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密教研究 Vol. 1926 No. 20 005隈本 有尚「現代密教徒の宇宙観 P77-121」

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(1)

3 

1 

期 

﹁春

て 地 球 に は二 種 の 動 が あ る の で あ る 、 即 ち ( 一 ) 日 々 地 軸 に 就 い て の 自 轉︱ 畫 夜 の 交 代 を 齎 ら す もの( 二 ) 年 々 太 陽 を 匝 て の 公 轉 ︱ 四 季 の 順 環 を 齎 ら す も の ( 三 ) 此 の 二 動 の 外 に 、 所 謂 ﹁ 春 分 點 の 逆 行 ﹂ の 爲 に 畧 三 六 、〇〇〇 年 な 一 周 期 と し て 、地 軸 が 黄 道 の 軸 に 就 い て 概 れ 圓 錐 體 の 斜 面 を 齎 く の 第 三 動 が あ る 。 此 の 第 三 動 の 原 因 に 就 い て は 、 未、 定 説 は な い が、 私 に 謂 く 、 太 陽 系 が 全 體と し て 、 一 定 の 中 心 を 匝 つ て 一 周 す う に 歸 す べ し と や せ う 。 果 し て 然 ら ば 此 の ﹁ 春 分 周 期 ﹂は 宿 曜 學 上 の 見 地 か ら 人 間 社 會 に 向 つ て 深 甚な 意 義 の 存 ず ろ あ る を 思 は し む う も の 。 况 ん や 復 そ が 近 日 點 ( 地 球 が そ の 軌 道 上 太 陽 に 最 も 近 き 處 ) の 運 行 と の 關 係 に 於 て 之 に 近き と 遠 き と は 、 そ の 影 響 の 更 に 遙 か に 抑 揚 ぜ ら ろ ゝ も の あ る に 於 て を や 。 春 分 近 日 周 期  今 地 球 の 公 轉 は︱ 地 軸 が 軌 道 の 平 面 に 二 三 度 二 七 分 の 傾 角 を な せ る を 以 て︱ 四 季 の 變 化 を 發 生 す る も の 。 何 と な れ ば 、 此 の 傾 角 の 故 を 以 て 、 地 球 は そ の 公 轉 中 、 一 半 に は 北 半 球 を 太 陽 に 向 け 、 又 一 半 に は 之 を 太 陽 か ら 背 け る な る か ら に 。 北 半 球 が 太 陽 に 向 け る と き は 夏 で あ り て 、 背 け る と も は

觀 

(2)

觀 

冬 で あ る 。 然 る に 地 球 の 軌 道 は 楕 圓 で あ つ て 、 太 陽 は そ の 二 焦 點 の 一 に 坐 す る を 以 て 、 地 球 は 時 と し て 太 陽 に 最 も 近 き こ と が あ り ( 近 日 點 ) 、 又 時 と し て (半 年 の 後 ) 之 に 最 も 遠 きこ と が あ る 今 は 近 日 點 は 冬 至 に 後 く る ゝ こ と 僅 に 十 日 を 過 ぎ な い 。 即 ち 云 は ゞ 、 地 球 は 冬 季 に 於 て 却 て 太 陽 に 近 く 、 夏 季 に 於 て 却 て 遠 い 之 、れ が 爲 に 寒 暑 は 大 に 緩 和 し て ゐ る と も 見 ら れ う 。 然 る に 近 日 點 は 故 あ つ て 春 分 點 に 背 き 、 年 々 一 一 秒 餘 の 速 度 な 以 て 黄 道 帯 上 進 行 す る も の 。 故 に 二 者 の 背 馳 は 年 々 六 一 秒 六 八 の 速 度 以 て す る の で あ つ て 、 春 分 點 が 近 日 點 に 就 い て 黄 道 帯 を 一 周 す る は 二 一 、 一三 三 年 と な る 。 之 を 名 づ け て ﹁ 春 分 近 日 周 期 ﹂と 謂 ふ 。 此 の 期 間 に 際 し て は 時 と し て 夏 が 近 日 點 に 、 冬 が 遠 日 點 に 到 る と な き を 得 な い︱ 今 と 反 對 に ( ! ) サ ー ・ ヂ ョ ー ン ・ ヘ ル セ ル が 證 す る 所 に依 れ げ 、 如 是 の 事 情 の 下 に は 氣 候 の 強 度 最 も 甚し き も の が あ る 。 是 を 以 て ﹁ 春 分 ・ 近 日 周 期 ﹂ は 地 球 上 到 處 氣 候 の 分 布 を 改 變 し 、 以 て 人 間 社 會 の 盛 衰 に 深 甚な 影 響 を 及 ぼ す の で あ る 。 若 し 大 英 國 の 優 越 性 が 墨 西 哥 灣 の 潮 流 に 在 り と せ ば ( 多 数 の 學 者 が 信 す る 如 く に ) 又 若 し そ れ が 前 述 周 期 の 來 復 に 俵 つ て 全 く 停 頓 す る の 日 到 ると せ ば 、 彼 れ が 國 際 的 勢 力 の 消 長 果 し て 如 何 ( ? ) さ れば 是 等 の 周 期 の 年 數 が 前 來 所 述 の 支 族 固 有 の 輸 廻 と 一 致 す る 所 以 の も の 豈 で か 偶 然 で あ ら う そ ( ! ) ( 第 二 章 第 四 節 參 照 ) 更 に 復 、 偏 心 率 (近 日 點 に 於 け る 地 球 、 太 陽 の 比 較 的 距 離 を 示 す べ き 計 數 ) の 變 化 が あ る 。 之 れ が 爲 に ﹁ 春 分 ・ 近 日 周 期 ﹂ の 影 響 は 一 入 深 甚 な 抑 揚 を 蒙 る な き を 得 ま い 。 今 此 の ﹁ 偏 心

(3)

(

)

した

〇〇

點 に 於 て 冬 に 會 し た な ら ば 氣 候 は 其 の 都 度 今 よ り も 甚 し く 寒 か つ た で あ ら う 。 試 に 偏 心 率 が 〇 、 〇 五 七 五 なり し と き を 案ず る に 、 太 陽 の 最 大 距 離 は 九 七 、 〇 〇〇 、〇〇 〇 哩 、 今 は 冬 に 於 て 九 〇 、 〇〇 〇 、〇 〇 〇 哩な る に ) で あ る 。 欧 洲 に 於 け る 冬 季 の 平 温 は 攝 氏 四 度 と 看 做 さ ろ ゝ 。 但 し そ は 結 氷 點 よ り 起 算 す る も の で あ つ て 、 ﹁ 絶 對 零 點 ﹂ ( 太 陽 な く し て 絶 對 無 熱 の 推 定 温 度 ) に 改 算 せ も れ れ ば な ら な い 。 絶 對 零 點 は 種 々 の 實 験 か ら し て 零 點 下 二 九 〇 度 と 定 め ら る ゝ 。 故 に 冬 季 平 温 は 實 ほ 絶 對 尺 度 の 二 九 四 で あ る 。 即 ち 太 陽 あ る が 爲 に 太 陽 な き 際 に 比 し て そ れ 丈 温 度 が 高 い の で あ る 。 而 し て 熱 は 太 陽 の 距 離 の 平 方 に 逆 比 例 す る も の 。 故 に 基 紀 前 二 一 〇 、 〇 〇 〇 年 に あ つ て は 欧 洲 の 冬 季 半 温 は ︱

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(4)

現代

教徒

觀 

1

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こと

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と。

向 つ て 還 射 す る か し て . 決 し て 氷 に は 達 し 得 な い の で あ る 。 更 に 大 な る 理 由 と し て は 、 蓋 、 氷 が 寒 の 固 定 庫 倉た る に 於 て 全 く 水 と 異 な る も の あ る の 事 實 を 擧 げ 得 や う 。 試 に 想 へ 水 の 同 じ 量 が 雪 と な ら で 雨 と な つ て 降 り 、 而 し て そ の 全 部 が 固 體 と な らめ 迄 に 冷 却 し 得 る と 。 然 ると き に 此 の 水 は 一 に は 重 力 に 俵 つ て 川 の 流 る ゝ が 如 く に 、 更 に は 又 常 に 赤 道 と 極 地 方 と の 間 に 行 は る ゝ 所 の 寒 熱 流 の 交 代 作 用 の 爲 に 、 熱 帯 地 方 に 流 れ 去 て 熄 ま な い で あ ら う 。 か く て 夏 目 の 爲 に 熱 せ ら る ゝ 所 の も のは 唯 僅 少 の 六 量 に 過ぎ な い で あ ら う 。 故 に 冬 の 寒 が 不 十 分 で あ つ て 多 量 の 氷 を 作 る に 足 ら な い 場 合 に は 、 水 の 多 最 は 冷 却 したり と す る も 、 そ の 水 は 交 代 作 用 に 由 つ て 他 に 流 れ 去 る の で あ つ て 、 次 の 陽日 は 忽 ち残 餘 の 小 量 な 氷 を 溶び すこ と ゝ な ら う 。 之 に 反 し て 、 若 し 地 球 の 大 分 が 全 く 氷 を 以 て 掩 は る ゝ と き は そ の 中 に 含 ま る ゝ 所 の 寒は そ こ に 駐 ま る の で あ つて 、 氷 も ( そ の 小 量 が 氷 山 と し て 去 る の 外 ) 他 に 去 る を 得 な い 、 又 温 水 も そ の 虚 に 來 る を 得 な い 。 か く て 太 陽 は 霧 や 水 蒸 氣 の 障 碍 の 下 に 事 に 溶 解 作 用 に 從 が ひ つゝ も、 冬 の 復 來 る 迄 に 之 を 完 ふ す る 餘 裕 が な い 。 か く て 偏 心 率 が 冬 季 中 氷 を 作 る 迄 に 寒 を 齎 す 局 り 、 又 そ の 半 球 が 冬 季 中 遠 日 點 に 駐 ま る 局 り 、 氷 河 の 進 展 は 夏 を も 通 じ て 行 に る ゝ の で あ る 。 チ ン ダ ー ル は 又 註 し て 云 ふ 、 大 な る 熱 も 、 大 な る 寒 も 、 共 に 氷 の 量 を増す る 傾き が あ る 。 然び る 所 以 のら のは 、 之 れ が 地 球

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の 温 處 に 於 て 海 か ら 多 量 の 水 蒸 氣 を 起 し 、 そ れ が 復 れ 、 寒 處 に 遷 て 雪 と し て 降 り 、 忽 ち 氷 と 化 す る か ら に 。 か く て 二 様 の 徑 路 か ら し て 。 軌 道 の 大 偏 心 な る も の は 、 } 方 の 極 が 遠 日 點 に 於 て 冬 に 會 す る と き 、 常 に 當 の 半 球 上 氷 河 現 象 を 出 だ す 傾 き が あ る と 復 、 冬 季 の 氷 が 夏 季 の 熱 に 比 し て 優 勢 な る 局 り 、 氷 河 時 代 が そ の 威 力 を増 す る に 傾 く 所 以 の 徑 路 に 就 いて 今 一 つ が あ る 。 そ は 何 ぞ と 云 ふ に 、 此 の 際 、 當 の 半 球 の ﹁ 氷 冠 ﹂ の 重 量 は 年 々 増 し て 地 球 の 重 心 を 動 か し 、 以 て そ の 半 球 上 に 多 量 の 水 を 齎 ら し 、 復 、 そ の 水 は 速 か に 凍 る の てあ る 。 か く て 此 の 過 程は 幾 回 も 繰 返 さ れ て 、 益 、 そ の 敷 果 を 増 し て 熄 ま ない 。 終 に 極 寒 が 復 、 舊 の 如 く 、 軌 道 の 變 化 と ﹁ 春 分 ・遠 日 ﹂ の 進 行 と に 由 つ て 漸 く 滅 却 す る に 至 る と き は 、 氷 も 亦 漸 く に し て 結 ぶ よ りも 溶 くる こ と 多 き に 傾 く こ と ゝ な る 。 2  地 軸 の 傾 角 と そ の 居 處 の 移 動 前 來 の 考 察 は 、 姑 く 地 軸 又 は 黄 道 の 傾 角 を 不 變 の も の と 看 做 し て の こ と で あ る 。 此 の 傾 角 の 變 化 に 就 い て は ラ プ ラ ー ス ル ヴ ェ リ エ ー 、 共 に 之 を 考 査 した 。 爾 來 ス ト ツ ク ウ エ ル も 亦 之 を 再 査 し れ 。 そ の 結 果 は 殆 ん ど 同 一 で あ る 。 黄 道 の 傾 角 は︱ 地 球 が 今 の 如 く そ の 形 象 を 維 持 す る 局り︱ 平 均 に 於 て 二 三 度 一 八 分 で あ つ て 、 そ の 栃 限 は、 二 四 度 三 六 分 と 一 二 度 五 九 分 と で あ る 。 黄 道 の 平 面 は そ の 平 均 の 位 地 か ら し て 四 度 五 四 分 の 範 圍 以 て 往 復 す る も ( ラ プ ラ ー ス 及 ル ヴ エ リ エ ー に 從 ふ ) 赤 道 の 位 地 が 之 に 從 つ て 變 化 す るが 故 に 、 黄 道 の 往 復 動 は 一 度 二 三 分 を 越 へ な い ( ラ プ ラ ー ス に 從 ふ ) 。 果 し て 然 ら ば 、 黄 道 の 傾 角 は︱ 地 球 が 今 の 形 象 を 維 持 す る 局り︱ 唯 僅が に 一 度 半 の 範 圍 を 往 復す る の み 、 未 だ 以 て 地 球 の 器 界 と し て の 状 勢 上 何 等 轉 變 を 來たす に 足 ら な い 。 然 ら ば 地 質 學 者 が 論 す る が 如 き 、 過 去 に 於 て 行 は れ た る 大 規 模 の 海 陸 の 起 伏 、 乃 至 氷 河 時 代 に 於 け る ﹁ 氷 冠 ﹂ の 消 長 は 、 極 の 居 處 、 從 つ て 地 軸 の 傾 角 に 、 多 大 の 變 化 を 來 た す こ と な か り し か (? ) 今 此 の 疑 問 の 解 決 に 就 い て は ダ ル ウ 井 ン ( 種 族變 遷 論 を 以 て 有 名 な る 學 者 の 子 が 研 究 に 之 を 徴 す る 得 や う 。 彼 れ に 依 る に 、 黄 道 の 傾 角 は 地 質 學 上 有 史 以 來 更 に 變 化 が な か つ れ 。 復 、 彼 の巍 峨 れ る ﹁ 氷 冠 ﹂ と 難 も 北 氷 圏 の 居 處 を 三 度 と は 變 化 し 得 な 加 つた 。 但 し 全 地 球 面 の 一 割 乃 至 五 分 は 高 低 一 萬 呎 の 起 伏 を 惹 起 し れ こ と は 有 り 得 や う 。 そ が 極 處 に 及 ぼ ず べ き 影 響 は 次 の 如く で あ る 。 即 ち 陸 海 の 起 伏 一 萬 呎 と せ ば ︱ 地 球 面 の五 厘 ( 起 伏 は 地 質 學 的 と し て ) 極 處 の 移 動一 一 分 三 分 一 地 球 面 の 五 分 極 處 の 移 動 一 度 四 六 分 半 地 球 面 の 一 割 極 處 の 移 動 三 度 一 七 分 地 球 面 の 五 割 極 處 の 移 動 八 度 四 分 半 由是 彼 れ は 斷 定 す ら く 、 地 質 學 的 變 化 若 し 唯 一 回 に 局 ら ば 、 そ が 極 處 を 移す は 三 度 を 越 へ じ と 。 但 し 萬 一 を 案 す る に 事 情 に 依 つ て は 地 質 學 的 變 化 が 唯 一 回 に 止 ま ら す し て 遞 次 的 に 累 加 し た

觀 

(6)

觀 

る こ と も あ ら う 。 か く で 極 處 が 一〇 度 乃 至 一 五 度、 そ の 本来 の 居 處 が ら 外 つ れ た こ と も 有 り 得 や う 。 著 し 極 處に 一 五 度 の 移 動 が あ つ た と せ ば 、 そ は 地 球 面 の 一 割 が 五 萬 呎 の 高 低 を 起 伏 し 、 又 五 割 が 一 萬 呎 の 高 低 を 起 伏 し た こ と に な る の で あ る 。 そ れ 此 の 如 き 大 規 模 の 變 化 は 現 代 の 地 質 學 に 於 て 許 さ ゞ る 所 で あ る 。 若 し 復之 を ﹁ 氷 冠 ﹂ に 歸 す と せ ば 、 そ の 影 響 は 計 數 上 、 更 に 五 倍 半 の 尺 度 縮 小 を要 す る こ と ゝ な る 。 何 と な れ ば 地 球 實 質 の 比 重 が 五 ・ 五 の 邊 に あ り と さ る ゝび ら に 、 是 を 以 て 前 述 の 如 き 大 規 模 の 極 處 の 移 動 に 、 到 底 今 の 科 學 上 許 す 可 か ら ざ る も の で あ る 。 特 に ﹁ 氷 冠 ﹂ な る も の は 本 來 氷 河 時 代 と 共 に 來 去 、 消 長 す る も の 。極 處 も 亦 從 つ て そ の 都 度 挾き 範 圍 に 於 て 移 動 し つ ゝ 又 復 舊 す る こ と 一 再 に し て 止 ま ら ざ り し も の と や せ う 。 是 の 故 に ﹁ 氷 冠 ﹂ の 極 處 に 於 け る 影 響 は 、 寧 、 僅 少 に し て︱ 氷 河 現 象 そ れ 自 ら を 多 少 乍 ら 抑 揚 す る こ と は あ つ て も︱ 未 だ 以 て 常 恒 的 又 に 累 加 的 と す る に 足 ら な い の で あ ら う 。 總 じ て 是 等 の 考 察 は 現 代 科 學 の 所 示 に 基 づ く も の で あ つ て 、 畢 竟 星 學 上 ﹁ 太 陽 系 の 安 定 ﹂ を 保 障 す る 大 法 の 一 例 た る に 過 ぎ な い 。 而 か も 現 代 科 學 の 發 達 は 多 く ﹁ 文 藝 復 興 ﹂ 後 の 事 に 係 り 、 星 學 自 ら と 雖 も 、 そ の 資 料 の 古 く 傳 は る は 、 今 よ り 僅 か に 三 千 年 を 越 へ な い 。 そ が 果 し て 蓮 算 な き や は︱︱ 特 に 本 論 の 取

て︱

(

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3 

銀︱

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(7)

( 一 ) 地 軸 と 黄 道 軸 と は 一 致 し た こと が あ る こ と ( 二 ) 黄 道 帯 に 關 す る 記 録 の 起 り し 已 來 と 雖 、 地 軸 は 既 に 三 回 黄 道 の 平 面 中 に あ つ た こ と の 眞 實 性 を 確 認 す る で あ ら う 。 デ ノ ン が 掲 ぐ る 所 の 圖 に 就い て マ ツ ケ ー は 註 し て 曰 く ﹃ 圖 は 二 様 の 位 置 に 就 い て 極を 示 し て ゐ る 。 そ の 極 ( 地 軸 と 黄道 軸 と を 謂 ふ ) を 垂直 に す る 圖 に 於 て は、 そ れ が 此 の 位 地 に あ る こ と 最 後 で は な く 、 黄 道 帯 の 記 録 が 起 り し 以 來 最初 で あ る と の 意 が 記 號 以 て 明 に さ れ て あ る ﹄ と 、 又 曰 く ﹃ 磨 羯 は 北 極 に 示 さ れ て 、 巨 蟹 は そ の 中 央 に 近 く 南 極 以 て 兩 斷 さ れ て あ る 、 即 ち 是 れ 冬 に 本 來 太 陽 が 巨 蟹 に あ り し と き に あ つ た ( 今 と 反 對 に ) こ と の 保 證 で あ る 。 然 が も 此 の 圖と し て 、 極 が 最 初 此 の 位 地 に あ つ た 事 實 を 永 遠 に 傳 ふ べ き 貴 重 な 寳 物 た る 所 以 の 特 徴 は 、 獅 子 と 室 女 に あ る ﹄ と 。 然 る に 北 天 の 一 寺 院 に 保 存 さ る ゝ 黄 道 帯 に は デ ン デ ラ の そ れ の 如 く 、 同 じ 十 二 宮 の 特 色 が 見 出 さ る ゝ ( ブ 夫 人 に 依 る ) 。 苟 も 古 印 度 の 星 學 上 の 記 號 と 星 座 と を 悉 知 す る 者 は 、 彼 此 對 照 し て 以 て 得 る 所 多 か ら う。 彼 の デ ン デ ヲ 黄 道帶 ( 垂 直 ) と し て は 、 マ ツ ケ ー が 叙 す る 所 聊 か 異 な る も の あ る も 、 獅 子 は 海 蛇 の 上 に 立 ち そ の 尾 四︱ 五 十 度 の 角 を 以 て 下 に 垂 れ た り と す る 。 即 ち 此 の 位 地 は 星 座 本 來 の 考 證 と 一 致 す る も の 。 マ ツ ケ ー 又 曰 く ﹃ 然び も 他 處 の 多 く の 圖 に は 、 獅 子 は そ の 尾 ん 背 上 に 轉 じ 、 海 蛇 の 頭 に 迄

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参照

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