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鋼製格子部材

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第69回年次学術講演会(平成26年9月). Ⅴ‑362. 合成構造フーチングへの中流動コンクリートの適用検討 首都高速道路(株) 正会員 伊 原. 茂. 首都高速道路(株). (株)大林組 正会員 〇谷田部勝博. 中野 博文. (株)大林組 正会員 森. 1. はじめに. 鋼製格子部材. 首都高速中央環状線の板橋・熊野町ジャンクション間改. 新設鋼製橋脚. 良工事では,鋼製格子部材を用いた合成構造のフーチン. 正 浩. 鋼製橋脚. 拘束筋. 15,700. グを採用した.本構造は,鋼製橋脚と鋼製格子部材を一 体化し,これを新設フーチングとするものである(図-1). 11,940. 一方,中流動コンクリートは,有スランプコンクリート(以. ら,主にトンネルの 2 次覆工コンクリートの天端未充填対. 山手通り. 山手通り. 既設 RC フーチング. 合成構造 フーチング. 概略寸法:B11.0×L17.5×H4.5m. 4,500. 策に使用されている.その他の構造物への適用として,地. 7,063. 下,普通コンクリート)に比べて充填性に優れていることか. 下調節池躯体や橋梁上部工張出ボックスへ適用した事例 はあるが,覆工コンクリートに比べて実績が少ないのが現. 図-1 合成構造フーチングの概要. 状である.本稿では,合成構造フーチングへの中流動コ. 隅角部の 空気溜り. ンクリートの適用性を検討した結果について述べる.. 2. 合成構造フーチングコンクリートの課題と対策. 鋼製格子部材. (1)施工上の課題. 普通コンクリート. 都心部における既設道路橋の改良を行う本工事では,普 通コンクリートを用いて合成構造フーチングを構築する場 ブリーディング による付着低下. 合,品質面と施工面で以下に示す課題が想定された. a.品質面. ブリーディング による沈下. 鋼製格子部材の隅角部や既設橋脚周囲の狭隘部に充 填不良が発生する可能性がある.また,鋼製格子部材とコ. 表-1 中流動コンクリートの配合. ンクリートの付着を確保するためブリーディングを抑制する 必要がある(図-2).さらに,ひび割れの発生要因であるマ. 図-2 施工上の課題. 水結合 細骨材率 材比(%) (%). 水. スコンクリートによる温度ひび割れと鋼製格子部材による 拘束ひび割れについても対策する必要がある.. 50.0. b.施工面. 52.6. 175. 単位量(kg/m3) 結合材 増粘型 細骨材 粗骨材 高性能 AE セメント 膨張材 減水剤. 340. 10. 914. 850. 4.375. 表-2 中流動コンクリートの性能. 新設フーチングは,鋼製格子部材により大小 50 余りの区画に仕切 られているため打設ホース筒先の移動に時間を要する.さらに,街路 中央を占用する既存の高速道路直下での施工となることから,作業帯 の幅,高さが制限され,打重ね時間間隔は 2 時間を超える可能性が ある.. 試験項目 スランプフロー 空気量 U 型充填高さ ブリーディング率※ 膨張量試験 貫入抵抗値※. 試験方法 JIS A 1150 JIS A 1128 JSCE-F511 JIS A 1123 JIS A 6202 JIS A 1147. 性能 42.5±7.5cm 4.5±1.5% 280mm 以上(障害なし) 1.97% 150~250μ(7 日) 0.1N/mm2:7h30m ※測定値. (2)対策 これらの課題を解決する方法として,スランプフロー35~50cm の中流動コンクリートの適用を検討した.中流動コンクリート は,普通コンクリートに比べて流動性が高く,軽微な締固めにより充填が可能となる特長を有している.また,高性能 AE 減水 キーワード:合成構造,鋼製格子部材,中流動コンクリート,増粘型高性能 AE 減水剤 連絡先:(株)大林組 技術第一部 〒108-8502 東京都港区港南 2-15-2 Tel: 03-5769-1322,Fax: 03-5769-1978. ‑723‑.

(2) 土木学会第69回年次学術講演会(平成26年9月). Ⅴ‑362. 剤の使用により,凝結の始発時間が遅くなるため,打重ね時間間隔(可使時間)を長くできると考えた. 温度ひび割れ対策としては,セメントに低発熱・収縮抑制型高炉セメントを採用した.また,混和剤に増粘剤を内添した一 液型の高性能 AE 減水剤を使用することで,単位セメント量とブリーディングの抑制を図った.鋼製格子部材による拘束ひび 割れ対策としては膨張材を使用し,添加量は膨張率試験を行って決定した.表-1 に中流動コンクリートの配合を示し,表-2 に中流動コンクリートの性能を示す.中流動コンクリートの要求性能は文献. 1). を参考にし,ブリーディング率については一般. 的なコンクリートの 1/2 程度を目標に決定した.また,打重ね時間間隔の限界値を確認するため,事前にプロクター貫入試 験を行った結果,0.1N/mm2 の貫入抵抗値を示すのが 7.5 時間後であり,打重ね時間間隔を十分確保できることが確認でき た.. 既設橋脚取合い. 打設用孔. 3. 実物大模型による充填性の検証 中流動コンクリートの採用にあたり,鋼製格子部材の隅角部や既設 橋脚周りの狭隘部に確実に充填できること,およびコンクリートの流動 やバイブレータによる過度の締固めによる材料分離のないことを確認 するため,鋼製格子部材の寸法を一致させた実物大規模の模型を用 いて充填実験を実施した(図-3).鋼製格子部材のフランジ部分と実験 モデルの外周型枠には,コンクリートの充填状況を観察できるようにア クリル板を使用した.また,3 次元 FEM 温度応力解析で使用する熱物. 平面図. 鋼製橋脚. 鋼製格子部材. 性値(断熱温度上昇量,上昇速度,線膨張係数)を収集するため,コ. 鉄筋. ンクリートの温度とひずみを測定した. 打込みは 1 層 50cm の 3 層打設とし,高周波バイブレータによる締固 めは 1 回につき 10 秒程度とした.鋼製格子部材の隅角部にはフランジ 断面図. に直径 10mm のエア抜き孔を設け,空気溜りを防止する構造とした.コ. 図-3 充填実験概要. ンクリート硬化後,ワイヤーソーによりモデルを切断してコンクリートの充 填状況や粗骨材の分布を確認した. 実験の結果,鋼製格子部材の隅角部(写真-1)や既設橋脚周りを模 擬した厚さ 13cm の狭隘部(図-3)にコンクリートは確実に充填されてい た.切断面を高さ方向に 3 分割して粗骨材の分布割合(面積比)を測定 した結果,各層とも粗骨材体積の割合と同等の分布割合を示しており, 材料分離の無い均質なコンクリートを打設できることが確認できた(表 -3).また,鋼製格子部材フランジの下面に気泡痕が確認されたが,ブ リーディングによる沈下はなく充填性は良好であった.. エア抜き孔 鋼製格子部材 フランジ. 鋼製格子 部材ウェブ. 写真-1 隅角部の充填状況. 測定した熱物性値を用いて温度応力解析を行った結果,目標として. 表-3 高さ方向の粗骨材分布. いたひび割れ指数 1.75 を満足し,有害な温度応力によるひび割れは, コンクリート内部に発生しないことが確認できた.. 面積比. 上層. 中層. 下層. 29%. 29%. 30%. ※各層厚:50cm,※粗骨材体積:0.315m3/m3. 4. まとめ 増粘型の中流動コンクリートは,可使時間が長く取れ,高い充填性と材料分離抵抗性を持ち,さらに温度ひび割れに対す る影響も少ないことが判明したため,鋼製格子部材が埋設された合成構造フーチングに適していることが確認できた.. 参考文献 1) 東日本高速道路(株)ほか;トンネル施工管理要領(中流動コンクリート編),平成 24 年 7 月. ‑724‑.

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