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第17回日本助産学会学術集会集録 一般演題 (口演)(その8)

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Academic year: 2021

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初 経妊産婦別にみた非妊時体型別 の体重変化 について

東邦大学医学部看護学科 ○ 梶 原 祥 子 福島県立医科大学看護学部看護学科 箆 伊 久 美 子 東邦大学医学部看護学科 二 瓶 良 子 I緒 言 女性 は、妊 娠 ・分 娩 を機 に慢 性的 な肥満 傾 向に な り、次 回 の妊 娠 に よっ て さ らに増 強 され 、 肥満 が生 活 習慣 病 の危 険 因子 と もな って くる1)。ま た妊 婦 の肥 満 や 体重 増加 異 常 は 高 リス ク 因 子 の1つ で もあ る こ とか ら、妊 娠 中の体 重 管理 は重 要 で あ る。 これ ま で妊 娠 中の母 体 重 は 非 妊 時 よ り10∼12kg増 加 し、分 娩 直後 に6kg減 少 す る とい われ て き たが 、最 近 で は妊 娠 中の 体 重 管 理 は 非 妊 時 の 体型 に応 じて行 わ れ る よ うに な っ て きた2)。 今 回 、妊産 婦 の 体重 変 化 の実 態 を知 るた め に、妊 娠 時 か ら産褥 早 期 まで の体 重 変 化 につ い て、 初 経 産 別 、 非妊 時体 型 別 に比 較 検 討 を行 った。 II方 法 都 内0病 院 で 平成12年1月1日 か ら平成12年12月31日 の1年 間 に分 娩 した妊 産 婦627 例 中か ら早期 産 や 経過 の不 明 な もの を除 き、分 娩 台帳 よ り個 人 を特 定 で き る項 目以 外 につ い て転記 した。 非 妊 時 の体 重 、分 娩 時 の体 重 、分 娩後 の体重 、妊娠 中 の体 重増 加 量 、 分娩 後 の 体 重 減 少 量 に つ い て 初 経 産 婦 別 の 比 較 を 行 い 、 さ らに 体 重 増 加 量 、体 重 減 少 量 に つ い て 非 妊 時 の 体 型 別 に 比 較 を 行 っ た 。 非 妊 時 の 体 型 の 分 類 に は BodyMassIndex(BMI=体 重(kg)/身 長(m)2) を 使 用 し、 や せ 群(BMI<18)、 標 準 群(18≦BMI <24)、 肥 満 群(24≦BMI)の3群 に 区 分 し た 。 検 定 に は 、t検 定 お よび 分 散 分 析(多 重 比 較)を 用 い 、デ ー タ の 集 計 お よ び 解 析 に は 、SPSS11.OJ for Windowsを 用 い た 。 III結 果 1.対 象 は 、627例 中534例(採 用 率85.2%)で あ る 。 初 産 婦285人(53.4%)、 経 産 婦249人 (46.6%)、 平 均 年 齢 は 、 初 産 婦28.0歳 、 経 産 婦 31.2歳 で あ っ た 。 表1初 経産別の体重変化(平均値±標準偏差) 初 産婦(n=285) 経 産 婦(n=249) 年 齢(歳)28.0±4.7**31.2士4.5 身長(cm)158.2±5.1N.S.158.6±5.3 非妊 時体 重(kg)52.1±7.1**54.2±8.0 非妊時8MI20.8±3.0**21.5±2.8 分娩 時体 重(kg)62.4±8.0N.S63.6±7.9 体重増 加 量(kg)10.3±4.2*9.5±3.5 分娩 後体 重(kg)56.8±7.7*58.3±7.4 体重減 少 量(kg)5.6±1.7*5.3±1.8 出生 児体 重(g)3035±353**3135±372 胎 盤重量(g)581±94*600±116 **P<0.01*P<0.05N.S.not significant

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2.初 経別 にお け る非妊 時 お よび 分娩 後 の 体重 は 、初産 婦 よ り経産 婦 が有 意 に重 く、妊娠 中 の 体 重増加 お よび 分娩 後 の体 重 減少 では 、経 産 婦 よ り初 産婦 が 有意 に多 か っ た。 分 娩 時 の体 重 には 差 は み られ な か った(表1)。 3.非 妊 時 の体 型 分 類 は初 産 婦 で は やせ 群31人(10.9%)、 標 準 群223人(78.2%)、 肥 満 群31人(10.9%)、 経 産 婦 で は や せ 群14人(5.6%)、 標 準 群190人(76.3%)、 肥 満 群45人(18.1%)で あ り 、 や せ 群 で 初 産 婦 が 、 肥 満 群 で経 産 婦 が 有 意 に 多 か っ た (表2)。 4.初 産 婦 の 非 妊 時 体 型 別 の 体 重 増 加 量 が 、 肥 満 群 が や せ 群 と標 準 群 に 比 べ て 有 意 に少 な か っ た 。 表2初 経産 別の 非妊 時体型 別体 重変 化(平 均値±標準偏差) **P<0.01*P<0.05 分娩 後 の体 重 減 少 量 は3群 問 で の差 は み られ な か っ た(表2)。 5.経 産 婦 の非妊 時 体型 別 の 体重 増加 量 は 、肥満 群 がや せ 群 と標 準群 に比 べ て有意 に少 な く、 分娩 後 の体 重 減 少 量 は 、肥 満 群 がや せ 群 に 比 べ て有 意 に多 か った(表2)。 IV考 察 今 回、妊 娠 中の体 重 増加 量 は初 経別 、非妊 時体 型別 で 差 が あ り、 これ まで いわ れ てい た体 重 増加 よ りも減少 傾 向で あ った。 初 産婦 が経 産 婦 に比 べ て増加 量 が多 か った が 、児 の 出生 時 体 重お よび胎 盤 重量 は 経産 婦 で重 か っ た こ とか ら、初 回妊 娠 に よる母体 自身 の体 重増 加 量 が 多 くな る こ とが 考 え られ る。 この こ とか ら初 回妊娠 時 か らの体重 管 理 は重 要 で あ り、非 妊時 体型 別 に分 娩 ま での理 想体 重 を求 め 、さ らに妊 娠 経過 中の体 重増 加 の 自標 ポ イ ン トを設 け2)、 初 診 時 か らの継 続 した保 健 指 導 が必 要 で あ る。 V結 語 妊 娠 中 か らの生 活習 慣 病 の発 症 を未 然 に 防 ぐた め に、 また周 産 期 異常 予 防 のた め に、妊 娠 中の体重 管 理 は重 要 で あ る。今 回 、妊 娠 中の体 重増 加 量 は初経 別 、非 妊 時体 型 別 で差 が あ り、 それ ぞれ に応 じた体重 管 理 が行 われ てい る と考 え る。今 後 も妊 娠 初期 か らの個 別性 をふ ま え た有 効 な保 健 指導 が 望 まれ る。 VI文 献 1) 谷 口千恵, 他: ライフステージと生活習慣病 妊娠期 と生活習慣病, 臨床看護, 第28巻7号, 1085-1088, 2002. 2) 上田康夫, 他: 母体体重管理のプロスペクティブな指標 としての妊娠16週 体重増加量の意義に関する検 討, 日産婦誌, 第53巻6号, 980-988, 2001. 日本 助 産 学 会 誌 第16巻 第3号(2003.3) 139

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夫 ・パ ー トナ ー との 関 係 と妊 娠 継 続 の決 定 に関 す る調 査

一産科 初 診 者の 調査 よ

り-東邦大学医学部看護学科 ○ 加 藤 千 晶 I緒 言 1994年 の カ イ ロ会 議 、1995年 の 北 京 会議 以 来 、 日本 で も リプ ロ ダ クテ ィブ ・ヘ ル ス/ラ イ ツ とい うこ とが 声 高 に叫 ば れ 、 女性 の性 と生 殖 に 関す る 自己決 定権 の重 要性 が 言 わ れ て き て い る。 性 行 動 にお い て 自己決 定 を最 も必 要 とす る妊 娠 ・出産 は 、 そ の 後 の 育 児 に も大 き く関 与 す る 出来 事 で あ る。 今 回 、産 科 の初 診 時 にお け る妊婦 の妊 娠 継 続 意 思 とカ ップル の 関係 につ い て調 査 した の で 報 告 す る。 II方 法 対象 は横 浜 市 西 部 に あ る産 婦 人 科病 院 へ 、2001年3月 下旬 か ら7月 上 旬 ま で の 間 に妊 娠 の診 断 を希 望 して受 診 に き た女 性。 受診 受付 後診 察 ま で の待 ち 時 間 に今 回 の 妊 娠 と受 診 前 の 周 囲 の 人へ の相 談 の有 無 に関 す る 自記 式質 問紙 を 、調 査 目的 、倫 理 的配 慮 の説 明 を し、 調 査 の 同 意 を得 られ た 人 の み 配 布 し、診 察 前 に 直接 回 収 を行 っ た 。 デ ー タ 分析 に は 統 計 ソ フ ト SPSS ver.10を 用 い た。 III結 果 配布 及 び 回収 ア ン ケー ト数 は605。 そ の うち 無 回答 項 目の 多 い もの を 除 き集 計 した。 有 効 回 答 数556、 有 効 回 答 率91,9%で あ っ た。 調 査 日時点 で の対 象 者 の年 齢 構 成 は 、最 年 少15歳 、最 年 長49歳 、平 均 年 齢28.9歳 で あ った。 今 回 の妊 娠 の相 手 と 「婚 姻 関係 あ り」(婚 姻 届 を 出 して い る)の 者 は80.0%、 「婚 姻 関 係 な し」(婚 姻 届 は 出 て い な い)の 者 は20.0%で あ った 。 受 診 時 の 妊 婦 の 妊 娠 継 続 意 思 に つ い て は 、 「出 産 予 定 」79.8% で あ り、「中 絶 予 定 」は12.3%、 「未 定 」 が7.9%で あ っ た 。 こ れ を 「婚 姻 関 係 の 有 無 」 で み る と 表1と な り 、 両 者 の 間 に は 0.5%未 満 で 有 意 差 が あ っ た 。妊 表1婚 姻関係の有無 と妊婦の妊娠継続意思

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婦 の 「妊 娠 継 続 意 思 」 と、 妊 婦 に 尋 ね た 「夫 ・パ ー トナー の妊 娠 継 続 希 望 」 との 間 も同様 に 有 意 差 が あ っ た。 「婚姻 関係 の有 無 」 「夫 ・パ ー トナ ー の 妊 娠 継 続 希 望 」 「本 人 の妊 娠 継 続 意 思 」 の 関係 を見 る と表2の とお りで あ っ た。 妊娠 継 続 につ い て の 意 思決 定 時期 は、婚 姻 関係 有 また は 婚 姻 予 定 有 の 人は70%以 上 が 妊 娠 前 で あ るが 、婚 姻 予 定無 の人 は65%以 上 の 人 が 、妊 娠 を した か も しれ な い と思 っ て か ら 受 診 ま で の間 に 決 め て い た。 受 診 前 の夫 ・パ ー トナ ー へ の相 談 は92.8% の妊 婦 が して い た。 IV考 察 妊婦 の 「妊 娠 継続 意 思 」は 、 「婚 姻 表2婚 姻 関係 、夫 ・パ ー トナー の妊娠 継続 希 望 と妊娠 継 続(%) 関係 の有 無 」と 「夫 ・パ ー トナ ー の妊 娠 継 続 希 望 」に影 響 され て い る こ とが 明 らか に な っ た。 夫 ・パ ー トナ ー に妊 娠 継 続 の希 望 が な い 場合 、妊 婦 で 出産 予 定 に して い る 人 は い な い。 ま た 中絶予 定 の 人 も夫 ・パ ー トナ ー の 妊娠 継 続 希 望 が な い場 合 が圧 倒 的 に 多 い。 さ らに受 診 前 に ほ とん どの女 性 が夫 ・パ ー トナ ー に相 談 を して お り、妊 娠 継 続 に関 して は2人 で話 し合 い を して決 め て い る と予 測 で き る。 これ らの こ とか ら妊 娠継 続 に 関 して は夫 ・パ ー トナ ー の 希 望 が反 映 され て い る傾 向が 強 い と考 え る。 反 面 夫 ・パ ー トナ ー に妊 娠 継 続 希 望 が な い あ るい は 不 明で あ っ て も出産 希 望 で あ る と答 え た4人(0.7%)や 夫 ・パ ー トナ ー に妊 娠 継 続 希 望 が あ るが 中絶 予 定 の12人(2.2%)は 、妊 娠 継 続 に 関 して 女性 本 人 の意 思 が反 映 され て い る とい う こ とが 言 え よ う。 以 上 よ り婚 姻 関係 に あ る、 あ る い は婚 姻 関係 に な る予 定 が あ り、 妊娠 継 続 に 関 して未 定 で あ るカ ップ ル に 関 して は 、夫 ・パ ー トナ ー の 妊娠 希 望 の有 無 が 出産 予 定 に 結 び つ く可 能性 が 高 い と考 え る。 妊 娠 ・出産 に 関 しては 女 性 本 人 に の み働 き か け る よ り、 夫 ・パ ー トナ ー も一 緒 に1組 の カ ップル の 自己権 利 と して と ら え援 助 してい くこ とが 有 効 で あ る と考 え られ る。 結 婚 ・出産 が家 と家 の結 び つ き とい う考 えの 強 い 日本 にお け る婚 姻 制度 や道 徳 、福 祉 とい っ た社 会構 造 の影 響 も考 え られ る。そ うい っ た こ と も考 え、カ ップ ル が 自己決 定 を す る際 に は 、 女 性 の意 思 が 十 分 反 映 され 女性 自身 が納 得 で き る、 結 論 を出 す こ とが重 要 で あ ろ う。 V結 論 「女 性 の性 と生 殖 に関 す る 自己決 定」 とい われ るが 、 妊 娠 ・出産 に 関 して は1組 の カ ップ ル の 自己決 定 とな って お り、 しか も夫 ・パ ー トナ ー の 意 見 が 強 い傾 向 に あ る。 妊 娠 ・出産 ・ 育児 に 関わ る制 度 は カ ップル ・家 族 、特 に男性 を意識 した もの を整 え て い くこ とも女 性 へ の ア プ ロー チ と共 に 重 要 な こ とで あ る と考 え る。(文 献 省 略) 日本 助産 学 会 誌 第16巻 第3号(20033) 141

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妊娠 中におけ る夫の支援 と妊婦 の精神 的健康度

島根県立看護短期大学 〇 三 島 み ど り 濱 村 美 和 子 九州大学医療技術短期大学 新 小 田 春 美 I.緒 言 妊 娠 は 生理 的 現象 で あ る が心 身 とも に不 安 定 な状 況 に 陥 りやす い 。 そ の た め 日常 生活 の 上 で さま ざま な 支援 を 必要 と し、周 囲 の サ ポ ー トが 不 十 分 で あ る と、 そ の 後 の妊 娠 ・分娩 に影 響 を及 ぼ す こ と も考 え られ 、最 も身 近 な支援 者 で あ る夫 の妊 娠 中か らの サ ポ ー トは重 要 と考 え る。 わ が 国 で は妊 婦 の精 神 的 健 康 度 と社 会 的 支援 との 関連 を研 究 した もの は ほ とん どな い た め 、今 回 、 夫 の 支 援 と妊 婦 の 精 神 的健 康 度 との 関連 を検 討 した 。 I.方 法 調 査 対象 は2000年7月 か ら2001年12月 ま で に 島根 県 内 のS総 合病 院 の 産 婦 人 科 外 来 を 受 診 し、妊 娠 が確 認 され た妊 婦 で あ る。解 析 有効 数 は妊 娠16週 が273名 、妊 娠22週 が251 名 、 妊娠30週 が225名 で あ る。 調 査 時 期 は 妊娠16週 頃 は つ わ りが 治 ま る時 期 で 、 妊 娠22 週 頃 は 妊娠 経 過 が安 定 した時 期 で、 妊 娠30週 は分 娩 に対 す る不 安 が 高 ま る前 で あ る1)。 対 象者 に調 査 の概 要 を書 面 に よ って継 続 調 査 で あ る こ とや プ ライバ シ ー の保 護 の 仕 方 を対 面 式 で 説 明 し、 承 諾 を得 た(双 胎 や そ の他 産科 的 合 併 症 妊 婦 は 除 い た)。 次 に 夫 の 支援 度 と妊 婦 の精神 的 健 康 度 に 関 す る調 査 票 を 、 同 一 の 対象 者 に 妊 娠16週 、22 週 、30週 の3時 点 にお い て 郵 送 し、 各 時点 に お け る情 報 を収 集 した。 夫 の 支 援 度 は10項 目 か らな る質 問票 で評 価 した。 す なわ ち、1)心 配 事 悩 み の相 談相 手 、2)家 事 ・育 児 の 手伝 い 、3)い た わ り、4)歩 み 寄 り、5)夫 婦 生 活 へ の配 慮 、6)妊 婦 健 診 結 果 を気 遣 う、7) 出 産 知識 の習 得 、8)胎 児 へ の 関心 、9)帰 宅 時 間へ の配 慮 、10)余 暇 生 活 へ の配 慮 で あ る。 精神 的 健 康 度 はGHQ(Genera1HealthQuestionnaire)の12項 目版 を使 用 した2)。 解 析 は 、夫 の 支援10項 目を得 点化 した。各 質 問 を1∼5点 で評 価 し50点 満 点 と した。 数 値 が 高 い ほ ど、夫 の 支 援 は 低 い。 こ の得 点 分 布 よ り、20パ ー セ ン タイ ル ま で の者 を 夫 の 支 援 高群(1群)、20∼80パ ー セ ンタ イル の もの を支 援 中群(2群)、80パ ー セ ン タ イ ル 以 上 を 支 援 低 群(3群)と した。 同様 にGHQ12項 目(精 神 的 健 康 度)を 得 点 化 した 。各 質 問 を1 ∼4点 で評 価 、48点 満点 とし、高い ほ ど、精神的健康度 は良い と した。16週 、22週 、30 週 時 点 で の夫 の 支 援 と精 神 的健 康 度 との 関係 をみ るた め 、 夫 の 支 援 の3つ の群 別 に 精神 的 健 康 度 の 平 均 値 を 求 め比 較 検 討 した 。

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III.結 果 1.属 性 他 対 象 者 は 、 初 産 婦136名 で 平 均 年 齢 は27.9歳 、 経 産 婦137名 で 平 均 年 齢 は29.9歳 で あ っ た 。 回 収 率 は87,8%で あ っ た 。

2.夫 の支援 と精神的健康度 との関連

結 果 は 表1∼3に 示 した 。 妊 娠 16週 時 点 お よび 妊 娠22週 時 点 に お け る夫 の 支 援 低 群 は 、 支 援 中群 、 支 援 高 群 に比 べ 精 神 的健 康 度 得 点 が 有 意 に低 い 結 果 で あ り、 妊 娠30週 時点 にお い て は夫 の 支援 低 群 は支 援 高群 に比 べ 精 神 的 健 康 度 得 点 が有 意 に低 い 結 果 で あ っ た。 IV.考 察 近 年 は 夫 の 分 娩 へ の参 加 が 積 極 的 に 行 わ れ る よ うに な っ た が 、 日常 生 活 の 中で繰 り返 され る家 事 や 育 児 に 関 して 、 また 出 産 や 育 児 に備 えて の 知 識 の獲 得 表116週 時 点 におけ る夫 の支 援得 点 別3群 の精 神 的健 康 度 の平 均 得 点 (1群:夫 の 支援 高 群2群:夫 の 支 援 中群3群:夫 の 支援 低 群) ***Pく0.001 表222週 時点 における夫 の支 援得 点 別3群 の 精 神 的健 康度 の 平均 得 点 (1群:夫 の 支援 高 群2群:夫 の 支援 中群3群:夫 の支 援低 群) **P<0 .01*P<0.05 表330週 時点 におけ る夫の 支援 得 点別3群 の精 神 的健 康 度の 平 均得 点 (1群;夫 の支 援 高群2群:夫 の 支援 中群3群:夫 の 支援 低 群) **P<0.01 な どは、 そ の ほ とん どを妊 婦 が行 っ てい る と推 察 され る。 今 回 の 調 査 で は 、支 援 状 況 を夫 に 直接 質 問 した もの で は な く、妊 婦 に、 夫 の 支援 に対 す る期 待 や 望 み を 主観 的評 価 と した もの で あ り、 妊 婦 の精 神 的健 康 度 に反 映 して い る と考 え る。 そ の た め 、3時 点 と も最 も身 近 な支 援者 で あ る夫 の サ ポ ー トが低 い妊 婦 は精神 的健 康 度 が悪 い とい う今 回 の 結果 は 、今 後 の分 娩 や 育児 に少 な く と も何 らか の影 響 を及 ぼ す こ とが推 察 で き る。 今 後 は この こ と も含 め 、 さ ら に精 神 的健 康 度 に 関連 す る他 の 因 子 との 関係 につ い て も検 討 を深 め た い。 V.結 論 妊 娠16週 、22週 の 時期 にお い て 夫 の 支援 低 群 は夫 の支 援 高 群 、 中群 に 比べ 有 意 に精 神 的 健 康 度 は低 い値 を示 した。 妊 娠30週 の 時期 にお い て は夫 の支 援 低群 は 夫 の支 援 高群 比べ 有 意 に精神 的健 康 度 は低 い値 を示 した 。 この こ とか ら、夫 の支 援 が低 い妊 婦 は精 神 的健 康 度 が 悪 い 傾 向 に あ る こ とが 示 唆 され た 。 VI.文 献 1) 我 部 山 キ ヨ子 (1994). 妊 婦 の 意 識 の 変 化. ペ リネ イ タ ル ケ ア, 13 (1), 31-40.

2) HOBBS P et al. (1983) . Factor Analysis and Validation of the General health Questionnaire in

Wemen; A general practice survey Brit, J. Psychiatry. 142: 257-264 .

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異常妊娠妊婦の夫 の役割遂行 を支 え るための看護ケ アの特 徴

日本赤十字広島看護大学 ○ 新 川 治 子 I.緒 言 妊 婦 に 対す る経 済 的 かつ 心 理 的 なサ ポ ー トは 、 異 常妊 娠 妊 婦 の 夫 と して の 重 要 な役 割 で あ る。 しか し彼 ら 自身 は 、妊 娠 経 過 が異 常 に移 行 した こ とに伴 い 、 不 安 や 嫉 妬 、 無力 感 や 疎 外 感 とい った 多様 な感 情 を抱 く1)た め に 、この よ うな役 割 を遂 行 す る こ とに限 界 も感 じて い る。 そ こで 本研 究 は 、 異 常妊 娠 妊 婦 の夫 に対 し行 わ れ た ケ ア を 帰納 的 に抽 出 す る こ とに よ り、 夫 の役 割 遂行 を支 え る た め に 行 われ て い るケ ア の特 徴 を 明 らか にす る こ とを 目的 と した 。 II.方 法 本研 究 は 質 的記 述 的方 法 を用 い た。研 究 期 間 は 平 成13年9月3日 か ら平 成13年11月26 日まで で あ る。 対象 者 は広 島県 近 郊 の2つ の 医 療機 関 で 、 異 常 妊 娠 妊 婦 とそ の夫 へ の ケ ア を 実 践 して い る看 護 者 と し、経 験 年 数 は設 定 せ ず 各 看護 師長 の推 薦 と した 。 面 接 で は異 常妊 娠 妊 婦 の 夫 に 対 して ケ ア を実 施 した 場 面 とそ の 内 容 につ い て 訊 ね た。平均 面接 時 間 は32.8分 で 、 対 象者 の許 可 を得 て録 音お よび メモ を取 った 。 得 られ た デ ー タ は、 夫 の 役 割 遂 行 を 支 え るた めの ケ アの 内容 につ い て 語 られ た もの を1単 位 と し、261単 位 につ い て 内容 分 析 を行 った 。 III.結 果 1.対 象 者 の背 景:看 護 師 長1名 、病 棟 主 任1名 を含 む21名 で 、 助 産 師17名 、看 護 師4名 で あ った 。年 齢 は25歳 か ら53歳(平 均32.9歳)、 臨床 経 験 は3年 か ら28年(平 均10.6年) で 、そ の うち産科 の経 験 は0.5年 か ら16年(平 均7.4年)で あ った 。対 象 者 の所 属 す る2施 設 は 、いず れ も私 立病 院 で年 間分 娩 数 は400か ら500件 で あ り、異 常妊 娠 妊 婦 が 常 時1名 か ら7名 入 院 してい た 。 主 な 病名 は 、切 迫 早 産 、軽 度 の妊 娠 中毒 症 、前 置 胎 盤 、 悪 阻 で 、 入 院 期 間 は概 ね2週 間 か ら2ヶ 月 で あ った 。 看護 方 式 は、A病 院(産 婦 人 科病 棟)は チ ー ム ・ナ ー シ ン グ 、B病 院(混 合病棟)は プライマ リ ・ナー シングで あった。 2.夫 の 役 割 遂 行 を支 え る看 護 ケ ア の特 徴:夫 の 役 割 遂 行 を 支 え る た め に看 護 者 に よっ て 提 供 され て い た ケ ア は 、 以 下 の6種 類 に分 類 され た。 1)「 関係 づ く り」:妊 婦 とだ け で な く夫 との 間 に も関係 を作 る こ とに よ っ て 、 夫 が 少 しで も早 く新 しい環 境 に慣 れ 、妊 婦 を サ ポ ー トで き る よ うに す る こ と を 自的 とす る。「夫 を見 か け た 時 に は 立 ち話程 度 で あ っ て も声 を か け る」、 「受 け持 ち妊 婦 の夫 に も 自己 紹 介 を して い る」。

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2)「 役 割 遂 行 能 力 の把 握 」:夫 の そ の 時 々 の心 理 状 態 や 、病 状 や 治 療 に対 す る理 解 度 を把 握 し、そ の 状 況 に合 わせ て夫 の役 割 遂 行 を支 えて い く こ とを 目的 とす る。「夫 か ら夫 婦 関 係 や 不 安 に思 っ てい る こ とに つ い て情 報 を収 集 した」、 「アナ ムネ 聴 取 時 の 夫 の 複 雑 な 表 情 を見 逃 さない よ うに して い る」、 「妊 婦 との 会 話 の 中か ら夫 の気 持 ち を知 る」。 3)「 適 切 な情 報 提 供 」:妊 婦 や 胎 児 の 現 状 や 予 測 され る経 過 、 妊 婦 に対 して行 われ て い る ケ アに 関す る情 報 を与 え る こ とに よっ て 、夫 に安 心 感 を与 え る と同時 に 、 胎 児 の 存 在 を意識 化 させ 父親 意 識 を育 て 、 夫 が妊 婦 や 胎 児 の状 況 に合 わ せ た サ ポ ー トを行 え る よ うにす る こ と を 目的 とす る。「面会 時 に妊 婦 や 胎 児 の 状 態 を胎 児 の心 音 を 聞 かせ なが ら説 明 をす る」、「ケ ア の 時 に 同席 す る こ と を勧 め 、妊 婦 に どの よ うな ケ ア が 行 われ て い る か を説 明 す る」。 4)「 空 間 的 時 間 的配 慮 」:家 族 と して の 空 間や 時 間 を確 保 す る こ とに よ って 、 夫 と妊 婦 、 あ るい は胎 児 が本 来 の 関係 に近 づ き、健 康 的 な親 子 関係 の 成 立 や 夫 婦 関係 の 充実 とい う課 題 を達 成す る と共 に 、入 院 環 境 とい う特 殊 な環 境 に夫 が臆 す る こ とな く妊 婦 を サ ポー トで き る よ うにす る こ とを 目的 とす る。 「面 会 中 は 早 目に 病 室 か ら出 る」、 「面会 時 間 を融 通 す る」。 5)「 サ ポー ター の養 成 」:夫 に 新 た な サ ポ ー トの 方 法 を提 案 す る こ とや 、 現 在 夫 が 行 っ て い る こ とを支 持 す る こ とに よっ て 、看 護 者 と夫 が 協働 して妊 婦 をサ ポー トで き る よ うに な る こ とを 目的 とす る。「散 歩 に 行 くこ とを勧 め る」、 「夫 の意 思 を確 認 す る」、 「夫 を 労 う」。 6)「 呼応 」:看 護 者 側 か ら能 動 的 に何 らか の ア プ ロー チ を行 うの で は な く、 夫 婦 の 能 力 や 主体性 に任 せ 、夫 や 妊 婦 か ら要 請 が あ っ た時 に求 め られ て い る こ とに対 して、 い つ で も応 答 で き る よ うに 見 守 る あ る い は待 つ とい うも の で あ る。 IV.考 察 今 回抽 出 した6種 類 の ケ ア に はそ れ ぞ れ積 極 的 に介 入 す る側 面 だ けで な く、積 極 的 に待 つ とい う関 わ りの側 面 が あ る。例 え ば 、「関係 づ く り」 と して 声 を か け る こ とは 、積 極 的 な 介 入 で あ る と同時 に、 いつ で も相 談 に乗 る準 備 が あ る とい う 「待 っ て い る」 とい うメ ッセ ー ジ も 同時 に送 っ てい る。 この こ とは 自 らの感 情 を吐 露 す る場 所 を持 ち合 わ せ な い 異 常 妊娠 妊 婦 の 夫 に 、 いつ で も感 情 を吐 露 で き る場 を提 供す る。 感 情 の 吐露 は 、彼 らの 気 持 ち を喚 起 させ る こ とに な り、そ の結 果 、 彼 らが 自 らの役 割 遂 行 能 力 を最 大 限発 揮 す る こ とを支 え る こ とに な るの で は な いか と推 察 した。 しか し、今 回 は ケア 提 供 時 の夫 の反 応 に関 す るデ ー タが 十 分 で は な い た め に 、 いず れ の ケ ア もそ の 効 果 を評 価 す る こ と は難 し く今 後 の 課 題 とな っ た 。 V.結 論 本 研 究 の 結 果 か ら夫 の役 割 遂 行 を支 え るケ ア と して6つ の ケア が抽 出 ・分類 され 、さ らに 、 これ らの ケ ア は積 極 的介 入 の側 面 と積 極 的 に 待 つ側 面 を持 っ てい る こ とが 明 らか に な っ た 。 今 後 、よ り効 果 的 な 「夫 の役 割 遂行 を支 え る た め のケ ア 」と して この 結 果 を活 用 す るた め に 、 実 施 時 の 夫 や 妊 婦 の反 応 に も着 目 して い く こ との必 要性 が 示 唆 され た。 VI.文 献

1) Penticuff JH: Psychologic implications in high-risk pregnancy. The Nursing Clinics of North America, 17(1), 69-78, 1982.

(本研 究 は 日本 学術 振 興会 科 学研 究 費補 助金 奨励研 究(A)の 助 成 を受 け て行 った)

参照

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