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児童を英語に慣れ親しませる授業方略~担任教師による授業実践を手掛かりとして~

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Academic year: 2021

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(1)  児童を英語に慣れ親しませる授業方略 ∼担任教師による授業実践を手掛かりとして∼                            教育実践高度化専攻                         小学校教員養成特別コース.                           M07319A 栗原美菜 る態度の育成を図る。③外国語を通じて,外国語. 1 研究報告書の構成 序章 意義. の音声や基本的な表現に慣れ親しませる。という.  1 研究の目的  2 研究の対象と方法  3 用語の定義. 三つの柱から成り立っている」とされている。.  また,指導計画の作成や授業については,学級 担任の教師または外国語活動を専門に担当する教. 第一章 小学校英語活動の現状と特色. 師が指導計画の作成や授業の実施を行うことが求.  第1節 小学校英語活動の導入までの経緯. められており,特に,学級担任の教師が欠かせな.  第2節 小学校英語活動の現状  第3節 新学習指導要領での位置づけ 第二章 担任による英語活動の授業設計に有効な手. い存在であることが明記されている。これは,平 成19年度に文科省が行った「英語活動実施状況調.     立て. のうち,学級担任による指導の割合が94.O%であ.  第1節 担任による英語活動の意義. ることからもわかる。授業の実施に当たり,担任.  第2節 英語活動の授業設計 第三章 授業モデルの開発と実践分析. 教師には,児童理解と学習集団作り,外国語の音.  第1節 授業モデルの開発・実践. れている。. 査」の第6学年で英語活動を行っている総時間数. 声やリズムに慣れ親しませる指導の工夫が期待さ.  このように,担任教師による外国語(英語)活.  第2節 授業モデルの実践状況. 動は非常に重要なものであると考えられる。.  第3節 実践分析の結果 第四章 実践授業の改善.  そこで,本研究では,先行研究や実践事例を参. 第1節 授業改善. 考に児童を英語に慣れ親しませるための担任教師.  第2節 評価改善  第3節 モデル授業の改善 終章 総括と今後の課題. による授業実践を行い,その問題点を明らかにし,. 授業の質的向上のための改善方法・改善案を考察 することを目的とした。. (2)研究の対象と方法.  本研究では,初めて外国語(英語)活動を行う. 2.研究の概要. 担任教師の授業設計と授業実践を研究の対象とし. (1)問題の所在と研究の目的.   平成20年に改正教育基本法を踏まえた学習指 導要領の改訂が行われ,これまで,公立小学校に.  研究を進めるにあたり,まず,先行研究や授業. おいて「総合的な学習の時間」における国際理解. 実践事例をもとに,「児童を英語に慣れ親しませる. 教育の一環として扱われていた「英語活動」が,. ための授業方略」と「担任教師が果たすべき役割」. 小学校第5学年及び第6学年に新設されたr外国. を明らかにするための文献研究を行い【計画(P)】,. 語活動」の中で扱われることとされた。この外国. 担任教師と共に筆者が授業設計を行い,担任教師. 語活動を進めていく上で基準となるのが,平成20. が実践した。【実践(D)】. た。. 年8月に文部科学省から発行された『小学校学習.  授業実践の分析は,①学習指導案A,B,Cの. 指導要領解説外国語活動編』(以下r解説」という。). 比較,②会話分析,③5段階の質問紙分析,④児. である。この「解説」では,「英語を取り扱うこと. 童に実施した自由記述アンケートのKJ法による分. を原則としたこと」,r外国語活動の目標をコミュ. 析,⑤授業者へのインタビュー調査をもとに行っ. ニケーション能力の素地を養うこととしたこと」,. た。【評価(C)】. 化について体験的に理解を深める。②外国語を通.  最後に,分析結果から得られた「学級担任の果 たすべき役割」と「反省点」などを活かし,モデ. じて,積極的にコミュニケーションを図ろうとす. ル授業の改善を行い提案した。【改善(A)】.  「外国語の目標は,①外国語を通じて,言語や文. 一498一.

(2) ことから,この授業が児童にとって楽しい授業で. 3.研究の成果 (1)担任教師による英語に慣れ類しませる緩業. あったことが分かった。.   「担任教師が果たす役割」として次の3点があ. イ.自由記述アンケートの分析.  り,外国語指導面において,③学級経営面を考慮.  授業の質を児童の自由記述の文面から読み取れ るのではないかと考えた。院生3名に協力を願い,.  した上での外国語の指導の工夫である。. KJ法にて,児童の文章を分類した。その結果,「担.   また,「英語に慣れ親しませる授業のためのポイ. 任教師に関するもの」rタスク活動のゲーム内容に.  ソト」として,①学習指導要領の目標である3本. 関するもの」「英語に関するもの」に大きく分かれ. る。学級経営面において,①児童理解,②集団作. 柱を意識する,②意義や目的に合った授業方法を. た。rタスク活動のゲーム内容に関するもの」の記. 選ぶ,③発達段階を考慮することの3点が挙げら. 述が多く,児童が,タスク活動に意欲的に取り組 んでいたことが分かった、次に,「担任教師に関す. れる。. るもの」が多く,児童にとって,担任教師の影響. (2)兵庫県公立^小学校での優実実践. の大きさが明らかになった。. ①緩葉モデルの設定. ウ.その他の分析.   まず、兵庫県の公立A小学校の授業者に授業実. 学級担任の果たすべき役割のうち生国匿担…裏. 施対象の第・4学年児童の実態について電話で開き. 取り調査を行った。次に、その児童観をもとに筆 者が授業案を作成した。授業案作成にあたっては,.  「解説」,文献,連携擦力校等での参与擦察を参考. 面における必級経営面を考慮した上での外国語 の指 の工 で8点が明らかになった。 1.指導する言語量の精選を行い,児童にとって適. に,1.歌・チャンヅ・TPR,2.タスク活動(交.   切な英語量を設定していた. 流・ゲーム合む),3.表現活動を含む授業内容と. 2.適当であると判断される資料(教材)について.  した。授業案作成後,授業者に授業案の説明とレ. クチャーを行った。授業者は,A小学校の教師と  2人で授業案の検討を行い,一部授業案の内容を.   は,活用していく. 3.本時の目的を繰り返し意識させる発言や行為   を行っている、等である。. 変更し,授業に臨んだ。.   また,授業の反省として」廼コ;圭Lなど. ②実践状況.  5点が明らかになった。. く日  時>平成20年3月3日(火). ④評価改書   英語の授業改善のため,佐野(2005)のrマス. 〈対象児童>. A小学校 第4学年1組31名(3校時),      第4学年2組28名(5校時) ③授業分析の結果 ア.質問紙の質問項目ごとによる比較・考察.  ローの三角形」(英語教育版)をもとに,児童の授. 業の自由記述内容を検討した。結果,最も高次の 段階である「自己表現に積極的に取り組むことが  できる」に関する意見が一人であった。よって,. 分析結果で明らかになった,授業の反省讐を参考.  【4年生合体(59名)の結果】.  に,モデル授業の改善を行い提案した。. 60 40. 81.チャン. 20.  ツ. ロ2.交流活. 0. 動. 5 4 3 2 1. 4.雀信と今後の課題   今回,調査,分析の手法について十分な検討を  しないまま研究を進めてしまった。今後は,児童 にとって有意義な英語活動を私自身が学級担任と  して,進めていけるよう,調査,分析の手法につ いて十分な検討を行うことが課題である。また,.  本時の学習活動を1.チャンヅ,2.交流活動,. 指導者としてPDCAサイクルにのっとったリフレ. 3.表現活動の3場面に区切り,各場面について,. クションを行い,児童の実態,興味・関心に沿っ. r1.楽しくなかった1∼r5.楽しかった1の. た英語活動を実践していくことである、. 5段階評価を児童に行った結果,r交流活動」の場 面が最も楽しかった児童が多いことが分かった。. 主任指導教官 原田智仁. また,総合的に,「5」,「4」の評価の児童が多い.   指導教官 原田智仁. 一499一.

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