UD,C624,041,6 要 約 1,1よじbうに 2.実 験 の概要 1. `よ じめに 兵庫 県南部地震以降
,設
計想定地震動 の増大 に伴 なっ た鉄筋 の太径化,鉄
筋本数 の増 加 に よる過密 配筋 は,組
立作業の繁雑化 による施工性 の低 下のみ な らず,コ
ンク リー トの充填性 を損 な う原 因 と して懸念 される.そ
の刈 策 と と´て,あ
るいは構造物 の高耐久化 な どを目的 として, 高強度材準,をRC部
材 に適用す るための研 究 開発が行わ れて きている。 これ まで,高
強度材料 を用 いたRC部
材 に関す る研究 は,建
築分野の高軸力が作 用す る高層建物 の柱 部材 を対 象 と して進 め られ て きたの上木 分野 にお ける高強度材料 の適用事例 としては,実
験 的な検討 に基づ き高強度鉄筋 を帯鉄 筋 に採用 し,帯
鉄筋量 を減少す るこ とで施工性 を 改善 したレJなどが報告 されて きてい るが 】し,高
強度鉄 筋 を軸 方 向鉄筋 に,あ
るい は高 強度 コンク リー トを,R
C部
材 に一般 的 に適用す る まで には至 ってい ない。 本研 究 で は高 強度 材料 を鉄 道 構 造物 に適 用 す る こ と に よ り,経
済性 ・施 工性 の向上 お よび構 造 物 の高 品質 化 を図 る こ とを 目的 と してい る。 高 強度材料 をRC部
材 に適 用 す るため には,耐
力 や 変形 性 能 な どの基 本 的 な部 材特性 を明 らか に し,設
計 に反H央させ る こ とが必3実
験結果および考察 4.まとめ 要であ る.そ
こで,高
強度材料 を用 いた柱部材 の変形 性能 を計ηiす る こ とを目的 と して交呑載荷試験 を行 っ た。 本論 文 で は,交
香 載荷 実験 よ り得 られ た荷 重一 変 位 関係 の 也絡 線 お よび履 歴 曲線 の形状 を もとに,高
強度 材トトを用いた柱部材 の変形性能 と現行の鉄道設計式 2'ど) の適用性 について述べ る。2.実
験の概要2.1
試験体 の形状 および諸元 試験体の諸元 を,表
1および図 1に 示す。 実験 のパ ラ メー タを帝鉄 筋 の強度,軸
方 向鉄 筋 の強 度,コ
ンクリー ト強度 として,No.1∼ No 4の
合計4体
の試験 体 について実験 を行 った。試験体 の外形寸法 は すべ ての試験体で同一であ り,幅
B× せ いH=320×
320mmの
ケE形 断面,せ
ん断スパ ンLa=1200mmと
した。 なお,No.1は ,他
の試験 体 と使用 した載荷装置が異 な るため スタブ形状 が異 な っているが,せ
ん断 スパ ン, 試験体 断面 な どの主 要 な寸 法 は他 の試験イ本と同 一とな っている。 試験 体 の配筋 は,比
較 用 の普通 強度 の鉄 筋 を用 い た 東急建設技術研究所報No 27高強度材料 を用 いた
RC柱
部材の変形性能
― 鉄道構造物の設計基準に対する適用の検討 ―
黒岩
俊之
キ
岡本
大
半
宮城
敏明
キ
本研究では高強度材料 を鉄道構造物等 に適用することにより,経
済性 ・施J}性の向 上および構造物の高品質化をFズ ることを目的 としている。高強度材料 をRC部
材に適用するためには,耐
力や変形性能などの基本的な部材特性 を明 らかに し,設
計 に反映 させることが必 要である。そこで,高強度材料 を用いた柱部材の変形性能 を評価することを日 的 として交番載荷試験を行 った。 本実験結果 を基に,現
行の鉄道設計基準への適用性 について検討 した結果,高
強度材料 を用いた部材の荷重一変位関 係は,普
通強度の材料 を用いた部材 と同様な設計式によってl'ノモね評価で きることが明 らか となった。 キーワート・:
高強度鉄筋,高
強度コンクリー ト,柱
部材,変
形FL能,耐
震性能 目 次 表1
試験体 の諸元 I)S つ.(υ/o, ぜ んL「爾 順 釣 力 つ¨(比, Vu・ L♂ Z_6ユ ` ヽ1,Zり I)A一け6 c Lc4i bl)295A― l)13 Z.6Ь Uも l)7も5-υ6 ctc lZ 0.16 ZUミ)υ()もb― υttυ 上6不 1.ZU Uミ)1)/bb― υ() cとclZI ∪,16 Z.( Uもυ685-υ10 上()イト 1。とヽリ Uもυ785-υも c tclZI 0,16 Z.ZI
0.
5C51 4 育 マ い 0 い
区
〇 銀 ∞ 5C54,4 . 寸 寺 い 0 吟 〇 劇 ∞ 320 320 320 24 24 21 マ ∞ ∞ , 〇 アクチュエータ 載荷方 向 一 0 0 ③ = い マ ⑬ 肉 飩 〇 マ ∞ = 〇 ヽ 中 ⑬ ト 〇 〇 [ ︻ = N ︼ O W ∞ = O ω 出 Θ ト NO t 抽 方 向鉄 筋 :SD295A―D13 杵鉄 筋 ISD295A―D6 (135° フック) iSD295A―D13 :USD785-D6 (135° フック) 図1
試験体の配筋 N03,No 4 軸 方 向鉄 筋:USD685 D10 杵鉄 筋 :USD785 D6 筋 鉄 向 筋購
紡
繊
No l No 2 No 3 No.4 表3
コンクリー トの材料試験結果 No l No.2 No.3 No.4 37000No.1と
帝鉄筋 のみ に高強度鉄 筋 を用 いたNo.2,お
よび 帯鉄 筋 と軸方 向鉄 筋の両方 に高強度鉄筋 を用 いたNo.3,No.4に
おいて,曲
げ耐力お よび曲げ・せ ん断耐力比が で きるだけ等 し くなるように決定 した。No.1∼No.3は
普通 強度の コンク リー ト(17.8∼28.3N/mm2)を
用 い,No 4は ,目
標強度 を80N/mm2と
した コンク リー トを 用 いた。 また,帯
鉄筋 の定着 方法 は,N01と
No.2は
1 35° フ ツクを使用 し,No.3と
No.4は溶接 閉鎖 型 と した。 なお,試
験 体設計時 の耐 力計算 にお いては,鉄
筋 強度 (阜iイ立:fЛ m) (溶接F朔鎖 型) には規格値 を,コ
ンクリー ト強度 には予測値 と して,N
olヽNo.3に
関 しては24N/mm2を
,No 4に
は 80N/m m2を用いたの 帯 鉄 筋 に高 強度鉄 筋 を用 い る こ とで普通 強 度 の もの を用いた場 合 に比べ て
,帯
鉄筋比 は0,44%か ら 0.16%に 減 少 してい る。 また,軸
方 向鉄 筋 に高 弾 度鉄 筋 を使 用 す る こ とで,軸
方 向鉄筋 比 は2.68%か
ら 1.200/Oに 減少 してい る。 試験 体 に使 用 した鉄筋 お よび コ ンク リー トの材料試 験結果 をそれぞれ表2,表
3に
示 す。 コ ンクリー トの材 料試験 値 は,封
か ん養生 したテ ス トピースの載 荷試験 時のデー タである。2.2
載荷方法 載荷 は,ス
タプ を反力床 に固定 して試験体 上部 に水 平 力 を加 え る カ ンチ レバ ー式 と し,軸
力 は載荷 してい ない。 載 荷 サ イ クル は,軸
方 向鉄 筋 にSD295Aを
用 い たNo。
1,No.2に
関 して は,0 5Py(Py:降
伏 荷 重 の計 算 値),0.75Pyを
正負各l回
ずつ繰 り返 し,そ
の後 Iδy (δy:降
伏 変位),2δ
y,3δ
y・…と降伏変位 の整数倍を各3回ずつ繰 り返す漸増定変位 正負交番載荷 とした。 軸方向鉄筋 に
USD685を
用 いたNo.3,No 4に
関 しては, 降伏 変位がSD295Aを
用 いた試験 体 に比べ2倍
程度 に なるこ とが予測 されたため,降
伏 以後の繰 り返 しをo5
δyピ
ッチ と して同 レベ ルの変位 にお ける繰 り返 し回 表2
鉄 筋の材料試験結果 耳I張 強唐 (N/mlnツ) ノ . 4068 , ∞ Φ ③ 苛 〇 ∞ ∞ 止 T │ 植 相 畔 び 名 降 伏 強 層 デsν s/剛 2) 耳革′十係孝t Es(氏/縦
) り13 3bb dD295A D6 444 SD295A 368 X5h Uも1)785 711 10/0 l)上 /11 上tJ3(,Ull uもυrt,() υ0 1リイ(, 186UU0 ′ィ(Mm.2) Lヽ百盟 度 営卜1互 呼(り`今苫色 IX―Ih-10H 28.ヽ 狂 Z上-lb― Z(,H 33.υ 1/.も 32.3 ↑王 18-15-10H Z5 5 夕1-15-ノ(〕H Ztt Z ス タ フ 本主 目標 強度80Nん 紆 81.1 ZI-lh―ZOH Z呂.0表
4
試験体耐力の実験値 と計算値の比較 試験体 Pyexp: Pyexp:最大荷童 の 数がで'きるだけ等 しくなるように して載荷 を行った。3.実
験結果 および考察3.1
曲 げ耐力 各試験体 の終局状 態 に大 きな違 いは無 く,柱
脚部 に形 成 された塑性 ヒンジにおいてかぶ リコンク リー トカ漂1落 し,軸
方 向鉄筋 の座屈,破
断 を伴 い耐力低 下 したの その 破壊経過か ら曲げ破壊 と考 え られる。 各試験体 の降伏耐力お よび最大耐力の実験値 と計算値 の比較 を表4に
示す。 曲げ耐力 の計算はフ アイバーモデ ル を用いて,以
下の条件 で行 った。 (1)降 伏耐 力 は最外 縁 の軸 方 向鉄 筋が材 料試験 にお け る降伏 ひずみに達 した時点 とする。 (2)鉄 筋 の降伏 強度,弾
性係 数 には,表
21こ 示す材料 試験結果 を使用す る。 (3)コンクリー ト強度 には,表
3に
示す載荷時点 にお ける圧縮強度 を使用 する9 (41コ ンク リー トの終局 ひず みは,No.1∼No.3に
つ い て はc'cu=0・0035,高
強 度 コ ンク リー トを用 い たNo.4に
関 して は「 コ ンク リー ト標準示方書 ・設計 編J。1こ準 じて 0.Oo25と して計算す る。 表4に
示す ように,降
伏 お よび最大耐力 の実験値 と計 算値 の比 は0。98∼1.17で あ り,高
強度鉄筋 を使用 したN
o,2お よびNo.3に関 して も通常 のRC部
材 と同様 な精度 で計算 されている。 また,高
強度 コンクリー トを使用 し たNo.4に
関 して も他 の試験体 と同様 な精度 で耐力 を算 定 で きている。3.2
荷重一 変位関係の計算 各試験体 の荷重 一変位履 歴 曲線 の実験値 と計算値 を図 2∼図5に
合わせ て示す。包絡線 の計算値 は「鉄道構造物 等設計標準・同解説 (耐震設計)」"(以
後,耐
震標準 と 記す。)に
もとづ い てM一
θ関係 を算定 し,こ
れ を P― δ関係 に変換 した ものである。計算値の各折 れ点の算定 において,高
強度鉄 筋,お
よび高強度 コンク リー トを使 用す る こ とで耐震標準 に記 される式 に関 して特別に考慮 した点 について以下 に記す。(1)第
1折 れ点(C点
)c点
は曲げひび割れ発生点であ り,曲
げモー メ ン トは Ca 100 50 0 -50 -100 夕 も く 畔 < -30 -40 0 40 水平 変 位 (mm) 図2
荷 重―変位 曲線 (No.1) 東急建設技術研究所報No,27 80 80 80 夕 も く 畔 < 100 50 0 -50 -100 と00 ■テ 50 ギミ 0 ‐と -50 -100 -80 -40 0 40 水平 変 位 lmm) 図3
荷重 ―変位 曲線 (No.2) -80 -40 0 40 水平 変 位 (mm) 図4
荷重―変位 曲線 (No.3) 夕 も く 畔 柊 100 50 0 -50 -100 -80 -40 0 40 水平 変 位 (mm) 計算 Y 計算値 十 ―ロー 計算 80コンクリー トの縁引張応力が「鉄道構造物等設計
標準・同解説
(コンクリー ト構造物
)」3)(以後
,RC標
準 と記す。
)に
示す部材寸法を考慮 した設
計曲げ強度に達する時として定義されている。
R
C標
準では設計曲げ強度の算定式の適用範囲と
して,メ
cが 20∼50N/mm2の
コンクリー トとさ
れているが
,本
検討では デ
'c■80N/mm2の
コン
ク リー トを用 いたNo.4に
関 して も,RC標
準 に 示 され る式 を適用 した。(2)第
2折
れ点(Y点
)Y点
は引張鉄筋が降伏す る点である。Y点
を算定す る にあたっては,耐
震標準 に示 される考 え方 をその まま準 用 した。(3)第
3'Fれ
点(M点
)M点
は最大水平荷重 をほlま維持 で きる最大 変位点 とし て定義 され,M点
の部材角は(1)式に よ り求め られる。 汐‖=♂
"′ +′l,l"+ら′ブ(1)
ここに, ′‖:M点
における部材角 らriM点
における軸方向鉄筋の抜 け出 しに よる部材 角 ノ脚ドM点
における塑性 ヒンジ部 の回転角 フ′ll,:M点における塑性 ヒンジ部以外の回転角 この うち,
ν即 `は(2)式に よ り算定 されるし 0.021々,ッ0・ ρlγ +0・013
0,79ρ ′+0.153
(2) ここに, たH。 :帯 鉄筋強度 を考慮す る係数 ρw i帯
鉄筋比(7ο ) P′:引
張鉄 筋比(7ο ) 本検討 では,高
強度帯鉄筋 を用いたNo2ヽ No,4試
験 体 につ いて,1lυの値 と して帯筋 の降伏強度 の規格値 785N/mm2を 345N/mm2で
除 した値228を
用いた。 これは,RC標
準 に示 されてい るsD295,SD390の
たⅢっの値 が,S
D345の
規格値 を基準 として決定 されてお り,sD295,S
D390の
場合 は各 々の規格値 を 345N/mn12で除 した値 に よ り定め られていることに基づ いている。 また,デc■80N/mm2の
コンクリー トを使用 しているN
o.4に関 して は,M点
の 曲げモーメン トを算出す る際 に コ ンクリー トの終局 ひずみ c'cuの 値 を,「
コンクリー ト 標準示方書 ・設計編Jに 準 じて o.Oo25と した。 (41 第4折
れ点(N点
)N点
は,降
伏荷重 を維持 で きる最大変位 と して定義 さ れ る。N点
を算定す るにあたっては,耐
震標準 に示 され る式 をその まま準用 した。 表5
荷重 一変位関係の実験値 と計算値の比較 試験体 Ca PneⅥ):M点 荷童の Pnexp:N点荷重の計算値3.3
荷重一変位 関係 の履歴 曲線 図2∼図5よ
り,い
ず れの試験体 において も計算値 と 実験値 は概 ね整合 してい る。表5に
荷重 一変位 関係 の計 算値 と実験 値 の比較 を示す。 帯鉄筋 にのみ高強度鉄 筋 を使用 したNo.2と No.1と を 比較す る と,そ
の履歴 曲線 は,履
歴面積の大 きな安定 し たループ を祐 き,同
様 な破壊性状 を示 した。 ただ し,表
5に
示す ようにNo.2の
場合 には,最
大耐力点以後の負 勾 配域 にお け る荷重 の低下がNo.1に
比べ て大 き く,計
算値(77,70kN)に
対 して も危 険側 の評価 (cxp/cal=o.75)と
なってい る。 この原 因は,No2の
帯鉄 筋 は柱偶 角 部 において 135° フ ツクによ リコアコンクリー トに定着 されてお り,軸
方 向鉄筋 の座屈 開始 後 に塑性 ヒンジ区間 の帯鉄筋の フ ックが抜 け出 し,帯
鉄筋 による拘束が失 わ れたためである。帯鉄筋 を高強度化 して帯鉄 筋量 を減 じ た場合,加
工形状 を溶接 閉鎖型 とす るな どの対策が必要 と考 えられる。 軸方 向鉄 筋 に高強度鉄筋 を用 いたNo 3は
,普
通 強度 鉄筋 を用いたNo.1,No.2に
比べ て残留変位 が小 さいた め に履歴ループの囲む面積が小 さくなってい る。 これは 軸方向鉄筋 の違 い による もの といえる。 また,帯
鉄筋 を 溶接 閉鎖 型 と したNo.3は
,No.2に
比べ て最大耐力以後 の耐力低下が緩やかで,計
算値 と良い整合性 を示 した。 これは,帯
鉄筋 を溶接 閉鎖型 とす るこ とによ り,軸
方 向 鉄 筋の座屈 に姑す る拘束が高め られた効果 と考 え られる。No.4試
験 体 は高 強度 コ ンク リー トと高 強 度鉄 筋 を併 用 した試験体 であ り,No.3試
験体 と同様 な履歴性状 を 不 してい る。 また,各
試験 体 の降伏変位 を比較す ると,軸
方 向鉄 筋 に高強度鉄筋 を使用 したNo,3,No.4は
,普
通鉄 筋 を用 いたNo.1,No 2に
比べ て径お よび本数 を減 じたために ひび割れ発生後 の剛性が小 さくなること,高
強度鉄筋 の 降 伏 ひず み (3680μ)が
普通鉄 筋 の降伏 ひず み (1890 μ)の
約2倍
であることな どか ら,降
伏変位 が2倍
程度 になった。3.4
残留変位 図6に
各試験体における変位復元率 (ピーク変位から θ mexp tklN) exp/cal Pacal (kN) 0.tJ6 1.06 77.70 1 1 ど.80 1.Ub 78.31 7.50 1.01東急建設技術研究所報No 27 ︵じ 黒 般 N 築 翌 ヽ契 起 計 ︵ざ ︶ 難 恨 超 鶯 ■ 萩 里 蝉 熙 へ , 粕 100 90 80 70 60 50 40 30 一 NO.2 。一―No 3 -△
No.4
0 10 20 30 40 50 60 70 ピーク 変位 (mm) 各試験体 の変位復元率 の推移 25 20 15 10 5 0 一 い 一 ・ “ ―●―‐No.1-No 2
-―
い`fo 3 古 N!ユ 20 40 60 水平 変 位 (mm) 80 0 5000 10000 15000 20000 25000 軸方向鉄筋ひずみ(μ ) 図7
軸方向鉄筋ひずみの縦断分布(No.2) 図9
等価粘性減衰定数 用 いたNo.2は
,水
平変位DH=39,2mmの
時点で降伏範 囲が 1.5d程 度 であ り,No.3に
比べ て軸方向鉄筋 の降伏 範 囲が広 くなってい る。 一方,フ
ーチ ング内部 の ひずみ は,No.2に
比べ て軸 方向鉄 筋量 が少 な く,鉄
筋径 の小 さい影響 で,No.3の
方が大 き くな ってお り,塑
性化 している範 囲 もNo.3の
方が広 い。 以上 の こ とか ら,No.2と
No.3で
は試験体の水平変位 の うち,柱
部分 の変形 に よる成分 と軸方 向鉄筋 の フーチ ングか らの抜 け出 しによる成分 の占める割合が異 な り, No.31よNo.2に
比べ て抜け出 しによる変形の割合が大 き い と考 えられる。抜 け出 しに よる変形 は フーチ ング内の 軸方向鉄筋 の ひずみ分布 か ら求め られる。高 強度鉄 筋 は, 普通 強度鉄筋 に比べ て同一荷重 レベ ルに載荷 した後 の残 留 ひずみが小 さ くなるこ とに加 え, フーチ ング内部 の軸 方向鉄筋は,柱
部 の理性化 区間 に比べ てひずみ値 も小 さ い こ とか ら,除
荷す るこ とに よ りひずみが復元す る度合 が大 きい と考 え られ る。 そのため,柱
部分 の軸方 向鉄 筋 の塑性範囲が小 さ く,抜
け出 しの大 きいNo.3の方が No.2に
比べ て残留変位が小 さ くなった と考 え られる。3.5
等価粘性減衰定数 図9に
等価粘性減衰定数 と水平変位 の関係 を示 す。等 価粘性減衰定数 は,軸
方 向鉄筋 に普通鉄筋 を用 いた場 合 には20%程
度 で あ るの に汁 して,軸
方 向鉄 筋 に高 強度 鉄 筋 を使用 した場合 には15%程
度 であ つた。 これ は, 高強度の軸方 向鉄筋 を用 いた場 合 には残留 変位 が小 さい ことに起因 している。 一方,試
験体No.3と No.4を比較す る と,等
価粘性減 衰定数 は同様 な傾向 を示 してお り,軸
力 を導入 していな い本実験では,高
強度 ヨンク リー トを使用 した影響 は小 さか った@4.
まとめ 高強度材料 用 いたRC柱
部材 につ いて交番載荷試験 を 図6 ︵ E g ︶ 翠諦 菌 @ 0 オ昌 出 熙 蝉 ︵E E ︶ 製 滞 菌 G a 方 塁 齢 四 禦 図8 0 5000 10000 15000 20000 25000 軸 方向鉄筋ひずみ(μ ) 軸方向鉄筋 ひずみの縦断分布(No.3) 残留 変位 までの変形量 を ピー ク変位 で除 した値)の
推 移 を示 す。軸方 向鉄筋 に高強度鉄 筋 を用 いたNo.3,No.4
は,普
通鉄筋 を用 いたNo.2に
比べ て残留変位 が小 さく なる傾向 を示 した。 図7お
よび図8に
それぞれ試験体No.2,No.3の
正倒 載荷 時 に引張 を受 ける軸方向鉄 筋 の降伏 以後 の各 ピー ク における柱 高 さ方向のひずみ分布 を示す。 柱 部分 の ひずみ を見る と,軸
方 向鉄筋 にUSD685を
用 い たNo.3は
,水
平変位DH=213mm(降
伏変位 の 1.5 倍)以
降 の降伏範 囲が柱基部 よ り約Id(d:断
面 の有効 高 さ)の
区 間 とな っている。 これ に対 して,SD295Aを
※DH:水
平変 位 1 5d ―――‐DH'72 -I― DH=153-DH=230
-と
)H=311 -△―DH=392-DH=469
-DH=538
μ み: 1式
劉
メ
朝
※DHi水
平変 位 ld 一 DH=と30-DH=213
-Ett DH=″84-DHi35 3
-DH=42.4
-DH=497
-DH=566
み 3680行い
,今
回実験 を行つたパ ラメータの範囲において以 下‐ のことが確認で きた。(1)高
強度材料 を用いた部材の荷重一 変位関係 は,普
通強度の材料 を用いた部材 と同様 な設計式で料、九ね 評価で きた。(2)高
強度の軸方向鉄筋 を用いたケースでは,普
通強 度の軸方向鉄筋 を用いたケースに比べて残留 変位 が小 さくなる傾向を示 した。(3)高
強度の軸方向鉄筋 を用いたケースでは,水
平変 位量 の うちの抜 け出 しによる変位成分の占め る害J 合が普通強度の軸方向鉄筋 を用いたケースに比ベ て大 きくなった。(4)高
強度の軸方向鉄筋 を用いたケースでは,等
価粘 性減衰定数が普通強度 の軸方向鉄筋 を用いた場合 の75%程
度 となった。 謝 辞 本論文の内容は,(財
)鉄
道総合技術研究所 と実施 した共同研究の一部である。本研究を進めるにあた り,多
大なご指導 ・ご協力 を戴 きました (財)鉄
道総合技術研究所 コンクリー ト構造の方々に謝意 を表 します。 参考文献 1)神 川安之助・津吉毅 :東 北本線赤羽駅付近高架化工事の加工,日 本鉄道施設協会誌,1998.H月号, pp 864∼866, 2)鉄道総合技術研究所編 :鉄 道構造物等設計標準 。同解説 (耐震設計),九
善,1999年 10月 3)鉄道総合技術研究所編 :鉄道構造物等設計標準 ・同解説 (コンクリー ト構造物),丸
善,1999年 10月 4)土 木学会編 :平成 8年 制定・コンクリー ト標準示方書 (設計編),1996年
3月 1998年 H月DEFORMATION CAPACITY OF RC COLUMNS USING HIGH STRENGTH
Ⅳ【ATERIALS
T.Kuroiwa,M.Okamoto,alld T.Miyagi
By using high strcngtt concrcte and/or rcinforcemcnt for thc railway stュ Ictu■S, it is possiblc to atternpt ccononlical
cfficiency and iコnprovcmcnt of the、vorkability and high quality of thc structurcs。
In ordcr to ψply high strength matcttah to RC mcmbcrs,it is neccssaI「y to Cianfy tllc basに pЮpcrties such as ultimatc capacity of scction and defomttion pcrfol■ lancc,and rcmcct thcnl to dcsign.To invcstigate the ultimatc capacity and dclomation pclfom■ ancc,thcrcforc,cyclic ioad tcsts wctt conducted on RC co11lmn mcmbcrs using hig1l strcngth matc前 als.
This Papcr descdbes thc applicabJity of ordhlary dcsign codes to RC membcrs using higli strcngth matcriaに ,based on lom―