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(1)

OH

My

淡 海

働く人々の健康と幸福のための産業保健情報誌

17

2005/1

O

ccupational

H

ealth

   独立行政法人 労働者健康福祉機構 

滋賀産業保健推進センター

開設5周年特集号

(2)

CONTENTS

 「滋賀産業保健推進センター開設 5周年記念」 ………1 式辞 滋賀産業保健推進センター所長 杉本 寛治  「産業保健びわこフォーラム イン2004」開催 ………2∼6 来賓ご挨拶 記念講演      「中小企業に働く人々の健康を巡って」 パネルディスカッション   「職場におけるメンタルヘルスケアを考える」 閉会の辞 (社)滋賀県医師会長 山敷 祐亮  滋賀産業保健推進センター 5年間の活動の推移 ………7  「産業看護職さん登場」 ………8∼9 ダイハツディーゼル(株)守山第2工場 福島 悦子 看護師  平成16年度労働安全衛生表彰者の紹介 ………10 ∼ 13 滋賀労働局長 優良賞(健康確保対策) オムロン(株)水口工場 滋賀労働局長 功績賞         寺元  薫 氏 滋賀労働局長 安全衛生推進賞     山梶 健一 氏  「滋賀県歯科医師会から」 ……… 14 はミング講座  「地域産業保健センターだより」 ………15 ∼ 17   「彦根地域産業保健センター事業活動報告−健康相談の解析−」 彦根地域産業保健センター コーディネーター 土田 長四郎  「行政だより」 ………18 ∼ 20   「労働者の健康情報を取り扱うに当たっての留意事項」 滋賀労働局 労働基準部 安全衛生課   「最低賃金改定のお知らせ」 滋賀労働局 労働基準部 賃金室  「新任産業保健相談員のご紹介」 ……… 21 メンタルヘルス担当    佐藤 啓二 相談員 カウンセリング担当    宮脇 宏司 相談員  「産保掲示板」 ………22 ∼ 23 (社)滋賀労働基準協会  各種労働衛生関係技能講習等の案内 職場における喫煙対策教育実施のご案内 「メンタルヘルス指針基礎研修」の開催のご案内  「センターからのお知らせ」 ……… 24 「産業保健推進のための講座案内」「新着図書等の紹介」  「産業保健推進センターの業務のご案内」

表 紙 説 明

飛躍(湖北町・早崎)

ロシア極東地方からびわこに飛来するコハクチョウ は年々増えるとされる。コハクチョウ達は湖の周辺に子 育て、越冬、一年分の体力を養う、そして年明け、再 び北へ戻る。大地から大空へ飛び舞う瞬間、小白鳥と しては新しい年の飛翔である。 虎姫町国保診療所 廣田 光前 ブック 1.indb 2 2004/12/17 17:18:28

(3)

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杉 本 寛 治

 滋賀産業保健推進センターが開設されましてから、早 くも5年が経過いたしました。この5年をひとつの節目 といたしまして記念事業を企画いたしましたところ、日 頃からご支援、ご協力をいただいております(社)滋賀 県医師会の共催のもと滋賀労働局、滋賀県、(社)滋賀労 働基準協会、(社)滋賀県歯科医師会、日本労働組合総連 合会滋賀県連合会、(社)滋賀経済産業協会、(社)日本作 業環境測定協会京滋支部、(社)日本労働安全衛生コンサ ルタント会滋賀県支部のご後援をいただきました。  また、本日は公務ご多忙の中を滋賀県医師会長、滋賀 労働局長ほか多数の皆様の参集を賜り、誠にありがとう ございました。厚く御礼申し上げます。  今日のフォーラムは、記念講演として北里大学の高田 勗 名誉教授による「中小企業に働く人々の健康を巡っ て」と題し、小規模事業場での産業保健活動の活性化と 今後の労働衛生関係法令改正等の動向をご講演頂きま す。お手元に配布させて頂いておりますとおり貴重な資 料もご提供して頂いております。  さらにこのあと、開かれますパネルディスカッションは、 「職場のメンタルヘルスを考える」ということで、滋賀 県のメンタルヘルスの現状をそれぞれの立場からご高説 を拝聴することとなっております。進展する技術革新、 労働力人口の高齢化及び雇用情勢の不安等を背景に、働 く方々のメンタルヘルスへの関心が高くなっておりま す。これらの状況から県下においてメンタルヘルス関連 セミナーが開催され、活況を呈しておりますが、当セン ターにおきましてもメンタルヘルス対策への支援とサー ビスの充実を図りたいと考えております。  どうか、本日はごゆっくりとお聞きいただきたく存じます。  さて、滋賀産業保健推進センターもこの5年の間に少 しずつ業務内容を拡充してまいりましたが、本年4月1 日より独立行政法人労働者健康福祉機構として新たなス タートを切りました。今まで以上により効率的、効果的 な事業の展開が求められますとともに、当センターをご 利用していただく産業保健関係の皆様方のニーズに充分 お応えできる質の高いサービスを提供できるよう心がけ てまいりたく存じます。  滋賀産業保健推進センター開設5周年にあたり、これ まで当センターを支えてくださいました多くの皆様に心 から感謝申し上げます。今後とも相変わらぬご指導とご 鞭撻をお願い申し上げまして式辞とさせていただきます。

式   辞

滋賀産業保健推進センター 開設5周年記念

日時/平成16年12月1日 午後1時15分∼

会場/栗東芸術文化会館 さきら(中ホール)

産業保健

 びわこフォーラム

イン 2004

● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● Jan 2005 OHMI1

(4)

 「産業保健びわこフォーラムイン2004」が多数の皆様のご参加により盛大 に開催されましたことを心からお祝い申し上げます。  平素から皆様には、労働安全衛生行政、とりわけ産業保健の推進に格別のご 理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。  滋賀産業保健推進センターは平成11年6月に開設されて以来、早くも5年が経過しました。この間、滋賀県医師会は じめ関係機関のご協力・ご支援により、産業保健活動の充実と資質の向上、更には労働者の心身両面にわたる健康の 保持増進に、多大なご貢献をいただいていますことに、行政の立場から深く感謝申し上げますとともに敬意を表する 次第でございます。  さて、わが国の経済は、長年続いた停滞した状況は回復しつつあるものの、今まで世界のどの国も経験したことの ないほどのスピードで進んでいる少子・高齢化社会の到来、そして経済のグローバル化やIT化等技術革新の進展に 伴う産業構造の変化等、わが国は経済社会全体の構造変化の渦中にあります。  事業場においては、リストラに伴う事業の再編や人員・経費削減により、仕事の進め方や人事労務管理体制が変化 する中、労働者を取り巻く職場環境は厳しさを増しています。長時間労働による過重労働は疲労の蓄積をもたらし、脳・ 心臓疾患を発症される事案が増加し、本人やその家族はもちろん、企業にとっても重大な問題となっています。過重 労働による健康障害を防止するためには、長時間労働を排除するとともに、産業医による適切な健康管理を実施する ことが重要です。このため、「過重労働による健康障害防止のための総合対策」に基づき、対策の周知と定着化を図っ ているところです。  また、職場生活等において強い不安やストレスを感じる労働者の割合は6割を超え、業務による心理的負荷を原因 として精神障害等を発症し、あるいは不幸にして自殺に至る事案も増加しています。職場におけるメンタルヘルス対 策の取組みが一層重要になってきています。このため、「事業場における労働者の心の健康づくりのための指針」に 基づき、その周知・徹底を図っているところです。  滋賀労働局におきましては、滋賀県内で働く60万労働者の生命と健康を守るため、あらゆる機会を通じて労働安全 衛生関係法令の遵守の徹底を図ることにしています。本日の「産業保健びわこフォーラムイン2004」を契機として、 心身両面にわたる健康の保持増進の重要性について認識をさらに深められ、引き続き、労働者の健康管理の徹底にご 尽力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。  結びに、滋賀産業保健推進センターのますますのご発展とご参加の皆様のご健勝・ご多幸をお祈り申し上げ、お祝 いの言葉とさせていただきます。

滋賀労働局長 小林富雄

2 Jan 2005 OHMI ブック 1.indb 2 2004/12/17 17:18:33

(5)

 産業保健びわこフォーラムにご参加の皆さん、ご多用中のところご出席戴 きましたことに構成団体の一つとして先ず、お礼を申し上げますと共に本 フォーラムのご盛会を心よりお祝い申し上げます。  滋賀の地に産業保健推進センターが各界の熱い期待の中で開設されまし て5周年と云う節目の年となりました。この間、強い情熱をもってセンターを運営戴きました関係者の皆々さんに深 甚の敬意を表します。  産業保健センターの5年と云う基盤整備の上に立っての本フォーラムは、新たな展望を拓くものと、大きな期待を するところです。  我が国経済も長期に亘る低迷からようやく脱しつつあり、本県におきましても同様の動きにあると云われています ものの、ボーダレス化した経済活動はこれまで経験したことのない、いくつかの課題を抱えていることも事実であります。  とりわけ、雇用と労働の流動化の進展や流行とも云える成果主義の普及はヒトとモノの峻別を混濁させつつありま す。あらゆる人間の活動は、ひとの幸せ探しであり、自然との限りない調和ではないかと思量するところです。本日 のパネルディスカッションが「職場におけるメンタルヘルスケアを考える」をテーマにされておりますことに共感を 覚える一人であります。ますます複雑化する社会における不安を緩和し救いの手を如何に差し延べるのか。まだまだ 明確な針路が定まらない状況の中で将来に夢をもって今を如何に生きるのか。などなど、困難なテーマではあります が改めて働くと云うことにスポットを当て、産業保健活動の重要性を再認識することは意義深く、素晴らしいことで あります。  最後に、本フォーラムをご準備戴きました皆さんに感謝を申し上げ、ご成功をご祈念申し上げまして、お祝いの挨 拶と致します。  ありがとうございました。

日本労働組合総連合会滋賀県連合会 会長 下戸 薫

 (社)滋賀経済産業協会長  小林 徹

 滋賀経済産業協会長の小林でございます。本日は、滋賀産業保健推進セン ターが設立から5周年を迎えられ記念事業を開催されることとなり、心から お祝い申し上げます。  最初に、私ども滋賀経済産業協会は、平成14年10月に発足し、本年9月に「コ ラボしが」に事務局を移しさらに充実した関係者へのサービスに努めているところであります。  さて、県下の中小規模事業場での安全衛生管理活動、また全産業に共通する職場におけるメンタルヘルス対策等、 働く方々への労働衛生管理上での新たな対応が求められているところであります。今後の本格的な少子高齢化社会の 到来、生活習慣病対策への重要性などを産業保健関係者と経営者側と一致協力して取り組む努力が必要と考えており ます。これらの諸問題に対して関係機関を支援し、産業保健活動の一層の活性化を図る拠点として滋賀産業保健推進 センターの役割を期待したいと思います。  今の厳しい経済情勢の中で進展する就労形態の多様化など目まぐるしい変化のなか、マクロの観点から不安を取り 除くことと、個々の問題解決に力を注ぐべきことに注目しています。本日のフォーラムのテーマは、現在求められて いる各方面の問題点の解決に繋がるものと思いますと同時に、今後において産業保健関係者の皆様に対して、引き続 き推進センターが支援していただけるものと思います。  今後とも滋賀産業保健推進センターのますますの充実発展されんことを祈念申し上げまして、お祝いの挨拶とさせ て頂きます。 Jan 2005 OHMI3

(6)

パネルディスカッション

 平成15年度から国による第10次労働災害防止計画がスタートし、同計画に基づく平成16年度の労働衛生に関する労 働行政運営方針の中で、過重労働による健康障害防止対策、職場における着実な健康確保対策、職域・地域の連携等 によるメンタルヘルス対策、職業性疾病予防対策、化学物質による健康障害防止対策が重点施策として推進されるこ とが国より指示されている。  脳・心臓疾患の予防措置のため、平成13年度4月より労災保険による二次健康診断等給付事業を展開する一方、小規 模事業場保健活動支援事業等として、産業医共同選任(平成9年より)および自発的健康診断支援(平成12年より) 事業を行っているところである。  このような中で、産業医が選任されない50人未満の小規模事業場で勤労者の健康確保対策を進めるためには、地域 の嘱託産業医を中心とした産業保健スタッフの活動を支援する必要がある。そのため、小規模事業場の経営者に勤労 者の健康確保のためにどのような活動を行ったらよいのかについて、中小企業という多様な企業形態、雇用形態等に 対応した「小規模事業場産業保健活動指針(マニュアル)」を策定し、この指針に基づいた活動を都道府県産業保健 推進センター、地域産業保健センターのネットワークを活用して、小規模事業場の経営者にわかり易い健康確保対策 の推進とその定着が求められるところである。

中小企業に働く人々の健康を巡って

−小規模事業場の産業保健活動の活性化−

座 長 滋賀産業保健推進センター相談員 大道 重夫 講 師 北里大学 名誉教授

高田  勗

1.  私見であるが、これまでの安全衛生行政は、鉄と石炭による戦後復興から重厚長大型産業による高度成長を経 た昭和49年のオイルショックまでは、産業現場での災害防止が重点とされたが、昭和50年代、産業公害や石綿に よる職業がん等が社会問題化し、その後、職業性疾病の防止と併せ行政推進された。 2.  その後、軽薄短小へ産業構造が変化し、サービス経済化の進展等により勤労観の多様化や生活様式の欧米化等 から生活習慣病の予防、肥満防止等の健康づくりが展開された。 3.  さらに、平成を境に第二の産業革命といわれるIT(情報技術)革命の急速な進展に伴い、年功序列、終身雇 用等の労働慣行が崩れる一方、労務コスト圧縮、雇用調整に加え、働く側のニーズもあり、業務請負や派遣労働 等の雇用の多様化が進み、働き方の「質」と「量」が劇的に変化した。 4.  これらを踏まえ、平成12年に旧労働省が策定した「事業場における労働者の心の健康づくりのための指針」で 産業医を中心とする産業保健スタッフによるメンタルヘルスケア(4つのケア)等が示され、産業現場において推 進中である。  さらに、本年10月に厚生労働省では、「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」を公表し、 職場復帰に当たっての産業医等の役割を示し、今日的課題となったメンタルヘルスケアに取り組むこととしている。 ①「安全衛生行政の今日的課題(メンタルヘルスケア)」          滋賀労働局 労働基準部長 武田 徹 テーマ

「職場のメンタルヘルスケアを考える」

    座長 滋賀産業保健推進センター 所長 杉本 寛治 4 Jan 2005 OHMI

記念講演

ブック 1.indb 4 2004/12/17 17:18:41

(7)

1.長引く経済の低迷を克服するために、職場環境が変わった   (1)職場の労働条件   (2)雇用スタイルの変化   (3)若中年層(30代∼ 40代)の採用の経緯 2.最近の自殺者の推移   (1)平成10年以降3万人台が継続している   (2)管理者・被雇用者は約8千人台が継続   (3)メンタルの要因 1.現在のテーマ 1990年代から職場のメンタル・ヘルスを巡る社会的 な議論がようやく活発となり始めた。とりわけ民間 企業における過労自殺を巡る民事訴訟が契機となり、 1999年の労災認定基準の改訂、さらに自殺者30,000人 時代という非常事態を受けて、ようやく自殺予防対策、 特に職場におけるうつ病対策と自殺予防への取り組み が始った。 このような背景の中で、職場のメンタル・ヘルスの 数ある課題の中で、当面の緊急課題は、やはり、うつ 病と自殺の問題への取り組みであると言えよう。 2.うつ病と自殺対策の方法 職場のメンタル・ヘルスとして対象となるうつ病は、 基本的にはストレスから来るいわゆる疲弊性のうつ 病、あるいは反応性のうつ病と言われているもので、 業務をはじめ様々なストレス要因の複合的な重なり合 いから生じるタイプのものが中心となる。また、自殺 者の内約7割が、その直前にはうつ状態に陥っていた ことが多くの研究により示唆されている。うつ病予防 の観点から言えば、ストレス要因を減少させることは、 当然最も重要なことであるが、現状の社会経済状況の 中では多くの困難を伴う。 また、就業者の自殺についてみると、多くの事例が 自殺時まで周囲にその危険性を気づかれていないこと が明らかになっている。 以上の点から考えると、当面の現実的に可能な取り 組みとしては、うつ病の早期発見と早期対応、特にう つ病に対する周囲の正しい理解と適切な対応が行われ ることが重要となろう。日頃からの周囲の気づきと援 助が、最悪の事態からの回避に大切となる。 勿論、そのためには本人や管理監督者に対して適切 な社内研修が繰り返し行われること、安心して利用で きる相談窓口のあることが重要である。また、事業場 内に専門スタッフが配置されていること、そして何よ りも専門スタッフ、人事労務担当者、家族、専門医な どの関係者が連携を持って取り組めるネットワークを 作り上げることが重要である。 以上のテーマについて、筆者が現在実現している取 り組みを挙げながら報告したい。 1.はじめに  ・私は・・・・・・  ・担当内容は・・・・・・ 2.事業場労働衛生活動のポイント  ①3歳若返り運動  ②禁煙活動  ③主なメンタルヘルス活動  ・スターコム   ラインによる4つのケア         +2つのケア  ・リハビリ出社制度  ・各種教育活動 3.メンタルヘルスにおける相談員の役割  ①事業場メンタルヘルス活動サポート役  ・円滑運営機能  ・守秘義務  ・リファー    ・メンタル不全者の再生  ・教育活動講師  ②個人と組織の予防活動  ・関係者の中で一番現場を知る  ・従業員と同じ空気を吸う  ・スピード力と対応力  ③今後の課題  ・労働組合を含めた更なる情報ネットワーク一元化推進  ・グローバル全従業員への相談門戸開放 ②「連合滋賀の立場から」    日本労働組合総連合会滋賀県連合会 事務局長 前坂 雅春 ③「精神科医の立場から」   湖南クリニック 院長(労働衛生コンサルタント) 楢林 理一郎 3.メンタルヘルスの対応   (1)労働組合としての対応   (2)経営者に対する要望   (3)社会に対してのPR活動 ④「事業場活動事例と従業員相談員の役割」     松下電器産業㈱HA社冷凍空調 従業員相談員 参事 有本 功     松下電器産業㈱HA社冷凍空調 従業員相談員 参事 有本 功  今日に於いてメンタルは、特殊な病気ではなく、身体の病気の一つであること、誰にでも存在 する病気であること、そして「人に知られても怖くない」気楽に相談が受けられる社会の体制と 受け入れの構築をお願いする。 Jan 2005 OHMI5

(8)

 滋賀県医師会長の山敷でございます。本日は、滋賀産業保健推進センター設立5周年記念事業の開催にあたり心からお祝い 申し上げます。  最近の経済情勢の中で就労に伴う疲労やストレスの増大を訴える労働者の割合も増加しており、過重労働による健康障害防 止・職場のメンタルヘルス対策及び喫煙対策等が社会の関心を集めています。  本格的な高齢化社会の到来、産業構造の変化等労働者を取り巻く環境が変化する中、平成11年6月に就労者の健康確保を図 るため、産業医・衛生管理者等の産業保健関係者、関係機関を支援し、産業保健活動の一層の活性化を図る拠点として滋賀県 にも滋賀産業保健推進センターとして設置されました。  その後、現在に至るまで貴推進センターのご活躍は滋賀県下4 ヵ所の地域産業保健センターのご支援をはじめとして、医師 会においても産業医研修事業を基礎とした日本医師会認定産業医の資格取得に協力をいただいております。  今後ますます複雑となる社会機構の中で、産業医活動の充実と資質向上を目指されるとともに、事業場の健康管理、作業環 境管理等従事しておられる産業保健関係者の皆様に対して、ますます大きな原動力となっていただけるものと思います。  今後とも滋賀産業保健推進センターのますますのご躍進とともに、産業医活動のご支援等をお願い申し上げまして、閉会の 言葉とさせていただきます。

(社)滋賀県医師会長  山敷 祐亮

 職場におけるメンタルヘルスケアを進める上で必要な事柄を、集団に対する予防策・個別に行う事例対応の2つに分 け、それを従業員・管理者・産業保健スタッフそれぞれに求められることに分類して以下の表に整理した。弊社の取り 組みの一例を表の該当部分に挿入した(細字網掛け部分)。なお、紙幅の関係で事例対応では気づきの部分までにと どめて整理しており、療養中や復職のことは触れていない。 ⑤「メンタルヘルスケアの施策∼予防と事例対応∼」      東レ㈱滋賀事業場 健康管理センター  所長 中西 一郎 集団に対する予防策 (健康保持増進のイメージ) 個別に行う事例対応 (危機管理の側面) 従業員 ストレス耐性の向上 ストレス状態への気づき 「心の健康早めに気軽に相談ガイド」の配布 職業性ストレス簡易調査票実施 心の問題(症状発現)などへの気づきと対応 「心の健康早めに気軽に相談ガイド」の配布 管理者 職場ストレス要因の改善 職場ストレス診断結果のフィードバック 部下への適切なサポート 管理者ガイド配布と勉強会開催 モチベーション管理 心の問題のある部下への気づきと対応 管理者ガイド配布と勉強会開催 保健スタッフ 職場ストレスの要因の把握職場(個人)のストレスの把握 従業員・管理者教育 ストレス状態にある人への保健指導 心の問題のある方の医療機関へのつなぎ、職場との連携 「心の健康早めに気軽に相談ガイド」の配布    ストレス状態の気づきの支援、社内相談窓口の周知を主な目的に全従業員に配布した。心の病気は特別でないこ との啓発、ストレス耐性向上のためのヒント、簡単なうつ病のチェックリスト、社内のカウンセラーや医療職・産 業医の連絡先と利用可能時間、社外の電話相談機関の連絡先等の一覧表も掲載している。 職業性ストレス簡易調査票の実施    やはり気づきの支援を目的に全従業員に実施。受け入れ易さの点から定期健康診断と同時に実施した。定期健康 診断後のフォロー(35歳以上全員対象)の中でストレスに関する保健指導も実施。 管理者ガイドブックの作成と管理者勉強会    部下の支援、事例対応を中心に管理者向けガイドブックを作成。心の病気は特別なことではないこと、普段から のコミュニケーションの重要性、気づきのポイントや声かけ・傾聴法についてコンパクトにまとめた。全管理職に 集合教育を実施。係長主任層にも層別教育の際に要点を周知している。 ≪開催御礼≫  「産業保健びわこフォーラム イン2004」もご多忙にもかかわらず多数の御参加をいただき無事終了することができました。これもひと えに関係機関のご理解、ご支援の賜と深く感謝申し上げます。今後とも、産業保健関係者へのサービスの向上に努力いたします。引続きご支 援とご協力を宜しくお願い申し上げます。        【滋賀産業保健推進センター 職員一同】

閉 会 の 辞

閉 会 の 辞

閉 会 の 辞

6 Jan 2005 OHMI ブック 1.indb 6 2004/12/17 17:18:49

(9)

滋賀産業保健推進センター 5年間の活動の推移

● 当センターは、平成11年度に設置され5周年を経過したところである。    50名以上の事業場数は約1400社で、産業医数は、当センター把握で約400名及び産業看護職は、約100名(看護研 究会加入70名)である。関係機関は、市町村関係を含め70機関あり、各種の情報提供は合計で約2000箇所(関係有 識者約30名を含む)に行っている。各サービスの提供先は、増減が多少あるものの大きな変化は見られない。    窓口相談は、当初180件程度であったものが、450件を超える状況となっている。当初健康診断の事後措置等の相 談が中心であったが、産業医の活動内容等の相談も見受けられ、最近では、メンタルヘルス対策事案が目立つよう になり(産業医、衛生管理者、産業看護職、労務担当者すべてから相談がある)各種の事業の有り方にも考慮が必 要となっている。 ● 図書、ビデオ等の貸し出しも、当初450件程度が1000件まで伸びており、センターの利用も一時の安定を見ている。 ● セミナー等は、当センター主催の回数も徐々に増加させているが、トータル(共催等を含む)で、回数も受講者   数も当初の倍数を記録するようになった。各データーの詳細は、下図のとおりである。 11年度 ∼ 13年度∼ 14年度∼ 15年度∼ 16年度∼ 基幹相談員 産業医学 7 7 7 労働衛生工学 2 2 2 メンタルヘルス 1 1 1 関係法令 1 1 1 カウンセリング 2 2 2 保健指導 1 1 1 特別相談員 産業医学 2 関係法令 1 カウンセリング 2 地域担当相談員 産業医学 3 合 計 14名 14名 20名 20名 22名 産業保健相談員の推移 ★ 利用者の利便性等を考慮し年度毎に専門分野の充実を図った。 セミナー実施状況 ビデオ, 277 ビデオ, 377 ビデオ, 412 ビデオ, 435 図書, 762 ビデオ, 446 0 200 400 600 800 1000 1200 1400 11 12 13 14 15 図書, 713 図書, 424 図書, 645 図書, 573 1,208 701 950 1,057 1,148 実施回数 23 44 47 62 72 0 10 20 30 40 50 60 70 80 11年 12年 13年 14年 15年 受講者数 2,647 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 1,283 1,670 1,818 2,189 11年 12年 13年 14年 15年 図書等、機器の貸出し件数の推移 467 1039 0 200 400 600 800 1000 1200 11 12 13 14 15 利用者 件数 181 343 318 416 455 761 698 1006 平成14年度より利用者は、延べ400人を超え微増している。件数も 1000件を超えている。 当初は、全国労働衛生週間(9 ∼10月)を中心に利用されていたが、近年は、 年間を通して利用がある。 平成13年度に1000件を超えた。 窓口相談件数の推移 102 207 192 265 297 78 69 65 105 190 180 276 257 370 487 0 100 200 300 400 500 600 11 12 13 14 15 相談員 事務局職員 平成14年度より相談者が増加傾向となった。 最近は、メンタルヘルスに関する事案が増加している。 セミナーの実施状況は、回数及び受講者数も増加傾向にあり、一回あたりの受講者も増加している。 特に、平成15年度後半より当センター主催のセミナーに多くの参加が見られる。 図書・ビデオの整備状況 Jan 2005 OHMI7

(10)

ダイハツディーゼル株式会社 守山事業所 守山第2工場

医務室 

福島 悦子

働く仲間に心を寄せて

産 業 看 護 職 さ ん 登 場

 ダイハツディーゼルは守山市に二つの工場をおき、従業員640名、社内協力会社12社にて、主にディー

ゼルエンジン(陸用発電装置、船舶用機関)、産業用ガスタービン、食品廃棄物処理装置、アルミホイー

ルを製造しています。

 医務室は総務部安全グループに所属し、産業医が非常勤、保健師がダイハツ健康組合より月に一回

派遣、各工場に看護師が一名づつ勤務しています。

 健康管理業務としては、主に日々の診療、各健康診断、特に定期健康診断の事後措置には力を入れ

ています。定期健康診断の受診率は100%、事後措置については、下記のようにしています。

 該当する場合       ① 再 検 査    基準値をはずれた場合②又は③

      ② 医師指導    a.治療

      b.医療機関へ紹介

      c.経過観察(1ヶ月、3ヵ月、6ヶ月毎)

      ③ 保健指導    個別にて健康指導、食事指導、健康相談  

 事後措置についても100%の受診を目指し、通知をしたり、職場に行き説明をしたり、本人の話を

聞きながら等、アプローチをしながら行い達成できたように思います。

 定期健康診断以外の健診も年間を通して下記のように行っています。

赤紫外線健診

1回/1年

電離放射線健診

2回/1年

VDT健診

1回/1年

有機溶剤、鉛健診

2回/1年

振動工具取扱者健診

1回/1年

2ヵ月連続35時間以上残業者健診

不定期

夜勤就業前健診

夜勤の前の週

胃集団検診

1回/1年

大腸がん検診

1回/1年

精密聴力検査

1回/1年

じん肺健診

1回/3年

8 Jan 2005 OHMI ブック 1.indb 8 2004/12/17 17:19:02

(11)

働く仲間に心を寄せて

 また、体力の維持、増進につながればと年に一度体力測

定を行っています。

測定後、インストラクターによるアドバイスもあり、運動

に関する意識につながればと開催しています。

 私自身、4年前にこの工場に配属され、仕事の内容が同

じでもあたりまえの事なのですが、場所と人と環境が変わ

る。最初はこの変化に多少ならずとも、戸惑いを感じました。

 「郷に入れば郷に従え」と、始めたのが工場内を歩くこと

でした。まずは、挨拶から、声をかけることから徐々に話をするということにつなげていきました。

今では各職場に行き、各人の状況把握やフォロー、各健診の呼びかけ等、積極的に行っています。

 呼び止められてその場で健康相談ということもあります。

 また、ストレスを抱える人が多い昨今、メンタル面でのフォローの必要性も増してきています。

 相手の話を十分聞くことを基本に必要に応じて産業医、保健師の意見を聞きながら対応しています。

ストレスに関するビラを作ったり、管理職を中心に講師を招いて講座を開きメンタルヘルスへの関心

を持ってもらおうと試みたりしました。

 ただ、十人十色受け止め方も様々で、難しさを感じました。

プライバシーを守るということの重要性も無視できず、多くの課題を抱えながら心の健康とどう向き

合っていくか模索しています。

 また、工場にはブラジルの方が7人勤務しており、一年が経ちました。最初、言葉があやふやで意

思の疎通にもどかしい思いをしました。異文化の中に入ってくる方、受け入れる職場気質もあったの

でしょうが、うまく調和し仕事をしているように思います。今は日常会話に困ることはありませんが、

伝えること理解してもらうことの難しさを実感しています。

 日々様々に、いろいろなことがありますが、健康管理という仕事に携わる者として各々に、自分の

体と健康について知ってもらい、元気でいてもらいたい。特に若い人に今だからこそ、もっと自分の

健康について知ってもらい、意識してもらいたいと。私自身の中ではとても大事なことという思いも

あり、今後も地道に根気よくをモットーに活動していきたいと思っています。

Jan 2005 OHMI9

(12)

 はじめに

 平成16年度全国労働衛生週間に際し、栄えあ

る「滋賀労働局長優良賞」(健康確保対策につ

いて特に優秀であるもの)を受賞し、誠に光栄

に存じます。

 これもひとえに、滋賀労働局をはじめ、労働

基準監督署、労働基準協会及び関係各位のご指

導とご支援の賜物と深く感謝申し上げます。

 今回の受賞を励みに、従業員の健康と安全を

確保すべく、一同全力を挙げて継続的改善に取

り組みます。今後とも一層のご支援を賜ります

ようお願い申し上げます。

 当工場の概要並びに安全衛生活動及び健康管

理と健康づくりについて紹介させていただきま

す。

1.オムロン水口工場の概要

 水口工場は、1975年にフォトマイクロセンサ

の生産工場としてスタートしました。

1986年にはオムロンのセンシング技術を結集し

た光電スイッチや近接スイッチの制御用ICの内

製化に取り組み半導体工場として生まれ変わり

ました。さらに、微細加工を要する製品群が生

産品目に加わりました。現在ではバイポーラカ

スタムIC、MEMS(Micro Electro Mechanical

Systems)、MLA(Micro Lens Array)などを生産

しています。

2.安全衛生管理活動

 工場長が総括安全衛生管理者の任に当たり、

安全衛生委員会は管理職ならびに労働組合推薦

委員により構成しております。主な活動は労働

安全衛生や健康維持増進にかかわる企画立案、

年間計画に基づく施策の実施、法規制遵守事項

に関る対策及び検証を行っております。

3.健康管理と健康づくり

 オムロン全社の取り組みとして、2000年4月、

健康管理センタを設立以降、「個人の自律的健

康づくり、セルフケア」を基本とし、ヘルスマ

ネージメントシステム(HMS)による生活調

査や、体力測定、保健指導を実施しています。

【健康診断】

 従来の健康診断は、社員が受診する医療機関

毎に検査方法や判定に違いがあり、転勤による

受診機関の変更等で、過去のデータとの比較な

ど経年管理することが困難であり、保健指導や

就業区分の決定、事後措置に影響がありました。

その課題解決のため、全社統一判定基準を制定

し、全ての健康に関る診断データを一元管理す

るヘルスマネージメントシステムを導入、運用

しています。これにより社員一人ひとり、同一

基準による判定ができ、経年変化管理(分析)が

できることから、産業医、看護師による適切な

保健指導「一人ひとりに合ったサポート」が実

現できるようになりました。

オムロン株式会社 水口工場

滋賀労働局長 優良賞を受賞

平 成 1 6 年 度 労 働 安 全 衛 生 表 彰 者 の 紹 介

〔健康確保対策について特に優秀であるもの〕

10 Jan 2005 OHMI ブック 1.indb 10 2004/12/17 17:19:07

(13)

【健康づくり】

 Myセルフケアノートを社員全員に配布し健

康管理意識の動機付けをはかっています。

①定期健康診断の特徴

 ・ 生活調査票(ライフスタイル状況と疲労蓄

積度チェック)を実施し調査結果と健診結

果を整合させて個人のより適切な判定コメ

ント・アドバイスを行っています。

 ・ 厚生労働省の労災給付等二次健診では4項

目有所見者をレッドカード、3項目有所見

者にイエローカードを渡し、疾病予防策強

化の一環として活用しています。

   また、今年度の取り組みには、健康診断結

果のフィードバックのため、直接、産業医

や看護師の面談により、心の健康のチェッ

クも進めます。

②メンタルヘルス

 ・ 社員の変化に気付き「早期発見、早期対応」

「未然防止策」に取り組めるよう管理職を

中心にメンタルヘルス研修、全社員には『こ

ころの健康診断』調査を実施し啓発に努め

ています。

③喫煙対策

 ・ 従来より当工場内は完全分煙となっていま

すが、健康増進法の施行により、喫煙率の

低下を目標に「タバコの害」についての講

習会、尿中ニコチン濃度の測定、禁煙補助

剤の配布、世界禁煙デー(5月31日)に

は完全終日禁煙を実施しました。

④栄養

   毎週水曜日には社員食堂に「ヘルシーメ

ニュー」を導入。適切な食の環境整備に努め

ています。

⑤過重労働による健康障害の防止対策

   時間外労働が規定以上続いた場合、基礎健

診、看護師による面接問診、および、厚生

労働省より示された「疲労蓄積度自己診断

チェックリスト」を実施しています。それら

を産業医が総合的に判断し、指導、助言に基

づき改善する様にしています。

 最後に、今回の受賞を契機として、より一層

の労働安全衛生管理の充実を図りたいと決意を

新たにしております。今後とも関係各位のご指

導、ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。

あなたの街の地域産業保健センターをご利用下さい。

 従業員50人未満で産業医の選任義務のない職場の事業主や従業員の皆様に対し、健康相談や保健指導のサー ビスを行います。  相談内容や指導内容については秘密を厳守します。また、相談は無料です。お気軽にご利用ください。 【業務内容】 ・ 健康相談窓口の開設 ・ 個別訪問産業保健指導 ・ 産業保健情報の提供

滋賀県内の地域産業保健センター

 大 津 地 域 産 業 保 健 セ ン タ ー 〒520-0811 大津市におの浜4−4−1 滋賀県医師会館3F TEL 077-525-4104 FAX 077-524-3928 担当 田中  彦 根 地 域 産 業 保 健 セ ン タ ー 〒522-0041 彦根市平田町670 彦根市福祉保健センター3F TEL 0749-27-0133 FAX 0749-26-9797 担当 土田  湖 北 地 域 産 業 保 健 セ ン タ ー 〒526-0831 長浜市宮司町1180 湖北医師会館内 TEL 0749-63-8575 FAX 0749-64-1205 担当 古山  近江八幡地域産業保健センター 〒523-0083 近江八幡市小船木町819 近江八幡消防署3F TEL 0748-33-1921 FAX 0748-34-6676 担当 山梶 Jan 2005 OHMI11

(14)

 このたび滋賀労働局長功績賞を頂きました。光栄に思う反面、面映ゆい気持ちで す。今までお世話になった方々に厚くお礼を申し上げます。  私は昭和56年4月、30年近い公務員生活に別れを告げて、55歳で松下電産エアコ ン事業部健康管理室所長として勤務したのが労働衛生との最初の関わりでした。始 めは、人生第二の職場でノンビリ過ごすつもりでおりましたが、いざ仕事を始めて みると従前の学校保健や地域保健に無い魅力にとりつかれ、今ではすっかり私のラ イフワークになってしまいました。産業医の誰もが苦手とする労働衛生法規や企 業内での組織活動も、長年の行政経験からさほど苦になりませんでした。加えて 松下グループには、健康管理を担当する松下健康管理センターと労働衛生を担当 する松下労働衛生科学センターの二つの知識、技術、情報のセンターがあり、事 業部健康管理室との有機的な繋がりのなかで仕事をすることができました。通常、産業医は、自分で努力す る以外に他からの指導、援助を受ける機会が少ないと思います。松下グループではその点で恵まれた環境で した。業務のマニュアルも体系的に整備され、教育や研修活動も活発でした。在職中の一番の思い出は、心 とからだの健康づくり(THP)の設備とスタッフが整備され、他社にさきがけて業務が展開できたことでし た。会社は改装費を含めて2000万円の費用を負担してくれました。当時の衛生管理者もよく頑張っていただ きました。私の退職後も後継者の方々は3歳若返りをスローガンにTHP活動を展開してくれています。  60歳で一応停年となり、以後嘱託として70歳まで勤務しました。63歳で労働衛生コンサルタントを受験し ました。この時の合格率は25%だと聞いています。70歳退職を機に、その前年に新しく制度化された日本産 業衛生学会認定専門医の試験に挑戦しました。今までの仕事の締めくくりと退職後の頑張りのバネにしたい、 これが受験の動機でした。横浜での二日間のシビアな試験でしたがクリアーすることができました。専門医 5年を経て現在は指導医の認定を受けています。  松下を退職してからは、県内の健診機関での健康診断、保健指導、胸部X線撮影フィルムの読影に従事し たり、労働基準協会が実施する有機溶剤、特定化学物質作業主任者技能講習、衛生管理者能力向上講習等の 法定講習の講師を担当しました。最近は滋賀県雇用対策協会の高齢者雇用促進事業や65歳定年制の実現促進 事業に伴う高齢労働者の生涯生活設計セミナーの講師をしています。  滋賀産業保健推進センターでは、平成11年の開設以来相談員として仕事をさせて頂いていますが、本年で 80歳になりましたのでそろそろリタイアをと考えています。健康にも恵まれ、仕事に対する意欲もまだ残っ ていますが、世代交代も必要です。これからは若い人たちが引っ張る車の後ろに回って後押しをするのが私 の役目だと思っています。 特別相談員 (産業医学)

寺元  薫

平 成 1 6 年 度 労 働 安 全 衛 生 表 彰 者 の 紹 介

滋賀労働局長 功績賞を受賞

〔滋賀県下の産業保健の向上に多大の貢献が認められたもの〕

12 Jan 2005 OHMI ブック 1.indb 12 2004/12/17 17:19:13

(15)

 この度、平成16年度滋賀地方安全衛生大会において、この席上、はからずも安全 衛生推進賞を受賞することになり、誠に栄えあることと、喜びをかみしめていると 同時に関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。  もともと受賞式では、現役の頃から以前より裏方にいる人で、まさか自分が舞台 の前に出て、受賞するなど夢にも思っていませんでした。  今年の大会会場の守山市民ホールは、以前の大会では、その準備で舞台の上にあ がったことがありました。その時、舞台の大きさに驚いていました。  さらに、遡ってみますと、滋賀地方安全衛生大会が大津市民会館で開催されて いた時期がありました。その時は、活動事例の発表者として舞台に上がったこと がありました。この年は、大阪市で全国の産業安全衛生大会が開催されて、この 中で安全衛生教育分科会での発表で、大阪市梅田にあった「毎日ホール」の舞台で行ったことを覚えています。 この時の発表テーマは、「社内における安全指導員教育の実施について」と言う内容の体験発表だったと思 います。発表後の質疑応答は、会場では無く、舞台を下りてから、ホールのフロアーで2名の人から質問を 受けました。質問の内容までは、今は覚えていません。  現職になってからは、近江八幡市文化会館で2回、滋賀地方安全衛生大会の開催があり参加者の健康相談 のお手伝いをしております。滋賀地方安全衛生大会や、全国の安全衛生大会では、特別講演があり私の楽し みのひとつになっています。今年の地方大会では、フジゲン㈱の横内祐一郎会長の話を聞くことができ、また、 全国大会では、寛仁親王殿下の話で、めったに聞くことのできるものではない話まで聞くことができました。 過去にも、いろんな分野の有名人の話を聞いています。また、分科会でも、特別講演を聞くことができます。 今年は、快適職場フォーラムで、医学博士の梅原純子氏の話、RST分科会で、アテネ五輪の女子マラソン金 メダリストの野口みずき選手を育てたグローバリー㈱女子陸上競技部監督で藤田信之氏の話を聞くことがで きました。このようなことも、現役の頃より安全衛生を担当していたお陰だと思っています。  企業の中では、管理はいろいろあります。生産管理、品質管理、原価管理、工程管理、納期管理等があり ますが、いずれも物とか時間とかの管理です。唯一、人の管理は安全衛生管理であります。「切れば赤い血 が出る人だ」「だから人は大事にしなければいけない」と先輩から聞かされてきました。だからこそ、安全 衛生管理は企業にとって必要なんだと言うことになると思います。安全衛生活動は、非常に大切なものだと 考えます。人を人として見て、労働災害を出さない、出させない職場づくりが必要になると思います。  今回の受賞を機会に、思い出したこと、考えたことなどを述べて御礼に代えさせて戴きます。ありがとう ございました。 近江八幡地域 産業保健センター

山梶 健一

平 成 1 6 年 度 労 働 安 全 衛 生 表 彰 者 の 紹 介

〔おことわり〕  平成16年度労働安全衛生表彰者のご紹介は、本情報誌の紙面の都合により、労働衛生関係表彰事業場及び 当センター関係者のみとさせていただきました。

滋賀労働局長 安全衛生推進賞を受賞

〔地域事業場に対する産業保健の向上に多大の貢献が認められたもの〕

Jan 2005 OHMI13

(16)

滋賀県

歯科医師会から

は ミ ン グ

 人生は、80 年の時代ですが、歯の寿命は以外に短く、多くの人

が歯をなくして、人工の歯(義歯)に頼って食事などをしています。

 このコーナーでは、生涯自分の歯で噛むことができ、健康で豊か

な食生活を送るために歯・口の健康について紹介します。

歯・口の役わり

 口は私たちが毎日食べている様々な食物が通る入り口です。歯で食物を噛み砕き、食道から胃に送り込み、 消化して栄養として身体に取り込み生きています。また、食べることだけでなく、コミュニケーションをは かり、豊かな生活を送る上でも大切な働きをしています。さらに、食べることや話すことは神経や筋肉が複 雑な働きをして可能となる動作で、脳の2/3が関っていて、脳の活性化にもつながります。

①食べること

 食べることは、栄養を取り込むだけでなく食べ物を味わい、楽しみ、生きる意欲に繋がります。入院中で 点滴などの経管栄養の場合に比べて、直接口から食べることができると病気の回復も早くなると言われてい ます。

②話すこと

 歯は言葉を発するときに重要な働きをしています。歯が抜けると言葉が漏れ、不明瞭になります。特に前 歯が抜けると、サ行・タ行の発音に大きな影響があります。

③脳への刺激

 噛むことによって脳が覚醒されます。スポーツ選手がガムを噛むのは集中力を高めるためです。また脳へ の血流量を増やし、活性化します。

④唾液の働きが期待できます

 よく噛むことにより唾液がたくさん出ます。唾液は消化を助けるだけでなく、むし歯や歯周病を予防し、 殺菌作用や食物中の発ガン物質の働きを無くします。

⑤運動能力・平衡感覚をよくする

 奥歯を無くすと強く噛み締められないと言われますが、力が入らず運動能力が低下したり、うまくかみ合 わないと身体のバランスが取れなくなります。

⑥ストレスの発散

 食べたり、歌ったり、笑ったりすることによってストレスを発散することができます。

⑦顔の表情をつくる

 前歯が一本抜けただけで顔のイメージは大きく変わり ます。多くの歯を失うと頬がこけ顔がやつれて見えます。 口元に自信が無くなると消極的になるなど性格も変化し てきます。  このように歯・口の役割りは大切です。歯の病気は命 に関係がないからと放置せず、気になるところがあれば 早めにかかりつけの歯科医にご相談下さい。 14 Jan 2005 OHMI ブック 1.indb 14 2004/12/17 17:19:15

(17)

地域産業保健センターだより

彦根地域産業保健センターの

事業活動報告

彦根地域産業保健センター コーディネーター

土田 長四郎

平成15年度

 健 康 相 談 の 解 析

〔期間 平成15年4月∼平成16年3月〕

1.相 談 者 数

 彦根地域産業保健センターでは、健康相談の

データー解析をしてセンターの事業や活動に生

かそうと、産業保健センター事業推進委員会が

中心になって平成14年度で一部試行、平成15年

度から全データーの解析を実施しております。

 この解析データーは、当センター登録医師の

窓口相談や訪問指導等の日常指導での参考に供

すると共に、センターの事業活動面でも重点方

策の指針として生かされ「難聴に関する産業医

研修」の開催や「過重労働に関する事業所講演

会」の開催等々、本データーを生かしての活動

が進められています。

事 業 所 数 従 業 員 数(人) 相 談 者 数(人) 相 談 率(%) 39社 男 子 603 297 49.3 女 子 332 214 64.4 計 935 511 54.6 年 代 20未満 20才代 30才代 40才代 50才代 60才代 平 均 1人当り所見(件) 1.6 1.9 2.1 2.2 2.7 3.0 2.4 相談者数(人) 5 33 68 82 76 33 297 所 見 数(件) 8 63 143 183 203 99 699 年 代 20未満 20才代 30才代 40才代 50才代 60才代 平 均 1人当り所見(件) 2 1.8 1.7 1.9 2.2 2.2 2.0 相談者数(人) 3 23 32 71 66 19 214 所 見 数(件) 6 41 54 134 145 41 421 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 20 未満 20 才代 30 才代 40 才代 50 才代 60 才代 平均 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 20 未満 20 才代 30 才代 40 才代 50 才代 60 才代 平均

2.年代別相談者数と所見数(棒グラフ=1人当りの所見数)

(男子) (女子) Jan 2005 OHMI15

(18)

高脂血症 肥 満 難 聴 (4000Hz) 高血圧 視力障害 高血糖 肝障害 (アルコール) 肝障害  ( 脂肪肝 ) 貧 血 ( 低色素性 ) 尿 糖 高尿酸血 痩 身 低脂血症 尿潜血 ST-T 異 常 不整脈 難 聴 (1000Hz) 関節痛 心臓・その他 胃疾患 20 40 60 80 100 件 35.0% 26.9% 19.2% 17.5% 14.5% 14.1% 10.1% 8.4% 8.4% 8.1% 8.1% 6.7% 6.1% 4.7% 4.7% 4.7% 4.0% 3.0% 2.7% 2.4% 高脂血症 肥 満 貧 血 高血糖 視力障害 高血圧 尿潜血 痩 身 尿 糖 ST-T 異 常 低脂血症 腰 痛 難 聴 (4000Hz) 関節痛 尿蛋白 不整脈 心 臓( その他 ) 難 聴 (1000Hz) 胸 ( その他 ) ( 喘 息 等 ) 低血圧 20 40 60 80 100 件 29.9% 20.6% 20.1% 20.1% 16.4% 11.7% 11.2% 7.5% 6.1% 6.1% 4.7% 4.7% 4.2% 3.7% 3.3% 3.3% 3.3% 1.9% 1.9% 1.9%

3.所 見 内 容

〔男 子〕総所見数.699件/ 297人      〔女 子〕総所見数.421件/ 214人 [棒グラフ= 件 数 ・ % = 所見数/相談者数]

4.年代別6大所見[年代別各所見数/年代別相談者数]

0 30未満 30才代 40才代 〔 男 子 〕 50才代 60才代 % 10 20 30 40 50 聴力異常(4000Hz) 視力障害 視力障害 肥 満 高血圧 高脂血症 高血糖 0 30未満 30才代 40才代 〔 女 子 〕 50才代 60才代 % 10 20 30 40 50 貧血 肥 満 高血圧 高脂血症 高血糖

( 以 下 省 略 )

16 Jan 2005 OHMI ブック 1.indb 16 2004/12/17 17:19:19

(19)

〔男 子〕(38名) 26.3% 肥 満 21.1% 視 力 18.4% 高脂血 15.8 聴 力 13.2 高血圧 13.2 低脂血 肝障害 関節痛 10.5 7.9 痩身 7.9 貧血 尿蛋白 尿潜血 皮膚 腰痛 胸 低血圧 高血糖 尿酸 アレルギー 5.3 各5.2 各2.6 〔女 子〕(26名) 30.1% 視力低下 23.1% 痩 身 19.2% 肥 満 19.2 高脂血 15.4 高血糖 11.5 低血圧 尿蛋白 貧血 11.5 7.7 低脂血 7.7 尿糖 心 臓 皮膚 アレルギー 胸 肝障害 高血圧 7.77.7 各3.7 〔男 子〕(68名) 39.7% 肥 満 33.8% 高脂血 20.6% 肝障害 16.2 視力 11.8 聴力 11.8 低脂血 心障害 高尿酸 10.3 10.3 高血圧 8.8 関節痛貧 血 血糖 痩身 胸 尿糖 低血圧 尿潜血 胃 腸鬱症 皮膚 各1.5 7.4 各4.4 各2.9 5.9 〔女 子〕(32名) 34.4% 貧 血 21.9% 高脂血 18.8% 心障害 18.8% 肥 満 15.7 痩 身 視 力 高血糖 9.4 9.4 高血圧 尿潜血 ストレス 皮膚 肝障害 尿糖 腰痛  アレルギー 頸椎ヘルニア          6.36.3 各3.1 〔男 子〕(82名) 41.5% 高脂血 29.3% 肝障害 25.6% 肥 満 17.1 高血糖 15.9 貧 血 14.6 聴 力 高血圧14.6 視 力 13.4 心 臓 尿 糖 痩身 胸 低血圧 尿酸 尿潜血 蛋白 鬱症 皮膚ストレス 胃 アレルギー各1.2 11.0 4.9 各2.4 各3.7 9.8 〔女 子〕(71名) 31.0% 貧 血 29.6% 肥 満 24.0% 高脂血 16.9% 高血糖 14.1 心 臓 視 力 高血圧 11.3 9.9 痩 身肩 凝 尿蛋白 尿酸 ストレス 難聴(1000Hz) 低血圧 脂血 燗機能 尿糖 胃 状腺 胸 アレルギー 5.6 尿潜血 8.5 4.2 各1.4 各2.8 〔男 子〕(76名) 39.5% 高脂血 36.8% 難 聴 23.7% 高血圧 21.1 心 臓 19.7 肝障害 18.4 肥 満 高血糖 18.4 視 力 13.2 痩 身 尿 糖 潜 血 貧血 胸 脂血 胃 皮膚 尿蛋白 脳血管 関節炎 アレルギー 各1.3 13.2 7.9 2.6 6.65.2 10.5 〔女 子〕(66名) 43.9% 高脂血 30.0% 高血糖 19.7% 高血圧 16.7 尿潜血 8.2 視力 15.2 肥満 難 聴 15.2 貧 血 低脂 尿糖 関節 肝臓 痩身 胸 腰痛 腎臓 各1.5 尿蛋白 胃 10.1 心 臓 13.6 9.1 6.1 3.0 〔男 子〕(33名) 63.5% 難 聴 33.0 高血圧 30.0 高脂血 30.0 高血糖 24.2 21.2 肥 満 心 臓 高尿酸 18.2 視 力 12.1 糖 肝障害 胸 尿潜血 貧血 痩身 胃 脳血管 腸 胆嚢 各3.0% 各6.1 各9.1 〔女 子〕(19名) 31.6% 高脂血 31.6% 高血圧 26.3% 尿潜血 21.1 視力 21.1 尿 糖 聴 力15.8 腰 痛 高血圧 尿蛋白 関節 心臓 肝障害 胸 貧血 10.5 肥 満 10.5 10.5 各5.3 30才未満代 30才 代 40才 代 50才 代 60才以上

5.年代別所見(率)[年代別各所見数/年代別所見総数]

Jan 2005 OHMI17

(20)

労働者の健康情報を取り扱うに当たっての留意事項

滋賀労働局 労働基準部 安全衛生課

 平成17年4月1日から「個人情報の保護に関する法律」(平成15年法律第57号)が全面施行

されることに伴い、雇用管理に関する個人情報については、その適正な取扱いを確保するため、平成

16年7月1日に、同法第8条の規定に基づき、「雇用管理に関する個人情報の適正な取扱いを確保

するために事業者が講ずべき措置に関する指針」(厚生労働省告示第259号)が公布されたところ

です。

 さらに、平成16年9月に取りまとめられた「労働者の健康情報の保護に関する検討会報告書」の

内容を踏まえ、今般、指針に定める雇用管理に関する個人情報のうち健康診断の結果、病歴、その他

健康に関する情報の取扱いについては、「雇用管理に関する個人情報のうち健康情報を取り扱うに当

たっての留意事項について」(平成16年10月29日付け基発第1029009号)が通達された

ところです。

 つきましては、労働者の健康情報については、法令の趣旨を十分に理解していただき、適切に管理

されますようお願いします。

 なお、法律、指針、通達の概要は下記のとおりです。

目的、定義等(第1章)  (1) 目的(第1条)     個人情報の有用性に配慮しつつ、個人の権利利益を保護  (2) 定義(第2条)     個人情報=生存する個人に関する情報(識別可能情報)     個人情報取扱事業者=個人情報データーベース等を事業の用に供している者          (国、地方公共団体のほか、取り扱う個人情報が少ない者を除く)  (3) 基本理念(第3条)       個人情報は、個人の人格尊重の理念の下に慎重に取り扱われるべきものであり、その適正な取扱い が図られなければならない。 個人情報取扱事業者の義務(第4章)  (1) 利用目的の特定、利用目的による制限(法第15条、第16条)  (2) 適正な取得、取得に際しての利用目的の通知等(法第17条、第18条)  (3) データ内容の正確性の確保(法第19条)  (4) 安全管理措置、従業者・委託先の監督(法第20条∼第22条)  (5) 第三者提供の制限(法第23条)  (6) 公表等、開示、訂正等、利用停止等(法第24条∼第27条)  (7) 苦情の処理(法第31条)  (8) 主務大臣の関与(法第32条∼第35条) 罰則(法第56条∼第59条)     個人情報取扱事業者が主務大臣の命令に違反した場合等における罰則

個人情報の保護に関する法律の概要

http://www.kantei.go.jp/jp/it/privacy/houseika/hourituan/

18 Jan 2005 OHMI ブック 1.indb 18 2004/12/17 17:19:20

(21)

雇用管理に関する個人情報の適正な取扱いを確保するために事業者が講ずべき措置に関する指針の概要

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/10/s1014-9g.html

趣旨   個人情報保護法の規定に基づき、雇用管理の観点から事業者が講ずべき措置に関しての指針を策定。 主な項目    雇用管理情報については、病歴、収入、家族関係といった特殊性を含むことに鑑み、以下の項目について、 その適切な取扱いを企業に要請。  ・収集する個人情報の利用目的を具体的に特定  ・安全管理措置    個人データ管理責任者を事業所ごとに設置  ・個人データの処理を外部に委託する場合の取扱い    再委託の際の委託者への文書による報告    利用目的達成後の確実な廃棄、削除  ・労働組合の役割    個人情報の取扱いについて、重要事項を決定する場合における組合との事前協議 用語の定義(第2)  1 健康情報    健康診断の結果、病歴、その他の健康に関する12種類の情報を例示。  2 産業保健業務従事者    産業医、保健師等、衛生管理者その他の労働者の健康管理に関する業務に従事する者。 健康情報の取扱いについて事業者が留意すべき事項(第3)  1 本人の同意に関する事項    事業者は、労働者の健康情報を収集する際には、利用目的を明らかにした上で、本人の同意を得る必要 がある。  2 安全管理措置及び従業者の監督に関する事項     健康診断の結果のうち診断名、検査値等の生データの取扱いは、産業医や保健師等の看護職員に行わ せるのが望ましい。また、産業保健業務従事者以外の者に健康情報を取り扱わせる時は、必要に応じ て健康情報を適切に加工した上で提供する等の措置を講ずること。  3 苦情の処理に関する事項     健康情報に係る苦情及び相談に適切に対応するため、必要に応じて産業保健業務従事者と連携を図る 体制を整備することが望ましい。  4 個人情報の適切な取扱いを確保するため配慮すべき事項   (1)  事業場内に規程等として定め、これを労働者に周知し、関係者に規程等に従って取り扱わせるこ とが望ましい。   (2) 規程等を定めるときは、労働組合等との事前に協議することが望ましい。   (3) 健康診断を受けた労働者等に、遅滞なく、その結果を通知すること。   (4)  HIV感染症、B型肝炎等の職場において感染したり、蔓延したりする可能性が低い感染症に関 する情報や、色覚検査等の遺伝情報については、職業上の特別な必要性ある場合を除き、労働者 等から取得すべきでない。   (5)  医療機関と健康保険組合においては、それぞれ「個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン」 に基づき取り扱われることに留意すること。 個人情報取扱事業者以外の事業者による健康情報の取扱い(第4)    健康情報が特に厳格な取扱いを確保すべきものであることに十分留意し、第3に準じて適正な取扱いの 確保に努めること。

雇用管理に関する個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留意事項

http://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-45/hor1-45-35-1-0.htm

Jan 2005 OHMI19

(22)

「最低賃金改定のお知らせ」

滋賀労働局 労働基準部 賃金室

20 Jan 2005 OHMI

(23)

お問い合わせ・連絡先:社団法人滋賀労働基準協会

〠 520-0801 大津市におの浜3丁目 4-40 サカタビル 3F

TEL 077-522-1786 FAX 077-522-1453

労働安全衛生法に基づく各種技能講習等案内

種 別 講習日時 場   所 駐車場 内  容 特定化学物質等 作 業 主 任 者 技 能 講 習 第 1 日 2月 22 日(火) 10:00 ∼ 17:00 第 2 日 2月 23 日(水) 9:00 ∼ 17:00 湖南地域職業訓練センター (草津市青地町 1086) 有り 第1日目 第2日目 保護具に関する知識 健康障害及び予防処置に関する 知識 作業環境の改善方法に関する知識 関係法令 修了試験 有 機 溶 剤 作 業 主 任 者 技 能 講 習 第 1 日 2月8日(火) 10:00 ∼ 17:00 第 2 日 2月9日(水) 9:00 ∼ 17:00 湖南地域職業訓練センター (草津市青地町 1086) 有り 第1日目 第2日目 保護具に関する知識 健康障害及び予防処置に関する 知識 作業環境の改善方法に関する知識 関係法令 修了試験 酸 素 欠 乏・ 硫 化 水 素 危 険 作 業 主 任 者 技 能 講 習 第 1 日 2月 15 日(火) 9:00 ∼ 17:00 第 2 日 2月 16 日(水) 9:00 ∼ 18:00 第3日 2月 17 日(木) 9:30 ∼ 16:00 湖南地域職業訓練センター (草津市青地町 1086) 有り 第1日目 第2日目 第3日目 酸素欠乏症、硫化水素中毒及び 救急そ生に関する知識 救急そ生の方法(実技) 酸素欠乏及び硫化水素の発生の 原因及び防止措置に関する知識 酸素・硫化水素濃度の測定方法 (実技) 関係法令・保護具に関する知識 修了試験

職場における喫煙対策教育実施のご案内

㈳滋賀労働基準協会 滋賀快適職場推進センター 滋賀産業保健推進センター  最近、喫煙に関する社会的な関心が高まる中で、自らの意思とは関係なく、環境中のたばこの煙を吸わされること(受動喫煙) による非喫煙者の健康影響が報告されています。また平成4年に改正された労働安全衛生法第71条の2の規定により、職場の 喫煙対策も含め快適な職場環境の形成に努めることが事業者の努力義務となっております。  ご承知のように、平成15年5月健康増進法が施行され、事務所その他多数の者が利用する施設を管理する者に対し、受動喫 煙防止対策を講じることが努力義務化されました。  厚生労働省では、これらを背景として、職場における労働者の健康確保と快適な職場環境の形成を図る観点から、一層の受 動喫煙防止対策の充実を図るため旧ガイドラインを見直し、新たに「職場における喫煙対策のためのガイドライン」を策定し ました。  以上の状況をふまえ、(社)滋賀労働基準協会・滋賀快適職場推進センター・滋賀産業保健推進センターは滋賀労働局のご 後援をいただき、第7回喫煙対策教育を下記により、開催することとしました。  経営首脳者、管理者及び安全衛生・産業保健スタッフ等の受講につき、よろしくご高配下さいますようご案内申し上げます。 記 1.実 施 日 時 平成 17 年1月 25 日㈫ 13:00 ∼ 17:00 2.場     所 守山野洲市民交流プラザ『Rラ イ ズ ツ ェ ル つ が や まiseVille 都賀山』  (守山市浮気町 300-24 TEL 077-583-7181) 尚、駐車場は台数に制限がありますので、公共の交通機関でお越し下さい。 3.カリキュラム 開講挨拶・喫煙の労働者への影響・職場における喫煙対策の進め方 喫煙対策事例の発表及び意見交換 4.講習対象者 経営首脳者、管理者、安全衛生管理者、産業保健スタッフ 他 5.受 講 料 無料 6.定 員 50 名 申込み順に受付、定員に達した時点で締切ります。 7.申 込 み 申込書に必要事項を記入し、下記にお申し込み下さい。  〒 520-0801 大津市におの浜3丁目 4-40 サカタビル3F ㈳滋賀労働基準協会  (FAX での申込み可:FAX 077-522-1453) 8.名簿登載等 本講習終了者は、お名前を講習修了者名簿に登載します。 22 Jan 2005 OHMI

参照

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○齋藤部会長 ありがとうございました。..

○杉田委員長 ありがとうございました。.

〇齋藤会長代理 ありがとうございました。.

原則としてメール等にて,理由を明 記した上で返却いたします。内容を ご確認の上,再申込をお願いいた

○杉山座長

○古澤資源循環推進専門課長 事務局を務めております資源循環推進部の古澤 でございま

兵庫県 篠山市 NPO 法人 いぬいふくし村 障害福祉サービス事業者であるものの、障害のある方と市民とが共生するまちづくりの推進及び社会教

従いまして、本来は当社が責任を持って担うべき業務ではあり