①給料とは
この授業ではキャリアデザインを 考える上での重要な要素である 「お金」について学びましょう。
①給料とは
社会で働くことで得られるお金 =給料ですが、皆さんは給料に ついて、どのようなことを知って いますか? 例えば以下の中で知っている 言葉や、意味の違いについて 知っていますか? ・月給 ・年収 ・給与 ・基本給 ・手取り ・額面 ・所得税 ・控除①給料とは
給料とは労働に対して雇い主が支払う報酬です。 給与から「控除額」を引いたお金が実際にもらえます。 「年収xx万円」と言っても、実際にもらえるのは そこから控除額を差引いた金額になります。 給料は「基本給」ともいいます。 給料とは別に、残業手当や家賃補助などの「手当」が ある会社もあります。 給料と手当やボーナスなどを合わせて「給与」といいます。 毎月の給与を「月給」、一年分の給与のことを 「年収」といいます。 ※出典:「大辞林」(三省堂)①給料とは
給与は「支給額」、または「額面」ともいいます。 給与から控除額を差引いた額が実際に支払われるお金になります。 控除とは給与から主に税金や社会保険料を差引く仕組みです。 実際に支払われるお金を「手取り(金額)」ともいいます。 給与=支給額 控除額 給料=基本給 手当 税金 (所得税等) 社会保険料 ー = 労働者に 支払われる お金 =手取り金額補足:控除ってなんだろう
ある金額から一定の金額を差引くことです。 給与における控除とは、給与から主に税金と 社会保険料を差引くことです。 控除 社会保険料とは 健康保険など生活で必要になる各種公的保険制度 を利用するための支払い 税金とは 法令で定められている国や地方自治体へ納めるお金①給料とは
給料や控除というものについて 理解できましたか?
※大学卒(事務系)平均初任給=212,873円 (出典:日本経済団体連合会「2017年3月卒新規学卒者決定初任給調査結果」) 基本給 210,000 役職手当 0 資格手当 0 家族手当 0 時間外手当 2,400 通勤手当 2,450 健康保険料 10,500 介護保険料 0 雇用保険料 1,047 厚生年金保険 23,566 所得税 5,660 住民税 10,200 支 給 控 除 下記の場合の「手取りの金額」はいくらでしょうか。
②給与明細について知ろう
<給与明細例>補足:代表的な控除項目の概要説明
税 金 所得税 個人の所得に対してかかる国に納める税金。所得が多くて税金を 負担する力が大きい人ほど高額な所得税がかかる。 住民税 住民に対する行政サービスに必要な経費を分担するために、都や 区市町村などに支払う税金。前年の所得金額に応じて課税される。 保 険 料 厚生年金 保険 老齢、死亡、障害等によって労働能力が喪失した時に受ける給付の ために、事業主(会社)と折半で負担する保険料 健康保険 病気になったり、怪我をした時等に受ける給付のために、事業主 (会社)と折半で負担する保険料 介護保険 加齢に伴う病気等により介護を必要とする状態になった時に受ける 給付のために、40歳以上の人が事業主(会社)と原則折半で負担 する保険料 雇用保険 失業した時や、加齢や育児など雇用の継続が困難になった時に 受ける給付のために、事業主(会社)と双方で負担する保険料 ※説明は以下より作成 国税庁タックスアンサー 東京都主税局 都税Q&A 東京都TOKYOはたらくネット「働く人のための労働保険・社会保険」 東京都福祉保健局「介護保険制度パンフレット」 健康保険組合連合会「介護保険制度の概説」• 給料やボーナス、手当などを合わせて給与といいます。 • 給与から税金や社会保険料が控除されます。
• 給与から控除額を差引いたお金が皆さんに支払われます。
③給料に関する知識まとめ
④キャリアデザインとお金
給料についての基本的なことを学びました。 続いてキャリアデザインに関係する
はじめに、キャリアデザインを考えるために、 「正規雇用」と「非正規雇用」という
働き方について考えてみましょう。
⑤正規雇用と非正規雇用とは
非正規雇用 • 正社員以外の雇用形態 • 例として次のような形態があげられる。 ✓ パート ✓ アルバイト ✓ 派遣社員 ✓ 契約社員 ※正社員、パート・アルバイト、派遣社員、契約社員などは 法律上の言葉ではなく、会社ごとに意味や内容が異なります。 正規雇用(正社員) • 定年までフルタイムで勤めることを前提とした雇用形態 • 勤務日数や勤務時間、仕事上の責任などで拘束が強いが 代わりに昇進、昇給のチャンスもある。 • ボーナスや退職金などの支給が一般的には予定されている。 ※出典:東京都産業労働局 『「どうなる?こんなトラブル!」 パート・アルバイト、派遣社員、契約社員で働くためのQ&A』⑤正規雇用と非正規雇用とは
・パート 1日又は1週間の所定労働時間が、正社員よりも一般的に短い労働者をいう。 最初に決めた期間が終わったら仕事がなくなることもあるが、再び期間を区切って 契約が繰り返されることもある。給料は、時給制や日給制の場合が多く、 ボーナスや退職金制度は無いことが多い。 ・アルバイト パートと同じく、所定労働時間が正社員よりも一般的に短い労働者の意味で 使われることが多い。また、雇われる期間が短い場合が多い。 ・派遣社員 人材派遣会社(派遣元)の社員になり、派遣元が労働者派遣契約を結んだ 会社(派遣先)の指示を受けて働く。 ・契約社員 フルタイム勤務で、いつからいつまでと、雇われる期間をあらかじめ決めて働く 労働者をいう。パートと同様に契約期間が終了すると、仕事がなくなることもある が、再び契約を結んで、仕事を続けることもある。月給制の場合が多いが、 ボーナスや退職金制度は無いことが多い。近年ではパート・アルバイトなどに代表される 非正規雇用で働く人が増えています。
年齢別雇用形態データ(非正規雇用労働者の推移) (%) ※出典:厚生労働省「「非正規雇用」の現状と課題」
⑤正規雇用と非正規雇用とは
13.2 14.7 18.7 18.8 16.4 13.5 26.2 19.1 18.0 19.3 20.4 18.3 0 5 10 15 20 25 30 平成4年 平成9年 平成14年 平成19年 平成24年 平成29年 25~34歳 35歳~44歳非正規雇用の課題 • 雇用が不安定 • 賃金が低い(正規雇用に対して低い労働条件) • 能力向上機会が乏しい • キャリアアップにつながりにくい • セーフティネットが不十分 非正規雇用には以下のような課題があります。
⑤正規雇用と非正規雇用とは
0 10 20 30 40 50 雇用形態、性別、年齢ごとの月収 ※出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(平成29年) 万 円 / 月 歳 男性正社員 43.7万円(ピーク) 女性正社員 30.0万円(ピーク) 女性非正社員 19.6万円(ピーク)
⑤正規雇用と非正規雇用とは
男性非正社員 25.2万円(ピーク)⑥人生でお金が必要になる場面
今後の人生の、どのような 場面で大きなお金が必要になるか、 話しあってみましょう。 今後の人生の様々な段階や 場面で大きなお金が必要になる 出来事が予想されます。お金が必要となる場面のひとつに 「出産・育児」が挙げられます。
平均年齢 昭和50年 25.7歳 昭和60年 26.7歳 平成7年 27.5歳 平成17年 29.1歳 平成26年 30.6歳 平成27年 30.7歳 平成28年 30.7歳 平成29年 30.7歳 第1子出生時の母の平均年齢の年次推移 ※出典:厚生労働省「平成29年人口動態統計」 近年の統計データでは、 母親が30歳頃に第1子を 出産する傾向が高いようです。
⑥人生でお金が必要になる場面
お金が必要になる場面を想定 した上で、その段階でどのくらい の給与を得ることができるかも 重要です。 出産する頃の年齢では どのくらいの給与をもらえる ことになるでしょうか。
⑥人生でお金が必要になる場面
年齢区分 平均年収男性 平均年収女性 20歳〜24歳 279万円 243万円 25歳〜29歳 393万円 318万円 30歳〜34歳 461万円 315万円 35歳〜39歳 517万円 313万円 40〜44 569万円 308万円 45〜49 630万円 310万円 年齢階層別平均給与(平成29年分) ※出典:国税庁「平成29年分 民間給与実態統計調査」 第1子出生時の 母の平均年齢は30.7歳 (平成29年)
⑥人生でお金が必要になる場面
出産・育児以外にも人生で お金が必要となる場面は 多くあります。 人生のそれぞれの年齢の 段階でどのようなことに お金が使われているのかを 考えてみましょう。
⑥人生でお金が必要になる場面
※出典:総務省「家計簿からみたファミリーライフ」(平成30年) 30歳未満の2人以上の世帯では
住居費
の支出が高い傾向にあります。 30歳代未満⑥人生でお金が必要になる場面
世帯主の年齢階級別1世帯当たり 年間の住居費(2人以上の世帯)30歳代の2人以上の世帯では
幼児関連費
の支出が高い傾向にあります。 世帯主の年齢階級別1世帯当たりの年間の幼児関連費 (2人以上の世帯)(平成29年) 30歳代 ※出典:総務省「家計簿からみたファミリーライフ」(平成30年)⑥人生でお金が必要になる場面
子供用衣料など : 子供用和服,子供用洋服,子供用シャツ・セーター類,子供用下着 類, 子供用靴下,子供靴世帯主の年齢階級別1世帯当たりの年間の教育関連費 (2人以上の世帯)(平成29年) 40歳代及び50歳代 ※出典:総務省「家計簿からみたファミリーライフ」(平成30年)
⑥人生でお金が必要になる場面
40歳代及び50歳代の2人以上の世帯では教育関係費
の支出が高い傾向にあります。⑦収入と支出を考えてみよう
各年齢でどのような出費が 多いか(お金が必要か)を イメージできたでしょうか。 続いて具体的な収入と 支出について例を出して 考えてみましょう。⑧収入と支出の例
※出典:総務省「平成29年家計調査報告」 Ⅱ世帯属性別の家計収支(二人以上の世帯) 実収入 477,325円 可処分所得(手取り収入) 399,999円 消費支出 食料 63,693円 保健医療 9,949円 住居 23,520円 交通・通信 41,491円 光熱・水道 17,847円 教育 11,600円 家具・家事用品 9,163円 教養娯楽 25,790円 被服及び履物 11,766円 その他の消費支出 (諸雑費、交際費等) 41,340円 非消費支出 77,326円 世帯主が40歳未満、2人以上の世帯 家計調査 ・消費支出とはいわゆる生活費のことであり,日常の生活を営むに当たり必要な商品やサービスを購入して実際に支払った金 額。 ・非消費支出とは原則として税金や社会保険料など世帯の自由にならない支出。 ・可処分所得とは「実収入」から税金、社会保険料などの「非消費支出」を差し引いた額で、いわゆる手取り収入のこと。⑧収入と支出の例
項目 夫婦共働き世帯 夫のみ有業世帯 実収入 608,491円 502,839円 可処分所得(手取り収入) 497,037円 404,644円 項目 夫婦共働き世帯 夫のみ有業の世帯 項目 夫婦共働き世帯 夫のみ有業世帯 消費支出 食料 75,042円 73,775円 保健医療 11,125円 12,274円 住居 16,915円 20,027円 交通・通信 54,455円 45,972円 光熱・水道 20,363円 20,640円 教育 26,781円 17,916円 家具・家事用品 10,819円 11,357円 教養娯楽 33,082円 31,674円 被服及び履物 14,803円 13,093円 (諸雑費、交際費等)その他の消費支出 72,474円 56,961円 非消費支出 111,454円 98,195円 妻の就業状態別、2人以上の世帯 家計調査 ※出典:総務省「平成29年家計調査報告」 Ⅱ世帯属性別の家計収支• 働き方には正社員だけではなく、パート・アルバイトなどの 非正規雇用という選択肢もあります。 • 非正規雇用には様々な課題があります。 • 人生ではお金が必要になる場面・出来事があります。 • 平均の給与や支出の金額データを見てみました。
⑪キャリアデザインとお金
まとめ⑫将来必要になるお金とキャリアデザイン
将来、必要となるお金のことも