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低温度で加工した18-8ステンレス鋼の機械的性質と時効について

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(1)Title. 低温度で加工した18-8ステンレス鋼の機械的性質と時効について. Author(s). 富岡, 由夫; 館田, 光弘. Citation. 北海道学芸大学紀要. 第二部. A, 数学・物理学・化学・工学編, 15(1) : 51-57. Issue Date. 1964-07. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/5694. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 第1 5巻 第1号. 北海道学芸大学紀要 (第2部A). 昭和3 9年7月. .. 低温度 で加工 した18-8ス テ ンレス鋼 の. 機械的性質と時効について 富. 岡. 由. 夫. 館. 田. 光. 弘. 北海道学芸大学函館分校技術第三研究室 ・ Yoshio TOMIOKA, N1 i t i suhi rO TATEDA: N[echani caI Propert es and Ageing Processes of 18-8 Stainless SteeI Deformed at a Negat ive Temperature,. ハ4echanical propert ies and Ageing processes were s formed tudi edin 18-8 stainles steel de ive tel at a negat l コ Lperature .. 1 ies were r i ) Generally, the mechanical propert sen by the subzero working, but St ress ‐. i st rain curve were character i ing zed by di scont ・nuous y ) The appearance of secondary eld , 2. hardness was e i tabl s shed on ageingin thetemperaturerange300to 450oC,and theintensity of. thehardnesson ageing were a畳ected by the extent of prel iminary deformat ion.. 1. 緒. 言. 18- 8 ス テ ン レス 鋼 は 常 温 で は 均 一 な オ ー ステ ナ イ ト組 織 である 従 っ て 非 磁 性 であ り 非 常 . , ,. ‐ に延性並びに籾性に富んでをり低温加工が容易なのが特徴である. 又, Cr ,Ni等の含有により, 耐 酸性, 耐蝕性がよく各種の 化学工業に用いられ, 或いは低温用構造材として広く使用されている,. そのため機械的性質の向上について, γごα変態の面より数多くの研究がなされている, この鋼は, 適当な温度のもとで塑性変形させ, 或る程度の歪を与えると. 部は変態を起 してマル. ) B L Averbach2 ) テ ンサ イ ト に 変 化す る. こ の 恒 温 加 工 の マ ル テ ンサイ ト変 態 に 関 して は Cohenl , ., , 3 ) Mc ) Backofen5 ) 等 に よ り 精 しく 調 べ られ て い る こ れ に よ る と 加 工 温 度 の 低 い , Rynolds , 細 井6 , , 程, 加 工 応 力の 大 き い 程, マ ルテ ンサイ ト変 態 は 促 進 さ れる 即 ち 加 工 応 力 は マ ル テ ンサイ トの , ,. embryos を生 成 さ せ, 且 つ こ れ の 自 由 エ ネ ル ギ ー を 高 揚 す る こ と に よ り変 態 を 助 長 す る と い う ,. 4 ) V.P. Ma 2 ) 岡 本8 ) 川 崎1 ) 一 方, 低 温 に 於 け る 塑 性 加 工 及 び 時 効 の 実 験 が R.Scherer rtynov7 , , , , , 1 3 )等 に よ り な さ れ て い る こ れ らの 論 文 は Mo Si Ti等 を 含 む 18-8型 銅 や 標 準 型 18-8 B.Cina . , , , ス テ ン レス鋼 を用 い, -7 C 又 は.-18 C で 加 工 を 与 え て い る こ の い わ ゆ る Subzero working ,. は常温の約3倍の抗張力を持ち, 機械的性質は時効により更に増加するという, これ らは何れも ,. この 鋼 の マ ル テ ンサ イ ト変 態 に 関 連 して い る が 18-8型 銅 の 熱処 理 と して 充 分 考 え ね ば な らぬこ と であ る,. 著者は, 先にこの鋼を用い加工応力がマルテンサイ ト変態に与える影響をしらべ 垂直応力を与 ,. え た 時 の マ ル テ ンサ イ ト変 態 の 挙 動 か ら Md 点 は 加 え る 応 力 の 大 き さ に よ り 異 る こ と 一 定 応 力 , , 以 上 で な け れ ば マ ル テ ンサイ トは 発生 しな い こ と 又 引 張 りと 圧 縮 で は 後 者 が マ ル テ ンサイ ト変 , ,.

(3) . 低温度で加工した18-8ステンレス鋼の機械的性質と時効について ) 又 Md は加工応力が小さくなるにつれて低下することか ら 態 量 が 多 い こ と 等 を 明 か に した9 ,応 . , l )の 理 論 を 肯 定 した o l i 力 ゼロの温 度が Ms点 であるという Sche , o 今回は 一般 に 広 く 用 い られ て い る 標 準 型 18-8 ス テ ン レス 鋼 を用 い, Ms に 近 い -183 C で加工. を与えこの時生 ずるマルテンサイ トと, それに伴って起る性質変化をしらべた. 又, これを時効 し た時の α一γ 逆変態の過程で, マルテンサイ トがどの様な挙動をしめすかについて検討した.. 江 試料及び実験方法 l 岡は液体空気に焼入れした時, e この実験に用い られた合 金は市販のもの で Tab .1 に示す, この金 る 故に これより低い温度に焼入れす ンサイ トを生じた 冷却時の応力作用により外周 部にマルテ , , o と全 面 的 に マ ル テ ンサ イ トが 出 る と 思 わ れ る の で, こ れ の Ms 点は -183 C よ り 僅 か 下 の 方 に あ る i ー と 思 わ れ る. こ れ を 機肖 iに よ り に F g .1 示す引張試験 片 と した. 試料はす べて真空中で110 C l quntch の溶体化処理を施し完全に均一なオーステナイ ト組織 と し た. こ の 試 料 を ×lhr → oi 型50ト ン万 能 試 験 機 の チ ャ ッ ク o o に 取 付 け た. 荷 重 速 度 は 20kg/mm2-min と した. 恒 温 浴 は o ~ -80 C は エ チ ル ア ル コ ー ル に 液. Fig.2 に示す恒温槽のホル ダ【に取 つけこの装置全体をアムスラ. 体空気を滴下させ,この気化熱による 温度降下を利用 した. 一183oC は液体空気をそのまま用いた. 検鏡は試料の略々中央部の平行な個所 を切断しパフ研後, 次の条件により電解研磨を行った. 電解 l, 電 解 時 間 は 2 分 であ る. dm2 3A/ 研磨液は無水酷酸:過塩素酸=3:1 . , 電圧 12Vot , 電流密度 13. 腐蝕は. Marble 液 を 用 い15秒 行 な っ た.. 5kw シリコニ ッ ト環状電気炉を用い, 自動温度調節装置により定温を 溶体化処理, 時効処理は 1 ,. 保 っ た.. Te tp i l d s e c eh o e r Th l e 「moc o u e p . Th - e 「m oc u o e p. i t t a o g r Te tp i s e c e G1 l a s swo o Te tp i l d 5 e c eh o Fi g .I. Tes t pi ece Fi g .2 le Tab .I. S U S 27B. iment A tus of exper a par ‐. l Compo t ee s ・ 1on ofthe St .. C. S i. Mn. 0 ,06. 0 .83. 1 .06. P 0 ,024. S 0 ,008. Ni 9 .50. Cr 18 ,38. ~l s pt . oC <-183. 皿 実験結果及び考察 A. 低温度での塑性変形. Q) 機 械 的 性 質. C の Stressstrain Diagram を Fig.3 に示す. これによると温度が 低 下 す る に つ れ て, Curve は 立 っ てく る. こ れ は 低 温 度 程, 降 伏 応 力, 抗 張 力 が 大 きく な る こ と を C, 一 4. C, - 8. C, 一18. (52).

(4) . 富 岡 由 夫. 館 田 光. 弘. l proper le i i Tab t e s ca . 2 ハ4echan N[ i i t echan es calproper. Hardne s s I i St t t er a e of ma a. ToC. l inint i a. 2 2ド 彰 ぁk &k 1 / / mm mm g g. t S e HRB at l ingf i Qunt romlloo0C×lhrino ch. 64 ,O 74 ,I. 85 ,6. 28 ,5. 29 ,5. 68 .O. 42 ,O. 十18. 71. O. 71. -40. 71. -80. 71. -183. 144 ,O. 71. -183. 145 .O. 45 .O 42 .O. 98 ,O. 45 .O. 71. ※18t o-183. HRC. 21 ,O. 71. 86 ,2 96 ,0. 強 豪? ‐. 22 ,O 35 ,O. 83 .5 57 ,O 50 ,2. 39 ,O. 41 ,O. 45 ,O 46 ,O 46 ,O. 62 ,O. 45 ,O. oC wass-5 ‘Pr i t 8 t troomt ur 7 l imi f ÷ empr a e1 ona … orma e nar y de .5%. 意 味 して い る. 伸 びは こ れ に 対 して 減 少 して い る. Tabl e2 にこれ らの機械的性質を示す.これでは ‐. 3 倍に 達 し, 非 常 に 高 い 値 を 示 して い る. こ -18 C の降伏応力は常温の 2 倍, 抗 張 力 は 常 温 の 2 . )に よ れ 8 ) れは 岡 本 ら の 結 果 と 一 致 して い る, しか し伸 びは 約50% 減 少 してし・る, V,P, Mart ynov7 1% C ば 伸 びの 減 少 は20% 位 で あ る と して い る が, こ れ は 組 成の 違い (V.P. Martynov の 試 料 は 0 . o の 18-8型 鋼) , 又 は 荷 重 速 度 の 違 い に よる も の か も しれな い が 更 に 検 討 を 要 する. -183 C で荷 重 速 度 を お そく した 場 合 の 例 を Fig .3-① ⑨ に 示 す, Curve が不連続なのはマルテンサイ ト変態 の た. めであるが, ①の場合は② の場合に比 べて伸 び が10%近く増すという特異な現象 が見 られた, 180C で3 7 5% 伸びを 与え, 次にこれを液体‐ . 空気中で加工 したものを Table 2 の下欄 に 示 、 した. この方法は伸びが常温 の 2 倍 も 出 る の・. き. 喜. さ ざ O ぎ も き. U も も ≦ ふ メ き を /. S t i a r n% Fi in Curveatl ture res sSt ra o ・ empra vt g. 3 St. で, 塑性加工を行なうのに最良の方法であると ) 本実験では 伸 びは出なかっ いう説もあるが7 ,. た, 以上のことか ら低温度に於ける加工は抗張‐ 力, 降伏応力, 硬度を増加させるのに有利であ るが, 伸びに対しては有効でないという結果を 得 た,. ( ) マ ル テ ンサイ ト変 態 に つ い て 2 --18. C の 引 張荷 重 速 度 を おそく した 場 合, St res sStrain Curve に Fig. ①② の様な異状が生. i ずる, ①の場合, 荷重のかけ始めに S1 p を起した様な階段状の伸びが表れ, ついで 50kg/mm2 で. 曲折し,にぷい金属の破裂音と共に大きな切鉄きが Curve に生ずる. ⑨の場合は曲折はないがやは )や 細 井6 )等 が 指 摘 して いる 様 に 何 れ も マ ル テ ン り切鉄きを生ずる. これ らは B.L.A verbach2 , サイ ト生成による応力弛緩にもと づくものであり,最初に応力 弛緩の起る点がその温度に於るMs点 -183oC 加工の場合は弾性域の非常に低い応力値の所に Ms点がある. このこ と 見な さ れ て い る, ‐ ,. ) した様に Ms点の上では 非常に小さい応力でマルテンサ イト変態が起るというこ とは前に報告9 , と を 裏 づ け した もの で あ る, 又, Curve が 階 段 状 に な っ た り, 切 鉄 き が 出 来 る の は こ の 変 形 機 構 が S1 ip に よる 塑 性 の 流 れ と, マ ル テ ン サ イ ト変 態 に よ る 降 伏 と が 競 合 して 起 る た め で あ る, 荷 重 速. 度の速し・時, この様な異状が明瞭に見られないのは, マルテンサイト変態による応力弛緩 があ っ て も負荷 が直 ぐこれに追いつく ため, 一見異状のない様に 見えるのであろう. 荷重速度を更におそく (53).

(5) . 低温度で加工した1 8-8ステンレス鋼の機械的性質と時効について. した①の場合は 50kg/mm2 の所で曲折が起き, 加工硬化の少い部分が現れる ついで Burst 的 な . マルテンサイ ト生成が起る. これは興味ある現象で今後の検討に待ちたい .. 輯曜 ムー ・ ‐ ・I. ー.fi 壌 J. / 与 えミ A, noe l i t 0 0) onga on(x3 photo ー. , .. . . o 0 B. f t ( C( )(x 0 0 0 ×3 ur ) r ac eat-4. 式1 ‐総 1 1. oC(×3 C. f t t -1 8 3 0 0 ) ur r ac ea. Y 1 i I Worke ーa tnl i tee crOS t ▽ar cture s 。fs t ( 。ust empera ure. 低温度加工 した試料の顕微鏡写真を Pho t ol に 示 した. A は 溶 体 化 処 理 した も の で 均 一 な オ ー ス テナイ トであり結晶粒に変形は見 られない. B は -・80oC 加 工 し た も の で殆 どの 結 品粒 が マ ル テ ン サ イ ト線 で 覆 わ れ, 且 つ, plast i cHow を 伴 っ て い る. 又, 所 々 に 強 化さ れ た γ が 残 留 してし・る. こ の γ は 溶 体 化 した 時 の Hv=155 に 対 し, H =300 あ り, 非 常 に 加 工 硬 化さ れ て い る. -18 C加工 の も の は γ は 存 在 せ ず 非 常 に 微 細 な マ ル テ ンサ イ ト線 が VVidmans at ten 状に全面に 三 っ て 存 在 t. し, 結晶粒の P1asticHow は 見 られ な い. こ の 様 に 加工 温 度 が 低下 して Ms点に近 づくにつれて, 残 留 γ は 段 々 少 く な り, Ms 点 に 近 い -1830C では 全 部 が マ ル テ ンサ イ トに な る -1830C 加工の . ものが大きな抗張力を持つのはこの理由の為である. B. 時. 効. 硬. 化. Q) 時. 効. 曲. 線. --183oC で 40%. 引張歪を与えたものを時効させた. この結果を Fig.4,5 に 示 す. Fig,4 の時効 処理時間と硬度の関係では, 最大の硬度を与えるのは 400oC で, 時効時間の短い程, 硬度は幾分高. い 方 へ 移 っ て い る 様 で あ る. 2000C~8750C で 0 5hr 時 効 した も の の 硬 度 変 化 が Fig . .5 であ る. こ れでは,硬度は 400oC で最 大 を 示 した あ と 温 度 上 昇 と 共 に 減 少 し,600~750oC で一時平行になるが 750oC か ら急 激 に 低 下 す る. 18-8型 銅 の 加 熱 変 化 に よ る 硬 度 の 山 は 常 温 加工 の 場 合は 500~550oC 1 ) 又 一18 C7’12 ) ‐.7 C 8 4 )加工の場合は 4moC 付近 に あ る と い わ れ る こ れ らの 原 ’ に あ り1 , , , .. 因についてはα→γ 逆変態の炭化物折出に関連するとみなすもの, あるいはび相の生成促進とか, ÷. 」 40 30 ェ 20. L. . : 」. \ \ \. に÷. L. ? J ^ 争 つ こ 1 1 「【 J. ー ′. 0 茎4 6 、\、 「7. .. ー 8. i i Ag m e e n gt. Fi l ive var i ionin hardne at 1 118-8 g at ssi . 4 Re le in I Wi - t ingt imea t S a thage s sS ee tt ture emPera , 1 290oC 2 3400C 3 400oC 4 45ooC 0 5 495 C 6 6250C 7 7350C 8 8750C format De i ろ ′ on t emperat ure ーユ83。C 6二4OP. - ′. \\. \. , 2 0 0 3 0 0 4 0 0 5 0 0 6 0 0 7 0 0 8 0 0 9 0 O Ag i t e n e mp e r a u r e℃ gT le Fi in i ion in hardne t sofi8-8St a s s a g. ぅ Var l wi h age St ing t ture t ra ee empe . る Deforma i t ture -183。C 6;4O守 on t empera ing t ime o 5h r age . ..

(6) . 富 岡 由 夫. 館. 田 光 弘 ‘ .ド ー‘キ 、 遜 ,. i - - き 麹 蟻謹撰 ,壷. . A, 2 9 ( FCxlhr(x3 0 0). -. ノ. . , ,.. . oCxlhr(x3 B. 4 0 0 0 0). 、. . ) 〆 も 冬 .. どき、 ′ ,. o C 4 5Cxlhr(x3 9 0 0) .. oCxlhr(x3 oCxlhr(x3 oCxlhr(x3 D. 6 2 5 0 0) E. 7 3 5 0 0) F,.8 5 7 0 0) o M i Photo 2 f l l d t t t cros ruc t ureo s ees eonga =40% at -183 c temPeratureand then aged・ e .. フ ェ ラ イ ト Cr 系鋼 に あ らわ れる 475UC 硬 化 の 現 象 が 400UC ま で 低 下 した も の と 考察 して い る も. のもあ って定説はない. しか し, 加工温度が低い程, 時効後の硬度の山は低温度側に移るだろうこ とは 従 来 の 実 験 報 告 か ら言 え る こ と であ る. 600oC~750oC におこる硬度の平行部については 二 , 2 ) 再結晶の際の特殊な変 化等け )これも定説はなく 又 この平行部の無いと 次的な炭化物の生成1 , , ,. す る も の も ある. しか し, 本 実 験 では こ れ を 認 め た. 時効処理したものの写真を Photo 2 に 示 す. こ れ に よ る と 290oC, 400oC は マ ル テ ンサ イ トは 幾 分黒く etch さ れる が 大 きな 変 化は 見 られ な い. 495oC に なる と マ ル テ ンサイ トの 中 に つ よく etch される所が混在し始 )る. こ の 黒 い 部 分 は 炭 化 物 の 析 出 して る 個 所 の 様に 思 え る. 625oC に な る と 白 い オ ー ス テ ナ イ ト地 に 黒し・炭 化 物 の 粒 状 化 が 見 られ, ほ ぼ マ ル テ ンサイ ト線 に 沿 っ て 析出 して い. る. 735oC. では全面に炭化物が出, これの凝集した形になる. そ して, 白く見える未だ結晶粒の不. 完 全 な オ ー ス テ ナイ ト地 に 炭 化物 が 溶 け こ み 始 め る. 875oC に な る と 微細 な オ ー ス テナ イ ト結 晶 粒. が白い地の中に組織を現す.. o 以 上 の 顕 微 鏡 試 験 の 結 果 と Fi z→γ の逆変 g .5 の 時 効 曲 線 の 関 係を 見る と, 400 C を 境に して f 態 が 起 り, こ れ よ り 高 い 温 度 で は 炭 化 物 の 析 出 と 共 に γ 化 が 促進 さ れ て い る と い う こ と が 言 え る . こ の こ と よ り 400QC の 硬 度 の 山 は マ ル テ ンサ イ トか ら炭 化物 が 析出 す る 準 備段 階 に お こ る と い え よ う. 又, 600~700oC の 硬 度 の 平 行 部 は 炭 化 物 が 凝 集 しオ ー ス テ ナ イ ト地 の 中 へ 溶 け こ む 時 の 変 化, 即 ち, 再結 晶 の 初 段 階 に 起る 硬 化 と い え る 様 で あ る. 8750C では 再 結 晶 した オ ー ス テ ナ イ トが. 1 ) らの 常 温40% の 伸 び の 時 効 では 800~9000C あ らわ れ, こ の 為 に 硬 度 は 急 激 に 下 っ て いる. 今 井1 でオ ー ス テ ナイ トが 結 晶 組 織 を あ らわ して い る. こ れ よ り 言 える こ と は 再 結 晶 温 度は 常 温 加 工 で も. Subzero working. でも同じ温度で起るということである, 尚, 加熱過程の詳細について は磁気変化,. 膨脹変化を併せ調べる必要がある様に思われる, ( ) 加工歪が時効硬化に与える影響 2. 加工 歪 が 時 効硬 度 に どの 様 な 影 響を も つ か, -183UC 加 工 の もの と 更 に こォ宅を 時 効 した も の に , つ い て し ら べ た. こ の 結 果が Fig.6 で あ る. 図 中 下 の Curve は - -183oC 加 工 の ま ま の 硬 度 を しめ し, 上 の Curve は 時 効 し た も の であ る. こ れ に よる と 加 工 歪 の 大 きく なる に つ れ て 時 効 した も の. と し な い も の と の 硬 度 の 差は 大 きく なる, しか し, こ の 傾 向 は 徐 々 に 一 定 に近 く な り15% 伸 び 以 上 では その差が HRC5 で一定値となる 又硬度上昇の傾向は2 5%伸び以上では Curve は 大 体水 平. ,. .. (55).

(7) . 低温度で加工した18-8ステンレス鋼の機械的性質と時効について. ク. /. に 近 い. 以 上 の こ と よ り, Subzero working では25!彩. 二. 伸びを与えることで充分な硬度を得ることが出来ると. ー. い え る, 1 のCurve の 様 に 歪 量 に よ り 硬 度 が 異 なる と. l. い う の は, マ ル テ ンサ イ トの 生 成 量 に 関 係 す る も の で,. 0 華3. )した様に Md 点以下の温度では応力又は歪: 前に報告9. /. /. 量が大なる程マルテ ンサイ ト量が増加するためであろ う し, 25%伸び以上で硬度が一定になっ たのは, 応力 に よる マ ルテ ンサ イ ト生 成 に 限 度 が あ る 為 であ ろう.. 車 又, こ の Curve の硬度の増加は α→γ 逆変態に 関ラ 2 0 S i t % a n ンサ イ ト量 の r L て おり, 時 効 前 の 歪 量, 即 ち, マ ル テ form Fi t ・ on entof de ー a 9 . 6 1n負uenceofthe ext 増 加 に よ る も の で あ る. l18-8s inl t t e s s s sins ee a onincrea seinthehardne l t s ee. i i i I Var t t t s saf er on inthequant a yofhardne l i t t -i83oC. on a e onga i i i t 2 Var tyofhardne t er s saf oninthequant a ing l ionat-1830Candsubsequentage t e onga o t400 Cforlhr a . W. 総. 括. --8 ス テ ン レス 鋼 を 用 い, こ れ を OUC 以下の低温度で加工 した場合, これに伴って起る性質変 18 化 と マ ル テ ンサ イ ト変 態 に つ い て 実 験 L た, 併 せ て 一183oC で 加 工 し次 い で 時 効 処 理 した も の の1生. 質変化についても調べ た.. ) 抗張力, 降伏点, 硬度は加工温度が低くなる程増 大し, -183UC では 抗 張 力 145kg/mm2 で ( 1. 常温の 2 3 倍 に な る. Lか L, 伸 びは 減 少 す る, ,. ( 2 ) 負荷 速度をおそく した場合, マルテ ンサイトの発生が Stress‐Strain Curve に鋸匁状又は階 段 状 に な っ て あ らわ れる. こ の Curve よ り -183oC 加工では非常に低い応力でマルテンサイ トが. 発 生 す る こ と が 分 る. 更 に 負 荷 速 度 を お そく す る と 50kg/mm2 付 近 で Curve の 屈 折 が お こ り, こ. こでマルテ ンサイ トが発生する. この場合, 全体の伸びが10%程度増加する, ( ) -183oC で 40% 加 工 L た も の を 時 効 した. こ の時の硬度の山は 400oC に あ らわ れ, こ れ を 3 境 に して α 一 γ の 逆 変 態 が進 行 す る. 875oC では微細なオ 4 ( ) -1830C での加工歪が時効に与える影響をしらべ た. ステ ナ イ トの 再 結 晶 が 見 られ た.. . 時効により15%伸び以上では略々一様. に HRC5 増加する. 又, 25%伸び以上では硬度変化は殆ん ど一定となる,. 最後に本研究を行なうにあたって格別の御便宜を賜 った函館市立工業指導所長多田新平氏, 並び に函館酸素株 式会社計良嘉宏氏に深甚なる謝意を表する. 尚本研究は昭和39年度北海道科学研究 費 補助 金によ って行なわれたことを附記する.. 文 1) 2 ) 3 ) 4 ) 5) 6) 7 ). 献. l T , A.S h i Ch H. C. Fiedl er .27 、 No .257 . .M. , Vo , B. L. Averbac , Morrs o en: r f l M l b h 9 5 2( 661 A J 1 ) h d B L t i C K l i M S A : r e a e r c o u n a o v a r r e n a n , , . . . . u n , o s o h l p 9 A 2 0( 1 4 9 ) A. W, McRynon) s s:J y, . , pp 1953 ) in t K. Bungarol enme s sen hat t . ,24( , R. oppenhe , R.Scherer: Arch Ei l k f M V T A s 5 0 4 7 8 h ー A B M w E R : r o G. W・Powel o e n r a c s a a , ・ . ・ . , , , , . . , . .. l 細井祐三, 川上義人:鉄と銅, Vo . .4 .49 ,No. l l l 196の. leb and V,P. Mar t t A, N. Chukh t a oved z a ynov: Fi . .2 ,240‐244( . me , No ,10 , Me. (56).

(8) . 富 8 ) 9 ) 10 ) 11 ) 12 ). 岡 由. 夫. 館 田 光 弘. 1 岡本正三, 小高良平:日本金属学会誌, VO 6 92 /39 , ,18 .7 ,No ,3 ・北海道大学工学部研究報告 投稿中 萩原, 金沢, 富岡+ ; , ,. E. She l: Z,among i l l 1932 ) ong chem. ,a , ,207( ,21 N 今井, 斎藤:鉄と鋼, Vo 149 5 8 0 7 o , , . ,. 川崎正, 篠田軍治:日本金属学会誌, Vo l /49 2 ,22 , No ,9 , ,489. 13) B, Cina:J llns t t(U,K, 1935 ) ) ee ,lron and s ,179( ,p , .230. 「57.

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