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九州大学学術情報リポジトリ

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Academic year: 2021

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

磁性ナノ技術により作製した細胞シート中でブタ歯 胚上皮細胞は分化する

古藤, 航

https://doi.org/10.15017/1931834

出版情報:Kyushu University, 2017, 博士(歯学), 課程博士 バージョン:

権利関係:© 2017 by the authors. Licensee MDPI, Basel, Switzerland. This article is an open access article distributed under the terms and conditions of the Creative Commons Attribution (CC BY) license

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(様式6-2)

氏 名 古藤 航

論 文 名 Porcine Dental Epithelial Cells Differentiated in a Cell Sheet Constructed by Magnetic Nanotechnology

(磁性ナノ技術により作製した細胞シート中でブタ歯胚上皮細胞は 分化する)

論文調査委員 主 査 九州大学 教授 野中 和明 副 査 九州大学 教授 和田 尚久 副 査 九州大学 教授 築山 能大

論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨

磁性ナノ粒子 (MNP) は、核磁気共鳴画像診断, 薬物輸送システムや再生医学等の分野において基 礎研究, 臨床応用されている。 そこで本研究では、MNP と磁力を組み合わせて組織工学的にエナ メル質の再生誘導を行うことを目的とした。

はじめに、歯胚細胞におけるMNPの取り込みを透過型電子顕微鏡で観察し、細胞質内にMNP が局在していることが認められた。 次にMag-TE systemを用いて歯胚上皮細胞 (DEC) と歯胚間 葉細胞 (DMC)からなる歯胚細胞シート (CCシート) を作製した。

鉄染色の結果、 このCC シートの中にはMNP が広範に存在していることがわかった。さらに CCシートにおける歯胚上皮特異的遺伝子、 象牙質関連遺伝子および基底膜関連遺伝子の発現につ いて検討した結果、 Amelogenin, Enamelin, Ameloblastin, RUNX2およびtype IV collagenα1 mRNAの発現がDECシートとDMCシートを単独に作製した群のそれらと比較して有意に高かっ た。加えて免疫蛍光染色の結果、 CCシートにおいてDEC層とDMC層の境界部にtype IV collagen の発現が顕著に認められた。

以上の結果から、磁力によってDECとDMCが物理的に密着したことにより、DEC層-DMC 層間での上皮-間葉相互作用が増強されたことを確認できた。MNPを応用して作製したCCシート は、歯胚発生における微小細胞環境を模倣した移植体としてエナメル質再生において新規的かつ有 用なものとなり得ることを示唆できた。従って本論文は、博士(歯学)の学位授与に値するのもで ある。

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