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目次 1. 公共施設等の現況 将来の見通し及び課題 公共施設等の現況と課題 対象施設 対象施設の現況と課題 総人口及び年代別人口についての今後の見通し 人口 世帯数動向 将来の人口推移 財政の現状と課

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(1)

松原市公共施設等総合管理計画

平成 27 年 5 月

松原市

資料6

資料6

資料6

資料6

資料6

(2)

目次

1. 公共施設等の現況、将来の見通し及び課題 ··· 2 公共施設等の現況と課題 ··· 2 1.1 1.1.1 対象施設 ··· 2 1.1.2 対象施設の現況と課題 ··· 3 総人口及び年代別人口についての今後の見通し ··· 5 1.2 1.2.1 人口・世帯数動向 ··· 5 1.2.2 将来の人口推移 ··· 6 財政の現状と課題 ··· 7 1.3 1.3.1 財政全般の現況と見通し及び課題 ··· 7 1.3.2 投資的経費、維持補修費の見通し ··· 9 本市の将来都市像 ··· 12 1.4 公共施設等の現況及び課題に関する基本認識 ··· 13 1.5 2. 公共施設等の総合的かつ計画的な管理に関する基本方針 ··· 14 2.1 計画の管理方針 ··· 14 2.1.1 公共施設等マネジメントの理念・目的··· 14 2.1.2 計画期間 ··· 15 2.2 公共施設等の管理に関する基本的な考え方 ··· 16 2.2.1 総合管理計画策定についての基本的な方針 ··· 16 2.2.2 公共施設等の数量に対する数値目標の設定方法 ··· 17 2.2.3 実施方針 ··· 23 2.3 取組体制と情報管理 ··· 26 2.3.1 取組体制 ··· 26 2.3.2 情報管理・共有 ··· 26 2.4 フォローアップの実施方針 ··· 27 2.4.1 アセットマネジメント業務サイクルによるフォローアップ ··· 27 2.4.2 議会や住民との情報共有 ··· 27 3. 公共施設における施設類型ごとの管理に関する基本的な方針··· 28 3.1 市民文化系施設 ··· 29 3.2 社会教育系施設 ··· 31 3.3 スポーツ・レクリエーション系施設 ··· 33 3.4 学校教育系施設 ··· 35 3.5 子育て支援施設 ··· 37 3.6 保健・福祉施設 ··· 39

(3)

3.7 行政系施設 ··· 41 3.8 公営住宅 ··· 43 3.9 公園施設 ··· 45 3.10 供給処理施設 ··· 46 3.11 上下水道施設 ··· 47 3.12 その他 ··· 49

(4)

1

まえがき

~ 松原市公共施設等総合管理計画策定にあたって ~

わが国では、人口減少や少子高齢化の進行などによる社会構造や市民ニーズが大きく変化してい ることに加え、高度経済成長期に整備された公共施設やインフラ資産は、老朽化に伴う改修や更新 という大きな変革時期を迎えようとしています。 また、財政面では少子高齢化による扶助費などの義務的経費が増大しています。今後においても 生産年齢人口の減少に伴う税収不足が懸念されています。そのため、公共施設等のあり方について その方針を検討する必要があります。 このような状況の中、平成26 年 4 月、総務省は全国約 1,700 ある地方公共団体に対し、「公共施 設等総合管理計画の策定要請」を行いました。これにより地方公共団体は、公共施設・道路や橋り ょうなどのインフラ資産のすべての「公共施設等」を対象として、10 年以上の長期の視点を持ち、 財政や人口の見通しとLCC(ライフサイクルコスト)※1に配慮した総合管理計画を策定すること が要請されています。 本市は、大阪市や堺市に隣接し、歴史的にも交通の要衝として発展してきました。昭和 30 年 2 月の市制施行時には約36,000 人であった人口は、昭和 30 年代から 40 年代の高度経済成長期にか けての急速な都市化の進展により人口が急増して昭和 49 年には 130,000 人に達し、市制施行後の 約20 年間で人口は 3.6 倍に膨らみました。しかし、昭和 60 年の約 137,000 人をピークに人口は減 少に転じ、今後も人口減少と少子高齢化が進むと考えられています。 高度経済成長期の人口急増に対応するために整備された公共施設やインフラ資産は、本市におい ても老朽化によりまもなく一斉に更新時期を迎えますが、人口減少・少子高齢化の時代においては 税収の減少や公共施設に対するニーズの変化が考えられるため、今後の公共施設等のあり方を検討 することが必要となっています。 松原市公共施設等総合管理計画(以下、本計画)は、上記のような背景を踏まえ、公共施設等の 全体を把握し、長期的な視点を持って、公共施設等の総合的かつ計画的な管理を推進することを目 的として策定するものです。 ※1 LCC(ライフサイクルコスト):施設等の計画・設計・施工から、維持管理、最終的な解体・廃棄までに要する費用の総額

(5)

2

1. 公共施設等の現況、将来の見通し及び課題

公共施設等の現況と課題

1.1

1.1.1 対象施設

本計画で対象とするものは、本市の保有する公共施設等のうち、公共施設、インフラ資産と します。 公共施設については、施設類型別に市民文化系施設、社会教育系施設、スポーツ・レクリエ ーション系施設、学校教育系施設、子育て支援施設、保健・福祉施設、行政系施設、公営住宅、 公園施設、供給処理施設、上下水道施設、その他に分類し、現状等の把握や基本的な方針を検 討します。 インフラ資産については、類型別に道路、橋りょう、上下水道管に分類し、現状等の把握や 基本的な方針を検討します。 【図1-1-1】対象施設 【表1-1-1】施設(資産)類型別の数量 ※平成25年度末時点 インフラ資産 大分類 実延長合計(m) 面積(㎡) 道路 207,257 1,068,708 橋りょう 807.83 5,197 上水道管 460177 下水道管 326,714 計 994,956 1,073,905 公共施設 大分類 施設数 延床面積(㎡) 市民文化系施設 4 7,179 社会教育系施設 6 3,675 スポーツ・レクリエーション系施設 7 18,247 学校教育系施設 23 164,368 子育て支援施設 11 7,629 保健・福祉施設 11 7,329 行政系施設 13 31,016 公営住宅 6 25,460 公園施設 1 111 供給処理施設 3 2,537 上下水道施設 4 3,813 その他 3 13,303 計 92 284,666 公共施設等 公共施設 インフラ資産 市民文化系施設、社会教育系施設、スポーツ・レクリエーション 系施設、学校教育系施設、子育て支援施設、保健・福祉施設、 行政系施設、公営住宅、公園施設、供給処理施設、上下水道施設、 その他 道路、橋りょう、上下水道管 本計画の対象施設

(6)

3

1.1.2 対象施設の現況と課題

(1) 本市の公共施設の現況 現状  本市の公共施設は昭和 40 年代から 50 年代に集中的に整備しており、施設の老朽化が進行し ています。  年度別の施設の延床面積割合をみると、昭和 56 年以前の旧耐震基準で整備された割合は 64%に達し、昭和 57 年以降の新耐震基準で整備された割合の 36%を大幅に上回っています。  昭和 56 年以前の旧耐震基準の施設に対しての耐震化状況について、小中学校等の耐震改修 は完了しているものの、平成 25 年度末時点では耐震改修未実施が 3%となっています。 課題  高度経済成長期の人口急増に対応して、施設が整備されており、昭和 56 年以前の築 30 年以 上の施設は 3 分の 2 近くに達しているため、多くの施設の更新時期が集中しており、財政的 な負担が懸念されます。  老朽化の進行に伴い、施設の機能低下に対する修繕・建替や、今後発生が予想される南海ト ラフ巨大地震・上町断層地震などの災害に対する耐震化・長寿命化対策など、維持更新費用 の確保などに取り組むことが必要になっています。 【図1-1-2①】年度別整備延床面積(公共施設等更新推計ソフトによる集計結果) 【図 1-1-2②】耐震改修状況 0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 昭 和 3 5 年 昭 和 3 6 年 昭 和 3 7 年 昭 和 3 8 年 昭 和 3 9 年 昭 和 4 0 年 昭 和 4 1 年 昭 和 4 2 年 昭 和 4 3 年 昭 和 4 4 年 昭 和 4 5 年 昭 和 4 6 年 昭 和 4 7 年 昭 和 4 8 年 昭 和 4 9 年 昭 和 5 0 年 昭 和 5 1 年 昭 和 5 2 年 昭 和 5 3 年 昭 和 5 4 年 昭 和 5 5 年 昭 和 5 6 年 昭 和 5 7 年 昭 和 5 8 年 昭 和 5 9 年 昭 和 6 0 年 昭 和 6 1 年 昭 和 6 2 年 昭 和 6 3 年 平 成 元 年 平 成 2 年 平 成 3 年 平 成 4 年 平 成 5 年 平 成 6 年 平 成 7 年 平 成 8 年 平 成 9 年 平 成 1 0 年 平 成 1 2 年 平 成 1 5 年 平 成 1 6 年 平 成 1 9 年 平 成 2 1 年 平 成 2 4 年 平 成 2 5 年 平 成 2 6 年 市民文化系施設 社会教育系施設 スポーツ・レクリエーション系施設 学校教育系施設 子育て支援施設 保健・福祉施設 行政系施設 公営住宅 供給処理施設 その他 上下水道施設 公園施設 延床面積累計 旧耐震基準(昭和56年以前) 新耐震基準(昭和57年以降) (㎡) ※平成25年度末時点・建築年度不詳は除く (㎡) 延床面積累計の推移 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000 180,000 200,000 新耐震 旧耐震 耐震改修不要 耐震改修実施済 74% 耐震改修不要 23% ※平成25年度末時点・建築年度不詳は除く (㎡) 36% 64% 耐震改修未実施3%

(7)

4 (2) 公共施設の整備水準 現状  本市の人口一人当たり延床面積は 2.36 ㎡で人口が同規模の都市(120~130 千人)と比べ少 ない状況になっています。また、全国の市区町村の平均 3.42 ㎡/人(東洋大学PPP 研究セ ンター作成、平成22 年 3 月時点)に比べても約 0.7 倍で 1 ㎡/人も下回っています。  本市の公共施設は学校教育系施設(57.7%)で、全体の約 6 割を占めています。 課題  全国平均に比べて延床面積が少なく、公共施設の設置について効率的に行われていると考え られます。しかし、延床面積割合では学校教育系施設に偏っており、少子高齢化が進む中で 施設の複合化を図るなど、更なる施設機能の充実を図る必要があります。 【図1-1-2③】市民一人当たり公共施設の延床面積(㎡/人)の比較 【図1-1-2④】松原市の施設区分別の延床面積構成比 市民文化系 施設 2.5% 社会教育系施設 1.3% スポーツ・レク リエーション系 施設 6.4% 学校教育系施設 57.7% 子育て支援 施設 2.7% 保健・福祉 施設 2.6% 行政系施設 10.9% 公営住宅 8.9% 公園施設 0.0% 供給処理施設 0.9% 上下水道施設 1.3% その他 4.7% 公共施設の延床面積の構成比(平成25年度末時点)

(8)

5

総人口及び年代別人口についての今後の見通し

1.2

1.2.1 人口・世帯数動向

現状  本市は、昭和 30(1955)年に松原町・天美町・三宅村・恵我村・布忍村が合併して市制が 施行し、36,258 人だった人口は、昭和 49(1974)年には 130,000 人を超えましたが、昭和 60 年の 137,059 人をピークに人口は減少に転じ、現在に至っています。  世帯数を見てみると、昭和 60 年ごろから減少する人口とは対照的に、核家族化の進展や単 身世帯の増加などにより平成 23 年まで少しずつ増加しており、都市化は拡大していること を示しています。 課題  高度経済成長期における人口急増時に整備された公共施設について、今後の人口減少時代に おける公共施設のあり方を検討する必要があります。  世帯数は近年まで増加傾向にあったため、それに伴ってインフラ整備も進められてきました が、世帯数も減少時代となる今後は、インフラの長寿命化に対する検討が必要となります。 【図 1-2-1】松原市の人口・世帯数推移(昭和 30(1965)年~平成 24 年(2012 年)) 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000 昭和30年 昭和41年 昭和44年 昭和47年 昭和50年 昭和53年 昭和56年 昭和59年 昭和62年 平成2年 平成5年 平成8年 平成11年 平成14年 平成17年 平成20年 平成23年 人口 世帯数 人口・世帯数推移 ※出典 実績値:松原市統計データ(住民基本台帳人口及び外国人登録人口) (人) 市制施行 ピーク人口

(9)

6

1.2.2 将来の人口推移

現状  松原市の将来人口は、国立社会保障・人口問題研究所の将来人口推計(平成 25 年 3 月推計) によると、人口の減少傾向は変わらず少子高齢化が一層進み、年齢構成が大きく変わってい くことが予想されています。平成 22 年から 30 年後の平成 52(2040)年には人口が 94,521 人と 100,000 人を下回り、老年人口の割合が 37.3%と推測されています。  平成 22(2010)年を 1 として平成 52(2040)年の年齢構成別人口比を算出すると、総人口 が 0.76 倍、年少人口が 0.53 倍、生産年齢人口が 0.65 倍と減少するのに対して、老年人口 が 1.18 倍に増加する見込みです。 課題  生産年齢人口は市の財政を支える年齢層であるため、その人口減少は税収の減少に直結しま す。また老年人口の増加は扶助費などの義務的経費の増大につながるため、生産年齢人口の 減少と相まって、納税者の負担増大をもたらします。  上記のような人口構成の変化は、「公共施設に対するニーズの変化」・「税収の減少」・「義務 的経費の増大」を引き起こすため、今後の公共施設のあり方に大きな影響を及ぼします。 【図 1-2-2】松原市の人口推移及び将来推計 【表 1-2-2】松原市の今後 30 年間(平成 22(2010)年~平成 52(2040)年)の人口比 年齢構成 平成 22(2010)年 平成 52(2040)年 平成 22(2010)年を 1 とした 平成 52(2040)年の人口比 総人口 124,594 94,521 0.76 年少人口(0~14 歳) 17,106 8,990 0.53 生産年齢人口(15~64 歳) 77,488 50,231 0.65 老年人口(65 歳以上) 29,905 35,300 1.18 ※出典 平成 22(2010)年:国勢調査、平成 52(2040)年:国立社会保障・人口問題研究所 ※平成 22(2010)年の総人口は年齢不詳の 95 人を含む

(10)

7

財政の現状と課題

1.3

1.3.1 財政全般の現況と見通し及び課題

(1) 歳入の状況 現状  松原市の財政規模は平成 15(2003)年度から平成 25(2013)年度の間で約 380 億円から約 420 億円の間で推移しています。  平成 25(2013)年度の歳入を見てみると、地方交付税および国庫支出金で約 40%を占めて おり、市税収入外の歳入が高いといえます。 課題  【人口減少に伴う地方税の減収の可能性】 人口推計では今後も生産年齢人口が減少することとなるため、地方税制度が変わらないと いう前提では、平成 52(2040)年度は平成 22(2010)年度に比べて市民税収入が減少する 可能性が高いといえます。  【国の財政健全化推進に伴う地方財政への影響】 国では、平成 22(2010)年 6 月に中期財政フレームを含む財政運営戦略を策定し、国・地 方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)※2の赤字を平成 27(2015)年度までに対 GDP ※3比で半減、平成 32(2020)年度までに黒字化を目標に掲げています。 <政府「財政運営戦略」閣議決定より> この運営戦略では、消費税率の引上げのほか、地方財政においては、国からの税源移譲等 に頼るのではなく、国と歩調を合わせて地方歳入の確保と地方歳出の抑制に取り組んでいく ことが重要であるとされており、今後、本市の財政へ影響が及ぶ可能性もあります。 【図1-3-1①】松原市の歳入決算額 ※2 基礎的財政収支(プライマリーバランス):税収・税外収入と、国債費(国債の元本返済や利子の支払いにあてられる費用)を 除く歳出との収支を表し、その時点で必要とされる政策的経費を、その時点の税収等でどれだけまかなえているかを示す指標

※3 GDP:Gross Domestic Product(国内総生産)の略。国内で、1 年間に新しく生みだされた生産物やサービスの金額の総和

0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 その他 利子割交付金 地方交付税 使用料 手数料 国庫支出金 都道府県支出金 地方債 市税 (億円) ※出典 松原市:決算カード(平成15~25年) 歳入決算額の推移 (億円) 35.5億円/8.5% 31.9億円/7.6% (億円) 2.0億円/0.5% 135.1億円/32.3% 86.1億円/20.6% 4.4億円/1.0% 81.7億円/19.5% 0.6億円/0.1% 平成25年(2013年)決算額 418.7億円 41.5億円/9.9%

(11)

8 (2) 歳出の状況 現状  平成 25(2013)年度の歳出に占める義務的経費※4は 241 億円で 57.9%となっていますが、 近年扶助費の割合が増加傾向にあり、今後もこの傾向が続くことが予想されます。  一方、平成 25(2013)年度の歳出に占める投資的経費※5は 33.5 億円で 8.1%となっていま すが、平成 15(2003)年度から平成 24(2012)年度の平均が 22.9 億円でほぼ横ばいとなっ ており、義務的経費に比べて歳出に占める割合は非常に低く推移しています。 課題  【義務的経費の増大】 本市では 30 年後に生産年齢人口が 0.65 倍に減少する一方で、老年人口が 1.18 倍に増大 すると予測されるため、義務的経費の増加と納税者負担の増大が見込まれます。国の試算(平 成 24 年 3 月)によると、国民負担(保険料)を除く公費負担(国税・地方税等)は、平成 24 年(2012 年)当初予算ベース 40.6 兆円が、平成 37 年(2025 年)に 60.5 兆円(厚生労働省 『社会保障に係る費用の将来推計』(平成 24 年 3 月)より)と言われています。  【投資的経費の確保が困難】 義務的経費の増大が見込まれるため、投資的経費の確保が困難になることが予想されま す。限られた予算の中で公共施設やインフラ資産の更新を如何に進めていくかを検討する必 要があります。 【図1-3-1②】松原市の歳出決算額の推移 ※4 義務的経費:人件費、扶助費、公債費で固定的に支出される経費 ※5 投資的経費:公共施設・インフラ資産などの整備に用いられる経費

(12)

9 121,365 117,388 112,196 106,360 100,365 94,521 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 0 20 40 60 80 100 120 140 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 (億円) 公共施設 インフラ資産 実績 人口推計

1.3.2 投資的経費、維持補修費の見通し

本計画の計画期間は30 年ですが、本市の公共施設等を今後 40 年間、現有の数量を維持する ために必要となる更新費用を総務省の基準により試算すると、約 2,193 億円程度必要であると 見込まれます。 1 年あたりの平均額を求めると、約 54.8 億円程度となります。これは、過去 5 年間(平成 21 年度から平成25 年度)の公共施設等に係る投資的経費の年平均額(約 21.8 億円)の約 2.5 倍 に当たります。特に、前半の 20 年間において公共施設の維持更新費用が高くなり、後半の 20 年間においてインフラ資産の維持更新費用が高くなっています。 将来人口を踏まえた今後の財政状況などを勘案すると、今後この平均投資額水準を維持する ことは難しく、現有の数量の全ての維持更新は、推計上極めて困難といえることから、施設の 複合化・統廃合・用途変更など様々な方策を視野に入れながら公共施設のあり方を検討してい くことが求められています。

過去 5 年間の

年平均更新費用(A)

今後 40 年間の

年平均更新費用(B)

比率(B/A)

21.8 億円

54.8 億円

2.5 倍

【図 1-3-2①】公共施設等の更新費用推計 公:公共施設 イ:インフラ資産 ・特に 2015 年からの 20 年間は公共施設の維持更新が集中 し、2035 年頃からインフラ資産の維持更新が増大する ※公共施設面積を現状維持とした場合の更新費用で、大規模改修と建替えを含む ※更新期間:公共施設 大規模改修30 年、建替え 60 年 インフラ資産 道路15 年、橋りょう 60 年、上水道 40 年、下水道 50 年 ※更新費用は総務省算定の全国平均値を使用 推計平均 約 54.8 億円 実績 約 21.8 億円 公:約 394 億円 イ:約 117 億円 公:約 347 億円 イ:約 157 億円 公:約 312 億円 イ:約 332 億円 公:約 179 億円 イ:約 355 億円 【10年間の費用】 【10年間の費用】 【10年間の費用】 【10年間の費用】 (人)

(13)

10 0 20 40 60 80 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 (億円) 公営住宅 公園施設 スポーツ・レクリエーション系施設 保健・福祉施設 社会教育系施設 市民文化系施設 子育て支援施設 学校教育系施設 行政系施設 供給処理施設 その他 上下水道施設 (1) 公共施設の更新費用の見通し 施設類型別に更新費用を推計すると、今後 30 年間は学校教育系施設の割合が非常に高く なっています。今後、年少人口が 30 年後には約半分になることを踏まえると、学校教育系 施設を現状のまま維持することは困難であることが想定されます。 また、今後40 年間における各年度の公共施設の更新費用(年平均約 30.8 億円)は、過去 5 年間の公共施設に係る投資的経費の年平均額(約 15.5 億円)を上回っている状況です。 【図 1-3-2②】公共施設の施設類型別更新費用推計

推計平均

約 30.8 億円

過去 5 年平均

約 15.5 億円

(14)

11 (2) インフラ資産の更新費用の見通し 類型別に更新費用を推計すると、今後 20 年間は上水道の更新費用の割合が高い状況です が、2040 年以降は下水道の更新費用の割合が高くなっています。 また、今後20 年間は概ね年間 10~15 億円で推移しているものの、20 年目以降はそれま での2 倍の 30 億円に達しています。 【図 1-3-2③】インフラ資産の施設類型別更新費用推計 40年間整備額 億円 1年当たり整備額 24.0 億円 961.1 億円

過去 5 年平均 約 6.3 億円

推計平均 約 24.0 億円

道路整備額 橋りょう整備額 上水道整備額 下水道整備額

(15)

12

本市の将来都市像

1.4

平成23 年度から 8 年間となる平成 30 年度までを目標とした将来都市像を次のように掲げ ています。 ■将来都市像 「挑戦し続ける 元気あふれるまち まつばら」 今後の8 年間を見通したとき、一番に求められるのは「人、まちの活力」であり、市民が 健康で安全に住み続けていくことができることです。市民の暮らしの向上と「人、まちの活 力」をひとつの力に束ね、元気な「人とまち」を創っていきます。 今、まちが担う課題を克服していくためにはあらゆる市民が、まちづくりの目標のもとに 心をひとつにしていく必要があり、市民が健やかに暮らすことができ、市民間で支えあい優 しさのある、人の和を創ることが求められています。市民が「まつばら」に住むことに誇り と希望を持つことができ、また市民が心を和らげることができるほっとするまちにしていき ます。市民それぞれが自立して市民の夢、まちの夢に向かうことができる、その市民の夢を バックアップできるための都市基盤づくりと行財政力を確立し、活力を有する「元気なまち 松原」を8 年後の都市像とします。 ■都市構造 都市構造は7 つの生活圏域で形成され、市民の暮らしが展開しています。拠点としては「広 域交通拠点」「駅前交流拠点」「幹線沿道交流拠点」をもうけます。

(16)

13

公共施設等の現況及び課題に関する基本認識

1.5

これまでの内容を整理すると以下の通りとなります。

<公共施設等の現況と課題>

① 年度別の施設の延床面積割合をみると、昭和 56 年以前の旧耐震基準で整備された割合は 64% に達し、昭和 57 年以降の新耐震基準で整備された割合の 36%を大幅に上回っています。昭和 56 年以前の築 30 年以上の施設は 3 分の 2 近くに達しているため、多くの施設の更新時期が集 中しており、財政的な負担が懸念されています。 ② 本市の公共施設の延床面積割合について、学校教育系施設(57.7%)で全体の約 6 割を占めて おり、少子高齢化が進む中で施設の複合化を図るなど、更なる施設機能の充実を図る必要があ ります。

<総人口及び年代別人口についての今後の見通し>

① 昭和 30(1955)年の市制施行時に 36,258 人であった人口は、昭和 49(1974)年には 130,000 人を超え、20 年間で約 3.6 倍に急増しましたが、昭和 60 年の 137,059 人をピークに人口は減 少に転じ、現在に至っています。 ② 平成 22(2010)年を 1 として 30 年後の推計人口は、総人口が 0.76 倍、年少人口が 0.53 倍、 生産年齢人口が 0.65 倍と減少するのに対して、老年人口が 1.18 倍に増加する見込みであり、 こうした人口構成の変化は、「公共施設に対するニーズの変化」・「税収の減少」・「義務的経費 の増大」をもたらすため、今後の公共施設のあり方に大きな影響を及ぼします。

<財政の現状と課題>

① 今後も生産年齢人口の減少により、市税収入の減少が予想されます。また、少子高齢化の進展 により、更なる義務的経費の増大が見込まれます。それに伴って投資的経費を十分に確保する ことが困難になることが予想されるため、限られた予算の中で公共施設やインフラ資産の更新 を如何に進めていくかを検討する必要があります。 ② 公共施設等の全てを維持するために必要となる投資的費用は、今後 40 年間で約 2,193 億円程 度、年間約 54.8 億円程度となり、過去 5 年間(平成 21 年度から平成 25 年度)の年間約 21.8 億円の約 2.5 倍に当たります。今後の財政状況などを勘案すると、現有の数量を維持すること は困難なため、施設の複合化・統廃合・用途変更など様々な方策を視野に入れながら公共施設 のあり方を検討していくことが求められます。

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2. 公共施設等の総合的かつ計画的な管理に関する基本方針

2.1 計画の管理方針

2.1.1 公共施設等マネジメントの理念・目的

本市における現状や課題を踏まえ、今後の公共施設等のあり方に関する方針は、アセットマ ネジメント※6の考え方をもとに資産(以下、ここでいう「資産」は公共施設やインフラ資産を 指します)の長寿命化と施設保有量の最適化を念頭に置くことを基本とします。 まもなく資産の一斉更新時期を迎える本市は、将来の人口推移や財政状況からみて今後も全 ての資産を維持することが困難な状況です。したがって、老朽化した資産の予防保全※7による 長寿命化や、施設の統廃合や機能の複合化による総量の抑制を図ることにより、その更新費用 を縮減して、次世代に過度な負担が掛からないようにする必要があります。 しかしながら、単に更新費用を抑えて市民サービスを低下させるわけにはいきません。 そのため、少子高齢化の進展に伴う年齢構成や住民ニーズの変化などに対応して、今後必要 とされる施設の機能については、これまでの機能の複合化(小学校と高齢者福祉施設の併設等) などの取り組みを更に推進することにより、総合的に行政サービスの維持・向上を図る視点も 必要となります。 施設の運営面では、これまで本市はスポーツ施設における指定管理者制度※8の導入などによ り効率的な行政サービスの提供に取り組んできました。今後も引き続き、民間のノウハウを活 用した公共施設の運営を行い、コストを抑制し、継続的に施設の機能やサービスの提供ができ るよう、更に効率的・効果的な行政サービスの実現を目指します。 (1) 予防保全による長寿命化と総量の抑制による更新費用の縮減 老朽化した資産の予防保全による長寿命化や、施設の統廃合や機能の複合化による総量の抑制 を図ることにより、資産の更新費用を縮減します。 (2) 年齢構成やニーズの変化に対応した機能の提供 少子高齢化の進展に伴う年齢構成や住民ニーズの変化などに対応して、今後必要とされる施設 の機能を充実させることで、総合的に行政サービスの維持・向上を図ります。 (3) 効率的・効果的な行政サービスの実現 民間のノウハウを活用した施設運営を引き続き行うことにより、コストを抑制し継続的に施設 の機能やサービスの提供ができるよう、更に効率的・効果的な行政サービスの実現を目指しま す。 ※6 アセットマネジメント:公共施設等を一元的に把握して、将来の費用負担を推計し、その上で、老朽化した施設の統廃合や余 剰施設の複合的な活用などを行い、一定の行政サービスを維持しつつ、長期的な財政支出の削減を図る取り組み ※7 予防保全:事後保全と対比した意味で、日常的に施設の点検や修繕を行うことで劣化を防ぎ、事後保全と比べて経済的とされ る保全方法 ※8 指定管理者制度:住民の福祉を増進する目的をもってその利用に供するための施設である公の施設について、民間事業者等が 有するノウハウを活用することにより、住民サービスの質の向上を図っていくことで、施設の設置の目的を効果的に達成するため、 平成15 年 9 月に設けられた制度

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2.1.2 計画期間

本計画の計画期間は、資産の更新時期が集中する平成 26(2014)年度から平成 56(2044) 年度までの約30 年間とし、総合計画と整合を図りつつ、今後の上位・関連計画や社会情勢の変 化などに対応して適宜見直しを行っていくこととします。 なお、投資的経費の試算に関しては、長期的な視点での検討を行うために対象期間を40 年と しています。 個別施設計画や長寿命化計画は、上位計画である本計画に基づいて個別に策定を行います。 【図2-1-2】本計画の位置づけと計画期間 公共施設等 総合管理計画 平成 27 年~36 年 2015 年~2024 年 (10 年) 平成 37 年~46 年 2025 年~2034 年 (20 年) 平成 47 年~56 年 2035 年~2044 年 (30 年) 平成 57 年~66 年 2045 年~2054 年 (40 年) 計画期間(平成 26 年度~56 年度までの約 30 年間) ※適宜見直し 総合計画 第 4 次総合計画 (平成 23 年度 ~30 年度) 個別施設計画 長寿命化計画 個別に策定 第 5 次総合計画~ 投資的経費試算の対象期間 (平成 27 年度~66 年度までの 40 年間)

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2.2 公共施設等の管理に関する基本的な考え方

2.2.1 総合管理計画策定についての基本的な方針

本市における現状や課題及び計画の管理方針を踏まえ、総合管理計画策定についての基本的 な方針を整理します。 策定に当たっては、公共施設とインフラ資産(道路・橋りょう、上下水道管)に大別し、 公共施設については、財政や人口規模に応じて施設総量を縮減するとともに、新規整備を抑制 し、施設の複合化と運営の効率化を推進する方向性を打ち出します。 インフラ資産については、都市計画道路や公共下水道の整備状況を考慮のうえ、新規整備と 改修・更新をあわせた投資額をコントロールする方向性を打ち出します。 (1) 公共施設に関する原則 ① 財政や人口規模に応じた施設総量の縮減 施設を更新する際には、支出可能な財政規模と将来的な人口規模を考慮して、施設総量を縮減 することを基本とします。 ② 新規整備の抑制や費用対効果を考慮した更新 予防保全による施設の長寿命化や既存施設の有効活用を図ることで新規整備を抑制するとと もに、費用対効果を考慮して施設の更新を行います。 ③ 施設の複合化や効率的な運営の推進 学校等を含めた施設の複合化によって、機能を維持・向上しつつ施設総量を縮減するとともに、 管理・運営についても効率化をします。 (2) インフラ資産に関する原則 ① 長寿命化の推進によるライフサイクルコストの縮減 計画的、効率的にインフラ資産を改修・更新し、予防保全による長寿命化を図ることで、ライ フサイクルコストを縮減します。 ② 新たなニーズへの効率的かつ効果的な対応 中長期的な視点でコスト縮減を図りつつ、安全、バリアフリー、環境、防災などの新たなニー ズに対しては、効率的かつ効果的な整備・対応を推進します。 ③ PDCA サイクルによる継続的な管理と定期的な取り組みの見直し インフラ資産の更新が効率的に行われているかをPDCA サイクルにより継続的に管理すると ともに、定期的に取り組みの見直しを行います。

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2.2.2 公共施設等の数量に対する数値目標の設定方法

「2.2.1 総合管理計画策定についての基本的な方針」を踏まえ、今後 40 年間を対象に幾つ かのシナリオを想定して更新費用をシミュレーションから算出した上で、実現性などを考慮し つつ公共施設等の数量に対する数値目標を設定することとします。 シナリオ設定の基本的な考え方として、まず現状の資産を維持した場合の想定を行い、次に 「2.2.1 総合管理計画策定についての基本的な方針」に則して、財政・人口の見通しや長寿命 化を考慮して施設総量の縮減を目指した場合の想定を行っていくこととしました。 この目標は、あくまで現時点で考えられる適正な行政経営の視点から設定したものであり、 今後、本市を取り巻く社会経済情勢の変化などを踏まえながら、適宜見直しが必要な場合もあ ります。 なお、いずれのシナリオも、数値目標を試算するために縮減対象とする資産は、【表2-2-2②】 の通り公共施設のみとし、インフラ資産は現状の数量を維持するという想定で試算します。 また、建築年が不明の公共施設は試算の対象外としています。 【表2-2-2①】想定したシナリオの内容 シナリオ 内容 (1)現状維持 今後も現状の施設総量(延床面積)を維持した場合の更新費用 を算出 (2)人口減少を考慮 30 年後の総人口の減少率(24%減)を現状の施設総量に反映 した場合の更新費用を算出 (3)人口減少+長寿命化を考慮 シナリオ(2)に加え、大規模改修周期を 30 年から 35 年、更新周 期を 60 年から 70 年に長寿命化した場合の更新費用を算出 (4)人口減少+長寿命化+施設 量を縮減 シナリオ(3)に加え、年齢構成やニーズの変化などから施設量を 一定量、縮減とした場合の更新費用を算出 【表2-2-2②】縮減対象とする施設類型 対象区分 施設類型 縮減対象とする資産 公共施設(市民文化系施設、社会教育系施設、スポーツ・レクリ エーション系施設、学校教育系施設、子育て支援施設、保健・福 祉施設、行政系施設、公営住宅、公園施設、供給処理施設、上 下水道施設、その他) 縮減対象としない資産 インフラ資産(道路、橋りょう、上下水道管)

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18 0 20 40 60 80 100 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 (億円) 公共施設(建替え) 公共施設(大規模改修) インフラ資産 (1) 現状維持 ① シミュレーション結果 「1.3.2 投資的経費、維持補修費の見通し」で示した条件・結果と同じですが、今後も現 状の施設総量(延床面積)を維持した場合の更新費用を算出すると、今後40 年間の年平均 更新費用は54.8 億円で現状の 2.5 倍となります。なお、直近 5 年間の投資的経費に占める 公共施設の割合は71.2%となっており、費用として 15.5 億円となっています。 ② 評価 今後予想される人口減少(特に生産年齢人口)や財政状況(投資的経費の推移や税収の 減少)を考えると、シナリオ(1)による更新費用の確保は困難である可能性が高いため、 数値目標としてふさわしくないと考えられます。 【図2-2-2①現状維持の場合のコスト試算結果】 ※総務省公共施設等更新費用試算ソフトによる ※更新費用単価は総務省算出の全国平均を使用 ※大規模改修の更新期間30 年、建替えの更新期間 60 年(公共施設) 実績 約 21.8 億円 想定 約 54.8 億円 この期間で大規模改修が集中し更 新費用も膨らむ。(この期間の公 共施設の年平均更新費用は約40 億円) この期間で建替えが集中し更新費 用も膨らむ。(この期間の年平均 更新費用は約65 億円)

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19 0 20 40 60 80 100 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 (億円) 公共施設(建替え) 公共施設(大規模改修) インフラ資産 (2) 人口減少を考慮 ① シミュレーション結果 30 年後の本市人口の減少率(24%減)を現状の施設総量に反映させるという条件を想定 し、今後 40 年間で建替え時期を迎える公共施設の延床面積を建替え時に現状から 24%減 らした場合の更新費用を算出すると、今後40 年間の年平均更新費用は約 50.1 億円で現状 の2.3 倍となります。 ② 評価 シナリオ(2)による更新費用はシナリオ(1)には及ばないまでも、今後予想される 人口減少(特に生産年齢人口)や財政状況(投資的経費の推移や税収の減少)を考えると 費用確保は困難である可能性が高いため、数値目標としてふさわしくないと考えられます。 【図2-2-2②人口減少を考慮した場合のコスト試算結果】 ※総務省公共施設等更新費用試算ソフトによる ※更新費用単価は総務省算出の全国平均を使用 ※大規模改修の更新期間30 年、建替えの更新期間 60 年(公共施設) ※建替え後の施設面積を現状から24%減少(公共施設) 実績 約 21.8 億円 想定 約 50.1 億円 この期間で公共施設の大規模改修 が集中し更新費用も膨らむ。(こ の期間の公共施設の年平均更新費 用は約39 億円) この期間で公共施設の建替えが集 中しインフラ資産の更新費用も膨 らむ。(この期間の年平均更新費 用は約56 億円)

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20 0 20 40 60 80 100 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 (億円) 公共施設(建替え) 公共施設(大規模改修) インフラ資産 (3) 人口減少+長寿命化を考慮 ① シミュレーション結果 シナリオ(2)の条件に加えて、公共施設の大規模修繕周期を30 年から 35 年に延ばし 更新周期を60 年から 70 年に延ばして長寿命化させるという条件を想定して更新費用を算 出すると、今後40 年間の年平均更新費用は 46.9 億円で現状の 2.2 倍となります。 ② 評価 シナリオ(3)による更新費用はシナリオ(2)には及ばないまでも、今後予想される 人口減少(特に生産年齢人口)や財政状況(投資的経費の推移や税収の減少)を考えると 費用確保は困難である可能性が高いため、数値目標としてふさわしくないと考えられます。 【図2-2-2③人口減少+長寿命化を考慮した場合のコスト試算結果】 ※総務省公共施設等更新費用試算ソフトによる ※更新費用単価は総務省算出の全国平均を使用 ※大規模改修の更新期間30 年→35 年に変更、建替えの更新期間 60 年→70 年に変更(公 共施設) ※建替え後の施設面積を現状から24%減少(公共施設) 実績 約 21.8 億円 想定 約 46.9 億円 この期間で公共施設の大規模改修 が集中し更新費用も膨らむ。(こ の期間の公共施設年平均更新費用 は約32 億円) この期間で建替えが集中し、インフラ資産 の更新費用も膨らむ。(この期間の年平均 更新費用は約70 億円) ・シナリオ(1)/(2)に比べて更 新費用のピークが少し下が り分散化されている。 ・大規模改修と建替えの期間が 大きく開く結果となった。

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21 0 20 40 60 80 100 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 (億円) 公共施設(建替え) 公共施設(大規模改修) インフラ資産 (4) 人口減少+長寿命化+施設量を縮減 ① シミュレーション結果 シナリオ(3)の条件に加えて、年少人口が30 年後に半減することが予測されるため、 今後40 年間で建替え時期を迎える小・中学校施設の総延床面積を建替え時に 1/2 に縮減す ることを想定して更新費用を算出すると、今後40 年間の年平均更新費用は 43.7 億円で現 状の約2.0 倍となります。 また公共施設の延床面積が229,105 ㎡で現状の 0.8 倍となり、30 年後の人口一人当たり の延床面積は2.42 ㎡/人で現状の約 1.0 倍となります。 ② 評価 シナリオ(4)による更新費用は現状の更新費用を上回るものの、今後さらに更新方法 や運営方法を効率化していくという前提で数値目標とするべきと考えられます。 【図2-2-2④人口減少+長寿命化+施設量を縮減した場合のコスト試算結果】 ※総務省公共施設等更新費用試算ソフトによる ※更新費用単価は総務省算出の全国平均を使用 ※大規模改修の更新期間30 年→35 年に変更、建替えの更新期間 60 年→70 年に変更(公 共施設) ※建替え後の施設面積を現状から24%減少(公共施設) ※人口の年齢構成比の変化等を考慮し、一部施設を50%減少(公共施設) 実績 約 21.8 億円 想定 約 43.7 億円 この期間で公共施設の大規模改修 が集中し更新費用も膨らむ。(こ の期間の公共施設の年平均更新費 用は約32 億円) この期間で建替えが集中しインフラ資産 の更新費用も膨らむ。(この期間の年平 均更新費用は約62 億円)

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22 (5) 設定した数値目標 シナリオ(1)~(4)の結果から、施設の数値目標としてふさわしいのは、更新費用が 現状により近く、一人当たりの延床面積も現状の1.0 倍となるシナリオ(4)の「人口減少 +長寿命化+施設量を縮減」と考えられます。 【表2-2-2③】シナリオ別の今後 40 年間の年平均更新費用 シナリオ 全 体 公共施設 インフラ資産 現状費用 21.8 億 現状費用 15.5 億 現状費用 6.3 億 費用 現状との 比率 費用 現状との 比率 費用 現状との 比率 (1)現状維持 54.8 億円 2.5 倍 30.8 億円 2.0 倍 24.0 億円 3.8 倍 (2)人口減少を考慮 50.1 億円 2.3 倍 26.0 億円 1.7 倍 (3)人口減少+長寿命化 を考慮 46.9 億円 2.2 倍 22.8 億円 1.5 倍 (4)人口減少+長寿命化 +施設量を縮減 43.7 億円 2.0 倍 19.6 億円 1.3 倍 【表2-2-2④】シナリオ別の公共施設延べ床面積 シナリオ 30 年後の 総延床面積 30 年後の 一人当たり延床面積 面積 現状との比率 面積 現状との比率 (1)現状維持 272,139 ㎡ 1 倍 2.88 ㎡/人 1.2 倍 (2)人口減少を考慮 228,059 ㎡ 0.8 倍 2.41 ㎡/人 1.0 倍 (3)人口減少+長寿命化 を考慮 248,634 ㎡ 0.9 倍 2.63 ㎡/人 1.1 倍 (4)人口減少+長寿命化 +施設量を縮減 229,105 ㎡ 0.8 倍 2.42 ㎡/人 1.0 倍 ※現状との比率については小数点第二位を四捨五入しています。

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2.2.3 実施方針

「2.2.1 総合管理計画策定についての基本的な方針」や「2.2.2 公共施設等の数量に対する 数値目標の設定方法」を踏まえ、資産を適切に管理するための実施方針を示します。 対象となる資産を必要に応じて、公共施設とインフラ資産に分けて、「点検・診断」「維持管 理・修繕・更新」「安全確保」「耐震化」「長寿命化」の実施方針を示します。 なお、類型別の具体的な実施内容については、この実施方針や既存の長寿命化計画などとの 整合を図りながら個別施設計画等で取り決めていきます。 (1) 点検・診断等の実施方針 資産を日々適切に利用していくには、日常的・定期的に点検・診断することが重要となり ます。そのためには、対処療法的な事後保全ではなく計画的な予防保全の視点から点検・診 断するための項目や方法等を整理した上で実施する必要があります。 点検・診断した結果・記録はデータベース化し、情報として蓄積して、今後のメンテナン スに活用していくことにより、効率的・効果的なマネジメントとPDCA サイクルの実現を図 っていきます。 なお、公共施設は建築時期により「旧耐震基準(昭和56 年以前)」「新耐震基準(昭和 57 年以降)」に分類されますが、旧耐震基準の公共施設は耐震性が確保されていない可能性があ るため、利用状況や費用を考慮して耐震診断を行います。 (2) 維持管理・修繕・更新等の実施方針 インフラ資産は都市の基盤であり、利用者の安全性が確保されるとともに、安定的に供給 される必要がありますが、維持管理に大きなコストが必要となるため、日常的・定期的な点 検・診断結果に基づいて効率的・効果的な維持管理方法の検討や計測機器・センサー等を用 いた劣化箇所の検出・修繕など新しい技術の導入を図ることにより、長期的な視点で維持管 理コストを平準化・適正化する必要があります。 市民に利用される公共施設については、日常的・定期的な点検・診断結果に基づいて維持 管理・修繕・更新を実施することにより、機能を維持していく必要があります。 また、今後の維持管理等においては指定管理者制度の促進やPPP※9/PFI10等の事業 手法を用いた民間活力の導入に向けた検討も行っていきます。さらには、広域連携や民間施 設の利用、小規模な施設の地域移管、あるいは必要に応じて利用料の見直しなど総合的な施 策を実施していくこととします。 (3) 安全確保の実施方針 日常的・定期的な点検・診断結果に基づいて、資産の劣化状況を把握するとともに、災害 等に備え安全性を確保する必要があります。 ※9 PPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ:公民連携):公民が連携して公共サービスの提供を行うスキーム。PPP の中には、PFI、指定管理者制度、市場化テスト、公設民営(DBO)方式、さらに包括的民間委託、自治体業務のアウトソーシン グ等も含まれる。 ※10 PFI(プライベイト・ファイナンス・イニシアティブ):PPP の代表的な手法の一つ。公共施工等の設計、建設、維持管理及 び運営に、民間の資金とノウハウを活用し、公共サービスの提供を民間主導で行うことで、効率的かつ効果的な公共サービスの提 供を図るという考え方

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24 また、データベース化された点検・診断結果から劣化・損傷など安全面での危険性が認め られたものについては、費用面・利用状況・優先度などを踏まえて、修繕・更新などにより 安全性の確保を図っていきます。 既に供用が廃止されている公共施設については、解体・撤去などの対策を講じることによ り、安全性を確保します。 (4) 耐震化の実施方針 多くの市民が利用する資産について、地震などの災害時に備えて耐震性が確保される必要 があります。そのため、耐震診断の結果を踏まえて、耐震化が十分でないものについては、 耐震化に要する費用や利用状況を考慮しつつ、耐震化を実施します。 (5) 長寿命化の実施方針 市民が利用する資産は、定期的な点検や修繕による予防保全に努めるとともに、機能的な 改善を図ることにより長寿命化を推進していく必要があります。 また、大規模改修されておらず今後も保持する公共施設については、費用面や利用状況を 考慮しつつ大規模改修を実施し、長寿命化を推進することで長期的な視点で更新コストの縮 減を図る必要があります。 なお、本市において既に策定されている「市営住宅等長寿命化計画」「公園施設長寿命化計 画」「橋梁の長寿命化修繕計画」については、本計画における方向性や方針と整合性を図りつ つ、各計画の内容を踏まえて長寿命化を推進していきます。 また、今後新たに策定する個別の長寿命化計画については、本計画における方向性や方針 と整合性を図るものとします。 (6) 公共施設における統合や廃止の推進方針 人口の推移や財政状況を考慮し、公共施設(機能)の集約、廃止、複合化を進めるため全 庁的な観点から公共施設の再編を進めていきます。集約、廃止、複合化の方針を検討してい くためには、施設の利用状況やコスト等を踏まえて客観的な視点で施設を評価することが重 要となりますので、施設評価の検討手法や評価基準等の基本的な考え方を示します。そして、 こうした結果を踏まえ個別施設計画の検討を進めていきます。 ① 施設の 1 次評価 施設の利用者(件)数及び管理経費等から、「費用対効果」「コスト要件」「利用要件」の3 つの指標から、同じ施設類型の平均値を基準として施設を評価します。 【表2-2-3】施設 1 次評価 評価指標 評価基準 評価 費用対効果 コスト/利用者(件)数 低いほど費用対効果は高い傾向 コスト要件 コスト/施設面積 低いほどコスト効率が高い傾向 利用要件 施設面積/利用者(件)数 低いほど利用状況が良い傾向

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25 ② 施設の 2 次評価 施設を利用面から見たソフト指標(1 次評価で得られた費用対効果など)と、施設を物理 面から見たハード指標(耐震性や劣化状況(築年)など)という2 つの視点からクロス評価 (ポートフォリオ分析※11)を行いカテゴリに分類して、「維持」「改善」「転用」「建替」「廃 止」など今後の施設の方向性をカテゴリごとに設定して区分することが考えられます。 評価の結果「維持」と判断された施設については、集約化や複合化を視野に入れた改修・ 修繕という方向性となり、評価の結果「廃止」と判断された施設については、廃止や別施設 との統合を視野に入れた方向性となります。 【図2-2-3】施設 2 次評価のイメージ なお、施設類型別の具体的な統合・廃止の方向性については、個別施設計画にて、上記の 方針を参考として指標や基準を設定することにより検討を行うものとします。 (7) 総合的かつ計画的な管理を実現するための体制の構築方針 本計画を推進していくためには、本市の中で本計画の趣旨を周知するとともに、公共施設 等を所管する部署が本計画を踏まえて個別施設計画や長寿命化計画を立案して、着実に本計 画の実現を図っていく必要があります。 また、本計画に関して庁内での職員向け研修会を実施し、本計画の趣旨・内容の理解を得 るとともに、民間のノウハウを活用した公共施設の運営に関する事例研究など、新たな公共 施設のあり方についての検討も必要となります。 このようなアセットマネジメントの取り組みを推進するため、横断的な体制の構築を検討 します。 ※11 ポートフォリオ分析:顧客満足度調査等で用いられる分析手法の一つで,製品やサービスの満足度と期待度を2次元のグラ フの中に配置することにより,製品やサービスの優先的改善項目を明らかにする分析手法 施設の方向性 ポートフォリオ分析 (棟分布) ソフト ハード ポートフォリオ分析 (棟分布) ソ フ ト ハード 維持 建替 転用 廃止 改善 改善 改善 改善 改善 (高) (劣) (低) (優) (平均的) ●ソフト指標 (費用対効果等) ● ハ ー ド 指 標 ( 耐 震 性 や 劣 化 状 況 等 ) (良) 維持 改善 転用 建替 廃止 施設を維持 施設を修繕・複合化 施設を別の機能・用途に転用 施設を建替・長寿命化 施設を廃止・別施設と統合

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2.3 取組体制と情報管理

2.3.1 取組体制

本市では、これまでアセットマネジメントについての職員向け研修会を実施するとともに、 本計画の資料となるデータ収集について、各部署と協力し実施しました。 平成27年度以降は、本計画を踏まえて、資産を所管する部署が個別施設計画等を立案して、 計画を具体的に進めていくために、更に庁内横断的な体制を整備します。 【図 2-3-1】本計画の取組体制

2.3.2 情報管理・共有

アセットマネジメントを着実に推進していくためには、施設のコスト・サービス・ストック などの情報を正確に把握し、費用対効果や将来的な更新コストなどを適切に分析していく必要 があります。そのため、まず公共施設に関する情報をデータベース化(公共施設データベース) しました。さらに、所管部署において点検・修繕・建替などの情報をデータベース化(点検・ 修繕データベース)していきます。 今後、公共施設データベースと点検・修繕データベースとを連携(施設関連データベース) し、それらの情報を活用して所管部署において施設の評価を行い、個別施設計画や長寿命化計 画を策定していきます。また、所管部署をまたがる施設の複合化を検討する際にも、施設関連 データベースを活用して施設の有効利用を図っていきます。 また、今後本市においても地方公会計制度に向けた対応を行っていく必要がありますが、施 設関連データベースと今後整備される固定資産台帳を連携させることにより、施設の土地・建 物を資産としてとらえ、それらの資産情報を含む公共施設全般に関連する情報が一元的・総合 的に管理できるような仕組みを検討していきます。 【図 2-3-2】施設関連データベースの活用イメージ 所管部署 所管部署 所管部署 横断的な体制の整備 本計画の検討・協議(H26 年度) 個別施設計画 公共施設等 総合管理計画 個別施設計画 個別施設計画 所管部署 固定資産台帳 公共施設 データベース 点検・修繕 データベース 施設関連データベース 所管部署 所管部署 連携 連携 地方公会計に向けた活用 本計画を踏まえた個別施設計画等の立案(H27 年度以降)

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2.4 フォローアップの実施方針

2.4.1 アセットマネジメント業務サイクルによるフォローアップ

本計画を着実に進めていくには、PDCA サイクルにより日常業務の中でアセットマネジメント を定着させることが重要となります。 つまり、本計画の策定を行い(Plan:計画)、本計画に基づいてアセットマネジメントを実 施し(Do:実行)、定期的に公共施設等を評価・検証し(Check:検証)、評価結果に基づいて 修繕・更新し(Action:改善)、必要に応じて本計画を見直す(Plan:計画)というサイクル を回していくことが定着させる鍵となります。 こうした PDCA サイクルを進めていくには、資産に関する情報(資産関連データベース)を日 常業務の中で活用し、点検・修繕・建替等の変更が行われた際にはその情報をデータベースに 反映させていくことも重要な活動の一つとなります。 【図2-4-1】アセットマネジメントのフォローアップイメージ

2.4.2 議会や住民との情報共有

本計画の趣旨や内容について、議会・市民に理解を得られるよう、本計画を広報まつばら、 市ホームページ、Facebook 等に掲載し周知を図っていきます。 「協働」の理念のもと、議会や市民と協力して資産を支え、有効に利活用できるように働き かけていくことが重要であると考えています。 Plan:計画 (本計画の策定・見直し) Do:実行 (アセットマジメントの実施) 公共施設等 総合管理計画 Check:検証 (資産の評価・検証) Action:改善 (資産の修繕・更新) 資産関連 データベース

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3. 公共施設における施設類型ごとの管理に関する基本的な方針

公共施設における施設類型は、総務省により提示されている分類を参考とし、本市公共施設 を下表にしたがって分類しました。 施設類型ごとの管理に関する基本的な方針について、施設の現状を踏まえ整理します。 大分類 中分類 集会施設 文化施設 図書館 博物館等 スポーツ施設 レクリエーション施設・観光施設 学校 その他教育施設 幼保・こども園 幼児・児童施設 高齢福祉施設 障害福祉施設 保健施設 庁舎等 消防施設 その他行政系施設 公営住宅 公営住宅 公園施設 公園施設 供給処理施設 供給処理施設 上下水道施設 上下水道施設 その他 その他 行政系施設 市民文化系施設 社会教育系施設 スポーツ・レクリエーション系施設 学校教育系施設 子育て支援施設 保健・福祉施設

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3.1 市民文化系施設

施設一覧 中分類 施設名称 所在地 延床面積 (㎡) 建築年 耐震化状況 集会施設 松原市青少年会館 南新町2丁目141-1 2,712昭和49年3月 改修実施済 松原市文化会館 田井城1丁目3-11 1,896昭和52年10月 改修実施済 松原情報文化アメニティセンター 上田3丁目6-1 650平成5年7月 不要 松原市民ふるさとぴあプラザ 上田7丁目11-19 2,028平成5年10月 不要 文化施設 ※同一施設において複数の棟がある場合、建築年及び耐震化状況については、施設内で最も延床面積の大き い棟の状況を記載しています。 (1) 施設の配置状況 【図3-1① 市民文化系施設の配置状況】 集 会 施 設 文 化 施 設

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30 (2) 建物及び利用の状況 【集会施設】 ・ 耐震化率は 100%となっています。 ・ 平成 23~25 年度の平均年間利用者 16.1 千人(1 日あたり55人)で、稼働率(年間 利用できる時間コマ数に対する実際の利用コマ数)は2.1%となっています。 【文化施設】 ・ 耐震化率は 100%となっています。 ・ 平成 23~25 年度の平均年間利用者 109.1 千人(1 日あたり358人)で、稼働率(年 間利用できる時間コマ数に対する実際の利用コマ数)は38.8%となっています。 (3) 費用の状況 【集会施設】 ・ 平成 23~25 年度の平均年間費用は全体で 100,158 千円、歳出は 100,180 千円で、歳 入は 22 千円です。 【文化施設】 ・ 平成 23~25 年度の平均年間費用は全体で 216,350 千円、歳出は 229,052 千円で、歳 入は 12,702 千円です。 (4) 今後の基本的な方針 【集会施設】、【文化施設】ともに耐震化率は 100%ですが、稼働率は低い状況であるた め、今後は「2.2 公共施設等の管理に関する基本的な考え方」に準拠して対応します。

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3.2 社会教育系施設

(1) 施設一覧 中分類 施設名称 所在地 延床面積 (㎡) 建築年 耐震化状況 松原市民松原図書館 田井城1丁目2-23 1,551昭和55年3月 不要 松原市民天美図書館 天美東7丁目103番 地 335 松原市民恵我図書館 一津屋1丁目10-15 551昭和57年3月 不要 松原市民三宅図書館 三宅中3丁目17-15 314 松原市民松原南図書館 岡5丁目11-19 456昭和60年3月 未実施 松原市民天美西図書館 天美西1丁目18-28 346 松原市民情報ライブラリー(図書館) 上田7丁目11-19 195 松原市民新町図書館 南新町1丁目15-2 222昭和54年4月 未実施 松原市立松原公民館 田井城1丁目3-11 425 松原市立新町公民館 南新町1丁目15-2 197 松原市立三宅公民館 三宅中3丁目17-15 419昭和59年3月 不要 松原市立天美公民館 天美西1丁目18-28 385昭和63年3月 不要 松原市立中央公民館 新堂2丁目683番地 の2 181 図書館 博物館等 複合施設(弁天苑) 複合施設(三宅公民館) 複合施設(天美公民館) 複合施設(ふるさとぴあプラザ) 複合施設(松原文化会館) 複合施設(新町図書館) 複合施設(松原小学校) ※建築年及び耐震化状況について、同一施設内において複数の棟がある場合は、最も延床面積の大きい棟の 状況を記載しています。 (2) 施設の配置状況 【図3-1② 社会教育系施設の配置状況】 図書館 博物館等

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32 (3) 建物及び利用の状況 【図書館】 ・ 耐震化率は 50.0%で、本市平均(93.9%)を下回っています。 ・ 平成 23~25 年度の平均年間利用者179.9千人(1 日あたり645人)で、稼働率(蔵 書冊数に対する実際の貸出冊数)は144.4%となっています。 【博物館等】 ・ 耐震化率は100%となっています。 ・ 平成 23~25 年度の平均年間利用者71.6千人(1 日あたり238人)で、稼働率(年間 利用できる時間コマ数に対する実際の利用コマ数)は38.0%となっています。 (4) 費用の状況 【図書館】 ・ 平成 23~25 年度の平均年間費用は全体で230,592千円、歳出は235,575千円で、歳 入は4,982千円です。 【博物館等】 ・ 平成 23~25 年度の平均年間費用は全体で41,525 千円、歳出は42,968 千円で、歳入 は1,443千円です。 (5) 今後の基本的な方針 【博物館等】の耐震化率は 100%ですが、【図書館】は他の施設と比べて低い状況とな っています。今後について、安全面の確保を図るためにも「2.2 公共施設等の管理に関 する基本的な考え方」に準拠して対応します。

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3.3 スポーツ・レクリエーション系施設

(1) 施設一覧 中分類 施設名称 所在地 延床面積 (㎡) 建築年 耐震化状況 松原市民体育館 田井城3丁目1-37 3,475昭和56年8月 不要 松原市民プール 田井城3丁目111番 地の1 6,479 昭和61年6月 不要 天美西運動広場 天美西4丁目230-1 637昭和60年3月 不要 大塚運動広場 立部3丁目399-1 815平成3年9月 不要 松原市民運動広場 岡7丁目212 1,263昭和63年3月 不要 松原市民道夢館 阿保4丁目210-7 3,061平成10年7月 不要 レクリエーション 施設・観光 施設 松原市野外活動センター松原市少 年自然の家(クリエート月ヶ瀬) 奈良県奈良市月ヶ瀬 月瀬675番地 3,028 昭和62年3月 不要 スポーツ施 設 ※建築年及び耐震化状況について、同一施設内において複数の棟がある場合は、最も延床面積の大きい棟の 状況を記載しています。 (2) 施設の配置状況 【図3-1③ スポーツ・レクリエーション系施設の配置状況】 スポーツ施設

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34 (3) 建物及び利用の状況 【スポーツ施設】 ・ 耐震化率は 100%となっています。 ・ 平成 23~25 年度の平均年間利用者は 408 千人となっています。特に市民体育館と市 民道夢館の稼働率(年間利用できる時間コマ数に対する実際の利用コマ数)は 67.7% となっています。 【レクリエーション施設・観光施設】 ・ 耐震化率は 100%となっています。 ・ 平成 23~25 年度の平均年間利用者 12.0 千人(1 日あたり 38 人)で、稼働率(年間 利用できる時間コマ数に対する実際の利用コマ数)は 29.1%となっています。 (4) 費用の状況 【スポーツ施設】 ・ 平成 23~25 年度の平均年間費用は全体で 90,790 千円、歳出は 124,279 千円で、歳 入は 33,490 千円です。 【レクリエーション施設・観光施設】 ・ 平成 23~25 年度の平均年間費用は全体で 36,962 千円、歳出は 37,503 千円で、歳入 は 541 千円です。 (5) 今後の基本的な方針 【スポーツ施設】並びに【レクリエーション施設・観光施設】の耐震化率は 100%で す。【スポーツ施設】の市民体育館と市民道夢館については、稼働率が 67.7%と高い状 況であり、今後は「2.2 公共施設等の管理に関する基本的な考え方」に準拠して対応し ます。【レクリエーション施設・観光施設】については、稼働率が 29.1%と低い状況の ため、稼働率の向上を図る施策が必要となります。

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3.4 学校教育系施設

(1) 施設一覧 中分類 施設名称 所在地 延床面積 (㎡) 建築年 耐震化状況 松原市立松原南小学校 岡4丁目1-5 6,375昭和47年1月 改修実施済 松原市立松原北小学校 阿保1丁目16-3 7,059昭和53年4月 改修実施済 松原市立松原小学校 新堂2丁目683-2 6,361昭和47年3月 改修実施済 松原市立松原西小学校 新堂5丁目57 6,142昭和49年3月 改修実施済 松原市立松原東小学校 柴垣2丁目23-1 7,507昭和55年6月 改修実施済 松原市立中央小学校 田井城3丁目72-2 7,550昭和50年3月 改修実施済 松原市立河合小学校 河合2丁目405-1 6,609昭和55年6月 改修実施済 松原市立天美小学校 天美東8丁目12-22 6,054昭和41年1月 改修実施済 松原市立天美南小学校 天美南1丁目108-3 6,504昭和43年5月 改修実施済 松原市立天美西小学校 天美西6丁目238番 地の1 6,688 昭和48年3月 改修実施済 松原市立天美北小学校 天美東4丁目240-1 7,259昭和53年3月 改修実施済 松原市立布忍小学校 南新町1丁目6-17 10,235昭和46年6月 改修実施済 松原市立三宅小学校 三宅中2丁目14-21 5,945昭和50年3月 改修実施済 松原市立恵我小学校 大堀3丁目4-17 6,350昭和47年2月 改修実施済 松原市立恵我南小学校 一津屋1丁目10番9 号 5,995 昭和53年3月 改修実施済 松原市立松原中学校 新堂1丁目604-1 9,002昭和46年3月 改修実施済 松原市立松原第二中学校 三宅西2丁目12-1 8,533昭和39年5月 改修実施済 松原市立松原第三中学校 東新町3丁目1-23 12,592昭和45年8月 改修実施済 松原市立松原第四中学校 別所3丁目19番28 号 8,240 昭和51年3月 改修実施済 松原市立松原第五中学校 天美我堂3丁目124-2 7,888 昭和50年3月 改修実施済 松原市立松原第六中学校 岡1丁目340 8,354昭和55年6月 改修実施済 松原市立松原第七中学校 一津屋2丁目1番9号 7,476昭和60年3月 不要 松原市立学校給食センター 河合5丁目238番地 3,548平成24年3月 不要 その他教 育施設 学校 ※建築年及び耐震化状況について、同一施設内において複数の棟がある場合は、最も延床面積の大きい棟の 状況を記載しています。

参照

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