Title
移民に関する新聞記事−明治四十二年
Author(s)
田港, 朝和
Citation
史料編集室紀要(20): 30-135
Issue Date
1995-03-31
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12001/7433
Rights
沖縄県立図書館史料編集室
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凡 例 ○ 明 治 四 十 二 年 の 新 聞 は 、 ﹃琉 球 新 報 ﹄ の 他 に ﹃沖 縄 毎 日 新 聞 ﹄ が あ る が 、 本 号 で は 頁 数 の 都 合 に よ -﹃琉 球 新 報 ﹄ だ け を 掲 載 し 、 ﹃沖 縄 毎 日 新 聞 ﹄ の 記 事 に つ い て は 次 号 に 収 録 す る こ と に し た 。 ○ 沖 縄 県 内 の 移 民 事 情 だ け で な -、 日 本 全 国 そ し て 移 民 先 回 に 関 す る 移 民 事 情 を も 伝 え る 記 事 全 て を 収 録 す る こ と に 努 め た が 見 落 と し た 記 事 も あ り 、 原 稿 作 成 後 に 気 付 い た 記 事 の 見 出 し を 次 に 掲 げ て お -。 ① 加 州 排 日 案 内 客 ︹ 一 月 二 三 日 ︺ ② 排 日 案 報 告 書 ︹三 月 一 七 日 ︺○
収 録 に あ た っ て は 、 旧 漢 字 を 新 漢 字 に あ ら た め た ほ か は そ の ま ま と し 、 必 要 に 応 じ (注 ) を 付 し て お い た 。 削 南 米 通 信 相 二 月 七 日 ︺ 泉 照 太 郎 底 航 海 生 活 我 輩 は 九 月 甘 六 日 仏 船 カ ラ べ ラ ス 号 へ 搭 じ た -午 後 三 時 と も 思 ふ 比 汽 笛 は 頻 -に ビ ュ ー -と ど な -出 す 姻 筒 は 黒 個 を 散 し て 愈 々 富 士 の 山 を 後 に 見 て 横 浜 港 を 出 発 し た の で あ る 斯 -て 翌 未 明 起 床 し 甲 板 に 上 っ て移民 に関す る新聞記事一 明治四十二年 (田港) 四 方 を 眺 め ば 早 や 船 は 遥 々 た る 大 海 に 進 み 旭 は ま は だ ゆ -照 -出 し 大 和 の 島 根 は 更 に 何 等 の 影 さ へ 見 へ ん 様 に な っ た 然 し て 二 日 三 日 と 漸 々 進 行 す る に 陥 っ て 波 は 甲 板 を 乗 -越 し 船 は し け 出 す こ と に な っ た そ う て 六 日 目 と な る や 天 候 最 も 悪 -波 涛 轟 々 と し て 劇 烈 を 極 め 恰 も 山 の 崩 る ゝ が 如 -今 や 太 平 洋 の 波 涛 か と 思 ぼ し き 比 端 艇 は 一 隻 飛 び 失 せ 飯 菜 の 煮 立 て は 出 来 ざ る 勢 ひ と な -各 自 の 荷 物 は グ ワ ラ ン -ガ ラ -ガ ラ ー と す る 響 き は 何 と も 壁 H ( ん 叉 身 体 は ブ ラ ン コ に 釣 ら れ た 様 の 塩 梅 で あ っ た 。 さ あ 夫 よ -騒 ぎ 出 す の も 居 -又 女 に は 眼 を 濡 は す の も 憤 か に 見 受 け た 一 同 は 幾 日 何 時 静 ま る や と 胸 を 冷 し て 天 地 に 祈 ら ん ば か -に 待 ち 居 た る に 幸 な る か な 夕 方 よ -は 漸 々 穏 か に 趣 き 食 事 は 夕 飯 の み 給 へ ら れ た る も 一 同 の 喜 悦 は 讐 ふ る に 物 な く 先 づ 安 心 し た が 之 か 尤 も 航 海 中 の 劇 浪 で あ っ た 。 然 る に 其 分 は ど う か と 云 ふ に 至 て 予 想 外 の 穏 か に て 海 面 は 貌 を 臥 せ た る 如 -尚 は 月 夜 の と き は 恰 も 銀 世 界 と は 斯 ん な 者 か と 思 ふ 程 夜 景 が 宜 し い の で あ る 。 然 し 南 米 へ 達 す る ま で に 三 四 回 は あ -た る も 之 れ は 差 ま で の 事 で は 無 か っ た 。亦 各 自 の 下 船 に は ラ フ リ ヤ 、 ジ ャ ツ ゲ ッ ト と 云 ふ も の も あ -之 れ は 万 一 船 体 の 覚 束 な い と 云 ふ 時 に 首 と 腹 と に 結 び 付 け 海 中 へ 飛 び 込 め ば 四 五 日 間 は 大 丈 夫 泳 ぎ 浮 ぶ 事 が 出 来 る そ う だ 。 叉 ボ ー ト も 常 に 舟 具 一 切 の 外 に 蓄 水 器 及 ビ ス ケ ッ ト 包 蔵 箱 等 ざ っ と 云 ふ た ら ば つ と す る 程 に 非 常 準 備 が し て あ る 。 尚 は 此 端 艇 は 水 一 杯 引 負 ぶ る も 決 し て 沈 没 は せ な い 様 に 造 し ら へ て あ る そ う だ 。 後 と て 船 員 の 話 し に 依 る と 今 回 の 劇 浪 は 至 っ て 稀 な る も 其 位 は 航 海 毎 に 常 な る 旨 を 語 っ て 居 た 。 斯 -す る 内 に 丁 度 十 四 日 目 で 東 洋 と 西 洋 と の 百 八 十 度 の 海 境 を 踏 ん だ 愛 を 踏 む 日 は 二 重 に 勘 定 す る の で 仮 へ は 九 日 に 通 過 す る と 又 翌 日 も 九 日 と 数 ふ る の だ そ う ナ 。 扱 て 一 同 は 随 分 船 馴 れ を し て 元 気 快 復 し た 。 そ こ で 、 我 輩 は 幾 拾 日 の 光 陰 を 徒 費 す る こ と を 利 用 し 茶 話 会 を 開 催 し 各 県 共 智 識 の 交 換 を 為 す と 仝 時 に 一 方 に は 疲 労 を 慰 さ め ん が 為 め に 各 県 の 演 芸 会 を 初 め 一 週 間 に 二 、 三 回 つ ゝ 催 し 居 た が 頗 る 愉 快 で あ っ た 。 別 に 河 村 里 摩 -殖 民 会 社 支 店 長 の 北 米 と 南 米 と の 比 較 其 他 実 験 談 並 に 船 院 の ド ク ト ル よ -は 航 海 中 に 於 け る 衛 生 上 の 注 意 を 時 々 耳 に し て 大 に 有 益 と 感 し た 亦 ド ク ト ル よ -妻 帯 者 の 外 は 長 航 海 で も あ れ ば 尤 も 手 -
31-淫 と 云 ふ 事 に は 留 意 す べ き こ と ゝ 話 し た る を 以 て 我 輩 は 然 -と 思 ふ て コ ソ -1 口 を 覆 ふ た の だ 。 底 船 中 の 大 楽 み 船 中 で 最 も 楽 み は 三 度 の 食 で あ る 。 朝 に 夕 に 其 事 の み 思 ふ て 居 る 殊 に 日 曜 日 は 指 を 折 -返 し -待 ち 兼 ぬ 三 食 の 外 に 必 ず 何 か 食 は す か ら (蕎 麦 ウ ド ン 汁 粉 煎 豆 の 如 き も の ) 亦 船 員 よ -販 売 す る 物 あ る が 其 値 段 実 に 高 値 で 中 々 手 が 出 さ れ ん の で あ る 。 支 那 酒 四 合 一 本 二 円 内 外 (横 浜 に て 四 五 十 銭 の も の ) ミ ル ク 一 本 1 円 (二 十 五 銭 の も の ) 牛 肉 缶 詰 一 個 五 十 銭 、 福 神 漬 一 個 三 十 五 銭 、 小 ス ル メ 四 枚 五 十 四 銭 ( 一 枚 四 厘 ) 、 菓 子 七 枚 で 十 銭 、 焼 芋 五 本 十 銭 (沖 縄 に て 五 厘 位 ) 、 サ イ ダ ー シ ャ ン ベ ー ン 一 本 二 十 銭 、 刻 煙 草 一 包 二 十 銭 (八 九 銭 の も の ) 、 一 附 木 一 色 二 十 銭 以 上 の 外 何 品 に 限 ら ず 数 倍 の 高 価 な る も 買 手 人 も 叉 繁 昌 で あ る 。 我 輩 は 乗 船 前 購 ふ て 来 れ ば 宜 か っ た の に と 思 ふ た 。 亦 た 船 中 で は 衣 類 を 要 す る か 単 衣 二 、 三 枚 あ れ ば 着 換 え に 差 支 へ な い の だ 。 底 天 長 節 当 日 は 早 朝 よ り 我 が 旭 の 国 旗 及 同 盟 国 の 国 旗 マ スト を 両 棲 に 疏 へ し 七 百 有 余 名 の 同 胞 は 各 自 正 装 を 整 ふ て 甲 板 上 に 正 列 す 斯 -て 午 前 九 時 の 号 鐘 鳴 る や 河 村 支 店 長 恭 し -祝 詞 を 奉 読 す 後 ち 楽 隊 と 共 に 一 同 は 君 が 代 を 三 唱 す 。 続 い て 各 県 よ -祝 詞 を 奉 読 し て 万 歳 を 三 唱 す 。 之 れ に て 式 を 終 り 、 後 ち 余 興 に 移 る 。 午 前 は 種 々 の 運 動 競 技 、 午 後 は 相 撲 が あ っ た が 、 亦 た 酒 と 御 馳 走 も 各 自 に あ っ た 。 相 撲 に は 僕 も 或 一 部 分 に 混 し て 掴 合 ひ を し た が 、 僕 を 称 し て 太 平 洋 の 波 の 音 と 呼 び 、 其 対 手 を 指 し て 畠 中 の 嵐 と 名 乗 た か ホ ン ト に 盛 会 を 極 め た の で あ っ た 。 賞 与 と し て は 運 動 の 部 一 等 五 十 銭 、 二 等 三 十 銭 、 相 撲 の 部 一 等 五 人 切 抜 き 五 円 等 三 人 切 抜 き 四 円 対 手 勝 五 十 銭 で あ っ た 。 斯 -て 散 会 し た る は 午 後 三 時 で あ る 。
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南米 通 信用 二 月 八 日 ︺ 泉 照 太 郎 底 赤 道 祭 翌 四 日 は 丁 度 四 十 日 目 で 比 赤 道 線 を 踏 ん だ が 当 日 は 外 国 船 は 赤 道 祭 と 云 ふ て 種 々 の 面 白 ひ 祝 儀 の あ る が 概 略 こ う で あ る 。 先 づ 初 め に 男 女 の 水 神 が 出 来 る 此 水 神 に は 使 者 が 附 添 ふ て 居 る 。 比 使 者 に 又 三 人 の 赤 鬼 あ -而 し て 初 め て 赤 道 を 通 過 す る も の は 鬼 供 に 摘 ま れ て 水 神移民 に関す る新 聞記事一 明治 四十 二年 (田港) の 前 に 引 っ 張 -出 し て 種 々 の 訊 問 を 為 し 、 或 は 色 々 の 戯 談 を な す (赤 黒 の 墨 を 顔 に 塗 -着 け た -叉 は 水 を 頭 よ -ズ ッ ク リ ト 引 負 ぶ せ る が 如 -) 。 後 ち 額 も 剃 ら ね ば 不 可 な い と 云 ふ 。 其 時 一 方 の 者 よ -神 殿 に 参 -嘆 願 を な す 。 (此 者 は 幼 少 の 時 よ -私 と 竹 馬 の 朋 友 で あ る 。 此 嶺 と 云 っ た ら 幾 千 年 も 立 っ た 後 ち ケ 様 に 蓬 々 と し た る も の な れ ば 何 卒 々 々 剃 苅 は 御 免 下 さ れ ま せ 之 れ に 換 へ る に 我 手 下 の 者 に 種 々 雑 多 の 芸 能 及 色 々 の 踊 -を し て 御 目 に 懸 る か ら と 述 ぶ ) 如 斯 す る 者 三 四 名 あ -此 の 連 中 は 客 員 の 内 可 成 赤 道 を 通 過 し た も の よ -選 抜 す る の で あ る 。 因 て 情 願 の 趣 き 聞 き 許 さ る 之 れ に て 式 終 -後 ち 兼 て 各 県 の 催 し あ -た る 諸 踊 -や 仮 装 行 列 踊 -を 神 宮 の 前 に て 演 じ 午 前 の 十 一 時 よ -夜 間 の 十 一 時 ま で に 諸 踊 共 首 尾 よ -済 む こ と に な っ た が 、 不 自 由 な る 船 内 に て 能 く 好 -叉 能 く 演 じ 得 た る は 恰 も 陸 上 に 於 け る が 如 -盛 況 を 極 め た の で あ っ た 。 (其 由 来 は 赤 道 線 を 踏 む と 非 常 に 暑 さ を 感 ず る 敏 之 れ を 忘 れ ん が 為 め 独 乙 船 よ -初 め 後 ち 其 習 慣 に な -莱 た っ た そ う だ 。 然 る に 今 回 も 依 然 と し て 豪 も 暑 さ を 感 ぜ な か っ た ) 当 日 の 賞 与 を 受 け た る は 十 五 県 に て 巽 中 重 な る 県 は 下 の 通 -竜 等 四 円 桃 太 郎 二 輪 加 踊 -(山 梨 県 ) 、 二 等 三 円 開 墾 仮 装 行 列 踊 (新 潟 県 ) 、 三 等 二 円 盆 踊 仮 装 大 名 行 列 踊 (大 分 県 ) 、 四 等 一 円 五 十 銭 獅 子 神 楽 舞 角 力 甚 句 (三 重 と 福 島 県 ) 、 五 等 l 円 豊 作 踊 -(稲 ス リ -ノ 事 ) 、 七 福 神 (沖 縄 と 福 井 県 ) 、 此 外 撰 外 に 祝 儀 を 出 し た る も の 楽 隊 に 金 四 円 、 姻 火 に 二 円 、 二 見 ケ 浦 の 風 景 児 嶋 高 範 の 人 形 沖 縄 固 有 の 唐 手 に 各 一 円 宛 の 費 与 あ -た -。 斯 -す る 内 待 ち に 待 ち 兼 た る 長 航 海 も 丁 度 五 十 日 目 で (拾 一 月 十 四 日 ) 一 同 は 志 -南 米 カ リ ヤ ヲ に 安 着 す 午 前 八 時 頃 よ -検 病 医 船 に 来 -て 眼 病 及 皮 膚 の 検 査 と 仝 時 に 腫 痘 を 柏 へ 又 同 十 時 頃 よ -午 後 九 時 ま で 船 室 消 毒 を な す 。 其 間 一 同 は 甲 板 の 上 に 居 っ た が 実 に 窮 で し た 。 二 秘 露 人 は 日 本 人 と 其 容 貌 と 云 ひ 服 装 と 云 ひ 少 し も 違 っ た こ と は 無 い 。 丁 度 日 本 人 と 同 じ に 見 ゆ 二 今 春 の 節 だ と 云 ふ が 昼 丈 は 芭 蕉 衣 も 着 け ら る \ が 朝 夕 は 袷 も 着 け ら る (菊 萩 吾 蕨 等 満 開 で 売 っ て 行 る -) 二 束 実 類 は 芭 蕉 実 九 年 母 林 檎 西 瓜 沢 山 あ -其 他 色 々 あ り 33
-1 、 各 物 価 に 付 て は 日 本 と 格 別 違 ほ ん の で あ る 一 、 海 陸 共 に 其 繁 華 な る こ と は 実 に 予 想 外 で あ る 。 港 内 に は 一 万 噸 以 上 の 汽 船 や 帆 船 常 に 七 八 十 肢 以 上 碇 泊 し て あ る 。 亦 全 国 の 軍 艦 と し て は 七 捜 あ る 。 (大 小 共 ) 内 二 膿 は 三 千 五 百 噸 と 云 ふ 。 陸 に は 家 屋 の 建 造 其 他 何 処 と 云 ひ 一 目 見 て 繁 華 な る こ と に は 目 が 醒 め た の で あ る 。 汽 車 電 車 其 他 会 社 の 汽 笛 は 終 日 ピ イ ー -岬 て 居 る 。 里 摩 の み の 八 戸 約 十 五 万 と 云 ふ 二 電 報 料 日 本 ま で 五 円 二 銭 □ □ 料 一 過 十 二 銭 約 四 匁 は か き 四 銭 で あ る 。 余 は 後 便 よ -委 細 中 上 け ま す 制 墨 国 出 稼 移 民 の 篤 志 二 月 一
〇
日 ︺ (名 護 た よ -) 底 字 名 護 東 江 は 人 民 の 一 致 協 力 し て 我 か 処 の 発 展 を 計 ら ん と て 外 に は 五 十 有 余 の 移 民 を 出 し 送 金 も 割 合 多 -成 績 佳 良 に 候 又 当 字 に て は 学 事 奨 励 会 を 始 め と し 団 体 的 奨 励 会 あ -て 何 れ も 皆 活 動 致 し 居 候 今 回 先 さ に 豊 国 移 民 よ -左 の 書 状 と 金 額 と を 学 事 奨 励 会 に 宛 寄 せ ら れ た れ ば 字 民 も 大 に 感 促 し 今 後 益 々 字 民 は 一 致 協 力 し て 我 字 の 発 展 を 計 -其 篤 志 に 報 ひ ん と 決 心 仕 候 叢 に 原 文 の ま ゝ 掲 載 可 仕 候 底 拝 啓 永 々 御 別 れ 後 郷 里 の 見 上 様 皆 々 御 壮 健 に て 業 務 御 働 き 居 -候 哉 伺 ひ 上 候 次 に メ キ シ コ に 居 る 移 民 中 も 益 々 大 壮 健 に て 他 府 県 人 外 間 切 人 に 劣 ら ず 皆 勇 健 に て 業 務 働 き 居 -候 □ 左 様 御 安 心 被 成 度 候 盆 前 以 て 岸 本 忠 二 宛 に て 奨 励 会 寄 附 金 の 件 永 々 延 引 致 し 候 屋 部 重 蔵 安 吉 弐 人 に て 発 起 致 し 此 金 相 整 へ 候 間 利 子 を 以 て 比 嘉 様 屋 部 様 御 二 人 に て 宜 し -移 民 中 よ -願 ま す 外 国 行 の 帰 国 迄 御 二 人 村 の 事 は 御 シ ン ド -な が ら 万 事 宜 し -頼 二 人 よ -橋 吉 様 富 一 様 一 根 様 宜 し -安 否 を 乞 ふ メ キ シ コ バ ラ に 於 て 束 江 移 民 総 代 屋 部 重 蔵 大 兼 久 安 吾 比 嘉 栄 一 様 屋 部 文 郁 様 四 十 一 年 十 一 月 甘 三 日 金 参 円 五 十 銭 岸 本 忠 二 比 嘉 忠 二 比 嘉 幸 三 屋 部 重 蔵 大 兼 久 徳 三 比 嘉 栄 吉 金 弐 円 五 十 銭 輿 那 覇 永 昌 屋 部 嘉 異 比 嘉 儀 二 渡 具 知 武 忠 大 兼 久 安 吉 比 嘉 和 長 嘉 手 苅 東 太 郎 大 兼 久 徳 郎 比 嘉 禰 助 輿 那 覇 勝 二 比 嘉 和 睦 合 計 金 四 拾 五 円 也 内 送 費 引 き 去 り 送 金 高 四 拾 参 円 此 金 員 御 受 取 の 上 早 速 東 江 移 民 中 へ 御 返 事 下 さ れ 度移民 に関す る新 聞記事一 明治 四十二年 (田港) 願 上 侯 ㈲ 南 米 航 路 再 興 二 月 一 一 日 ︺ 政 府 は 議 会 の 協 賛 を 経 た る 上 乗 洋 汽 船 会 社 に 南 米 航 路 を 再 興 せ し む る 由 な る が 同 会 社 は 其 の 前 本 月 末 よ り 開 始 す る こ と に 決 定 し 定 期 船 は 桑 港 航 路 船 た -し 亜 米 利 加 丸 並 に 香 港 丸 の 二 隻 を 之 に 充 て 当 分 二 箇 月 一 回 の 定 期 航 海 と し て 第 一 着 に 月 末 に 亜 米 利 加 丸 を 初 航 せ し む る 筈 に て 既 に 夫 々 荷 主 へ 通 知 し た る が 右 初 航 の 際 明 治 植 民 会 社 の 募 集 に 係 る 居 留 民 約 一 千 人 搭 載 の 予 定 な -と ㈱ 中 頭 郡 移 民 数 二 月 二 一日 ︺ 昨 年 中 の 仝 郡 各 村 に 於 け る 海 外 移 民 数 は 九 百 六 十 二 人 に し て 其 の 内 訳 は 西 原 三 百 三 十 一 人 、 浦 添 七 十 人 、 中 城 百 一 人 、 宜 野 湾 二 十 四 人 、 北 谷 二 十 七 人 、 読 谷 山 七 十 人 、 越 来 十 六 人 、 美 里 百 八 十 七 人 、 具 志 川 五 十 人 、 勝 連 十 三 人 、 与 那 城 七 十 三 人 な -㈲ 米 国 の 新 移 民 法 二 月 一 三 日 ︺ 米 国 政 府 に て は 新 に 移 民 法 に 改 正 を 加 へ 外 国 移 民 を 禁 止 す る 意 向 あ る 由 伝 へ ら れ た る が 我 外 務 省 局 者 の 語 る 処 に 依 れ ば 米 国 政 府 は 果 し て 此 意 志 あ る や 否 や は 知 ら ざ れ ど も 米 国 今 日 の 状 態 よ -推 測 す れ ば 必 ず し も 斯 る 意 向 を 有 せ ず と も 限 ら れ ず 米 国 が 盛 に 外 国 移 民 を 歓 迎 せ し 時 代 に 於 て 同 国 の 産 業 は 未 だ 発 達 せ ず 従 て 各 種 の 労 働 者 を 要 す る 事 彩 し -殊 に 土 地 の 割 合 に 人 口 稀 薄 な -し 結 果 外 国 人 の 移 住 に 制 限 を 設 け ざ -L も 現 今 各 種 の 産 業 漸 -緒 に 就 き 人 口 も 増 加 し 従 っ て 移 民 の 必 要 漸 -減 ず る に 至 -殊 に 社 会 の 秩 序 保 持 上 無 制 限 に 移 民 を 歓 迎 す る 能 は ざ る に 至 -し も の な ら ん 去 れ ば 移 民 法 の 制 定 は 米 国 に 取 -て は 重 当 の 事 な ら ん 注 意 す べ き は 此 一 両 年 亜 細 亜 移 民 に 対 し て の み 或 る 制 限 を 付 せ し も の が 今 回 は 独 -亜 細 亜 人 の み に 限 ら ず 一 般 欧 洲 移 民 を も 制 限 せ ん と す る に あ 35 -S 布 畦 渡 航 者 の 注 意 ︹ 一 月 一 四 日 ︺
布 畦 其 の 他 外 国 へ 出 稼 の 為 め 渡 航 せ ん と す る 者 の 中 に は 従 来 夫 婦 又 は 夫 の 招 喚 に 依 -若 し -は 写 真 に て 結 婚 し 直 ち に 渡 航 す る も の 多 か -L が 今 後 は 入 籍 後 六 ケ 月 未 満 の 者 は 渡 航 を 許 可 せ さ る 旨 其 筋 よ -通 牒 あ -た る 由 ㈱ 海 外 渡 航 者 二 月 一 五 日 ︺ 旧 腹 中 の 海 外 渡 航 者 数 は 総 員 三 十 五 名 に し て 渡 航 地 は 布 畦 行 自 由 移 民 二 十 六 名 比 律 賓 行 九 名 な る か 猶 ほ 男 女 の 内 訳 は 男 十 九 名 女 十 六 名 な -㈱ 加 州 の 排 日 計 画 二 月 一 五 日 ︺ 加 州 の 労 働 党 議 員 が 同 州 議 会 に 於 て 種 々 排 日 の 計 画 あ る 趣 に 就 て 当 局 者 は 日 -接 受 し た る 報 告 に 依 れ ば 今 回 の 計 画 は 軽 視 す べ か ら ざ る 根 拠 あ る が 如 -其 如 何 な る 形 式 に 於 て 出 づ べ き か は 未 だ 明 了 な ら ざ る も 要 す る に 在 住 日 本 人 の 公 私 権 能 を □ ん と す る に あ -て 或 は 商 事 会 社 の 重 役 た る を 禁 ぜ ん と す る と 云 ひ 或 は 土 地 所 有 権 を 奪 ほ ん と す と の 説 も あ れ ど 是 以 上 未 だ 法 案 の 内 容 は 詳 か な ら ず 何 れ 之 が 参 考 の 為 な る べ き も 目 下 同 州 よ -日 本 に 於 け る 外 国 人 の 待 遇 に 就 て 問 合 せ 来 -居 る が 之 に 就 て は 当 局 者 は 有 体 に 答 ふ る 筈 な り 又 右 の 法 案 が 議 会 に 提 出 せ ら れ た -と の 説 は 事 実 に あ ら ざ る が 如 き も 何 時 提 出 せ ら る ゝ や 油 断 す べ か ら ず 而 し て 今 回 は 同 州 議 会 の 形 勢 も 頗 る 不 安 心 な る を 以 て 目 下 高 平 大 便 井 に 桑 港 領 事 等 は 右 緩 和 運 動 の 為 め 有 ゆ る 力 を 就 し っ , あ る が 裏 目 の 来 電 に 依 れ ば 幾 分 か 融 和 の 望 み あ -と の 事 な -し さ て 愈 右 の 計 画 が 遂 行 せ ら れ て 前 記 の 日 本 人 失 権 案 が 実 施 せ ら る ゝ 事 と も な ら ば 同 州 に 少 か ら ざ る 土 地 を 所 有 し 若 く は 所 有 せ ん と す る 我 同 胞 に 取 て は 非 常 の 大 事 な る を 以 て 之 に 就 て 我 政 府 は 充 分 に 争 は ざ る べ か ら ざ る も 之 を 候 約 上 の 問 題 と し て は 例 の 第 二 修 但 書 の 解 釈 上 我 国 の 立 場 大 体 に 柳 か 困 難 を 感 ぜ ざ る に あ ら ざ る も 之 は 法 案 の 内 容 如 何 に 依 る 事 な れ ば 其 場 合 に 至 れ ば 充 分 研 究 の 上 適 当 の 手 段 を 取 る に 怠 ら ざ る べ き が 要 す る に 法 律 論 を 以 て 争 ふ よ -も 感 情 の 融 和 が 第 一 な れ ば 尚 当 局 者 は 今 後 も 其 方 の 運 動 に 努 力 す べ し 而 し て 客 秋 来 朝 し た る 西 部 の 実 業 家 等 は 何 れ も 我 国 に 同 情 を 寄
移民 に関す る新聞記事一 明治四十二年 (田港) せ 種 々 尽 力 し 呉 る 、 所 あ れ ば 此 方 は 頗 る 好 都 合 な -云 々 ㈹ 伯 国 移 民 の 窮 状 ︹ 一 月 一 八 日 ︺ 今 夏 笠 戸 丸 に て 南 米 伯 刺 西 爾 に 渡 航 し た る 六 百 七 十 余 名 の 我 が 日 本 移 民 は 六 ケ 月 間 の 契 約 に て 爾 来 執 れ も サ ン パ ウ ロ 州 各 地 に 於 け る 伽 排 国 に 就 業 せ る が 同 地 方 の 伽 排 は 多 -山 腹 高 地 或 は 波 状 地 等 に 培 養 せ ら れ 其 採 集 頗 る 困 難 に し て 多 -採 集 し 能 は ざ る よ -自 然 労 銀 に 影 響 を 及 ぼ し 現 今 一 日 僅 か に 一 円 二 三 十 銭 位 を 得 る に 過 ぎ ず 渡 航 前 に 予 期 し た る 程 の 労 銀 を 得 べ き 望 無 き に ぞ 元 祖 伝 来 の 土 地 家 屋 等 を 入 質 し て 渡 航 し た る 本 県 、 鹿 児 島 、 佐 賀 県 人 等 は 大 に 失 望 し 去 る 九 月 耕 主 に 対 し 労 銀 の 増 額 を 要 求 し 為 め に 大 紛 擾 を 起 し た る が 同 国 駐 在 官 憲 の 仲 裁 に て 一 先 鎮 静 し た る も 今 後 再 び 此 程 の 紛 争 を 醸 生 す る や も 計 り 難 き に 付 爾 来 大 に 注 意 中 な -と い ふ 我 が 外 務 省 は 右 の 報 告 に 接 す る や 直 ち に 関 係 知 事 に 対 し 多 額 の 労 銀 を 予 期 し 不 動 産 等 を 入 質 し て 渡 航 を 企 つ る 出 稼 者 の 取 締 に 注 意 し 同 時 に 同 国 行 移 民 は 当 分 渡 航 せ し め ざ る 方 針 な -と い ふ ㈹ 醇 年 中 の 移 民 ︹ 一 月 二 一 日 ︺ 昨 四 十 一 年 中 の 外 国 行 移 民 は 移 民 取 扱 人 の 取 扱 に 依 る も の ゝ 内 契 約 移 民 は 男 八 百 二 名 女 六 十 二 名 非 契 約 移 民 は 男 百 三 十 九 名 女 四 十 八 名 と 移 民 取 扱 人 に 依 ら ざ る も の 男 四 百 二 名 女 百 五 十 人 名 合 計 千 六 百 十 一 名 あ -之 を 渡 航 地 別 に す れ ば 左 の 如 し 大 洋 島 行 秘 露 行 ブ ラ ジ ル 行 仙 川 行 = H -1
比
律 貴 行 男 二 五 二 二 六 六 二 八 四 ■ 六 八 女 布 畦 行 四 七 二 二〇
六
㈹ 移 民 会 社 の 大 合 同 ︹ 一 月 二 三 日 ︺ 昨 年 来 政 府 の 移 民 政 策 は 北 米 の 排 日 熱 に 辞 易 し て 遂 に 此 の 方 面 に 対 す る 移 民 は 絶 対 に 拒 止 す る の 方 針 を 採 -僅 に 37-南 米 秘 露 、 巴 西 、 智 利 等 に 向 っ て 一 部 の 活 路 を 開 拓 せ ん と 努 め 漸 -に し て 三 千 余 名 の 移 民 を 森 岡 、 皇 国 、 明 治 に て 取 扱 ひ た る の み之 が 為 従 来 北 米 移 民 の 取 扱 ひ を 以 て 専 業 と な し 居 た る本 邦 移 民 会 社 は 俄 に収 口 の 途 を 矢 ひ 而 も 是 迄 多 年 移 民 の 膏 血 を 絞 -て 法 外 の 利 益 を 貧 -居 た る 旧 夢 今 に 醒 め ず 例 の 移 民 屋 一 流 の 運 動 は遺 憾 な -施 さ れ た る も 大 勢 は 遂 に 如 何 と も 為 す 能 は ず 業 務 仝 -休 止 の 姿 に て 日 に 月 に喰 込 を 重 ぬ る の み な -中 に は契 約 違 反 の 修 項 を 振 -舞 は し て 転 航 せ る移 民 を 相 手 取 -違 約 金 の 請 求 訴 訟 を さ へ 提 起 す る者 さ へ あ -彼 等 の 窮 状 如 此 な れ ば 遂 に 分 立 経 営 を 免 れ ん と し 昨 冬 以 来 大 合 同 計 画 せ ら れ 既 に 皇 国 殖 民 、 大 陸 殖 民 、 中 国 山 陽 、 明 治 移 民 の 五 会 社 と 小 見 商 会 と は 協 商 成 立 し 尚 長 防 晩 成 等 の 数 社 も 加 入 協 議 中 な -と 云 へ ば 近 々 事 実 と し て 新 会 社 成 立 を 発 表 せ ら る ゝ に 至 る べ -殊 □ 口 は外 務 当 局 者 多 年 の 唱 道 せ る 方 針 な れ ば 従 来 の 弊 害 を 1 掃 す ると 同 時 に 可 成 的 保 護 を 加 へ 地 方 庁 に て も 此 に 方 針 に従 ひ 免 状 下 付 を 取 扱 ふ べ L と 云 ふ ︹二 月 七 日 ︺ ○ 排 日 案 の 再 審 議 六 日発 加 州 議 会 に於 て 日本 学 童 排 斥 案 (別 案 ) は 多 数 に て 可 決 せ -大 統 領 は 中 央 政 府 の 憲 法 に 違 反 す と の 教 書 を 送 -再 審 議 に 附 せ し め た -㈹ 東 京 電 報 ㈹ 比 律 賓 通 信 ︹二月 七 日 ︺ 在 比 律 賓 ミ ンタ ノ ウ 島 十 二 月 甘 五 日 伊 宜 清 六 拙 者 等 は去 る 明 治 三 十 七 年 に 北 米 領 比 律 賓 群 嶋 「 ミ ン ダ ノ 島 」 ダ バ ヲ 耕 地 へ 渡 航 致 し 候 渡 航 以 来 明 治 三 十 九 年 ま で 風 土 病 の 為 め 金 も 儲 け 得 ず 其 日 々 と 暮 し 居 -候 処 明 治 三 十 九 年 給 月 よ -風 土 病 も 無 -な -て 拾 月 よ -は 麻 製 造 仕 事 に従 事 致 居 候 其 時 よ -は 移 民 一 八 一 日 に付 三 円 よ -五 円 の 仕 事 致 居 -候 其 時 よ -段 々 金 も た ま -て明 治 四 十 年 の 五 月 よ -は 拙 者 等 六 人 組 合 に て 麻 畑 け を 一 千 坪 買 受 候 一 人 に付 百 円 を 一 株 に て 子 株 、づ ゝ 相 持 居 -候 拙 者 等 組 合 の 名 を 農 事 資 本 合 名 会 社 と 名 付 居 り 候 而 し て 外 に合 同
移民 に関す る新 開記事一 明治 四十二年 (田港) 店 と 云 ふ 大 き な 店 を 開 き て 毎 日 店 よ -出 る 利 益 六 百 七 拾 円 づ \ 有 之 候 其 会 社 の 長 は 他 県 人 に し て 役 員 は 拙 者 等 な り 陸 産 物 は 目 に 兄 へ 居 候 が 海 産 物 も 亦 た 有 望 に 候 拙 者 等 六 人 組 合 の 内 三 人 は 那 覇 へ 来 て 商 店 を 開 -考 に 候 拙 者 等 の 使 役 す る 移 民 本 県 人 甘 人 他 県 人 拾 人 名 彼 等 の 月 給 五 十 円 也 土 地 三 十 九 名 彼 等 の 月 給 金 二 十 五 円 也 此 地 は 布 畦 よ -も ま さ -て 金 も 儲 け 安 き 処 な -今 般 よ -当 地 の 事 度 々 通 信 致 し 候 間 御 紙 御 割 愛 被 下 度 候 也 ㈹ 布 畦 繁 栄 策 ︹二 月 七 日 ︺ 在 ホ ノ ル ゝ 帝 国 総 領 事 館 発 其 筋 著 電 に よ れ ば 米 国 沿 岸 航 海 法 中 旅 舎 に 関 す る 候 項 を 布 畦 に 対 し 除 外 の 件 に 付 一 月 甘 二 日 同 地 商 業 団 体 を 初 め 市 民 一 般 の 大 会 を 開 き 知 事 其 他 有 力 者 は 熱 心 に 右 除 外 例 が 布 畦 の 前 途 に 於 け る 繁 栄 の 為 め 非 常 に 有 利 な る こ と を 弁 論 し 其 の 結 果 二 名 に 対 す る 百 六 十 八 名 の 大 多 数 に て 該 案 を 可 決 し 直 に 此 決 議 を 華 盛 頓 に 在 る 布 畦 代 表 員 其 他 に 電 報 し 以 て 之 を 法 律 案 と な す こ と の 運 動 方 を 依 頼 す る こ と ゝ 為 せ り と ㈹ 北 米 に 於 け る 日 本 人 ︹二 月 一 一 日 ︺ 底 晩 香 彼 此 市 は 随 分 排 日 熱 の 盛 な る 所 な り 然 れ ど 其 排 斥 は 膏 に 日 本 人 の み な ら ず 英 は 今 よ -十 年 程 前 既 に 「今 後 英 語 を 知 ら ざ る 国 民 は 一 切 入 国 を 許 さ ず 」 と 云 ふ 如 き 議 論 一 時 盛 な -L を 見 て も 知 ら る 然 る に 一 昨 年 夏 北 米 合 衆 国 に 人 ら ん と す る 日 本 労 働 者 多 人 数 一 時 に 此 処 に 上 陸 し た る こ と あ -仝 -此 地 の 風 俗 を 知 ら ぬ 者 の こ と と て 裸 体 に な る あ -土 間 に 寝 転 ぶ あ -婦 人 は 胸 を 開 き て 乳 児 に 乳 房 を 含 ま せ な が ら 大 道 を 歩 き 回 る な ど 随 分 如 何 は し き 所 作 あ -し よ -日 本 人 は 実 に 野 蛮 な -劣 等 人 種 な -と の 風 評 ば っ と 拡 ま -此 機 に 乗 じ て 同 地 排 日 団 体 長 ハ マ ー 氏 得 た -賢 こ し と 盛 に 煽 動 的 の 排 日 演 説 を 試 み た る 為 め 終 に 日 本 人 街 の 襲 撃 を 見 る に 至 -し な -又 此 地 に 於 て 客 易 に 排 日 の 声 の 衰 へ ざ る 他 の 一 大 理 由 あ -其 は 毎 年 選 挙 前 に な る と 議 員 等 は 彼 等 の 労 働 者 団 体 よ -多 数 の 投 票 を 得 ん 目 的 に て 態 と 声 を 大 に し て 排 日 演 説 を や る こ と な -是 等 は 自 己 の 地 位 を 安 固 に せ ん の 方 便 の み な れ ば 深 -憂 ふ る に は 足 ら ざ る な り - 3 9
-底 シ ャ ト ル 此 市 は 大 西 洋 沿 岸 地 方 よ -移 住 せ る 資 本 家 の 勢 力 非 常 に 強 -労 働 者 の 勢 口 は 極 め て 微 弱 な るを 以 て 従 っ て 排 日 の 声 も 極 め て 稀 な -又 此 市 に は 遠 か ら ず 博 覧 会 を 開 設 す る が 其 お 得 意 の 大 部 分 に は 日本 人 が 算 入 せ ら れ 居 れ -是 又 是 市 に排 日 の 声 の 盛 な らざ る大 原 因 を な せ るも の な り 底 ポ ー ト ラ ン ド 此 市 も シ ア ト ル と 同 様 な -此 処 に ロ ッ テ エ ラ ン ド と 呼 ぶ 至 っ て 日 本 品 酋 ハの 奇 老 人 あ -米 国 諸 市 に 排 日 の 声 盛 な る や 自 ら 各 新 聞 社 を 訪 問 し て 日 本 人 弁 護 の 論 文 を 起 草 し 若 し 之 を 掲 載 せ ざ る時 は自 ら 其 論 文 を 読 み歩 -べ L と 声 言 せ -と 最 も 昨 年 此 市 の 要 塞 を 日 本 の 軍 人 が 霧 に 探 偵 に 来 れ -と の 言 市 長 自 身 の 日よ -出 で た る こ と あ -然 れ ど も こ は 時 恰 も 市 長 の 改 選 期 に当 -L を 以 て 市 長 が 労 働 者 側 よ -投 票 を 得 ん た め 斯 る 根 も な き こ と を 云 ひ 振 ら し て人 気 を 集 む る 手 段 と せ L に過 ぎ ず 盈 桑 港 此 市 は 太 平 洋 沿 岸 の 米 国 諸 市 中 最 も 排 日熱 の 盛 な る処 な -殊 に 先 年 の 震 災 後 資 本 家 は 対 岸 の オ ー ク ラ ン ド に 移 住 し 労 働 者 ば か -後 に残 こと と な -し 故 此 声 の 一 層 盛 な -L も 尤 も の こ と な -然 し 今 の 新 市 長 は 熱 心 に排 日 団 体 の 鎮 圧 に 尽 力 し 叉 排 日派 の 棟 領 株 た -し ク ロ ニ ク ル 新 開 す ら 昨 年 二 月 十 三 日 の 社 説 に て 排 日 の 声 も 最 う 止 め て 善 か る べ L な ど の 説 を 述 ぶ る に 至 -し か ば 遠 か ら ず 此 熱 の 冷 め 行 -は 明 か な -底 ロ ー サ ンデ ロ ス 此 市 に は 一 万 九 千 余 の 日 本 人 あ り 皆 小 農 に従 事 し 果 物 を 栽 培 し 大 成 功 を 収 め 居 れ -此 市 が 要 求 す る 農 産 物 の 殆 ど 三 分 の 二 は皆 此 等 日本 人 の 手 に由 っ て 作 ら る ゝ な -と 排 日 の 声 な ど は薬 に し た -も 無 し 底 リ バ サ イ ド 住 民 の 多 数 は 英 人 に し て 何 れ も 日本 の 労 働 者 を 傭 ひ て 樟 実 を 栽 培 し 居 -中 に は 十 年 以 上 も 傭 は れ 居 る 日本 人 砂 か ら ず 斯 る 次 第 故 日本 人 排 斥 の 声 な ど は豪 も 聞 か ず 昔 て 桑 港 の 排 日 団 体 が 此 地 の 資 本 家 に も 微 を 飛 ば せ し 折 な ど は 何 れ も 声 を 揃 へ て 其 要 求 を 拒 み L と 云 ふ 塵 フ レ ス ノ 有 名 な る 葡 萄 の 産 地 に し て干 葡 萄 は 此 地 の 名 産 な -元 来 葡 萄 採 集 の 事 業 た る 前 後 両 雨 期 の 間 に 爽 ま れ た る極 め て 短 時 日 間 に成 し 終 らざ る べ か らざ るを 以 て 米 国 労 働 者 の 如 き 一 日 八 時 間 以 上 働 -能 は ざ る 者 に て は 到 底 間 に合 は ず 然 る に 日本 人 は 由 来 勤 勉 家 に し て 能 -一 日 十 二 、 三 時 間 以 上 の 労 働 に堪 へ 得 る 故 此 事 業 は 是 非 共
移民 に関す る新開記事- 明治四十二年 (田港) 日 本 の 労 働 者 に 侯 た ぎ る べ か ら ず 従 っ て 日 本 人 の 重 宝 が ら れ 屠 る こ と も 非 常 な -但 此 処 に 寒 心 す べ き こ と は 此 市 に 於 け る 日 本 労 働 者 の 死 亡 の 甚 だ 多 き こ と な -僅 十 二 年 前 に は 漸 -四 個 し か 無 か -し 日 本 人 の 墓 が 今 は 千 以 上 に 達 し 屠 れ -是 れ 此 地 の 暑 気 激 し き に 拘 ら ず 労 働 過 度 な る に 基 -も の な -恐 ら -戦 争 時 以 上 の 死 亡 率 な ら ん 然 ら ば 則 ち 我 同 胞 は 米 国 の 富 を 作 る が 為 に 戦 争 以 上 の 死 人 を 異 郷 に 出 し つ \ あ る な -排 日 な ど 云 へ た 義 理 に 非 ざ る な -盈 結 論 以 下 諸 市 に 就 い て 見 る が 如 -米 国 の 排 日 運 動 な る 者 は 只 一 時 の 流 行 に し て 探 -憂 ふ る に 足 ら ず 世 人 或 は 日 本 の 移 民 が 日 米 両 国 の 密 接 な る □ 情 を 害 す る こ と 砂 か ら ず と 云 ふ 者 あ れ ど 余 の 見 る 所 に て は 決 し て 然 ら ず 彼 等 米 人 が 一 度 英 本 国 の 富 の 大 部 分 が 日 本 労 働 者 に 由 て 増 進 せ ら れ つ \ あ る に 思 ひ 到 ら ば 排 斥 ど こ ろ か 却 て 将 来 日 本 人 を 歓 迎 す る こ と 必 要 な る べ L と 信 ず 之 を 過 去 に 見 る も 米 国 の 移 住 者 に 由 っ て 非 常 に 増 減 あ -暫 ら -急 が ず に 時 期 を 待 っ て が 肝 要 な -と 思 ふ 只 此 際 日 本 労 働 者 の 最 も 注 意 す べ き こ と は 不 仕 鱈 な る 所 作 を 慎 み て 米 人 の 感 情 を 害 せ ざ る に あ る べ し 云 々 ㈹ 秘 露 だ よ り ︹二 月 l 五 日 ︺ 第 一 信 儀 間 生 秘 露 国 の 気 候 は 朝 の 六 時 よ り 八 時 ま で は 少 し く 寒 -九 時 よ -午 後 二 時 ま で は 暑 -気 候 は 沖 縄 県 民 の 甚 だ 適 当 の 地 と 思 は れ 候 、 秘 露 の 昼 は 沖 縄 は 夜 に て 冬 は 叉 夏 に 有 之 候 、 秘 露 の 食 塩 は 沖 縄 で 製 造 す る 方 法 と 違 ひ 凡 て 山 よ -堀 -出 し 精 製 致 す べ -候 p 吾 々 の 給 料 は 一 日 一 円 二 十 銭 に て 半 年 を 経 た ば 三 十 銭 は 増 給 致 し 一 日 一 円 五 十 銭 と 相 成 り 申 す べ -候 、 尚 は 日 給 の 外 に 働 き 越 し 賃 と て 一 ケ 月 に 四 十 円 位 給 与 さ る ゝ 事 あ -而 し て 一 ケ 月 の 下 宿 料 は 凡 て 九 円 程 に て 足 -申 候 、 只 今 私 の 営 み 居 る 仕 事 は 牛 馬 を 取 扱 っ た -叉 砂 糖 蕪 を 採 伐 し た -或 は 汽 車 に 砂 糖 蕪 を 積 む 位 が 毎 日 の 仕 事 に 有 之 候 、 目 下 沖 縄 県 人 は 三 十 八 位 に て 其 の 内 妾 を 呼 寄 せ て あ る も の は 一 人 に 候 、 秘 露 国 の 通 貨 は 一 銭 よ -五 銭 十 銭 甘 銭 五 十 銭 一 円 二 円 迄 は 銀 貨 な れ ど も 五 円 よ -十 円 以 上 は 金 貨 に 有 之 候 第 二 倍 豊 里 生 私 は 毎 日 請 負 仕 事 を し て 居 ま す 終 日 働 い て 米 金 に て l 円 -
41-甘 銭 (日 本 の 二 円 四 十 銭 位 に 当 -ま す ) 位 取 -ま す 、 砂 糖 簾 を 入 れ る も の は 凡 て 金 で 作 て あ -ま す が 其 の 箱 に 一 一 パ イ 積 む と 千 八 百 斤 か ゝ -ま す と 一 円 で あ -ま す 、 一 日 に 四 円 位 の 仕 事 を す る 事 が あ る が 時 に は 一 文 も 働 か な い 日 が あ る の で 一 日 に 平 均 す れ ば 二 円 二 三 十 銭 位 の 儲 は あ -ま す 、 又 秘 露 国 に 於 て 二 番 と 称 す る 米 は 一 合 三 銭 五 厘 で 素 麺 が 一 束 五 銭 味 噌 一 斤 甘 銭 牛 肉 一 斤 五 十 銭 豚 肉 一 斤 四 十 五 銭 つ \ で あ る 、 石 油 は 一 合 で 十 二 銭 酒 一 升 六 十 銭 に て 吾 々 の 一 週 間 の 飯 代 は 二 円 ば か り で あ り ま す 、 秘 露 回 は 夏 の 暑 い -と 暮 す の は 三 ケ 月 ば か -で 二 月 か ら 十 月 末 ま で は 冬 で あ -ま す 、 そ し て 夏 も 冬 も 沖 縄 と 格 別 異 -は し ま せ ぬ る 日 本 人 の 立 場 は 先 づ 以 て 崩 壊 を 免 か れ た る が 如 -な れ ど も 排 日 派 の 連 中 は 之 れ に て 満 足 す る 筈 な け れ ば 更 に 捲 土 重 来 の 機 を 待 つ べ -遠 か ら す し て 再 び 亜 細 亜 人 排 斥 の 声 を 聞 か さ れ る 事 あ る べ き か 而 し て 今 回 の 如 き も 排 日 派 の 鼻 息 は 頗 る 荒 -寧 ろ 狂 暴 の 極 に 達 し 提 出 者 ジ ョ ン ソ ン の 如 き は 堂 々 と 排 日 の 理 由 を 主 張 し た る 揚 句 日 本 児 童 は 不 潔 不 道 徳 に し て 畜 生 に 等 し 我 等 の 子 弟 は 是 等 の 者 と 席 を 同 う し て 教 育 を 受 け し む べ か ら ず 禽 獣 を 同 一 な る 日 本 人 を 〓 疋 の 区 域 内 に 押 込 む る 為 に 予 は 懲 役 に 行 -も 苦 し か ら ず と 其 の 他 有 り 丈 け の 雑 言 悪 罵 を 浴 び せ 殆 ん ど 常 識 を 以 て 律 す べ か ら ざ る 罵 言 を 敢 て し た る 程 な れ ば 亦 以 て 排 日 派 の 心 事 を 付 度 す る に 難 か ら ず と 云 ふ べ し ㈹排 日 派 の 亡 状 ︹二 月 一 七 日 ︺ 米 国 加 州 議 会 に 於 け る 所 謂 排 日 案 は 最 初 の 程 は 形 勢 我 に 非 な る も の あ り L が 大 統 領 の 日 本 に □ す る 深 甚 の 好 意 と 議 会 に 対 す る □ 圧 の 為 め に 僅 か に 否 決 を 見 る を 得 た る 事 は 過 日 の 東 電 に も 見 へ た る 所 に し て 米 国 西 部 海 岸 に 於 け 佃 南 米 秘 露 事 情 ︹二 月 二 二 日 ︺ 昨 年 十 月 三 十 日 神 戸 港 よ -森 岡 商 会 及 明 治 移 民 会 社 に 募 集 の 係 る 南 米 移 民 九 百 七 十 六 名 を 搭 載 し て 南 米 秘 露 に 向 ひ し 汽 船 厳 鴨 丸 は 同 年 十 二 月 十 日 南 米 秘 露 カ リ ヤ ウ 港 に 安 着 後 引 続 き て 同 国 沿 岸 の サ ン タ リ ヲ -、 カ ー ぺ -其 他
移民 に関す る新聞記事一 明治四十二年 (田港) 六 港 に移 民 を 上 陸 せ し め 一 月 四 日 カ リ ヤ ウ 港 を 出 帆 し て 本 月 十 日 午 前 八時 無 事 横 浜 港 に帰 着 し た -、 今 同 船 乗 組 員 の 斎 せ る 秘 露 談 を 聞 -に 抑 も 秘 露 国 は東 に ア ンデ ス 山 脈 あ -南 東 の 風 吹 通 し て 水 蒸 気 を 掃 ひ 尽 す よ -国 内 絶 え て 雲 霧 を 起 さ ず 為 に 雨 量 極 め て 砂 少 に て 随 っ て 飲 料 水 其 他 に乏 し -辛 う じ て ア ンデ ス 山 上 の 積 雪 の 融 解 し て 小 川 と な -太 平 洋 に注 ぐ を 利 用 す る の み斯 る 訳 に し て 全 土 到 る 処 沃 野 千 里 の 観 あ れ ど も 水 量 砂 少 な る が 為 に 耕 作 を 防 ぐ る こと 甚 だ 大 、 青 葉 若 葉 の 人 目 を 娯 ま し む る も の な -青 物 の 如 き は 人 工 を 以 て 栽 培 し 居 れ -此 国 若 し 水 の 欠 乏 な か -せ ば 国 産 の 砂 糖 は 更 に著 し -其 産 額 を 増 加 し て 実 に世 界 無 し と な る べ し 底 同 国 に は交 通 機 関 と し て 鉄 道 の 布 設 あ れ ど も 水 上 の 交 通 機 関 た る船 舶 は 智 利 米 国 独 逸 等 の 船 籍 に 属 す る も の ゝ み に て秘 露 国 籍 の 船 舶 は 殆 ど 皆 無 の 姿 に て 軍 艦 な ら し き も の は 僅 か に 三隻 あ る の み 斯 -航 海 術 の 発 達 せ ざ る 国 柄 と て 今 猶 ほ 帆 船 時 代 にあ り 同 国 に は グ ア ム 島 と 称 す る 寄 島 あ り 其 鳥 糞 は 牧 場 の 肥 料 と な る よ -之 も 砂 糖 に次 ぐ の 国 産 と な -居 る が 同 国 は 猶 末 だ 開 化 の 状 態 に 至 らざ る こ と と て這 種 の 事 業 は 多 -外 国 人 の 手 に依 -て 経 営 せ ら る 日 本 な ど に て は労 働 者 と 云 へ ば 人 も 軽 蔑 し 本 人 も 亦 肩 身 を 狭 -し て居 れ ど も 同 国 は 政 府 の 労 働 者 を 保 護 す る こ と 過 重 な る 為 に 労 働 者 の 鼻 息 甚 だ 荒 -政 府 も 地 主 も 富 豪 も 労 働 者 の 歓 心 を 買 ふ に 汲 々 た -と 云 へ ば 社 会 主 義 万 歳 の お 国 柄 と や 云 は ん如 此 き 結 果 と し て 労 働 者 の 怠 惰 は 殆 ど 極 点 に 達 し朝 寝 坊 の 朝 食 抜 き か 然 ら す んば 少 量 の 麺 麹 と 茶 の み に て 午 前 は 九 時 よ -十 一 時 迄 二 時 間 午 後 は 二 時 よ -四時 迄 二 時 間 即 ち 一 日 の 労 働 時 間 総 計 僅 に 四 時 間 の み 我 国 労 働 者 の 朝 食 前 の 仕 事 を 一 日 懸 -て や る 訳 な -労 働 既 に然 -其 他 も 又 推 し て 知 べ し 山豆 驚 -べ き 怠 惰 国 な ら ず 辛 底 雨 な き 為 に 傘 や 外 套 の 必 要 な き は 勿 論 家 屋 に 迄 屋 根 な し 偶 々 あ る も 一 枚 の 薄 き 硝 子 張 -な る に 過 ぎ ず 斯 る 国 に も 天 の 配 剤 は妙 に て 耕 作 物 の 為 に 六 月 に 至 れ ば 連 日 濃 霧 立 ち 寵 め て 埋 尺 を 弁 ず る能 は ず 此 季 節 に は 国 民 一 般 に霧 除 け と 称 す る 外 套 を 着 用 す る 奇 習 あ -此 又 外 套 の 形 が 珍 無 類 な る も のに て 大 風 呂 敷 の 如 き 布 片 の 真 申 に 首 を 出 す 丈 け の 穴 を 作 -夫 よ -頭 を 出 し 肩 よ -下 に法 衣 の 如 -ダ 43
-ラ リ と 下 げ る 同 国 に は 公 娼 な き 結 果 売 春 婦 の 抜 屈 驚 嘆 す べ き も の あ -秘 露 に て 巾 を 利 か す 日 本 人 は 理 髪 業 者 之 の み に て 五 十 余 軒 あ -斯 -繁 昌 □ □ □ 日 本 人 の 常 と し て 潔 癖 な る が 為 な -と □ □ □ □ け る 日 本 労 働 者 は 銀 行 の 設 備 な き も 日 本 □ □ □ 一 人 も な き 為 に 売 春 及 び 賄 縛 に 惑 溺 し 破 落 漢 の 群 に 投 ず る も の 頻 々 た る よ り 今 や 同 国 に も 排 日 論 次 第 に 激 甚 と な -つ ゝ あ る は 遺 憾 千 万 と 云 ふ べ し 帥 布 瞳 の 邦 人 ︹二 月 二 二 日 ︺ (上 野 総 領 事 報 告 ) 盈 制 限 政 策 の 影 響 近 時 日 本 人 の 出 入 は 著 し -変 化 を 来 し 千 九 百 四 五 年 の 間 に 日 本 に 帰 国 し た る 者 は 其 来 着 者 の 数 に 倍 加 し た る 如 き こ と あ -た る も 是 は 日 露 戦 争 の 為 め 召 集 せ ら れ た る に 基 -も の に し て 之 を 例 外 と し 其 前 後 を 対 照 す る に 戦 争 前 に 在 -て は 発 着 数 大 差 な か -し も の 戟 争 後 に 於 て は 俄 然 其 来 着 数 を 増 加 し 尋 で 現 時 に 於 て は 更 に 帰 国 者 を 増 す の 傾 向 を 示 せ -蓋 し 現 今 来 着 数 を 減 少 せ し め た る は 日 本 政 府 に 依 -て 制 限 せ ら れ た る に 基 因 す る も の と す 底 永 住 的 態 度 前 述 の 如 -日 本 よ -来 る も の は 漸 次 減 少 し た -と 錐 も 之 と 共 に 布 畦 よ -太 平 洋 沿 岸 転 航 す る 者 も 制 限 せ ら れ た る を 以 て 比 較 的 布 畦 に 在 留 す る 者 を 増 加 す る の 結 果 と な り 従 ひ て 在 留 者 中 軽 率 妄 動 の 者 少 -妻 を 迎 へ 永 住 を 企 つ る 者 多 -叉 之 が 為 め 労 働 供 給 上 直 に 他 国 人 を 入 る ゝ に あ ら ざ れ ば 其 不 足 を 告 ぐ る が 如 き 急 迫 な る 時 機 に 達 せ し め ざ り き 底 渡 航 女 子 数 昨 年 涯 来 者 中 女 子 の 数 は 全 数 の 三 割 三 分 以 上 に 達 し 前 年 の 1 割 一 分 余 に 比 す れ ば 著 し き 増 加 な り 而 し て 結 婚 者 の 増 加 は 出 生 数 を 増 加 し 一 千 九 百 八 年 六 月 に 終 る 一 ケ 年 中 総 出 生 数 四 千 五 百 九 十 三 人 の 内 其 過 半 数 即 ち 二 千 四 百 四 十 五 人 は 日 本 人 に し て 六 百 七 十 四 人 は 布 畦 人 五 百 九 十 一 人 は 葡 国 人 □ 百 三 十 八 人 は 支 那 八 四 百 九 十 五 人 は 其 他 の 各 国 人 な り 底 邦 人 増 加 の 傾 向 更 に 又 日 本 人 学 童 を 見 る に 千 九 百 年 十 二 月 調 査 に 係 る 各 国 人 生 徒 は 一 万 五 千 五 百 肝 七 人 に し て 其 内 日 本 人 は 千 三 百 五 十 二 人 に 過 ぎ ざ -き 然 る に 千 九 百 八 年 調 査 に 依 る に 仝 生 徒 数 二 万 三 千 四 百 十 五 人 中 五 千
移民 に関す る新聞記事一 明治四十二年 (田港) 五 百 十 三 人 は 日 本 人 な -斯 -て 日 本 人 は 其 男 女 老 幼 を 間 は ず 漸 次 増 加 し て 今 や 尾 和 府 嶋 に 於 て 英 数 二 万 に 達 す べ L と 称 せ ら る 而 し て 比 内 一 方 乃 至 一 万 二 千 人 は 屈 強 な る 成 年 者 た る べ き は 概 算 な -と 錐 も 亦 大 差 な か る べ し ㈹ 南 米 移 民 の 前 途 ︹二 月 二 八 日 ︺ (鈴 木 船 長 の 談 ) 汽 船 厳 島 丸 は 昨 年 十 月 森 岡 商 会 取 扱 移 民 八 百 二 十 名 を 搭 載 し て 南 米 に 直 航 し 十 九 日 午 前 神 戸 港 に 帰 着 せ る が 昨 今 南 米 移 民 に 付 き て は 世 上 の 批 難 多 -政 府 も 多 少 反 省 す る 所 あ り と 見 え 南 米 移 民 奨 励 に 付 き 殊 に 府 県 に 令 達 を 発 し て 移 民 応 募 方 の 注 意 を 為 す 等 近 来 の 問 題 な る が 今 回 船 長 鈴 木 菊 治 氏 の 視 察 せ る 所 を 聞 -に 前 途 頗 る 好 望 な れ ど 場 所 に 依 り て は 或 は 世 難 の 如 き 批 評 を 受 -る こ と な し と せ ず と て 氏 の 搭 載 せ る 秘 露 移 民 に 付 き て 大 要 左 の 如 き 談 話 を 為 せ -底 秘 露 移 民 の 職 業 と 賃 金 秘 露 移 民 は 世 間 に 伝 ふ る 如 -今 日 ま で 失 敗 せ -と い ふ 原 因 を 認 め ず 其 取 扱 を 開 始 せ る は 三 十 二 年 以 後 に し て 昨 年 に て 第 四 回 目 の 移 民 を 積 出 せ る が 悉 -成 効 せ る 模 様 な -職 業 は 垂 に 砂 糖 の 耕 作 、 棉 花 、 機 械 職 工 、 葡 萄 園 等 種 々 あ れ ど 就 中 砂 糖 は 同 国 の 主 要 作 物 に し て 移 民 の 労 力 は 大 部 分 是 に 吸 収 せ ら る 凱 排 は 香 味 に 於 て は 世 界 第 一 と 称 せ ら る れ ど 産 額 極 め て 砂 -伯 刺 西 爾 の 英 と は 到 底 此 較 に な ら ず 砂 糖 は l 年 約 十 八 万 噸 を 欧 州 に 輸 出 し 而 も 同 品 は 悉 -予 約 品 な -と い ふ 棉 花 も 繊 維 良 好 に し て 米 綿 な ど の 比 に あ ら ず 産 物 は 概 し て 熱 帯 地 方 の 特 産 と し て 特 徴 を 有 せ -労 働 者 の 賃 金 は 平 均 一 日 一 円 二 十 銭 見 当 な -尤 も 這 は 午 前 九 時 よ -十 時 半 に 至 る 午 後 は 一 時 半 よ -二 時 半 に 至 る 普 通 に 此 時 間 を 一 タ ン ヤ と 称 し 労 働 時 間 を 制 限 せ -左 れ ば 労 力 の 優 等 な る 者 は 一 タ ン ヤ も 二 タ ン ヤ も 若 -は 三 四 タ ン ヤ も 働 -者 あ る よ -賃 金 は 健 康 者 に 依 -て 異 る こ と 言 ふ ま で も な し 然 れ ど 近 来 は 書 生 体 の 渡 航 者 多 -是 等 の 輩 は 日 本 に 於 て 平 素 文 筆 を 弄 し た る 者 な れ ば 普 通 の 労 働 を 厭 ひ 労 力 に 堪 へ 難 き も の な ど 続 々 入 国 す る 結 果 稽 日 本 移 民 の 声 価 を 失 墜 せ る 傾 向 あ れ ど 掌 に 癌 の あ る 如 き 真 の 労 働 者 に 至 り て は 彼 国 の 労 働 は 寧 ろ 苦 痛 を 感 ぜ ず と い ふ 随 ひ て 真 の 労 働 者 は 夫 々 成 功 45
-の 域 に 進 み 是 等 は 相 応 に 貯 金 を 有 し 年 々 増 加 し て 昨 年 を 一 昨 年 に 比 す れ ば 二 三 割 方 の 増 加 率 に 当 れ -労 働 者 は 総 て 契 約 移 民 に し て 六 ケ 月 を 一 期 と せ -尤 も 満 期 後 更 に 四 年 間 継 続 し て 勤 務 す る 者 に は 帰 国 の 際 耕 主 よ -旅 費 と し マ マ て 七 十 五 円 を 支 給 す る 規 定 あ -同 時 に 盛 岡 商 会 も 一 定 の 奨 励 補 助 金 を 給 し 以 て 永 久 的 に 労 働 に 従 事 す る こ と を 希 望 せ -底 単 独 移 民 も 歓 迎 す 伯 刺 西 爾 は 家 族 移 民 を 歓 迎 す る に 反 し 秘 露 は 独 身 者 に て も 採 用 す 然 れ ど も 家 族 移 民 の 成 績 良 好 な き よ -自 然 家 族 移 民 を 歓 迎 す る 傾 向 あ -底 土 地 の 所 有 権 伯 刺 西 爾 移 民 に 付 き て は 彼 是 れ 世 論 喧 し -伝 へ ら る れ ど 秘 露 は 差 し た る 面 倒 な -土 地 所 有 に 付 き て 〓 疋 の 請 願 さ へ 出 せ ば 勝 手 に 所 有 す る を 得 併 し な が ら 土 地 所 有 に 付 き て は 小 規 模 の も の は 兎 も 角 大 規 模 の 土 地 を 獲 得 せ ん に は 矢 張 -大 資 本 を 要 す 資 本 な け れ ば 畢 克 土 地 の み を 獲 得 す と も 有 名 無 実 に 終 る が 故 な -底 移 民 の 前 途 秘 露 移 民 は 条 件 寛 大 な る と 土 地 の 面 積 四 十 六 万 万 哩 に 人 口 僅 々 四 百 六 十 万 八 一 哩 平 均 十 人 の 割 合 に て 日 本 の 三 百 五 十 人 に 比 す れ ば 人 口 の 稀 薄 な る こ と 驚 -ば か -な -目 下 本 邦 人 の 同 国 に 在 も の 約 五 千 人 に 達 す れ ど 其 全 部 が 悉 -同 国 内 に 移 住 せ る に あ ら ず 隣 国 な る イ ク エ -ト ル 、 智 利 又 は ポ リ ビ ヤ 等 に 転 住 せ し 者 砂 か ら ず 就 中 ポ リ ビ ヤ は 護 講 の 産 地 と し て 有 名 な る だ け 労 力 を 要 す る こ と 比 較 的 多 大 な れ ば 随 ひ て 賃 金 の 多 き を 得 自 然 労 力 を 同 地 に 吸 収 せ ら る ゝ 傾 向 あ -と い ふ 帥 移 民 会 社 合 同 魂 膿 ︹三 月 三 日 ︺ 予 て 噂 さ あ -し 移 民 会 社 合 同 談 は 明 治 殖 民 を 中 心 と し 興 国 、 大 陸 、 小 見 、 明 治 移 民 、 防 長 、 山 陽 、 中 国 人 会 社 間 に 既 に 内 約 調 ひ 調 印 活 の 由 な る が 今 其 合 同 の 内 情 を 聞 -に 北 米 本 土 を 始 め 布 畦 、 加 奈 陀 等 は 移 民 制 限 の 結 集 前 途 維 持 の 見 込 な き を 以 て 此 際 解 散 の 上 廃 業 し た き も 従 来 取 扱 ひ し 移 民 に 対 し 廃 業 し て も 十 年 間 は 移 民 一 人 に 付 十 円 宛 の 保 証 金 の 押 へ ら れ し 保 証 金 額 下 附 せ ら れ ざ る を 以 て 其 責 任 を 免 る ゝ 一 手 段 と し て 合 同 の 上 一 会 社 に 其 責 任 を 負 わ し め ん と す る に あ り と の 説 あ り 而 し て 其 合 同 条 件 な る 者 は 大 要 左 の 如 し と 云 ふ
移民 に関す る新聞記事- 明治四十二年 (田港) 一 、 殖 民 会 社 は 解 散 せ ず し て 他 の 七 会 社 の み 全 部 解 散 し 清 算 を 終 -た る 後 明 治 を 中 心 と し 新 会 社 を 設 立 す る 事 二 、 新 会 社 は 帝 国 移 民 合 資 会 社 と 名 -る 事 三 、 資 本 金 は 五 十 万 円 と な す 事 四 、 旧 会 社 に 於 て 己 に 連 絡 を 有 せ る 契 約 移 民 地 の 利 益 に 対 し て は 新 会 社 設 立 後 も 五 年 間 利 益 の 三 分 の 一 を 旧 会 社 に 与 ふ る 事 五 、 旧 会 社 に 於 て 目 下 交 渉 中 な る 移 民 契 約 が 合 併 後 成 立 し た る と き は 契 約 年 間 中 利 益 の 半 額 を 旧 会 社 に 与 ふ る 事 尚 右 八 会 社 よ -三 名 宛 の 代 表 者 を 出 し 重 役 を 選 定 す る 方 針 な -と 聞 -晩 香 披 七 、 五 八 六 △ 浦 潮 斯 徳 三 、 九 六 七 △ 豪 州 タ ウ ン ウ ヰ -ル
三
、 二 四 四 △ 墨 西 寄 二 、〇
八 七 △ 秘 露二
、二
〇
〇
△ 葡 領 襖 門 一 、 八 九 二 △ 英 領 新 嘉 披一
、 七 三 六 而 し て 之 を 職 業 別 に 為 す と き は 一 千 人 以 上 の 従 業 者 左 の 如し
男 女 ㈹ 海 外 在 留 民 数 ︹三 月 一 一 日 ︺ 外 務 省 の 調 査 に 係 る 一 昨 四 十 年 十 二 月 末 日 の 海 外 在 留 民 (韓 国 を 除 き ) 総 計 二 十 二 万 六 千 八 百 八 十 二 人 に し て 内 男 十 七 万 九 千 五 百 十 一 人 女 四 万 七 千 三 百 七 十 一 人 戸 数 一 万 八 千 八 百 十 二 戸 に し て 一 千 人 以 上 の 居 留 者 あ る 地 方 は △ 北 米 合 衆 国 一 六 六 、 五 一 五 △ 清 国 三 四 、 九 八 八 △ 労 働 人 足 農 業 家 内 労 働 者 内 外 八 日 傭 人 雑 貨 商 料 理 店 及 飲 食 店 会 社 員 大 工 職 商 店 員 学 生 旅 下 宿 業 五 八 、〇
五 九 一 七 、 二 七 八 人 莱 四 一 、 八 五 六 九 、八
二
九 四 、 九 七 四 四 、 六 四 六 二 、 七 二 六 二 、 一 九 九二
、 一 五 七 三 、 一 一 一 一 、 八 二 四 一 、 四 四 四 一 、 六 八 六 三 、 四 五〇
一
、 一 六 四 一 、 二 三 九 一 、 八 六 四 二 、 三 二 七 九〇
六 六 五 二 一 七 六 三 □ 三 九 六 五 二 一 147-官 公 吏 木 挽 職 料 理 人 貸 席 及 倶 楽 部 理 髪 業 真 珠 採 取 業 雑 業 一 、 三 二
〇
一 、 八〇
二
一 、 一 七〇
三 二 四 一 、〇
九 一 一 、〇
三〇
八 、〇
六
七
五 七 七 一 五 三 一 九〇
二 一 五 五 四 五 一 二 二 四 、 八 八 七 三 、 多 数 の 移 民 入 国 す る 場 合 に 於 て は 政 府 は 特 に 之 れ が 為 め 便 宜 上 陸 港 を 設 -る 事 を 得 此 場 合 に 於 て は 汽 船 会 社 は 責 任 あ る 管 理 者 を し て 豊 国 政 府 の 移 民 監 督 官 と 立 合 は し む る も の と す 四 、 本 条 例 は 一 千 九 百〇
九 年 三 月 一 日 よ -実 施 す 尚 韓 国 在 留 者 は 四 十 年 末 に は 十 二 万 三 千 余 人 な り と 云 ふ ㈹ 豊 国 新 移 民 条 例 ︹三 月 一 二 日 ︺ 墨 西 寄 政 府 は 今 度 新 移 民 条 例 を 制 定 し た る 旨 客 月 二 十 八 日 英 筋 へ 報 告 あ -た る 由 に て 要 項 は 左 の 如 し 一 、 外 国 移 民 は 自 由 に 入 国 す る を 得 但 し 伝 染 病 者 不 具 者 、 痛 壕 白 痴 井 に 引 取 人 な -し て 独 立 自 活 す る を 得 ざ る 老 幼 者 は 入 国 す る を 得 ず二
、 一 回 十 人 以 上 の 移 民 入 国 す る 場 合 に 於 て は 該 移 民 を 搭 載 せ る 汽 船 は 特 に 之 れ が 為 め 医 師 料 理 人 其 他 必 要 な る 施 設 を 為 す を 要 す ㈹ 広 告 ︹三 月 一 七 日 ︺ 森 岡 商 会 ノ 取 扱 二 係 ル 秘 露 行 農 業 契 約 移 民 ハ 其 契 約 及 渡 航 地 共 二 正 確 ナ ル ヲ 以 テ 渡 航 中 止 ノ 悲 運 ヲ 見 ル ガ 如 キ 事 無 之 ニ ッ キ 希 望 者 諸 君 ハ 心 配 ナ ク 至 急 申 込 ア レ 那 覇 区 字 東 一 五 八 四 業 務 代 理 人 蓑 毛 定 太 郎 (注 ) ∼ 三〇
日 ま で 掲 載 。 ㈹ 比 律 賓 の 希 望 移 民 ︹三 月 二 四 日 ︺ 比 律 賓 政 庁 よ -我 外 務 省 に 対 し 同 鴨 に て 木 挽 及 米 田 耕 作 に 従 事 す 可 き 本 邦 自 由 移 民 百 名 の 大 嶋 を 希 望 し 来 れ る 由移民 に関す る新 聞記事一 明治 四十二年 (田港) な る が 其 木 挽 と し て の 従 業 地 は 一 般 に 悪 疫 流 行 せ ざ る 海 岸 地 に し て 生 活 費 は 一 ケ 月 約 十 円 以 内 に て 労 銀 は 一 日 平 均 三 円 七 十 五 銭 内 外 叉 米 田 耕 作 従 業 者 の 労 銀 は 一 日 二 円 内 至 三 円 な -と 尚 □ 政 庁 は 耕 地 の 賃 貸 口 を 為 す 可 L と ㈹ 布 瞳 移 民 動 乱 ︹三 月 二 六 日 ︺ 此 程 来 日 下 布 畦 八 島 三 万 の 労 働 者 は 各 甘 煮 耕 主 に 向 っ て 賃 金 の 増 給 を 迫 り つ \ あ る も 容 易 に 其 要 求 を 容 れ ら れ ざ る よ -各 移 民 間 に 動 乱 の 兆 あ -と の 事 に て 其 主 動 者 の l 人 た る ホ ノ ル ゝ の 日 布 時 事 社 長 相 賀 安 太 郎 氏 は 社 会 の 秩 序 を 素 乱 す る 不 穏 の 人 物 な る 罪 名 の 下 に 告 発 せ ら れ 取 調 中 な り 之 が 為 め 各 移 民 は 益 々 激 昂 し 今 は 各 島 に 渉 -て 容 易 な ら ざ る 騒 擾 を 来 た さ ん と す る 恐 れ あ る を 以 て 其 筋 を 始 め 各 耕 主 は 非 常 の 警 戒 を 為 し っ \ あ -と 云 ふ 移 民 の 請 求 は 日 本 労 働 者 の 賃 銭 は 他 の 白 人 比 し て 非 常 の 懸 隔 あ り 彼 等 の 一 ケ 月 廿 二 弗 五 十 仙 と 他 に 家 屋 を 与 へ 居 る に 対 し 我 等 は 単 に 月 十 八 弗 を 給 せ ら る \ に 過 ぎ ざ る も 共 働 き 坂 は 却 て 彼 等 は 勝 る を 以 て 白 人 同 様 に 増 給 す べ L と 云 ふ に 荏 -之 が 目 的 を 達 す る 為 め ホ ノ ル ゝ に は 増 給 期 成 会 な る も の を 起 し 一 方 耕 主 に 迫 る と 共 に 一 方 各 島 の 同 胞 に 赦 し 種 々 の 手 段 に 訴 へ 盛 に 運 動 を 為 し っ \ あ -冒 布 時 事 は 熱 誠 な る 鼓 吹 者 に し て 数 ヶ 月 に 渉 -其 主 張 を 努 め つ \ あ る に 反 し 他 の 邦 字 布 畦 新 報 が 之 に 附 随 せ ざ -し 為 め 端 な -両 社 の 論 戟 と 為 -互 に 非 常 の 攻 撃 を 始 め た る よ -益 増 給 事 件 に 花 を 咲 か せ 昨 今 期 成 会 の 外 更 に 各 所 の 十 五 連 隊 一 大 連 合 を 為 し 各 方 面 に 向 っ て 盛 に 活 動 を 始 め た る を 以 て 耕 主 に し て 其 要 求 を 拒 絶 せ ん か 各 島 地 は 更 に 擾 乱 に 向 ふ べ L と 云 ふ 事 な 49 -鋤 米 国 通 信 3 ︹三 月 二 七 日 ︺ (新 世 界 所 載 ) 仲 吉 坐 鬼 の 目 に 涙 無 し 盈 移 民 会 社 窮 余 の 苦 肉 策 野 庭 転 航 在 来 者 の 大 恐 慌 歎 腎 由 来 移 民 会 社 の 荻 狩 残 念 な る は 普 ね -世 の 知 る 所 な る が 今 や 彼 等 は 其 お 鳥 に す べ き 移 民 が 絶 対 禁 止 と な っ て 会 社
の 門 前 雀 羅 を 張 -重 役 の 鼻 の 下 早 魅 と な る べ き 悲 境 窮 境 に 陥 -何 ん と 詮 す べ -泣 -ば か -苦 し 紛 れ の 好 伝 邪 智 終 に 一 策 を 案 出 し 在 来 者 を 酷 め ん と し っ ゝ あ -策 と は 何 ぞ や 金 違 約 金 の 強 求 是 な -其 次 第 を 説 明 せ ん に 会 社 は 布 畦 移 民 の 転 航 に 際 し 移 民 が 米 国 へ 転 航 を 為 す 場 合 は 百 円 乃 至 二 百 円 の 違 約 金 を 提 供 す る の 契 約 を な さ し め 来 -し か ば 重 役 の 面 々 此 条 文 を 見 て 奇 貨 措 -べ L と な し 之 を 楯 と し 所 謂 契 約 に 違 反 し て 米 国 本 土 へ 転 航 せ る 者 に 迫 -規 定 の 如 -一 人 前 百 円 乃 至 二 百 円 を 絞 -取 ら ん と の 悪 疎 極 ま る 好 策 な -盛 大 を 放 て 転 航 者 を 尋 ぬ 読 者 驚 -勿 れ 鬼 畜 尚 ほ 且 つ 三 舎 を 避 -べ き 彼 れ 移 民 会 社 の 野 郎 共 は 前 記 の 如 き 悪 策 を 案 出 し た れ ば 借 て 愈 々 之 が 実 施 に は 困 難 な -な ん ば 移 民 て も 相 手 は 米 大 陸 自 由 の 天 地 に 初 期 し っ ゝ あ る の 身 如 何 で 一 片 半 句 の 通 知 状 位 に て 其 契 約 を 踏 む べ き 訳 な し と 悪 漢 原 に は そ れ だ け に 先 き く 迄 の 考 へ が あ -て 是 れ に も 何 が な 策 略 を 案 出 せ で は と 又 々 大 密 議 を 開 き し 結 果 は 実 に 下 の 如 し 即 ち 在 留 同 胞 中 或 る 者 を 会 社 の 犬 と な し 彼 等 に は 充 分 な る 餌 食 を 与 へ 落 ち も な -転 航 者 を 調 査 さ せ 進 ん で は 所 謂 違 約 金 を も 強 求 せ し む る 手 段 な -と ぞ 聞 -だ に 驚 き 入 る 悪 策 な ら ず や 金 見 せ 金 の 二 重 取 -更 に 叉 此 強 欲 手 段 を も 敢 て す る 彼 等 の 鉄 面 皮 に は 吾 輩 殆 ん ど 言 語 も 絶 え た -是 は 昔 て 移 民 が 目 的 地 へ 上 陸 の 際 に 要 す る 見 せ 金 代 用 と し て 会 社 は 小 切 手 (英 美 小 切 手 で も な し 目 的 地 の 銀 行 等 と 意 気 投 合 の 好 用 紙 ツ 切 れ ) を 移 民 に 与 へ 右 金 額 □ 借 用 詔 を 捲 き 上 げ 置 き 之 に て 上 陸 差 支 な し と て 質 朴 魯 鈍 な る 移 民 を 欺 き 斯 く て 其 後 の 事 は 万 事 会 社 に 於 て 手 続 を 了 す べ L な ど 大 法 螺 を 吹 き 忽 ち 有 耶 無 邪 の 間 に 該 小 切 手 を 取 -上 げ て 仕 舞 ひ な が ら 大 謄 に も 之 を 借 用 誼 の 謹 拠 と し て 其 返 済 を 迫 る な -此 手 段 は 既 に 昨 年 来 実 行 し っ \ あ -て 之 に 悩 ま さ れ た る 在 留 同 胞 少 か ら ざ る 由 な -底 保 護 人 を 人 質 と な す 前 に も 記 載 せ る 如 -会 社 は 飽 -迄 も 転 航 者 よ -其 所 謂 違 約 金 な る 者 を 強 奪 せ ん と し 直 接 本 人 に 通 信 し て 返 事 な -ば 犬 を し て 其 捜 索 を 突 止 め し め 更 に 進 む で は 保 誇 人 を 人 質 同 様 に 心 得 三 百 代 言 乃 至 は 無 類 の 壮 士 を 使 峡 し て 保 護 人 の 自 宅 へ 押 掛 し め 貴 殿 が 保 謹
移民 に関す る新 聞記事- 明治四十 二年 (田港) さ れ た る 誰 々 は 約 に 違 反 し て 布 畦 よ -米 国 へ 転 航 し た -今 若 し 会 社 よ -此 事 を 日 本 外 務 省 及 び 米 国 移 民 局 へ 告 発 せ ば 当 人 は 逮 捕 の 上 十 年 以 上 に 処 刑 さ る ゝ は 勿 論 保 諾 人 た る 貴 殿 も 亦 従 犯 者 た る を 免 か れ ず 罰 金 三 百 円 以 上 一 ケ 月 の 禁 鋼 に 処 せ ら る べ し 会 社 は 事 の 斯 -の 如 き に 至 る を 好 ま ず 偽 て 貴 殿 よ -違 約 金 を 支 払 は ゞ 何 事 も 穏 便 に 取 計 ふ べ L と 言 葉 巧 み に 嚇 し っ 説 付 け マ ン マ と 首 尾 能 -金 円 を 受 取 ら ば よ し 若 し 保 諾 人 に し て 其 場 に 於 て 私 ら は ざ る 時 は 一 転 忽 ち に 鬼 面 蛇 体 と も 見 ゆ べ し き 悪 相 を 現 し 強 盗 以 上 の 脅 迫 文 句 と 暴 行 を 加 へ ん と す る 権 幕 の 怖 ろ し さ に 田 舎 人 の 事 と て 泣 -も 百 金 二 百 金 を 支 払 ふ こ と と な る 此 実 例 は 吾 社 が 偵 査 せ し 分 の み に て も 既 に 三 十 余 人 あ れ ど 何 れ も 今 と な -て は 恥 の 上 塗 -な れ ば 原 籍 氏 名 は 記 載 さ れ ざ る 様 に 願 ひ た し と の 事 に て 叢 に は 記 さ ゝ れ ど 更 に 此 悪 手 段 に か , -て 泣 き 寝 入 -と な -た る 人 々 の 多 か る べ き は 信 し て 疑 は ざ る 所 な -底 如 何 な る 奴 か 犬 と な る 乎 転 航 在 米 者 を 追 ひ 廻 は す べ き 犬 と な る 人 物 は 此 在 同 胞 中 如 何 な る 奴 が な る 乎 常 識 を 以 て せ ば 吾 等 同 胞 中 に 斯 る 奴 輩 あ る べ L と は 考 も 及 ぼ ざ れ ど 実 際 に 於 て は 移 民 会 社 の 好 餌 に 魅 せ ら れ 獅 子 身 中 の 虫 と な っ て 転 航 同 胞 を 苛 め ん と す る 者 あ る ぞ 憂 た て き 此 輩 は 多 く 通 弁 上 -の 悪 漢 に て 公 然 通 弁 の 石 板 は 上 げ ら れ ず 其 癖 働 き が 大 嫌 ひ の 厄 介 物 な れ ば 寧 を 進 ん で 会 社 の 犬 と な -ク ン -ワ ン -吠 え た て ゝ 同 胞 界 を 騒 が さ ん と す る な -実 に 憎 む べ き 奴 輩 な ら ず や 転 航 諸 子 よ 注 意 せ よ 警 戒 せ よ 此 憎 む べ き 奴 輩 は 諸 君 の 前 後 に 迫 -つ , あ -檀 し 豪 も 驚 -に 足 ら ず 彼 等 は 邪 を 以 て 諸 君 の 正 に 当 ら ん と す る な -諸 君 万 一 彼 等 の 襲 ふ 所 と な ら ば 一 喝 し て 退 散 せ し め よ 苛 も 萎 縮 の 体 を 示 し て 彼 等 の 術 中 に 陥 ゐ る な か れ - 5 1 -師 米 国 通 信 用 ︹三 月 二 八 日 ︺ (新 世 界 所 載 ) 仲 吉 坐 鬼 の 眼 に 涙 無 し 底 移 民 会 社 窮 余 の 苦 肉 策 腎 虚 転 航 在 来 者 の 大 恐 慌 欺 腎 前 号 に 於 て 既 に 移 民 会 社 が 怪 殊 毒 悪 極 ま る 不 法 行 為 を 摘 発 し 置 き た る が 吾 徒 は 更 に 百 尺 竿 頭 一 歩 を 進 め て 彼 等 悪
漠 一 味 の 骨 身 に食 ひ 入 り 其 魂 謄 好 策 を 別 挟 し 仝 -彼 等 の 毒 牙 爪 を 捻 ぢ 折 -接 ぎ 取 ら ず んば 止 ま ざ る と 同 時 に 一 面 に は今 正 に 其 毒 牙 に雁 -て 噛 み殺 さ れ ん と す る 在 留 者 井 に 既 に其 校 爪 に 掴 ま れ て 身 動 き も な ら ぬ転 航 者 の 為 に 警 戒 と 注 意 と を 与 へ 且 つ 是 等 不 運 の 人 々 に 対 し 極 力 掩 護 の 地 位 に 立 た んと す 講 ふ 須 か ら -本 紙 が 報 じ 行 -記 事 に就 いて 意 を 強 ふ す る所 あ れ 且 つ 夫 れ 本 記 事 は 是 よ -愈 々 佳 境 に 入 るも のに し て 寄 珍 不 可 思 議 に し て 面 白 -も 亦 怖 ろ し き 報 道 は 序 を 逐 ふ て 諸 君 の 眼 界 に 人 ら んと す 正 に 是 れ に 人を し て 伏 魔 殿裸 を循 遺 せし む る の 感 あ ら んは 必 定 な -盈 外 務 省 の 訓 令 我 が 外 務 省 は 移 民 会 社 の 非 行 を 薄 々 聞 知 す る や 其 弊 害 の 尋 常 な ら ざ る を 憎 み 直 ち に 各 府 県 に 訓 令 を 発 し会 社 に対 し て 厳 重 な る 取 締 を な す 可 き 旨 通 達 し た -是 れ に て は 如 何 な 悪 漢 共 も 閉 口 頓 首 す べ L と 思 ひき や 又 々 好 策 を 廻 ら さ んと は 盈 訓 令 を 馬 鹿 に せ る 合 同 好 策 と は 即 ち 会 社 の 合 同 な -小 会 社 分 立 し て は 兎 角 に非 行 を 逐 ぐ る に 不 便 な る と 同 時 に 既 に 前 記 の 如 き 厳 令 一 下 せ る今 日 尚 は 旧 態 を 改 む る な -んば 其 筋 の 注 視 を 避 け 難 さ を 看 取 せ る 彼 等 は宴 に 合 同 て ふ美 名 を 被 む -て 巧 み に 其 筋 の 注 意 を 怠 ら し め 且 つ は 移 民 に対 し コ ケ喝 L を 利 か す べ き 武 器 と し て 合 同 を 利 用 し 初 め た -其 合 同 組 織 を 言 へ ば 大 陸 小 見 皇 国 中 国 山 陽 明 治 の 六 社 を 一 団 と し 日 本 晩 成 関 西 防 長 の 四 社 ま た 一 団 と な -東 洋 森 岡 東 京 の三 社 近 -合 併 せ ん と す 盈合 同 後 の 対 移 民 策 さ て 大 小 十 三 の 会 社 は前 記 の 如 -三 団 体 と な -是 よ -各 其 歩 武 を 一 転 し て 更 に 猛 悪 な る対 移 民 策 即 ち 転 航 者 困 ら せ 術 を 講 究 す る な -然 れ ど も 合 同 し た れ ば と て 従 前 に於 け る 各 社 の 利 害 関 係 は相 互 の 間 に 蛤 屈 し 居 -且 つ は 彼 等 我 利 々 々 亡 者 の 寄 集 ま -と て 銘 々 勝 手 の よ き 建 策 を の み 提 出 せ し も の か ら 一 時 は 合 同 難 き へ 唱 へ ら れ し 程 な る が 彼 等 も さ る も の 今 此 合 同 を 段 は す に於 て は 再 度 の 厳 令 あ ま 下 る は 必 然 如 か ず 互 に 内 端 の 悶 着 に 屈 し て外 転 航 者 を 苦 る し む る の 策 に 伸 び ん に は と 愈 々 鳩 首 之 が 凝 議 を な し た -底 新 悪 手 段 の 魂 腔 要 領 彼 等 合 同 案 出 し た る 悪 手 段 と い ふ は 予 て 移 民 渡 航 の 際 捲 き 上 げ 置 き た る 謹 書 を 法 律 上 如 何 に す る も 無 効 た ら し めざ る にあ -例 へ ば 違 約 金 云 々 の 件 は 単 に会 社 と 移 民 と の 契 約 に 留 ま -法 律 上 に 於 て は 転
移民 に関す る新聞記事一 明治四十二年 (口港) 航 す と も 其 違 約 金 を 支 払 ふ べ き 義 務 な き も の と な る を 以 て 会 社 は 此 詔 書 を 擁 し て 保 証 人 に 迫 ま -嚇 し っ 昧 し っ 有 耶 無 邪 の 間 に 違 約 金 な る 百 円 乃 至 二 百 円 を 其 侭 通 常 の 借 用 謹 書 に 書 換 へ さ す る に あ -然 ら ば 此 詔 書 は 転 航 と 何 等 の 関 係 な -保 諸 人 そ れ 自 身 が 借 主 と な -利 子 を 添 へ て ま で 支 払 ふ へ き 義 務 を 生 す 何 ん と 巧 妙 に し て 毒 悪 極 ま る も の に あ ら ず や 此 手 に か \ り 裁 判 所 よ -支 払 命 令 を 受 け た る 人 頗 る 多 し ㈲ 南 米 の 日 奉 移 民 3 ︹三 月 二 九 日 ︺ ヴ -ク ト リ ヤ 、 コ ロ ニ ス ト 所 載 近 時 我 南 米 移 民 の 渡 航 す る も の 漸 -多 き を 加 ふ る や 英 国 民 の 膨 張 発 展 を 嫉 視 せ つ 一 外 地 新 開 「 ヴ ィ ク ト リ ア 、 デ リ ー コ ロ ニ ス ト 」 は 南 米 を 以 て 世 界 中 日 本 移 民 が 歓 迎 せ ら る \ 唯 一 の 地 な -と な し 近 時 渡 航 者 多 き を 説 き 次 の 如 き 論 評 を 掲 げ た り 欧 州 人 の 衷 心 惰 る \ 処 な る 黄 禍 の 妖 気 は 、 羅 旬 亜 米 利 加 人 に は 彼 等 が 多 大 の 資 本 と 労 働 の 欠 乏 を 訴 ふ る 間 は 絶 対 に 恐 怖 を 与 へ ざ る も の と 見 ゆ 大 西 洋 沿 岸 諸 国 は 恰 も 欧 州 に 近 -従 っ て 欧 州 人 の 自 然 的 門 戸 た る に 反 し 太 平 洋 岸 は 東 洋 に 近 き を 以 て 日 本 移 民 の 此 方 向 に 渡 航 す る も の 第 一 門 た る べ き は 航 -べ か ら ざ る 現 象 な る べ し 而 し て 若 し 、 此 方 向 に 於 け る 事 業 に し て 成 功 を 見 る に 至 ら ば 彼 等 な 更 に 転 じ て 東 方 に 其 の 設 定 を 求 む る に 至 る の 傾 向 あ る 事 疑 ふ べ か ら ず 南 米 の 富 源 の 五 分 の 四 は ア ン デ ス の 以 東 に あ -仮 へ 此 の 東 方 諸 国 な る ブ ラ ジ ル 、 ア ル ゼ ン チ ン 等 に は 既 に 独 逸 人 伊 太 利 人 其 他 欧 州 人 あ -て 彼 等 日 本 人 は 之 れ と 競 争 の 地 位 に 立 た ぎ る べ か ら ざ る 事 西 部 諸 国 地 方 に 於 け る が 如 -な ら ず と 雄 も 彼 等 日 本 人 は 此 の 富 源 を 看 過 す る 事 な か る べ し 蓋 に 寄 異 な る 一 事 は 秘 露 に 於 て は 日 本 人 は 支 那 人 に 先 ぜ ら る \ 事 尚 北 米 に 於 け る が 如 -な る こ と 之 れ な り 秘 露 に は 今 六 万 の 支 那 人 あ -て 甘 蕪 の 栽 培 鉱 山 の 発 掘 に 従 事 せ る が 彼 等 は 今 此 の 雑 多 な る 混 合 人 種 中 の 一 要 素 と 認 め ら れ つ \ あ -日 本 人 の 第 一 回 輸 入 は 千 八 百 九 十 九 年 に し て 八 百 名 の 移 民 神 戸 よ -莱 -カ リ ヤ オ に 上 陸 せ -第 二 回 は 53