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実験系 によ り検討 した.

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Academic year: 2022

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氏 名 授 与 した 学 位 専攻分野の名称 学位 記授与番 号 学位授 与の 日付 学位授 与の要件

木村 友香 博 士 薬 学

甲第4331号

平成23年3月25日 博 士の学位論文提 出者

(学位 規則第5条第1項該 当)

学位 論文の題 目 薬物代謝酵素活性 に影響 を与 えるポ リフェノールの探索研 究 論 文 審 査 委 員 准教授 伊東 秀 之 教授 成松 鎖雄 教授 槍垣 和孝

学位論文内容の要 旨

近年,ポ リフェノールな どを中心 とした様々な成分が,幅広い生理活性 を有す ることが明 らか にされてきている.それに伴い,その機能性 を期待 したサプ リメン トや健康食晶な どの製品が, 市場で も多 く見受 けられ るようになった.セル フメデ ィケーシ ョンとい う概念が広まるにつれ, 消費者がサプ リメン トや健康食 品を 日常的に摂取す る機会 も増加 している.しか し,飲食品の中 には,ある特定の医薬品 との飲み合わせ で相互作用 を引き起 こ し,治療不全や副作用を引き起 こ す もの も存在す る.医薬品に関する多 くの相互作用は,薬物代謝酵素,シ トクロムP450(CYP)の 阻害を原因 としてい るため,CYP 阻害活性 を有す る食品成分 を明 らかにす ることは,食品一医 薬品間相互作用の リスクを未然 に防 ぐための重要な基礎的情報 とな り得 る.本研究では,CYP 阻害活性 を有す るポ リフェノール成分の探索を 目的 として,食品添加物,香辛料,お よび食 品に 含まれ るポ リフェノール成分60種について,CYP2C9お よびCYP3A4阻害活性 を評価 した.ま た,CYP阻害成分 を含有す るプ ロポ リスのWarfarinとの相互作用の可能性 についてinvltrOお よ びラッ トを用いたinvlVO実験系により検討 した.

食品添加物の うちウコン色素,コウリャン色素,タマ リン ド色素,ベニコウジ色素,ブ ドウ果 皮色素,カカオ色素,パーム油カ ロテ ンお よびマ リーゴール ド色素がいずれかの酵素に対 して阻 害活性 を示 した.また,コウリャン色素をCYP阻害活性 を指標 に分画 した結果,Apigeninお よび 数平均分子量約4,000の高分子ポ リフェノール含有画分 をCYP阻害成分 として見出 した.香辛料 では,メース,ナツメグ,黒胡軌 シナモ ン (中国産,ス リランカ産),シ ョウガ,山轍,セー ジ,花柳, ウコン,および 自胡轍が比較的強い阻害活性 を示 した.メースか らは,CYP2C9の顕 著 な 阻 害 剤 と して, (1S,2R)1lAcetoxy‑21(4‑ally1‑2,6‑dimethoxyphenoxy)ll(3,4‑dimethoxyphenyl) propaneを見出 し,その阻害定数は,CYP2C9阻害剤 として知 られ るSulfaphenazoleの14倍低かった, 野菜や果物な どに多 く含まれ るポ リフェノールでは,Am entonavoneが,cYp2C9に対 してかな り 強い阻害剤 とな り得 ることが示唆 された.ラッ トによるinvivo実験では,中国産あるいはブラジ ル産プ ロポ リスエキス投与に由来す るWarfarlnの血華中濃度変化 は認 め られなかったが,高濃度 のプ ロポ リスエキス投与によ り抗凝 固活性の指標であるhternatlOnalNom allZedRatlO(INR)値 の有意な上昇が認 められた.また,血紫 中に検 出されたプ ロポ リス成分 を中心に,ラッ ト血清を 用いてWarfannタンパ ク結合率‑の影響を検討 した結果,中国産プ ロポ リスエキス投与後の血祭 中に検出 されたAplgeminお よびchysinがわずかに遊離warfann率を増加 させた.反対に,ブラジ ル産プ ロポ リス投与後の血祭 中に検 出 されたDrupanlnお よびArteplllln Cは遊離warfarln率を有意 に減少 させた.

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論文審査結果の要 旨

我々の身近な食 品の中には,医薬品 との飲み合わせ によって,ある種 の相互作用を引き 起 こし,治療不全や副作用 を引き起 こす もの も存在す る.食 品一医薬品の相互作用は,薬 物代謝酵素,即 ちシ トクロム

P450(CYP)

の阻害が原 因 となっている場合が多い.本研究で は ,CY P阻害活性 を有す るポ リフェノール成分の探索を 目的 として,食品添加物,番辛料, その他食品素材に含まれ るポ リフェノール成分 6 0 種 について ,CYP2 C9 お よび CYP3 A4 阻 害活性 を評価 した.また ,CY P阻害成分を含有す るプ ロポ リス と Wa 血 n との相互作用の 可能性 について

invitro

お よび ラッ トを用いた

invivo

実験系 によ り検討 した.

食品添加物の うちウコン色素, コウリャン色素,タマ リン ド色素,ベニ コウジ色素,ブ ドウ果皮色素,カカオ色素,パーム油カ ロテ ンお よびマ リー ゴール ド色素,香辛料ではメ ース,ナ ツメグ,黒胡棟 ,シナモ ン ( 中国産,ス リランカ産), シ ョウガ,山棟 ,セー ジ, 花轍, ウコン,お よび 白胡籾 に強い薬物代謝酵素阻害活性 を有す ることを見出 した.その

うちメースか らは ,CYP2 C9 阻害剤 として知 られ る S u l f a p h e 1 1 a Z O l e と同等の阻害活性 を有す るリグナン成分 を特定 した.またプロポ リス と Wa r f dn の相互作用については,ラッ トに プロポ リス投与後 ,Wa r f a r in の血 中濃度に変化がみ られなかったが,I NR 値が有意に上昇 す る現象が認 められた. さらにラッ ト血清における Wa 血r i n タンパ ク結合率‑の影響 を検 討 した結果,プロポ リス成分には,遊離 wa 血 i n 率を増加又 は減少 させ る成分が混在 して いることが示 され, I NR 上昇の原因は不明であるが,プロポ リス と Wa r f a r i n との相互作用 の可能性 を示唆す るデータを提供 した.

食 品一医薬 品間相互作用の可能性 を事前 に予測す るためには,本研究の よ うな科学的基 礎データの集積 が重要である.本論文は,セル フメデ ィケー シ ョンを有効活用 した安全な 健康社会 に向けた研 究発展 に貢献す ることか ら,博士 ( 薬 学)の授 与に値す るもの と認 め

る.

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