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外来でBCG膀胱内注入を受けながら生活する表在性膀胱がん患者の問題と対処

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Academic year: 2021

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外来でBCG膀胱内注入を受けながら生活する表在性膀胱がん患者の問題と対処

6階西病棟

 ○文野和美

高知大学医学部看護学科

  林田裕美

広島県立保健福祉大学

  岡光京子

 【目的】  外来でBCG膀胱内注入を受けながら生活する膀胱がん患者の問題と対処を明らかにし、その援助を検討 する。  【用語の定義】  生活とは個人,家庭,社会の中で患者の自己実現や生きがいや幸福に向けての体験のプロセスで自分らし く生きていくこととした。問題と対処とは外来でBCG膀胱内注入を受けながら生活する上で生じた患者の 苦痛,困難,心配および要求とそれらを解決・軽減するための認知的・行動的努力とした。 【方法】 ①対象者:K大学病院泌尿器科外来に通院し、治療終了後1年未満で病名告知を受けている患者である。 ②データ収集方法:患者の外来受診時にBCG膀胱内注入時の問題と対処についての半構成的な面接法に  よりデータ収集を行った。 ③研究上の倫理的配慮:研究への参加は自由意志であること、プライバシーを保護し個人の特定ができな  いような方法でデータ処理すること、研究以外に使用しないことを書面を用いて説明し同意を得た。 【分析】 ①得られたデータは、内容分析め手法を用いて分析した。患者ごとに作成した逐語緑から、外来で治療を  受けながら生活する患者に生じる苦痛、困難、心配及び要求とそれらを解決・軽減するための認知的・  行動的努力に該当する内容を文脈の単位で全て抽出した。抽出した文脈単位は、意味内容の類似性に従  い分類し、その分類を忠実に反映しカテゴリー化したものに名称をつけた。 ②分析の偏りを避け、信頼性を高めるために手順ごとに臨床看護、成人看護領域、質的研究のエキスパー  トで検討を繰り返し行った。  【結果】  対象者は男性5名、女性2名の合計7名で、年齢は63歳から81歳で平均年齢は75歳であった。治療回数 は1クール8回で1クール終了者4名、2クール終了者2名、3クール終了者1名であった。  面接内容を検討分析した結果、問題として〔副作用の苦痛〕〔副作用に起因する苦痛〕〔副作用による精神 的な辛さ〕〔治療に対する不安〕〔医療者への要望〕〔治療を理解することの難しさ〕〔通院による負担〕〔がん に対する不安〕の8カテゴリーを抽出した。   〔副作用の苦痛〕とはBCG膀胱内注入による膀胱刺激症状やその他の副作用で頻尿や発熱などであった。   〔副作用に起因する苦痛〕とは副作用から二次的に生じる症状で頻尿による倦怠感や不眠などであった。   〔副作用による精神的な辛さ〕とは身体的副作用への精神的な苦痛で膀胱刺激症状が辛い、血尿が心配等 であった。   〔治療に対する不安〕とはBCG膀胱内注入への不安であった。   〔医療者への要望〕とは生活や運動についてのアドバイスの希望や患者の個人的な状況を把握してほしい −25

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内容であった。   〔治療を理解することの難しさ〕とは治療の意義や効果を理解し納得する事の難しさであった。   〔通院による負担〕とは病院までの距離が長く時間がかかることであった。   〔がんに対する不安〕とは膀胱がんという疾患そのものの不安であった。  次に問題に対しての対処には〔副作用の苦痛〕〔副作用による精神的な辛さ〕〔治療に対する不安〕は対処 がなされていたが、他は対処がなされていなかった。〔副作用の苦痛〕の対処には問題中心型と情動中心型が みられた。 【考察】  問題は身体的、心理的、社会的な8カテゴリーに分類できた。患者は身体的問題として副作用による様々 な身体的な症状を持ち、それらに対しては様々な対処をしていた。患者の問題は副作用などの身体的な問題 に付随して起こっているものもあり、身体的な苦痛の軽減が効果的で対処にもなり得ると考える。しかし、 社会的な苦痛へはほとんど対処がなされていなかった。今後、医療者は身体的問題と身体的問題に起因する 心理、社会的な問題に対するアプローチが必要と考える。このことから医療者側への要望に対しては、対応 していく必要があり今後の課題である。 〔平成17年2月5・6日 第19回日本がん看護学会学術集会(仙台)にて発表〕 −26−

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