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無機有機融合材料によるリアルテクスチャー建材の真正性評価 脳波測定を利用した生理測定の検討

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Academic year: 2021

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(1)

日本建築仕上学会 2015年大会学術講演会

2624 _

無機有機融合材料 による リアルテクスチ ャー建材の真正性評価

脳波測定を利用 した生理測定の検討

O筒

井貴弘

田村雅紀

*2

高山美幸

*3 ′

J、

寺努

*4

1.は

じめ に 自然 素材 が持つ特有 のテ クスチ ャー を再 現 した フ ィル ム シー ト建材 が現在 多 くの公 共施 設 な どの様 々な構 造物 の内装 に使 用 さ れ てい る。 しか し、 フ ィル ム シー ト建材 は 自然 素材 の持 つ表 面形 状 の表 現性 に乏 し い 。 そ こで注 目され て い るのが 自然 素材 特有 のテ クスチ ャー を再現 したア ク リル シ リコ ン樹脂 を使 用 した シー ト建材(表

1参

照)で あ る。 一般 に フ ィル ム シー ト建材 は施 工が 簡 易 で あ る とされ るが、 ア ク リル シ リコン 樹脂 を用 いた シー ト建材 は 曲面下地 へ の使 用や カ ンタ

イ フな どで簡 単 に裁 断力日工 表 1 が 出来 る為 、施 工上 の作 業効率 は フ ィル ム シー ト建材 に劣 らない。 更 に表 面形 状 が フ ィル ム シー ト建材 に比 べ表現性 に富んでい る。 こ うい つた表 現性 に富む建材 を使 用 し、印象評価 を高 めてい くこ とは、 これ か らの改修 工事 が多 く行 わ れ る と予想 され る住 宅 、公 共施設 な どにお いてユー ザー の選択肢 を増やす事 に繁 が る と考 え られ る。 そ の為 には表 現性 を高 め る こ とに よつて、印象評価 が高 め られ てい る のか を検証す る必要 が あ る。 本研 究 で は心理 。生理(表

2参

照)の側 面 か らヒ トが視 覚や 触覚 な どの刺激 を どの よ うに受 け取 つてい るか を実験 し検証す る。 実験材 料 N―A N―B N―C S―A S―B S―C Fs―A

2

試験 目的及び試験方法

Authenticity evaluation of real texture building materials by inorganic― organic fusion material

Study ofthe physiological measurement using EEG

TakahirO Tsutsui,Ⅳfasaki Tamura and Ⅲliyuki Takayama,Tsutomu Kodera

目的 試 験 方 法 目的 試 験 方法 試験体観 察時の視覚刺激 に対す る反応測定 EFRP測定器 による脳波測定 心拍 測 定器 試 験体観 察時 の感性評価 5段階評価 によるア ン ケー ト調査 試験体観 察時 にお ける緊張度 血圧 測 定

(2)

-103-2.実

験 概 要 図

1に

本研 究 の実験環境 につ いて示す。 本研 究 で は外 部 か らの囚子 を遮 断す る為 、 暗幕 で囲 われ た暗室 内で実験 を行 う。横 幅

1800mm×

奥行

1800mm×

高 さ

1800mm

の暗室 を作 り

,昼

光用 内部 光(D65)が試 験 を行 う試 料 台上 の照度 が一 定(5001x)イこな る よ うに設 置 した。 暗室 内の指 定の位 置 に 被 験者 を立 たせ試 験 体 のを見察 を行 う。 本 実 験 の被 験者 は通 常視 力 の本 学建 築学科 の学 生

14名

を対象 と して官 能検 査 を行 つた。 被験 者 の年齢 や 専 門知識 の有 無 は評価 に影 響 を及 ぼす と考 え られ るた め

,本

研 究 では 限 られ た年齢 層 を対象 と した印象評価 の傾 向 を導 きだす こ とを 目的 と した。

3.官

能検査 試験

3.1試

験概 要 表

3に

官能検 査 の実験 要 因 と水 準 を示 す。 官能検 査試 料 は天然木(N―A,N― B,N― C)、 木 目調 シー ト建材(S―A,S―B,S―C)、 フ ィル ム シー ト建材 (Fs―A)900 mm× 900 11Ⅱ llを 各種 用意 した。 各建材 の

ABCは

天然 木ABC に出来 るだ け近 いテ クスチ ャー あ シー ト建 材 、 フ ィル ム シー ト建材 を用意 し、各 々が 対応 してい る記 号 と して判 別 す るた めに こ ち らが設 定 した。被 験者 が正 面 を向いた時 に官能検 査試 料 全 体 が静止 して視 野 内 に入 り

,表

面 の模 様 を認 識 しや す い位 置・角度 とな る試 験 条件 を定 めて

,暗

室机 上 に静 地 した観 察状 態 と した。被験者 に対す る判 断 指標 は試 料 のテ クスチ ャー が木 目調 と して 認識 で き るか判 断す るた め に 「木 目調 と し て認識 可能 か」 と して官能検査 を行 った。 更 に物 理指標 、感 覚指標 、趣 向指標 と して 計

30種

類 の形 容詞 (表

4参

照)をテ クスチ ャー の特性 、市場 でユー ザー に対 して主 に 使 われ てい る形容詞 か ら選 定 し、 ア ンケー ト形 式 で

5段

階評価 に よる回答 して も らい 心理 量 の定 量評価 を行 った。

1

実験室概要

3

実験要因と水準

4

感性評価形容詞一覧

1 8 8 0 mm 1 8 8 0 mm 晴幕 9 0 0 mm (立面図) 被験者 光源 5001x 7 5 0 鰤

Cあ

(平面図) 被験者 暗幕 (― ↑ 要 因 水 準 被験者 建築学科学生 14名 (男 8名 女6名) 評価項 目 木 目調 と して 認 識 可能 か 評 価 段 階(1∼5) (認識 で きな い∼ 認 識 で き る) 感性評価 評価段階(1∼5) (例

,落

ち着かな い∼落 ち着 く) 滑 らか感 粗 さ感 清潔感 傷つ きやす さ 深 さ感 蒸れ た 固 い 乾いた 風合 いのある 落 ち着 き 上質 な 洗練 さ 暖 かみ 技 巧 さ 高級感 ナチ ュラル感 しつ と りした 人 工 的 な 安 らぎ 心地良 さ や さしさ 馴染み感 深 み 高級感 好 ま しさ 風格 のあ る 不ロペDか さ 穏や か さ 品格 のある いきいき とした

(3)

-104-3.2官

能試験結 果 図2-1∼図

2-12に

官能検 査試 験 の結果 を 示す。 官能検 査 項 目は表

4の 30項

目で行 った が、今 回示す のはその 中で も反応 の良 い

12項

目の結 果 を示 す。 図

2-1木

目調 と して認 識 で き るか の結 果 にお いてN―A, N=B,N―

Cは

ほぼ認識 で き る と結 果 が 出た。 S―B,Fs―

Aに

関 して はやや認 識 で きない と い った結 果 が出た。 ナ チ ュラル感 ,人 工的 なの結 果 にお い て はS―B,S―

C二

種 の試 験体 の結果 に天然木 との印象評価 の差 が大 き く 見 られ たが、上 質 な,高 級感 の あ る,深 み の 評価 指標 に対 して は天然木 との差 は大 き く は見 られず 、試 験体 に よつて はN―A,N― B,N一

Cの

印象評価 を上 回 る評価 を得 る結 果 が見 られ た。Fs―

Aに

関 して はや さ しさ,和 や か さ,安 らぎの評価 指標 に対 してN一A,N―

Cに

類似 した結果 が得 られ た。 この こ とか ら表 面形 状 に左 右 され る指標 、試 験 体 の色 相 に よつて与 え る印象 が変 わ る指標 が あ る と考 え られ る。 今 回 の実験 で はFs―

Aの

み の入 手 しか 出 来ず 、

B,Cの Fsの

検 証 が不十分 で あ った が今 回 の官能検 査 の結果 を考慮 し、被 験者 の反応 が あま り見 られ なか った形容詞 の見 直 しを行 い 、次 回実験 時 に形 容詞 の数 を減 ら し被 験者負 担 を低減 させ る事 で試 験 体 の 教 を増 や し実験 を行 ってい く。 図2-3 上 質 な m 卿 Ш 冽 硼 ﹃ 剤 卸 ] 山 m 仙 鼻 や 卜 烹 2 “ ま 挙 却 I I 半 整 │ 1 に ω “ ω   ω   硼 = メ l w

︱ ト 硼 m ] m Ⅷ 山 蜘 山 例 悧 悧 d ω 句 ∝ d i x l 坤 I A 朧 ” W ω 飩 ω 卿 硼 山 山 m ] m m ] 蜘 岬 E E E I I L E E W E E 一 学 酎 ︱ = ︱ 鵬 Ш 山 m m 蜘 山 卿 山 m ] 硼 却 F ヾ ■ r ︺ “ 罫 率 割 n   ”   ”   ”   W I 坤 = イ 市 陣 ф 言 峰 工 烹 ピ “ 郎 挙 朝 図2-1 木 目調 と して認識 で きるか 図

2-2

ナチ ュラル感 図

2-4

人工的な 図

2-5

回 い ω 州 ω D け 勤 れ ゎ D = 山 ︱ 出 Ш ] 山 Ш 山 巾 山 囲 勲 卿 岬 伸 F や ● 資 ■ や 誘 挙 鞘 ︱ ゝ ︱ 境

‡ ︱ ” 市 品 削 m 山 悧 憫 蜘 渕 耐 州 山 t,・︲, ω   ¨   ω   山   ω ︲ ︱︱ “ = 漱 ⋮︱ ︼ 図

2-6

や さしさ ω 剪 a ん ω 匈 硝 “ か O n 言 部 筆 咄 伽 叫 蜘 鰤 円 蜘 州 側 卿 蜘 ヨ ( 部 れ 箕 t ︲ I 蜘 〓   一   ︱ 一 ︱ ■ r 卜 一 A 朧 崩 削 I エ

岳:J′じ 常os(, 霞030 山   ω 硝   ω ti l ・ ︲1 1 渕 ︱ 蝋 = w =     ︻ :I,Sヽ標 咄 Ш 囲 伽 山 四 山 山 山 卿 山 図

2-7

高級感の ある 図2-8 あたたかみのある 図2-11 安 らぎ 図

2-9

心地よさ 図2-10 和やか さ

-105-図2-12 深み

(4)

4.脳

波測 定 を利用 した生理 測 定 の検 討 い わ ゆ る事象 関連電位 (Event related

brain potential;ERP)は

人 の感 覚や認 知 運動 に よつて変動す る。 しか し計測す る 際 、間欠 的 な刺激提 示 が必要 で あ り、また 眼球運 動 が制 限 され るた め、イ ンター フェ イ スな ど人 間工学 にお いては、応用範 囲が 限 られ る。 人 がデ ィスプ レイ な ど、対象 を 見 る時 には、本 来 眼 は うご くもので あ る。 そ の際 の眼球 の運動 を記録 す る と、サ ンカ デ イ ンク眼球運 言力(サ ッカー ド

)と

呼 ばれ る急速 な眼球運 動 と眼球停 留 か らな る階段 状 の波形 を示 す。 サ ンカ

中は、サ ッカ ー ド抑制 が働 きシャ ンタ

降 りた状態 で あ る。 そ の た め網膜 か らの情報 が入 力 され るのは、眼球 が停 留 した時点 で始 ま る。 眼球停 留 の開始地点 (すなわ ちサ ンカ ドの終 了時点

)で

脳 波 を加 算 平均 す る と、 眼球停 留 関連 電位 (Eye fixation related

potentials,EFRP)が

得 られ る。 この電位 は、い わ ゆ る視 覚誘 発 電位 や事象 関連電位 と類似 した特性 を表 す。 本研 究 で は この電 位 を沢」定 し、視 覚情報 か ら得 られ る生理 反 応 を分析 す る。 5。 ま とめ 本研 究 の実施 に よ り得 られ た知 見 を示 す。

1)木

目調 シー ト建材 、 フィル ム シー ト建 材 は木 目調 と して認 識 され たが 、色相 に よってはやや認識 され に くい。

2)30項

目形容詞 に関 して反応 の見 られ な い形蓉詞 が あ り、被験者負担 を増や し て しま った可能性 が あ るので改善す る 必要 が あ る。

3)表

面形 状 の違 い に よって与 え る印象 に 大 き く影 響 を与 え る こ とを示 す こ とが 出来 た。 謝辞 本研 究 はエ スケー化研株 式会 社 との 共 同研 究 で あ り、貴重 な助 言 を受 け た。 E参

考文献

] 1)八木昭宏:知覚 と認知,1997,培 風館 2)宮 田洋監修 :新生理心理学 、 I IⅢ 巻 、北大路書 房 、1998 3)八 木昭宏 :感性 の物理法則 、 ファジ ィ学会誌 、 9318-326、 1997

4) 8oucsein W & Backs、 R (Eds ):Engineering Psychophyslology Lawrence Eribaum 2000

5〉 HOL職場環境診断の ための人間感覚 デー タベース、

CD― ROM、 2000

*i

工学院大学建築学専攻修士課程

*2

工学院大学建築学部建築学科准教授・博士

*3*4

エスケー化研株式会社

Graduate school of engineeringi Kogakuin Univ

Associate Professor, Facuity of Architecture,Kogakuin Univ

SK KAKEN Co ,と td

参照

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