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令和2年度第1回 会議録(ファイル名:r2-kaigiroku.pdf サイズ:483.36KB)

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(1)

別紙標準様式(第 条関係)

会 議 録(要録)

1 会 議 の 名 称

第1回 枚方市文化財保護審議会

開 催 日 時 令和2年 10 月 20 日(火) 18 時 00 分から 20 時 00 分まで 開 催 場 所 枚方市本庁舎別館4階 第2委員会室 出 席 者 柏木委員、田委員、川畑委員、菱田委員、藤岡委員、松永委員、 池田委員、土井委員 欠 席 者 高田委員 案 件 名 【案 件】 (1) 会長・副会長の選任 (2) 審議会の運営について (3) 文化財を活用した今後の取り組みについて 【報 告】 (1) 埋蔵文化財発掘調査について (2) 新型コロナウイルスの対策について (3) 特別史跡百済寺跡再整備事業について (4) 小野家住宅の調査について (5) その他 提 出 さ れ た 資 料 等 の 名 称 枚方市文化財保護審議会委員名簿 参考資料 観光にぎわい部 所管事務の概要 案件1 枚方市文化財保護条例(抜粋)、枚方市文化財保護条例施 行規則(抜粋) 案件2 枚方市審議会の会議の公開等に関する規程 資料① 枚方市情報公開条例(抜粋) 資料② 枚方市文化財保護審議会の傍聴に関する取扱要領(案) 資料③ 案件3 文化財を活用した今後の取り組みについて 報告1 埋蔵文化財発掘調査について 報告2 新型コロナウイルスの対策について 報告3 特別史跡百済寺跡再整備事業 報告4 小野家住宅 決 定 事 項 案件(1)会長は川畑委員に、副会長は菱田委員に決定した。 (2)一部案件については、事務局案のとおり非公開とした。 (3)事務局案を審議し、意見に基づき修正を検討するこ ととなった。 報告(1)から(4)について報告を受けた。 枚方市ホームページ掲載 会議録(部分公表)

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会議の公開、非公開の別 及 び 非 公 開 の 理 由 一部非公開。枚方市情報公開条例第5条第1号に規定する非公開 情報が含まれる事項について審議・調査を行うため。 会議録等の公表、非公表 の 別 及 び 非 公 表 の 理 由 一部非公表。枚方市情報公開条例第5条第1号に規定する非公開 情報が含まれる事項について審議・調査を行うため。 傍 聴 者 の 数 0人 所 管 部 署 ( 事 務 局 ) 観光にぎわい部文化財課 2

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審 議 内 容 司会(事務局) それでは、本日の委員の出席状況ですが、委員9名中、8名のご出席をいただ いており、「枚方市文化財保護条例施行規則」第 16 条第2項の規定に基づき、 本審議会が成立していることをご報告させていただきます。 なお、第 1 回の審議会におきましては、会議の公開・非公開が決定されるまで の間は、枚方市審議会の会議の公開等に関する規定第3条第4項の規定により まして、公開とさせていただいております。ご了承のほど、よろしくお願いいた します。本日の傍聴者はございません。 また、後ほど会議録の取り扱いについて、ご審議いただきますが、記載の内容 の正確性を期すため、補助的に会議内容を録音させていただいておりますので、 よろしくお願いいたします。 それでは、初めに、観光にぎわい部長の武田より、ご挨拶を申し上げます。 武田部長 観光にぎわい部長の武田でございます。 令和2年度第1回枚方市文化財保護審議会の開催にあたりまして、ご挨拶申し 上げます。まずは、お忙しい中、本日の保護審議会にご出席をいただき、厚く御 礼申し上げます。 本市では、平成6年4月に文化財保護条例を施行し、同年7月に本審議会が発 足して 26 年、今期が第 14 期となります。このたびは、本審議会委員の就任に つき、ご承諾を賜り、誠にありがとうございます。 さて、本市では、本年 4 月の機構改革において、文化財行政の所管を教育委員 会社会教育部から新たに市長部局観光にぎわい部に移管しました。観光にぎわ い部は所管事務概要にありますように、観光交流課、商工振興課、農業振興課、 文化生涯学習課、文化財課、スポーツ振興課からなっており、各種施策を効果的 に繋いで新しい事業に積極的に取り組むことによって枚方市の魅力の向上、地 域の活性化に繋げていきたいという趣旨でございます。本日、案件といたしま して、「文化財を活用した今後の取り組みについて」を提出しておりますが、教 育委員会から市長部局へ移管されたことを踏まえ文化財を活用する観点から素 案をまとめておりますので、そういった観点からいろいろなご意見を頂戴した いと思っております。 また、新型コロナウイルス感染症の流行により、市内事業者、特に飲食業は大 きな打撃を受けました。本来でしたら賑わっていただきたいところですが、な かなかそういうこともいかない中で、徐々にイベントなどもできるようになっ ているところです。また、枚方市の総合文化芸術センターが来年 9 月にできる ということで、文化財の普及にも活用できると思っております。新型コロナ対 策に関しては、後ほどご報告いたします。 今後とも本市の文化財保護行政にご指導いただきますようお願い申し上げま して、甚だ簡単ではございますが、本審議会の開催にあたってのご挨拶とさせ ていただきます。本日はよろしくお願いいたします。

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司会(事務局) 続きまして、本審議会の委員の皆様をご紹介させていただきます。 兵庫県立美術館 魅力づくりプロジェクト担当課長 学芸員 柏木 知子(か しわぎ ともこ)委員でございます。 建築まちなみ研究会・大阪の 田 啓子(でん けいこ)委員 でございます。 八幡市立松花堂・庭園美術館 主任学芸員の 川畑 薫(かわばた かおる) 委員でございます。 京都府立大学文学部教授の 菱田 哲郎(ひしだ てつお)委員 でございま す。 大阪大学大学院教授の 藤岡 穣(ふじおか ゆたか)委員 でございます。 大阪大学適塾記念センター 准教授の 松永 和浩(まつなが かずひろ)委 員でございます。 このたび、新たに委員をお願いしました、天門美術館 館長 兼 理事長の 池田 方彩(いけだ ほうさい)委員でございます。 このたび、改めて委員をお願いしました、就実大学 名誉教授 の 土井 通 弘(どい みちひろ)委員でございます。 帝塚山大学文学部教授の 高田 照世(たかだ てるよ)委員につきましては、 本日は、ご都合により欠席のご連絡をいただいております。 続きまして、資料の確認をさせていただきます。 (資料確認) 案件(1) 会長・副会長の選出について 司会(事務局) それでは、お手元の次第に沿いまして、進めてまいります。 はじめに、次第の案件1「会長・副会長の選出」について、でございます。 本審議会には、網掛け部分の枚方市文化財保護条例施行規則の第 15 条にある ように、委員の皆様方の互選により、会長、副会長を各 1 名置くことを規定し ていますがいかがでしょうか。 ご意見がないようでしたら、会長・副会長の選出につきましては、委員皆様の ご承諾が得られれば、事務局の方から案を提示させていただきたいと思います が、いかがでしょうか。 委員 異議なし 司会(事務局) それでは、会長につきましては、川畑 薫委員に、また、副会長につきまして は、菱田 哲郎委員に、お願いしてはどうかと考えますが、委員の皆様よろしい でしょうか。 委員 異議なし 司会(事務局) それでは、審議会の会長は川畑委員に、副会長は菱田委員にお願いします。川 畑会長、菱田副会長、前方の会長席・副会長席にお移り願います。 それでは、ここからの進行は、会長・副会長にお願いいたします。 川畑会長 会長に選出いただきました川畑です。大変僭越ながら会長を務めさせていた だきます。よろしくお願いいたします。

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菱田副会長 同じく副会長に選出いただきました菱田でございます。私にとっては枚方は 地元ということで、これまで関わらせていただいています。どうぞこれからも よろしくお願いいたします。 案件(2) 会議の運営について 川畑会長 それでは、早速ですが、審議を進めてまいりたいと思います。次第の案件2 「会議の運営」について、事務局から説明をお願いします。 事務局(竹原) それでは、「会議の運営について」ご説明させていただきます。 案件2資料1 「枚方市審議会等の会議の公開等に関する規程」をご覧くださ い。 この規程は、本市における審議会等の会議の公開等について定めるため、平成 20 年 11 月に施行したものでございます。 本審議会は、網掛けをしている第2条1項(1)号イ の地方自治法第 138 条 の4第3項の規定に基づく、市の附属機関として位置付けられているものでご ざいますので、「枚方市審議会等の会議の公開等に関する規程」の適用を受ける ものです。 審議会の会議は、原則として公開するものですが、資料の2ページ目上部の網 掛け部分にありますとおり、同規定第3条第 1 項第1号から第3号までは非公 開とすることができるとされています。 そのうち網掛けをしている第2号では、枚方市情報公開条例第5条に規定する 非公開情報が含まれる事項については、審議会においても公開しないことがで きるとされています。その、第5条は、抜粋ですが資料②の「枚方市情報公開条 例」に添付しております。 本審議会に関係するものとして、網掛けをしている同条第1号「個人に関する 情報」が、該当すると考えられます。 本審議会の案件・報告では、「報告4 小野家住宅の調査について」は同条例 第5条第1号に規定します「個人に関する情報」に該当するものであり、「公開 しないことができる」ものと考えております。 会議の公開等の決定に関しては、本審議会において、ご決定いただくことを規 定しているものでございますので、ご審議願いたいと存じます。 次に、会議録の作成についてでございますが、資料①に戻っていただき、3ペ ージ目、下の行、第6条第4項の網掛け部分のとおり、審議の経過が分かるよう に、発言者及び発言内容を明確にして記録するため、委員の皆さんの発言内容 について、全文筆記又は全文筆記に近い要約筆記とすることが求められている ものでございますが、 会議の非公開を決定した事項については、会議録においても非公表としてはど うかと考えております。 会議録の公表については、資料①・4ページ目、第7条3項の網掛け部分のと おり、所管部署での閲覧、行政資料コーナーへの配架、市ホームページへの掲載 において閲覧に供するものとされております。

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また、審議会の提出資料等の取り扱いについては、会議の公開・非公開と同様 の扱いとしていただいてはどうかと考えております。 最後に、資料③をご覧ください。会議の傍聴の取り扱いにつきましては、資料 ③の「枚方市文化財保護審議会の傍聴に関する取り扱い要領(案)」に従って実 施することを考えております。なお、定員につきましては、傍聴要領(案)では 10 名となっておりますが、会場の都合上、また新型コロナ感染防止のため、5 名 とさせていただいております。 以上でございます。 川畑会長 会議の公開、及び、会議録について、いずれもご異議はございませんでしょ うか。 委員 異議なし 案件(3) 文化財を活用した今後の取り組みについて 川畑会長 それでは、次第の、案件3「文化財を活用した今後の取り組みについて」に 入ってまいりたいと思います。事務局から説明をお願いします。 事務局(岡田課長)それでは、案件3「文化財を活用した今後の取り組みについて」説明いたし ます。着座にて説明いたします。 まず、1.趣旨についてですが、本審議会でもご審議いただき、平成 27 年3 月に「歴史文化遺産の保存と活用のための整備構想」を策定し、市民が身近に歴 史に親しみ、郷土への愛着を育んでもらうことを目指してきました。 そうした中、平成 31 年に「文化財保護法及び地方教育行政の組織及び運営に 関する法律の一部を改正する法律」が施行され、今年度の機構改革において、文 化財行政の事務を教育委員会から移管し、市長部局が担当することとなりまし た。 そうしたことから、本日は、市の観光施策等を視野に入れ、文化財を活用した 今後の取り組みについて、ご説明し、委員の皆様からご意見をいただきたいと 考えております。 次に、2.現状と課題についてですが、これまでの文化財行政としては、埋蔵 文化財をはじめとし、各家に伝わる古文書、農具や生活用具等の民具について など、保護・保存に重点を置いた取り組みを進めてきました。 しかしながら近年、枚方宿等をはじめとする旧家に伝わる掛軸等の美術工芸品 や古文書の散逸が懸念され、貴重な文化財を把握するための調査や、保管・公開 ができる機能が求められているところです。 また、観光をはじめとする市のさまざまな施策と連携し、守り伝える地域の資 産として更なる活用を図ることが求められている状況です。 次に、3.今後の方向性としましては、文化財保護法改正の趣旨を踏まえ、「保 存優先」から、「理解促進」「活用」に力を注いでいきます。そのため、文化財の 活用の具体化を図り、国が推奨する「文化財保存活用地域計画」の策定につい て、専門的な知見を集めるなど研究を進めたいと考えています。 さらに、市長部局に移管したメリットを活かし、まちづくりなど市の施策と一

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体的な取り組みを行うに当たり、各関係部署と連携を図りながら計画的に進め たいと考えています。 次に、4.の具体的な取り組み内容としまして、(1)歴史文化遺産のネット ワーク化、(2)文化財の積極的な公開、(3)アフターコロナと文化財の活用、 (4)風習・年中行事の調査、(5)枚方市文化財保存活用基金の活用の5つに ついて整理いたしました。 まず、「1.歴史文化遺産のネットワーク化」ですが、市内に点在する歴史文 化遺産について、地域性や時代等によるまとまりを踏まえ、3つの「歴史回廊」 を設定し文化財の活用を進めます。 本日参考資料としてお配りした、「歴史文化遺産と保存のための整備構想」冊 子の 43 ページの図4「歴史文化遺産を巡る歴史回廊」がイメージ図です。 まず、京街道歴史回廊には、枚方宿の拠点施設、鍵屋資料館はじめ、光善寺、 片埜神社、楠葉台場跡があります。また、船橋の二ノ宮神社には、井上桐亭(と うてい)・金(きん)橋(きょう)や文人医師三浦蘭(らん)阪(ぱん)が奉納した和歌 も多数残されています。この地域での取り組みとしては、鍵屋資料館はじめ枚 方宿の賑わいと組み合わせた催しや、天然記念物である枚方田中邸のムクノキ の樹勢回復作業を市民に見ていただくなど、文化財保存の裏側を見ていただく 機会も作っていければと思います。また、平成 28 年 9 月から、市民に開放しご 利用いただいている「国史跡 楠葉台場跡」については、市民の活用促進を図り ます。 次に、東高野街道歴史回廊ですが、本市域では道筋の大部分は現在の幹線道路 と重なっていますが、沿道周辺には、弘法大師にまつわる伝承が残っており、出 屋敷地区と茄子作(本尊掛松付近)には旧道の面影が残されています。 また、街道に接する東部地域は里山の自然と古くからの社寺があり、山城(京 都府)や大和(奈良県)との文化の結びつきが感じられる地域です。この地域で の取り組みとしては、東部地域の自然を満喫しながら、国の重要文化財である 尊延寺の木造降三世・軍荼利明王立像、厳島神社末社春日神社本殿、雨乞にまつ わる文化財のある三之宮神社などを多くの方に知っていただくため、スポーツ、 健康の観点もふまえた「文化財巡りウォーキング」等を検討しています。また、 中世の道である東高野街道が所在する八幡市、交野市とは、同じ部内の観光交 流課が事務局を務める、淀川舟運整備推進協議会・天野川ツーリズム協議会を 活用した試行イベント等も検討しています。 最後に、交野ケ原歴史回廊ですが、交野ケ原の中心である、楠葉から禁野・中 宮あたりで、禁野車塚古墳・牧野車塚古墳といった前方後円墳、古代寺院では九 頭神廃寺、百済寺跡、そして、百済寺や百済王氏との関連が深い禁野本町遺跡、 『伊勢物語』に登場した渚院跡や天野川など、古代の歴史文化遺産が点在して います。 この地域での取り組みとしては、現在、再整備工事を進めている「特別史跡 百 済寺跡」に関することを挙げています。地元の方からも、日本各地以外に韓国な ど、海外から訪れる方に、わかりやすい解説をと要望もいただいており、史跡内

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数か所に、古代寺院をイメージした透過パネルの設置を検討しています。また、 関連する由緒ある自治体との交流事業や市内大学と連携した、ICTを活用し たPRも検討しています。 次に「2.文化財の積極的な公開」としましては、文化財を開放・広く公開す るため、(1)民俗文化財、(2)埋蔵文化財、(3)歴史文化遺産としての記録 資料、(4)広く市民と文化財のマッチング、(5)保管・展示といった5つをテ ーマ設定し、まとめました。 今、本市で大きな課題のひとつとして、保管場所の収容スペースが少なくなっ てきていること、展示機能の充実を図ること、データベース化を進めることな どをあげました。これらの課題は、他の自治体でも共通するテーマだと考えま すので、先行事例の研究や大阪府との協議なども行いたいと考えています。 次に、「3.アフターコロナと文化財」については、後ほど報告案件で申し上 げますが、感染防止を図りながら取り組みます。 次に、「4.風習・年中行事の継承」ですが、生活様式の変化に伴い風習や年 中行事の多くは消滅しましたが、今なお残る伝統的な文化や暮らしについて、 調査・記録し、次世代へ継承する方策の検討が必要であると考えています。 次に、「5.枚方市文化財保存活用基金の活用」ですが、この基金は、(公財) 枚方市文化財研究調査会の解散に伴う精算金を原資として、文化財の保存や活 用のための事業費に充当するため設置したものです。文化財の保存や活用に対 する寄附の受け皿(ふるさと納税)、自然災害その他の理由により破損した指定 文化財の修復・復旧等に必要な財源、文化財の保存や活用のための新たな事業 の実施を目的としています。 基金の額の推移については、表のとおりで、支出は未執行です。 現在検討中の取り組みとしては、子どもたちや保護者が市内の様々な文化財を 知り、親しみ、郷土の歴史に誇りと愛着を持つようなグッズの検討、周知の埋蔵 文化財包蔵地以外で遺跡が発見される可能性がある場合の調査費用なども想定 しています。 最後に、「6.今後の予定」ですが今年度は、これまでの取り組みを踏まえて、 新たな方策の検討を行っているところです。そして、令和3年度以降、それぞれ の施策に順次取り組みたいと考えています。 川畑会長 ただいま説明がありました内容について、委員の皆さんから御質問、御意見等 ございませんでしょうか。 松永委員 文化財保護法が改正になって、保存から活用へという動きの中で、こういう取 り組みをされるということなんですが、保存と公開というところが相反する部 分があって、それを両立するというのが文化財の難しいところでありますけれ ども、今後の取り組みで上げられているようなICTを活用するというのは、 非常に文化財の保護と活用を両立させた良いやり方だと思いますし、またアフ ターコロナに限らず、コロナの中でも、このICTは非常に使える技術ですの で、このあたりは積極的にやっていただきたいと思います。 1ページの3の今後の方向性というところの、文章が気になるんですね。1

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行目の文化財保護法改正の趣旨を踏まえ、「保存優先から理解、促進、活用に力 を注いでいきます」ということですけど、こう書くと何か、保存がちょっとない がしろにされる、後退するような印象を受けてしまうのですよね。活用なしに 保存というのは成り立つと思うんですけど、保存なしに活用というのは成り立 たないことだと思うので、保存をきちんとやっていくんだという意思が表れる ような文章の方がいいんじゃないかなと思いまして、例えば保存というより、 保全の方が言葉としてはいいのかもしれないですけど、「保全に十分配慮しなが ら、理解、促進、活用に力を注いでいきます」とか、そういった感じの文章の方 が、やはりありうべき文化財行政のあり方かなと思いますので、御検討をお願 いしたいと思います。 会長・事務局 ありがとうございます。 池田委員 池田です。現状と課題という2番目の項目の半ばにあります「近年、枚方宿等 をはじめとする旧家に伝わる掛け軸等の美術工芸品や古文書の散逸が懸念され る」とありますが、私が思うに、具体的には田能村直入あたりの掛け軸作品なん かが念頭に置かれておるのではないかと思います。私もかねがね、枚方ゆかり の美術家に関しては、枚方市が積極的に、調査あるいは検証に努めていかれる べきと思っております。近代であれば御殿山に大阪美術学校があったという経 緯から、矢野橋村を中心にしっかり押さえなければならないと、私の美術館で も、ささやかながら、これまで矢野橋村の研究が至っていない大正から昭和初 期にかけての、「橋村落款」作品を中心に集めた展覧会をさせていただいて、そ れで一定の成果があったかなとは思います。また、そういったことをきっかけ に、ただいま御殿山美術センターでも、御殿山近辺にお住まいの方が個人的に 愛蔵されている矢野橋村の作品を展示されているということで、大変良い形が できてきたのかなと思っているんです。その矢野橋村の師匠の師匠に当たる田 能村直入が、京・大阪を往来するにあたり、枚方で宿をとるというようなことが ありまして。 例えば枚方の美術 2000 年展の図録をもう一度読み返しておりますと、故栄楽 徹先生が、近世の項目で、枚方宿の奥田家と田能村直入という項目を設けられ ておりまして、この結びつきが非常に密着であったということが言われていま す。奥田家だけでなく街道筋の有力であったであろう民間のところと直入の関 係がどうであったかと、あるいはそこに伝わっている直入作品がどれだけある のか、そして、またそれが直入の作品にとってどういった内容のものかという ことを、今のうちに調査をしておかないことには分からないようになるのでは ないか、と私は思っております。 それで私にできることは何かと考えまして、とりあえず来年の春の展覧会では 田能村直入を取り上げようと思っておるんですよ。実は直入は、京都の画家と いう感じがあるんですね。しかし京都市の美術館は、これまで直入をはじめと する南画の人たちを、鉄斎は別として割と軽視してきたといういきさつがあっ たようですが、今、京都市美術館の学芸課主任をされている山田諭先生の文章 を読んでみますと、京都市美術館もしっかりと直入あたりも押さえていかない

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といけないというようなことをおっしゃっておられまして、昨年 2019 年度に、 直入の青緑山水の非常に立派な作品を購入されまして、これからは直入をしっ かりと研究していこうという姿勢が出てきたなと思っております。枚方市もそ れに負けずに直入をいろいろ調査して、そして私どもも、現在知り得る限りの 直入を集めてみて、それで一体直入がどういう人だったのか、枚方とどんなご 縁があったのかを明らかにする一助にしていければと考えておるので、そのあ たりを行政の方もしっかりと何か協力できることはしていければと思い、市立 枚方宿鍵屋資料館と連携をして、この事業を進めていきたいなと思っておりま して、現在、資料館の片山学芸員と相談しながら進めておる次第でございます。 こんなことでよろしくお願いします。 川畑会長 ありがとうございます。 土井委員 少し話は戻りますが、先程松永先生のおっしゃったことなんですけれども、 今、国は文化財を使え使えと言っていますが、やはりそれに対して、いや保存が あってこそ文化財の活用なんだと、その上に咲く花なんだという意見が、主に 研究者の方から反論として出てるんですね。それはもう当たり前のことであっ て、保存なくて使い倒したらおしまいで無くなってしまうのは、もう分かりき っているわけですから、やはり枚方市としては文化財保護も積極的にやってい く、そのやっていく過程を市民に公開していくという姿勢が必要なんじゃない のかと思うんですね。例えば、先程 3,000 幾らの文化財保護基金みたいなもの があるとおっしゃいましたが、ある程度こちらから運転しないといけないと思 いますけれども、市指定の文化財を修理する時に、その修理工程を公開しなが ら文化財保護に対する理解を市民に得るというような施策は必要だと思いま す。 それともう一点、ここに欠けていますのは、枚方市は淀川の左岸にものすごく 長い距離で接しているわけですね。淀川の持っている歴史、文化というのは計 り知れないものがあるように僕は思うんです。確かに枚方は鍵屋があって、近 世の街道の文化として淀川と結びつけていますけれども、例えば大阪湾で行わ れていた八十島御祭には、この淀川を京都から下るわけですよね。そういう人 が下る時に、その文化が扶植されていくわけですから古代から淀川というのは 歴史文化の行き交うところであったということが、その中間に枚方があるとい うことを押さえれば、やはり古代中世の淀川が、果たしてきた歴史・文化的な役 割というのを市民に紹介していくということも重要なのではないかと思います ので、ここに何とか入れるわけにはいかないのかなということです。 ちょっと長くなりますが、もう一点、今文化庁が、地域文化の公開促進事業の 助成金をたくさん設けています。それらを積極的に使っていくんだということ に名乗りを上げて、別に国によいしょするわけではありませんけれども、枚方 市はある意味で国の施策にも同調していますよ、ただし、基本は保護ですよと いうのを隠し持ちながら、そういう助成金を入手して、予算的な裏打ちをして いくというような作戦も必要なんじゃないのかと思います。 その3点を申し上げたいと思います。

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会長・事務局 ありがとうございます。 菱田副会長 今のことに関わってですけれども、一つ、国の保存と活用の関係については、 例えば保護法を受けて各都道府県が保存活用大綱を一斉に出しています。大阪 府の策定に私も加わってやりましたけれども、そこでやはり保存と活用は両輪 で、文化財を未来に継承していくための手段ということで、かなりその時点で 整理がされていますので、ぜひ参照していただければと思います。 今後の方向性、3のところの2行目に書いてありますように、文化財保存活用 地域計画が載ってありますが、やはり保存と活用をうまく両輪で進めていくた めには、きっちりとした計画、法定計画が必要で、この文化財保存活用地域計画 の策定ということになると思うので、これをきっちり打ち出して、その中で保 存や活用のハンドリングをしていくということが、まずは必要かなと。今、土井 先生もおっしゃられた補助金を使うというのも、実は文化庁も、この計画があ るところに補助金をたくさん出しましょうみたいなことを明確に言ってますの で、そういう意味でも、これから先、予算をとっていこうということであれば、 なおさら、この計画は法定計画として必要ではないかなと。これを作るに当た って文化財課だけでは出来ないので、いろんな庁内の分野と連携をしながら進 めていくと、例えばここは今、教育委員会から移ってきましたけれども、また学 校教育の方と連携を取ったりということを、計画を作る際にやっていけるとい うメリットがありますので、ぜひ、そういう意味では庁内で連携を図りつつ、こ の文化財保存活用地域計画の策定に向かっていただきたいと思います。以上で す。 川畑会長 ありがとうございます。 藤岡委員 ICTの活用についてお尋ねします。具体的な施策を教えていただけないでし ょうか。また、保存活用基金については、冒頭でうたっておられる方針には異存 ありませんが、今後の取り組みとして具体的にあがっている文化財下敷きに使 うといった案については本当にこれでいいのでしょうか。拙速な使用は避けて いただきたい。 事務局(岡田課長) まず、ICTなんですが、今、大阪工業大学の研究室の方で御協力いただ いて、例えば百済寺跡でイメージができるような、昔の塔などを再現してみる とか、市内の各文化財の遺跡の紹介をもう少し分かりやすくネット上でも公開 して、そこへ行くと何かポイントが貯まるみたいなことの、ゲーム性を入れた ようなことも研究をしています。私は、何かそういうことを通して若い学生さ んが歴史のことに興味を持ってもらうということも楽しいというか、大阪工業 大学の学生さんの取り組みも応援したいなと思っています。 ICTについては、あと枚方市が連携協定を結んでいる、国立研究法人情報通 信機構の協力によって、今、鍵屋資料館の方で、学芸員とお客さんが違う場所に いながらも展示案内をしてみるという非接触型の展示案内を、団体のお客さん 向けに実証実験でやっています。鍵屋の大広間の横から学芸員が説明をして、 大広間にいる皆さんは画面を見ながら質問したり、双方向ができるので、その 実験を踏まえて、活用出来ないかなというのが1点にあります。

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それから保存活用基金の方ですが、子ども向けの冊子等の資料というのがなく て、どんなものがいいかなといろいろ考えた時に、大切に持ってもらえるもの がいいなということで、実際に今子育てをしている職員が、庁内の若いメンバ ー何人かの意見を聞きながら、市内の遺跡を回るすごろくを図柄にした下敷き を作ることを考えています。来年度に見本を作って、学校で使っていただいて、 一旦意見を聞きたいなと思っています。枚方の場合は小学校の3年生になりま したら旧田中家鋳物民俗資料館と鍵屋資料館に社会見学に行って、地域の歴史 を学ぶというようなきっかけになりますので、また、お家に帰った後に歴史の お話ができるとかもありますので、見学の時に子どもさんに渡して、アンケー トも取ったりして、検討したいなと思っております。 藤岡委員 承知しました。ただ、果たしてそれで理解が広まるのかどうか、慎重に考えて いただけたらと思います。 事務局(岡田課長) そうですね。 武田部長 補足なんですけれど、先程5ページのところの国立研究法人情報通信機構NI CTと枚方市の方で連携協定を締結させていただいておりまして、今後、新し い先端技術の提案はいただけると思ってるところです。 4ページの上から4行目ほどのところですが、タブレットを小中学生に配付す るということで、NICTとの連携で、ICTの活用については今後、我々事務 局で想定していないようなアイデアも出てくると思っております。 それと先程の基金の活用については十分、慎重にと考えています。 藤岡委員 行政的な方針をまず立てないといけないんじゃないかなと思います。 武田部長 あと補足ですが、先程、保存があった上での活用だということですが、今回、 市長部局の方に文化財が移ってきたというのは、今まで文化財のことがしっか りと市民に周知されてきていない、例えば埋蔵文化財に関しても発掘はします けれども、それがしっかりと公開されていないということがありまして、この ままでは裾野が広がらないというところがあると思っています。 先程財源や補助金の話もあったんですが、補助金は獲得していく努力が必要で あると思っているのですが、今回のコロナ禍の対策で、枚方市も、大阪府も、国 も、今まで想定されてた補助金制度というのは大幅な見直しになるんではない かと思っているんです。そうなると限られた財源、予算の中で、どこに重点を置 くのがいいのかということも、今後は市の中で考えていかないといけないとい うシビアなところに来てるのかなと思っています。特にコロナのことがあった ので、国の方も、いろんな制度の変更というのは出てくるかと思っています。 それと先程おっしゃっていただいたような淀川の観点は、ぜひ入れないといけ ないと思っております。また地理学、地質学、あるいは国際関係学といった観点 から、川を通じていろんな人とのやりとり、歴史があったということについて、 今回この中から漏れているところがあるというふうに、先程御指摘もいただき ましたので、修正はかけていかないといけないと思っております。補足も含め て以上です。 土井委員 今こういう話をしていいのかどうか分かりませんけど。例えば淀川の氾濫史で

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すね。淀川というのは、氾濫すると必ず南の方へ水が氾濫する。北の方へは山が あって、もうちょっと下流へ行かないと氾濫しない、この枚方から寝屋川にか けて、いわゆる古代においては氾濫原になっており、茨田の堤であるとか、治水 にものすごく努力をしてきたという歴史があるように聞いております。それを 例えばボーリングを何ヶ所か打って、そのボーリングの、この時点が何年の洪 水の跡とか具体的に見せることによって関心を起こせないか。僕は門外漢です から知らないのですが、そういう調査はされているのですかね。 菱田副会長 そういう災害史を目的にした調査ではなくても遺跡の調査では、洪水層とか、 地震の後の噴砂、断層、崖崩れの跡とかは残っているので、今、考古学の方の取 り組みとしては、その防災史の中に、調査データを活かそうと全国的な集成は されております。今、文化財を社会にどう役立てていくかという中で、やはり災 害履歴というものを皆さんにお知らせしながら、今後の防災に役立てていただ くというのはありますので、そういうものを抽出していく、これもデータベー スづくりになると思うんですけれども、やはりこれもマンパワーが必要なので、 過去枚方市はすごい調査をたくさんされているのですが、その過去の調査を一 つ一つめくって見ていくような作業というのが必要になるかなと。先程おっし ゃられたように、やはり活用されてないことは確かに事実だと思うのですが、 それをしてくためのマンパワーがちょっと追いついていないというところがあ るのかなとは思うんですね。 そうやって一つ一つのこれまで調査されたデータを見直していくことから、小 学校ぐらいでの歴史を描いていけるので、先程子どもたちに枚方の歴史をお示 しするということもあったのですが、もっと小さな単位の各学区ごとに、こん なところあるよというものをお知らせできるような仕組みができると、住んで いる人も自分が住んでいるところがこういうところだったという過去が見えて きて、もうちょっと地域への愛着という点でも違ってくるんじゃないかな。 実は阪神大震災の後の調査に一番たくさん見に来られた方は近所に住んでる 方だったと聞いております。そういうこともあって、コロナになってみんな引 き籠ると遊びに行くのが地元の公園ということで、やはり地域に対する目がウ ィズ・コロナの時代はすごく強くなっていると思いますので、その自分の足元 を見ていくツールとして、文化財がすごく使えるのではないかなと思っており ます。 川畑会長 ありがとうございます。 それではこの件につきましては、この程度とさせていただきたいと思います。 報告(1) 埋蔵文化財発掘調査について 川畑会長 ここからは報告1「埋蔵文化財発掘調査について」を、事務局から説明をお願 いいたします。 事務局(竹原) 報告1、埋蔵文化財発掘調査について報告します。 お手元の資料、報告1の資料1ページ目をご覧ください。 まず、1、枚方市内の埋蔵文化財包蔵地(遺跡)についてでございますが、図

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1にありますように、枚方市内には現在約 170 か所の周知の遺跡がございまし て、このうち令和元年度から2年度上半期までに、合計 35 か所の遺跡で発掘調 査を行いました。 次に2番目、埋蔵文化財調査の概要について報告します。 (1)令和元年度における文化財保護法第 93 条及び 94 条の規定に基づく、届 け出及び通知の受付件数は 767 件となりました。現地における開発事業に伴う 発掘調査は 111 件で、内訳は本発掘調査が2件、試掘確認調査が 109 件となり ました。また、特別史跡百済寺跡再整備事業に伴う保存目的の発掘調査として 1件実施いたしました。 また(2)令和2年度上半期までの途中経過ですが、9月末までに届け出及び 通知件数は 405 件ございまして、現地における開発事業に伴う発掘調査は 18 件 でございます。内訳は本発掘調査が3件、試掘確認調査が 15 件となっておりま す。元年度よりも調査件数としては減っておりますが、試掘確認調査を、国庫補 助金を含みます公費で行うことにより、下の表1・2のように市内各所で多数、 各時代の遺構・遺物を発見することが出来ました。これら大小の発掘調査成果 によって、地域史の実態がより浮き彫りになってまいりました。 (3)発掘調査成果について報告いたします。 まず、表1をご覧ください。先程申しましたように、本発掘調査は令和元年度 の禁野本町遺跡で2件、2年度上半期には楠葉野田西遺跡、藤田土井山遺跡、そ れから九頭神遺跡の3件の、合計5件の実施いたしました。 また、表2に、藤阪南遺跡を初め、主な試掘確認調査の成果をまとめておりま すので、後ほどご覧いただければと思います。 続きまして3、本発掘調査の成果に移ります。資料2ページから3ページをご 覧ください。 まず、(1)禁野本町遺跡第 228・229 次調査についてですが、令和元年度の調 査では、奈良時代後半から平安時代初め頃の建物跡や区画溝、それから小径な どを検出しております。禁野本町遺跡につきましては、百済王氏に関連し方形 街区の街割りがあった都市遺跡と推定されまして、今回、調査例の少ない遺跡 の南部でもその街割りに基づく宅地が発見をされております。今後もその広が りを探るとともに、近年では桓武天皇のいわゆる交野離宮の所在をめぐりまし て禁野本町遺跡が注目されつつありますので、重要な遺跡として綿密な調査を 進めていきたいと考えております。 次に(2)楠葉野田西遺跡第 253 次調査についてですが、飛鳥時代から奈良時 代にかけてと、中世の遺構を多数検出いたしまして、落ち込み遺構からは飛鳥 時代の土器類と瓦、そして飛鳥時代から奈良時代の堀立柱建物を確認しており ます。 そして、(3)九頭神遺跡第 304 次調査についてですが、遺跡南部の九頭神廃 屋寺の中央部で、これまでの調査で見つかっておりました大型建物の全容を明 らかにし、その西側にも回廊状の遺構があることを確認いたしました。なお、こ の大型建物は、九頭神廃寺の創建時の中心的建物でございまして、伽藍配置等々

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を勘案いたしますと、講堂的な施設であった可能性がございます。 それから、ちょっと修正でございますが、最後に、(4)ですが、藤田土井山遺 跡、これは 304 になっていますが、これは 304 ではなく、34 次調査になります。 最初の(3)を、(4)にお直しいただきたいと思います。 藤田土井山遺跡第 34 次調査についてですが、藤田山遺跡第5丘陵の遺跡保存地 に隣接する地点で行いまして、中世の遺物を含んだ南北方向の堀状遺構、いわゆ る箱堀でございまして、幅3メートル、検出深度 1.2 メートル前後ございます。 これを2条確認いたしました。うち一つから火を受けました板石であるとか、焼 土塊、それから一石五輪塔の空輪部が出土しております。 では、最後に4、試掘確認調査の成果ということで、(藤阪南遺跡第 105 次調査) について御報告いたします。 藤阪南遺跡は、JR学研都市線、藤阪駅西方の市立藤阪小学校周辺に広がりま す集落遺跡でございまして、今回は小学校の東側で範囲内容確認調査を実施いた しまして、弥生時代後期から古墳時代前期の初頭及び古墳時代の遺構を確認して おります。近くを流れております穂谷川の旧河道のほとりに当たるとみられまし て、こちらの方が集落の縁辺部であると考えられます。 雑駁ではございますが、報告につきましては、以上でございます。 川畑会長 ただいま御説明のありました内容について、委員の皆さんから御質問、御意見 等はございませんでしょうか。 菱田副会長 この(3)の九頭神は、個人的な考えでいうと、25 年前にアルバイトの調査員 で関わらせていただいたところにつながるもので、25 年かかってやっとこういう ものの一部だったのかというのが分かるという、調査って大変長い年月がかかる んだなという気がしております。当時は4次調査で、今は 304 次調査ですけれど も、九頭神廃寺という古代のお寺が、実は2つの時期があるんですよということ が確実になったという大発見だと思いますが、これは報道発表されたのですか。 事務局(竹原) この調査に関しましては、報道提供はしていません。申し訳ございません。 菱田副会長 やはり本当に長年の調査のたまものでもあって、何かこれでこんなことが分か ったよというのは、出来得る限り早い段階で市民の皆さんにお知らせするといい ますか、まずは報道ということだと思うのですが、何か大発見があっても、すご く地味に、こういう委員会になって初めて出てくるというのはすごくもったいな い気がしていまして、他にも、恐らく禁野本町もそうだと思うんですけど、ここ に確かに桓武天皇が来ているかもしれないなという目で見ると大変わくわくする のですけども、ぜひ、そういった視点で、どんどん報道提供もして市民の皆さん に伝えていただければ、先程活用の話が出ておりましたけれども、こういう調査 で分かったところから、過去の調査例も引っ張り出してきて一緒にこんなこと分 かりましたよというのは、ぜひやっていただきたいなと思います。 池田委員 それと大手のマスコミさんも当然なんだけれども、枚方市の広報紙に何でこう いった情報を盛り込んでいっていないのかなと思うのですけど。 事務局(岡田課長)はい、実は、今度 12 月の「広報ひらかた」で、文化財特集ということを検 討していただいてるので、その中にちょっと最新ニュースということで紹介し

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たいなと。本当は現地説明会をやりたかったんですが、ちょうどコロナで難し いなということで、御近所の方はかなり熱心にのぞいていただいていたんです けども。そんなことで、またできるだけ早くと思っております。 武田部長 今おっしゃっていただいたように、例えばこういうことが想定されるでもいい と思うんですけれど、積極的にPRといいますか、報道関係や広報には取り組 んでいきたいと思います。 私の見立て違いかもしれないんですけれども、確実に確認できていないとか、 推測では余り言ってはいけないみたいなことがあったりすると、どうしてもそ こまで踏み込めない、せっかくのことが伝えられないことがあると思うんです。 しかし、そこに市民の皆さんに目を向けていただく、知っていただく、興味持っ ていただくことをしないと、これは、予算の確保にもつながらないということ もありますので、しっかりと発行していく必要があると思いますので、広報も 含めて検討していきたいと考えています。 池田委員 橋村については、今まで全然未知の部分で、しかもその視点が国際的な美術の 評価というか、興味というか、そういうところにつながってる部分の展覧会も ちょっとやらせていただきましたけれども、広報は何の紹介もしなければ、そ ういうことをやっていたという事実の掲載もなかったわけでございまして、む しろ私どもがやっているのは枚方市自身がしなければいけないことだと思うの ですが、それはそれでいろいろ事情がおありだと思うんですけど、少なくとも 私どもがやったことについても取り上げられないということは、一体どういう ことかな?というふうに思っております。せっかく市民の世帯に配付されてい てこんな便利なものはないわけで、そのあたりをきちっと対応していただける ようにということで、よろしくお願いしたいんですけど。 報告(2) 新型コロナウイルスの対策について 川畑会長 それでは続きまして、報告2、新型コロナウイルスの対策について、事務局か ら説明をお願いいたします。 事務局(浅田) 新型コロナウイルスの対策について以下のとおり報告いたします。 1、市内資料館、(1)開催の状況ですが、令和2年2月 10 日から各種イベン ト・講座の中止、3月2日から5月 31 日まで休館、6月1日から開館、10 月1 日から従来の定員でのイベントを再開しております。 (2)現在の対応ですが、イベントの実施に当たっての留意事項として、今後 のイベントの実施については、感染防止を行えば、従来の定員で開催できる。た だし、大声を発する活動や歌唱する活動については、定員のおおむね2分の1 以内で案内。イベントにおいては、講師と参加者あるいは参加者同士が接触す る場合、マスクやフェイスシールドを着用するなど、飛沫拡散に注意して実施 する。 資料館における見学やイベント開催などの活動全般についてとして、発熱、せ きなど風邪のような症状のある人への注意喚起をする。入館者へ、マスクの着 用及び施設利用前後の手指の消毒を呼びかける。利用者同士が直接接触する行

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動をしない。おおむね30分ごとに部屋の換気をする。資料館の手すり、いす・ トイレなどの消毒をする。 (3)枚方宿鍵屋資料館でのICTでの非接触型展示解説の取り組みについて ですが、市と連携協定を締結している、情報通信分野を専門とする唯一の公的研 究機関である国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の技術協力を受け て実施。あらかじめ、専用の 360 度カメラを使って資料館の各部屋内を撮影して おく。学芸員が見学者とは別室でタブレット端末を操作しながら、その 360 度映 像を、別棟の2階大広間に置かれた複数の大型モニターに映し出して解説をす る。見学者には、隣の人との間隔を約1メートル空けてモニターの前に座っても らう。大型モニターの映像が見えにくい人でも目前で同時に視聴できるよう、タ ブレット端末を配付する。 資料の方としては以上ですが、文化財課では、このほか啓発普及事業としまし て、今年新型コロナウイルスの流行により市民の関心が高いことから感染症にか かるテーマを設定し、事業を行うこととしました。一つは、本日御出席の松永先 生にお願いをいたしまして、10 月3日に開催をいたしました歴史講演会、緒方洪 庵の感染症対策です。御承知のように緒方洪庵は幕末に大流行しました天然痘の 治療などに尽力をしました。当時の治験が現在の感染症対策につながっているこ とがよく分かる御講演でございました。 もう一つは、現在「輝きプラザきらら」展示ルームでの開催中の、「発掘で分 かった枚方のむかしむかし展」において、疫病や災害除けである奈良時代の土器、 人面墨書土器を紹介しております。これは市の南部地域、釈尊寺町の藤田山遺跡 から出土したもので、詳しくはお配りしております「ひらかた文化財だより12 5号」をご覧ください。 新型コロナウイルス対策は当分続きそうですが、文化財課としても感染防止対 策と合わせまして、過去から現在に続く人々の営みについてお伝え出来ればと考 えております。報告は以上です。 川畑会長 ただいま説明のありました内容について、委員の皆様から御質問、御意見等は ございませんでしょうか。 松永委員 3番の鍵屋資料館のICTの取り組みということなんですけど、見学された方 の反応というのは伝わってきているものはあるのでしょうか、どんな印象をもた れているのか非常に気になるところなんですけれども。 事務局(岡田課長) 新聞の記事では、今美術館へ行っても、なかなか直接学芸員にお聞き出来 ない状況の中で、安心して聞けたというようなお声も頂戴しているようでござ います。あらかじめ作っておいた映像というのも、その質問に合わせて、その映 像の部分が見られるというのが分かりやすかったというようなことを、お聞き をしたところです。 川畑会長 今のことに関して一つよろしいですか。 モニターが見にくい方にはタブレット端末を配付したとのことですが、見にく い方にだけ希望者にタブレット端末を貸し出しするという、そういう形で対応 されていたんでしょうか。

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事務局(岡田課長) 例えば前方の方は画面が見られるんですけど、端の方で少し液晶など見に くいところがある時に、数に限りがございますが3台ぐらいを別途でお渡しし て、それでちょっと見やすいところでも見ていただくということも試していた だいていました。 川畑会長 分かりました。ありがとうございました。 武田部長 確か読売新聞に、記事を載せていただきまして、市民の方からは良かったと いうところがありました。 川畑会長 ほかに御質問はございませんでしょうか。 田委員 よくスーパー等の入り口に、体温を感知するものがあったり、手指を消毒す る消毒液が置いてあったりするんですが、例えば旧田中家鋳物民俗資料館でも そういうふうにされているのですか。 事務局(岡田課長) 全部、一応出入り口に消毒液を置いています。 田委員 スーパーで消毒液のポンプの頭を触るのがちょっと気になりまして、よく足 踏みで、アルコールが出てくるものがありますが、費用の面もあるんでしょう けれど、手を使わないで液体が出てくるものの方がちょっとは安心できるのか なと。それから、やはり子どもたちが来ると思うので、展示物の前にある手すり 等もある程度したら拭くなり消毒しないと。そういう対策は、よくテレビで、ド アノブ等に菌がついてると言われています。 事務局(岡田課長) 一応、開館前と、随時まめに消毒液で拭いてもらうように指示は出してい ます。 田委員 化学の方はよく分かりませんが、難しいなと思うことが、文化財をどういう方 法で除菌するのかいうところで、例えば拭いたら湿度が上がるとか、文化財に 影響するとか、アルコールなり、塩素なりが蒸発していった場合に、仏像なり、 いろんな金属なりに影響があるのかどうなのか、すごく気になっています。 事務局(岡田課長) 田中家では、次亜塩素酸ナトリウムで拭いています。 田委員 何だったら効果があるとかないとか、初めよく言われましたね。 事務局(岡田課長) あとは御自身が手洗いをしてもらうのが一番いいみたいです。 田委員 それが一番。即水で流すというのもいいと思うんですけど。 事務局(岡田課長) 田中家や鍵屋も、資料館には近くに水場があります。冬に向けて声掛けを 徹底しようと思っています。 田委員 いろいろ研究していかないといけないなと思います。 川畑会長 それではこの件につきまして、この程度とさせていただきたいと思います。 報告(3) 特別史跡百済寺跡再整備事業について 川畑会長 それでは、続きまして報告3、特別史跡百済寺跡再整備事業について、事務局 から説明をお願いします 事務局(竹原) 報告3、特別史跡百済寺跡再整備事業について報告をします。報告3の資料 をご覧ください。 この事業は、この特別史跡百済寺跡再整備事業について、令和5年度の完成を 目指し、鋭意実施しているところであります。令和元年度の実績でございます

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が、上の図の右側に工事の施工範囲と内容を説明しております。 まず、史跡の指定地の北東部の「東北院」におきまして既存の公園施設、遊具 などを撤去いたしました。また、南門及び築地の基壇を造成しております。そし て、園路広場整備工といたしまして、回廊の西半分と前庭部、これは回廊で囲ま れた中のことを指しておりますが、この前庭部の土系舗装を行いました。さら に、回廊、南門、そして南門よりも西側の築地の基壇に芝張を行いまして、「東 北院」では盛土造成を行いました。修景施設といたしましては、南門の礎石レプ リカを設置いたしました。そのほか、指定地北東部の給排水設備、それから既設 の電気設備の撤去と新設を行っております。 次に、令和2年度の工事計画を説明いたします。下の図の方をご覧ください。 まず、造成工事ですが、「東北院」の南側、「東南院」の部分、そして東側アプ ローチ部において行います。また、参道や寺院地内部を区画する築地部分の薄 層舗装、これは仕上げの舗装ですけれども、これも行います。そして南門よりも 西側に緑化ブロックを設置いたします。 次に、植栽工事につきましては、南門よりも東側と「東北院」、それから東側 の築地の盛土に対して行います。 さらに指定地の南東隅におきましては、擁壁工事を行いまして、築地の南東隅 の表現に備えます。また、各説明板を設置いたします。 最後に、各所の給排水設備工事と電気設備工事を行う予定となっております。 それから補足的ではございますが、必要に応じまして確認調査を実施すること となっております。 報告は以上でございます。 川畑会長 ただいま御説明のありました内容について、委員の皆様から御質問、御意見等 ありませんでしょうか。 菱田副会長 一つだけお尋ねしたいのは、工事の間というのは、工事の部分だけを囲ったよ うな感じにされて、中心部分は別に見学はできるようになっているということ ですか。 事務局(岡田課長) そうです。 菱田副会長 今インバウンドがほとんどない時代ですけれども、やはり韓国の方にこそ有名 というか、私も向こうへ行くと百済寺のことが出て、向こうの人がしゃべって いるのはよく聞くので、そういう意味では遠路はるばるやってきたけれど工事 中で見られなかったというようなことはくれぐれもないように、工夫はしてい ただければ、あるいはその工事中にちょっと何か、この調査成果がこの場所で 分かるようなパネル展示でもあるとなおいいかなと思います。よろしくお願い します。 川畑会長 ほかにございませんようでしたら、それではこの件につきましては、この程度 とさせていただきたいと思います。 (報告4 非公開)

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川畑会長 では、本日はいろいろと活発な御議論もいただきまして、議論もなかなか尽き ない部分もあったかと思いますが、内容は、この程度で締めくくりとさせてい ただきます。 本日は、本当に委員の皆様からさまざまな、貴重な御意見をいただきました。 今後、事務局によって本日の意見を十分に踏まえた上で事業を推進いただけれ ばと思います。 それでは、次第の報告5、その他としまして事務局から何かございますでしょ うか。 事務局(岡田課長) はい、皆様どうもありがとうございました。 本日たくさんの御意見いただきました。時間が短くて申し訳ございません。本 日の資料等につきまして、追加で御意見をいただける場合や御不明な点などご ざいましたら、恐れ入りますが今週中ぐらいに、お電話、ファクス、メールなど により、事務局まで御連絡をいただきますようにお願いいたします。 また、本日の会議録につきましては、事務局で案を作成した後、皆様に御確認 いただきまして会長と調整の上決定したものを、ホームページで公表していき たいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 事務局からは、以上でございます。 川畑会長 それでは、これをもちまして令和2年第1回枚方市文化財保護審議会を終了し たいと思います。 皆様、お疲れさまでございました。

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