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施設入所高齢者における下肢筋力及びその簡易指標である椅子立ち上がりテストと転倒経験との関連

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Academic year: 2021

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(1)

施設入所高齢者における下肢筋力及びその簡易指標

である椅子立ち上がりテストと転倒経験との関連

著者

三林 聖司

発行年

2009-03-25

(2)

氏    名

学位の種類

学位記番号

学位授与年月日

学位論文題目

三 林 聖 司

修 士(看護学)

修 士 第121号

平成21年3月25日

施設入所高齢者における下肢筋力及びその簡易指標

である椅子立ち上がりテストと転倒経験との関連

(3)

別紙様式3

文  内  容  要 ※整理番号 (ふりがな) 氏   名 みつ ばやし せい し 三 林 聖 司 修士論文題目 施設入所高齢者における下肢筋力及びその簡易指標である椅子立ち上がりテストと転倒経験との関連 1.研究目的 本研究目的は下肢筋力及び下肢筋力を簡便に評価する椅子立ち上がりテスト(以下CS30)と過 去1年間の転倒経験との関連を検討することである。 2.研究方法 2008年7∼11月に京滋地区の介護老人保健施設入所中の高齢者を研究対象とした。除外基準は 認知症の診断・自力歩行が不可能・意志疎通が困難のいずれかに該当するものとした。同意が得 られた対象者の認知機能・重心動揺・下肢筋力(筋力測定・CS30)を評価し診療記録および看護 記録から年齢、転倒経験・転倒受傷の有無などを把握した。下肢筋力および重心動揺と過去1年 間の転倒経験との関連を検討したのち、過去1年間の転倒経験の有無を従属変数、CS30(1回以上 /0回)を独立変数、年齢・血SE・総軌跡長・転倒関連疾患の有無・転倒関連薬剤内服の有無・研 究実施施設を調整変数としたロジスティック回帰分析を実施した。 3.結果 施設責任者の同意が得られた9介護老人保健施設に入所中の高齢者で看護師長より推薦を受け た119名の内、選択基準に適合した109名を調査対象とした。同意が得られなかったもの、同意 後に体調不良等で研究参加を取りやめたものを除く95名(87.1%)に対して調査を実施した。てん かんの既往歴を持っ者1名を除外した94名(86.2%)を分析対象者とした。対象者の平均年齢(± 標準偏差)は85.6±6.4歳、性別は女性が約86%を占めた。平均下肢筋力値は23.3±6.5%、平均 CS30成績は2.0±2.0回、CS30成績が0回の者は約3割であった。過去1年間の転倒経験者の割 合は全体の約4割であった。転倒経験者の割合は重心動揺の良・不良にかかわらず下肢筋力低値 群で約70%、下肢筋力高値群で約15%であった。ロジスティック回帰分析の結果、多変量調整後 のCS30(1回以上/0回)の転倒経験オッズ比は0.15(95%信頼区間:0.05−0.47)であった。 4.考察 本研究では過去1年間の転倒経験の保有は下肢筋力とのみ負の関連を示し、重心動揺とは関連 を認めなかった。この理由としては、重心動揺は測定時のオムツ着用や開足立位などが影響して 静的バランスを正確に反映していなかった可能性がある一方、下肢筋力は測定時の教示が容易で あり、施設入所高齢者を対象とした場合も安定した結果が得られたためと考える。したがって、 施設入所高齢者の転倒予測には重心動揺ではなく下肢筋力を評価することが適切であると考え られた。また地域在住高齢者のCS30による転倒予測値は14.5回とされているが、この基準を下 肢筋力の低下した本研究対象者に適応することは困難であり、本研究で用いた1回以上/0回とい う基準が施設入所高齢者の転倒予測可能な簡易指標に成る可能性があると考えられた。 5.総括 本研究の結果、施設入所高齢者ではCS30(1回以上/0回)が過去の転倒経験と強い関連を有する ことが示された。上肢の補助なしで立っことができるか/できないかといった評価は臨床での実 施が容易であり、今後は前向き研究でこの指標の転倒予測力を評価する事が必要であると考え る。 (備考)1.研究の目的・方法・結果・考察・総括の順に記載すること。(1200字程度) 2.※印の欄には記入しないこと。

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