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植物の争肢に関する研究
第・一報 粉末比鷺より見たる棉物の分岐に就いて
深 城 貞 義・荻 原 玲 土
(昭和27年11月29日受理)
Theinvestig叫OnOnthe branching of plantso
l’TherelationofthebranchingtOthespecificpowdergLravityofplants・
SadayoshiJFuKAKIand ReiiiOGIHARA
(LaboratoryofPlantphysiolog−yandEcolog−y)1 緒
植物の分岐の横棒を生理学的に研究することは極めて蚤要問題である。GOEBEL氏(3)(4)ほ魔ミ詳
しく研究せるも其機構の解明については未だ完璧を期し難い様である。殊に分時に関連して分岐の 前後に於ける物質の戟移・充実等軍機棒を明白に・することは応風上に於ても極めて喫緊の閑寂であ予0偽て著者等は分岐の横棒解甲への欝・一歩として、植物の茎或いは枚の上下部の粉末比重(5)を測
定することに.よって該方面の研究近着手した。 本研究は昭和26年優に文一部省の科学研究助成補助金の下附により研究を遂行せるもので其厚意に対し感謝の怠 を表する。 妄言 蜜漁村料及び蜜臨方法 実験材料:主と.して本学校庭及び農場附近に自生せる高等植物(草本及び木本)について、叉一 部は本学実験臨場に育成せる作物・節菜顆を用いた。其梓類ほ次記の浸り。(木本11種)アキェレ・ カワヤナギ。・ユ・キヤナギ。モモ・ヒガンザクラ。ナガハカアヤナギ●クワ・一ハンノキ・ツク○ウル シ・こシキギ・ヒサカキ。(■草本14檻)アサガラ。トマト。インゲンマメ・キク・センダングサ。ヒ メジオン・オホアワダチソウ。ヒメムカショモギ・グイヅ。アレヂノギク・ハ、キギ。コマツナギ● カラムシ。 実験方法:上記諸材料の幼苗(茎及び側芽の緑杖状態のもの)について、茎及び葉共に粉末にし、 その比雷を測定し、原則として3回測定の平均で示したが、材料によってほ1回乃至2回に留めた ものもあった。一部楷物についてほ、先端部未開蔚のものを2∼3節癖芯し、其隈芽の伸長前後の 比蚤を、叉茎の上部並に下部を3∼4段階に区別し各々の比重を、更に笛の蟄の大小別に、夫々比 重の測定・比較を行った。而しで比重の比較は同一礫(今春若くは前年の秋に・卯断せる株)、又ほ同 一地下茎から出現せるものについて行った。 第1家 母茎及び其側杖の各粉末比盈 間 植物の各吾引こ於ける 勅末比重 1・・∵母茎、とその側枝との比較 実験1:ニレ・カワヤナギ・ユヰヤ ナギ・モ、等の木本及びトマト・イン 樅物名慄葦墓恒茎の粉末比重1偲枝の粉末服lその爛/母 0663士0004 0。.807士0い007 0516十0い003 0.560十0巾003 (0・636) 0.713 − 0.844 −・ 0い543 − 0.640士0.014 (0・685) 木本平均 0“642±0‖006 01646十0.001 0い640十0.002 α656十0。、014 0ル685 _. (0.654) 0654 − 0693 − 066仁,+0。.001 0、.677+0.007 0.710 − (0.680) ゲンマメ・キク等の草本植物の母茎と イ ン ゲ ン 其腋芽(側枚)について如粉末比重喜多扶著∃ センダソ 草本平 を測定した。其緯果(第一表)ほ、(1) 何れの借物に.ついても母茎の粉末比重176
は側杖のそれに比し常に′卜であった。(割この実験の範囲内でほ.、側杖に対する母茎の粉末比翼の比は、草本に於けるより木本に於で大
なる様である。 2 茎或いほ彼の各部に 於ける粉末比盈の比較 実験2:オホアワグチソ ウ○ヒメヂオン●ムカショ モギにつき主幹を頂端部・ 中部・及び下部別に実の附 潜せるまゝ粉末比窟を測定 第2表(a)茎の各部(上下別)に・於ける粉末比重(オホアワダチソク) 中毒 l 細
茎 太 茎 粉末比畳1比数】粉末比重 比数 ii吉:巧 9(i.5 97り5 89.3 粉末比重 0.807 一」 0.685+01.035 0..683士0.004 0.628十0.005 0/4/“U5 00ノ40 00 7 7 7 什“∩“∩⋮0 部ででで ままま 葵棄葵 端1055 り下下 よのの 項上そそ0.773t−0‖012 0.722十0。.002 0.649土0.001ニ
ト0003 十0.002 十0.002 ※上下間の平均を100とする場合の比数した。その結果(第二虞)は、苗の粉末比蚤ほ.上部中部及び下部の順に下方に向って漸減の傾向を
とる。 3.茎或は彼の膚篠の大小と粉末比重 実験3:オホアワダチソウ。ハンノキ及び ダイヅにつき、夫々蔭径を測定しその大小別 に粉末比蚤を測定.した。其結果(第三表)に よれぼ、潰径の■大なるもの程粉末比蚤は■大で あり、直径粧比例して比露ほ逓減の傾向をと る。 第2表(b)同上(ヒメヂオン及びムカショモギ) ムカシ「ヨモギ ヒ メ デ オ ン 粉末比重l比数 粉末比重ト比数 荊 109小5 81.ら 0∴780−0.798土0.011 0.588・−
で で 上より10薬ま その下5薬まで その下5襲ま ※噌の材料は茎の太さに於いて大体類似のものを採る。 実験4:ヒガンザクラ′・ナガヘカワヤナギ・アキニレ●クワ● プレチノギク。ダイヅにつき、大体直径の大小を区別して各の比 蚤を渕屈した。其結果(第四表及第二表(a))ほ、太い茎若くは 彼の粉末比霧は細い茎のそれに隣ることは契験3と−激する様で ある。 但しアキニレ・ダイヅの・一部についてほ必ずしも一・致しなか った。 滞3表 甫戎ほ枝の直径の大小 とその粉末比重 植物名l讐l粉末比患l比数 一 ニ; ̄二 カーホアワ タサソウ 0,6721−0.004 0.581士0.0010,689士0/020
106.2 103 7 88.3 ハンノキ 茎或は枝の直径の大小と粉末比盈 ……・3二三冒3二l13宝:享 細 茎王(晶?砦) 0小966 0、943 0,955 0.940 O 895 10522 1√050 ヒガンザク 到0722てOr・006こ0・697士0・003斑瞼芽の有無若くは伸長初期に於
いでその程度を異にする董或ひ
!ま彼の粉末比重 1い 腋芽の仲島変と茎或ひは彼の粉末比蚤 0.805士α002 0.767士0.003 0い617十0002 仇618−− Oh635 − 0.771七0.023 ク ナガハカワヤナ錨…吉芸≡3こ33書 0.659十0.008 1 2 レ ア レチノ ギク その その ダ イ ブ ア キ ニ 実験5‥腋芽の伸長前とをの後に於ける茎或ひは彼の粉末比重■の変化を見るために、大火服芽の 第5表 腋芽の伸長既を異にする茎或は 枝の粉末比重 伸長魔の興ったダイヅ・■′、ノへキギ・カラムシ′●及びハ ンノキについて、茎或ひは枝全体の粉末比蛋を測定し た。其結果(第五表)は、仕)酸芽伸長の初期に・於ては、腋芽伸長の進める茎或
表そ。茎。直飢
太い更に.茎の太い苗、或いは枝はその細いものに比し て粉末比嘉が大であることほ実験2・3・4と一・致してゐ る。癒物名優管差
粉末上ヒ蚤 け匿位0
693・− 673 − 612 一−・ 1 ・ 0696土0 06J77士0 0.65L7士0. l − . 蓄i…三……2.摘芯により腋芽の伸長した茎の各部の粉末比憲 実験 6:摘芯された茎は速かにその上部の腋芽が伸 長する。オホアワダチソウ・及びムカショモギについ て、かゝる茎を用ひ、腋芽を基部より切除せるもの(披 茅部)とその残部即ち塞及びその実(母茎部)について ︶︶\■ノ 123 しし ■.−■ヽ 0…802 −− 0.762 − 0.358 − ハハキギ l
1三∴:1:∴;;.−≡:Jl
カラムシ13二≡; )3二言2…至言:33芸!獄 11‖0 10.2 0小51 0.46 ハンノキ 夫々比露草判定した。其練兵(第六表)ほ・、 仕)腋芽の粉末比盈は常に・母茎のそれに・隣る。 (祁夜芽及び母茎の粉不比琴の比(腋芽/母茎)は■大体腋芽の伸長慶笹比例して増舟するro 実験7:琴鱒6と同様な腋芽伸長せる摘芯茎(オ■ホアワダチソウ)享未摘芯の紋芽の仲良し竿ゐ ない茎について、夫々上部(腋芽伸長の部分)及び下部の粉末比重(茎。薬虎腋芽共笹及び下部ほ 茎葉共に)を測定した。但し末梢芭こ茎ほ摘芯茎と部位を対照させるために・、摘鱒されるべき頂端部 を除いて上。下部に分けた。其結典(第7表)は、 仕)摘芯苗宋摘芯苗簡讃嘆上部ほ下部にその粉末比蚤に於いて勝る。 (勿摘捌こよる腋芽伸長茎の上部・下部甲比(上部/下部)は末梢芯茎のそれより常に■大である0第臥
那嚢 粉末比藍 上土由/下部 平均腋封粉末比重 腋芽/母垂 及 比 数 平均腋芽艮 (cm) 及びその比数 御「 7h2(1130) 6」0(938) 材料の種類 上部l下部トその比数 その比数j腋芽】母茎 13早9(104.5) 1.313(101、0) 1.288(9911) 号…喜弓含i喜70050.574
1・444(110) 1.277(97) 1.218(93) Fi首▲碑) 000 032 30ノ 7 1 ︵︵ 2nO8 85 4 ワウ′ アソ ホ オタ 摘芯により万夜芽 の仲戌せる茎 堅L{芝生薫 4.5(69.5)10・658滞四囲
5481 5 5 4 4 標 準 茎!::.三ニ:二、:
0.92(88) 0.634】0.68 4.0(84) ゆ更に摘芯せる茎の上下部の比ほ腋芽の伸長の著しい程その比が大となる。之は実験6の結典と 似てゐる。Ⅴ 考
察 上記実験酪農に於て茎或いほ彼の粉末比富の状態又は腋芽の関節前後の苗或いほ/枚の粉末比忍の 増減状態を天体知り得たわけであるが、侍考察を試み・ること・ 、トマ1、・に於ける実験結果と・−・致する。次に側枝及び母茎の粉末比監に於いて常に側彼の方が隣って
ゐることは、植物体内に於て物質が常に新しい場所に転移するものと考へてよい。側枝対母茎の比が
草本より木本に於いて高いことほ、木本に於て茎が速かに幾分木化されるため粉末の組織が粗槌濫
(1) なるためと推察される。種々の伸長変の眼芽を有する故について、その液芽の伸長が粉末比重の移動を越すこ≒を想起す
る(8)ならば、第一・次分岐・第二次分岐を分離して考慮サベきであるが実際問題として常に密葦な開
運のもとに生長を続けるのであるから、各楷物の性質の相異に・よって多少区々たる締典を示したも
のと想象される口 演径の大小と粉葦二比露の関係紅於てアキニレ及びダイヅの結果は他のものと不一・致の結典を示し たのは粉末の組織に鮭因するらしいも備後日の研究に侠たねばならない。摘芯によって其頂端の2−3の腋芽が伸長して主茎に代ること.ほ暫々認められることで、腋芽の
粉末比貴がその母茎のそれに勝って来ることは額縁・今村両氏のソテマメ・マツヨ、ヒグサ等に於け
る結果(6)とこ致するところである。更龍佐野・田口両氏(7)に・よりホウヤγカに於ける短日損作華
よって花熟湖庭入ることが早められ、その結:県粉末比重が増大することに徹するならば、摘芯の緯 ・果茎の上部と下部碇.吻質の充実費に開きが出来、次いで腋芽が伸長開始するものと息ほれる。Ⅶ 結
(1)草本及び木本植物の幼著時代に茎及び側杖の夫々の粉末比重を測定比較するに、側彼の此慮 は主茎部のそれに比して常に・大である。 (句 茎或いは枝の上申及びヰ部別に比雷を測倭比較すると上・申・下の順に.漸減する。 ゆ 同一の切除或いは同・†の地下盛より重出する苗について、墓の直径のブく小別に.比翼を測定比 較するに、直径の大なるものほ小なるものに隣る。 陸)腋芽伸長の初期に∴於ける墓についてその比蛋を測定比較するに・腋芽の伸長の大なる程.比富も 大である。 弼 発育変の相異する苗に.ついてそ町比重を比較するに;賂育の進む程比畳は増大する横である。 樽)摘芯して腋芽の伸長した茎に.ついてほ、上部(腋芽伸長部分で腋芽を含めて)が下部に.比し 比重が勝ることは、摘芯しない茎に於けるより著しくなる。見腋芽は伸長する程母茎の比婁より著 しく勝って尭る。 囲 従って摘芯の緒最上演部へ向って物質の充実が急におこり、それと腋芽の伸長開始とが相伴 うらしい。 前記の諸結果を適度するに・次のことが認められる様である。 (a)笛の発育が進むにつれて漸次其組織の粉末比蚤を増大し、それがある程度に達したら分岐 即ち腋芽の伸長を開始する。故に腋芽の粉末比重ほ常に母茎のそれに・勝る。 (b)茎或いは伎はその頂端部程粉末比喜ほ高い。 (c)植物の分岐には其鯛織の粉末比塞の増大を伴うこと.が認められる。 文 献 l)藤田光:高等植物に於ける細胞喋質の消民関係特に木化現象に関する生理学的研究、第肛報 車内セルロ −ズ含有蛍の冒変化及び・一・新表示法〝セルローズ〃法に就いて、九大農学部学芸稚誌Vol・・9,No・1,1940 2)深城貞義:麦類の幼苗に於ける分乗と.粉末比重との関係、香川県立農大学術報告Vol」、4,No・2,1952.3)GoEBElX・,Organographie der PfllerSteITeill1923
4)GoEBEL Kい,Vergleichende Entwicklungsgeschichte deIPflanzenorgane,BIeSlau,1883巾
5)鋳瀧理・一郎・深城貞義:植物体内物質含有量測定にイ組織粉末法」を利用することの効果に就いて。1ト種 子の乾最及び灰分含有監の比較測定、九大濃学部学芸雑誌Vol,2Nol4,1927 6)経線哩一郎・今村嘉蔽:櫨物各部の粉末比重測定とその生理学的意義、砥物学雑誌Volい55,No−651,1941・ 7)佐野正雄。田口亮平:短日操作に.よるホクセンカの乾燥物質及含水盈の変化に就いて。 組物学雑託 Vol、・55,Noト651,1941・ 8)玉井虎太郎一軍頗理一郎=トクロクサク(劫γ0♪ゐγ〃〝沼Cα如才〝〝∽)の切離された葉に於ける再生芽の形 成に伴ふ含有水分及び乾燥物質分布の変化と組織粉末法。九大農学部学芸雑誌Vol・8,No・2,19弧 9)内田謙司。綴鰊建一郎:植物器官の多汁渡の教示と組織粉末法。九大農学部学芸雑誌Vol・8,No・1,193乱 Rるs u m昌
This experimentwasmadeonllspeciesof woodyplants,Viz・Uinusl)arvy■olia,Salix
g川・ゾ′′ヾ/吋仏 S(ご/′.ピ/′…/、ざ/−J川l′′rか′・、/‥甘沃」町J仁′′ざ什八/ざ、汀・・〃」JⅥ小んわて〃にごU再●/†∫ J,−}沼′・、、・′ヾざ._1いJ′り′小り・イ′、・7、〃〟〝ヾ・げハ、・ごJ′′J∫J・∬∫仙J・∫ノ∼∼′ざ′i/′//′/・ガ…丁〝ノ′′ルノJJ用・:二l−d ∴i
speciesof herbaceousplants,Viz・Solidago seroti;・ワa,Pteros抄rax coクワmbosum,LJ,tqPe7T
。心/(r/〝J・/〝′汁J†ざ.〟フィgけ・′.=、〝.ご〝(Jミ.ざJざ且J∴.小心JJゞ、(ご小・′・打ぐ」ふ/.T、ふ}l九†/S−・−小〝ん. JJ、一J〃J√=〃・ハ・′J∫/∫.才一J‘JJや!ハ・ハ//I∫〃〝(J′//.J′イげ/′J.βり(・ん川・リイ′J∴ん・(・仇
Before andafterb主anChing,.thbspecific powder gravity′of stもm∴andl’[its sprouts was measur・ed..Theresultsareasfollows:
1)Thespecificpowdergravityofthemチi再temsalways smallerthanthatofitssprouts
oI・bご・anChes.
2)Bymeasur・i鴎thesp;pOwdergT・Ofthemain
partsrespectively),Weknow that theupperpartisof the1argeSt andthenit decreases as it g・OeS tO the middle or theloweI∴part・
3)Amongthe sprout otthe same stump or rhizome,thesp・pOwdergT”Of the thickstem islaⅠger・tban thatof the七hinノste血…
4)The sp∴pOWdらr grI.Of the stem tvithlonger sproutsislarg・erthan that oftheshorter SprOutS.
5)The元oieprOmOtethedegreeOfdevelopmentof台eedling,thelargeristhesp.powder
g■工■‥
6)Bypinching off of the′Stem,20r3budsofapica1part}占mergeand then grOWlong and follows th色enlargement of the sp.powder gT.Of the same、part.
From the′reSults above−・mentioned,the fo1lowlng−COnClusion can be reached:
a)Asthe results of development from seed or the sprouts from、rhizome,theirsp..powdqL gT・increases,and when their sp・POwder gr・arrives at a certain point,the sprouts and
the branches emerge.
b)王n short,either the branchingOf plantS bring■S Without failtheincrease of theiISP.
powdetgr.Orltheincreaseofthesp・pOwdergTルOfstembringsthebranchinglCohsequent1y iti言supposed‘to be undoubtedly the fact branchingOf plants thatit needs theincrease of