作成日:2010年4月20日
新生インベストメント・マネジメント株式会社
■主として、中国ならびにインドの株式等へ投資し、信託財産の成長をめざして積極的な運用を行います。
・中国株式等ならびにインド株式等への投資は、シンガポール籍の円建て外国投資信託「United China-India Dynamic Growth Fund JPY Class」受益証券(以下、「投資先ファンド」といいます)への投資を通じて行います。
■中国株式等
*1とインド株式等
*2の構成比率を変動させます。
■投資先ファンドの運用会社はUOBアセットマネジメント・エルティディです。
・インド株式等の運用については、UTIインターナショナル(シンガポール)プライベート・リミテッド(以下、「UTIインターナショナル」といい ます)がUTIアセット・マネジメントからの助言に基づいて行います。■実質組入外貨建て資産について、原則として為替ヘッジを行いません。
中国インド・ダイナミック・グロース・ファンド
中国の新不動産投機抑制策について
*1:中国本土市場の株式(A株、B株)や中国本土市場以外の株式(H株、レッドチップ、S株や香港株式)、また預託証書等に投資する場合があり、これらを 総称して「中国株式等」といいます。 *2:インドの金融商品取引所上場株式への投資に加えて、預託証書等に投資する場合があり、これらを総称して「インド株式等」といいます。2010年4月17日、中国の内閣に相当する国務院は、不動産セクターの過熱を抑制する追加措置を発表
しました。同4月15日には、住宅ローン金利と頭金の条件を引上げる措置を打ち出していましたが、今回、
さらに投機需要を抑制するために、一段の措置がとられました。
2010年4月19日の中国の株価指数は、ハンセン中国企業株指数が前営業日比-2.42%の12,253.78ポ
イント、上海A株指数が同-4.80%の3,124.55ポイントで取引を終えました。
かかる中、当ファンドが投資する外国投資信託の運用会社であるUOBアセットマネジメント・エルティディ
(以下、「UOB」といいます)のコメントをもとに、レポートを作成いたしましたのでご覧ください。
<当ファンドの特色>
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作成日:2010年4月20日
新生インベストメント・マネジメント株式会社
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OB
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からのコメント(
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2010年4月15日に、住宅購入に必要な頭金の金額や、新規住宅購入者と複数回の購入者の特定グループに対
する借入金利が新たに打ち出されたのに続き、4月17日に国務院は投機需要を抑制するための以下の通達を出
しました。
1.
急速に住宅価格が上昇して供給量が不足している地域での3軒目以降の購入者に対する住宅ローンの貸出
しを銀行が自らの判断において停止することができる
2.
銀行は、1年以上の所得税納税記録や社会保障費の払い込み記録を提出できない、当該地の非居住者に対
する住宅ローンの貸出しを停止することができる
3.
地方政府は住宅購入者に供給する住宅数を制限する一時的対策を打つことが許される
4.
土地価格があまりに高く、そして急激に上昇したプロジェクトに対象を絞って、土地増価税(LAT)の回収を加
速させる
5.
不動産を中核事業としていない国営企業による土地開発および土地投資への関与を制限する
6.
土地を買い漁り、土地売買益を見込んだ投機をしている開発業者に対する貸出しを停止し、証券化による資
金調達およびM&Aを承認しない
北京や上海、深圳などの第1級都市における不動産価格が急激に上昇したため、政府は一段と対策を打ち出す
必要に迫られたとみられます。前回、土地投機抑制策が打ち出された後も、開発業者は積極的に土地価格を吊り
上げてきました。2010年第1四半期に中国のGDPが2桁成長の軌道に戻ったこともあり、政府はこれ以上の住宅価
格の上昇を抑え込むために、ある程度販売量を犠牲にしても問題はないと認識しているようです。
しかし、UOBでは、こうした政府の行動は市場に予想外の驚きを与えるものではないと考えています。なぜならば、
政府は昨年の中頃から経済成長とインフレ期待を管理するという目標を明確に掲げていたからです。更に、上記の
対策は投機的活動を対象としており、純粋な住宅の新規購入者に対して悪影響を及ぼすことはないとみられます。
そうした事実にもかかわらず、市場は政府による過剰引締めや経済成長の鈍化への懸念からネガティブに反応し
ています。上記の対策に対しては、加速する経済成長と特定の主要都市における不動産価格の上昇といった観点
から捉えるべきであり、持続可能な成長を達成するために、不動産セクターにおける投機需要をある程度冷却させ
る必要は明らかにあったとUOBでは考えています。
現在、「国内需要」という新たな経済成長の推進力が確立されると共に、輸出入セクターも持ち直してきているた
め、不動産セクターで小規模な後退があったとしても、それにより経済成長の勢いが失われることはないとみてい
ます。更に、平均世帯は借入過多というわけではなく、不動産関連ローンの占める比率は他国に比べて小さいこと
から、不動産市場の冷却により、システミック・リスク(連鎖的に金融システム全体の機能が失われるようなリスク)
が発生する恐れはないと予測しています。
UOBでは、既に政策への懸念から不動産セクターへの投資配分を引下げています。当ファンドには北京キャピタ
ルランド(首創置業)社のみを組入れていますが、同社は既に純資産価値の観点から割安な水準で取引されていま
す。今後、更に引締め対策が打ち出される懸念はあるものの、UOBは引き続き中国の成長性の高さに注目しており、
同国からもたらされる様々な投資機会を捉えていく方針です。
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