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47th Congress of the European Association for Behavioural and Cognitive Therapies 参加報告

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Academic year: 2021

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< 会議の概要 >

  私 はEABCT2017(47th Congress of the European Association for Behavioural and Cognitive Therapies) に参加した。EABCTとは,42カ国からの,52 正規会員の協会と5の支部協会をまとめる組織で あり,各協会は健康,社会,教育などの領域にお いて,実証的に基づいた認知行動療法のアプロー チの原理や実践に専心している。そのEABCT 47回目の会議が,2017913日から16 4日間,スロベニアの首都リュブリャナで開催 された。そこでは,認知行動療法やメタ認知療法,

アクセプタンス&コミットメント・セラピーなど についての著名な研究者や臨床家によるシンポジ ウムやワークショップなどが開かれた。

< 参加内容 >

 今回,自身の研究発表ではなく,ワークショッ プ等への参加のみであった。特に印象に残ってい るのは,自分が興味のあるセルフ・コンパッショ ンに関する研究である。セルフ・コンパッション とは自己への慈しみなどとも呼ばれる,苦しみを 感じたり失敗したりしたときの感情面で肯定的な 自己態度のことである。具体的には,自分自身に 対して優しく思いやりのある態度でいること,自 身の体験は誰もが体験するものだと捉えること,

苦痛に満ちた考えや感情をバランスのとれた見方 で捉えることを含んでいる。シンポジウムでは,

コンパッション・フォーカスト・セラピーのサイ コパシー特性への影響や,それらを媒介する恥に

ついて発表している研究もあった。セルフ・コン パッションの効果については,幸福感や動機づけ に関するものしか知らなかったが,今回,司法の 現場でのセルフ・コンパッションの可能性につい て知ることができた。ポスター発表では,潜在的 測度を用いてセルフ・コンパッションを測定しよ うとした研究が発表されており,主流の質問紙に よる測定以外の視点を知ることができた。

 また,セルフ・コンパッションに関連する研究 の他に,アプリやゲーム,バイオフィードバック を臨床場面に適用した研究も印象的であった。ア プリについては,摂食障害や社会不安などを改善 していくことを目指すものがそれぞれ紹介されて おり,アプリを通して,関連する知識を得たり,

認知行動療法の技法を実践したり,専門家に相談 Rikkyo Psychological Research

2018 Vol. 60, 111-112 海外出張報告

47th Congress of the European Association for Behavioural and Cognitive Therapies 参加報告

 

立教大学大学院現代心理学研究科  勝倉 沙央理

写真 1 ワークショップの様子

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できるものもあった。悩みを抱えつつも,時間や 費用などの面で専門家に相談することができない 人達を含めた,より多くの人が気軽に援助を受け ることができる機会になりうるのではないかと感 じた。

< 所感 >

 今回,初めての国際学会への参加だったため,

発表内容について理解できるか不安であったが,

内容の理解を助けるような図表の提示もあり,

最新の研究や臨床実践に触れることができた。

質問や疑問点などのコメントもしやすい雰囲気 であり,特に会場が小規模であったシンポジウ ムやワークショップでは,発表者が親しげに声 をかけてくれることもあった。そのような研究 や臨床実践についての質問を本人に気軽に聞く ことができる場は,とても貴重だと感じた。

写真 2 リュブリャナ旧市街

参照

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