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資料 5-1 残留農薬の基準値の設定 1

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Academic year: 2021

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(1)

残留農薬の基準値の設定

1 資料 5-1

(2)

2

MRLのCodexにおける定義

M

aximum

R

esidue

L

imits(最大残留基準)

残留農薬の最大濃度(

mg/kg

で表される)

食品や飼料中に合法的に存在が認められ

る最大濃度として、

Codex委員会によって

勧告

農薬使用の使用基準(

GAP)に基づく

MRL以下の残留農薬を含む食品から製造

される食品は毒性学的に受け入れ可能で

あると考えられる

23 Aug., 2013 Y.Yamada Ph.D 資料より抜粋

(3)

3

MRL設定の意義

Codex委員会

農薬が、使用基準(

GAP)に従って使用され

ているかどうかの指標

←食品全体に設定

その上で、食品中の農薬濃度が当該残留基

準値以下であれば、その食品が安全であるこ

とを保証

←暴露評価

23 Aug., 2013 Y.Yamada Ph.D 資料より抜粋

(4)

4

作物・家畜(動物)代謝試験等

作物・家畜(動物)体での吸収・分布・代謝・排泄のデータから、ヒト の可食部及び飼料利用部分での主要残留成分を同定  規制対象物質(基準値の対象物質) → モニタリング(GAPに従って使用されているか)に適した物質(分 析可能。可能であれば、1物質・全てのcommodityで同じ等)。  暴露評価対象物質(ヒトでの摂取量評価に用いる対象物質) → 毒性学的に懸念がある物質  通常14Cで標識した農薬の有効成分を使用し、稲、穀類、豆類等 の作物や、ラット、反すう動物(乳用ヤギ)、家きん(採卵鶏)で実施 作物・家畜(動物)代謝試験結果と、その他環境動態(水、光、土 壌、輪作試験(Rotational crops study))、分析法、保存安定性を 考慮して、以下を決定

(5)

c GAP(critical GAP:農薬が最も残留する使用方法)に適合する作物

残留試験結果(Application rate、使用回数、PHIのうち、2要素が

c GAPと同じで、1要素だけが±25%の範囲内)から以下を算出

(データ不足のとき → GAP rateとApplication rateの比が0.3~4倍の範囲内 であれば、プロポーショナリティーを用いてスケーリング )

作物残留試験

乾牧草(飼料用) 穀類(食用・飼料用)  最大残留基準(MRL) → OECD MRL calculatorにより推定 5 副産物(飼料用)  作物残留試験から得られた残留濃度の最大値 HR(食品・飼料双方に使用される農作物)又はHighest residue(飼料作物)  作物残留試験から得られた残留濃度の中央値 STMR(食品・飼料双方に使用される農作物)又はMedian Residue(飼料作物)

(6)

飼料の基準値の設定(例)

6 (例)c GAPに適合する範囲で農薬Aを水稲に散布したとき、稲わら 中に残留した農薬Aの濃度は、以下のとおりであった。  OECD MRL calculatorにより、 基準値を10 mg/kgと暫定的に 設定 試験ほ場 ほ場① ほ場② ほ場③ ほ場④ ほ場⑤ ほ場⑥ ほ場⑦ ほ場⑧ 残留濃度 2 mg/kg 2.3 mg/kg 3.5 mg/kg 3 mg/kg 3 mg/kg 3.2 mg/kg 4 mg/kg 6 mg/kg Compound Crop Region / Country GAP

Total number of data (n) 8

Percentage of censored data 0%

Number of non-censored data 8

Lowest residue 2.000

Highest residue 6.000

Median residue 3.100

Mean 3.375

Standard deviation (SD) 1.234

Correction factor for censoring (CF) 1.000

Proposed MRL estimate - Highest residue 6.000 - Mean + 4 SD 8.310 - CF x 3 Mean 10.125 Unrounded MRL 10.125 Rounded MRL 10 OECD MRL calculatorの結果→

(7)

Codex commodity group 飼料原料 残留濃度 (mg/kg) a 乾物重量 (%) b DM換算 (mg/kg) c (=a/b) 乳牛 最大給与割合(%) d c ×d AS 稲わら 6 87 6.9 25 1.72 GC とうもろこし 1 88 1.1 80 →75 0.9 →0.85 計 100 2.6

最大/平均予想飼料負荷量(Animal dietary burden)の計算(例)

(例)農薬Aが使われた稲のわら、とうもろこしが乳牛に給与された場合 の、飼料全体中の農薬Aの最大予想飼料負荷量(Xm)を算出する。 (平均予想飼料負荷量の算出の場合は、全て中央値) 7 DM:Dry Matter(乾物重) 作物残留試験結果のうち、 稲わらは最大値、とうもろこ しは中央値を使用 乾物中濃度が高い順に、給与割 合の合計が100%になるよう選択 Xm

(8)

家畜残留試験

(Animal feeding studies)

低~高濃度(通常は1倍、3倍、10倍(DMベース))の農薬を含 む飼料を家畜(乳牛、採卵鶏)に一定期間給与し、畜産物中(筋 肉、脂肪、肝臓、腎臓、乳、卵)における残留濃度を測定 飼料中の農薬濃度 (家畜残留試験による畜産物中の残留試験結果(例)) 肝臓中の 残留濃度 飼料中 の濃度 (mg/kg) 肝臓中の残留濃度 (mg/kg) 最大値 平均値 1 0.66 0.65 3 1.7 1.1 10 7.5 5.7 8 3 10 (mg/kg) 1 最大値 平均値 1.0 6.0 4.0 5.0 3.0 2.0 7.0 (mg/kg)

(9)

9

(参考)給与期間中の乳中残留濃度の変動

0 0.002 0.004 0.006 0.008 0.01 0.012 0.014 0 5 10 15 20 25 30 乳中濃度 給与日数 乳中残留濃度 1 mg/kg 3 mg/kg 10 mg/kg 乳はプラトーの間 の平均値を用いる (mg/kg)

(10)

畜産物の基準値の推定(例)

Xm=2.6 mg/kgの場合・・・ 肝臓中の残留濃度は、1.5 mg/kg 飼料中の農薬濃度 肝臓中の 残留濃度 飼料中 の濃度 (mg/kg) 肝臓中の残留濃度 (mg/kg) 最大値 1 0.66 2.6 1.492 3 1.7 3 10 (mg/kg) 1 最大値 平均値 10 肝臓の基準値を、2 mg/kgと推定 最大予想飼料負荷量(Xm)と、家畜残留試験結果(最大値)から、 畜産物中の最大残留濃度を算定し、畜産物の基準値を推定 1.0 6.0 4.0 5.0 3.0 2.0 7.0 Xm=2.6 1.492

(11)

超えない 農作物、飼料・畜産物の MRL案を採用

暴露評価(長期)

農作物と畜産物のMRL案又はSTMR(平均的な残留濃度)案から、 ヒトの摂取量を推定 農作物 畜産物 GAPの見直し ヒトの摂取量が明かにADIを超えるか? 超える ヒトの摂取量は、MRLを用いたTMDI(理論的最大1日摂取量)又は STMRを用いたEDI(推定1日摂取量)評価 11 ARfD(急性参照容量)が設定されている場合は、短期暴露評価 も実施

(12)

農薬AのADI 0.01 mg/kg体重/日 (例)ヒトの農薬Aの摂取量を算出する。 とうもろこし 稲わら 1 10 飼料の基準値(mg/kg) 食品の基準値(ppm) 農薬Aの摂取量が許容量を超えなければ、 食品の基準値が確定。飼料の基準値も確定 12 とうもろこし 牛乳 肉 トマト 米 1 0.1 0.08 α β とうもろこし 1 mg/kg ×摂食量kg/日 = ○ mg/日 牛乳 0.1 mg/kg ×摂食量kg/日 = ○ mg/日 ほ乳類の肉 0.08 mg/kg ×摂食量kg/日 = ○ mg/日 トマト α mg/kg ×摂食量kg/日 = ○ mg/日 玄米 β mg/kg ×摂食量kg/日 = ○ mg/日 合計(= ヒトの農薬Aの1日当たりの摂取量) ○mg/日 摂取量評価(例) = 小児(1-6歳)平均体重 16.5 kg × 0.165 mg/日 (1日当たりの許容量) (TMDI方式で計算) ○mg/日 0.165 mg/日 MRL

(13)

13

農薬基準値設定に係るフォーマットの作成

飼料

これまでも国際的に整合する評価を行ってき

た。

この機会に評価書も、国際的に整合性のある

ものとする。

本年

7月下旬の薬事・食品衛生審議会で国際

的な評価方法を導入することとなった。

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