2 MARCH 2017 れ』(2015年度上半期放送 19.4%)を除く 6作 品が視聴率 20%を超えている。 そして,2016年度上半期放送の『とと姉ちゃ ん』(22.8%)は,朝ドラ今世紀第 3位の高視 聴率を獲得した1)。しかも,20%を下回った のは全 156回の中でわずか2回2)で,6か月間 高視聴率を維持し続けた。 『とと姉ちゃん』をはじめとして近年の朝ド ラはなぜ高視聴率を維持し続けているのだろ うか。 NHK 放送文化研究所朝ドラ研究プロジェ クト3)は,定期的な視聴者調査を通して視聴 者が朝ドラの各作品をどう見ているのか・ど う受け止めているのかを探り,それらの蓄積 の中から朝ドラ高視聴率維持の要因を解明す
はじめに
NHKの連続テレビ小説(通称,朝ドラ)は, 近年,視聴率(本稿における“視聴率”はビデ オリサーチ社関東地区の世帯視聴率。朝ドラ の視聴率は,朝の総合テレビ放送分の全回平 均の数値である)の高い作品が多い。図 1の ように,朝ドラの視聴率は1983年度放送の『お しん』の52.6%をピークに低下し続けていた。 しかし,放送開始時刻が従来の8時15分から 8時ジャストに変わった2010年度上半期放送 の『ゲゲゲの女房』(視聴率 18.6%)以降は, 概ね上昇傾向にあり,2012年度上半期放送の 『梅ちゃん先生』(20.7%)以降の8作品のうち 『純と愛』(2012年度下半期放送 17.1%)と『ま『とと姉ちゃん』と前
2
作の
視聴者調査を通して
朝ドラ高視聴率維持の要因を探る
メディア研究部二瓶 亙
近年視聴率が高い作品が多い連続テレビ小説(通称,朝ドラ)について,NHK放送文化研究所朝ドラ研究プ ロジェクトでは,視聴者に対する定期的調査を通して視聴実態と好調要因を探る研究を行っている。今回の『と と姉ちゃん』調査は『まれ』『あさが来た』に続く3作品目の調査。 『とと姉ちゃん』調査結果:100 点満点で 82.5 点。満足度は『あさが来た』に比べると[とても満足]という人が 少なめで,[まあ満足]という人が最多(56%)。視聴者から見ると,物語の起伏が小さめで,描写不足の部分 も散見されるが,「健全で」「明るく」「前向き」で「さわやかな」印象があり,「続きが気になる」展開も随所にあっ て,大きな不満に至る人は大変少なく,終始安定した視聴率を維持したドラマ。 朝ドラ高視聴率維持の要因:3 作品調査を行ったことで見えてきた“近年の朝ドラが高視聴率を維持している 要因”をまとめた。①朝ドラ視聴経験者が増加。視聴を習慣化する人も増加。②朝ドラ視聴が忙しい朝の行動 パターンに組み込まれると視聴脱落が起こりにくい。③朝ドラに期待される“明るさ”“さわやかさ”“やすらぎ” “勇気・元気になる”要素を備えている。④低下した視聴意欲を新たな物語展開が回復させている。⑤視聴者 の「一度見始めたら最後まで見届けたい」気持ちが視聴を継続させている。⑥こうしたことに加えて“共感” “感動”が生み出されると,より高い視聴意欲が生まれる。3 MARCH 2017 ることを目指している。将来的には,人びと にとっての“朝ドラという存在”の“良さ”を 析出するとともに,朝ドラを見ることに高い 価値を見出している人の特徴を描き出すこと も視野に入れている。『まれ』から定期的な 視聴者調査を開始し4),『あさが来た』5)に続 き,今回の『とと姉ちゃん』調査は,定期的視 聴者調査の3作品目である。 特徴の大変異なる3作品にめぐり合えたこ とで,近年の朝ドラが高視聴率を維持し続け る要因の幾つかが見えてきているように思わ れる。そこで本稿では,『とと姉ちゃん』の 特徴を析出するとともに,3作品の調査結果 の蓄積から,朝ドラが高視聴率を維持し続け る要因について幾つかの仮説を提示し,今後 のより精緻な仮説構築と検証に向けた歩みを 進めることを目指したい。 〈本稿の構成〉 第 1 章: 朝ドラ『とと姉ちゃん』は視聴者 にどのように見られたか~視聴者 調査結果報告 第 2 章: 朝ドラ高視聴率維持の要因を視聴 者調査結果から探る~高視聴率の 理由解明仮説の構築と検証に向けて 第 3 章: おわりに~今後の展望
第 1 章
朝ドラ『とと姉ちゃん』は視聴者に
どのように見られたか
~視聴者調査結果報告
表 1にあるように , 今回は ,『あさが来た』 調査と同様に 3回の WEB 調査と放送終了直 後のグループインタビュー調査(以降,グル インと表記する)を行った。その結果を『と 図 1 NHK 連続テレビ小説(通称:朝ドラ)平均世帯視聴率の推移 1970 年代 1980 年代 1990 年代 2000 年代 2010 年代 (%) ’75 ’75 ’76 ’76 ’77 ’77 ’78 ’78 ’79 ’79 ’80 ’80 ’81 ’81 ’82 ’82 ’83 ’84 ’84 ’85 ’85 ’86 ’86 ’87 ’87 ’88 ’88 ’89 ’89 ’90 ’90 ’91 ’92 ’92 ’93 ’93 ’94 ’94 ’95 ’96 ’96 ’97 ’97 ’98 ’98 ’99 ’99 ’00 ’00 ’01 ’01 ’02 ’02 ’03 ’03 ’04 ’04 ’05 ’05 ’06 ’06 ’07 ’07 ’08 ’08 ’09 ’09 ’10 ’10 ’11 ’11 ’12 ’12 ’13 ’13 ’14 ’14 ’15 ’15 ’16 ’16 0 10 20 30 40 50 60 と と 姉 ち ゃ ん べ っ ぴ ん さ ん あ さ が 来 た ま れ マ ッ サ ン 花 子 と ア ン ご ち そ う さ ん あ ま ち ゃ ん 純 と 愛 梅 ち ゃ ん 先 生 カ ー ネ ー シ ョ ン お ひ さ ま て っ ぱ ん ゲ ゲ ゲ の 女 房 ウ ェ ル か め つ ば さ だ ん だ ん 瞳 ち り と て ち ん ど ん ど 晴 れ 芋 た こ な ん き ん 純 情 き ら り 風 の ハ ル カ フ ァ イ ト わ か ば 天 花 て る て る 家 族 こ こ ろ ま ん て ん さ く ら ほ ん ま も ん ち ゅ ら さ ん オ ー ド リ ー 私 の 青 空 あ す か す ず ら ん や ん ち ゃ く れ 天 う ら ら 甘 辛 し ゃ ん あ ぐ り ふ た り っ 子 ひ ま わ り 走 ら ん か ! 春 よ , 来 い ぴ あ の か り ん え え に ょ ぼ ひ ら り お ん な は 度 胸 君 の 名 は 京 , ふ た り 凛 凛 と 和 っ こ の 金 メ ダ ル 青 春 家 族 純 ち ゃ ん の 応 援 歌 ノ ン ち ゃ ん の 夢 は っ さ い 先 生 チ ョ ッ ち ゃ ん 都 の 風 は ね 駒 い ち ば ん 太 鼓 澪 つ く し 心 は い つ も ラ ム ネ 色 ロ マ ン ス お し ん よ ー い ド ン ハ イ カ ラ さ ん 本 日 も 晴 天 な り ま ん さ く の 花 虹 を 織 る な っ ち ゃ ん の 写 真 館 鮎 の う た マ ー 姉 ち ゃ ん わ た し は 海 お て い ち ゃ ん 風 見 鶏 い ち ば ん 星 火 の 国 に 雲 の じ ゅ う た ん お は よ う さ ん 水 色 の 時 ※ 年間 2 作品放送が基本となった 1961 年度上半期放送『水色の時』以降を掲載。 『ゲゲゲの女房」から放送開始時刻を従来の 8 時 15 分から 8 時に変更。 ※ 『べっぴんさん』は 2017 年 1 月 15 日までの平均。 (ビデオリサーチ社・関東・世帯視聴率)4 MARCH 2017 と姉ちゃん』単独で見るよりも,『まれ』『あ さが来た』の結果と比較すると,より一層『と と姉ちゃん』の特徴が明らかになり,朝ドラ の中での位置づけも明らかになると考えられ る。そこで,本稿ではできるだけ『まれ』『あ さが来た』との比較を通して『とと姉ちゃん』 の特徴を析出しようと思う。 まず,総合的な評価から見ていこう。 1.─ 朝ドラ『とと姉ちゃん』の総合的評価 (1) 点数評価(100 点満点) 調査では100点満点で点数をつけてもらっ ている(表 2)。放送直後調査(表 2の中の「第 3回」)で比べてみると,3作品の中で最も評価 点数が高いのは『あさが来た』で86.2点。第 2 位が『とと姉ちゃん』82.5点,第 3位が『まれ』 69.2点であった。 1作品について3回調査を行った『あさが来 表 1 朝ドラ『とと姉ちゃん』実施調査一覧(2016 年 5 月~ 10 月) 表 2 評価点数比較 調査名 第 1 回調査 第 2 回調査 第 3 回調査 グループインタビュー調査 調査方法 インターネット上で行うアンケート調査(略称:WEB 調査):量的調査 グループインタビュー:質的調査 調査時期 2016 年 5 月 14 日(土)~16 日(月) 2016 年 7 月 23 日(土)~25 日(月) 2016 年 10 月 1 日(土)13 時~4 日(火) 東京で実施: 2016 年 10 月 14 日(金)~ 16 日(日) 調査 対象者 インターネット・リサーチ会社に登録しているモニターで,国内在住の 15 歳以上の男女。 ・インターネット・リサーチ会 社に登録しているモニター。 ・東京・神奈川・千葉・埼玉在 住者。 朝ドラ『とと姉ちゃん』の視聴経験が,①[放送をすべて見た], ②[だいたい見た],③[ある程度見た],④[あまり見ていな い],⑤[全く見ていない],⑥[この作品を知らない]のうち, ①~③に該当する人。本稿では「『とと姉ちゃん』を比較的よ く見た人」と呼ぶこととする。 朝ドラ『とと姉ちゃん』を見たこと がある人で,全放送期間(6 か月間) のうち 4 か月以上で視聴経験が,① [9 割~すべて見ている],②[7 ~ 8 割見ている],③[4 ~ 6 割見てい る],④[1 ~ 3 割見ている],⑤[ほ とんど / まったく見ていない]のう ち,①~③に該当する人。本稿では 「『とと姉ちゃん』を比較的よく見た 人」と呼ぶこととする。 調査人数 男女それぞれ 20 代以下・30 代・40 代・50 代・60 代以上について, 50 人ずつ割り当て。合計 500 人。 男女それぞれ 20 代以下・30 代・40代・50 代・60 代以上について,100 人ずつ割り当て。合計 1,000 人。 男 性 35 ~ 49 歳 と 女 性 20 ~ 34 歳のグループ各 1 組,女性 35 ~ 49 歳と女性 50 歳以上のグルー プ 各 2 組, 合 計 6 組, 各 5 人, 合計 30 人。 調査目的 朝ドラ『とと姉ちゃん』放送 開始からほぼ 1 か月経った時 点での視聴状況および番組印 象と評価,今後視聴意向等を 聞くことを通して,視聴者か ら見た放送序盤における『と と姉ちゃん』の特徴を析出す る。 朝ドラ『とと姉ちゃん』放送 開始からほぼ 3 か月半経った 時点での視聴状況および番組 印象と評価,今後視聴意向等 を聞くことを通して,視聴者 から見た放送中盤における 『とと姉ちゃん』の特徴を析 出する。 朝ドラ『とと姉ちゃん』全体につい ての視聴状況および番組印象と評 価,次回作『べっぴんさん』視聴意 向,テレビドラマやテレビ番組に対 する意識等を聞くことを通して,視 聴者から見た『とと姉ちゃん』の特 徴を析出する。 WEB 調査とほぼ同じ質問を対象 者に投げかけ,グループインタ ビュー参加者の自由な発言を通 して,視聴者反応をより具体的 に深く知る。 ※ 4 つの調査はそれぞれ独自サンプルで,調査ごとに異なる人びとに聞いている。 ※ グルインは,『まれ』『あさが来た』の調査で東京地区と大阪地区の内容的差がさほどなかったので,開催地を東京会場 1 か所に絞り,グループ数も 8 グループから 6 グループに縮小した。 (調査実施:トランスコスモス・アナリティクス株式会社) 100 点満点で 82.5 点。 強い不満を抱く人は大変少なく,満足した人が 大半なのだが,『あさが来た』に比べて高い満 足を示す人の割合が低め。 第 1 回 (放送序盤に実施) (N=500) 第 2 回 (放送中盤に実施) (N=500) 第 3 回 (放送終了直後に実施) (N=1,000) 『とと姉ちゃん』 77.3 点 81.1 点 82.5 点 『あさが来た』 80.6 点 82.3 点 86.2 点 『まれ』 69.2 点
5 MARCH 2017 『あさが来た』7%,『とと姉ちゃ ん』11%と大変少ない。一方, 90点以上をつけた人は,『まれ』 は18%と少ない。『あさが来た』 と『とと姉ちゃん』を比べると, 『あさが来た』55%に対して『と と姉ちゃん』は44%で11%少な い。 (2) 満足度評価(5 段階) 『あさが来た』と『とと姉ちゃ ん』では,満足度を[とても満 足][まあ満足][どちらともい えない][あまり満足していない] [まったく満足していない]の5 段階で聞いている。では,この 5段階評価での満足度はどのくら いだったのだろうか。『とと姉ちゃ ん』『あさが来た』の 3回目の調 査で比べてみよう(図 3)。 両作品とも[まったく満足し ていない][あまり満足してい ない]の合計は数%,[どちら ともいえない]を含めても 8~ 14%と大変少なかった。 一方,[とても満足]は,『あ 図 2 評価点数の分布比較(100点満点) 図 3 満足度比較(5 段階評価) 0 20 40 60 80 100 90 点以上 80 点台 70 点台 60 点台 50 点台 49 点以下 『まれ』(N=1000) 『あさが来た』(N=1000) 『とと姉ちゃん』(N=1000) 2 3 6 15 11% 30 44% 1 33 9 29 55 11 12 14 20 26 18 『まれ』 (N=1,000) 『あさが来た』 (N=1,000) 『とと姉ちゃん』 (N=1,000) 90点 以上 80点台 70点台 60点台 50点台 49点 以下 7% 37% た』と『とと姉ちゃん』では,両作品とも回 を追うごとに評価点数が上がっている。『あ さが来た』は第2回から第3回にかけての上昇 が大きい(3.9点アップ)。『とと姉ちゃん』で は第1回から第2回にかけてが大きめ(3.8点 アップ)である。 次に,3作品の点数分布について見てみよ う(図 2)。70点未満の点数をつけた人を合計 すると,『まれ』が37%6)に達するのに対して, 0 20 40 60 80 100 満足していない あまり満足していない どちらともいえない まあ満足 とても満足 女性/ 60 代以上 各 N=100 女性/ 50 代 各 N=100 女性/ 40 代 各 N=100 女性/ 30 代 各 N=100 女性/ 20 代以下 各 N=100 男性/ 60 代以上 各 N=100 男性/ 50 代 各 N=100 男性/ 40 代 各 N=100 男性/ 30 代 各 N=100 男性/ 20 代以下 各 N=100 全 体 N=1000 30% 56 9 4 1 86 5 46 47 7 0 93 1 27 55 12 5 1 82 6 39 47 10 22 86 4 31 55 12 2 0 86 2 45 48 6 0 0 0 0 93 1 1 36 52 8 22 88 4 34 56 9 0 1 1 1 1 1 1 1 90 1 33 57 8 2 0 90 2 35 57 7 0 92 1 25 58 13 4 0 83 4 45 50 4 0 95 1 36 50 8 5 1 86 6 41 50 9 0 91 0 29 57 2 9 3 86 12 54 38 7 0 92 1 36 54 8 2 0 90 2 55 41 4 0 96 0 21 63 8 7 1 84 8 53 40 6 93 0 1 29 60 8 2 89 3 55 42 3 0 97 0 20代以下 (N=100) 30 代 (N=100) 40 代 (N=100) 50 代 (N=100) 60代以上 (N=100) 全体(N=1,000) 合計TOP2 BOTTOM2合計 男性 まったく満足 していない あまり満足 していない どちらとも いえない まあ 満足 とても 満足 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 女性 20代以下 (N=100) 30 代 (N=100) 40 代 (N=100) 50 代 (N=100) 60代以上 (N=100) 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 ※太数字は回答した人が最も多い選択肢
6 MARCH 2017 さが来た』46%に対して『と と姉ちゃん』は30%にとどま る(図中の 印)。『とと 姉ちゃん』で最も多かったの は[まあ満足]56%で半数を 超えている。 つまり,『とと姉ちゃん』は, 『あさが来た』同様に強い不 満を抱く人は大変少なく,満 足している人が大半なのだが, 『あさが来た』に比べ満足度 の高い人の割合が低めな作品 であったと言えよう。 男女年層別の差を見ると, 『とと姉ちゃん』は『あさが来 た』に比べて,男性 60代以 上の層と 30代以上の女性層 で“高い満足”の度合いが特 に低めだったようだ(図中の 印)。 2.─ 良かった点・良くなかっ た点 た]+[良くなかった])は,20項目のうち19 項目で数%と大変低く,最も高い「ヒロイン が結婚しないこと」でも10%と低い。強い不 満を抱かれる要素はほとんどなかったと見て よいようだ。その一方で,20項目を通じて最 も好評度が高い[良かった]が最大の項目は 1つもなく,19項目で[まあ良かった]を選ぶ 良くなかった あまり良くなかった どちらともいえない まあ良かった 良かった ヒロインが結婚しないこと 物語の舞台:静岡・浜松/東京 地方色・地域性:浜松/東京の風景や風物、方言戦争が描かれること 劇中の音楽 話の展開の速さ 時代設定:昭和初期∼中期 ヒロインの人物設定:家族の父親代わり周囲の人たちの人物像・描き方 ナレーション ヒロインの家族の描かれ方 ヒロインが自分の出版社を切り盛りすること脚本・ストーリー ヒロインの性格・人物像 花山 ( 編集長 ) の性格・人物像作品の雰囲気 オープニング曲 ヒロインが、戦後の人々の暮らしを支える雑誌を作ること出演者・キャスティング ( 配役 ) 実在の人物を描いていること 良くなかった あまり良くなかった どちらともいえない まあ良かった 良かった 劇中の音楽 時代 ( 幕末∼明治時代 ) の雰囲気ナレーション 幕末から物語が始まること 物語の舞台 ( 大阪・京都・北九州 )オープニング曲 女性のサクセスストーリーであること大阪や京都の言葉づかい 社会のしくみや舞台裏が見えること 歴史上の人物や、その功績を知れることストーリーのテンポ感 周囲の人たちの人物像・描き方脚本・脚本家 あさとはつの性格や生き方の対比家族愛・夫婦愛・親子愛 ストーリー展開 ヒロインの性格・人物像 実在の人物を描いていること新次郎の人物像・描き方 出演者・キャスティング ( 配役 ) 38% 47 14 0 85 1 37 47 14 2 1 1 84 3 37 45 16 2 1 82 3 37 38 21 22 75 4 35 48 15 2 1 83 3 35 44 18 2 1 79 4 34 44 18 3 1 78 4 32 49 14 32 81 5 32 48 18 1 80 2 32 46 19 3 1 78 4 31 45 23 1 76 2 30 47 19 4 1 77 5 29 46 21 4 1 75 5 28 47 21 3 1 75 4 27 45 23 42 72 6 25 44 29 1 69 2 23 41 31 42 64 6 22 42 33 3 1 64 4 20 44 34 2 1 64 3 12 27 50 8 2 39 10 合計 合計 [ 良 か っ た ] [ 良 く な か っ た ] 良く なかった あまり 良くなかった どちらとも いえない まあ 良かった 良かった ヒロインが 結婚しないこと 物語の舞台: 静岡・浜松/東京 地方色・地域性: 浜松/東京の風景や風物,方言 戦争が描かれること 劇中の音楽 話の展開の速さ 時代設定: 昭和初期∼中期 ヒロインの人物設定: 家族の父親代わり ヒロインの周囲の 人たちの描かれ方 ナレーション ヒロインの家族の 描かれ方 ヒロインが自分の出版社を 切り盛りすること 脚本・ストーリー ヒロインの性格・人物像 花山(編集長)の 性格・人物像 作品の雰囲気 オープニング曲 ヒロインが,戦後の人々の暮らし を支える雑誌を作ること 出演者・ キャスティング(配役) 実在の人物や雑誌を モチーフにしていること 1 1 1 1 56% 32 11 088 1 47 37 15 1 084 1 44 39 16 1 083 1 44 39 16 1 183 2 43 40 16 1 183 2 41 38 19 1 079 1 41 39 18 1 080 1 40 40 18 1 180 2 40 42 17 1 082 1 40 40 18 2 180 3 39 42 18 1 181 2 38 41 20 1 179 2 37 40 21 2 177 3 37 42 20 1 179 2 36 31 25 35 67 8 34 41 23 1 075 1 34 41 24 1 175 2 34 40 25 1 174 2 33 44 22 1 177 2 29 42 28 1 171 2 合計 合計 [ 良 か っ た ] [ 良 く な か っ た ] 良く なかった あまり 良くなかった どちらとも いえない まあ 良かった 良かった ⑳ ⑲ ⑱ ⑰ ⑯ ⑮ ⑭ ⑬ ⑫ ⑪ ⑩ ⑨ ⑧ ⑦ ⑥ ⑤ ④ ③ ② ① ︵ 順 位 ︶ 1 劇中の音楽 時代(幕末∼明治時代) の雰囲気 ナレーション 幕末から物語が 始まること 物語の舞台 (大阪・京都・北九州) オープニング曲 女性のサクセス ストーリーであること 大阪や京都の言葉づかい 社会のしくみや 舞台裏が見えること 歴史上の人物や, その功績を知れること ストーリーのテンポ感 周囲の人たちの 人物像・描き方 脚本・脚本家 あさとはつの性格や 生き方の対比 家族愛・夫婦愛・親子愛 ストーリー展開 ヒロインの 人物像・描き方 実在の人物を 描いていること 新次郎の人物像・描き方 出演者・ キャスティング(配役) [良かった]を選んだ人が最多の項目 [良かった]と[まあ良かった]が同率首位の項目 図 4-1 『とと姉ちゃん』の良かった要素・良くなかった要素 ~『とと姉ちゃん』第 3 回調査~ (N =1,000) では,どのような要素がどの程度好評・不評だっ たのだろうか。今回の調査では図 4-1のような 20項目を提示して,それぞれについて[良かっ た][まあ良かった][どちらともいえない][あ まり良くなかった][良くなかった]の5段階 で聞いている。 [良くなかった]合計([あまり良くなかっ 強い不評・不満を招いた要素 は大変少なく,多くの要素で 概ね好評なのだが,『あさが来 た』に比べて高い好評度を示 す人の割合が低め。 ※太数字は回答した人が最も多い選択肢
7 MARCH 2017 人が最も多かった。しかも,オープニング曲 を除く 18項目で[良かった]より 8~24%高 い(図中の太数字)。『あさが来た』(図 4-2) では,[良かった]を選んだ人が最多の項目 が8項目(図中の 印),[まあ良かった] と同率首位が2項目(図中の 印)あり, その多くはドラマの主要な要 素である。これらと比べると 『とと姉ちゃん』は前出の“満 足度”と同様に,強い不満は ほとんどなく,多くの要素 が“好評”なのだが,『あさが 来た』に比べて“高い好評度” を示す人の割合が低めな作品 であったと言えよう。 3.─ 作品のイメージ では,『とと姉ちゃん』は, 視聴者にどのようなイメージを 抱かれていたのだろうか。 『とと姉ちゃん』『あさが来 た』ともに最終回放送終了後 の第 3回調査で,作品のイメー ジについて,感覚的側面 20 項目と評価的側面 18項目を 提示して,[そう思う][どち らともいえない][違うと思う] の 3つの選択肢でどれに当て はまるかを聞いている。 『とと姉ちゃん』と『あさ が来た』の結果を比較するこ とを通して,『とと姉ちゃん』 の作品イメージの特徴を析出 してみよう。 0 20 40 60 80 100 良くなかった あまり良くなかった どちらともいえない まあ良かった 良かった ヒロインが結婚しないこと 物語の舞台:静岡・浜松/東京 地方色・地域性:浜松/東京の風景や風物、方言戦争が描かれること 劇中の音楽 話の展開の速さ 時代設定:昭和初期∼中期 ヒロインの人物設定:家族の父親代わり周囲の人たちの人物像・描き方 ナレーション ヒロインの家族の描かれ方 ヒロインが自分の出版社を切り盛りすること脚本・ストーリー ヒロインの性格・人物像 花山 ( 編集長 ) の性格・人物像作品の雰囲気 オープニング曲 ヒロインが、戦後の人々の暮らしを支える雑誌を作ること出演者・キャスティング ( 配役 ) 実在の人物を描いていること 0 20 40 60 80 100 良くなかった あまり良くなかった どちらともいえない まあ良かった 良かった 劇中の音楽 時代 ( 幕末∼明治時代 ) の雰囲気ナレーション 幕末から物語が始まること 物語の舞台 ( 大阪・京都・北九州 )オープニング曲 女性のサクセスストーリーであること大阪や京都の言葉づかい 社会のしくみや舞台裏が見えること 歴史上の人物や、その功績を知れることストーリーのテンポ感 周囲の人たちの人物像・描き方脚本・脚本家 あさとはつの性格や生き方の対比家族愛・夫婦愛・親子愛 ストーリー展開 ヒロインの性格・人物像 実在の人物を描いていること新次郎の人物像・描き方 出演者・キャスティング ( 配役 ) 38% 47 14 0 85 1 37 47 14 2 1 1 84 3 37 45 16 2 1 82 3 37 38 21 22 75 4 35 48 15 2 1 83 3 35 44 18 2 1 79 4 34 44 18 3 1 78 4 32 49 14 32 81 5 32 48 18 1 80 2 32 46 19 3 1 78 4 31 45 23 1 76 2 30 47 19 4 1 77 5 29 46 21 4 1 75 5 28 47 21 3 1 75 4 27 45 23 42 72 6 25 44 29 1 69 2 23 41 31 42 64 6 22 42 33 3 1 64 4 20 44 34 2 1 64 3 12 27 50 8 2 39 10 合計 合計 [ 良 か っ た ] [ 良 く な か っ た ] 良く なかった あまり 良くなかった どちらとも いえない まあ 良かった 良かった ヒロインが 結婚しないこと 物語の舞台: 静岡・浜松/東京 地方色・地域性: 浜松/東京の風景や風物,方言 戦争が描かれること 劇中の音楽 話の展開の速さ 時代設定: 昭和初期∼中期 ヒロインの人物設定: 家族の父親代わり ヒロインの周囲の 人たちの描かれ方 ナレーション ヒロインの家族の 描かれ方 ヒロインが自分の出版社を 切り盛りすること 脚本・ストーリー ヒロインの性格・人物像 花山(編集長)の 性格・人物像 作品の雰囲気 オープニング曲 ヒロインが,戦後の人々の暮らし を支える雑誌を作ること 出演者・ キャスティング(配役) 実在の人物や雑誌を モチーフにしていること 1 1 1 1 56% 32 11 088 1 47 37 15 1 084 1 44 39 16 1 083 1 44 39 16 1 183 2 43 40 16 1 183 2 41 38 19 1 079 1 41 39 18 1 080 1 40 40 18 1 180 2 40 42 17 1 082 1 40 40 18 2 180 3 39 42 18 1 181 2 38 41 20 1 179 2 37 40 21 2 177 3 37 42 20 1 179 2 36 31 25 35 67 8 34 41 23 1 075 1 34 41 24 1 175 2 34 40 25 1 174 2 33 44 22 1 177 2 29 42 28 1 171 2 合計 合計 [ 良 か っ た ] [ 良 く な か っ た ] 良く なかった あまり 良くなかった どちらとも いえない まあ 良かった 良かった ⑳ ⑲ ⑱ ⑰ ⑯ ⑮ ⑭ ⑬ ⑫ ⑪ ⑩ ⑨ ⑧ ⑦ ⑥ ⑤ ④ ③ ② ① ︵ 順 位 ︶ 1 劇中の音楽 時代(幕末∼明治時代) の雰囲気 ナレーション 幕末から物語が 始まること 物語の舞台 (大阪・京都・北九州) オープニング曲 女性のサクセス ストーリーであること 大阪や京都の言葉づかい 社会のしくみや 舞台裏が見えること 歴史上の人物や, その功績を知れること ストーリーのテンポ感 周囲の人たちの 人物像・描き方 脚本・脚本家 あさとはつの性格や 生き方の対比 家族愛・夫婦愛・親子愛 ストーリー展開 ヒロインの 人物像・描き方 実在の人物を 描いていること 新次郎の人物像・描き方 出演者・ キャスティング(配役) [良かった]を選んだ人が最多の項目 [良かった]と[まあ良かった]が同率首位の項目 図 4-2 『あさが来た』の良かった要素・良くなかった要素 ~『あさが来た』第 3 回調査~ (N =1,000) (1) 感覚的側面 『とと姉ちゃん』のメインイメージは「前向き な」「健全な」「明るい」「活気がある」「さわ やかな」。 [どちらともいえない]が 5 割を超えるイメー ジが 9 項目にのぼり,感覚的イメージがやや曖 昧なキライがある。 ※太数字は回答した人が最も多い選択肢
8 MARCH 2017 図 5のように,感覚的側面では20個のイメー ジを4つの括りに分けることができた。以下, 括りごとに見ていこう。 (ア) 両作品ともに[そう思う]人が最も多い イメージ 「前向きな」「健全な」「明るい」「活気 がある」「さわやかな」の5つのイメージ は,両作品とも[そう思う]が最多で, 図 5 作品のイメージ比較 ~感覚的側面~(N = 1,000) 『あさが来た』に比べると,やや 「 優等生的 」 で, やや「地味な」「古くさい」「食い足りない」感じ。 違うと思う どちらともいえない そう思う 古くさい 食い足りない地味な 安っぽい薄い 軽い ダサい 斬新な 笑える 無難な深い 落ち着いた 考えさせられる 優等生的 安心する さわやかな 活気がある明るい 健全な 前向きな 71% 26 3 75 21 3 63 35 2 61 36 4 60 36 4 73 25 3 58 38 4 70 27 3 54 41 6 64 33 4 49 46 5 52 42 6 45 48 8 29 58 13 40 50 10 40 49 11 38 52 10 33 55 12 33 57 11 40 51 9 24 52 24 21 49 30 28 57 15 42 46 12 19 60 22 32 53 15 5 41 55 5 30 65 9 47 45 11 45 44 7 44 50 6 36 58 7 42 51 6 32 62 14 57 29 8 45 48 12 50 38 8 43 49 10 51 39 9 41 50 違うと思う どちらともいえない そう思う 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 前向きな 健全な 明るい 活気がある さわやかな 考えさせられる 落ち着いた 深い 無難な 笑える 斬新な ダサい 軽い 薄い 安っぽい 地味な 食い足りない 古くさい 安心する 優等生的 [そう思う]が『とと姉ちゃん』で 『あさが来た』より 10% 以上少ない [そう思う]が『とと姉ちゃん』で 『あさが来た』より 16% 多い [そう思う]が『とと姉ちゃん』で 『あさが来た』より 10% 以上少ない 両作品とも[違うと思う]が [どちらともいえない]より 10% 以上多い [違うと思う]が『とと姉ちゃん』で 『あさが来た』より 11 ∼ 19% 少ない (ア)両作品ともに[そう思う]人が最も多いイメージ (イ)『とと姉ちゃん』で[そう思う]人と[どちらともいえない]人が拮抗しているイメージ (エ)両作品ともに[そう思う]人が大変少ないイメージ (ウ)『とと姉ちゃん』で[どちらともいえない]人が最も多いイメージ ※ 数値の :『とと姉ちゃん』で[どちらともいえない]が 5 割以上の項目 ※太数字は回答した人が最も多い選択肢
9 MARCH 2017 しかも 2 番めに多い[どちらともいえな い]より13~54%も多く,両作品に共通 するメインのイメージと言えそうである。 『とと姉ちゃん』と『あさが来た』を比 較すると,「明るい」「活気がある」「さ わやかな」の3イメージで『とと姉ちゃん』 は『あさが来た』を 10%あまり下回って おり,この 3項目では『あさが来た』よ り印象がやや弱めのようだ。 (イ) 『とと姉ちゃん』で[そう思う]人と[ど ちらともいえない]人が拮抗しているイ メージ 「安心する」「優等生的」の2つのイメー ジは,『とと姉ちゃん』で[そう思う]と [どちらともいえない]が 40%台で拮抗 している。 一方,「優等生的」は『あさが来た』で は[そう思う]を選ぶ人が 29%とあまり 多くない。2作品を比べると『とと姉ちゃ ん』の方が優等生的なイメージが高めの ドラマのようだ。 (ウ) 『とと姉ちゃん』で[どちらともいえな い]人が最も多いイメージ 「斬新な」「笑える」「深い」「無難な」「落 ち着いた」「考えさせられる」の6つのイ メージは,『とと姉ちゃん』で[どちらと もいえない]が5割超と最多であった。 その中では,「 笑える 」 は[そう思う] が『とと姉ちゃん』28%で『あさが来た』 42%より 14%少ない。また,「斬新な」 は[そう思う]が『とと姉ちゃん』19% で『あさが来た』32%より 13%少ない。 『とと姉ちゃん』は,『あさが来た』に比 べて「笑い」と「斬新さ」のイメージがや や低いと感じられていたようだ。 (エ) 両作品ともに[そう思う]人が大変少な いイメージ ネガティブなイメージである「ダサい」 「軽い」「薄い」「安っぽい」「地味な」「食 い足りない」「古くさい」の7つのイメー ジは,2作品ともに[そう思う]が1割台 以下と大変低く,ネガティブなイメージ を強く抱く人は大変少なかった。 やや詳しく見ると,両作品とも「ダサ い」と感じる人はかなり少なめであった。 「安っぽい」「地味な」「食い足りない」「古 くさい」では『とと姉ちゃん』の方が『あ さが来た』よりも[違うと思う]人が1割 あまり少ない。「地味な」「食い足りない」 「古くさい」については,『とと姉ちゃん』 で[どちらともいえない]を選ぶ人の割 合が5割台と多い。『とと姉ちゃん』はこ のようなネガティブなイメージを多少感 じさせる面があったのかもしれない。 また『とと姉ちゃん』は,20項目のうち[ど ちらともいえない]が 5割を超えるイメージ が 9項目ある(図中の数値 印)。『あさ が来た』が 4項目にとどまっているのと比べ ると,[そう思う][違うと思う]のように断 定的に言いきれないイメージが少なくなく, 感覚的イメージがやや曖昧なキライがあると 言えるのではないだろうか。 (2) 評価的側面 『とと姉ちゃん』は「家族揃って見られる」「視 聴率が高い」「続きが気になる」作品。 [どちらともいえない]が 5 割を超えるイメー ジが 11 項目にのぼり,評価的イメージがやや 曖昧なキライがある。 『あさが来た』に比べると,「話題になる」「見
10 MARCH 2017 図 6のように,評価的側面では 18個のイ メージは5つの括りに分けることができ,図 中の(ア)(ウ−1)(エ)(オ)など『とと姉ちゃ ん』と『あさが来た』で似た傾向のものが多い。 しかし,より詳しく見ていくと,2作品の間 には異なる部分も少なくない。 (ア) 両作品とも[そう思う]人が最も多いイ メージ 「家族揃って見られる」「視聴率が高い」 「続きが気になる」は,両作品とも[そう 思う]という人が最も多い。2つを比較 図 6 作品のイメージ比較 ~評価的側面~(N = 1,000) ※ 数値の :『とと姉ちゃん』で[どちらともいえない]が 5 割以上の項目 ※太数字は回答した人が最も多い選択肢 違うと思う どちらともいえない そう思う 自分の世代向きではない変わりばえがしない 1 ∼ 2 回見逃してもわかる女性・主婦向き 高齢者が見るもの ヒロインばかり目立つ リアリティにとぼしい善人しか出てこない 地域に密着した ストーリーが単純 新人俳優が活躍する 見ると感動する話題になる 作品の質が高い キャストが豪華 続きが気になる視聴率が高い 家族揃って見られる 68% 29 3 72 26 2 54 43 3 66 32 2 54 38 8 70 25 5 46 48 6 60 35 5 44 51 6 59 39 3 41 53 6 61 35 3 38 53 9 54 41 5 32 57 11 38 54 8 21 57 22 16 48 37 19 61 19 33 54 13 15 51 34 15 52 33 14 54 33 12 50 38 12 56 32 12 50 38 12 54 34 13 47 41 45 45 10 39 48 13 49 42 9 41 48 11 13 55 31 10 44 46 9 49 42 9 43 48 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 『とと姉ちゃん』 『あさが来た』 家族揃って見られる 視聴率が高い 続きが気になる キャストが豪華 作品の質が高い 話題になる 見ると感動する 新人俳優が活躍する ストーリーが単純 女性・主婦向き 1∼ 2 回見逃してもわかる 変わりばえがしない 自分の世代向きではない 地域に密着した 善人しか出てこない リアリティにとぼしい ヒロインばかりが目立つ 高齢者が見るもの (ア)両作品とも[そう思う]人が最も多いイメージ (イ)『あさが来た』で[そう思う]人が最も多いイメージ (エ)両作品とも[違うと思う]人が大変少ないイメージ (ウ)『とと姉ちゃん』で[どちらともいえない]人が最も多いイメージ (オ)両作品とも[そう思う]人が大変少ないイメージ 『とと姉ちゃん』で『あさが来た』より [そう思う]が 1 割以上少ない 『とと姉ちゃん』で[違 うと思う]が『あさが 来た』より15% 少ない 『あさが来た』 でも[どちら ともいえない] が最多 (ウ−1) (ウ−2) 『とと姉ちゃん』で[そ う思う]が『あさが来 た』より14% 少ない 『あさが来た』で[どちらともいえない] と[違うと思う]が拮抗 両作品とも[そう思う]と[どちら ともいえない]が拮抗している 両作品とも[どちらともいえない] と[違うと思う]が拮抗 違うと思う どちらともいえない そう思う ると感動する」「作品の質が高い」「続きが気 になる」「視聴率が高い」「キャストが豪華」「地 域に密着した」のイメージがやや低い。
11 MARCH 2017 すると,「視聴率が高い」で12%,「続き が気になる」で16%,『とと姉ちゃん』の 方が[そう思う]人が少ない。 (イ) 『あさが来た』で[そう思う]人が最も多 いイメージ 「キャストが豪華」「作品の質が高い」 「話題になる」「見ると感動する」は,『あ さが来た』で[そう思う]人が最も多い。 『とと姉ちゃん』は『あさが来た』に比べ て[そう思う]が14~20%少ない。 (ウ) 『とと姉ちゃん』で[どちらともいえな い]人が最も多いイメージ 「新人俳優が活躍する」「ストーリーが 単純」「地域に密着した」「善人しか出て こない」「リアリティにとぼしい」「ヒロ インばかりが目立つ」「高齢者が見るもの」 の 7イメージは,『とと姉ちゃん』で[ど ちらともいえない]という人が最も多い。 両作品を比べると,「ストーリーが単純」 では『とと姉ちゃん』の方が[違うと思う] 人が 15%少ない。また,「地域に密着し た」では『とと姉ちゃん』の方が[そう思 う]人が 14%少ない。「高齢者が見るも の」は『とと姉ちゃん』では[どちらとも いえない]が 54%で最も多いが,『あさ が来た』では[どちらともいえない]と[違 うと思う]が40%台で拮抗している。『と と姉ちゃん』は『あさが来た』よりやや 「ストーリーが単純」で「高齢者が見るも の」と感じられ,「地域に密着した」イメー ジはやや薄く感じられているようだ。 (エ) 両作品とも[違うと思う]人が大変少な いイメージ 「女性・主婦向き」と「1~ 2回見逃し てもわかる」は,両作品とも[違うと思 う]という人が1割前後と大変少ないが, [そう思う]と[どちらともいえない]の 数値の差が1割以下と少なく拮抗してい る。 「女性・主婦向き」について[どちらと もいえない]と答えた人は,「女性・主 婦向き」の要素がある一方で,女性や主 婦ではない人でも楽しめる要素も少なか らずあると感じているということではな いだろうか。 (オ) 両作品とも[そう思う]人が大変少ない イメージ 「変わりばえがしない」「自分の世代向 きではない」では両作品とも[そう思う] が 1割前後と少ない。しかし,「変わり ばえがしない」では,『とと姉ちゃん』は [違うと思う]31%より[どちらともい えない]55%が 24%も多く,「変わりば えがしない」と断言するほど強くはない が,「変わりばえしない」感じがないわ けでもないと思われていたようだ。『あ さが来た』でも[違うと思う]と[どちら ともいえない]が4割台で拮抗しており, 『とと姉ちゃん』ほどではないが「変わり ばえしない」感じがないわけでもない。 今回の回答者は,それぞれの作品を見 続けていた人たちなので「自分の世代向 きではない」という人は大変少ない。そ の一方で,[違うと思う]と否定する人 (=自分たちの世代向きのドラマだと感 じる人)は両作品とも5割に届かず,[ど ちらともいえない]という人も同程度存 在する。 また,評価的側面でも『とと姉ちゃん』は
12 MARCH 2017 [どちらともいえない]が5割を超えるイメー ジが 11個と多い(図中の 印。『あさが 来た』では 5項目)。『とと姉ちゃん』は評価 的側面もややイメージが曖昧と言えるのでは ないだろうか。 4.─ 自由記述・グルイン発言で『とと姉ちゃ─ ん』はどのように語られているか 今回の調査では,満足度や評価の理由を自 由記述やグルインで聞いている。『とと姉ちゃ ん』第 3回調査とグルインにおける記述・発 言を満足度別に見ていこう。 〈自由記述・発言の表記の仕方〉 WEB調査における自由記述は, 「自由記述の文章」[満足度]性別,年層 の順で表示。 グルインにおける発言は, 「発言」グルイン[評価点数]性別,年齢 と表示。 (ア) [満足した]人たちの自由記述・発言 『とと姉ちゃん』を見終わって[とても満足] [まあ満足]した人びとは,作品内容のさま ざまな要素に対して好感を抱いている。 ◆ 主人公の“とと姉ちゃん”が前向きに頑張 る姿に共感し,元気や勇気を得ている。 ◆ 父親代わりとして立てた目標を達成させた 『とと姉ちゃん』の主人公・常子への称賛と, それにまつわる人間関係が魅力的とする声も あった。 ◆ さまざまな話の展開や,個性的な登場人物 との交流が良かった。 ◆ 主人公・常子(高畑充希)のほか,編集長・ 花山役の唐沢寿明,森田屋の面々など独特な 味わいを持つ出演者が好評。 ● 「『とと姉ちゃん 』が成功していく過程で, 幾多の苦難を乗り越えて,目標を突破してい く姿にとても感銘を覚えた。」[とても満足] 男性 40 代 ●「(父親代わりの )“とと姉ちゃん ”として 立てた目標を最後までやり遂げた強い意志と, それを支える周囲の人たちとの関わりに惹か れた。」[まあ満足] 男性 50 代 ● 「話が面白くて,次はどんな展開になるか, 毎日毎日とても楽しく見ていました。」[とて も満足] 女性 30 代 ● 「主人公が社会に役立つ主婦向けの雑誌を 作るのに奮闘する様子がよく描写されている。 家電製品をテストするシーンに感心した。最 終回の亡くなった父が登場する場面が感慨深 い。」[まあ満足] 男性 20 代 ● 「東京に出てきてからお祖母さん,星野さ ん,森田屋の人たち等との出会いがあって飽 きずに最後まで観ることができました。」[と ても満足] 女性 40 代 ● 「常子がとても可愛く,好感がもてた。脇 を固める役者さん(森田屋さんなど )もとて も面白かった。」[とても満足] 女性 40 代 ● 「後半,唐沢寿明の,存在感に,圧倒された。」 [とても満足] 女性 40 代 ●「とと姉ちゃんとして奮闘する姿に共感し た。」[とても満足] 女性 20 代 ● 「とと姉ちゃんの前向きに頑張る姿に元気 をもらいました。」[とても満足] 女性 50 代 ● 「話の内容がとても前向きで,勇気づけら れた。」[とても満足] 男性 40 代
13 MARCH 2017 ◆ 働く女性の先駆け的存在を取り上げたこと が評価されている。 ◆ 高齢女性は,自分の人生と重ね合わせて見 ていた。 ◆ 戦争や逆境を描きながら,不快感がつのら ないような配慮が見やすさを生んだ。 ◆ 実在の人物を“モチーフ”にしたことが好 評。昭和の時代が現在の日本社会の礎を築い たことを描き,知的興味を満足させた。 (イ) 不満や物足りなさを感じた人たちの 自由記述・発言 その一方で,[まあ満足]という人の中に 不満や批判を口にする人も少なからずいた。 その不満・批判の内容は,満足度が[どちら ともいえない]以下の人びとが表明する不満・ 批判と同じものであった。 ◆ 「早くに亡くなった父親の代わりとして家 族を守り,戦中・戦後の時代を乗り越えて庶 民生活に役立つ雑誌を大ヒットさせた人」と いうと波乱に富んだ人生を想像するが,ドラ マを見た印象は盛り上がりの少ないあっさり とした物語。 ◆ 盛り上がりの少ないあっさりとした印象を 受ける原因として,さまざまな点で描写の不 足を指摘する声が多く,物足りなさを感じて いる。 ● 「とと姉ちゃんのような人がいたから,今 女性がこのように働けているのかなあと感慨 深く思った。」[とても満足] 女性 30 代 ● 「朝ドラの主役で珍しく独身女性だったこ とが新鮮だった。また,働く女性の問題が提 起されており,今の世相を映し出したものだっ たから。」[とても満足]女性 40 代 ● 「自分とダブらせながら見ていたところが 大きい。自分の歩んできた人生と照らし合わ せると,とと姉ちゃんは山あり谷ありのすご い人生だと思う。」グルイン[95 点] 女性 70 歳 ● 「見ていて特に嫌な気持ちにならない。」[ま あ満足] 女性 30 代 ● 「逆境にありながら暗い部分が少ない。努 力は報われるという事実に基づいたストー リーだから。」[とても満足] 男性 60 代 ● 「戦争が含まれるドラマはあまり悲惨だと 途中で見るのがいやになるが,このドラマに は希望が感じられた。」[まあ満足] 女性 50 代 ● 「話の起伏があまりなかった。いろいろな 出来事は起こるけれど,描き方の問題かもし れないけれど,いつでもダラダラ同じような 話だという感じで,あまり面白くなかった。」 グルイン[60 点] 男性 48 歳 ● 「実話をもとに作った割にはパンチが弱 かった。完全創作の『あまちゃん 』とかに比べ てドキドキハラハラ,ワクワク感もなかった。」 グルイン[65 点] 男性 36 歳 ● 「問題が起きてもラッキーに解決してまた 来週…ということで,都合がよすぎる。それ でも見ていたけれど。」グルイン[65 点] 男性 38 歳 ● 「事実を多少織り交ぜての展開が面白かっ た。」[まあ満足] 男性 60 代 ● 「激動の時代をうまく表現していたので。」 [とても満足] 男性 50 代 ● 「日本製にも“安かろう悪かろう ”という時 代があったことが知れたのはよかった。」グル イン[85 点] 女性 31 歳
14 MARCH 2017 ◆ 描写不足の指摘は主人公の常子についても なされている。常子の内面(公の場では見せ ない本心や葛藤)が十分に見えないことが, 常子に共感したり感情移入したりすることが できない原因の1つになっていたようだ。 ◆ 主人公の内面の描写が少ない作りであった ことで,常子を演じた高畑充希の演技に疑問 を持つ人もいた。 ◆ こうしたことが重なった結果なのか,常子 が頑張りすぎ・背負いすぎで不幸に見えると いう声や,常子に“父親代わり”が託され懸 命に頑張るという設定に疑問を感じる人も散 見された。 ● 「主人公の結末を考えるとむなしさが残る。 本当にこれで幸せだったのか? 気の毒という か。すごいなとは思うけれど。」グルイン[90 点] 女性 49 歳 ● 「常子には本当は我慢していることとか, ストレスがあったと思うけれど,そういうこ とを吐き出すことがなかったので,実際どこ で発散していたのかな(と思う )。そういうと ころがなかったので現実味が感じられない。」 グルイン[70 点] 女性 39 歳 ● 「(常子は )いつでも毅然とした姿が多い。 恋愛だったり,仕事だったり,「なんで私が家 長をやらないといけないの?!」と心の中で 思っていたところを出して,人間の本心を出 してくれたら,「わかる,わかる 」と思うのだ けど…」グルイン[85 点] 女性 52 歳 ● 「常子さんの内面的なところがあまり表現 されていなかった。いくら強くても,女性だ から時にはガクンと来るところもあったと思 う。そういうところをもっと掘り下げて出し てくれたら共感できていたのではないかと思 う。女性だから必ず葛藤はあったと思う。」グ ルイン[85 点] 女性 64 歳 ● 「あの人(高畑充希)はいろいろなことがで きる人だと思ったのに,なんであんな平べっ たい演技しかしないのかと思った。」グルイン [70 点] 女性 68 歳 ● 「常子役の女優さんが表情に乏しくて残念 だった。」[どちらともいえない ] 女性 60 代 ● 「最初は好きだったけれど,だんだん一本調 子のしゃべり方が気になってきた。丁寧な話 し方もすごくわざとらしい。自分の中にすん なり入ってこなくなった。」グルイン[40 点] 女性 60 歳 ● 「表面上は苦労しているけれど,苦労して 這い上がっていく話なのかと思ったら,トン トン拍子でちょっとなぁと思った。(例えば ) 雑誌はすぐに売れるし,すぐに何万部突破し ましたとか(しか言われないし )…」グルイン [70 点] 女性 31 歳 ● 「チヨ先生の家を改築するシーンも,ああ いう事例が幾つかあったら面白いのに,商品 試験ばかりクローズアップされていた。それ よりも雑誌の内容とか,生活になじんで楽し いという雑誌の中身も見たかった。」グルイン [80 点] 女性 49 歳 ● 「起業~成功のストーリーとは別に,人間 模様が足りない感じがした。」[まあ満足]女 性 40 代 ● 「仕事と家庭の両立で悩んでいた社員さん が,その後どうなったか見たかった 」グルイ ン[80 点] 女性 43 歳 ● 「この時代に結婚しないで働く状況がどう かというのは,実は(ドラマの中で )見えな かったと思う。」グルイン[80 点] 女性 49 歳 ● 「この家族が 1 つの家に住むとか,許され るの?(私なら )あり得ない。ご主人の家庭 とは上手くいくのかしら? と思う(大家族な らではの葛藤とその乗り越えがありそうなの にほとんど描かれなかった )。」グルイン[80 点] 女性 49 歳
15 MARCH 2017 ◆ “描写不足”は登場人物でもかなり指摘さ れている。『とと姉ちゃん』には,個性的で 印象深い人物が何人も登場している。その中 で,物語の後半で出なくなった人や出番が少 なくなった人の“その後”が描かれていない ことを“キャラの使い捨て”という言葉で語 る人もいた。 ◆ リアリティに欠ける物語展開や設定を指摘 する声もあった。 ◆ モチーフとなった雑誌・人物については,『暮 しの手帖』に関心の高い人の間で,その描写 に満足する人と不満を抱く人の両方が存在し た。 ● 「常子が父親役を意識し過ぎていて,ヒロ インに可愛らしさとか魅力を感じなかった。 結婚に関してもできない環境ではなかったと 思う。常子に父親役を押し付けすぎてるよう に感じた脚本だった。」[あまり満足していな い ] 女性 40 代 ● 「何回もチャンスがあったにもかかわらず, 実際はどうだったのか判りませんが,視聴者 は結ばれるだろうと期待していたのに,自分 だけが幸せな家庭(家族)を持てないで,妹 たちが幸せになり同じ屋根の下に暮らしてい るのは,なんかやるせない気持ちです。「あな たの暮らし 」と「家族」の犠牲になっているよ うに映りました。」[まあ満足] 男性 60 代 ● 「キャラの使い捨て感が激しかった。4 月 に静岡の場面で,(玉置 3 兄弟の )次男で加藤 諒が出ていたけれど,あれっきり。片岡鶴太 郎がいつの間にか亡くなっていたが,お知ら せすらもなかった。」グルイン[65 点] 男性 38 歳 ● 「お世話になった周囲の人たちの戦後の様 子がわからなくて,消化不良。」[まったく満 足していない ] 女性 30 代 ● 「材木屋を継いだ清さんは,途中でフェード アウトして結婚式とかにも来なかったし,お ばあさんも気がついたら死んじゃっているし。 その辺をうまく掘り下げていくのかと思った らサラッとしていた。重要な役割だと思った けれど,中途半端に消えた。戻ってくるのか と思ったらそうではなかった。」グルイン[70 点] 女性 31 歳 ● 「女の人だけで男の人ばっかりの酒場に ビール飲みに行くとか,おかしくね? 現代劇 ならありやけど。ところどころ,無理やり話 が押し進められてる感じがして違和感があり ました。」[まあ満足] 男性 40 代 ● 「主人公に与える試練があまりにもわざと らしい。」[あまり満足していない ] 女性 10 代 ● 「全体的には面白かったが,(雑誌『あなた の暮し』の商品テストの)原稿が(印刷会社で) 勝手に破棄されるなど過度な表現や,最終回 にととが夢に出てくるのはあまりにも突飛で 白けた。」[まあ満足] 女性 30 代 ● 「登場人物の年齢が上がっても見た目が若 いままなのが違和感。」[どちらともいえない ] 女性 20 代 【満足派】 ● 「『暮しの手帖』を愛読していたが,なるほど と思うところが多々あるので。」[とても満足] 女性 70 代 ● 「『暮しの手帖』の創刊までの歴史と,会社 の変わらぬ理念,携わった人びとの支え愛(原文ママ)が 素晴らしく,毎日,ワクワクしながら拝見し ました。」[とても満足] 女性 50 代 【不満派】 ● 「ツッコミ所だらけだった。『暮しの手帖』 は好きな雑誌だったのにドキュメンタリーで はないとはいえ,実際と違い過ぎ「なんでこ うなる 」としか言えない内容だった。」[まっ たく満足していない ] 女性 50 代 ● 「主人公が実在の人物のイメージに合って いない。高畑充希自体が暗いし,鼻につく演 技をしているから,とても出版社を立ち上げ