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三角形と四角形⑤

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Academic year: 2021

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第2学年算数科学習指導案 指導者 1.単元名 「三角形と四角形」 (総時間12時間) 2.指導観 児童の実態 教材について 指導にあたって 本単元では、三角形や四角形をかいたり、 つくったり、敷き詰めたりする活動を通して 図形の構成要素としての辺に着目し、図形に ついて理解できるようにすることを主なね らいとしている。まず、「3本の直線で囲ま れている形を三角形」、「4本の直線で囲まれ ている形を四角形」と約束する。 次に、かどの形に着目することで「直角」 の意味を捉えられるようにする。そして、図 形を構成している要素に着目しながら、直角 三角形、長方形、正方形という基本的な図形 について理解を図るようにする。具体的に は、 ・ 四つの角が直角である四角形を長方形 という。 ・ 四つの辺の長さが等しく四つの角が直 角である四角形を正方形という。 ・ 正方形や長方形を対角線で分けた三角 形を直角三角形という。 の3点である。 本単元の学習は、図形についての一層豊か な感覚を育てるとともに、今後学習する「は この形」の素地となる上からも大変意義深 い。 児童は、これまでに第1学年では 具体物を使って形を写す活動を経験 し、形には、「さんかく」「しかく」「ま る」があり、それぞれの形の特徴を 9 2 % の 児 童 が 捉 え る こ と が で き る。 また、第2学年での「形づくり」 の学習では、図形を構成する力をの ばすために、色板や数え棒を使って 形を作ったり、分解したりする活動 を行ってきた。その中で色板の枚数 に着目させることで、85%の児童 が面の素地につながる見方ができる ようになってきている。しかし、図 形を構成する要素(辺の数や直角等) を意識している児童は少ない。 表現に関する意識調査によると、 89%の児童が「自分の考えをノー トやワークシートに書くことができ る」と答え、「自分の考えを伝えたい」 と 考 え て い る 児 童 も 9 0 % み ら れ た。しかし、実際の交流場面になる と自信がもてないために、活発な交 流 活 動 を 行 う ま で に は 至 っ て い な い。 本単元では、図形に対する興味関心を高め、意欲的に学習に取り組み、構成要素に着目して三 角形と四角形の概念を理解させるために、切ったり、折ったり、敷き詰めたりする活動を多く取 り入れるようにする。 まず「つかむ」段階では、三角形や四角形は直線で囲まれている形であることを理解できるよ うに、点と点をできるだけ少ない直線で結び、動物を囲むという活動を仕組む。 次に「つくる」段階では、児童に興味をもたせ楽しみながら三角形と四角形の概念について理 解が深まるように、手探りで形の特徴を捉えられるような活動を設定する。また点と点を直線で つないで三角形や四角形をつくる点構成・線構成だけでなく、紙を切って三角形や四角形をつく る活動を通して面構成も行うようにする。そして、友だちと交流をしながら、自らの疑問を解決 させるとともに、図形の仲間分けの根拠を明らかにさせる。 最後に「まとめる・いかす」段階では、図形の概念の理解をより深めさせるよう、身の回りの 物から三角形や四角形の形をした物を見つけたり、色板を並べて貼ったりするなどの様々な具体 的な活動を設定するようにする。

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3.目標 ○ 図形の美しさに関心を持ち、身の回りから長方形、正方形、直角三角形などをみつけようとする。 (関心・意欲・態度) ○ 辺の数や長さ、かどに着目して三角形や四角形の意味や性質を考えることができる。 (数学的な考え方) ○ 長方形、正方形、直角三角形などをつくったり、かいたりすることができる。 (表現・処理) ○ 長方形、正方形、直角三角形の意味を理解し、これらを弁別することができる。 (知識・理解) 4.指導計画 時 主な学習活動 支援・留意点 主な評価規準 段階 1 ○ 「三角形」と「四角形」 ○ 動物を直線で囲んだ形を仲 ○ 三角形、四角形について つ という用語とその定義(約 間分けする活動を設定する。 さらに調べてみようと関心 か 束)を知る。 をもつ。 む ○ 「三角形と四角形につい (関心・意欲・態度) て調べる」という単元の課 題をつかむ (本時1組)。 1 ○ 形をさわって、三角形と ○ ブラックボックスから形を ○ 約束に基づいて、三角形 四角形を見つける。 取り出して、説明する活動を設 や四角形を見つけ、判断し (本時4組) 定する。 た根拠を説明できる。 (数学的な考え方) 1 ○ 点と直線をつないで三角 ○ 既習を整理した表を提示す ○ 三角形や四角形を作るこ 形や四角形をつくる。 る。 とができる。 ○ ドットを使って作図させる。 (表現・処理) つ 1 ○ 三角形や四角形の紙を二 ○ 考えの共通点を整理して板 ○ 図形の構成要素である辺 つに切って、三角形や四角 書する。 や頂点を理解することがで 形をつくる (本時2組)。 きる。 (知識・理解) 1 ○ 不定形の紙を折って直角 ○ 紙で折った直角を活用させ ○ 身の回りから直角のある をつくり、身の回りから直 る。 形を見つけることができる。 角のある形を見つける。 (関心・意欲・態度) く 1 ○ 三角形の仲間分けをする。 ○ 直角があるなしで分類した ○ 三角形の仲間分けを根拠 (本時5組) ヒントカードを活用させる。 をもって考えることができ る。 (数学的な考え方) 1 ○ 四角形の仲間分けをする。 ○ 直角の数で分類したヒント ○ 四角形の仲間分けを根拠 る (本時3組) カードを活用させる。 をもって考えることができ る。 (数学的な考え方) 1 ○ 長方形の辺の長さを調べ ○ 辺を色分けした長方形や正 ○ 長方形の紙を切って、正 て、仲間分けをする。 方形のカードを活用させる。 方形をつくることができる。 (表現・処理) 1 ○ 方眼紙を使って、長方形、 ○ 既習を整理した表を提示す ○ 長方形、正方形、直角三 正方形、直角三角形を作図 る。 角形をかくことができる。 する。 ○ 方眼紙を使って作図させる。 (表現・処理) 1 ○ 直角三角形、長方形、正 ○ はじめの一部分を点線で示 ○ 長方形や正方形などをす 方形などを敷き詰めて、色 した台紙を活用させる。 きまなく敷き詰めることが 々な模様をつくる。 できる。 (表現・処理) 1 ○ 身の回りの三角形、四角 ○ 単元の学習の流れを掲示し ○ 身のまわりから三角形や ま 形を探す。 活用させる。 四角形を進んで見つけよう と ○ 名前カードを活用させる。 とする。 め (関心・意欲・態度) る 1 ○ 練習問題を解くことによ ○ 単元の学習の流れを掲示し ○ 学習内容の自己評価をす ・ り、習熟を図る。 活用させる。 ることができる。 い (知識・理解) か す

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指導者 2年5組 5.本時の学習 「三角形と四角形」 (総時数12時間中6時目) (1)主 眼 ○ かどの形 直角 に着目し いろいろな三角形を分類する活動を通して 直角三角形の用語を( ) 、 、 知り、三角形についての見方を深める。 (2)着 眼 【着眼1-②】 「自分なりの考えをつくるための手だて」 前時の学習内容を振り返らせたり 直角を意識して仲間分けができるようなヒントカードを活、 用させたりする。 【着眼2-①】 「交流の視点を明らかにした少人数交流」 三角形を仲間分けした理由が相手に分かるように ワークシートを見せながら説明するペア交、 流をさせる。 【着眼2-②】 「個の考えをつなぎ、数理へと導くキーワード」 直角のある三角形 直角のない三角形 直角調べ 誰が分けても同じように分けられる (3)準 備 既習の掲示、児童用三角形、ヒントカード、 直角くん(前時作成した直角を測定する自作の教具 、掲示用三角形) (4)展 開 学習活動 支援・留意点 評価 過程 1.本時の問題を知り、話し合って本時 のめあてをつかむ。 ○ 前時学習を振り返り、身の回りの直 問題 6つの三角形をなかまにわけ 角探しをしたことを想起させ 本時学、 ましょう。 習につなげる。 つ か あ か ○ 児童が既習で作った三角形を○~○ の順に6つ提示し、本時のめあてを確 む 認する。 めあて 三角形をかどの形がにているなかまでわけよう。 「 」「 」 、 つ 2.見通しについて話し合う。 ○ 大きさ 高さ などの観点では 、 。 、 ・かどのとがりかたが にているもの 分け方があいまいになることを示し ・かどのひらきかたが にているもの、 。 分け方の観点を整理しておく。 ・直角が、あるかないか。 ○ 分け方の観点が角に着目できるよう く に、三角形の角を確認する。 3.自分の考えをつくる。 ○ 重ねたり、回転させたりする操作を ○ とがり方(とじ方)ア 通して、似ている三角形の仲間に分け させる。 る ① あ い う え お か

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○ 支援の必要な児童には、ヒントカー ○ ひらき方イ ドを渡したり 直角くんで調べさせた、 りすることで 仲間分けできるよう個、 】 別に支援する。 【着眼1-② ○ 仲間分けしたものをワークシートに ○ 直角ウ 貼らせ、分けた理由を簡単に書かせる。 ○ ワークシートをもとに、仲間分けし 4.ペアで交流し合う。 た三角形のどこが似ているかを指し つ 。 示しながらお互いに説明し合わせる 【着眼2-①】 5.全体で話し合う。 く る ② ○ 分け方の似ているところや違うとこ 直角でわけたら、誰が分けても ろを見つけることから交流を進めさ 同じようにわけられるな。 せる そして 誰が分けても間違いな 三角形の仲間分。 、 く同じように分けられる分け方は ど けを根拠をもっ、 んな分け方か考えさせることにより、 て考えることが 直角に着目して分けるとよいことに できる (ワーク。 気づかせる。 【着眼2-②】シート) ○ 練り合う中で 直角に疑問をもっ、 たときは 直角くんを用いて直角調べ、 をさせる。 ま 6.本時をまとめる。 と め る 7.チャレンジ問題をする。 ○ 直角くんで三角調べをすることで、 直角三角形の約束の理解を深める。 ○ 学習内容や自分の学びを振り返らせ る。 まとめ 三角形は、直角のある三角形と直角のない三角形に分けられる。 あ い う え あ い う え か あ い う え お か あ い う え あ い う え か ○ 1 つ の か ど が と が っ ている三角形 ○ 2 つ の か ど が と が っ ている三角形 ○1つのかどがひらい ている三角形 ○2つのかどがひらい ている三角形 ○3つのかどが同じ三角形 ○ 直 角 の あ る 三 角 形 と 直角のない三角形 1つの角が直角になっている三角形を直角三角形という。

参照

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