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なわとびを用いた表現運動の授業開発 : 子どもが“楽しさ”を感じる授業を目指して

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Academic year: 2021

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(1)  なわとびを用いた表現運動の授業開発 一子どもが“楽しさ”を感じる授業を目指して一. 教育実践高度化専攻 小学校教員養成特別コース. P10060E崎谷洗三 1.研究の目的と問題の所在. 要であると考えた。そのような単元を提案するこ.  平成20年度の中学校学習指導要領の改訂に. とで教員の実践意欲を高め,表現運動領域が持つ. より,保健体育授業でのダンスが第1,2学年で. 上記のような課題を解決できる一つの契機にな. 必修化となった。中学校でのダンスの必修化を受. ると考える。. けて小学校段階においてダンスの素地を養って.  そこで,本研究では子どもに“楽しさ”を味わ. おくことが必要である。その役割を担うのが小学. わせる新たな単元としてリズムダンスとなわと. 校体育科の表現運動領域のリズムダンスであり,. び運動を組み合わせた「リズムなわとび」単元を. リズムダンスをより一層充実した指導にしてい. 構築する。そして,「リズムなわとび」単元を実. くことが現在の小学校体育科で求められるとい. 践,分析し,その有効性を検証することを目的に. える。. 研究を進めていく。さらに,rリズムなわとび」.  しかし,小学校教育での表現運動の実施状況は. 単元の実践と分析から,単元の改善・改良を加え,. 充分ではない。実際に小学校教員の表現運動実施. 子どもが“楽しさ”を感じるリズムダンスの単元. 調査では,表現運動を実施していると回答した教. を提案したい。. 員は全体の42%であり,反対に実施していないと. 2.研究の対象と方法. 回答した教員は全体の44%であった1)。この理由. (1)研究対象. として主に挙げられるのは,指導に対する不安,. 連携協力校であるK市立0小学校第4学年児童。. カリキュラムや時間数の問題などである。また,. 表現運動の実施時期をみてみると,運動会の時期. (男子17名,女子15名,計32人) (2)実施期間. に多く取り組まれており,普段の体育ではあまり. 平成23年12月6日∼平成24年2月15日. 行われていないという報告2)もある。このように,. (3)研究方法. 表現運動の指導の充実がより一層求められてい. ①連携協力校の第4学年配属学級の児童32. る中,実施状況はあまり良くないというのが現状. 名に対して,立案された単元言十画を実施する。. である。これは,前述の指導に対する不安にもあ. 各授業で,高田四原貝11をもとにしたアンケー. るように,指導者にリズムダンスを指導する能力. トと感想を児童に記入させ,児童の変容を分. が低いからだと考える。それによって子どもが. 析する。分析の視点は児童による授業評価の. “楽しい”と感じる実践が行われず子どもの表現. 分析,自由記述からの“楽しさ”の検証,映. 運動に対するマイナスイメージを生むことにな. 像資料から表現方法の分析である。. っている。さらにそれが指導の難しさとして教員. アンケート,感想の分析結果から,実施した. の実践意欲を低下させるのではないかと推察さ. 単元の改善点を探り,代替案を示す。. 研究の成果. れる。. 3..  この現状を改善するためにも子どもが“楽しさ”. (1)アンケート結果. を感じるリズムダンスを提案していくことが必.  アンケートの集計結果を以下の表に示す。表は.

(2) それぞれの“楽しさ”の要素を◎4点,03点,. た記述から“楽しさ”に関わる記述を抽出し,「リ. △2点,X1点の4段階で児童が自己評価したも. ズムなわとび」特有の“楽しさ”について考察し. のの平均値である。. た。以下に示す“楽しさ”が本分析において明ら. 表1 各授業における“楽しさ”の平均値. かになった“楽しさ”である。. ①考える楽しさ ②選択する楽しさ. ③創る楽しさ  本単元においてはこれらの“楽しさ”を得られ るということが分かった。. (2)rリズムなわとび」単元の改善点. 4.今後の課題.  アンケート結果と実践した授業内容とを照ら.  本研究では,“楽しさ”を感じさせる表現運動. し合わせて“楽しさ”の四要素に影響を与えた活. として「リズムなわとび」単元を提案し,実践・. 動や働きかけを考察し,改善点を明確にした。改. 分析を行った。分析を基に改善点を明らかにし,. 善点は以下の6点である。. その改善点を踏まえた修正案を示したことで子 どもが‘‘楽しさ”を感じるリズムなわとびの単元. ①主運動を.6分以上行う。. ② 移動の仕方や隊形の工夫にも重点を置い   た創作活動にする。. ③ リズムを意識させながら繰り返しの練習   を行う。. を改めて提案することができたと考える。しかし,. 改めて示した修正案の是非を検証するには至っ ていないため,今後,本研究で示した修正案を実 践し,考察する必要がある。また,「リズムなわ. とび」単元特有の“楽しさ”についても本研究で. ④各授業の評価基準を明確にする。. 提言をした。rリズムなわとび」単元の“楽しさ”. ⑤競争を重視した学習だけではなく技能向. の分析に関しては,少ないデータを用いて行って.   上を目指した学習も取り入れる。. ⑥ミニ発表会は見るポイントを示し,意見   交換の場とする。. いるため精度の高い分析とはいえない。そのため, これらをより説得力のあるものにするため,今後,. 実践を重ねてより多いデータから,rリズムなわ. (3)表現方法の分析. とび」単元における“楽しさ”の類型化を行いた.  「リズムなわとび」単元で児童からどのような. いと考える。. 表現が生起されたカ㍉また曲調の変化によってど.  以上2点が本研究における今後の課題である。. のように表現が変わったかにっいての分析を行 った。この分析より実践単元の成果を述べる。. <註〉. 1) 寺山由美  r『表現連動』を指導する際の困難について一千. ①友だちを関わり合う活動を取り入れたこ   とが効果的であった。. ②テンポに変化がある曲を選んだことで児   童のリズム感の育成につながった。,. (4)「リズムなわとび」単元の“楽しさ”.  葉県小学校教員の調査から一」『千葉大学教育学部研究紀要』.   第55巻,2007年,pp179−pp185. 2) 青木恵子 「小学校における表現連動の意義:授業と運動会.  集団演技との不連続性に着目して」『奈良女子大学スポーツ.  科学研究』14.2012年,pp67−pp72。.  児童へのアンケートの自由記述の欄に書かれ 修学指導教員  松下 健二.

(3)

参照

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