Japanese Society for the Science of Design
NII-Electronic Library Service Japanese Sooiety for the Soienoe of Design
デザイナ
ー
は プレゼンテー
シ ョ ンが苦手。・
論理的 説得 能 力 不 足。一
言語による説 得が苦 手,
イ メー
ジ, カタ チ頼り。 (5)企 業 内教 育,
育 成シス テムが変化。一
集合,一
貫 教 育 からOJT,
自己研 鑽へ 。・
成 果 主 義:年 功 序 列の終 焉。
契約デ ザ イ ナー
制 度,
中 途 採 用の拡 大。
(6)デザ イナー
に不 適,不向 きな学生 にもデ ザ イ ナー
と し て の教 育。2 .
企業と して大 学に期 待 するとこ ろ (1)教 育の場として
・
有 能 な人 材 (素 材 )を集 めて,
HEART,
HEAD,
HAND の共 有を。 自律 性:自 己研 鑽 能力,
“
気”
,
パ ラ ダ イム (仮 説で も)の構 築。
モ ノ の見 方,考え方,
柔軟性,
好奇心,
全体と個を 同 時に考えられる力 他 人の心を洞 察 する能 力 (ホ ス ピ タ リ ティ)。
チー
ムプレー
能 力。・
デザイナー
再 教 育の場一
企 業にとっ て魅力ある大学 院一
デ ザ イン以外の分 野 か ら も企 業 留 学 を希望 する ような ポ テン シ ャ ル を。 (2)研 究の場として・
「デザイン の論 理 」の構 築一
オ ピニオン リー
ダー
と し て一
企業の現 場を踏 まえ,
企 業 内で理屈で 主張で き る普 遍 的 な論 理の構 築。
・
デ ザ インに関 する基 礎 研 究一
他 分 野との コ ラ ボレー
ショ ン・
デ ザ インの批 評を一
全 体と個 を 同時に視野 に 入 れ て の論 理 的批 評。
「デ ザ イン の論 理 」を具 体 的事例で検証
・
評価し て実 績を積 み上 げて い く。
3 .
提 案 (1)教育・
企業の人 的 交 流の活 発 化。・
「サ イマ ル・
ワー
キング」 (2足の ワ ラ ジの ス ス メ〉・
企 業のオー
プン化一
イン ター
ン シ ッ プ制 度,
企業 内デ ザ イ ナー
の交 流・
教 育機関 の オー
プン化 デ ザ イン ムー
ブメ ン トの 「核 」とな り 「場1
を提供 する。 (2)大 学ごと に特 色 ある教 育,
研 究 を。一
積 極 的広 報活動 も行 う・
ト レー
ドオフ に よりデザイナー
を分 化 する。
(3)社 会に 対 して,
上記 事 項の積 極 的プレ ゼ ンテー
ショ ンIIIItiu [liili[IHiHlUIIIIIl [HIIIuUI ;IIIi【i賛 [ulllIu
分 科会に対す るコメ ン ト 宝 塚 造 形 芸 術 大 学 堀田明裕 ● 議 論の混 乱を防 ぐた め
,
筆 者 が使 用 する用 語 を次の よう に定義 す る,
・
デザイン :ユー
ザの生活 環 境に対 する要 求・
問題 を解 決 する た めの,
創 造 的 思 考 行 為.
・
デザ イン教 育 :大学で行うデザ イン教 育,
・
実学:産業現場で実 施 されてい る デザ イン作 業に必 要 な能力,
知識 ●こ の分 科 会の主 旨・
基本 的ス タン ス を,
筆 者は次の よう に理 解 する,
「産 業 界の デ ザ インに対 する要 求が変化 して いるにもか か わらず,
現 在の デザイン教育は その要求に対 応し て い ない.
これで は大学出身のデ ザ イ ナー
を採用 して も使い もの にな らず,再 教 育 が 必 要である.
(産業界の要 求 に合 うよう なデザ イン教育 をし てもらい たい.
)」もし,
こ の ような問 題であるな らば,
こ の要 求に対 応 する に あ たっ て, 同 時に検 討しなければな ら ない 問 題がある.
それ は,
「現 在,
産 業 界 が 行っ てい る デザイン作業とは具 体 的に ど ん な ものなの か,
その た め に 要求さ れてい るデザ イン能 力・
技 術 と は何 か,
そ の デザイン作業は今後変 化 するのか,
するな らば どの様に変 化 するのか.
」 ●以 上の問 題 設 定の上に,
これ に 関 す る デ ザ イン教育,
産 業 界の状 況 を分析 する.
まず,
デザイン教育に関しては,
以 上の ような問 題の指 摘が行われ なが ら,
一
般 的に は30 年前 の教育内容と ほ とんど同じ とい うのが 現 状 で あ ろ う,
その 中で の変 化 を強い てあ げ れば,
学生 がプレ ゼ ンテー
ション にCG
やCAD
を使 用 するくらいであろう.
その教 育の基 本ス タ ン スは,
極 端に言 えば,
プレ ゼ ンテー
ショ ンに 重点 をおいた, 技 能 的,
感 性 的 評価を中心 に し た始 動である.
(こ れに対 しては,
種々 の ご意見があると思 うの で,
是非 異 なる事例を報 告してもらいたい.
)一
方,
産業 界の要 求がデ ザ イン教 育に反映 されてい ない とい う指摘に関し て は,
産 業界の要 求が どの様 なかた ちで明確に さ れてい るのか知 り たい.
い くつ かの事例に関し て は,
当 学 会の特 集号 で も報 告さ れている.
しかし,そ れ らの報 告は,
個人 的 な意 見か,
感想の域 を出て いない た め,
より広 範 囲 な 産 業界の要求を 代 表し たもの である の か,
あるいは,
その企業の た ま た ま の意 見なのか明かでない.
例 えば,
同 じ業種でも,
デ ザ イ ンに対 する意 識の違い によっ て要求が異な り,
業 種が違え ば要求の視点も変わっ て くる,
また,
同 じ企 業の中で も,
現デ ザ イ ン学 研 究特集号 SPECIAL
ISSUE
OF
JSSD Vol
.
5 No、
3 199873Japanese Society for the Science of Design
NII-Electronic Library Service Japanese Sooiety for the Soienoe of Design
場や担 当 者
,
責 任 者,
あるい は,
トッ プなどそのポス トに よっ て もデザ イン の考え方や要 求 が 異 なっ て くる.
要 する に,
産業界とデザイン教育の ギャップ と言っ ても,
企業の レ ベ ル,
業種,
企 業 内の ポス トに よ る視 点の違い,
また,
長 期的,
短期的な社会的問題 意 識の持ち方に よっ て も異な る の で は ない だろうか.
デザイン教 育 側 とし て は,
より本 質 的で論理的,
かつ全体的 な要 求が知 りたい.
●一
方,
デ ザ イン教 育側 に おい ては,
産業 界の要 求に対 応 する た めに クリヤー
し なけれ ば な ら ない い くつかの間 題が 存在 する.
大学の基 本 的な機 能は教育と研 究であ る が,
こ の 二つ の機 能には そ れ ぞ れ二つ の必 要な側面 が あ る,
教 育 に おける側 面の一
つは,
学生 に社 会人 と し ての倫理観,
基 本 的な教 養,
論理的な思考 能力を身につけ させ るこ とであ る.
他の一
つ は,
社 会の様々 な 要 求 に対応で き る 専 門 的 な 知 識・
技 術・
能 力に関 する教育である.
研 究に おける側 面 の一
つは,
自然や社 会に関 する真理の追究,
あるいは,
法 則 性の抽出で あ る.
他の一
つ は,
社 会 的 な要 求に対す る技 術 的,
工学 的研 究である.
前 者は シー
ズ研 究で科 学研 究,
後 者はニー
ズ 研 究で技 術 研 究と従 来一
般 的に分 類さ れて いる が, 現 在ではこれ ら が明確に区 別で き ない状況で,
両 者が 相 互に関 係 しなが ら発 展 して いるのが現 状で あろ う.
デザ イン教 育におい て も当然,
こ の ような大 学の機 能,
ある い は方 向を満たさな ければ な ら ない.
そのた めには,一
般 教 養と専 門教 育の連 動,
研 究と教 育の一
体 化,
論 理 的な思考 に基づいたデザイン方 法や そ れに必 要 な知 見の蓄 積 等が必 須 条 件と なる.
しか し, 現 状の デザ イン教 育や前述 した教 育 方 針では非 常に困難 な状 況と言 える.
● 問 題をク リ ヤー
にするた めに,単 純な図 式で説 明してき たが,
こ の問題 解 決のた めの今後の作 業を以 下のように提 案 する.
1)産 業にお け る今 後の デザ インの長 期的 ヴィジョ ンを作 成 する.
こ れ は思いつ きの作 業では なく,
で きる だけ 多くの資料に基づい た科学 的な ヴィジョン作 成 作業で なけれ ば な ら ない.
こ の ヴィジョン に基づ い て必 要 能 力を抽 出 し,
デザイン教 育にその ような 能力 養 成を提 言 する.
2)デザ イン研 究 (学 )を他の学 問 分 野と同じレベルまで 技 術 化 を計 り (論 理,
知 識によっ て情 報 交換で きるよ うに し),
同時に従 来の技 能 的,
感 性 的 評価の一
般 化 を図る.
そのため に は, 研 究 蓄積と研 究交 流を行い , 同 時に教 育へ の フ ィー
ドバ ッ ク を と おして,
その効果 の検 証を行 う.
● 以 上,
一
般 論で述べ た.
これ を元に各産業 (企業),
各大 学で はそ れ ぞ れの特色 を どこに求め る か が次の作業と な る.
こ の作業も知 識の交換,
デ ザ イン教 科 書の作成な ど に よっ てできるだ けオー
プンに してい く事が,
今後の デザ イ ンの発 展に とっ て重 要と考 えら れ る.
1疑1騎ii網 員i饕捕 鷺 }i擁鐸iil鷲iIiiii疑lililiB}鷲IIi員 馨il擁
分科 会に対 するコ メ ン ト 株 式 会社本田技 術 研 究 所 山下陽三郎 ◆企業が求め るこれ か らの デザ インは
・
い ろい ろな考 えや,
技,文 化,
人, 環 境,
な どの力 を 結 集し強力 な 力 を 生み出す 事 だと私は考 え ます.
一
言で言 うと
”
DYNAMICAL UNITY OF OTHERNESS’
t◆これ か らのデザ イナ