大 塚 譲キ・ 井根 かつ み*・
伊 東 きぬ ゑ料
OTSUKA,Y.,INE,K.,and ITo,K.: Comparison oF F∞d Habits of Colege Students between Japan and united Statcs
(1984年 4月 30日 受理)
1.
目 日本 の経済的発展 に ともない,
日本人 の栄養状態 も改善 され,近
年 は栄養素 の過剰摂取 が聞 題 にな って い る反面,大
学生 を 中心 とす る若年層 に脚気 が発生 して い ることが明 らか に され1), 潜在 的な栄養不 足 の者 も多 く存在 して い る ことが予想 されてい る。 このよ うに,食
生活 が健康 に強 い影響を及 ぼす ことは明 らかであ り,食
生 活 の実態を明 らかに しようとした多 くの報告 が あ る ものの,女
子大学生 を調査対象 に した もの は多 いが,男
子大学生 を も調査対象 に した もの は全 ん どない。2),3) 一 方アメ リカ合衆 国の大学生 は 日本人 と比較 し,ど
のよ うな食生 活を しているか につ いて研 究 した もの もな く,
日本人大学生 の食生活 の問題 点を明 らか にす るために,男
子大学生 を調査 対 象 に含む,鳥
取 大学生 の食生活調査 を行 うとともに,ア
メ リカ合衆国 ミンガ ン大学生 につ い て もあわせて調査を行 い比較検討 した。2.方
調査 の方法 は質問紙法 によ った。調査 は,鳥
取 大学 で は1979年 4月∼5月,
ミンガ ン大学で は,1980年
1月 ∼4月にか けて行 った。調査対象 には,鳥
取 大学で は教育学部 1ク ラス,医
学 部 1ク ラス,無
作為 に抽 出 した寮生 の522名 を選 び,
ミシガ ン大学 においては,SOCIL WORK
の大学院生を中心 とす る112名 を選んだ。 摂取 した食事 の栄養を評価す る方法 として,
日本栄 養士会 による栄養診 断法4)を 用いた。 この方法 は実際に摂取 した栄養素の重量を算 出 して行 う 方法 と相 関関係 が高 い と報告 されてい る4)の で,学
生 の摂取 した食事 の評価方法 と して,
この 栄養士会案 によ る栄養診断法 を用 いた。3.
調査結果および考察1)調
査 の対象。調査票 の回収率 は鳥取 大学 で46%,
ミンガ ン大学生で は62%で
あ った。 回 答者 の内訳を図1に示 した。2)食
事欠食。男子学生 に比べて女子学生 の方 が朝食を よ く摂 り5), 居住形態別 に比較す る キ食物学教室**現
鳥取女子短大,倉
吉市福庭 的 法パーセ ン ト
50%
100% 性 男J 学 年 出身地 住 居 クラブ ,烏1運認
系
1
文
な
1系 1宅子ド樹
!‖ 図1
調査対象 調査対象を性別,学
年,出
身地,住
居,所
属 ク ラブにより分類 した。鳥 :鳥 取大学学生, ミ:ミ シガ ン大学学生を示す。数字は調査人数を表わす。 パーセ ン ト♀彩
5P冤
1♀0%
パーセ ン ト 50%鳥取大学豪
ミ
シ
ガン
大
学晏
図2
男女別朝食摂取頻度 朝食摂取状況を大学別,男
女別に表わ した。数 字は実際の人数を示す。 パーセ ン ト♀彩
二
〇
7 190%
鳥 取 大 学 生 ミシガン大学生 図4
男女別昼食摂取頻度 男女別に昼食摂取状況を表わ した。数字は実際 の人数を示す。 ふ とるか ら おい しくない 時間がない めん どう その他 図5
朝食欠食理由 鳥取大学生, ミシガン大学生のうち朝食を摂 ら ないと答えた ものについて,朝
食を摂 らない理 由 につ いて調べた。上側 :鳥 取大学生,下
側:ミ ン ガン大学生 0% 0% 男 女 摂らな( 自 宅 鳥 取 大 学 生 ″ ヾ―ト 寮 自 宅ミ
シ
ガ
ン
大
学
生乃婆訃
そ の 図3
住居別朝食摂取頻度 住居別に分類 して朝食綴取状況を表わ した。数 字 は実際の人数を示す。 と,島
根大学では寮生,下
宿生 に欠食が多 い3)が,京
都 女子大学では寮生 に最 も欠食者が少 な ぃ6)こ とが 日本で は 報告 されている。 一方 アメ リカの青年期 の学生 で は 朝食欠食 は少 な く, 80∼90%の
者 が朝食を摂取 していると言われている7)。 今 回行 った調査 で も図2に
示す よ うに 日本 の男子学生で朝食を全ん ど摂 らない者が多 くみ られた。 これを居住形態別 にみ ると,
日米 共 に,寮
生活者 に朝食欠食者が多 く,自
宅通学者 には少 なか った。京都女子大学での調査 で は, 寮生活者 に朝食欠食者が最 も少 なか った6)が,本
調査 で はそれが認 め られず,大
学寮 の給 食等 に差 がある もの と思われ る。 〔図3〕 昼 食欠食 は,北
九州 における調査8)で は,男
子学生 で高い ことが報告 されてい るが,朝
食欠 食率 よ りは低 い とされている。一方アタ リカで は朝食よ りも昼食欠食率 の方が高い ことが認 め られてお り7),今 回の調査で も同様 の結果 を得 た。 〔図4〕 人 数表
1
調査項 目間の順位相関係数SEX
ЫV BF LNCE MS IDEA INST HLTH SMK ALCH WUP BED POINT
SEX
LIV
BF
LNCH
MS
IDEA
INST
HLTH
SMK
ALCH
WUP
BED
POINT
一―.28 ■4 -.18 .01 3 6 4 0 0 0 ・3一6 ・・一28 ・・一28 ―.33 -.17 .14 .12 .12 -.09 -―.26 -.16 .12 -.10 .14 -,09 .09 .15 -.15 .22 .14 -.17 ―.47 -.19 ,19 .07 -.33 -―.08-.11 -.12
.22 .12 .16 .08 .12 .00-.10 .00
.36 ――.30 -.22 .43 .42 .31 -.33 -―,43 -.29 .40 .09 ,07 .11 .10 .23 -.16 .14 .10 -,34 .05 ,11 .13 -―.20 -.20 -.01 .15 .18 -.26 -―.03 -.11 -.20 .49 -.22 -.03 調査 した回答を順位尺度の数字 とみな し,ス ピアマンの順位相関係数10)を京都大学大型計算 機セン ターのプログラムパ ッケージSPSS第8版11)により求めた。アンダーラインを付 した ものは5%以
下 の危険率で有意な ものを示す。SEX:性
別(1=男 , 2=女 ),LIV:住
居(1=自
宅, 2=ア
パー ト,3=学
生寮),BF:朝
食頻度(1=摂
らない, 2=時
々摂 らない, 3=毎
日摂 る),LNCH:昼
食頻度 (BFに同 じ),MS:夜
食頻度 (1三 摂 らない,2=1∼
2回 1週, 3=3∼
4回
1週, 4=毎
日),IDEA:食
事 に対す る考え方(1=バ
ランス,2=味
, 3=満
腹感, 4=金
額),INST:イ
ンスタン ト 食品利用度(1=使
わない,2=た
まに使 う, 3=良
く使 う),HLTH:健
康度(1=悪
い,2=ま
あ まあ, 3=良
い, 4=非
常に良い),SMK:喫
煙量(1=0本 , 2=1∼
10本1日,3=10∼
20本1日,4=20本
以上1日),ALCH:飲
酒回数(1=た
まに, 2=2∼
3回 1過, 3=4∼
5回 1週, 4=毎
日4=毎
日 1週),WUP:起
床時間(1=7時
以前, 2=7∼
8時, 3=8∼
9時, 4=9時
以降),BED:就
寝時間(1=22時
以前, 2=22∼
24時, 3=24∼
2時, 4=2時
以降),POINT:日
本栄養 士会案による診断点数4)(0点
∼1∞点) 表2
各大学における調査項 目間の順位相関係数SEX LIVI BF LNCH MS IDEA INST HLTH SMK ALCH WUP BED POINT
SⅨ
LIVI .12
BF
―.02LNCH .26
MS
―.221DEA
―.191NST
―.10HLTH .14
SMK
―.15ALCH
―.16WUP .03
BED
―.13POINT .05
―.16 .12 .06 -―.05 -.16 -.13 -.06 -.08 -.10 -.05 -.05 -.06 .03 -.04 .08 .40 -,27 .43 -.26 -.05 .28 .05 -.30 -.02 .22 .09 -.18 -.11 .27 -.31 .04 ,05 .16 .11 -.21 -.10 -.05 -,02 .03 -.06 .03 -―.13 .34 ■9 ,09 ―.35 -.16 .22 .20 -.31 -.17 -―.07 -.06 .10 .18 .20 .27 .03 .06 -,07 -.01-.10-.13
.02 -.21 ,13 ,13 -.30 .09 ,09 -.59 -.12 .30 。15 -―.45 .09 -.12 -.14 .32 -.05 .24 -.12 .22 -.15 -.04 -.09 ,33-.11 -.18
-.21 .07 -.03 ,16 ―.26 -.40 -.24 ■5 .43 .26 -―.18 -.48 -.30 -.06 -.00 -.09 ■6 .15 .22 .17 .19 .10 .20 .07 -.03 -.06 -.15 -.07 .39 ,35 .29 ,16 .03 -―.25 .44 -―.19 .47 -.09 -.06 .08 ・4一5 ・,一32判
一
。45 -.41 .40 -.03 -.05 -.31 -―.09 -―.07 -.30 -.12 -.27 -.03 鳥取大学学生(右上半分),ミ ンガン大学学生(左下半分)に おける調査項 目間の順位相関係数 を表1 の場合と同様に求めた。略号 も表 1と 同 じであるよ表
3
朝食頻度の偏相関LNCH MS IDEA INST HLTH SMK ALCH WuP BED POINT
BY SEX
BY LIVIBY CLUB
BY SEX,HVI&CLUB
.04 -.23 -103-.03 -.30 -.04
-.∞ ―.33 -.10 .10 -.23 -.01 ――.01 -.36 -.17 .17 -―.07 -.40 -.17 .26 -―.12 -.49 -.27 .37 -.01 =.33 -.15 ,10 .06 .04 .07 -.04 08 07 08 03 ―.19 -―.33 -.34 -.13 朝食頻度と相関の高い項目のうち,男
女の差, 所属クラブ,住
居形態による影響を見るため鳥取大 学生において,表
2で算出した順位相関係数より偏相関係数10)をSPSS第
8版 により算出した。略号 は表 1と 同じである。 朝食 の欠食理 由につ いて調べた。 〔図5〕「 時間がない」,「 めん どうだ」 とい う理 由が多 く , 朝食摂取頻度 と起床時間の間に有意 な逆相関が認 め られ 〔表1〕,
朝遅 く起 きる者ほ ど 朝食欠 食者が多い ことが認 め られた。 さ らに表2に
見 られ るよ うに就寝時間 との逆相 関が鳥取大,
ミ シガ ン大で認 め られ,鳥
取大で はインスタン ト食品利用度,た
ば こ摂取頻度,ア
ル コール飲料 摂取頻度 との逆相関が認 め られた。 これ らの相関関係 につ いて,性
別,住
居,
クラブによ り偏 相 関係数を求 めたが 〔表3〕,
性別,
住居,
クラブに全ん ど影響を うけてお らず,朝
食摂取頻 度 と起床 時間,就
寝 時間,た
ば こ摂取頻度 に高い相関を示 してい る。つ ま り早寝早起 きの者ほ ど朝食をよ く摂 っている ことが明 らかであ った。即 ち,朝
食欠食 の理 由は,性
別,住
居,所
属 クラブに原因があるので はな く,起
床 時間に原因があることが明 らか とな り,図
5に
示 した欠 食理 由 とよ く一致 していた。 ミシガ ン大学で は起床時間が鳥取大学よ り早 く 〔図6〕,
それだ け朝 食欠食者が少 ない もの と考え られ る。 昼 食欠食者が ミシガ ン大学生 に多いのは,朝
食 と夕食を充分 に食べ,昼
食を軽 くす ませ ると い う欧米 の食習慣 に原 因があると考え られ るが,表
2の
結果か ら「 栄養 に対す る考 え方」 と昼 食頻度 に相関が認 め られ,食
習慣のみに起 因す るもので はな く,食
事 。栄養 に対す る関心度 に もその原 因があると思われ る。 昼食欠食の理 由につ いて質問 した結果,「節約」 という理 由 も 多 く,経
済的要 因 もアメ リカの大学生 においては考え られた。3)飲
酒。飲酒 によ る交通事故や不法行為等 にみ られ るよ うに,現
代 青年 の重要 な栄養問題 の一 に,飲
酒が上 げ られ る9)。 ミシガ ン大学生,鳥
取大学生 の飲酒頻度 について調査 した結果 パーセ ン ト ?彩見
0彩190%
毎日 1-5回2∼3回 ほとんど鋏まない鳥取大学生晏
ミ
シ
ガ
ン
大
学
生憂
9 0マ 7時 まで 7時 ∼8時 8辟 ∼9炸 9岸 以降 不規則 図6
起床時刻 起床時間の分布を表わ した。 左側 :鳥 取大学生, 右側:ミ シガン大学生。数字は実人数を示す。 図7
飲酒率 一週間にアル コール飲料を飲む回数を男女別, 大学別に示 した。数字は実人数を示す。 % 5 0 4 0〔図7〕
,鳥
取 大学生 よ りもミシガ ン大学生 の方が飲酒頻度 は高 く,特
に女子学生 で この差 が認 め られた。アメ リカにおける女性解放運動 は近年活発化 しているが,そ
の ことと女子学生 の飲 酒 とには関係が あるか もしれず,興
味が もたれ る。4)喫
煙。図8に
示す よ うに鳥取 大学 の女子学生 には煙草を吸 うものは全ん どなか ったのに 比べ,男
子学生 で は50%以
上 の学生が吸 っていた。それ に反 し,飲
酒 において見 られたの と同 様,
ミシガ ン大学では男女 の差 は少 な く,女
子学生 に も煙草 を吸 うものが多か ったが,男
女共 に,鳥
取 大学男子学生 の比率 よ り少 なか った。 これ は,上
述 の飲酒頻度 における理 由の場合 と 同 じ く,ア
メ リカにおける女子学生 の意識 が 日本 の場合 と異 な っている為 と考 え られ るととも に,ア
メ リカで全体的に喫煙率が低 いのは,ア
メ リカで は喫煙の危険性 に関心が高 く,多
くの 場所で禁 煙処 置が と られてい る ことと関係 してい る もの と思 ゎれ る。5)夜
食・ 間食 について。夜食を摂 る者 の比率 は鳥取大学 と ミンガ ン大学で比べてみ ると, ほぼ同 じで あったが,女
子 よ りも男 子 に摂 る者が多 く 〔図8〕,
朝 食摂取頻度 や就 寝 時間,
健 康 状態等 と弱 い相 関が認 め られ た 〔表 1,2〕 。すなわ ち夜食をよ く摂 る者 は,朝
食欠 食 をす る 傾 向が あ り,就
寝時間 は遅 く,健
康状態 は好 ま しくない傾向があった。間食摂取状況 を鳥取大 学 のみで調査 したが,男
子 よ りも女子学生 のほ うが良 く間食を摂 っていた。 パーセ ン ト0% 50% 100%
8:7///21///9ヨ37
31iレ3//2 12 図8
喫煙率 大学別,男
女別に喫煙本数を示 した。数字は実 人数を示す。6)食
事 の内容。鳥取 大学で は3日間,
ミ ンガ ン大学で は2日間の食事 の内容 を記入 し て もらい,食
品別 の摂取頻度を各食毎 に計算 し,上
位 10食 品を表4に
示 した。 鳥取 大学生 の朝食 は,洋
風 で あるものの,昼
食,夕
食 は 日本風 の食品を主 としてお り,御
飯,主
菜, みそ汁 とい う食事 内容が多 く,野
菜 と して は キ ャベ ツが最 も良 く利用 されていた。一方 ミ ンガ ン大学生で は,三
食共 パ ン食で あ るが, 昼 食で は主菜 の材料 と思われ る物 が無 く,比
較 的軽 い食事 のよ うであ った。最 も好 まれ る野菜 はキ ャベ ツで あ り,昼
食,夕
食共 に牛 乳 を飲 む習慣 があること,チ
ーズ も昼食,夕
食 に良 く摂取す る ことが認 め られ,食
事 の内容 は非常 に 異 っていた。7)栄
養診断点数。 日本栄養士会案 によ る各食毎および 1日 全体を1食
と見 な して計算 した 栄養診断点数 を図9に
示 した。朝食 の栄養 診断点数 は,鳥
取大学で は非常 に低 く,特
に男 子 に螂
間
]
И い ・7 V , レ ・7 ゆ ” ψ ・8 49 48 虚 ・8 ゆ 鳥 取 大 学 生 ミシガン大学生 男 女 男 女 図9
栄養診断点数の分布 各食毎および 1の 栄養診断点数 を 計算 し,得
点の分布を各大学別,男
女別に示 した。JMは
鳥取大男子学生, JFは
鳥取大女子 学生, UM
は ミシガン大男子学生,UF Hま ミンガ ン大女子 学生を示 し,0:0点 ,111点 -10点 ,2:11点
-20点,3:21点 -30点
,4:31点-40点 ,5:
41点-50点,6:51点
-60点,7:61点-70点
,8:71点 -80点
,9:81点 -90点 , $:91点
― 100点 の者の分布を示す。MOの
欄は,欠
損値, すなわち記入 もれのため計算できな か った者の 数を示 し, CNTは
欠損値を除いた有効回答者 数を示す。低 い者が多 く
,前
述 (図2)の
よ うに朝食欠食者 の多 い こと,お
よび表4か
ら推察 され るよ う にパ ン・ コー ヒー,卵
程度 の食事 を摂 ってい ること等 の原因が推定 された。 ミンガ ン大学生 の 場合 は鳥取大学 ほ どは悪 くないが,そ
れで も朝食 は栄養的に不十分であることが認 め られ た。 昼 食の栄養診断点数 は,朝
食 とは逆 に,
ミンガ ン大学生 のほ うが低 い者が多 く認 め られた。両 大学生 の食事 の内容を比較 してみ ると (表4),
ミンガ ン大学生 の昼食 はパ ン,
リンゴ,牛
乳, とい った軽 い食事 に比べ,鳥
取大学生 は御飯,み
そ汁,主
菜 とい う,き
ちっと した食事 を摂 っ て お り,そ
の結果栄養診断点数が高 くな った もの と考え られ る。夕食 は両大学生 ともさ らに高 い点数 とな っていた。栄養のバ ランスを各食毎 に良 くす ることは困難であ り, 1日
を通 してみ た場合 にバ ランスが とれておれば良 い と考 え られ る。そ こで 1日 分 の摂取 した食事 の内容 を1・ 食 の時 と同様 に計算 し, 1日
の栄養診断点数 とした (図 9)。 一応バ ランスの とれた 食事 とみ な され る60点 以上 の者が鳥取大学生で は87%で
あ り, 1日
を通 してみた場合ほぼ良 い と考 え ら れ るが,男
女別 にみ ると男子では60点 に満 たない者が30%も
あ り食生活を改善すべ きであ る と 考 え られ る。一方,
ミンガ ン大学生 は鳥取大学生 よ りさ らにア ンバ ランスな食事 の者が多 く認 め られた。表1に示 す よ うに 1日 の栄養診断点数 は朝食摂取頻度,食
事 に対 す る考 え方等 と高 い相 関が あ り,好
ま しい生活を送 っている者 ほ どバ ランスの とれた食事を してい ると考 え られ る。 表4
食品別摂取頻度による食事内容 ′尋 取 大 学 ミ シ ガ ン 大 学 順位 朝 食 昼 食 夕 食 間 食 朝 食 昼食 夕 食 間 食 l パ ン 米 米 コ ー ヒ ー コ ー ヒ ー パ ン ト マ ト コ ー ヒ ー マーガ リン キ ャ ベ ツ キ ャ ベ ツ 牛 子し 牛 り ん ご た ま ね ぎ ク ッ キ ー 牛 に ん じ ん た ま ね ぎ 紅 茶 ン ヨー グル ト 鶏 肉 ポップローン ク ッ キ ー チ ー ズ チ ー ズ チョコレート コ ー ヒ ー た ま ね ぎ に ん じ ん い ち ご オレンツシュース レ タ ス パ ン り ん ご 6 き ゅ う りみ そ き ゅ う り アイスクリーム ンア リアル キ レ タ ス アイスクリーム 7 レ タ ス ね ぎ み そ 夏 み か ん 砂 糖 コ ー ヒ ー 牛 クラ ッカー 8 キ ャ ベ ツ 豚 肉 ね ぎ チョコレートバ タ ー 午 肉 牛 9 み そ じゃがいも じゃがい も ヾ ナ ナ グレープ7ルーツ ピーナツバター 米 ナ ッ ツ マ ヨネー ズ ン 鶏 肉 ビスケ ッ ト紅 茶 全小麦パ ン コ ー ヒ ー チ ー ズ パ ン じゃがい も 鳥取大学生 3日 間, ミシガン大学生 2日 間の食事の内容を記入 して もらい
,各
食事における各食品 の摂取頻度を計算 し,高
頻度のもの10食品を示 した。4.考
鳥取 大学,
ミシガ ン大学学生を対象 とし,
日米 の大学生 の食生活を比較 した。 その結果栄養 診断点数 の低 い者が 日本,ア
メ リカ共 に多 く,ア
ンバ ランスな食生活を している学生が多 い こ 察とが明 らか とな った。鳥取大学生 のなかで は男子学生 に
,
しか も学生寮 に居住 している者 にこ の ことは特 に顕著 であ った。食事がア ンバ ランスな原因 として,欠
食や食事 に対す る考 え方が 考 え られ,食
物・ 栄養教育 の重要性 が指摘 され る。,
日米 の学生 の食事 の内容 には多 くの相違点が認 め られた。 これ らの解析 は現在行 っている。5.要
鳥取大学,
ミシガ ン大学 において大学生 の食生活の調査 を知 った。朝食欠食 は鳥取大学生 に 多 く,そ
の原因 として起床時間が遅 い ことが考 え られた。昼 食欠食者 は ミシガ ン大学生 に多 く 認 め られた。喫煙,飲
酒 は鳥取 大学男子学生で高 く,女
子学生 で は低 か ったが,
ミシガ ン大学 生で は男女差 はほ とん ど認 め られず 鳥取大学生 の男子学生 と女子学生 の中間の値 を示 した。食 事 の内容 には 日米 の差 が はっき りと出ていた。 ア ンバ ランスな食事 の原 因 と して朝食欠食,食
事 に対す る考 え方等 が考 え られ た。 謝辞.鳥
取大学計算機センター鈴木輝博,池
信隆行氏に感謝する。31
用 文 献1)阿
部達夫,橋
詰直考,井
形昭弘,高
橋和郎.栄
養 と食糧,30,323,(19771.21
太田昌子,糸
賀都子.日本家庭科教育学会誌,22,114,(1977).3)大
田昌子,糸
賀都子,日本家庭科教育学会誌,22,122,(1977).41
森本絢美,秦
鴻四.静
岡女子大学研究紀要,11,139,(1976).5)蒔
田和子,大
石邦技.静
岡女子大学研究紀要,11,131,(1976).6)小
松初子.京
女大食物学会誌Ⅲ29,28,(19741.71 A,S,TrusWell and I,Darnton‐Hill, Nutrition Rcv.,39,73,(1981).
8)園
田真人,瓜
生郁子.栄
養学雑誌,28,34,(19701,91
島雄満子,高
橋和郎.臨
床栄養,48,421,(1976).101 柳井晴夫
,高
根芳雄.「現代人の統計,2多
変量解析法」林知己夫編 朝倉書店 (19771.11)三
宅一郎,山
本嘉一郎,「SPSS統
計パ ッケージ I,II」 東洋経済新報社 (1976).Absttact
The food habits oF co■ egc students was survcyedね Tottori University, Japan and univcrsity oF Michigan,U.S,A.We have found hat 63%of male students of Tottori University did not eat break
fast. Oniy 20,る of the fcmale students of Tottori and the students ofthe University of Michigan did not takc break fast. The reason of missing break fast in Tottori malc students was assuned to thc latc of wake up tilne. The nlissing lmcals and attitudc of food● hoice caused iow point of the nutritiOnal scOre which is posdated by Japan Nutritional Society. The perccntage oF smoking and alcholc beverage are high in rnalc students of Totto and iow h female student of Tottori. Those agures are high and ao dilfcrencc betwccn sexs in University of Mi(れ igan. The foods、 vhich vere taken tO the students of bOth
llaiversitics were very dircrent froni each other. Thc analysis of difFerent Food pattorn will be publshed else whcre.