ホームレスの路上暴行被害が犯罪加害に及ぼす影響
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(2) 路上暴行被害が犯罪加害に影響を与えるメカニ ズムをCo1vinの分化的強制理論で説明しており, 本研究の結果もこれらの研究と一致している。ま. 虐待経験,子どもの頃の親への愛着の強さ,親し い友人の多寡,就労日数,路上生活日数,拘留日 数,低自己統制である。. あいりん地区のホームレス特有の犯罪加害 に影響を及ぼす可能性がある独立変数 病的 賭博,アルコール依存傾向,薬物依存傾向である。. た,統制変数の効果は,先行研究や理論的予測と 一致するため,このモデルの妥当性を示すもので あると考えられる。多くの先行研究で被虐待経験. 先行研究から犯罪加害に影響を及ぼすこと が予想されるその他の独立変数 不安・抑うつ, 自尊感情,外的統制,逮捕回数,年齢である。. が犯罪加害に影響を及ぼすことが報告されてい たが,本研究では被虐待経験は最適モデルに入ら なかった。これは,先行研究と比べて,本研究の 対象者の平均年齢が56.1歳と高かったため,被. 変数変換 従属変数である「犯罪加害」の尺度得点の度数. 虐待経験の影響力が低下したためであろう。. 分布の偏りが大きく,誤差項の分布の正規性を仮 定できなかったため,従属変数を,犯罪加害をし ない群と,犯罪加害をする群に分けた。また,独 立変数のうち,「路上暴行被害」,「病的賭博」に. 主な引用文献. ついても,分布形を検討した結果,それぞれをダ ミー変数化して用いた。r薬物依存症傾向」は, 薬物のやめられなさを測定する尺度を実施した ものの,薬物の使用歴があった者が8名しかおら ず,統計学的な処理を行うには人数が少なかった ため,薬物の使用歴のない群と薬物の使用歴のあ る群に分け,ダミー変数化して用いた。. Co1viI1,M.(2000).0h五一θa皿♂0oθrdom :λ皿. Bamn,S.W.(2009)、Di拙erentia1coercion,street youth,and vio1ent crime.αj〃j皿。jo鰍,47, 239’268.. 止姥棚θ♂τ危θoΨofαr㎝κω血皿aム収 NewYork:St.Ma廿虹’s Press.. Table l De5criptiリe5tati5ti05{N=91, Vπi8団。 M SD Minim山m M8カmom RoIi由i肺y. N阯mb8f0foomn1ittingorimes 9・6 29・3. 180 ,70 4 .目8. 解析方法. Str朗tMotimi1日tbn O.2 0.7 冊ysi閉1a耐帥。tio皿81abu50 3.7 4.3. 20 .87. ^ttaohmonttop8記ntsinohiIdhood 7.6 4。ヨ. ロジスティック回帰分析を行った。最適モデル の選択については,AIC(赤池情報量基準)が最 小であることを基準として用いた。 結果. 16 ,77. 7 .77. Intimato,rionds 2.8 1.4. 365 300 365. D8ソs ofwo{ing 73,7 90.7 D8ys bein9110mo105s 22,3 49.9 D8y5bd−O inoa祀畠屹tod 30,2 87.6. L㎝sdf−oont冊1 8.1 3.8. 17 .65. 各変数の基礎統計量と信頼性係数 Tab1e1に各変数の基礎統計量とクロンバック. 胎t㎞㎏㎞1g柵bling 8.9 4,3. 16 .78. K山向hama^oo肺。.ism S町66ning T05t −2.5 6.O. 20.2 .79. S8wo『ty of dn』g doponden08 6.1 3.O. 12 .74 18 .83 16 .69. H^DS an麩ioty soo祀 6.5 4.1. HADS doprossion sooro 7.6 3.8 H側〕S tota■soo爬 14.2 7.1. のαによる信頼性係数を示した。. ま一f{st鵠m 7.4 2.4. ロジスティック回帰分析の結果. τho nuonbor of aπ8stod tim05 2.1 3.6. 32 .65 12 .76 12 −68. 改tomal l㏄u50fo㎝tro1 6.2 2.5. 20 75. 次にロジスティック回帰分析の結果について,. Ago 56.1 9.6. Noto・Th8numbor of r.!52ondonts of Sov8−ty of drug dopondonoe w8ro8boc2uso the. AICが最小である最適モデルをTab1e2に示し. n山mb酊。f p80plo who h酬。岨。d d川05w甘88.. た。最適モデルから,r犯罪加害」の有無に有意. Tab162. な影響を与える要因は,「路上暴行被害」(ρく.05),. 「就労日数」(ρく.05),「アルコール依存傾向」. The bestfitted model oflogi5tic regre5sione5timatingt11ee付eαof homeless寸reet viけimization on later orimina1b8ha}ior{N=91工. (ρく.05),「不安」(ρく.05),「自尊感情」(〆.05),. r年齢」(ρく.05)の六つであることが示された。な. Reg陀ssion Cooffid6nt Standard Error Odd5Ratio. お,「低自己統制」は,ρく.1であり,危険率5% 水準のt検定では有意とならなかった。. (I・1terCept〕. 6,686^ 2.763 800.835. St陀。t victimization. 3,119★ 1.235 22.618. Contro.variab−es DayS Of wo水ing. 考察 本研究では,路上暴行被害に,犯罪加害を促進 する効果があることが示された。多くの先行研究 で,子どもの頃の被虐待経験が犯罪加害に影響を 及ぼすことが見いたされていたが,成人してから の被害でも,犯罪加害に影響を及ぼすことがわか った。この結果は,Co1vin(2000)の分化的強制 理論で説明することができる。Baron(2009)は,. 一〇.014^. 0.006. 0.987. Low self−cont⑩1. 0,207f. 0.111. 1.230. AlC〇一101iSm. O.109“. 0.053. 1.115. Anxiety. 一0,222★. 0.111. 0.801. Selトesteem. 一〇.409’. 0.176. 0.665. Age. 一0,093“. 0.039. 0.912. _21og■ike.iI1ood=55.16. 一87一. AIC:71.16 Note.“Pく.05,fpく.1.. 主任指導教員 遊間義一 指導教員 遊間義一.
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