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知的照明システムにおける無線センサノードを用いた位置推定手法の検討

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Academic year: 2021

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第143回 月例発表会(2013年9月) 知的システムデザイン研究室

知的照明システムにおける無線センサノードの位置推定手法の検討

西原尚宏

Nishihara TAKAHIRO

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はじめに

我々は,オフィス環境においてワーカの知的生産性向 上と省エネルギー化を目的とした知的照明システムの研 究を行っており1) ,ノンテリトリアルオフィスのような 照度センサの移動を想定したオフィスに対して知的照明 システムを対応させるための研究も進められている.知 的照明システムを構成する上で,照度センサ移動の自動 検出や各照明と各照度センサとの距離関係を表す光度/照 度影響度の取得において,照度センサの位置情報は非常 に重要である. 照明と照度センサの位置情報を推定する手法としては, 影響度の推定値として算出される回帰係数から点灯して いる照明と照度センサとの直線距離を推定した後,推定 された各直線距離を基に移動した照度センサの位置情報 を推定する手法があるが,光度/照度影響度と回帰係数間 の誤差が照度センサの位置推定の大きな誤差に繋がるた め,実オフィス環境における運用が非常に困難である. 照度センサではなく,照度センサが付随した無線セン サノードを導入し,無線センサネットワークを構築する ことで,センサノード間のRSSI(電波強度)を利用した 位置推定手法を提案する.また,提案手法と従来手法を 合わせることで,位置推定手法の精度向上を実現する.

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無線センサノードの位置推定手法の検討

2.1 知的照明システムにおけるセンサ位置推定の先行 研究 知 的 照 明 シ ス テ ム に お け る ア ル ゴ リ ズ ム の 一 つ に

ANA/RC(Adoptive Neighborhood Algorighm using Regression Coefficient)がある.ANA/RC では,回帰 係数を算出し光度/照度影響度の推定値としている.この 回帰係数から点灯している照明と照度センサとの直線距 離を推定した後,推定された各直線距離を基に移動した 照度センサの位置情報を推定する2) 2.2 センサネットワークによる位置推定検討 センサネットワークにおいて各端末の位置情報は,デー タそのものとしてだけでなく,センサから得られたデー タを意味付ける重要な情報である.無線センサノードの 位置をどのように推定するかがセンサネットワークにお ける大きな課題の一つとして挙げられている. 無線センサノードの位置推定の手法にはセンサから得 られる情報を基にして行うものやパケット受信時の電 波強度を基に行うものなど様々である.パケットを受信 した際に電波強度を取得する機能を利用して無線セン サノードの位置推定を行う手法を導入した.無線センサ ノードを知的照明システムの一部として室内で利用する ことを想定するため,電波強度を用いた既存のセンサノー ドの位置推定アルゴリズムのうち,室内における評価実 験において最も精度が良いとされているMin-Max法を 用いた3)

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回帰係数を用いたセンサの位置推定実験

縦6m横7.2mの室内環境を想定し,照明15台と照 度センサ1台を利用した知的照明システムのシミュレー ション実験で位置推定の精度を検証をした.実験結果を Fig. 1に示す. : 推定位置 : 無線センサノード 100 1000 step Fig.1 回帰係数を利用した位置推定 位置は一点として推定され,推定された回帰係数が影 響度との誤差が小さい場合には高い精度で位置推定が可 能である.しかし,回帰係数の推定にある程度時間がか かる上,回帰係数と影響度との誤差が大きい場合には位 置推定は困難になる.

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電波強度による無線センサノードの位置推

定実験

4.1 Min-Max法 Min-Max法では,推定された距離を利用し推定領域 を作成しその矩形の中心を推定位置とする手法である. Min-Max法による位置推定を示した図をFig. 2に示す. この推定域は以下の数式(1)より導かれる4) 1

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[max(xi− di), max(yi− di)]× (1) [min(xi− di), min(yi− di)]

位置推定に際して,無線センサノードを既に座標が分 かっているアンカーノードと,位置を推定する対象の ターゲットノードに分ける.(1)のiはアンカーノード番 号を,xiyiは番号iのアンカーノードの座標を表して いる.また,diはターゲットノードと各番号のアンカー ノード間の直線距離を表している. Fig.2 Min-Max法による位置推定 4.2 Min-Max法による無線センサノードの位置推定 域算出実験 縦6m横7.2mの室内にて,7個の無線センサノード Irisをアンカーノードとし,1個の無線センサノードの位 置の推定域を算出する実験を行った.アンカーノードと 位置推定を行うノードの配置を以下のFig. 3に推定域と 共に示す.ターゲットノードはその推定域内に入ってお り,推定域は位置推定に利用可能であると考えられる. 本推定域は数秒程度で算出できた.しかしながら推定 域は広く,精度は高くはない.ただし,電波強度からの 距離推定精度の向上,電波の干渉を補正するレイク受信 やMin-Maxアルゴリズムの改善などで推定域を更に狭 めることによる精度向上の見込みがある.

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知的照明システムにおける無線センサノー

ド位置推定手法の検討

回帰係数から推定した距離を利用し,三点測量により 得られた推定位置と,Min-Max法により得られた位置の 推定域を重ね合わせた図をFig. 4に示す. 2つの手法の積集合の推定域では,それぞれの手法に おける位置推定域の精度が改善出来ていることが分かる. 回帰係数の精度が向上するまでの間,数ステップ程度で : Min-Max法による推定域 : 無線センサノード 100 1000 step Fig.3 Min-Max法による無線センサノードの位置推定 : 回帰係数による推定位置 : Min-Max法による推定域 : 2つの手法の積集合による推定域 : 無線センサノード    100 1000 step Fig.4 推定域を重ね合わせた図 推定域を算出可能なMin-Max法を用いてセンサノード の位置推定域を算出し,その後回帰係数の精度が十分に 向上して回帰係数による位置推定を行うといった利用方 法も考えられる.

参考文献

1) M. miki, T.Hiroyasu, and K.Imazato ”Proposal for an Intelligent Lighting System, and Verification of Control Method Effectiveness,” Proc CIS, vol.1, pp.520-pp.525, Dec, 2004.

2) 吉井拓郎”知的照明システムにおける照度センサの位置推定 を用いた消費電力量の削減”.

3) Giovanni Zanca, Francesco Zriz, Andrea Zanella and Michele Zorzi ”Experimental comparison of RSSI-based localization algorithms for indoor wireless sensor net-works”.

4) Koan Langendoen, Niels Reijers ”Destributed localiza-tion in wireless sensor networks: a quantitative compar-ison”.

参照

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