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1. 位置づけ
・ 門真住宅は、昭和 40 年代前半に建設された管理戸数 2,364 戸の府内最大級の府営住宅で
あり、66 棟のうちほとんどが耐震性の低い構造の住宅であることから、平成 18 年度に大阪府が
策定した「大阪府営住宅ストック活用事業計画」において、全て建替えをすることとし、隣接する
旧門真南小学校跡地を活用した建替えの検討を進めてきたところです。
・ 門真市でも、平成 22 年 1 月に、市の関係部局で構成する「大阪府営門真住宅建替え検討会」
を設置し、門真住宅の建替えにおける諸問題を整理するとともに、様々な課題の検討を進めて
きました。
・ その一方で、大阪府、門真市などで構成する「第二京阪沿道まちづくり検討会」において、第二
京阪道路の沿道地域にふさわしいまちづくりに向けた検討を進め、平成 21 年 12 月に策定した
「第二京阪沿道まちづくり方針」において、門真住宅西側の「北島地区」の土地利用方針も打ち
出しました。
・ これらの様々な検討内容を踏まえ、平成 22 年 3 月に門真市が策定した「門真市第 5 次総合
計画」において、門真住宅の位置する「中部まちづくり整備ゾーン」の土地利用方針を、「第二
京阪道路沿道において商業・業務の集積などをめざした市街地整備を推進するとともに、府営
門真住宅建替計画と連携を図り、公共施設整備や多様な住宅供給による定住環境を創出」す
ることとしました。
・ これらの方針を受け、門真住宅は、通常の建替えにおける開発協議ではなく、大阪府と門真市
で連携し、計画検討の段階からまちづくりに向けた協議・調整を行ってきたところです。
・ このような中、大阪府では、平成 22 年 10 月に策定した「大阪府財政構造改革プラン(案)」に
おいて、府と基礎自治体等の協調によるソフト・ハード両面にわたる低額所得者や高齢者等へ
の対応などを前提として、府営住宅ストックについては、将来的に量的な縮小を図ることにし、特
に、門真住宅のような管理戸数が 1,000 戸を超える大規模団地では、平成 24 年 3 月に改定
した「大阪府営住宅ストック総合活用計画」において、様々な事業手法を複合的に組み合わせ、
団地の分散化、縮小化等を検討するとともに、府営住宅ストックを、地元市町と連携し、府営住
宅入居者だけではなく、周辺地域に居住する府民の安心を支え、地域課題の解消や地域力の
向上のための新たな施設の導入につとめるなど、積極的にまちづくりに活用していくこととしまし
た。
・ これまでも大阪府と門真市で連携して、門真住宅の協議・調整を進めてきたところですが、今回、
既に調整してきた内容も含め、再度、関係部局による協議・調整を行い、門真住宅を活用した
今後のまちづくりの基本的事項を、「大阪府営門真住宅 まちづくり基本構想」としてとりまとめま
した。
2
・
2. まちの現状と課題
(1) 現状
① 位置
門真住宅は、昭和 40 年代前半に建設され
た敷地面積約 14.15ha の府営住宅である。
市の南部に位置し、西側には第二京阪道
路が通っている。
最寄駅は京阪本線大和田駅と大阪市営地
下鉄長堀鶴見緑地線門真南駅であり、団地
からそれぞれの駅までバスが運行している。
(門真住宅の概要)
建設年度 昭和 41・42 年度
敷地面積 約 14.15ha(旧門真南小跡地含む)
管理戸数 2,364 戸
階数構造 中層 4・5 階建て
② 人口、世帯数等
門真住宅の立地する千石東町・千石西町の人口はそれぞれ約 3,400 人、約 4,100 人、そ
のうち高齢化率(65 歳以上の人口の割合)がそれぞれ 31.8%、40.3%であり、門真市全体や、
周辺町と比較して高くなっている。
千石東町
門真住宅
資料:門真市住民基本台帳(平成 24 年 12 月 1 日現在)
町境図
(年齢)
門真市 千石東町 千石西町 江端町 沖町 大字北島 島頭
4丁目 下馬伏町
大字
三ツ島 脇田町
世帯数 60,689 1,516 2,173 1,567 496 53 669 604 1,937 1,152
人口 128,544 3,365 4,080 3,929 1,264 145 1,560 1,577 4,459 2,576
人口/世帯数 2.12 2.22 1.88 2.51 2.55 2.74 2.33 2.61 2.30 2.24
高齢化率 24.4% 31.8% 40.3% 18.0% 22.1% 16.6% 23.7% 18.6% 20.5% 27.6%
千石西町
(年齢)
3
③ 土地利用
門真住宅西側に、市街化調整区域の北島地区があり、第二京阪沿道にふさわしいまちづく
りに向けた検討が進められている。
北側の市道岸和田守口線沿いに商業施設、団地 500m 圏内に医療施設や行政・公益施
設等が点在している。
また、東側には、府公社賃貸住宅、戸建住宅地が位置し、南側に府営門真三ツ島住宅が
位置している。
④ 道路・公園等
門真住宅は、北側を東西に通る市道岸和田守口線、南北に通る市道島頭太子田線に接し
ており、両市道については、都市計画道路として拡幅する計画がある。
また、西側に第二京阪道路、団地内を南北に市道千石西町南北線が通っている。
周辺に都市公園として位置づけられた公園はない。
【現況図】
府公社
門真A団地
府営
門真三ツ島住宅
済)
府営門真住宅
府公社
門真B団地
UR
東門真団地
北島地区
市道岸和田守口線
市
道
島
頭
太
子
田
線
市
道
千
石
西
町
南
北
線
4
(2) 課 題
① 多様な住宅供給による定住環境の創出
・ 耐震性が低い門真住宅は、早期の耐震化、居住空間の改善・更新を図る必要がある。
・ 少子高齢化が進行しているため、幼稚園・保育所等の公共施設整備や民間住宅も含
めた多様な住宅供給により、良好な定住環境を創出する必要がある。
・ また、あわせて、今後の低炭素社会や新たなエネルギー社会の構築のため、環境に配
慮したまちづくりを検討する必要がある。
② 周辺地域と一体的に計画した適切な土地利用の誘導
・ 北島地区においては、第二京阪沿道にふさわしいまちづくりに向け、商業・業務等の新
たな都市機能の導入が検討されており、一体的に計画した土地利用を検討する必要が
ある。また、スポーツ機能や防災機能を有する公園及び消防機能の検討や、指定され
ている「みどりの風促進区域」で具体的にみどりを創出する取組みの検討が必要。
・ 東側には、低層の戸建住宅地がひろがっており、連続性に配慮した土地利用を誘導す
る必要がある。
③ 周辺地域と連携した生活動線の整備
・ 北島地区等周辺地域との東西のつながりが不足しており、動線整備の検討が必要。
・ 団地内を通る安全・快適な生活動線の整備が必要。
・ 市道岸和田守口線において、バス停の整備を進めるとともに、未整備の都市計画道路
の対応が必要。
5
3. まちづくりの方向性
まちの現状と課題等を踏まえ、門真住宅のまちづくりへの活用に向けた方向性を下のとおり
とする。
基本理念 周辺地域と連携した公共施設整備・定住環境の創出
① 安全・安心で地域の活力と魅力向上のための住環境づくり
門真住宅の早期耐震化をめざすとともに、環境への配慮や地域の活力と魅力を向上させ
るまちづくりに寄与する土地利用を図る。特に、若年ファミリー世帯向けの住宅を供給促進
するなど多様な住宅を供給することにより、定住環境を創出する。
1) 府営住宅の耐震化・バリアフリー化、環境配慮への取組みの推進
2) 府営住宅の建替え等による活用用地の創出
3) 若年ファミリー世帯が定住できる良好な民間住宅等の供給促進
4) 低層住宅地との連続性に配慮した土地利用の誘導
② 周辺地域と連携した生活支援機能・防災機能等の導入
地域の高齢者や子育て世帯等の生活を支える生活支援機能や、北島地区と一体的に
計画し、スポーツ機能や防災機能を有する公園の整備及び消防機能の再構築、商業・業
務等の新たな都市機能の導入を図る。
1) 幼稚園・保育所等公共施設の整備
2) 北島地区のまちづくりと一体的に計画した土地利用(スポーツ機能や防災機能を有
する公園等)を図る
3) 第二京阪道路を活かした商業・業務等の新たな都市機能の導入
③ 地域の生活動線の改善など公共空間の充実
地域の生活動線の改善を図るため、従前の通行機能を確保しつつ、安全で快適な歩行
者空間を整備するとともに、新たに整備を検討する公園も含め、東西をつなぐみどりのネット
ワークを形成できるよう、公共空間の充実を図る。
1) 地域の利便性と魅力を支える生活動線の整備
2) 市道岸和田守口線におけるバス停の整備
6
4.まちづくり基本構想
北島地区
地域の利便性と魅力を支える
動線の整備
若年ファミリー世帯が定住で
きる良好な民間住宅等の供給
促進
市道岸和田守口線における
バス停の整備
府営住宅の建替え等による
活用用地の創出
幼稚園・保育所等の整備
第
二
京
阪
道
路
市道岸和田守口線
低層住宅地との連続性に配慮
した土地利用の誘導
北島地区のまちづくりと一体的
に計画した土地利用(スポーツ機能
や防災機能を有する公園の整備
等)を図る
農地の保全に配慮しつつ、農地と
宅地の集約等により、第二京阪道
路を活かした商業・業務等の新た
な都市機能を導入
市
道
島
頭
太
子
田
線
(
都
市
計
画
道
路
寝
屋
川
大
東
線
)
府営住宅の耐震化・バリアフリー化、
環境配慮への取組の推進