• 検索結果がありません。

民俗学の研究成果を組み込んだ中学校社会科歴史授業

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "民俗学の研究成果を組み込んだ中学校社会科歴史授業"

Copied!
7
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)社会系教科教育学会『社会系教科教育学研究』第3号1991 (pp. 35-41). 民俗学の研究成果を組み込んだ中学校社会科歴史授業 History Lessons based on the Study of Folklore in Junior High Schools. 米田豊 (奈良県橿原市立畝傍中学校). I序. つまり,歴史事象間の因果関係を科学的に説明する. 77年版中学校学習指導要領に, 「民俗学」の研究成. ことが,科学的な社会認識形成になると考えられる。. 果を組み込むことがうたわれた。これには,現行の社. 歴史の科学的説明の理論を提示したのは,カール・. 会科歴史教育における年代史的な扱いを中心とする, 政治史中心の内容構成に加えて,生活や日常性の視点. へンベルである。へンベルは,自然科学と社会科学の 論理構造は同一であるという,科学一元論の立場に立. を重視する社会史的な要素を取り入れて,内容を構成. ち,すべての科学的説明は1つの決まった形式をもっ. しようという主旨がある。民俗学の研究成果を社会科. ているとする。へンベルの理論について,森分孝治氏. 歴史教育に組み込むことは,身近な視点から生き生き. は次のように述べている。. と歴史をとらえることができ,その意義は大きい。し. 「科学的説明」というのは, (略:米田)ある出来. かし,生活や日常性からその時代の生活文化をとらえ. 事の決定因子を指摘するもので, 「∼だから∼であ. させるだけでは,学習内容が科学的にならないという. る」という言明のかたちをとるものである。これは. 問題も持っている。. 一般に因果的説明といわれているものである。 (略:. 本稿は,民俗学の研究成果をどのように中学校社会 科歴史教育に組み込めばよいかについて論じ,民俗学. 米田)説明されるべきことがらを示す命題をEとす ると,それは,そのさい適当に選ばれた法則Lと,. の研究成果を組み込んだ歴史授業の内容構成と授業モ. 何がしかの初期条件Cから論理的に清輝されるとい. デルを提示する。. うことであるO (②, P. 61) ここに,科学的説明とは,因果関係の説明であるこ. Ⅱ社会認識教育としての歴史教育. とがわかる。これは,先に示した岩田氏の社会科授業. 社会科は,科学的な社会認識形成を通して,市民的. の本質の定義と一致している。また,筆者が提示した. 資質を育成する教科である。従って,社会科の中にあ. 社会認識教育としての歴史教育のあり方ともユ致して. る歴史教育においても科学的な社会認識形成がめざさ. いる。また,一般にこの説明は, 「なぜ」という問い. れなければならない。社会認識の科学化を主張する岩. に対する解答である。 (③) 神山四郎氏は,ヘンベルの理論を歴史事象の科学的. 田一彦氏は,社会科の授業の本質を次のように具体的 に提示している。. 説明にあてはめて,次のように述べている。. 社会科の授業の本質は,事象の社会科学的分析を. 「EはCとLから導き出される。」これはすべての. させ,事象の生じてくる因果を科学的に認識させる. 科学的説明の基本的な方式であるから,歴史的説明. ことである。 (①, p. 117). というのも,それによってなされる。しかし,歴史. つまり,社会科の授業の本質は,社会事象間の因果. の場合はCとLをきれいに分離して示すことができ. 関係の認識を社会諸科学の成果を用いてさせることで. ないという不利な条件がある。だから,この方式に. ある。事実をいくら集めてみても,そこで得られる知. よって科学的に説明されるとはいえ,歴史の説明は. 識・理解は説明力の狭いものである。社会事象間の関. 「スケッチ」ていどのものでしかない。だから経験. 係の認識ができて,はじめて,そこで得られる知識・. と吟味を重ねて,完全な説明ができるようにしなけ. 理解に応用力が生まれるのである。以上のことから,. ればならない。 (④, pp. 185-191) このことについてへンベルは自説を次のように修正. 社会科の枠の中にある社会認識教育としての歴史教育 のあり方を次のように定義する。. している。. 社会認識教育としての歴史教育の本質は,歴史事. 歴史の科学的説明は「すべて∼なら∼である」と. 象(民俗事象を含む)間の因果関係の認識を社会諸. いう全称命題の形では機能しない。國果関係の統計. 科学の研究成果を用いて分析させることである。. 的確率の高さがあるだけでよい。 (②, pp. 62-63 -35-.

(2) 社会認識形成のために習得させるべき知識とは,説明. 要約:米田) 森分氏は,マシャラスが生徒と共におこなった歴史. 的知識と概念的知識である。なぜならば,先に明らか. 叙述の分析を,へンベルの理論に従った分析であると. になったよう-に,社会認識教育としての歴史教育にお. して紹介している.例えば, 「なぜ,カーストが起っ. いて重要なのは,社会事象問の因果関係の認識をさせ. たか」という問いに対する説明を取り上げて, 「大前. ることにあったからである。因果関係を明示した知識. 提,すなわち説明の基礎となっている一般的あるいは. は説明的知識であり,それを一般化したものが概念的. 確率論的法則に注目」 (② p.67)することで,歴史. 知識である。これらの知識は,社会のしくみや時代像. の科学的説明になるとしている。. をとらえさせるうえで重要な知識となる。. 従来の歴史教育では,一般化された説明が教師によっ. それでは,歴史教育に説明的知識・概念的知識をど. てなされ,生徒は無批判にそれを受け入れさせられて,. のように位置づければよいであろうか。歴史事象の記. 事項暗記を強いられてきた。単なる事実の習得ではな. 述の内容との関係を次に論じる。 棚橋健治氏は,歴史を科学的に説明する時に操作さ. く,マシャラスのように科学的な内容を科学的な方法. れる知識を「歴史的知識の構造」として以下のように. で習得させることが重要である。 以上みてきた社会認識教育としての歴史教育は,次. 6層でとらえている。 (⑥, p. 125) 1. 「事象の構成要素」 2. 「事象記述」. のように整理することができる。. 3. 「事象解釈」 4. 「時代解釈」. 1.社会認識教育としての歴史の教育の本質は,磨. 5. 「社会の一般法則」 6. 「価値的知識」. 史事象(民俗事象を含む)間の因果関係の認識を 社会諸科学の研究成果を用いて分析させることで. 1. -5.が事実的知識で,その上に「価値的知識」. ある。 2.歴史事象(民俗事象を含む)間の因果関係を認. があり,入れ子型の層構造をなしているとしている。 (⑥, p. 125)これを図示すると図Ⅱのようになる。. 識させることは,歴史事象に対して「なぜ」と問 い,解答していくことである。. 事象の構成要素. 3.その解答は,歴史の科学的説明である。それは. 事象記述. 事実的知識. 社会諸科学の中から解答を抽出し, 「∼だから∼. 歴史的知識. である」という因果関係の統計的確率の高い言明. 時代解釈. -I 価値的知識. をめざすものである。. 事象解釈 社会の一般法則. 図Ⅱ棚橋健治氏の「歴史的知識の構造」. Ⅲ知識の構造と歴史事象の記述の内容 ここでは, Ⅱでみてきた歴史の科学的説明を知識の 構造に対応させて,どのような知識をどのように操作 すればよいかについて論じる。歴史教育においては,. これを岩田氏の知識の構造と比較考察する。棚橋氏 の「事実的知識」と「価値的知識」が,岩田氏の「事. その時代の社会のしくみや時代像を把握させる知識の. 実関係的知識」と「価値関係的知識」に対応している. 習得がなされることが重要である。そして,それが科. ことがわかる。 棚橋氏の「事象の構成要素」や「事象記述」は,事. 学的な社会認識形成に結びついていないといけない。. 象の構成要素である用語とその組合せである。岩田氏. そこで,社会認識の科学化を主張する岩田一彦氏の. の「記述的知識」は, 「社会に存在する諸事象を次々. 「知識の構造」に依拠して論を進める。. と記述していく型」 (⑤, p. 12)である。よって,棚 橋氏の「事象の構成要素」と「事象記述」は,岩田氏. 岩田氏の知識の構造を図Iに示す。 (⑤ p. 18). の「記述的知識」にあたる。. 記述的知識. 事実関係的知識 知識. I. 分析的知識. 次に,棚橋氏の「事象解釈」は, 「いくつかの事象. 説明的知識. の関連を探究することによって,ある事象がなぜ生起. 概念的知識. したのか,その結果どうなったのかといったことを説 明するものであり,それは1つの解釈を示している」. 価値関係的知識-規範的知識 図I岩田一彦氏の「知識の構造」. (⑥. p. 124)ものである。岩田氏の関連に関する分 析的知識とは, 「明確に因果関係を示してはいけない けれども,社会事象の関連を認めて説明している」. 岩田氏に依拠すれば,歴史教育において,科学的な. (⑤, pp. 14-15)ものである。だから,棚橋氏の -36-.

(3) 「事象解釈」において,関連の探究が明確な因果関係 を明示できない時,岩田氏の「関連に関する分析的知 識」と同一のものと考えることができる。そして,こ. 社 会認識 の過程. の「事象解釈」において,因果関係が明示できた時,. 耶実記沌. 岩田氏の「説明的知識」と同一のものとなる。なぜな. 日的認識. ら,岩田氏の「説明的知識」は, 「『AはBが原因であ る』というように特定の社会事象を因果関係的に説明. 関係認識. した」 (⑤, p. 15要約:米田)ものだからである。よっ て,棚橋氏の「事象解釈」は,習得される知識に因果 関係が明示されてない時は岩田氏の「分析的知識」に. 知.Q の 歴 史邪教の記述 間道 の内容 串象の帥成 要素 記述的 群銀記述 分析的 都銀解釈 脱明的 時代解釈 脱 . 概 時代的造 概念的 社会の一般法則. 囲Ⅲ歴史事象の記述の内容を分析する枠組み. あたり,明示されているときは「説明的知識」にあた る。さらに,棚橋氏の「時代解釈」は,総合的な解釈. Ⅳ民俗学の研究成果を組み込んだ授業の構成. である。総合的な解釈をなすためには,社会事象の因. Ⅲより,民俗学の研究成果を社会科歴史授業に組み 込むには,民俗学の研究成果の中から因果関係を明示. 果関係的説明がその基礎になければならない。しかも, その説明が特定の時代においてなされるのである。だ. している知識である説明的知識・概念的知識を抽出す. から,棚橋氏の「時代解釈」は,岩田氏の「説明的知. ることが重要であることがわかった。しかし,それだ. 識」にあたる。. けでは,授業を構成することができない。そこで,図. 次に,棚橋氏の「社会の一般法則」とは, 「喝代解. Ⅲの枠組みを用いながら,民俗学の研究成果を組み込. 釈」を超えて他の時代の社会事象に転移・一般化され. んだ授業のあり方について論じる。. るものである。これは, 「法則性を表現している一般. 授業で取るべき社会認識の過程には,関係認識の過. 命題として提示される」 (⑤, p. 16)という岩田氏の 「概念的知識」と同一である。. 程が含まれていなければならない。その過程には〔事. 棚橋氏の「歴史的知識の構造」は,歴史事象の記述. 識〕の2校型があるO前者は歴史事象の意図・日的を. 実認識-関係認識〕と〔事実認識一目的認識-関係認. の内容を分析するのに有効である。しかし,それらを. 明示しないで,説明的知識・概念的知識に至るため.. すべて事実的知識でくくってしまっているために,ど. 知識の質が低くなる。後者は,歴史事象の意図・日的. れだけ説明力のある知識を子どもが習得しているか,. を明示して説明的知識・概念的知識を習得させること. そのレベルを知ることが必要になる。そこで,岩田氏. になるので,科学的な社会認識形成にとって有効であ. の「知識の構造」をもとに,棚橋氏の「歴史的知識の. る。しかし,図Ⅲに示したように,説明的知識として. 構造」を組み込んで,歴史事象の記述を分析する枠組. 事象解釈をさせる過程と時代解釈までさせる過程を考. みを考える。. えることができる。社会のしくみや時代像が見えるた. この枠組みには, 「時代構造」を付け加える。 「時代. めには,後者のはうが有効である。すなわち,科学的. 構造」とは,個々の歴史事象を因果関係的にとらえた. な社会認識形成に有効なのは, 〔事実認識一目的認識. 時代解釈をもとに,各時代の社会のしくみや時代像を. -関係認識(時代解釈) 〕の社会認識の過程である。. 長い時間の幅でとらえさせるものである。続いて,こ. さらに,時代解釈をもとに,説明的知識・概念的知. れらを社会認識の過程を対応させる。社会認識の過程. 識としての時代構造をとらえさせなければならない。. を事実認識・目的認識・関係認識に分類する。事実認識. これには,長い時間の幅が必要なので,単元レベルで. の段階は「知覚による判断」の段階である。この段階. 構想すべきである。. に記述的知識を対応させる。目的認識の段階は,歴史. 以上のことを,具体的な歴史事象の記述の内容に即. 事象の意図・日的を追求する段階で,分析的知識を対. していえば,次のようになる。まず,事象の構成要素. 応させる。関係認識の段階は,社会的状況や社会背景. やそれを組み合わせた事象記述によって,具体的な事. を因果関係の中でとらえ,社会のしくみや時代像を追. 実やそれを取り巻く社会的状況といった豊富な事実認. 求する段階である。これに説明的知識・概念的知識を. 識をさせる。続いて,事情の意図・日的をとらえる目. 対応させる。. 的認識をさせる。そして,なぜ,その事象が存在した. 以上のことをもとに歴史事象の記述内容を分析する. かを客観的な状況からとらえる関係認識をさせる。こ. 枠組み図Ⅲのように提示する。. の関係認識は,一つの事象解釈とそれをもとにした時 代解町広い時間的範囲でとらえる時代構造,さらに 社会の一般法則という幅をもっている。 -37-.

(4) このような認識の過程をたどらせることによって. 浄土措仰 当 麻寺 の 現行民 俗を 扱い当 時の地方 税を 潮位さ せる . 仏の面を つけて 行う仮面行 列で あるr当 聴専 おねリ のおねt }J は. 唖薬沖土から 死 者を 迎えにく る場 面を 表し てい る. 平 安兼糊 の阿 弥陀仏に すがっ て唖兼浄 土lニ 生ま れg:わ ろうと する 汁 土け 仲を よく 九 現している も のと し てとら え させる .. その時代の社会のしくみや時代像をとらえさせること ができる。それは知識の構造からみると,説明的知識・ 概念的知識である。つまり,社会認識教育としての歴 史学習の過程は,説明的知識・概念的知識を習得する. Jt業の宛 府鋤 水事 逮 田 兼. 過程である。 以上の考察から,中学校社会科歴史的分野において 扱うことができる。民俗学の研究成果を組み込んだ匹・. 中心とし た坤漬集 落や 首座を 敬う. 官 惣村の 成 環濠集結 近畿を 立 首座 座の成立を農 民のは済 力の 成長 の 摘果とし て 扱い ▼その熊田 の較集 性は I:奴の l 原動力に な つ たことをとら えさせる -. 容構成を表Iに提示する。この表の作成には,図Ⅲの 枠組みを用いた教科書と授業実践の分析から,科学贋 社会認識形成に有効なものを組み込んだ。 (⑦). とt tLと 取 - A S (汁 土 I . 中 - 向 一択 - 向. . 7r tの n の成立 Ⅰ う . 向 ォ (r t ア* 3 ) 溝 の伊徒集団である 碑の 梶無性 が. 一次の 原因 と V o たことt と らえさt i .. その際,以下の点を重視した。 (1)今までの歴史学習で軽視されてきた日常性や生. 裏町 文化 きざ 舞 艇画角. 活の視点を重視する。. かの取乱が瓜田と なって .文 化が 地方に伝 紺 し たことを梓 和好のきざ 舞を 抑こ 扱う . 耗固 群の扶持を 町衆の蛙済 力の 成長の 総菜とし て とら えさせる . 絶J .正す 蛇.荘官. 連帆 お加京 子を 文化の T地 上と し て扱うl 能 の完成を 現在に 伝氷さ れている 田 夷 と 関 連 さ せ る . 連 歌 はr 寄 合 の 鼓 的 Jと 連取 て扱う. お 伽草子は. 向工 黒毛が 新しい 身 お 伽耳子 し 分と し て始威し てきたこと を 示すも のとし て !サ ・ >. . 尻迫り 住宅挿 式の 文化を扱う . 現在と の 関連に 冊薫 する .. (2)この表に組み込まれるものは,民俗学の研究成 果で説明できる歴史事象とする。. 性. (3)その説明は,歴史事象の因果関係を明示したも のであり,社会のしくみや時代像が見えるもの (時代解釈のできるもの)とする。. 桃山文化 歌 舞伎 浄 瑠璃. これらのことをふまえて,民俗学の研究成果の中か ら説明的知識を抽出する。そして,社会の一般法則を 他の社会諸科学の研究成果も組み込む。. 産集の宛 IL 果 逮 穀粒 網元l柄 チ. 表I民俗学の研究成果を組み込んだ内容構成 旺 史ホ 魚. 民俗 事 ■. 杜 会 の し くみ や剛 t 像 とm m 連. 及 tf fi .t .'魚. 原. 土偶 抜緒. 干 枕ql札 載 冶仇 礼. 若 者組 の 曽 俗. 板 塀伝 承 な どの現 行 の民 俗 に 関連 させ る . 抜 Q ,は. V :会的 榊lR A の一 人 と して 托め ら れ る肌 礼 であ った こ とを と らえ さ せる.. 氏 姓 制度 古城文化. 絹の熊リ 木 柵 . rP. m m 神へ の 析 リ. 伝 承 され てい るア エ ノ.コ ト 呼 の Jtm 蝕 礼 と間 述 させ る.. 奈良時代 来期の政 令. 平 放言 桝 の未 到 人 w. 呪 い の人 形 . 輸 し誰. 人形 の 梗能 と関 連 させ i . 腹 人 形 の現 況 は形 代 (か た しろ) で l こ れ に嬢 や 禍 を 移 して旅 した . 教鞭 の抹 殺 を耶 い. 米 穀 人形 を作 った こと をと らえ させ る.. 湖 れ た粧 田収授. Jt A (Jg 物 ). .松 均 天 神 絶 世一 の府 功 を扱 い, JI A の退 歩 L= 上 .} 荒地 の 開 墾 が 有力農 民 le i.つ てな され その 枝 折 力の 成 焦 が班 田叔 按 がhI噴す る原田 と な った こ と をと らえ させ る.. 抗間政治. 婚姻. 仔B t氏 が 権 力 を担 リ. m 関 政 治 を行 いえ たの は▼ 当時 の相 的 T" 休が 大 きか った こ と に触 tt. ち. また . 母系 を中心 とす る 社会 か ら父 系 を d Eん じる 社会 へ の 転換 糊 であ つこ と にt,必 れ. 平安時代 の旺 民 生 括. 衣食住. 也. 宝町剛t来期の 戦乱がおさま っ た 明. 括 Bn= 風紙用がyl行し ▼その中から 出 来 の伺 図が出 たこ とをとら えさせる .. Bt業の殆 JtA の 中舟など の鼻A の 進歩が 新田開 遠 千Q.こせl 蘭 連 * 宛と 吋 l 応して , A 某生 産力が 向 上し たこと を とら えさせる. とらえさせる段階では,民俗学の研究成果だけでなく. 帆. .石山寺経度捻世 一 (水本 ) 上リ Jt莱生 産の 過少をとら えさ せl 作人 や下 人の名 主から の 自 立を 扱う . .法然上人 給伝 J の(田けえ ) より 純の淋枕で あるB]兼を 扱い . 現行民 俗膿 札の田兼と対 比さ せ. 軟の収 任をTP祝する A 民の心 薫をとら えさせる .. 近 交通の苑 北的 柑 逮. 元杜文化 人 形沖瑠 町人文化 琳 歌舞伎 衣食 住. 誰 某の相違や 特産品を 扱う . 網元. .銅子の 閑 恥,. 施主ー 小作人と r qじ く n x.約1-t,の IL あっ た. t A付L =わける yt杓 提訴の tL議を 扱い 網元.杓子に上る 相. 分化の 状況と 全 B)的な 向晶の沈遇をとら えさ せる. 交 通の18連による 文化 の伝, .を 扱う . 北前 船 を 主体と する四 担弥運 の刑和 的発 達が. 大 坂 を中 心と する 全国的病 圏を 拡 大さ せる ととも に . 均表地や8 本撫仇 ー の地域 の 枝折.文化を も 邦述させたこと をとら えさ せる . 人 形浄瑠璃や 歌舞技は 厳し い 身分 糾虎を 甘煮 とし た作品が多 いことをと ら えさ せる. r1人の桂済力の 成長が 衣食住 に変 化をも たら した こと をとら えさせる .. 化攻文化 盆項リ D=戸剛tの 農民の生 活を. 年中 行事や 信仰生 l 衣食住など からとら えさ せる .封 建杜会 民衆の生 E-. 串札 括 世 括 年中 行事 にあり ながら , 束内 安全や 丑作を 折っ たリ . 伊野夢リ 点 咽を 兼し んだ Jt民の 心意t=と ら えさ せる . 溌申E &仲 救民 伝射ま す姓 一晩と 関連づ ける . 所持 爪辰 救民捨 印 のロ の r干すて の歌j 上り .* 生 活と tan の 子をとら えさ せる. ま た .捕 手の送リ itの 干すての 相 ll 現行 の民俗flA を 扱い .そ の起 甑を 飢技と の 顔手 の送 関 連でとら えさ せる . Ut 難 雷雲雷 雷管ア附 を 脚 と 鰯 の鵬 か 庶民の 旅.. 古. ち.. 代. .巴拍 山s ォ坤 山 岳 仏轍 山 錬壊 遭 . 弘 法 伝 挽 望洋. 伝 ホ され て い るiiia m ffや弘 法伝 蛇 を伍 う. 空 群 は, 山 中 での 仕業 を& ん じて . 祈 リの力 で何 気 や 淡 い を除 こ う とした. そ の枚 え は貴 族 の間 L=広 が り, 駿 に道長 は金 峰山 に歩 押 し て い るこ と に放 れ る.. 菅 原 道真 の 左並. ifW M K fc め < る OT H B OT を . fl l* 維 棚 か ら m 叩 政 治 f* fi ー へ の けH IMに み られ た並 義 一 原 忠 平 の政 拾 粗娘 と. J! 原 昭平 の それ との対 立 の 冶 柴 と して爪 Dtlしてい る こと を と らえ さ せる.. SIB. Ⅴ民俗学の研究成果を組み込んだ歴史授業モデル. r餌 大 山 操起 地 軸 や r今 甘物 niJ 呼 を使 I, て. 当時 の舵 民 生 活 を とらえ させ る.. Ⅳに提示した学習過程は,一般にいわれている概念 探究型の学習過程である。基本的には,図Ⅳのように 設定できる。 巨画.、 '- /・蝣蝣…・』・*llw ・'.・'!.・,古川・'-U]、 iiviiは詛, 」(H.Ye」l. 一画係考察・療珂-. 巾+.ーⅠ HH、 い- I. ⑥まとめ・応用. 図Ⅳ概念探究型社会科の基本的学習過程 -38-.

(5) この6段階の過程に先に検討した社会認識の過程を. どの民俗事象からその因果関係を探究させる。以上の. 組み込んでいくことによって,社会のしくみや時代像. 検証をもとに,まとめの段階では,先の説明的知識を. といった,説明的知識・概念的知識が習得される。 ここでは,中学校社会科歴史的分野の単元「室町時. 習得させる。最後の応用段階では,習得した説明的知 識を一向-按や国-撰に応用して考えさせる。ここで. 代の都市・農村の生活と文化」 (3時間完了)を取り. は,当時の民衆は,支配者に対する要求を凝集性の強. 上げ,具体的な授業モデルを提示する。 (⑦). い団結による武力闘争で解決しようとしたという歴史. 組み込まれる民俗学の研究成果は,宮座・祇園祭・. 学の「下魁上」の概念を用いて,時代の特徴をとらえ. 能・狂言である。抽出された説明的知識は次のように. させる。. >&m. 学習指導案の検証段階を次頁図Ⅴに示す。. 1.宮座:農業生産力の向上は,農民の自立を促進. 第2時では,現在に伝承されている祇園祭を取り上. し,農民は惣村を守るために宮座を結成した。宮. げ,当時の町衆の経済力の成長によって復活されたこ. 座は神の前に結集するという平等の原理に支えら. とを扱う。応用段階では, 2.の説明的知識を堺の36. れ,凝集力を強め, -按の原動力となった。. 人衆に応用させる。. 2.祇園祭:応仁の乱で途絶えていた祇園祭が復活. 第3時では,民衆文化の高まりを取り上げ,祇園祭・. したのは,京都の町衆の経済力の成長によるもの. お伽草子・連歌・能・狂言を扱い,社会のしくみや時. である。. 代象と関連づけて「文化の下魁上」としてとらえさせ. 3.能・狂言:経済の成長によって都市が形成され. る。第3時は,この単元や室町時代のまとめの時間. ると,芸能者が集住するようになる。その結果,. として,次のような時代構造としての説明的知識をと. 田楽・猿楽に源流をもつ能は,世阿弥が京都にの. らえさせることをめざす。. ぼることにより,幕府に保護されるようになる。. 室町時代には,歴史の表層ばかりでなく,基層に. このように室町時代には,底辺に息づく文化(基. おいても民衆の経済力の成長によって集団の凝集性. 層文化)が表層文化となった。. が高まり,生活や文化の面でも「下如上」が起こっ. これらの説明的知識は, 「なぜ,その民俗事象が起. ていた。. こったか」をとらえさせるためのものである。この説. すなわち,生徒に「民衆の経済力」 「集団の凝集性」. 明的知識を育成するために必要な要素的知識として,. 「下如上」を因果関係的にとらえさせることをめざし. 分析的知識・記述的知識を抽出する。説明的知識の育. ている。. 成につながらない分析的知識・記述的知識は組み込ま. そして,室町時代の学習を通じて,どの時代にもい. ない。このようにして,目標が「知識の構造」として. える社会の一般法則(概念的知識)を次のようにとら うさせることをめざす。. 構造化される。 それでは,第1時を中心にして具体的に見ていく。. 農業生産中心の社会や初期商業主義社会において. 第1時では,先の1.の説明的知識がEj標として明. は,民衆が経済的に成長すれば,凝集性をもつよう. 示される。民俗学の研究成果である「宮座」を社会の. になり,その力は支配者に対する武力闘争として現. しくみや時代像が見えるように, 「宮座」の機能と土. れる。また,表層文化にその力が反映される。. -按という社会事象とを因果関係的にとらえさせるこ. すなわち,時代の枠を耽り外して,農業生産中心の. とを意図的に行う。導入段階では, 「正長の土一校の. 社会や初期商業主義社会における法則を,概念的知識. 碑文」や「大乗院日記目録」, 「土-按の年表」, 「土-. としてとらえさせることをめざしている。. 按の分布図」から土-按の事実認識をさせる。学習問 題把握段階では,導入段階で子どもが疑問に思ったこ とから, 「なぜ,室町時代に農民の団結した土-按が, 近畿地方を中心にして多発したのだろう。」という学 習問題をつくらせるように設計する。続いて,予想・ 仮説設定段階では, 「農民が経済的に成長して自分た ちの生活を守るために団結したからではないか。また, 商工業者も-按に加わったのではないかo」と予想を 仮説化する。そして,検証段階では, 「風俗図犀風」 などから農業の進歩をとらえさせ,現在に残る奈良の 環濠集落や滋賀の寄合.今堀日吉神社の捉・起請文な -39-.

(6) く第1時検証段階の学習指導過程). ;Qiiit!E闇EH憾迅ヨ屈 征しよう.」 ① r戯民生産力の状態を調 べよう.」 <A-2> (田植えや軒概の梯子の 賀料6・7を提示). ・ 「当時の戯業の梯子 を来した資料があれば よい.」. 6 「風俗 図厨風」 (田植え の図) 7 「たわ らかさね 耕作絵巻 J (竜骨 草の図). 変以外の物も ﹂. °. . 1 1 >. た. 作. . ﹁いつ. ・当時の農民の生活のp 8 「現瀬 梯子を社会のしくみと 集落」_の SL 合わせて考えさせる. 廻 ﹂ 3 9. るに2 守り一. をわA. ② 「戯民の生活の梯子を調 べよう.」 <A-3> ( 「環濠集落」のSLを 提示) 「なぜ.村のまわりに溝 を作ったのだろう。 J rどうして守る必要があ ったのだうう. 」 ③ 「源を掘る以外に,村を 守るために団結していな かったか調べよう. 」. .て ﹂米れ. ・ r鉄製の戯具を使っ ていた.」 ・草や草木の灰,牛馬 の糞が肥料だった. ・ 「二毛作が進んでい. *農具や肥料が進歩し 農業生産に余裕が感じ られる. [A-1] ・鎌倉時代の農業の進 歩を想起させる. ・農業の進歩によって 工業原料や商品作物が 作られるようlになった ことを柿脱する.. ・ 「自分の村を守るた めに.J I r職乱のために,作 物や家が危険にさらさ れていた. 」. *取乱から村 めに,村のま を掘った. [. ・ 「判り刺こ豊作を祈っ ている.」 I r村を守るための結 し合いをしている. 」 ・ r田始を効めるため に.」 ・ 「自分たちの村を守 るために. 」. ・稲作の過程は神への 祈りとともにあったこ とを柄脱する. ・現在に伝わる「首座 」であることを知らせ る. *寄合では,入会地や 用水,祭りなどについ て指し合った. [A-3]. <八一5>. 汽料9提示 「SLから考えよう. 」 「神社に染まって何をし ているのだろう. 」 ④ 「滋賀県の今堀では,質 料のような蛇があった. 何のために,こんな厳し い控を作ったのか. 」 資料10提示 (り「対外的には,何をした のだろう.」 <A-4> ⑥ 「団結の力は強かったの だろうか.次の文章から 考えよう. 」 資料11提示 ① 「近敢地方の虎業は殆連 していたのだろうか. 」 賀料12提示 ◎ 「商工業者は一炊にどの ように関わったのであろ うか.J. ・ rきょうの原初に見 た徳政令を要求したの ではないだろうか. 」 ・ 「榊の前での誓いを 破ったら,剛を受けま すと背いてある. 」. ・一炊にたつ前,これ らを記した誓紙を燃や し,その灰を神水に特 いて飲んだという伝承 に触れる. [A-5] ・ 「当時の産業の分布 *近敢地方を中心にし 図を探すとよい. 」 て米以外の特産物も多 ・ 「米以外の特産物も く生産されている. 近敢地方に多い. 」 [B-1] ・ r正長の土一決」の 発端は.近江の馬借の 起こした-投であった ことに触れ.次時で扱 うことを知らせる.. -40-. 五mm引. 神社の寄 合」のS L. 10 「惣の 規則」 ( 今塀自書 IMSョ凹 ヽ ノ. ll r起訴 文」. 12 「中性 の産業と 都市」の 地図.

(7) Ⅵ結 89年度版中学校学習指導要領一社会[歴史的分野] では, 「日本人の生活や生活に根ざした文化」の学習 が明記され,民俗学の研究成果を組み込む範囲が広め られた。しかし,生活というと,とかく古い時代の痕 跡を採集するという懐古癖や古風に遊ぶ風流に陥って しまう危険性がある。科学的な社会認識形成からはほ ど遠くなる。それを克服するためには,以上述べてき たように,社会のしくみや時代像が見える説明的知識・ 概念的知識として,民俗学の研究成果を組み込まなけ ればならない。 【注及び引用文献】 ①岩田一彦「社会事象の分析視点と社会科授業の構 成」 『教育科学社会科教育』 No. 231明治図書 1982. 7. ②森分孝治「歴史教育の革新丁社会認識教育として の歴史教育」 『社会科研究』 No. 20日本社会科教. -41-. 育研究会1972. 3 ③森分孝治氏は,説明を求める問いを「何」 「いか に」「なぜ」の3つとし, 「なぜ」という問いのみが 事象がおこったことや法則が成立する原因を明らか にする科学的説明を可能にする問いであるとしてい る。 (森分孝治『社会科授業構成の理論と方法』明 治図書1978. 9 p.91) ④神山四郎『歴史入門』講談社1965. 4 ⑤岩EEl一彦編著『地理教科書を活用したわかる授業 の創造』明治図書1984. 4 ⑥棚橋健治「授業理論と授業構成一歴史学習の進め 刀-」伊東亮三編『教職科学講座13社会科教育学』 福村出版株式会社1990. 5 ⑦教科書分析・授業実践の分析,授業モデルの詳細 については,拙稿『民俗学の研究成果を組み込んだ 社会科内容・授業設計論一中学校社会科歴史的分野 を中心にして-』 1990年度兵庫教育大学大学院修 士論文1990. 12を参照されたい。.

(8)

参照

関連したドキュメント

地方創生を成し遂げるため,人口,経済,地域社会 の課題に一体的に取り組むこと,また,そのために

そのような状況の中, Virtual Museum Project を推進してきた主要メンバーが中心となり,大学の 枠組みを超えた非文献資料のための機関横断的なリ ポジトリの構築を目指し,

「心理学基礎研究の地域貢献を考える」が開かれた。フォー

このように、このWの姿を捉えることを通して、「子どもが生き、自ら願いを形成し実現しよう

このような情念の側面を取り扱わないことには それなりの理由がある。しかし、リードもまた

この大会は、我が国の大切な文化財である民俗芸能の保存振興と後継者育成の一助となることを目的として開催してまい

経済学研究科は、経済学の高等教育機関として研究者を

○事業者 今回のアセスの図書の中で、現況並みに風環境を抑えるということを目標に、ま ずは、 この 80 番の青山の、国道 246 号沿いの風環境を