I
香川県綾南町の事例
篠 原 重 則
緒言 農産物が農村の生産者から都市の消費者に流 通する方式は、中央卸売市場・地方卸売市場を 経由して流通するのが主体であった。しかしな がら近年は市場外流通とよばれる、卸売市場を 経由することなく流通する生鮮食斜晶の比重が 増しているといわれている1)。その市場外流通 のなかで、近年注目されているのは、地方自治 体や農協などが直売施設を開設し、そこで農村 の生産者が都市の消費者に野菜・果実などを直 接販売する直売方式が増加していることであ る。 このような直売施設については、農水庁の本 庁2)や各地域の農政局などが実態把握3-9)にの りだしている。しかしながら、全国を通して統 一的指標にもとづく農林水産物の直売施設・直 売活動に関する実態調査は、農水省の消費統 計室において、2004年度にようやく実施され、 2005年5月にその概要1o)がようやく発表された ところである。農林水産物直売に関する官庁統 計が遅れたのみでなく、農林水産物直売に関す る研究者の全国的研究組織も、2005年3月によ うやく結成された状況である。 農林水産物直売に関する研究1白5)は、1990年 代になって盛んになるが、その直売事業が各県 の具業普及所の生活改善運勣の一環として取り あげられたものが圧倒的に多い。その研究を通 読すると、①流通論の視点を重視した研究、② 小売業・マーケティングの観点を重視した研究、 ③消費者の行勤の観点を重視した研究、④交通 −107 拠点・グリーンツーリズムを重視した研究に大 別できるが、掘田学の指摘しているように、直 売事業が農村地域の活性化にどのように寄与し ているかの視点に乏しいと言われている。 地理学の分野で、農産物直売を手がけた研究 としては、鷹取泰子・岡橋秀典の論考がみられ る。このうち庸取の研究16)は、埼玉県の115カ 所に及ぶ農産物直売所の立地展開とその類型化 を試み、さらに都市近郊型と観光地隣接型の晨 童物直売所の地域特性を対比している。一方、 岡橋の研究17)は、主として中国・四国地方の農 産物直売所の成立の背景をさぐり、さらに東広 島市での実態調査によって、農産物直売所の類 型区分を行い、その存立基盤を究明しようとし ている。両者の研究は農産物直売についての地 理学の研究に先鞭をつけたものとして評価され るが、先述の農業研究者の研究同様、直売事粟 が地域社会の活性化にどのように連動したかの 点は充分に解明しているとは言いがたい。 筆者は元来、過疎山村の研究を専門としてき た地理学徒である。当初は四国山地の過疎山村 の変容と集落の再編成が、その山村の地域特性 との関連のもとに、どのように進展していった かに興昧を覚えて18-19)いたが、1990年代半ばか らは過疎山村の活性化をいかに図るべきかに関 心が向っていった2o)。山村を深訪するなかで、 過疎と高齢化に悩む山村のなかで、最も活況を 呈しているのは、農産物の直売所と、それに参 加している農家であるとの認識に至った。 1990 年代末から2000年当初に行った愛媛県日吉村21)謂..l喘s='“四㎜---㎜揃l- sl医鎖1……,。mn胆回脂誤膳1回 『 眉m言宍│尚 膳皿 回,忽FI尚癩ii自 ・白 Wルル││頭§ご し j l' 写真1 綾南町滝宮を貫流する綾川の清流 (2005年1月) と中山町22)の農産物直売と山村の活性化に関す る研究はその認識のもとに始めた研究の一部で ある。 2003年度から科学研究費の交付を受けて 実施している「農林水産物の直売事業による農 山漁村の活性化」に関する研究23-28勺よ、このよ うな認識のもとに推進している研究であり、本 研究はかかる研究の一環をなすものである。 H 本研究の目的 香川県を代表する食文化はうどんである。総 合食料局消費流通課の資料29)によると、香川県 のうどんの生産量は、全国の22%を占め、全国 に冠たるものがある。香川県の資科によると香 川県のうどんの消費量3o)は、男性310玉、女性 165玉となっている。2005年販をぬきうどん全 店制覇攻略本3問こよると、香川県のうどん店数 は811を数える。うどん粉の原料となる小麦の 栽培の盛んなのは、高桧市と中讃地方の丸亀 市・坂出市・善通寺・綾歌郡等であるが、今回 取り上げる綾南町は、高松市と琴平町の中間に あり、そこに道の駅「うどん会館」があり、香 川県のうどん文化の普及の一つの核心地の機能 を果している。本報告は「農林水産物の直売事 業による農山漁村の活性化に関する研究判の 一環として、中讃地方の綾南町に事例を求め、 うどん文化の普及を核に発表するものである。 m 綾南町の地域特性 写真2 滝宮の宿場町(2005年11月) 川県の基盤岩をなす花尚岩地帯が広く分布して いる。その花肖岩地帯には新生代第三紀に激し い火山活動が起こり、安山岩等が噴出し、その 後の差別侵食によって、台地状のメサ・円錐状 山容のビュートなどの山地が卓越するところと なっている。綾南町の地形は広く花肖岩のおお うところであり、そこにメサ・ビュートの山地 がそびえるのを特色とする。阿讃山地に源を発 し、坂出市に貫流する綾川やその支流の富川は 段丘状の地形を形成するが、それは新生代の洪 積台地であるが、おおむね水田に利用33)されて いる。気候は瀬戸内式の温暖少雨を特色とし、 町域の年降水量は1100mm34)余であり、しばし ば瀋漑水の不足に悩まされてきた。律令時代の 886年(仁和2)から890年(寛平2)菅原道真が 讃岐の国守となるが、当時の国府は、綾川を下 る4kmの現坂出市府中にあった。近世初頭に は丸亀藩から高松藩となり、高桧藩主が金刀比 羅宮に参詣する金毘羅街道を開通させ、現町内 の滝宮・陶などに宿場町が形成35)された。旧金 毘羅街道は国道32号となり、国道に洽うよう に、琴平電気鉄道も1929年(昭和4)には開通 する。 綾南町の1960年現在の人口は8ユ08であり、 農家戸数は2、350戸で、うち専業農家が55%、 第一種兼農は28%、第二種兼農は17%であっ た。下って2000年には、人□は19、262となり、 農家戸数は1、314戸と減少している。農家の内 綾南町は香川県のほぼ中央に位置する。南方 訳は主栗農家8%、準主業農家21%、副業的農 は徳島県境に阿讃山地が走り、その北方には香 家71%となっている3‰高松市と中讃地方の主 −108−
町洞 ・ m眉 ⑤瓢副 ]贈 。、。。尚1宍万懸丿斐l尚尚=爽搾1.聯⑩円 言に爪1⑤言言副回言言言胆言言回暫 配渋 ………, 皿囲荒図言溺言言言詣朧膳朧題鎖詣皿賠朧賜皿 一 −` 論端肖。尚│市搾゛│ 甑 写真3 竜宮の滝宮天満宮(2005年11月) 要都市一丸亀市・坂出市・善通寺市にも近く、 脱農家が進行しているといえる。 Ⅳ うどん会館の機能 綾南町の滝宮は、役場のある町の中心地であ るが、弘法大師と共に遣唐使として派遣された 智泉が、そこに居住する姉夫婦に麺を馳走した ところから、香川県のうどんの発祥地として伝 えられている几その滝宮は、高松∼琴平問に 通じる高松街道最犬の宿場町で、問屋場には馬 が常時15∼20頭いて、金毘羅詣りをする旅人が 旅龍で1泊するのを常としていた。綾川に望む 滝宮は、国司として赴任してきた菅原道真が、 一時国司庁を移して政務を執っていたところと 伝えられ38)、明治初期には6基の水車小屋があ り、明治末から昭和初期には6戸のうどん屋も あり、うどんとの関係の深い集落39)であった。 1997年(平成9年)道の駅を兼ねたうどん会 写真5 道の駅の「うどん会館」(2005年10月) 隨F……lj奏賜守陽瞑昌 よ ……11于,│゛ 作万 市回鞭聚審 j -'吻' ………゛尚尚………苓1白回 恍言言靉酉W … ……万 、 ご惣き物妬こ腸 し 窓邸胆§ ] ]評言諮 写真4 滝宮天満宮の合格祈願の絵馬 (2005年11月) 館が設立されたのは、址元住民が滝官とうどん の関係を強く意識していたことによるといえよ う。狭義の「うどん会館」では手打ちうどん作 りを体験し、またうどんメニューを提供するレ ストランでもある。広義の「うどん会館内」に は、農産物の直売施設もあり、農協の直売組織 に加盟している組合員が各白農産物を搬入し、 具蛮物の委託販売もする。「うどん会館」の立 地点は、国道32号と綾川の交わる綾南町の中心 地であり、菅原道真ゆかりの滝宮天満宮を指呼 の間に仰ぐ位置にある。 この「うどん会館」は、綾南町・香川農協・ さぬき麺業等域外の民問企業2社の出資からな る第三セクター綾南プラザが運営している。施 設の建設・整備等には4.7億円を投じ、農林水 産省の地域農業基盤確立農業構造改善事業を 活用して建設された。 2006年の年間売上高は 2.3億円であり、うち農産物直売関係が1.1億円、 写真6 うどん会館のうどんレストラン (2005年10月) −109−
写真7 うどん作りの体験学習(2005年12月) うどんレストランが3、900万円、その他が800万 円となっている。 狭義の「うどん会館」は、うどん料理を提供 するレストランであるが、その一角には、うど ん作りの体験コーナーがあり、香川県内外のう 写真8 うどん作りの体験学習(2005年12月) 徳島県三好郡の井川小学校の生徒と父兄 どん作りの体験学習の場として利用されてい る。うどんレストランを利用する来客は主とし て近隣の都市住民であるが、そのうどんは昧が 良いと好評である。 綾南町うどん会館研修会の来客の発地(2000年) 注)うどん会館来客者名簿より作成 −nO−
表1
綾南町「うどん会館」への来訪者の属性
とうどん会館の評価(2005年)
①性別 男 13(52.0) 女 12(48.0) ②年齢 19歳以下 0 20∼29歳 0 30∼39歳 2(8.0) 40∼49歳 3(12.0) 50∼59歳 10(40.0) 60∼69歳 7(28,0) 70∼79歳 3(12.0) 80歳以上 0 ③ 来訪形態 個人 3(12.0) 家族 18(72.0) 隣人 2(8.0) 団体 2(8.0) ④ 利用交通機関 徒歩 0 バイク 0 白家用車 23(92.0) 営業車 2(8,0) ⑤ うどん会館によく来ますか よく来る 4(16.0) ときどき来る 14(56.0) 初めて来た 7(28.φ ⑥ うどん会館をどう評価しますか 昧がよい 11(44.0) 交通がよい 13(52.0) 周囲の景色がよい0 その他 1(4.0) ⑦ ふれあい直売所には本日行きますか 行く 13(52.0) 行くかもわからない10(40.0) 行かない 2(8.0) 注)アンケート調査(2005.12.10) ( )内は回答者総数25に対する百分率 表3 綾南町権現集落の農家数・経営耕地面 積の変化(1970∼2000年) 1970年 1980年 1990年 2000年 総戸数 26 28 28 29 農家数 25 25 23 20 専農 一兼 二兼 13 5 7 2 13 10 3 1 19 2 3 14 非農家数 1 3 5 9 農家人□ 男 女 121 56 65 112 59 53 108 56 52 99 48 51 経営耕地面積(ha) 田 畑 樹園地 206 5 22 201 7 28 207 6 − 185 5 − 作物収穫面積(ha) 稲 麦 豆類 工芸作物 野菜 花斉・花木 198 85 48 5 − 160 33 8 23 2 4 137 119 25 2 2 6 141 41 5 2 15 − ハウス面積(ha) - 4 4 4 借人耕地面積(田)(ha) - 5 12 42 注)1970∼2000年世界農林業センサス集落カードによる 2000年の農家の区分は主副別農家の区分を読みかえた 2000年の作物収穫百積は販売目的で作付した面積 一 表2綾南町「ふれあい産直市」への評価と
来訪動機(2005年)
① ふれあい産直市で最も評価するのは何か(複数回答) 買物するのによい 休憩によい うどんが食べられる 清流の近くで公園のような雰囲気がある 農家の人や直売所の人と交流できる ② うどん会館に行きますか よく行く 2(8.0) しばしば行く 1∩.0) ときどき行く 22(88.0) 3(12.0) 4(16.0) 0 1(4.0) 一 9(36.0) 行ったことがない13(52.0) ③ 本日の主な訪問地(複数回答) ふれあい産直市 25(100.0) 他の産直市 6(24.0) 訪問回数はどれくらいて 初めて 4(16.0) 毎日 0 2∼3日に1回 3(12.0) 他の都市の量販店 観光地訪問 ④ 訪問回数はどれくらいですか ⑤ 初めての肪問勣機 ロコミ 通行中に気づく 新聞・ラジオ・テレビの宣伝 町の宜伝 ⑥ 本日の買物額 300円以下 1(4.0) 300∼500円 2(8.0) 500∼1000円 9(36.0) 1000∼2000円 5(20.0) 一- 野菜・果物・花玲で評兪 安い 24(96.0) 新鮮度がよい 25(100.0) 1週間に1回 1ヶ月に1回 1年に数回 2000∼3000円 3000∼5000円 5000円以上 ⑦ 野菜・果物・花斉で評価すること(2ケ回答) ⑧ 駐車場について 大変よい かなりよい 2(8.0) 8(32.0) 農家の人の韻が見える 普通 悪い 5(20, 6(24, O ) o ) 6(24.0) 9(36.0) 3(12.0) 9 1 2 3 1 (36.0) (48.0) (12.0) (4.0) 3(12.0) 2(8.0) 3(12.0) 1(4.0) 15(60.0) 0 注)アンケート調査(2005、11.3) ( )内は回答者総数25に対する百分率。①、③、⑥は複 数回答である。 V ふれあい産直市の機能 広義の「うどん会館」の一角は農産物直売店 の「ふれあい産直市」である。農産物の出荷者 は香川県農協賛下4o)の直売組織に加盟している 農家であり、自家農園で生産した野菜・花斉等 を早朝に直売所に納人し、売れ残った出荷物は 夕方に引き取るようになっている。直売店に近 接する権現集落は直売組織に加盟する農家の最 も多い集落である。 表3は1970年から2000年の20年間の権現集落 の農家数・経営耕地面積の推移を示すものであ る。 1970年には農家数は25戸を数え、そのうち 13戸が専業農家であった。 25年後の2000年には 農家数は20戸に減少し、うち専業農家はわずか に2戸であり、第二種兼業農家が14戸、非農家 が9戸と増加している。経営耕地面積は1970年 n1−うどん会館うどんレストランの来客 (2005年12月) C S タ
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’Mr j ・ ♂か O/
が 0 200km ← ○……20人 Q・・・‥・1人綾南町の「ふれあい産直市」の来訪者の発地
注)アンケート調査(2005j1、3)による
謬冒顎副
言胆肩
写真9 うどん会館うどんレストランのメニュー (2005年12月) −n2− 写真10べ2005年10月)
評‰言
1 胆贈胆願願願願胆問 言言言言言言詰謳朧言 。。 │ , 百│││市呂呂§│12゛呂奏尚││ljll呂 jl斐l§RIIII奏叉j 鸚鸚゛j宍……….……S‥‥‥, S 、. '゛ 。・. ,,`゛ N7 ゝ 八│…… 。゛。^IS゛M i 2 - 詮誤叫, f`腿。‘'゛、゛゛、 '‘ S ・ ・・ ゛ 謳膳M謬冒│ ヽ,^ … …湊 ヽ‘回iR ゛ 1 . 肖 ゜、 `鯛撫、 §麺..-、.'` ヽ-`` 写真13綾南町権現集落のブロッコリー圃場
(2005年11月)
一 =j======================================== 塵 ̄|騨 宍m聯 7一黙と 。。..。。 訃 。。回呂隨読言膳訟言言□.言言賠四偏回ヲ囲朧願識窓鸚宍 写真15 綾南町権現集落の野菜圃場 (2005年11月) 一 写真12 写真14 写真16 ふれあい産直市の花斉コーナー (2005年10月)綾南町権現集落のナス圃場
(2005年11月)
綾南町権現集落の花斉(手前)・
野菜(前方)圃場(2005年11月)
113−専業鵬家 兼業鹿家 非農家 疸売店出荷農家 道路 水域 水稲跡 小麦 野菜(共同出荷用) 野菜(直売店出荷・自給用) 花木 荒地 山林・竹林 図3 綾南町権現の土地利用の現況(2006年3月) 注)実地調査によって作成 の233haが、2000年には190haに減少し、20年 家は稲作に集中し、飯米自給的な農家となり、 問に減反政策による水田の減少と、背後の山腹 晨家の2極分解が進展していることが読みとれ 斜面のミカン園の減少により、1970年の耕地面 る。 積の32%に当る43haが減少している。工芸作 としては1970年に48haあったものが2000年に VI 香川県の小麦産地と小麦の栽培方法 は2haに激減したが、それは1970年代に葉タバ (1)香川県の小麦生産量の推移 コの生産性の低下による壊滅的な減少を反映し 香川県は温暖少雨の気候条件と扇状地の卓 たものである。 越する乾燥した気候条件に恵まれ、全国有数 図3は綾川の西方にある権現の土地利用状況 の麦類の栽培の盛んな県であった。 1957年(昭 を示す。これによると10戸の直売店出荷の農家 和32)の農林省統計表によると、全国の麦類の があり、彼等は専業農家か第1種兼業農家であ 栽培面積が156万町歩であるのに対し、香川県 り ブロッコリー・ナス・キュウリ・キャペツ の麦類の栽培面積は3.6万町歩(全国の2.3%)と などを栽培しているが、一方では第2種兼業農 なっており、同年の香川県の小麦の生産高を - 114−
生産星困
写真17 綾南町櫓現集落の小麦畑
(2005年5月)
みると、2.7万t(全目の2%)を占めているが、 全国的にみると、北関束、長野・三重りヒ九州 などに次いで、岡山県と共に全国有数の小麦産 地の地位を占めている。香川県の発行している (さぬきの夢2000ガイドブック41)」によると、明 治中期には香川県内で1万haの小麦が栽培さ れ、昭和初期には約2万haの小麦が栽培され ている。第2次世界犬戦後から1955年ころまで は1万ha程度の小麦が栽培されていたが、農 業の機械化や除草剤の普及によって、1962年 (昭和27)には1.8万haの小麦栽培を誇り、第2 次世界大戦後の小麦生産のピークに達した。し かしながら、昭和30年代以降経済の高度成長と 共に麦価が下落し、麦作農家の生産意欲が低下 し、その上、1963年と1975年の小麦の収穫期に おける長雨による大披害で香川県の小麦の生産 量が減滅したことは、図4に示すとおりであ j 栽 培 面 積 陥 C 2 0 , 0 0 0 1 8 , 0 0 0 1 6 , 0 0 0 1 4 , 0 0 0 1 2 , 0 0 0 1 0 , 0 0 0 8 , 0 0 0 6 , 0 0 0 4 , 0 0 0 2 , 0 0 0 0写真18 綾南町権現集落の成熟した小麦畑
(2005年6月)
る。 (2)「さぬきの夢2000」の開発 うどんブームにわく香川県ではあるが、1965 年ころから小麦生産は激減し、さぬきうどんの 原料はオーストラリア産小麦(ASW)にとって 変られる。このような状況の中、県内有志から 「さぬきうどん」の原料は香川県産小麦でとい う声が高まり、香川県農業試験場によって1991 年(平成3)ころから、さぬきうどん用の高品 質小麦の開発がスタートする。新品種はめんの 食感にすぐれた品種とめんの色にすぐれた品種 を人工交配し、バイオテクノロジーの手法に よって、8年間の短期間に育成される。新晶種 は「さぬきの夢2000」として品種登録42)される が、それは香川県のうどん業界の全面的協力に よって、西暦2000年に登録されたことによる。 6 0 , 0 0 0 5 0 , 【 】 0 0 4 0 , 0 0 0 3 0 , 0 0 0 2 0 , 0 0 0 1 0,0 0 0 0 195154 57 60 63 66 69 72 75 78 81 84 87 9()93 96 99 2002 05 図4 香川県の小麦の栽培面積の推移(1951∼2005年) 注)中国四国農政局香川農政情報事務所資料より作成 ぺ15−ダ/ / り
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積が狭いのは、この地域がレタス・青ネギ・ブ
ロッコリーなどの野菜産地で、専業農家は大部
分生産性の高い野菜栽培に力を注ぐからであ
る。
(4)香川県の小麦栽培方法
香川県の小麦の生育歴と栽培農家の農作業は
図6に示す。小麦はおおむね稲の裏作として栽
11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 小麦の生育 農作業 ←→→ 発芽 分既 → f-−−。少 哺_φ 穂形成 出穂 成熟 開花 図6 小麦の生育と農作業暦 注)「さぬきの夢2000」ガイドブック P.10より作成 −116−培される。 11月中旬にトラックターで水田を耕 起し、基肥を散有し、雑草を防除し、11月下旬 から12月下旬にかけてトラックターに播種機を 取りつけ小麦を播種する。小麦は乾燥した圃場 を適地とするので、播種後ただちに水田の排水 対策を必要とする。水田に溝を切り、水はけを よくする。 1月から2月にかけて小麦は分薬を くり返すので、水田の排水対策と同時に麦ふみ と土入れを行う。2月上旬から3月下旬にかけ て、分薬した麦株から穂が形成されるので、出 穂にそなえて2月には追肥を施す。4月上旬か ら4月下旬にかけて小麦は出穂し開花するが、 この時期に赤カビ病がしばしば蔓延するので、 赤カビ病の防除は不可決な農作業となる。小麦 は裸麦や大麦より遅く成熟するので、6月上句 が収穫の時期となる。 小麦の栽培を行う農家は、先述の権現集落に ついてみると、集落内の専業農家や第一種兼業 農家が主として担う。一方、第二種兼業農家は 飯米自給農家であり、小麦栽培農家に水田を冬 期のみ期問借地に出す者が多い。借地料は具地 委員会を通して行うものと相対取引によって行 うものと相違するが、前者の場合は10a当り 8、000円∼1万円程度であるが、後者の場合は 個人間によって異なり、麦跡を耕起して返却す る程度の者もある。 農作栗はトラックター・コンバイン等の大型 農機を駆使して行うが、トラックターは300∼ 400万円程度のものを、コンバインは300∼400 万円程度のものを使用する。これらの大型農機 市自宍………゛ ・. `2彭言 訃訃 回]] ' 呂 i 訃 丿言 ]j jJ11 1j2ll゛、・J,││ Q 、C M .・} 嗣‐ r ∧1j]],宍│ 怒 湖 ,'` yU言回J、]三言 這' `言 ' 回言皿面諮。 ビ 。m昌 m陽ヲツ濯IMM尚奏 , .。鰐゛竺回言 回言言言乙 回聡贈白尚簸順 m 写真19 丸亀市南郊の宮池とビュート地形の飯野山 2006年公開の「UDON」のロケの舞台となった堪所
は従来稲作等に使用していたものを転用する
が、新期に購人する者にとっては、莫大な投資
であり、農業認定者が国の袖助事業を活用して
購入する。
収穫の終った小麦は綾歌南部農協のカント
リーエレペータによって格付けされ乾燥され
る。製粉は坂出市や観音寺市の製粉業者の手
によって行なわれ、それが製麺所等に出荷され
る。
Ⅶ 中讃地方のうどんツアー (1)讃岐うどんの人気 香川県の郷土食文化としては、うどんが隔絶 した存在である。四国経済遵会合が2007年2月 15日にまとめた観光資源の認知度調査による と、2006年公開された「UDON」の影響もあ り 四国域外3,300人の回答による。讃岐うど んは認知度99、2%、実際に食べた(訪れたこと がある)という体験度46.0%であり、四国内の 観光資源で、認知度・体験度共にトップにラン ク43)されている。 讃岐うどんは、コシがしっかりしており、か けうどん・ざるうどん・釜あげ・ぶっかけ・しょ うゆうどんのごとく、種類が多く、にぼしだし をベースにしていることと言われているが44)、価 格も安価であるのが特徴である。香川県では 7月2日の半夏生に、田植えが一段落し、農家 が白慢のうどんを打ち合うパーティの風習があ り、第二次大戦後4期にわたって香川県知事の 任にあった全子正則や、香川県で初の内閣総理 扇願言贈朧謳 朧題回9 圖 |蔽謳
皿 ∩面配プ?賢 ド) 言回………。・回………… 士鎖ぐプ≒ r9尚SS し … …`゛宍゛.s'1'`宍゛、` ゛ ヲ ゛│ 、 991 ';J'i‘゛‘ m回順謳自レl………゛ 偕‥│ 罰館 写真20 −117− 善通寺市郊外の田園地帯にあるセルフ サービスのうどん店(2005年11月)□回罷回回 ………。。。,。。……,.,,。。.,。、,.。詣u,W II‘l 、 E 'j万ヽ゜'2'万・、`白。  ̄ ゴグ控 顎ヅ則陽徴lmヨ呂聯門1言朧S範回回回尚 ` 爪付回 圭 。 鍔顎回 一 町胆回言 晰 言言謂胆胆胆言朧尚。。。・w ⑩鴨遍祠醵│詣呂゛Iぷ``sE」 感 )甫 誕 縦づ汗ドコベよ祠回皿2一一團巴誼リ泳目朧儒額腿 翁j l 岫 蜜 胆ニニ ド㈲逼浬‘ ' jj jj ゲ縁 ……│, 、ミ';`゛'.l``IMIIヨ│§││訟胆ご 嶮諦叫 ド]]'│'` 宍丿万、宍 │宍‘゛゛尚 , │ ヽ回,, 宍願回言作 。 設j 。 … … … ]Jj 宍 1 、 j`J 、、',
写真21 高松市都心にあるセルフサービスの
うどん店(2006年1月)
大臣となった大平正芳などが、こぞってうどん 好きで讃岐うどんを吹聴したこと、冠婚葬祭や 四季祈々の伝続行事にうどんを振舞う風習が あったことなどが、うどん作りの技術を高めた と45)言われている。 (2)中讃地方のうどんツアー 香川県の中讃地方(丸亀市・坂出市・善通寺市・ 綾歌郡・仲多度郡)は小麦の生産も多く、うど ん店も多く、うどんの値段も安価46)であり、県 都高松市と共に、うどんツアーの盛んな址区で ある。 (3)うどんツアーの特色 讃岐うどんを提倶する店はセルフサービス店 が多いのが特色である。セルフ店を⑩∼⑩の写 真で示すと以下のごとくである。写真⑩は2006 年公開の「UDON」の舞台となった宮池のそ ばにあるうどん屋のセットとして復元した建物 である。乗用車1台がやっと通れる網い道をた 言言皿回呂……言回言言白示言言………ヨ.,・..ヽj・`.、1,,・、宍言円回言 一 白 回万 ] 回-J 回 JJI ,ll,l j 目 j ,, j j j 回丿 白j,ijJjjlj回,宍│,宍回, 自諧s l l 恕 鯉│………゛……`゛lsi台台 硲繭ー ゛ 諮眉言回m朧掴写真23 綾上町「山越うどん店」の駐車場
(2006年5月)
隠皿謳雪副 ム .・・ .・ 亘霖言言§jd l 錨 偕 。賄岫胆贈⑤ 黙厄1111 ・ 巨 ェ…… j, 燃ミ賜sミ,sHm函にs勁冴1ヽ.、、ヽぶヽ。・、'、2駅 。 居霞 l 回 鵬朧言尚言奏]白lhU回奏脱1…… 願 = 入 乙 ぺ脂添絞齢u 頴 。 胆吏 E 3回榴・ 'に'に限回回究昌゛診゛ 諮 ,. ゜言哉9 囃` 猷言詣言詣 髄 諾 皿『 蜻言皿 , ¨ 鸚 ││ 想 ] M尚││呂万宍 112111111 Kj 市沓 靉 ,,‥‥‥‥』 ‰ジ 診T⊃] ]1鱗脂kJ EI 写真22 高松市都心にあるセルフサービスのうどん店で 憩う若いカップル(2006年1月)大阪市内からの来客 どると、溜池の片わらにあるうどん屋に至る。 前方を仰げば讃岐富士と異名をもつビュート地 形で知られる飯野山がそびえ、まさに讃岐の原 風景そのものである。このような田国風景のな かにあるうどん店は枚挙にいとまがない。写真 ⑩は善通寺市の田園地帯のなかにあるセルフ サービスのうどん屋である。ウイークデーであ るのにもかかわらず、昼下りのうどん店には長 蛇の列ができている。来客はゆがいたうどん玉 を注文し、その上に1個100円程度のトッピン グを載せ、だし汁を注ぐのである。写真⑨は高 松市の都心にあるセルフサービス店である。昼 食時に県庁職員や香川犬学の学生などで、大い ににぎわう。写真⑩は大阪市からマイカーに 乗って高桧市都心のセルフサービス店にうどん ツアーに来た若いカップルである。 2002 ・ 2003 年ころの讃岐うどんツアーの最盛期には、大型 バスを利用した来客が多かったが、今日では自 jふ万爪]サドサヅ]□]尚レレ白]回飯千 訃竪11 示言士言]`゛ジゾ]…… 示 E… …jj j、yjl 贈。 一 白匹言言言胆言言賜゜ c回宋 m圖昌・.・・ .回−、,9);ラill゛jll jフ ヨ 一 朧U訟鎖 罷 .。自 湾 Hamj胆回 。‥ ‥‥ ‥ 頴 脂 匿゛9・白゛蓮 謳謳 写真24 綾上町「山越うどん店」の全景(2006年5月) 右入□、左が出□ −118−JJ7??ヲヲWII偏グ回V;]じj
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うどん玉とトッピングの値段表 (2006年5月) ヽ ミ ー│ 写真29 かけうどんの値段470円(2006年5月) ‐ 髭皿呂訟 …… 朧 サヤな奥どどど奏│ぬ諮サ…… ゛jll回シト噺白一淵_。。,│…… づ1こ1蜃百 `ヽぢし-一丿願ヌズ 旨訟謳靉ザ ぐ ノ回置トT]ニJ添レ, ヲ言 縦千犬 言殲 ゾノ ̄hと││ジ J ………,………… □ど白,,,,jl ]│吏じム上ム∠Jiぼ1 写真26 トッピングの取り口 (2006年5月)肖……ノ回彫股回j4市│rmlE §自呂市
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写真28 綾上町「山越うどん店」の会計係の店長 (2006年5月) 一踊腰盟謳盲・薩 態年ョlii ;19リ│││IH H廳 尚│lsl自 獄屎゛ 4………s §IEヨー 9 J賜一 乙 簿│ ]\淫顛 回11j。 U:211 皿蒜『プブ づ胆]]│IS冒バ回尚回,回 「∇ 回 宍贈1参顔1]]J額i'藤鸚│胆ムミ JoE謳回‥IF ,肖‘奏'.。 ………心………づU認 詣』謂 RI』 一 119− 写真30綾上町「山越うどん店」の客席
(2006年5月)
4km → ● 図7 中讃地域のさぬきうどん店の分布(2005年) 注)さぬきうどん仝国制覇攻略本(2004年11月発行)より作成 家用車利用の若い男女が多くなってきた。写真 ⑩は綾上町にある「山越店」の常運客の駐車場 である。写真⑩は香川県屈指の売上げを誇る [山越店]の入口と出□を示す。人目から出口 の間に、うどん玉をゆがく場所があり、トッピ ングの取り口があり、うどん玉の料金表が出て おり、その下に会計係の店主がいる。写真⑩は 400円余のかけうどん(うどん玉2つ・トッピ ング2つ)である。写真⑩は縁側の食事場所で ある。 (4)うどん店の分布 図7は中讃地域の讃岐うどん店の分布を示 さぬきうどん店 す。讃岐うどんツアーの拠点は丸亀駅構内にあ る丸亀市観光協会の総合案内所である。各観光 社の企画の(讃岐うどん探検バス勺が駅前から 出発しており、案内所ではうどんツアー探検タ クシー48)を手配してくれる。個人で白家用車を 利用して、うどんツアーをする人も今日では増 加しており、ガイドブックを片手に好みの讃 岐うどん店を巡回49)する。 (5)来客の発地 各讃岐うどん店の来客の発地は企業秘密に なっており、正確には把握できないが、前述の 綾上町の「山越うどん店」はうどん製品の発送 −120 −
ロ︷び β j 図8 香川県綾上町「山越うどん店」のうどん製品の発送先(2005年8月分) 注)山越うどん店の運送業者発送綴より作成 伝標を開陳してくれた。図8はそのうち2005年 分の8月分の発送数650件(地名不明分41件を 除く)を都道府県別に示したものである。うど ん製品は長距離輸送にたえるように真空パック にして発送されるが、首都圈・近畿圈り頼戸内 から北九州を中心に全県に直送されていること がわかり、うどんツアーを経験しない者以外に も、全国民と讃岐うどんが関係していることが よくわかる。 Ⅸ 結語 筆者は、1990年(平成2)4月から2001年3 月まで香川大学敦育学部に勤務し、香川県各地 域の地理学的研究に従事し、香川県の田園風景 にも親しんできた。 2003年(平成15)から「農林 水産物の直売事業による農山漁村の活性化に関 する研究」で、科学研究費の交付を受け、全国 各地の調査に従事してきた。香川大学在勤中に は、昼食時に懇意にしている先生方と、よくう どんツアーに誘われたものである。 2005年ころ 同学の小川育子敦授と雑談の祈、香川県でうど ん文化を中心とした農産物の直売所の研究をし たいのだが、どこか適当なところは無いですか と尋ねると、綾南町の滝宮に「うどん会館」が できたので、あそこはどうですかと推奨してい ただいた。主題の研究を開始しだしたのは、そ のような契機によるものである。 本研究は綾南町の地域特性を解明し、その中 心の「うどん会館」の機能を明らかにし、中讃 地域の農村の特性を究明し、中讃地域の小麦栽 −121 −
培状況と小麦粉を原料とするうどん文化につい
て言及したものである。筆者は地理学の主要
テーマである地域特性がその地域の現象とどの
ように相関連しているかを究明することを目的
としたが、中讃地方の綾南町のうどん文化とそ
の地域特性は、きわめて緊密に相関連している
ことが解明できた。
〔謝辞〕 本稿は2006年9月日本地理学会秋季学術大会にお いて研究発表したものに加筆修正したものである。 資料収集にあたっては、香川県庁農業生産流通課の 大川俊彦主任、香川県農業協同組合綾坂地区営農セ ンター長の加藤正司様、綾南町役場企圈課長の山本 東京都・神奈川県・山梨県・長野県・静岡県」 7)北陸農政局(2003):「食と農の一体化推進プロジェ クトチーム報告」、194頁。 8)九州農政局(2003):「新鮮農産物直売所の概要」、 14頁。 9)北海道統計情報事務所(2004):「ふれあいフアー ムガイド2004」、186頁。 10)農林水産省統計部消費統計室(2005):農産物地産 地消実態調査の公表にあたって、統計部報しぐま7 月号(通巻555号)。 11)楼井済一(1997):中山間地域における農産物流通 システムの新展開一直売をはじめとする多様な販 路形成−、農業研究センター経営研究所39、ppl3 ∼29. 正昭様、綾南町うどん会館の中山雅登支配人、綾南 12)小寺学(2004):農産物直売所の運営方法と販売行 町権現集落の篤農家大林玉義様・同大林吉美様、綾 動の特徴一岡山県の事例を中心にー、中国農試農 上町の山越うどん店の山越芳信社長さん並に山越伸 業経営研究、129、pp.18∼29。 一・山越文子両氏には懇切なる御教示をいただいた。 13)片倉和人(2001):消費者にとって直売所の魅力と また香川大学教育学部の秋山智教授には高松市内の は一直売所の利用客の意向を探るー、農業と経済、 うどん店を案内下され、深石博夫教授・小川育子教 67-9、pp.151∼159。 授には本紀要投稿への労をとって下さった。上記の 14)堀田学(2002):ファーマーズマーケットの今日的 諸氏に深甚の謝意を表します。 特質と定着方策、農村生活研究、40−4、pp.6∼ なお本研究は、平成17年度科学研究費補助金(基盤 14。 研究C・2)(農林水産物の直売事業による農山漁村 15)辻 和良(2003):農産物直売活動の現状と展開方 の活性化に関する研究(課題番号15500694)に関する 向、和歌山県農林水産総合技術センター、農業経 研究の一環であり、その研究費の一部を使用させて 営研究資科等2号、pp.1∼14。 いただいた。 16)鷹取泰子(1959):埼玉県における協同経営農産物 直売所の立地展開とその地域的性格、埼玉地理19、 文献および注 pp.1∼12. 1)森祐二(1992):「リポート青果物の市場外流通」家 17)岡橋秀典(1997):わが国農村における農産物直 の光協会、259頁。 売法の展開と存立形態、地域地理研究2、pp.44∼ 2)農林水産省統計情報部(1998):(地元農林水産物 55. を活用した加工・販売事業による地域活性化への 18)篠原重則(1991):「過疎地域の変貌と山村の動向」 取組事例」、農林統計協会、157頁。 大明堂、330頁。 3)近畿農政局(1999):「近畿の朝市・直売所一覧」、 19)篠原重則(1997)汀愛媛県の山村」愛媛文化双書刊 40頁。 行会、260頁。 4)中国四国農政局(2001)汀特集中国・四国の地産 20)篠原重則(2006)汀観光開発と山村振興の課題」古 地消について」、119頁。 今書院、226頁。 5)東北農政局(2003):(東北管内における産地直送 21)篠原重則(1999):農産物の直売と山村の活性化− 施設の概要」、446頁。 愛媛県日吉村の事例、香川大学教育学部研究報告 6)関東農政局(2003):「都市と農村のふれあいMA I、107、pp.1∼23. P一茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・ 22)篠原重則(2002):愛媛県中山町における農産物 −122−の直売と山村活性化の諜題、愛媛の地理、16号、 PP.261∼291。 23)篠原重則(2004):水産物の直売と漁村の活性化− 愛媛県三崎町の事例−、松山大学論集、16− 1。 24)篠原重則(2004):ユズ加工品の直売と山村の活 性化一高知県馬路村の事例、愛媛の地理、17号、 pp.34∼49。 25)篠原重則(2004):梅の生産・加工づ股売システ ムの確立と山村の活性化一和歌山県南部川村の事 例−、松山大学創立80周年記念論文集、pp.339∼ 368。 26)篠原重則(2005):地域資源の活用と農産物直売に よる山村の活性化一愛媛県内子町の事例−、桧山 大学論集、17−5、Pp.147∼179. 27)篠原重則(2006):農産物直売店の域外進出による 農村の活性化一愛媛県西条市水都市の事例、松山 犬学論集、17− 6、pp.213∼241. 28)篠原重則(2006):雑穀の直売と山村の活性化− 岩手県北部山村の事例−、愛媛の地理、第18号、 pP.31∼38。 29)総合食料局消費流通課の米麦加工食品生産動態統 計調査年報(2004年)による。 30)平成10年度迪域外食産業振興育成事業実態調査 (香川県)による。調査対象者513名。 31)さぬきうどん全店制覇攻賂本(2005年版)による。 32)篠原重則(2006):農林水産物の直売事業による晨 山漁村の活性化に関する研究。 平成15年度・16年度・17年度科学研究費補劾金(基 盤研究C・2)研究成果報告書。 33)坂東祐司(1982):讃岐平野の地形と地質、「新香 川県風土記、①香川県の歴史と風土(坂目良昭・木 原薄幸・市原輝士監修)」創土社、pP.209∼211。 34)気象庁(1993):地域気象観測(アメダス)準平年 値表によると、滝宮の年降水量は1173mmとなっ ている。 35)竹下和男(1989):綾南町、「香川県風土記(坂□良 昭・本原薄幸・市原輝士監修)」旺文社、pp.298∼ 299。 36)世界農林業センサス1960∼2000年による。 37)杉村重信(1994):うどんを育てた町や村(滝宮)、 「讃岐うどん物語(真部正敏編)」 38)香川県高等学校社会科研究会(1975):「香川県歴 史散歩」山川出版、ppj56∼159。 39)杉村重信(1994):同上37)、PP.47∼59。 40)香川県の農協は広域合俳により、全県下一つの香 川晨協となっている。 41)香川県(2006):「さぬきの夢2000ガイドブック」、 pp、8∼9。 42)同上、p、9。 43)愛媛新聞(2007年2月16日号) 44)香川県生麺事業協同組合(2000ド「本場さぬきう どんの作り方」、PP.6∼7。 45)坂目良昭(2005戸讃岐の食文化、pPj22∼423、 森川洋・篠原重則・奥野隆史編「日本地誌9(中国・ 四国)」朝倉書店、636頁。 46)さぬきうどん全店制覇攻賂本(2005年販言こよる と、うどんは善通寺市・綾歌郡・坂出市が最も安く、 うどんの安い御三家といわれている。 47)JR西日本米子支社販売の「さぬきうどん探険バ スは、宇多津駅を10時10分に出発し、丸亀駅前に より、坂出駅・琴平駅・または高松駅に17時ころ 到着で、2、800円、コースは代表的な讃岐うどん店 をまわる6コースがある。 48)うどんタクシーは丸亀駅以外に高松駅(香川観光 協会)にあり、30分コース(4、800円)から4時コー ス(22、400円)まであり、客の求めに応じてくれ、 讃岐うどん店を数店巡回してくれる。 49)香川県観光協会・丸亀市観光協会では、讃岐うど んの各種スタンプラリーを実施し、香川県観光協 会では「さぬきうどんオススメ百店」を選定し、讃 岐うどんのPRにつとめている。 (香川大学名誉教授) −123−