特別な教育的ニーズを持つ児童が在籍する通常学級における授業作りについて-学級アセスメントを活かしたユニバーサルデザイン型授業の工夫-
2
0
0
全文
(2) ズが高かったことから、「視覚提示教材」や「操. 4年生のアンケート結果では、「学習が楽しか. 作活動」を充実させた。三角形の内角の和を調. った、わかった」と答えた児童が約9割であり、. べる学習では、一人ひとりの三角形の敷き詰め. 指導の工夫が学級全体の学習への意欲や理解に. 等の操作を取り入れた。このとき、W児には大 きく厚みのある図形を用意し操作しやすいよう に配慮した。また、自由に考えたいという学級 の二一ズと40人の児童を主体的に学はせたい という担任の二一ズから、ペアでの学び合い学. つなかったことが考えられた。担任も、中問層 の児童を引き上げることができたという実感を. 持っていた。方法の中では、TT指導が全体に も対象児にも評価が高かった。事前に指導の役 割を明確にして授業を行ったことで、児章のつ まずきが予測でき、即対応できたことが効果に. 習を取り入れた。. (2)4年生における授業の工夫. っながったのではないかと考えられた。ワーク. シートについては、対象児は3人ともrまとめ やすかった」と答えており、記入場所やヒント が明記されている構造化されたシートが、発達 障害の傾向がある児童に合っていたようであっ た。A児は、授業中の学習態度も落ち着いてお. 学級アセスメントでは、学級の傾向としてま とめ方や覚え方、考え方について、視覚情報を 活用した同時処理的な学び方の二一ズがあり、 これはP児の二一ズと一致していたことから、. P死への支援の工夫が学級への支援につながる ことが考えられた。そこで、板書用の図形教材. やPCを使用して視覚的にわかりやすい指導を 行った。また説明については、A児やL児は継 次的な説明の二一ズがあり、学級は同時と継次 の二一ズが半々であった。そこで、作図の指導 では、最初にP Cで作図の全体を説明し(同時. り自己評価も大変よかった。L死も、角度の計 測の仕方をP Cで説明するなど意欲的に取り組 む姿が見られた。しかし、P児は全体に自己評 価が低く「内容が少しわからなかった」と答え ていた。180。までの角度の計測や作図は一人 でできるようになっていたが、大きな角度の問. 的説明)、次に教師と一緒に作図し、最後は児童. 題は最後まで支援が必要であったことから、複. が一人で作図するという段階的な(継次的説明). 雑な問題の理解が困難であったことが原因とし. 指導を行った。また、ADHDタイプの学級で. て考えられた。. あると見立て、活動内容によって座席を変えた. V 総合考察. り使いやすい道具を提供したりして、注意集中 しやすい環境作りを行った。. アセスメントを活用したエビデンスに基づく. lV結果と考察. 的二一ズを持っ児童と学級の双方に効果的な通. 5年生のアンケート結果ではr学習が楽しか. 常学級での授業モデルになることが示唆された。. った」と答えた児童は約7割であった。r楽しく. しかし、指導者の意識の違い、学級集団の発達. なかった、わからなかった」と答えた児童は約. の違い、学級内の学力差の違い、在籍する障害. 2割とrどちらでもない」と答えた児章より多. 児の障害特性の違いにより指導効果は異なるこ. かった。児童のコメントを見ると、r難しかった」. とが考えられた。ユニバーサルデザイン型授業. というものと「簡単すぎた」という内容があり、. が有効に実施されるためには、学級内の児童の. 一斉指導の工夫だけでは学力の二極化への対応. 学力差や学び方の二一ズの差が小さいことや、. が難しかったことが考えられた。W児について は、一斉指導の中で手厚い支援を行い、わかる. 障害児の障害特性を考慮すること、学級集団の 学び方の二一ズヘ積極的にアプローチすること. 内容の時は積極的に挙手する姿が見られたが、. が重要であろう。また、発達障害等の教育的二. 自己評価がどれも低く、学年相当の学習内容の. 一ズを持つ児童が在籍する通常学級では、ユニ. 理解定着は困難であった。方法の中では、「ペア. バーサルデザイン型を基本にしながら、特化し. での学び合い学習」の評価が一番高く、児童同. た指導を組み合わせることの必要(海津,2007). 士のつながりを活かした展開の工夫に効果が見. も明らかになった。. られた。. 主任指導教員 宇野 宏幸. ユニバーサルデザイン型の授業は、特別な教育. 一245山.
(3)
関連したドキュメント
本学級の児童は,89%の児童が「外国 語活動が好きだ」と回答しており,多く
このような情念の側面を取り扱わないことには それなりの理由がある。しかし、リードもまた
燃料取り出しを安全・着実に進めるための準備・作業に取り組んでいます。 【燃料取り出しに向けての主な作業】
・本計画は都市計画に関する基本的な方 針を定めるもので、各事業の具体的な
海なし県なので海の仕事についてよく知らなかったけど、この体験を通して海で楽しむ人のかげで、海を
職員参加の下、提供するサービスについて 自己評価は各自で取り組んだあと 定期的かつ継続的に自己点検(自己評価)
モノづくり,特に機械を設計して製作するためには時
具体的な取組の 状況とその効果 に対する評価.