Customers」ファイルに新規レイアウトを作成するには: 1. [表示]>[レイアウトモード](Command+L)を選択して、レイアウトモードに入ります。 2. [レイアウト]>[新規レイアウト/レポート…]を選択します。 3. [新規レイアウト/レポート]アシスタントの指示に従って: a. [レコードを表示]ドロップダウンから「Customers」を選択して、新規レイアウトのテーブルコンテキストを選択しま す(この場合の「テーブル」は、実際には「リレーションシップグラフ」上のテーブルのインスタンスである「テーブルオ カレンス」です)。その場合に、レイアウトは選択したテーブルオカレンスに「基づいている」と呼ばれ、そのテーブル内 のフィールドがこのレイアウト上に置かれていると「ローカルフィールド」と呼ばれます。他のテーブルからのフィールド がこのレイアウト上に置かれると、「関連フィールド」と呼ばれます。詳細については、後出の「データの関連付け」のセ クションを参照してください。 b. [レイアウト名]のフィールドに「Customer List」と入力します。 c. レイアウトタイプとしてリスト形式を選択します。 d. [次へ]をクリックします。 e. [フィールドの指定]画面で「FirstName」をクリックし、[移動]をクリックしてそれを[レイアウト/レポートの表示 フィールド]領域に移動します。 f. 最初に「LastName」、次に「Company」を、それぞれダブルクリックして、同じ領域に移動します(ダブルクリック は、[全て移動]または[移動]ボタンの使用に代わるフィールドの移動方法です)。 g. 「Company」の横にあるハンドルを上方にドラッグして、このフィールドを「FirstName」の上に移動します。 h. [次へ]をクリックします。 i. [レコードのソート]画面の[レポート]フィールドで、「Company」、「LastName」、「FirstName」をこの順序 でダブルクリックします。これによって、レイアウト上に表示されるレコードのソート優先順位が決まります。 j. [次へ]をクリックします。 k. [テーマの選択]画面で、使用できるさまざまなテーマのリストを自由にブラウズしてかまいませんが、このレイアウトに は[デフォルト]を選択します。 l. [次へ]をクリックします。 m. [ヘッダおよびフッタの情報]画面で、[ヘッダ]領域の「左上」のドロップダウンから[カスタムテキスト(大)]を選 択し、[カスタムテキスト]ダイアログに「Customer List」と入力します。n. [フッタ]領域の「左下」のドロップダウンから[現在の日付]を選択し、「右下」のドロップダウンから[ページ番号] を選択します。 o. [次へ]をクリックします。 p. [レポートのスクリプトを作成]画面で、選択を変更せずに([スクリプトを作成しない]を選択)[次へ]をクリック して、作成完了の画面に進みます。 q. [レイアウトモードで表示]を選択し、[完了]をクリックします。 上記の手順に従うと、図13に示すようなレイアウトができあがります。 (このレイアウトテーマには、クールグレーが適用されていま す。) 図13:新しい「Customer List」のレイアウトの一部 [新規レイアウト/レポート]アシスタントには、作成に選択するレイアウトの種類によって異なるオプションがあります。レポート の作成を選択すると、小計および合計を追加できる機会と、データを小計にグループ化する機会があります。詳細については、後出の 「レポート」の「小計」のセクションを参照してください。 注:Starter Solution の中には、レイアウトモードでサンプルデータ表示するものがあります。この場合、フィールドそのものにフィ ールドの名前は表示されません。サンプルデータの表示を消してフィールドの名前を見るには、レイアウトモードで[表示]>[オブ ジェクト]を選択し、[サンプルデータ]の選択を解除してください。 レイアウトを作成できたら、任意のフィールドまたはオブジェクトを(テキストラベルを含め)追加、移動、書式設定、または削除す ることができます。また、レイアウトパートのサイズおよび背景の色と塗りつぶしを変更することもできます。これについては、前出 の「レイアウトの背景の変更」のセクションで説明しています。 レイアウトに別のフィールドを追加するには: 1. [挿入]>[フィールド…]を選択します。 2. [フィールド指定]ダイアログで、図14に示すように「CustomerID」をクリックします。 3. [ラベルの作成]チェックボックスを選択したままの状態にします。 4. [OK]をクリックします。
図14:[フィールド指定]ダイアログ フィールドを選択して[フィールド指定]ダイアログを終了すると、新しいフィールドとそのタイトルがレイアウト上に表示されるの で、それらを移動、サイズ変更、書式設定することができます。フィールドまたはタイトルのいずれかが望み通りの位置に正確に っ ていない場合は、それらを選択してからキーボードの矢印キーを使用して、1回に1ピクセルずつ動かしながら望み通りの位置に配置す ることができます。 "レイアウトの背景の変更"の項目で説明していますが、オブジェクトをクリックまたはドラッグすると、FileMakerはダイナミックガ イドと位置情報を表示し、他のオブジェクトとの位置を合わせて、配置するのに役立ちます。また、複数のオブジェクトを選択して、 インスベクタの[位置] タプにある、[配置と整列]セクションにあるボタンを使用することもできます。
レコードの操作
テーブル、フィールド、レイアウトを適切に配置できたら、作成した人や他のユーザーがレコードを追加、編集、削除することができ ます。ファイル内のデータを操作するには、[表示]>[ブラウズモード](Command+B)を選択して、ブラウズモードに入ってく ださい。ブラウズモードで「Customers」ファイルにレコードを追加するには: 1. 「Customers List」のレイアウトに移動します。 2. [レコード]>[新規レコード](Command+N)を選択します。 3. カーソルが「Company」フィールドになければ、「Company」フィールドをクリックします。 4. 「Company」フィールドに情報を入力し、タブキーを押して次のフィールドに移動します。 5. 「FirstName」フィールドに情報を入力し、タブキーを押して「LastName」フィールドに移動してから、そこに情報を入力し ます。 6. ステップ2から5までを繰り返して、さらに多くのレコードとデータを追加します。 「Customer」リスト内のレコードを編集するには、変更を加えたいフィールドをクリックして、既存の値を変更します。フィールド を出て変更内容を保存するには、レイアウトの空白の領域をクリックするか、キーボードのEnterキー(Returnキーではなく)を使用 して、レコードを確定します。Enterキーは、フルキーボードでは数字パッドにあり、ラップトップキーボードにはある場合とない場合 があります(ただし通常、Enterキーの機能を実行できるキーの組み合わせがあります)。また、別のレコードまたはレイアウトに移レコードを削除するには、[レコード]>[レコード削除…](Command+E)を選択し、確認のダイアログで[削除]をクリックし ます([キャンセル]をクリックして、削除を中止することもできます)。ステータスツールバーにも[レコード削除]ボタンがあり ます(手動でステータスツールバーからこのボタンを取り除いた場合を除く)。また、[レコード]>[全レコード削除…]を選択し てから確認のダイアログで[全て削除]をクリックすると、全レコードを削除することができます。
スクリプトの追加
FileMaker Pro の最も強力な機能の1つに、スクリプトがあります。スクリプトとは、ユーザーが実行できる(そして一部はユーザー が実行できない!)ステップの集まりです。ユーザーに毎回同じステップを実行するよう指示する代わりに、それらのステップをスク リプトに保管し、そのスクリプトをレイアウト上のボタンに割り当て、ユーザーには代わりにそのボタンをクリックするよう指示しま す。(スクリプトは、スクリプトメニューから実行することも、スクリプトトリガやカスタムメニューに割り当てておくこともできま す―詳細については、下記の注を参照してください。)たとえば販売レポートを PDF として保存し、それをマネージャにEメール送信 するには、「オーダーリスト」レイアウト上にボタンを作成し、そのたびに適切な一連のアクションを実行するスクリプトを追加して おくことができます。スクリプトはユーザーよりもはるかに素早くステップを実行することができます。 スクリプトの最も一般的な機能としては、検索の実行、レコードのソート、レポートの印刷などがあげられます。ただし、スクリプト は次にあげるようなもっと複雑な作業を行うこともできます。 • ユーザーのモニターのサイズや、ユーザーがコンピュータ(FileMaker Pro)で作業しているかiPadやiPhone(FileMaker Go)で作業しているかに応じて、適切なレイアウトを表示する。 • 指定された条件に従ってレコードを作成または削除する。 • 現在のウインドウを背景に表示したまま新しいウインドウを開いて、ユーザーが詳細を見たり情報を入力したりできるよう にする。 • 他のファイルを開く、現在のファイルのコピーを保存する、または Excel や PDF 形式でレコードをエクスポートする。 • Eメールを送信する、またはユーザーのWebブラウザでURLを開く。 • 各レコード内のデータに基づいて、レコードセット全体に変更を加える。 • 外部スクリプト(状況に応じて AppleScript または VBScript)を実行する。 • ホストされた FileMaker ファイルのスクリプトの実行、またはファイルを開いたり、FileMaker Go ファイルのスクリプト を実行させる(同じデバイス上の FileMaker Go ファイルから送信されます。) FileMaker のスクリプトは非常に高度な内容にすることができますが、作成はとても簡単です。FileMaker には、スクリプトを作成お よび管理するための[スクリプトの管理]ダイアログと、左側のスクロールパネルに使用可能なすべてのステップがリストされた[ス クリプトの編集]ダイアログがあります。[スクリプトの管理]ウインドウも[スクリプトの編集]ウインドウもモードレス、つまり 背景に開いたままにして、他のウインドウで作業を行うことができます。図15は、住所録の Starter Solution で表示した[スクリプ トの管理]ウインドウを示しています。図15:[スクリプトの管理]ウインドウ スクリプトを作成する基本的なプロセスは: 1. スクリプトで何をする必要があるかを決定します。 2. [スクリプトの管理]ウインドウの左下にある[新規]ボタンをクリックして、新しいスクリプトを作成します。 3. [スクリプトの編集]ダイアログの左側にあるステップのリストから右側のスクリプト領域にステップを移動して、作成したい スクリプトの一連のアクションを組み立てます。 4. [スクリプト]>[スクリプトの保存](Command+S)を選択してスクリプトを保存し、[ファイル]>[閉じる] (Command+W)を選択して[スクリプトの編集]ウインドウを閉じます。 スクリプトを作成できたら、[スクリプト]メニューから実行することも、レイアウト上のボタンやスクリプトトリガに設定すること も、またはFileMaker Pro Advancedを用いてカスタムメニューに割り当てることもできます。
スクリプトをどれだけ簡単に作成して理解できるかを実感するには:
1. 「Customers」データベースで、[スクリプト]>[スクリプトの管理]を選択します。 2. ダイアログの左下にある[新規]ボタンをクリックします。
3. [スクリプト名]に「Go To Customer List」と入力します。
4. [スクリプトの編集]ダイアログの左側にあるスクリプトステップのリストから、[切り替え/移動]のすぐ下にある[レイア ウト切り替え]ステップをダブルクリックします(このステップが右側のスクリプト領域に表示されます)。 5. スクリプト領域で[レイアウト切り替え(元のレイアウト)]を選択の状態にしたまま、スクリプト領域の下にあるオプション パネルで、[指定]ドロップダウンの矢印をクリックします。 6. [レイアウト…]を選択し、「Customer List」を選択して[OK]をクリックします(スクリプトは図16のようになっている はずです)。 7. [スクリプト]>[スクリプトの保存]を選択するか、Command+Sを使用して、スクリプトを保存します。 8. [スクリプトの編集]ウインドウを閉じ、[スクリプトの管理]ウインドウを閉じます。
図16:「Go To Customer List」の[スクリプトの編集]ダイアログ
スクリプトトリガ
スクリプトトリガは、特定のイベントが発生した場合に指定されたスクリプトを実行させます。サポートされているイベントには、レイアウトへ の移動、フィールドへの移動、フィールドの変更、異なるモードへの移動をはじめ、数多くのアクションがあります。スクリプトトリガは、個々 のレイアウトに、または個々のレイアウトオブジェクトに設定することができます。スクリプトトリガの詳細については、FileMakerヘルプを参 照してください。カスタムメニュー
カスタムメニューは、FileMaker Pro Advanced で作成できるメニューセットのカスタマイズ機能です。ブラウズモード、検索モード、プレビュ ー モードで表示される標準メニューの多くを名前変更、修正、削除でき、またメニューやコマンドを追加することもできます。詳細については、 FileMaker ヘルプの「FileMaker Pro Advanced の使い方」のセクションおよび「リソース」のセクションおよび「リソース」のセクションを参 照してください。
とても単純なスクリプトが書けました! このスクリプトを実行するには、ステータスエリアの下にある[レイアウト]ドロップダウン から「Customers」レイアウトを選択してこれに切り替え、[スクリプト]メニューから自分のスクリプトを選択します。レイアウト が「Customer List」レイアウトに切り替われば、スクリプトは期待通りに機能したことになります。 スクリプトステップの大半には機能を表す名前が付いているので、FileMaker についてあまり知らなくても、ほとんどのステップがど のような機能を実行するかわかります。ここで、今作成したばかりのスクリプトに戻ったり、Starter Solution で自動的に作成されて いるスクリプトを見たり、新しいスクリプトを作成したりして、スクリプトステップをさまざまに検討してみてください。 FileMaker のスクリプト機能は、大規模で魅力的なトピックです。さらに詳しい情報やガイドについては、「リソース」のセクション を参照してください。
パートII:FileMaker Proの特徴と機能
インポート
Bento から FileMaker へのインポートについては、最初のセクションで説明しました。Bento ライブラリを新規または既存の FileMaker テーブルにインポートするのと同様のプロセスに従って、FileMaker には次のものをインポートする機能もあります: • 同じまたは別の FileMaker ファイルからテーブル • タブ区切りまたはテキスト区切りのテキストファイルおよび Merge ファイル • Excel ファイル(.xls および .xlsx)および dBaseファイル FileMaker ではさらに、フォルダーから(文書、画像、動画などの)ファイルおよびデジタルカメラから画像をインポートすることも (どちらもオブジェクトフィールドに保管されます)、XML または ODBC データソースからデータをインポートすることもできま す。これらについては、FileMaker ヘルプを参照してください。
検索
FileMaker での検索は、検索または検索の実行という言葉で表現されています。次の2つの方法があります: クイック検索 • クイック検索は、Bento の検索フィールドにとてもよく似ています。クイック検索フィールドは FileMaker ウインドウ最上 部のステータスツールバーにあり、ブラウズモードでのみ使用することができます。ステータスツールバーが表示されていな い場合には、[表示]>[ステータスツールバー](Command+Option+S)を選択して、表示をオンにしてください。ツー ルバーにクイック検索フィールドが表示されていない場合には、まずウインドウを拡大してみます(ウインドウの幅が狭すぎ ると、ツールバーの一部の項目が表示されません)。または[表示]>[ステータスツールバーのカスタマイズ…]を選択 し、[クイック検索]フィールドをツールバーにドラッグします。 • クイック検索を使用するには、クイック検索フィールドに値を入力してから、キーボードで Enter キーを押します。レイア ウト上の検索可能フィールドにその値が含まれたレコードがあれば、該当するレコードが表示されます。 • 検索の結果見つかったレコードのセットは、対象レコードセットと呼ばれます。検索条件に一致しなかったレコード(除外 されたレコードセット)を表示するには、ステータスツールバーにある緑色の円グラフのアイコンをクリックします。 • クイック検索フィールド内のドロップダウンには、最近実行したクイック検索のリストが表示されます。クイック検索の検索 条件を保存し、ステータスツールバーの[保存済み検索]ボタンを用いて編集することができます。 • レイアウト上の任意のフィールドでクイック検索を無効にするには、レイアウトモードに切り替え、該当する1つまたは複数 のフィールドを選択してから、インスペクタの[データ]タブで[クイック検索にフィールドを含める]オプションを選択解 除します。 検索モード • 検索モードでは、現在のレイアウトがブラウズモードと同様の構成で表示されますが、フィールドは検索条件を入力できる よう空白になっています。 • 同時に複数のフィールドに条件を入力することができます。たとえば、苗字が Smith で(または苗字の一部にSmithが含ま れていて)カリフォルニア州に住んでいる顧客を検索するには、検索モードに入り(Command+F)、「Last Name」のフ ィールドに smith 、「State」のフィールドに ca と入力してから、ステータスツールバーの[検索実行]アイコンをクリッ クします(またはキーボードで Enter キーを押します―― Return キーではありません)。 • レコードが検索条件(検索モードで入力した一連の値)に一致すると、それらはブラウズモードで表示されます。一致する レコードがなければ、FileMaker はダイアログを表示し、そこで検索条件を変更するか、検索を取り消すことができます。 • 検索が正しく実行された結果のレコードセットは、対象レコードセットと呼ばれます。除外されたレコードセットを表示す るには、ステータスツールバーにある緑色の円グラフのアイコンをクリックします。 • デフォルトでは、ブラウズモードでも検索モードでもすべてのフィールドに入力が可能になっています。これを管理するに は、レイアウトモードに切り替えて1つまたは複数のフィールドを選択し、インスペクタの[データ]タブの[フィールド入 力]のセクションで、[ブラウズモード]または[検索]モードを編集してください。 クイック検索または検索モードでの検索の実行を、スクリプト化することができます。たとえば、カリフォルニア在住のすべての連絡 先をスクリプトで見つけたい場合には、[検索実行]スクリプトステップを使用し、「State」フィールドの検索条件として"ca"を保 存します。ソート
FileMaker でレコードをソートするには、ブラウズモードまたはプレビューモードで[レコード]>[レコードのソート…] (Command+S)を選択します。デフォルトの設定では、現在のレイアウトとそのフィールドが[レコードのソート]ダイアログの左 上に表示されます。このリストのフィールドを選択してから[移動]をクリックするか、フィールドをダブルクリックすることによっ て、1つまたは複数のフィールドを[ソート優先順位]の列に移動します。また、ドロップダウンから現在のテーブルまたは関連テーブ ルを選択し、他のフィールドをソート優先順位に追加することもできます。結果を表示するには[ソート]をクリックします。 レイアウト上でソートを実行した後では、レコードを追加するか、ソート優先順位に含まれているフィールドの値を変更すると、自動 的に再ソートが実行されます。検索を実行した場合、対象レコードセットはソートを実行するまでソートされません。[レコードのソート]スクリプトステップを使用すると、ボタンやカスタムメニュー(FileMaker Pro Advanced を使用)にソートを 直接割り当てることや、長い一連のアクションの一部として複数のスクリプト内でソートを使用することができます。