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アカマツ材のパルプに關する研究 X. 樹幹の部位による亜硫酸蒸解の難易-香川大学学術情報リポジトリ

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Academic year: 2021

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(1)

136

ァヵマ

Ⅹ・樹幹の部位による亜硫曙蒸解の難易

感 覚・実

Studies on the pulp of uAkamatsu〃

(Pi7Z∼∠∫・de7ZSグloraSicb・et写ucc・)wood・ Ⅹ・On tbe difficulty of sulphite digestion d一ユ¢tO the situation

Of the portioninside thc trunk

By

K虞tSumiHATA

Laboratory of chemicaltcchnology of foI℃St PrOduts・

ト緒

円 現在、我国の鱒硫酸パルプ原本の通年はアカツマ材である。製紙閂入組用をご問わす、アかマツ鑑硫酸 パル70製造の際には、著畳(パルプ牧盈の∂∼15%)のスクリン和が残り、生成パルプの恕璃障届とと もに捜術耐にぉける2大難点となっている。マツ(Pinus.)及カラマツ.(LaI■ixり)等いわゆる櫨脂材と いあれるものが箪硫酸法で不煮された場合、その心材のパルプ化が因静なことは早くよ拍咋れ・、最近 これ紅関する内外の研究も多く、アカマツサ・ルファイl、ノッ1、もその大部分が心材未蒸解分であるとさ れている云(ユ)(2)(3)著者は、アカマツ心材葦解塵に閲する研究に入るに発意ち、今回アカマツ樹幹の 部位別の木材分邪及韮硫酸蒸煮試駄を行い、樹幹各部の薫灘状況の大要をこしらべ、更にサふファイl、ノ ッl、が樹幹のどの部位に由来しでりるかを確めた。 丑 材 料 香川願産アカマツ針本を材料とした。Aは62年生、樹高12.】mで、3は50年生、櫓番約15mである。 何れも伐採約8ケ月後、突敵に供した。試料の扱取の部位.は図1に示す通りである。AI】、8Ilは夫々 基部に位し、アルコール・ベンゼン抽出物(以一下駄灯栖脂という)多き心材で、AII】、忍ⅠIlは基部よわ可 成わ(約7m)上.方に倒し、樹脂の此敬的少レ、心材であ・る。辺材部において−、AI2、3Ⅰ2払基部に.近く、 しかも心材忙優して、樹暇の比較的多い部位であわ、AIII】、£忘:まだ十分心胡形成をみない中心材、AIV は樹脂の特町多い唱材(−コエマツ)、AVば節である。 図】 供試木並びに.試料抹取部位 避 雷 験 方 法 . 各快試都よわ探った就朝恩20mmx2mmx・4mm位のチ ップとなし、1部をづ■粉末とし、京都大学林産化学教室法(4) に.よわ、抽出物。リグニンむ定・最し、他の60gをこ蒸煮液2ひOcc (粂SO2:(;..1.%、遊離SO2:l。8%、結合SO2:1。8%CaO:1.14 %)ときもにステンレス小型蒸煮儲に密閉し、これを水 石とこ入れたヰ/オートクレヴ申で図2の蒸解曲線によって蒸煮 した0冷却を二変って小型蒸煮弛む取出し、廃液は分離後、 直ちに常法(5)によわ、仝SO2(アルカリ処理法)及題額 SO2の定温に不jした。パルプは:水洗をこかねて指詞で十分偲 ぐし・、羅乾後牧率を’求め、更に繚堆の解離された部と、ノ 、ツ1、とを:分別してノット畳を∴定めた。次に両部を∴併せて粉 砕し、パルプの分析に供した。 皿:蜜 駄 結 異 材胡の各線抽出畳及リグニン含有率と蒸解難との閑聯性 :∠01‖ O 10:三Uりn 了・ご 0 (I11 二り 】ll

OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ

(2)

にパルプ化される。しかしまだ十分心材化されていない中心材(AIIIl)は、他の辺材の場合に此し、 パルプのリグニン含有最が梢ヒ多く、色も相賀色を帯びていて、僅かに蒸解困難の徴供が認められる。

節及脂材は辺材部庭存したものであっても帯解が射しく、これら¢未蒸解分腺心材のそれに比し、リグ

余の基部心材(BL)よむ、むしろノットが少く、パルプ化が容易のようである。心材の亜硫酸蒸解雑忙 関してけ、心材は辺現に此して菅畳の械脂を含むためともいわれるが、H纏glund(1)Erdtman(つ)等 によれば、心材の械脂中のピノシルビン及そのモノメチルエ【テルの如きフエノ岬ル類の布衣が、睨リ

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138 グ;・ン反應教妨雀するために因るとさ 脂急が辺材虹此し高いということた周るのでなく、若し樹脂が関係するとせば、その質或いほ組織内に おける分布状儲の如何に.よることが明かセある。 心材蒸煮の廃液中の灸SO2及遊離SO2畳は、辺材の場合に比し大差恵きも、梢と少い償向があり節・ 脂材の蒸煮廃液中のそれらは、他の場合忙.比しで多いようである。本実験艦おいて−、廃液採取時に・、 SO9の若干の飛散は免れ得す、ために廃液の分析低よわ蒸煮時の駿滑費景教判断することは、幾分危険 をこ伴うが、見掛の酸滑費蚤は心材にて−も辺材の場合−と大差なく、他方節及脂材に思いでは、柴液の遼透 ● 茶毘にして− 以上に.より明かであるが、アカマツのサルファイもノットは心材・脂材・節及び萌報(7)で述べた如 くアテに.由釆するものである。各場合における蒸解雑煮起の原因に関しては、今後更に探究する予定な るも、パ′Lプの性質及廃液の組成等から判断し、天祁日異っているようである。倫現在盛儀酸パルプ革 場に.余儀なく出され■でいるノットの愚は莫大Lであり、その大部分が、同工場内或は二他の中小工場に於い て.様々加エミれ用いられている。匪述の如く、サ・ルファイトノットの大部分は、元釆アルカリ法にて ば、優秀なぺルナとなりうる心材部に・由来せるものであるから、適当な操作忙より、他の部分の未蒸解 分と分離して用いるなら、従殊、..加エノタトの昧点とされていた諸種の問題も解決できると思う。

Ⅴ 綿

括 1.香川願窪アカマア2本を材料とし、樹幹の各部に・ついて木材分新し、更に二張硫酸法で蒸煮討儲佗 行つ■て■、蒸解の姥易を\比較した。 2.や材・節及脂材はノットが88%’以上濁り、著しく蒸解困簸である。アテもパルプ化が推しいが、 ノット生成義40∼55%一位で、前$潜程ではない。 8.正常なる辺材は、基部に近く、心材軋接していて−、梯脂含有意が多く(約7%)ても、殆んど完 仝に蒸解される。 4.材の樹脂含有量と蒸解難の粗壁との間に轄比例的関係がない。 終りに.臨み、本研穿途行上御指導を牒易った、京都大学農学部教授館勇博士の御厚情数珠謝申しあげま

す。又実蘭申よく助力された、当研究壷専攻生多田稔宕に感謝します。

文 献

(1)E.Hagglundl・1939n Ho12;Chemie,2te Auf・・ (芳)H・Erdtman・19:39・Ann・,639,111・ (串)上代昌,繭居栄・−・・1950・林蚕科学,5,1,ユ5・ (4)館勇,木村良次・1950い戯芸化学実態竃(京大・儲.麒化),84ユ. (5)石田伸蓼小1950・パノLブ及製紙工業等冥論法,358 (6)幡蒐乗.1950・・日′本林学会誌,32,1,8.

(7)−

・1951−・軋本朝学会誌,乃,4,136. Rるslユme

Healt WOOd,SaP WOOd,and others from Various poItionsinside the trur)k ofJapanese

Tedpine(Pi’mLS}滋7ZSmOraS・etZ・)were analised,andexperimeritalydigestedhysulphite

Pt)lping method・

The reslユ1ts aIe Summarized as follows.

1・In everycase,thesulphite pt]1pingofheartwood,knotand“Koematsu〃(abnormally

resinous wood)are very difficult,butthatofsap woodiseasy.

2・Difficultyofsulphile dig・estionisnotin proportiontothe per・CentageOfalcohol henzene extract:in the wood仙

参照

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黒い、太く示しているところが敷地の区域という形になります。区域としては、中央のほう に A、B 街区、そして北側のほうに C、D、E

と判示している︒更に︑最後に︑﹁本件が同法の範囲内にないとすれば︑