• 検索結果がありません。

IBM i インターネットセミナー IBM i 区画を簡単キャプチャー & デプロイ - PowerVC のご紹介 - はじめに 仮想化技術が進み IBM i 環境の構築方法の選択肢も広がってきています IBM i の環境構築方法としては 以下のような方法があります 導入メディアを順次読み込ませて導

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "IBM i インターネットセミナー IBM i 区画を簡単キャプチャー & デプロイ - PowerVC のご紹介 - はじめに 仮想化技術が進み IBM i 環境の構築方法の選択肢も広がってきています IBM i の環境構築方法としては 以下のような方法があります 導入メディアを順次読み込ませて導"

Copied!
7
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

IBM i インターネットセミナー IBM i 区画を簡単キャプチャー&デプロイ - PowerVC のご紹介 - 【はじめに】 仮想化技術が進み、IBM i 環境の構築方法の選択肢も広がってきています。 IBM i の環境構築方法としては、以下のような方法があります。 ・導入メディアを順次読み込ませて導入する(物理 DVD、イメージカタログ) ・バックアップから復元する(テープ、RDX) ・NFS サーバーを用いてネットワーク・インストールする これらの方法はいずれも、ソースデータ(導入メディアやバックアップデータ)を読み込んで、 新しい区画のディスクにインストール(書き込み)するため、使用可能になるまで数時間要する 方法です。

今回ご紹介する IBM PowerVC を用いると、数分(*1)で簡単に IBM i 区画の複製を立ち上げる ことができます。「一時的に開発環境を用意したい」「社内でプライベート・クラウド的な運用を したい」といったご要望にお応えできるソリューションとなります。

(*1: イメージからのデプロイ時間)

【IBM PowerVC とは】

IBM PowerVC(Power Vitualization Center、以下 PowerVC)は Power Systems 上の IBM i、 AIX および Linux の仮想化環境の容易な管理を可能にします。

仮想マシン(VM、LPAR のことですが PowerVC では仮想マシンと呼びます)の管理だけでなく、 ストレージとネットワーク環境も同じインターフェースから管理できます。

OpenStack に対応した仮想化環境管理製品で、Power Systems をクラウド基盤として活用する 上での高度なクラウド機能を提供し、拡張可能な業界標準の API を使用します。

(2)

PowerVC の特徴は以下となります。

 OpenStack ベースの IaaS 管理

 仮想マシン(VM)の容易なキャプチャーとデプロイ  既存 LPAR の PowerVC 環境への追加

 仮想マシンに割り当て済み資源の動的なリサイズ

 稼働中の仮想マシンの筐体間の移動 (Live Partition Mobility)  同じ管理画面からのストレージ (ボリューム) の追加

PowerVC 構成イメージ

PowerVC自体は Red Had Enterprise Server 上で稼働します。上図のように PowerVC 自体もPower Systems 上の LPAR として構成することができます。(その他前提条件は当資料の巻末に記載)

PowerVC(Version1.2.3)は HMC を経由して各 VM の管理を行います。そのため、PowerVC には 管理対象とする LPAR を管理している HMC を登録します。登録した HMC の管理下にある Power Systems 上の LPAR(VM)を PowerVC から管理できるようになります。このとき、管理対象とする VM は選択することができます。

IBM i を PowerVC で管理する場合の構成上のポイントとしては ・VIOC としてすべてのアダプターを仮想化

・外部ストレージ

が条件となります。基本的には LPM(Live Partition Mobility)と同等です。

Power Systems は仮想化で多数の LPAR が構成できますが、ひとつの Power Sytems 上には PowerVC で管理する VM(LPAR)と、PowerVC で管理しない LPAR(たとえば内蔵ディスク構成の IBM i 区画)が共存することは問題ありません。上記条件は、あくまでも PowerVC で管理してキ ャプチャー/デプロイや、LPM を利用したい VM(LPAR)のみに適用されるものです。

(3)

【IBM PowerVC で IBM i をキャプチャー/デプロイ】 ここでは、PowerVC の機能、キャプチャー/デプロイを IBM i で活用する方法をご紹介します。 キャプチャー/デプロイとは、すでに構成済みの VM を複製して、別の VM を立ち上げることです。 たとえば、  同じ構成の区画を複数構築する  一時的な開発/検証区画を立ち上げる  問題が起きている既存区画をまるごと複製して解析を行う といったような用途が考えられます。 キャプチャー/デプロイの特徴は、OS の設定も導入しているアプリケーションもデータも丸ご と複製されることです。そのため上記の例では、マスター区画を構築してから、キャプチャーす れば、あとは必要区画数分デプロイするだけで複数区画を簡単に構築することができます。 キャプチャー/デプロイのイメージ キャプチャー/デプロイには、外部ストレージのフラッシュ・コピー機能が利用されます。マ

(4)

PowerVC では以前からもキャプチャー/デプロイ機能がありましたが、Version1.2.2 まではシ ングルボリューム(LUN1 つ)のキャプチャー/デプロイのサポートでした。2015 年 4 月発表の PowerVC1.2.3 からマルチボリューム(複数 LUN)のキャプチャー/デプロイがサポートされてこ とで、マルチボリュームが基本の IBM i でも利用できるようになりました。 PowerVC で IBM i をキャプチャー/デプロイする手順は以下の通りです。 ■キャプチャー PowerVC で VM をキャプチャーする前には活動化エンジンを使用可能にします。活動化エンジ ンは VM 固有の情報(システム名、IP アドレス)をリセットし、デプロイ後の区画と設定がバッ チングしないようにします。 【手順】 ・前提 PTF を適用(活動化エンジンを導入) SI56726 ・活動化エンジンを使用可能化(図参照)

CALL PGM(QSYS/QAENGCHG) PARM(*ENABLE)

※このコマンドの実行には以下のアクセス特権が必要 *ALLOBJ *AUDIT *IOSYSCFG *JOBCTL *SAVSYS *SECADM *SERVICE *SPLCTL ・下記コマンドを実行してアクティベーションエンジンの状態が確認(活動状態=ENABLED) CALL PGM(QSYS/QAENGDSP) ・IBM i をシャットダウン PWRDWNSYS ・PowerVC の仮想マシンメニューから、キャプチャーを実行 アクティベーションエンジン活動化の例

(5)

■デプロイ

キャプチャーしたイメージはイメージメニューからデプロイします。デプロイ時には仮想マシ ン名に指定した名前が、起動してきた VM のシステム名として設定されます。

【手順】

・PowerVC のイメージメニューからイメージを選択してデプロイを実行(下左図) ・設定画面で、Virtural Machine Name にシステム名となる名前を設定(下右図) ※その他、IP アドレスやデプロイ先を指定することなどこの画面で可能

・設定後、Deploy ボタンで実行

※実行後は LUN のフラッシュ・コピーが作成されて IPL が開始 通常 10 分程度でサインオン可能

注意点:デプロイ先の Power Systems には IBM i のライセンスが必要

(6)

【まとめ】

当資料でご紹介の方法は前提条件としては、VIOS や外部ストレージが必須となり構成によっ て利用できないケースもあります。しかし、機能拡張が進む仮想化機能を用いることで、従来と は異なる構築方法や、既存区画の複製など、より柔軟な IBM i の運用が可能になります。 PowerVC はさらに CMwO(Could Manager with OpenStack)と組み合わせるとワークフローや課 金の仕組みを実装したクラウド統合管理基盤となり、IBM i をプライベート・クラウド環境とし て運用することもできます。 仮想化機能の拡張により IBM i の構築・運用・管理の方法が多様化してきています。PowerVC では簡単に区画を複製できるようになりました。今後の IBM i のインフラの選択肢の一つとし て参考にしていただければと思います。 【前提条件】 ■PowerVC PowerVC バージョン:Standard 1.2.3 管理ホスト OS:RHEL7.1 管理ホストサーバー:IBM POWER6、POWER7、POWER8 もしくは x86 サーバー ■IBM i OS:7.1 TR8 以降、7.2 TR1 以降 アダプター:全て VIOS で仮想化 ※WAN アダプター等の物理構成は非サポート PTF:7.1 - SI55013、7.2 - SI54660(SI56726) ■VIOS バージョン:2.2.3.5 以上 ■ストレージ Storwise シリーズ(SVC、V7000、V5000 など) XIV ※各ストレージのサポートについては以下を参照ください IBM i 外部ストレージ・サポート・マトリック (http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=jpn1J1011935) ■HMC HMC レベル:8.2.0、8.3.0 ■その他

Mozilla Firefox ESR バージョン 31.0 以降 Google Chrome バージョン 40 以降

(7)

【参考情報】

■IBM PowerVC 製品ページ

http://www-06.ibm.com/systems/jp/power/software/virtualization-management/

■IBM PowerVC Standard 1.2.3 Knowledge Center

参照

関連したドキュメント

以上の基準を仮に想定し得るが︑おそらくこの基準によっても︑小売市場事件は合憲と考えることができよう︒

自然言語というのは、生得 な文法 があるということです。 生まれつき に、人 に わっている 力を って乳幼児が獲得できる言語だという え です。 語の それ自 も、 から

「沿岸域の総合的管理」の進め方については、様々な考え方がありますが、海洋政策研究

従いまして、本来は当社が責任を持って担うべき業務ではあり

下山にはいり、ABさんの名案でロープでつ ながれた子供たちには笑ってしまいました。つ

 次に、羽の模様も見てみますと、これは粒粒で丸い 模様 (図 3-1) があり、ここには三重の円 (図 3-2) が あります。またここは、 斜めの線