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修了生対象意識調査の結果と特徴

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Academic year: 2021

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(1)Title. 修了生対象意識調査の結果と特徴. Author(s). 藤森, 宏明; 前田, 輪音; 玉井, 康之. Citation. 北海道教育大学大学院高度教職実践専攻研究紀要 : 教職大学院研究紀要 , 1: 89-103. Issue Date. 2011-03. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/2922. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) 北海道教育大学大学院高度教職実践専攻研究紀要 創刊号. 修了生対象意識調査の結果と特徴. 藤森 宏明*・前田 輪音*1・玉井 康之*2. 1 調査期間:2010年11月下旬 対象者:第1期修了生 調査方法:郵送法およびメール 回答者数:25通/40適中(回収率62.5%)(ストレート5、現職20。) (キャンパス単位では、札幌9/19、旭川各9/13、釧路7/8) 2 調査の目的:本学の今後の教育活動の発展のため。. 3 結果の概要 A フェイスシート (1)性別について. 図1 性別. (2)年齢構成について. 注:50∼55は0%である。. 図2 年齢構成 *北海道教育大学教職大学院(教育学研究科高度教職実践専攻)旭川 *1北海道教育大学教職大学院(教育学研究科高度教職実践専攻)札幌 *2北海道教育大学教職大学院(教育学研究科高度教職実践専攻)釧路 89.

(3) 藤森 宏明・前田 輪昔・玉井 康之. (3)通算の教職経験年数. 注:単位は年目。値はいずれも以上∼未満である。. 図3 通算の教職経験年数(正規採用、臨時採用込). (4)経験学校数. 注:臨時採用・非常勤講師・正規採用込みの数である. 図4 経験学収数 (5)現在学級担任を持っているか. (6)現在の担当分掌. 教務部(6)、生徒指導部(4)、研究部(3)、研修部(3)、行政機関(1)、指導部・特 別支援コーディネーター(1)、庶務部(1)、学級活動部(長)(1)、通学支援部(1)、総 務部(1)、教職以外(1)、無回答(2). qO.

(4) 修了生対象意識調査の結果と特徴. (7)教員免許状取得数. 図6 教員免許状取得数. B 各回答について (1)教職大学院受験のきっかけとなった情報について. 図7 教職大学院受験のきっかけ 注1:「4.同僚教師から」は0%である。 注2:その他の内訳:大学教員から(4名(16%))、知人のすすめ、教職大学院の先生との面談、新聞を見て(各 1名). (2)教職大学院で得たものについて(現職) A.長く付き合っていけるような院生にめぐり会えた B.学級経営に関わる事務処理がうまくできるようになった C.児童・生徒指導に自信がもてるようになった D.授業の考え方ややり方を大きく変えた. E.これまでの自分の教育実践を深く見直すきっかけとなる授業・ゼミが存在した F.教育に対する視野が広がった G.教職大学院卒であることに喜びと誇りを感じる. 91.

(5) 藤森 宏明・前田 輪音・玉井 康之. 図8 教職大学院で得たもの(現職). (3)教職大学院で得たものについて(ストレート) A.長く付き合っていけるような院生にめぐり会えた. B.学級経営に関わる事務処理をこなす基礎ができた C,児童・生徒指導に自信がもてるようになった D.授業の作り方についての基礎ができた. E.これまで受けてきた教育を深く見直すきっかけとなる授業・ゼミ・実習が存在した F.教育に対する視野が広がった G.教職大学院卒であることに喜びと誇りを感じる. 注:「4.まったく感じない」はすべて0%である。. 図9 教職大学院で得たもの(ストレート). (4)教職大学院のカリキュラムについての評価(有意義と感じたもの) A.必修の授業 B.選択の授業 C.実習(Ml) D.実習(M2) E.MOB作成 F.その他. q2.

(6) 修了生対象意識調査の結果と特徴. 図10 教職大学院のカリキュラムの評価. 注:その他の内訳:有意義だったもの(自由回答):先輩教師との談話、双方向回線を切った後の質疑応答、授業前・. 中・後の雑談、学校経営に関わるもの、へき地教育に関わるもの、実習・MOB作成時の担当教官指導、授業2 講目の討論、講義の前後に行われる指導教官の何気ない会話、小ゼミで行った勉強会. (5)将来考えている職階について. 図11将来考えている職階について. 注1:その他の内訳:今は考えていない(3名)、大学数貞(3名)、考え中、今はただ、一般教員としての職務を 全うするだけ、文部科学省視学官、教育局長、社会教育主事(各1名) 注2:2.主幹教諭、3.教頭・副校長は該当者なし. C く自由記述〉 注:原則として原文のママである。 (1)どんな人に教職大学院に入学し、学んで欲しいか、率直なご意見をください。 〈札幌〉(すべて現職). 1.今悩んでいる人。いきづまっている人。 2.現職の教員。大学の卒業生。教職大学院がもしかすると必修になるか?と思ったのに残念。や. や強制的な所がないと、働きながら何かやろうとするのは難しいのではないかと思う。個人的に はたのまれれば勧誘してもよいと思っている。ただし、3校の意識・内容のずれを解決しないと 講義を受けるこちらが困るし、進めづらい。私見→札幌校の教官が一番よかった。知的好奇心を. ゆさぶられる、とてもよい内容が多かった。 3.・自己の教職における振り返りを考えている人、そこで得た知識や発想の転換など、現場教育. 93.

(7) 藤森 宏明・前田 輪音・玉井 康之 に生かしたいと考える人. ・実践する中、「これでよいか?」どこかでじっくり客観的に学び直したいと考える人 ・少なくとも教職を経験した人が入学すべきこと。. 4.学ぶ意欲があるもの。院卒という称号がほしいという邪まな気もちではだめだと思う。 ・まじめに出席する意欲のある者。 5.・学校の諸問題を解決したいと考えている教師 ・自分の授業スタイル、学級経営スタイルに行き詰まりを感じている教師 ・職場に戻って、若手教員のリーダーになるべき教師(校長、教頭が推薦する) ・教育に強い関心がある保護者(子育てを経験し、教育の仕組みや地域の問題点を解決したい という意欲のある人)や社会人(教師以外の仕事を経験した人) ・教育学の研究職の教員や学生と議論する中から新しい教員養成のシステムを考えようという 意欲のある教師 6.30代前半∼後半、部長及び学年主任になり、学校の動き全体が見え始めている人。 7.・これまでの実践を時間をかけて吟味、そして振り返りをしたい人. ・学校、教師という存在を客観的に見直すなど、広い視野で教育をとらえたい人 8.管理職を希望している人、研究所、指導主事などで勤務したい人、講師などになり、人材育成、 保護者の支援に貢献したい人。しかし、教職大学院を出ても、特に今までと変わりなく、市や道 から活躍(講義など)の依頼もなく、何のための教職大学院だったのか見えていません。授業料 の借金だけ残っている状態です。. 〈旭川〉. 1.(現職)学びたい人、学ぶ目的を持っている人、30代、ミドルリーダーに力をつけて欲しい 2.(現職)自分の今現在の仕事を見直すとともに、実践をより理論付けすることで、後輩教師に. 伝え、育てようという気持ちのある人 3.(現職)①学びたい人、追究したい人 (む現場の課題を何とかしたいと思っている人。(∋について。学びたい人同士であれば、. 深い話ができ、有意義だったので(経験上)。②について。私自身現場の課題を、この大学院で 話し、アドバイスをもらったり、共感してもらえたことで、大変助けられました。また、課題そ のものが今思えば成長のきっかけとなったのではないかと思います。それも悩んだときに相談し やすい環境、教育のプロ、スーパーバイザー的存在の教官がいたこと、仲間がいたからこそだと 思います。. 4.(現職)(率直に書かせてもらいます)(現職へは)「職位のため」だけに入学されるのはいかが なものかと思う。「研究して授業にいかしたい」という気持ちをもつ人に入学してもらいたい。 (ストレートには)「とりあえず院へ」という安直な気持ちだけはいけないと思う。「現職とか かわれる教職大学院で知識を増やしたい」と思って入学してほしい。 5.(ストレート)教職に就きたいと希望しながら、なかなか正採用されずにいる人(特に高校)。 20代前半∼後半の若手教員に学んでほしいと思います。業務が多忙で通学する暇はないかもしれ ませんが、現場経験とあわせながら、まだ経験の浅い柔軟な発想、吸収ができるうちに学ぶほう. がより多くのことを身につけ、自らに還元していくことができるからです。 6.(現職)やる気のある人. q4.

(8) 修了生対象意識調査の結果と特徴. 7.(ストレート)自分の今までの実践を客観的に見直し、学ぼうとする意欲あふれる現職教員の方々 には入学して欲しい。(旭川校でともに学んだ現職の先生方は課題意識を持った、すばらしい先 生方でした。)初任であろうと、期限付きであろうと、教職に魅力を感じ学校組織の一員として括 躍したいと強く思う学部生には、教職大学院で学ぶことを薦めたいです。(数名には薦めており ます。) 8.(現職)やはり、年齢で言うと40歳前後の中堅教員が入ってくるべきだと考えます。講義の中. での意見交流など、ストレートマスターや若い教員は、どこか「お客さん的」になっていること ころもあったと思います。もちろん、若い人たちの斬新な意見にハツと気づかされた事もありま したが、私は、ある程度経験があり、学校全体を見渡す余裕のある年代が大学院で学んで、さら. に、指導主事や管理職になっていくのがベストと考えます。 9.(現職)次の3点について思ったり、感じたりしました。. (∋ 現場をある程度経験した現職教員であることが必要だと思いました。正直、ストレートマス ターの入学には疑問があります。教職大学院での学習内容を考えると、現職教員にとっては、. 自らの実践を振り返ったり、現場の実態を理解しつつ、現場にどのように取り入れていくかと いうイメージを持ちつつ学習できるので、とても有効だと思います。しかしながら、現場経験. のないストレートマスターにとっては、現場の実態把握やイメージが教育実習程度の中で、講 義を聴いても何のことやら分からないような内容も多いように見えましたし、さらに討論場面 では、ごく限られた現職教員の考えや意見を深く聞くことになるので、イメージや考え方が偏っ てしまうこともあるように思いました。以卜のことから、ストレートマスターに関しては、教 職大学院で学ぶよりも. 、1年でも早く現場に出る方が良いように思います。. (参 現職教員でも、何枚か経験し、学枚全体の仕事が見えるようになったり、教育や学枚におけ. る課題が見えるようになっていたり、さらには、自らの授業に対する考え方や学級経営に対す る考え方などが、ある程度確立されている人の方が良いように思いました。そういう人にとっ ては、講義を聴き、討論を重ねることによって、自らの実践を振り返ったり、新しい考え方や 理論、指導法を自分なりに取り入れることができ、とても有効な場所となるように思います。 (彰 最後に思うこととしては、教職大学院のメンバーが、純粋に、自らの実践を振り返りたい、 理論を学びたい、学校に関することについて学びたいという人達の集まりとなることが大事か と思います。そうすることによって、より深まりのある討議にもなるでしょうし、院生同士が 互いに刺激をし合い高めることになると思います。. 〈釧路〉. 1.(ストレート). ・教育に興味を持っている人。 ・教師生活に新しい刺激を求めている人。 ・教師仲間を求めている人。 ・教師経験、1∼3年くらいの人。 ・教職経験、10年以上の人。. 2.(現職)関心を持っている研究者や実践家がいるとか、自分なりに深めたいことがある人は、 教職大学院(一般の大学院も含めて)で学んでもよいのではないでしょうか。. 3.(現職)将来管理職を目指す人に入学して欲しいと思います。 4.(現職)学ぶ意欲のある人。本当に追究したいものがある人。肩書きに終わるキャリアアップ 95.

(9) 藤森 宏明・前田 輪音・玉井 康之. を求める人は必要ありません。「学校を作ろう」という意欲のある人。 5.(現職)①幅広い知識と専門性を高めるために、専門の教授やスペシャリストから学びたい人. ②北海道の特質を知り、地域の特徴を掴み、それを活用しようとしている人 (彰子どもの可能性を信じ伸ばし高めていく人 ④同僚と共同して組織としての力を存分に発揮しようとしている人. ⑤学校・学級経営におけるマネージメント能力を活用し、リーダーシップを発揮したい人。 6.(現職)全ての先生がその段階で学ぶべきものがあり価値があると思いますが、教務主任など ミドルリーダーの立場となる先生には、是非学校、職場、教育というものを考える上で学んで欲 しいと思います。. (2)現在、本院は毎年入学者数が減少しております。どのような改革が行われれば入学者が増加. すると思いますか。率直なご意見をください。 〈札幌〉(すべて現職). 1.・現職教員の大学院求職制度の充実。もっと気軽に簡単に休めるように。 ・2年間地方教員も学べるように、上記の制度に加えて、サテライト教室の充実。 2.①お金を安くする。(特に道は給料を減らされているので苦しい。) ②魅力ある講義内容にする。現職に現状や過去の話をしてもわかりきっているので手ごたえが 感じられない。専門的知識が得られる内容を望む。あるいは1講義を20分ずつ分け、小学校では. 中学校では高校では…と各校用の許があると、知らない事がわかり、みんなに役立つ。 (彰MOBをやめるか卒論をやめる。毎時間のレポートは講義終了用のレポートにも卒論にも役. 立たない、無駄な労力。 3.・公務員の給与カットが続く中、大学院の授業料が高い。(従来のままの額)半額になれば、(もっ と低額でも)希望する人が増えると思われる。 ・デマンドサイドの枠、流れがあれば修了後の見通しがもてるため希望者が増えると思われる。 4.学費の軽減。単位の軽減。講義内容の充実。本院の特色がよくわからない。できれば、卒業後 の特典(免許更新の免除など). 5.・教職大学院に入学したという特典。(例えばフィンランドへの短期留学、他県への視察旅行等、 大学院と実習校だけの往復ではない、外の世界を体験できる場) ・教員採用試験の1次試験免除。 ・修了後の給与号俸の優遇。 ■校種別の議論の場、教科別の議論の場がもう少しあっても良い。(現在の授業形態では、異なる 種別・分野を理解することはできても、目の前の仕事(授業)の指導力や業務の遂行力にはつな がらない). ・中学や高校では授業はもとより、クラブ活動や部活動の指導で因っている教師が多いが、それに 対応した授業がほとんどなかった。. 6.・目玉をつくる(1)入学したら、ここへ行けます。(2)入学したらこんなことができます) ・十年経験者研修(十五年経験者研修)、免許更新を利用する。 ・修了後に何かしらのメリットがあれば志願者が増加すると思います(特にストレートマス ター). ・講義数を厳選して、MOBではなく修士論文を作成するカリキュラムにすると、より専門性. q6.

(10) 修了生対象意識調査の結果と特徴. が高まって修了できると思います。 8.入学金授業料の免除、修了後の明確な進路や活躍できる人事配置の確立、修了後は教採に合格 できる条件の確立、管理職試験の免除、給料が上がること。博士課程への道があること。. 〈旭川〉. 1.(現職)大学院卒のメリットを明確にし、打ち出していく必要がある。100万以上の学費を補助 する(一部でも)既存の大学院との違いをアピール. 2.(現職)魅力ある講義内容 3.(現職)入試説明会で話されていた内容と実際のものが違っていた(初年度だったので仕方な い部分も大きいと思います)何度も局や教育委員会に連絡をしましたが、専修免許の書類がなか なか受理されなかった。専修免許をとっても、給料があがるわけではない、専修免許のメリット は?このことについて大学はご存じなのでしょうか。それについての大学からの説明はなかった のですが、現職とはいえ、何かの説明が欲しかったです。この辺がはっきりしないと正直人には すすめにくいです。(私自身は教職大学院で得たものは大きかったのですが、あくまで主観的感 想なので). 4.(現職)ひと言で言えば、「魅力」がどこにあるかだと思います。「学びたい」という意志も必 要(本人に)ですが、『2年間で「何を」学ばせてくれるのか』が具体的であることだと思います。 これが明確になると、「学びたい」という意志がある人にとっては選択しやすくなると思います。 また、さらなる専門性を求めて入学するのですから、理論をきっちりと学ばせてもらいつつ実践 へ還元できるような体制がしっかりとしていてほしいです。 5.(ストレート)札幌であればサテライト会場を設置し、現職教員が気軽に通学できる環境を整 えること。全体では研究発表の場をより公にし、多くの教員がその成果を目にすることができる ようにすること。パンフレットやポスター、HPなどの窓口をよりわかりやすくすること。(細 かく、学生生活がイメージできるようなものなど)以前、大学の同期が入学希望していましたが、 内容がまったくイメージできず、相当因っていましたから…。 6.(現職)免許に生かせる優遇制度(更新別の免除など)を付加する。 ・給与や人事等で優遇されるようにする。 ・現職とストレートマスターが修了すれば、結局同じ立場になってしまうのはいかがなものか。 7.(ストレート)改革とまでは言いませんが、院での実践を外部に発表・交流する場を設けるこ とや、公開講義を行って、情報を発信してい. ただければと思います。また、修了生もそのような. 場で交流■実践発表をすることができれば、在学生や院を希望する方々にお話しすることができ. るので、参加させていただければと思います。 8.(現職)教職大学院の学校現場における「認知度」が、私たちのやっている実践、研究の内容 に比べて低すぎると思います。そこで、次の2つの改革案を提案します。 ①教職大学院研の実施。ミニ学会構想もいいと思いますが、それでも「内輪」の発表会に終わっ てしまう懸念があります。そこで、札幌、旭川、釧路で持ち回りで院生の授業を公開(小中高). し、附属研のように、たくさんの先生方に参加していただき、研究協議では、MOBの内容を含 めたレベルの高い研究発表をし、教授の先生方には助言者として総括していただく。 ②札教研、旭教研との連携、協力。札幌も旭川も釧路も市内の教育研究会が各教科でレベルの高. い研究をしています。そことタイアップして、日常的に教職大学院が人や施設を貸し出すしくみ. 97.

(11) 藤森 宏明・前田 輪音・玉井 康之. 旦埋旦べきです。例えば、今年、旭川では社会科、理科の全道研が行われました。そこに、教職 大学院の院生や教授陣が参加し、研究の一端をになうのです。そうすると、各教科の教員が、自 分も教職大学院で学びたいと考えると思います。 9.(現職)次の点を改善することが必要かと思います。 (∋ 経済的な負担が大きい. 教職大学院に興味を持っていたり、進学したいと思っている現職教員はいますが、二の足を踏 んでいることの一つに経済的な負担があります。現職教員ということになると、家庭を持ってい たり、子どもがいて養育費がかかるような人も多く、2年間で100万円超の負担は大きいと感じ、 断念してしまった人もいました。 ② 教職大学院を修了した後のメリットを感じない 教職大学院を修了し、専修免許を手にすることによって、給与に反映される(報道では、反映. されるようなことを言っていましたが、道教委に確認すると、現職教員は反映されないとのこと です)ようなメリットがあったり、管理職や指導主事への道が開かれるようなメリットがあると、. 入学者数が増加するのではないかと思います。ちなみに、教職大学院に興味を持っている現職教 員からは、これらの質問はよくされます。 ③ 学校や仲間の教職員に迷惑をかけてしまう 指導教官が院生の現任校に来て学校長に配慮を要請したり、校長会などの諸会議で配慮を要請. したりと、様々な努力をしてくれてはいますが、やはり、夕方から現場を抜けてくることや、土・ 目の部活動を免除してもらうことは、他の教職員に負担を強いることにもなりますし、抜けてく る方としても気兼ねをしてしまいます。道教委の派遣制度の枠が拡充するか、実習やMOBの執 筆の忙しい期間だけでも、代替教員が配属されるなどの処置があることが望まれます。 私は、自らの教員生活で得たノウハウや考え方を整理したいという想いから進学しました。教 職大学院の2年間を終えた今、ノウハウや考え方を整理するだけでなく、新しい見方や考え方を 学ぶことができ. 、大変ではありましたが教職大学院に進学して良かったと思っています。そんな. 自分でさえ、(∋∼(彰の点に関しては、気になる点ではありました。 (∋∼(彰の中でも、(むについて何らかの措置が講じられれば、今後、教職大学院に進学しようと いう現職教員が増えると思います。. 〈釧路〉. 1.(ストレート)・教員から求められている受講科目のリサーチ。. ■大学院の教員が小中学校■高校に飛び込み、授業などを実際に行ったり、実践を試みること。 ・学校を丸々一つ教職大学院の研究校として取り込んでしまう。 2.(現職)改革が叫ばれているのは、教職大学院に限ったことではないのではないでしょうか。 参考になる例は多くあると思いますが‥・ 3.(現職)金銭的な問題・時間的な問題があると思います。 4.(現職)①教職員をはじめ、広く地域や保護者、関係機関に「教職大学院の卒業者って、へえ∼! なるほど!いいなあ!すごいな!」と思わせるような環境・仕組み。各方面での卒業生の活躍。 ②誰でも「やる気があれば入学可能」というアピールと実際的な時間や金銭面での工夫。. ③免許状のグレードアップ。1級(1種)のみがグレードアップするのではなく、2級(2種) もグレードアップすればよい。. q8.

(12) 修了生対象意識調査の結果と特徴. ④講義内容のグレードアップ。すごくためになる講義が多いのですが、率直に一部「時間の無駄」 とも感じるつまらない講義がありました。 ⑤講義の中に「提言」や「プロジェクト」がほしかったです。受講生が受け身すぎるのです。受. け身‥・一概に悪いとはいえませんが、これからの時代は教師自身の発想がもっと重視されても. よいと思います。「学び・考え・作り上げる」それに対して多くの方か. らご示唆をいただく、体. 験的主体的な学びがもっとほしいです。. ⑥柔軟な時間割。基本的に2年間で修了ではなく、講義の取り方によっては3年間コース、4年 間コースがあってもよいと思います。 (む学費を安くする。 ⑧他大学との交流の活性化。 5.(現職)①学費の減額、半額であれば非常によいと思いますが。三分の二まで減らすだけでも 相当違うと思う。. ②制度的な改革をする。例えば主幹教諭や教頭になる前の二年間は必ず教職大学院を義務づけ、 そのために学校で配慮する。 ③授業実践がそのまま単位に認定できることをもっとアピールする。 6.(現職)・教職大学院での学びの成果を学校で発表する、 ・管理職や教育委員会の理解と協力、. ・学生を時間的、経済的な面で支援する体制、 ・三キャンパスの関わりを密にし、入学することで他校の教官や学生と終了後もつながっていけ るネットワークができるという付加価値. (3)最後に、教職大学院での生活で一番印象に残っていることや後輩院生へのアドバイスを一言お 願いいたします。何でもご自由に書いていただいて結構です〔 〈札幌〉(すべて現職). 1.・忙しい日々の中で、実践をまとめることは大変ですが、そんな状況だからこそ、大学院をきっ かけに実践をふりかえり、立ち止まりつづる作業は大切であり、有意義な事だと思います。 2.・学生気分を味わえたのが楽しかった。みんなガツガツカリカリしている所がなく、話してい るだけでもなごんだ。・教官もやさしかった。とてもていねいで親切だった。 ・アドバイスをするとすれば、卒論があるのでテーマを初めから決めた方がよいということ。テー. マに合わせて実習もMOBも組んでいくようにしないと仕事をしながらあれもこれも継続するの は大変。. 3.・初年度(第1回生)、1年前倒しスタートだったため、受講場所を転々とし、狭い部屋で肩 を寄せあいながら受講した思い出。 ・講師陣も院や院生の待遇改善や講義内容の改善など学生と一体となって取り組んでいた。. ・何回か共にアゴ合わせを行い、教職大学院らしい語り合いがよかった。 ・受講していれば力量が高まるのではなく、いかに現場に戻って実践していくかが大切。 ・修了後、即結果が山るのではなく、その後の教育実践のあり様によって得られるものがあり、 時間がかることをふまえて臨むべきこと。 ・将来的には管理職をめざす 4.一番印象に残っていること、とは難しいですが…. 99.

(13) 藤森 宏明・前田 輪音・玉井 康之. ・いろんな学校、校種の先生の話が聞けたこと。 ・学校の仕事をしながらもレポートのことがいつも頭の片隅にあったこと。. ・レポートに自信がなかったので、欠席だけはしないように通ったこと。 ・夜遅くに講義が終わった後の爽快感(帰宅時)。 ・10年研と夏の講義で夏休みがお盆しかなかったこと。(それでも10年研はとれた) ・商工会議所の高向さんやじゃらん編集部長?の中田さんの講義を受けれたこと。 ・正木先生の講義は贅沢すぎた。 ・入学した頃は学校課題のことばかりだった。 5.・仕事を終えてからの夜間通学は大変でしたが、毎回の授業で必ず一つは、「自分が得ること」. と「自分を語ること」に心がけていました。(学費とガソリン代が高いので、自分に何が還元で きるのかを常に考えていたように思います) ・若い院生との語り合いは、大変刺激になりました。後輩の皆さんは、教授陣やベテラン教師に 議論をどんどんふっかけて活発な雰囲気にして欲しいです。. 6.・実習時やMOB作成時に、担当教諭と話し合ったことは貴重であった。普段の疑問や、迷い などを思いきりぶつけることができ、考えを整理したり、方向性を見山せたりした。 ・様々な講義を通して、悩みを話すと、先生はもちろん、他の院生から様々な意見を聞くことが. できた。励みになった。ふっきれた。 ・大学院での2年間ほど、学校教育について考えたことはなかった。先生方からは自分の考えを 表に出す必要性、重要性を学んだ。文にして自分の思いを表わす力が伸びたと思う。 ・1つのことを追究する過程も学べた・ 7.日々の仕事と大学院を両立させるのには、相当の覚悟と強い意志が必要であった。しかし、. MOB作成をはじめとする試行錯誤の中で、確実に自分の中で教育に対する理念が変化して、醸 成されていくのが感じられた。レポート等の課題をその場しのぎのものにするのではなく、じっ くり時間をかけて振り返りと吟味をくりかえしていくことが大切であると思う。特に、集大成で あるMOBの作成には、力を入れて取り組むことが必要であると感じた。 8.児童・生徒や教育のことについて真剣に考えている仲間に出会い、嬉しく思いました。教官の 皆様からも多くのことを学び、自分の考えを確立し、自信をもつことができました。. 〈旭川〉. 1.(現職)毎週火曜の講義後に振り返る場を設定し、教育論を語り合った。現在職場内でも不足 しているコミュニケーション■言語活動を充実させる必要がある。高い学費をおさめて「学んで いる」から「学ぶ機会をもらった」という考えになって欲しいです。大学院での担任は榊先生で. す。先生方からたくさん『学び取る/学ぶ→意見を言う→怒られる』をして、学ぶ機会を活用し て欲しいです。 2.(現職)双方向での話し合い、討論時の本音→そこから自分の課題解決の方策を見つける! ・多角的に物事を捉えられるようになったと自分では思います。. 3.(現職)(MOB)について各校でMOBについてのイメージが違っていたようですが、私は旭川 校でよかったと思います。学びに来ているので、単なる積み重ねでなく、学んでエキスをのこし. たいと考えました。ただ、MOBにかける時間がもう少しあれば…とも思いました。(研究者の 先生)この大学院では、経験豊かな先生方のお話を聞ける上、研究者である先生方からもお話を. 100.

(14) 修了生対象意識調査の結果と特徴. 聞けるというのがとてもためになりました。普段の実践を考えていることが、どのような理論と. 結びついているのか、それがつながったときに、パーつと目の前が明るくなることが何度かあり ました。これが教職大学院の魅力の一つだと思います。教職大学院が発展していくことをお祈り. 申し上げます。. 4.(現職)私のように40代をこえると(30代でも同じでしょうが)自分の今までの実践を揺るが すような話や新たな考えに出会うと、消極的というか、保守的になってしまい、なかなか進歩で. きないのが現状だと思います。しかしながら大学院で学ぶ以上は、今までの自分の実践のカラを 打ち破ってでも、新たな一歩を踏み出す勇気が必要だと思います。そういった意味でも、さまざ. まな実践や研究内容に触れたり、理論としての土台をしっかり学ぶことができたのは、とても重 要なことでした。このまま院に来ないで60歳まで突っ走っていかなくてよかったと思います。そ して先生方も院生として生徒に戻ることで、「忘れ物」「遅刻」など、子どもの気持ちと同化でき たことはいい経験でした。ストレートマスターの人にとってはこれからの職場における疑似体験. ができてよいのではないでしょうか。人に「教える」立場の職業をもつ者として、「学ばせても らう」という謙虚な気持ちは忘れてはいけないと思います。常に柔軟でありたいと思います。 5.(ストレート)倣うべき見本がないということで、何をするにでも右往左往し、遠回り、振り. 回された厳しい2年間でした。ゴールが見えない、見通しがもてないというのがその一番の要因 でもあったのですが、院生が安心して研究に打ち込めるためには、ハードよりもソフトの充実が 重要課題だと感じていました。困難な環境で学ぶ院生が「がんばってよかった」「入学してよかっ. た」と感じるのは、それをサポートするスタッフによると思います。入学して努力するのは当た り前ですし、たいていの院生がその覚悟で入学すると思うのですがそれを全力でサポートするだ けの覚悟がスタッフにあったのかと疑問に感じることもありました。多くの教官がすばらしい講. 義を支援してくださいましたが。研究や講義、実習で得られたものは予想以上に大きく満足して いますが、それ以上に素晴らしい出会いに恵まれたのもこの大学院ならでないかと思います。こ こで得られた修士号がどれほど社会的価値があるものなのかは正直、いまだに不安ですが…自分 の人生においてはとても大きなプラスになったことだけは確かです。 6.(ストレート)自分はストレートマスターとして在籍していましたので、ストレートマスター. に…。教職大学院に入学された現職の先生方は課題意識を持ち、実践を繰り返している生きた教 材です(失礼な表現ですが。)現職の先生方と同じ教室で学ぶこ. とで得られる考え方、知識や視. 点は他では学ぶことはできません。今、教育現場で試行錯誤の毎日です。机上で学んだことを実. 践する余裕がない目もあれば、院生の時に思い描いていたこととは違う現場を目にしています。 しかし、院での学び、出会えた先生方■教授陣から得たものが今の自分の支えになり、確実に教. 員としての力になっていることを感じています。実習と講義を通して得た視点は、必ず役に立つ 場面があります。できれば、またあの頃のように、院生室や居酒屋で実践交流や講義の振り返り、. 子どもの話をしたいものです。さらに学びを深めたくなるこの頃です。旭川から遠く離れました が、皆さんのますますのご発展をお祈りいたします。 7.(現職)私が一番印象に残っているのは、仲間との出会いです。私の場合、13人の同期生のうち、. かねてから知っていたのは2人だけでした。その多くは、ここに来ないと知り合えない人たちで す。その人たちと知り合ったことが、財産でもあります。もちろん、そこには指導して下さった. 先生方との出会いも含まれます。私たちのやっている教育という仕事は、人と人とのつながりな くしてうまくできるものでありません。実際私も、教育相談研究会の役員をしていますが、その. 101.

(15) 藤森 宏明・前田 輪音・玉井 康之. 研修会の企画を担当した時、真っ先に力を貸していただきたいと考えたのが教職大学院です。お 忙しいところ、竹本先生に講師をお引き受けいただき、会場も貸していただき、当日は、たくさ んの院生にも参加していただき、盛況に終わりました。このように、卒業後も一生、教職大学院. のお世話になり、何らかの形で関わりながら教員をしていくんだなと思いました。 8.(現職)◎ 教職大学院で印象に残っていることは以下の通りです。 (∋指導教官や院生との関係が充実し、良い意味での人間関係の広がりが生まれたこと。. ②自らが実践してきたことを整理することができたこと。または、整理するきっかけができたこ と。. (動これまでであれば、落ち着いて考えることのできなかった学校の様々なことに関して、時間を かけて考えることができたこと。また、レポートを作成したり、討論する中で、学校の様々な ことに関して、自らの考えを整理できたこと。. ④日常の指導と理論との関連付けが多少なりともできたこと(この点に関しては、もう少し、様々 な講義を聴きたかったという想いがあります。)。 ◎ 後輩院生へのアドバイス. 教職大学院で学ぶ内容は、学校現場に直結するようなことから理論的なことまで、様々な内容を 学びます。中には、自らが学びたかったことと違う内容があったり、興味・関心が湧いてこない. ような内容があったりするかもしれません。しかしながら、すべてが学校教育につながっている 大切なことです。たとえ、自らが学びたかったことでなくても、興味・関心が湧いてこなくても、. あらゆることに全力で取り組んでください。2年間を終えた今、自分なりに一生懸命にやったつ もりでしたが、もっと時間をかけてレポートを書いておけば良かった…。もっと本をたくさん読 めば良かった…。もっと質問しておけば良かった…。もっとMOBを充実させておけばよかった …。などと、反省することしきりです。. 〈釧路〉. 1.(ストレート)・先輩教員の考え方に触れることがとても勉強になりました。いつも身近にい た先輩の考え方が、実際に子どもたちを目の前にすると、様々な場面で思い出されます。教職大. 学院で様々な考え方に触れ、引き出しをたくさん作っておくことはこれからの教職生活において 重要な意味を持つことと思います。講義や学校に通うだけで大学院生括を終えるのではなく、教 科書に載っている場所に実際に行ってみたり、実験を行ってみたりと、様々な経験をして欲しい なと思います。そういう場や機会を教職大学院でも作り出せる雰囲気があればいいなと思います。 お互いに頑張りましょう。 2.(現職)自分自身の問題意識を持つことがとても大切なことだと思います。陰ながら応援しま. すので、がんばってください。 3.(現職)大学の先生方に出合うことができたことが、大きな収穫でした。今後ともよろしくお 願いいたします。. 4.(現職)・MOB作成は、個人的には楽しかったです。 ・釧路の玉井先生・赤田先生・二宮先生・そして札幌の福井先生には大変お世話になりました。 たくさんの刺激を受け、「もっとやってみたい」「もっと考えたい」という意欲がわきました。も. し先生方がいらっしゃらなかったら、私はきっと消化不良で不登校になっていたと思います。本 当にありがとうございました。. 102.

(16) 修了生対象意識調査の結果と特徴. 5.(現職)①自分が抱えている課題について、理論的な裏付けをもった手だてを考えることができ、 困難に耐えることができたり、乗り越えることができたこと。 ②北海道で活躍している異業種の人々から直接話を聞くことができたこと。 (彰自分の職場では絶対に話すことができないことを、話をすることができ、様々なアドバイスを もらうことができたこと。. 103.

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参照

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