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によれば 旧耐震基準に基づき建設されている建物のうち 大規模な地震が発生した 場合にその利用を確保することが公益上必要な建物の所有者は 当該建物について 耐震診断を行い その結果を都道府県知事等へ報告しなければならないとされており 耐震性の向上を図る必要があると認められるときは 耐震改修を行うよう努

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Academic year: 2021

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(1)

【適宜の処置を要求し及び是正改善の処置を求めたものの全文】 都市防災総合推進事業における防災情報通信ネットワークの整備について (平成28年10月20日付け 国土交通大臣宛て) 標記について、会計検査院法第34条の規定により、下記のとおり是正の処置を要求し及 び是正改善の処置を求める。 記 1 都市防災総合推進事業の概要等 (1) 都市防災総合推進事業の概要 貴省は、都市防災推進事業制度要綱(平成20年国都防第76号)、社会資本整備総合交 付金交付要綱(平成22年国官会第2317号)、東日本大震災復興交付金制度要綱(平成 24年国官会第2357号等)等(以下、これらを合わせて「要綱」という。)に基づき、平 成20年度から、市街地の防災性の向上及び被災地の早期復興を図るために、都市の防 災構造化、被災地における復興まちづくりなどを総合的に推進する都市防災総合推進 事業(以下「都市防災事業」という。)を実施する地方公共団体等に対して、社会資本 整備総合交付金等を交付している。 要綱によれば、地方公共団体等は、都市防災事業として、地区の防災性向上や大規 模な災害により被災した地区における復興のために、防災上緊急に整備する必要があ るなどの施設、防災まちづくりの拠点や災害時の活動拠点として機能する施設等の整 備等を行うこととされている。そして、市区町村が地震防災対策として今後5年間で緊 急に整備すべき事業に関する計画として策定した「地震に強い都市づくり推進五箇年 計画」に基づく場合は、交付対象施設の特例として、災害時の情報通信を確保するた めに情報の送受信等を行うのに必要な施設(以下「防災情報通信ネットワーク」とい う。)を都市防災事業で整備することができるとされている。 (2) 防災情報通信ネットワークとして整備した防災行政無線の設備の設置場所 建物の耐震設計のための基準(以下「耐震基準」という。)は、建築基準法(昭和 25年法律第201号)、建築基準法施行令(昭和25年政令第338号)等において示されてお り、同施行令は、建物の耐震性を向上させるため昭和56年に改正されている(以下、 この改正後の耐震基準を「新耐震基準」といい、改正前の耐震基準を「旧耐震基準」 という。)。また、「建築物の耐震改修の促進に関する法律」(平成7年法律第123号)等

(2)

によれば、旧耐震基準に基づき建設されている建物のうち、大規模な地震が発生した 場合にその利用を確保することが公益上必要な建物の所有者は、当該建物について、 耐震診断を行い、その結果を都道府県知事等へ報告しなければならないとされており、 耐震性の向上を図る必要があると認められるときは、耐震改修を行うよう努めなけれ ばならないとされている。 そして、都市防災事業により整備される防災情報通信ネットワークは、「地震に強い 都市づくり推進五箇年計画」の一部として定められた防災情報通信ネットワークに係 る整備の計画(以下「整備計画」という。)に基づくものであり、地震発生時における 迅速な避難等に必要な情報を伝達するためのものである。このため、防災情報通信ネ ットワークの整備として防災行政無線の設備を建物に設置する場合は、地震発生時に 有効に機能するよう、新耐震基準に基づき建設されている建物又は耐震診断により耐 震性が確保されていることが確認できている建物に設置する必要がある。 また、防災行政無線は、防災情報の発信元である親局から、各地に配置されている 屋外拡声子局(以下「子局」という。)等に対して防災情報を送信して伝達し、子局等 が周辺地域に対して拡声放送等を行うものであるため、親局が地震発生時に破損した り、操作できなくなったりした場合には、親局から子局等へ防災情報の送信ができな くなるなど、防災情報を伝達するためのネットワークとして十分に機能しなくなる。 2 本院の検査結果 (検査の観点、着眼点、対象及び方法) 本院は、有効性等の観点から、防災行政無線の設備は地震発生時に機能するよう適切 な場所に設置されているかなどに着眼して、20都道府県管内において、95市区町村が平(注1) 成20年度から27年度までの間に設置した防災行政無線の親局の設備72基、子局等の設備 14,021基、計14,093基(交付金等交付対象事業費計251億0179万余円、交付金等相当額計 126億5229万余円)を対象として、防災行政無線の設備の設置状況について、都市防災事 業計画、地震に強い都市づくり推進五箇年計画等の関係書類及び現地の状況を確認する などして会計実地検査を行った。 (注1) 20都道府県 東京都、北海道、大阪府、宮城、福島、埼玉、千葉、神 奈川、山梨、長野、岐阜、静岡、愛知、三重、奈良、和歌山、広島、 徳島、愛媛、高知各県 (検査の結果) 12市区の防災行政無線の親局の設備2基、子局等の設備23基、計25基(工事費相当額(注2)

(3)

計1億9922万余円、交付金相当額計1億0543万余円)は、各市区の整備計画により、旧耐 震基準に基づき建設され、耐震診断の結果、地震の震動等に対して倒壊等する危険性が 高いなどと判定された耐震性が確保されていない建物に設置されていた。また、 20市区町の防災行政無線の親局の設備2基、子局等の設備60基、計62基(工事費相当額(注3) 計2億9361万余円、交付金等相当額計1億3502万余円)は、各市区町の整備計画により、 旧耐震基準に基づき建設されているのに耐震診断が行われておらず耐震性が確保されて いるか確認できない建物に設置されていた。 このため、これらの27市区町における防災行政無線の設備計87基(工事費相当額計4(注4) 億9284万余円、交付金等相当額計2億4046万余円)は、地震発生時に建物が倒壊等するこ とにより、破損したり、操作できなくなったりするおそれがある状況となっていた。 また、前記の耐震性が確保されていない建物に設置されている親局の設備2基及び耐震 性が確保されているか確認できない建物に設置されている親局の設備2基、計4基を設置 した4市町は、子局等の設備計732基(工事費相当額計19億7786万余円、交付金等相当額(注5) 計11億2550万余円)を、耐震性が確保されている建物等に設置していた。しかし、地震 発生時に、親局が、破損したり、操作できなくなったりすると防災情報の送信ができな くなることから、防災情報を伝達するネットワークの設備であるこれらの子局等は、親 局からの防災情報を受信して、周辺地域に対して拡声放送等を行うことができなくなる などのおそれがある状況となっていた。 このように、27市区町が設置した親局、子局等の設備計819基(工事費相当額計24億7 071万余円、交付金等相当額計13億6596万余円)について、地震発生時に有効に機能しな いおそれがある事態が見受けられた(表参照)。 (注2) 12市区 相馬、八潮、市川、日野、半田、東大阪、鳴門、阿南、西条、 西予、香南各市、大田区 (注3) 20市区町 和光、新座、伊那、東大阪、阪南、奈良、新宮、福山、鳴 門、阿南、西予、室戸、香南各市、葛飾区、釧路郡釧路、安房郡鋸 南、足柄下郡湯河原、東牟婁郡串本、安芸郡海田、海部郡美波各町 (注4) 27市区町 相馬、和光、新座、八潮、市川、日野、伊那、半田、東大 阪、阪南、奈良、新宮、福山、鳴門、阿南、西条、西予、室戸、香 南各市、大田、葛飾両区、釧路郡釧路、安房郡鋸南、足柄下郡湯河 原、東牟婁郡串本、安芸郡海田、海部郡美波各町 (注5) 4市町 相馬、新宮、香南各市、安芸郡海田町 上記の事態について、事例を示すと次のとおりである。 <事例> 東京都大田区は、平成22年度から26年度までの間に、防災行政無線の親局の設備1基、子 局等の設備609基、計610基を整備するなどの工事を、工事費計11億1614万余円で実施して

(4)

いる。これらの工事は、災害発生時に区内全域に避難勧告するなどのために、同区の区役 所本庁舎に親局の設備を、また、災害時の避難所等の施設に子局等の設備を設置するもの である。 しかし、子局計2基(工事費相当額計766万余円、交付金相当額計383万余円)の設備が設 置された仲六郷保育園の建物(昭和44年建設)及び蒲田西特別出張所の建物(昭和41年建 設)は、同区が平成8年度に行った耐震診断の結果によると、建物の耐震性能を数値化した 構造耐震指標が目標値0.75に対して、それぞれ0.35及び0.51となっていて、地震時におけ る耐震性が確保されていない状況となっていた。 表 地震発生時に有効に機能しないおそれがある防災行政無線の設備 (単位:基) 耐震性が確保されて 耐震性が確保され 耐震性が確保されて いるか確認できない ていない建物等に いない建物に設置さ 建物に設置されてい 設置されている親 れている防災行政無 都道府県名 市区町名 る防災行政無線の設 局から防災情報を 線の設備 受信する設備 親局 子局等 親局 子局等 子局等 北海道 釧路郡釧路町 - - - 1 - 福島県 相馬市 1 - - - 467 和光市 - - - 2 - 埼玉県 新座市 - - - 1 - 八潮市 - 1 - - - 市川市 - 1 - - - 千葉県 安房郡鋸南町 1 大田区 - 2 - - - 東京都 葛飾区 - - - 2 - 日野市 - 1 - - - 神奈川県 足柄下郡湯河原町 - - - 4 - 長野県 伊那市 - - - 2 - 愛知県 半田市 - 1 - - - 東大阪市 - 6 - 14 - 大阪府 阪南市 1 奈良県 奈良市 - - - 1 - 新宮市 - - 1 - 97 和歌山県 東牟婁郡串本町 4 福山市 - - - 1 - 広島県 安芸郡海田町 1 22 鳴門市 - 2 - 18 - 徳島県 阿南市 - 1 - 3 - 海部郡美波町 - - - 1 - 西条市 - 5 - - - 愛媛県 西予市 2 2 室戸市 - - - 1 - 高知県 香南市 1 1 1 146 2 23 2 60 732 計 27市区町 (12市区) (20市区町) (4市町) (是正及び是正改善を必要とする事態) 防災行政無線の設備が、耐震性が確保されていない建物又は耐震性が確保されている か確認できない建物に設置されているなどして、地震発生時に有効に機能しないおそれ がある事態は適切ではなく、是正及び是正改善を図る要があると認められる。

(5)

(発生原因) このような事態が生じているのは、地方公共団体等において、防災行政無線の設備の 設置場所に係る耐震性の確保の必要性についての理解が十分でないことにもよるが、貴 省において、地方公共団体等に対して、都市防災事業により整備する防災情報通信ネッ トワークが地震発生時に有効に機能するために、その設備を設置する建物の耐震性を確 保しなければならないことを周知していないことなどによると認められる。 3 本院が要求する是正の処置及び求める是正改善の処置 貴省は、今後も、市街地の防災性の向上及び被災地の早期復興を図るために、都市防 災事業により、都市の防災構造化、被災地における復興まちづくりなどを総合的に推進 する地方公共団体等に対して、社会資本整備総合交付金等を交付していくことが見込ま れる。 ついては、貴省において、防災行政無線が地震発生時に有効に機能するよう、次のと おり是正の処置を要求し及び是正改善の処置を求める。 ア 27市区町に対して、防災行政無線の設備のうち耐震性が確保されていない建物等に 設置されている設備について、地震発生時に有効に機能させるために、耐震診断、設 備の移設等の各設備に応じた必要な措置を講ずるための計画を策定させること(会計 検査院法第34条の規定により是正の処置を要求するもの) イ 地方公共団体等に対して、都市防災事業により整備する防災情報通信ネットワーク を地震発生時に有効に機能させるために、その設備の設置場所に係る耐震性を確保し なければならないことを周知すること(同法第34条の規定により是正改善の処置を求 めるもの)

参照

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