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胃癌の肝転移に関する研究第1編胃癌の肝転移に関する臨床的研究

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Academic year: 2022

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(1)616.. 胃 癌. の. 肝. 転. 移. に. 関. 33‑006.. す. 6‑033.. る 研. 2:. 616.. 36. 究. 第1編 胃 癌. の 肝 転. 移 に 関 す. る 臨 床. 的 研. 究. 本 論文 の 要 旨 は第32回 中 国,四 国 外 科学 会 お. (よび第67回 岡 山 医学 会 総 会 に おい て 発表 した ) 岡 山 大 学 医 学部 第1(陣 黒. 内)外 科 教室(指 導:陣 内 教授) 住. 公. 〔 昭 和33年4月17日. 明 受稿〕 第2は 脈管 行 に よ る腫 瘍細 胞栓 子 の 運搬 で あ るが,. 第1章. 緒. 言なら び に 文 献. 流 血 中 に腫 瘍 細胞 の存 在 す る事 実 は前 述 の ご と く多 腫 瘍 が 遠 隔 部 に 転 移 巣 を 形 成 す る に あ た つ て は, リンバ 行,血. 行 の 経 路 を と り,ま. た一 方 播 種 に よる. こ とが あ る こ とは 周 知 の 事 実 で あ る.実 移 植 の 場 合,被. 験 腫 瘍 動物. 移 植動 物 の 流 血 中 に腫 瘍 細 胞 そ の も. の が存 在 す る こ と は,始 に よ り証 明 さ れ,ま. め てMarcusl),. たFlaks3),. Geipel6), Feinblatt7),. 内12),そ. 者 に よ り認 め ら れ て お り,現 いれ る もの が な い.し. は 癌 白鼠 も し くは 肉 腫 白鼠 の 静脈 血 お よび 心血 液 を 他 の 健康 白鼠 の皮 下,も し くは 腹 腔 内 に注 射 し,そ. Jonescu2). こに 原腫 瘍 と同 一の 腫瘍 が 形成 され る ことを経 験 し,. Weber5),. さ らに 廿 日鼠 で も血 液注 射 に よる腫 瘍 移植 の 可 能 な. Wagner4),. Walther8),. 古屋10),河 内 野11),田. くの 病理 学 者 に よ り認 め られ て い る と ころで あつ て, これ を 証明 す る代 表 的 な実 験 として, Blumenthal20). Willis9),榊. 原,. の ほ か 多 くの 病 理 学. 在 これ に 関 し て は 疑 を. た が つ て原 発臓 器 の近 接 部 リ. こ とを認 め, Wagner4)は. 心 血 液,肺 血 管 抽 出 液注. 射 に よる動 物腫 瘍 の 転移 は.顕 微 鏡 下に そ の腫 瘍 細 胞 を 証明 し うる ときに の み成 功 す る といつ てい る. こ の ほ か 古 くはCohnheim. and. Maas21)か. Tyzzer22), Flaks3), Kahn. の好 発 臓 器 と な る こ と は,当. る この種 の 実験 は きわめ て多数 に の ぼつ てい る.. 然 考 え られ る と ころで. and Furth23)等. ら,. ンパ節 や 血 液 濾 過 の 役 目 を な す 肺 あ る い は 肝 が 転 移. に いた. 第3に は肝 に 達 した腫 瘍細 胞栓 子 に よ る転移 巣 の. あ る. い まここに脈 管 内転 移 に 関す る諸 家 の 業績 とと も に,腫 瘍 の 転 移 巣 形 成 ま で の 過 程 に つ い て 簡 潔 に の べ る と,ま. ず ,転. 移 の 成 立 に は,第1に. 腫瘍細胞の. 2.そ. の場 所 で新 ら しい成 長 が お こなわ れ る こ と.. 3.血. 管 を 破 つ て腫 瘍細 胞 が 周囲 組 織 に浸 潤 す る. Burrows14),. Ludford17)等. Lambert15),. り して い る.た. と え ばEnteline. 人 体 の乳 癌,腎. 臓 癌,マ. 定 し,ま. Russel. の 組 織 培 養 学 者 は,こ. れ を支 持 し映 画 に 記 録 し た り,運. を毎 分 そ れ ぞ れ,. 動速 度 を測 定 した and. Comann18)は. ウ スの 線 維 肉腫 細 胞 の速 度. 0 .7μ,. 4.4μ,. 6.2μ. で あ る と測. た 癌 細 胞 は 単 独 の み な ら ず 小 塊 を な し て も,. 一 つの 全 体 運 動 を す る こ と を 認 め た 兎肉 腫,廿. 瘍細 胞 が肝 の血 管 内に栓 子 様 に包 埋 され る. れには. メー バ 様 運 動 を な して 脈 管 内 に は い る 」 と い う 説 が. and Bland16),. 1.腫. よ り発 表 さ れ た 「癌 細 胞 は ア. 脈管 内 へ の 侵 入 が 不 可 欠 の 要 素 で あ る.こ. and. で あ る.. こ と.. 1863年Virchow13)に. あ り, Carrel. 成 立 進 展 で あ る.こ れ には さらに つ ぎの3点 が 必 要. .ま. た大 島 は家. 日 鼠 癌 と も に 腫 瘍 細 胞 が 尿 中 に あ ら わ れ,. 血管透 過 性 を 有 す る こ と を 認 め て い る.. こ と. Schmidt24)は. 胃癌 患者 の 剖検 例 中,肉 眼 的 に肺 転. 移 の み られ な い15例 の肺 を 検 鏡 した と ころ,全 例 に お い て肺 毛細 血 管 内 に腫 瘍細 胞 が栓 塞 して い るの を 見 出 して い る.こ れ らの 細胞 は す で に壊 死像 を しめ す もの も あ り,逆 に増 殖 像 を しめ す もの もあ る.と き に腫 瘍細 胞が 長 い栓 状 を な し て1動脈 か ら毛細 管, さ らに静 脈 に お よん で い る こ と もあ り,ま た周 囲 組 織 へ の 浸潤 を 認 め,転 移 成立 の初 期像 まで 追 求す る こ とがで き,腫 瘍 細 胞 の小 肺 動 脈へ の 転移 は す こぶ.

(2) 2140. 黒. 住. 公. 明. る多数 で あ るが,そ の ご く一 部 のみ が 真 の 転 移 巣 と. に肝 切 除 を 施 行す る こ ころ みが,よ. な り うる もので あ る と結 論 し てい る.ま た 高橋25)は. 法 と して抬 頭 しつ つ あ る今 日,こ れ の外 科 的根治 的. 廿 日鼠 腫 瘍細 胞 浮遊 液0.2ccを,白. 意 義 に つ い て も検 討 した い と 考 え て 本 研究 を企 て. り. 鼠 静 脈 内 に注. 射 し数 週 後 に 剖検 し,肺 内 転移 巣 の な い例 に おい て. うや く外 科的療. た.. も,種 々の 段 階 の変 性 像 を しめ した 腫 瘍 細 胞 の栓 塞 第2章. を 多数 認 め,肺 内 転移 の あ る例 では3日 後 にす で に. 第1節. 腫 瘍増 殖 の 徴 が あ き らか とな り,転 移 の成 否 は 血 行 侵 入 よ りも,む しろ細 胞 の 血 管 内定 着 後 の 生 長力 如. 検 査 材 料 お よび 検 査方 法 検 査材 料. 本 研 究 に 使用 した材 料 は,岡 山大 学医 学 部第1外. 何 に よる と結 論 してい る.こ れ らの 実験 は 第3の 問. 科 教 室 に お い て昭 和23年1月. 題 の3点 を裏 書 した もの とい え る.ま た これ らの事. で の過 表9年 間 に,組 織 学 的 検査 に よつ て胃癌 の確. 実 はFreund26),. Meyenburg27), Cellen28),Winter29),. 定 診 断 を え た395例 の うち,開 腹 術 に よ り肉眼 的に. 長岡30),中 野31),伊 藤32),鶴 岡33)等に よつ て実 験的. 肝 転移 の存 在 を認 め た35例 の 症例 か らえた もの で あ. に も,臨 床 的 に も確 め られ て い る.. る.. 以 上,要 す るに腫 瘍 の 転移 巣 の 成 立 に は,腫 瘍 細. 第2節. 以 降昭 和31年12月 末 ま. 検 査 方法. 胞 の遊 離 と,そ れ ぞれ の 臓 器へ の 定 着,占 居 部 位 の. 前 記 の35例 につ い て,開 腹 時 に腹 水 の有 無,癌 性. 受 入 状態 の如 何 が あず かつ て力が あ り,大 島19)はさ. 腹 膜症 合併 の有 無,リ ンパ 節 転移 の状態,原 発 癌 占. らに 転 移 形成 の状態 を肺 につ い て検 索 した ところ,. 居部 位等 を 検 し,さ らに切 除 可 能 な場合 は 胃切 除術. 転 移 の 成 立 には 全 身 的 要約 と局 所 的要 約 の 必 要が あ. を お こな い,ま た 不 能 の 場合 は 胃切 開術 に より,肉. る ことを 認 め,そ の お の お のが共 同 し,あ るいは 別. 眼 的 にBorrmann36)の. 個 に存 在 して 始め て遊 離細 胞 が遠 隔部 位 に 到 達 して. め た.つ ぎに 組織 標本 を作 成 す るため,切 除 され た 胃. 増殖 し転 移 巣 を形 成 す るに い た る もの で あ る といつ. 癌 標 本 を切 除 直 後大 彎 側 で 開 き コル ク板上 に 伸展 固. て い る.. 定 し,10%ホ ル マ リン溶 液 で 固定 した.ホル マ リン固. この よ うにVirchow以. 来 腫 瘍 転移 の 病 理 に 関す. 癌 型 別分 類 に よる癌 型を確. 定 は2週 間 と定 め, 2週 間 後 に癌 主塊 部 お よび発育. る業 蹟 は,実 に枚 挙 にい と まが ない に もか か らず,. 先 端 部 とお もわれ る幽 門 側,噴 門 側 あ るいは 各方 向. 胃 癌 の肝 転 移 に 関 す る研 究 は,わ ず か に病 理 学 方面. に数 ケ所 よる切 片 を と り,な お切 除不 能 の場 合は試. に て 岡 本34)が,家 兎 肉腫 粥 を 静 脈 に注 射す る と肝 転. 験 切片 を 採取 した,ま た 胃切 除 あ るいは 試験 切片採. 移 を83.1%に. 取 と同時 に 転移 のあ る肝 を 切 除 し, 10%ホ ル マ リン. 認 め る が,門 脈 を絞 扼 し組織 変 調 を 起 増 加す る と. 溶 液 で 固定 して2週 間 後 に任 意 の個 所 か ら,で き る. の べ,福 吉が,網 内 系 に起 因 す る局 所 的 要約 が 転 移. だ け 多 くの 切 片 を とつ た.つ い で 胃お よび 肝の 切片. の 多寡 を 左右 す る とい う2つ の報 告 をみ るのみ で ま. よ り必要 に 応 じ連 続 切 片'を作 成 した.染 色 には,ヘ. こ とに 微 々 た る もの で あ る.. マ トキ シ リン,エ オジ ン重 染 色 を お こなつ た.. さ した家 兎 に注 射 す る と転 移 は90.9%に. 私 は,胃 癌根 治 手 術 に さ い して,胃 癌 の肝 転 移 例. 第3章. に 遭 遇 す る につ れ,原 発癌 と肝 転移 との 間 に あ る種 の 関 係 が あ る ことに 気附 い た.す なわ ち 肉眼 的 に も 組 織 学 的 に も悪 性 度 の 低 い とい わ れ る良 性 の限 局 型 の 癌 に肝 転 移 が 多 く,一 般 に悪 性 と され て い る浸潤 型 の 癌に は 肝 転移 を しめ す ものが きわ め て少 い こ と を 知つ た,そ こで,こ れ を究 明す べ く臨床 的 に統 計 的. 第1節. 検 査 成 績. 肝 転移 頻 度. 第1表 の ご と く胃癌 患 者395例 の うち,肝 転移 の あつ た もの は35例 でわ ず か8.9%で 第2節. あつ た.. 肝 転 移 と年 令,性 別 との関係. 肝 転 移 を 有す る もの の頻 度 は第2表 の ご と くであ. 観 察 をす る と同 時 に,原 発 癌 お よび 転移 癌 につ い て,. つ て,最 高 は50才 代 を頂 点 と し高年 者 お よび幼 年者. 組織 学 的 にそ の特 徴 を検 索 し,さ らに肝 内 のい か な. で は急 激 に低 下 し最 年 長 は68才 で あ り,最 若年 は19. る部 位に 転 移 が好 発す るか を検 索 せ ん と企 てた.ま. 才 で あつ た.. た,一 方 従 来 開 腹 してみ て肝 転移 の存 在 す る場 合 に は た だ ちに 手 術 不能 とし て,根 治療 法 の 対象 と して 絶 対的 圏 外 に お かれ てい た の で あ るが,現 今 転 移 巣 が 肝 の 一部 に限 局 して い る場 合には,胃 切 除 と とも. 性 別 との関係 は 第2表 の ご と く男性 に圧 倒 的に多 か つ た..

(3) 胃 癌 の 肝 転 移 に 関 す る 研 究. 第1表. 胃癌の肝転移率. 2141. 以下 の 非常 に小 な る もの もあ る.こ の小 さ な ものが たが いに相 癒 合 す る こ とな く遠隔 部 まで散 在 性 に み られ る もの. 大 結 節限 局性 転移 型. 転移 リンパ節 が,い ち じる. し く腫大 す るば か りで な く これ ら腫 大 した もの が 2〜3ケ. 相 癒合 して 硬固 な組合 組 織被 膜 で 被わ れ,. 鶏 卵 大 以上 に お よぶ こ とが 稀 で な く,こ れ らの結 節 塊 が 所 々 に局 在性 に数 ケ あ る もので あ る.そ して こ れ らの結 節 塊 に割 を いれ る と中心 性 軟化 が しば しば み られ る. 仮 性 転移 型:原 発 癌 が比 較 的 大 きい に もか かわ ら ず,リ ンパ節 転 移 が認 め られ な い か,あ る いは 一見 転 移が あ るよ うに み え る リンパ 節 で も検 鏡 の結 果単 に 炎症 に と ど まる もの,あ る いは また か りにそ の な か に 転移 を 有す る リンパ 節 が あつ て も原 発 癌附 近 に 第2表. 肝 転 移 と年 令,性 別 との関 係. 1〜2ケ. に と どま る もので 上記 の2型 のい ずれ に も. いれ が た い もの. 肝 転移 のあ つ た35例 の うち小 結 節散 在 性 転移 型 を しめ した もの は10例(28.6%)で. あ り,大 結節 限 局. 性 転移 型 を しめ した ものは17例(48.6%)で. あ り,. 仮性 転 移 型を しめ した ものは8例(22.8%)で. あっ. た. 第5節. 原 発癌 占 居部 位 別 に よ る肝 転 移頻 度. 胃 を小 彎,大 彎,幽 門,噴 門,前 壁,後 壁 に 大別 して,そ れ ぞれ の肝 転移 の頻 度 をみ る と,第4表 第3節. ごと く小 彎,幽 門の ものが 多 いが,各 部 位 別 に よ る. 合併頻度. 肝 転 移 頻 度 につ い てみ る と第4表 の ご と く小 彎,噴. 肝転移の あつ た35例 の うち1000cc以 あつた ものは6例(17.1%)で. 上 の腹水の. あ つた.. つ ぎに癌 性 腹膜症 を合 併 した ものは 比 較 的少 く8 例(22.8%)で. の. 肝 転移 例 の 腹 水 お よび 癌 性腹 膜 症. 門 にや や 多 く,つ い で幽 門,大 彎,前 壁 の順 とな り. 後壁 の ものに は 皆無 で あ つた. 第4表. 部 位 別 にみ た 肝 転移頻 度. あ つた.. 第3表. リンパ 節 転移 型 と肝 転 移 胃癌. 第4節. リンパ 節 転移 型 と肝 転移 との関 係. 胃癌の リンパ節 転 移 に つ いて は 教 室 の武 田37)の分 類に準 じて3つ の 転移 型 にわ か ち,お の おの の 転移 型 と肝転移 との関 孫 を 検討 した. 小結節散在 性 転移 型:転 移 リンパ 節 は 主 と して雀 卵大以下 の小 さな もので あ るが,な か に は 半 米 粒大. 第6節. 癌型 別 分類 と肝 転移 との 関係. 胃癌 の 肉眼 的 性状 の分類 は 臨 床 的 に比 較 的分 類 し やす いBorrmann36)の. 分 類 法 に した が つ て,つ ぎ. の ご と く4型 に分 類 した..

(4) 2142. 黒. 第I型:癌. 住. 公. 明. 腫 と周囲 の 健 康部 とお もわ れ る部 との. 第III型:癌 腫 内部 が潰 瘍 化 し,そ の辺 縁 の一部 は. 境 界 が 劃然 として い て,広 脚 を もつて 突 出 し,い わ. か な り明瞭 に境 され てい るが,ほ か の部 分は 明瞭 な. ゆ る ポ リー プ状 を な し潰 瘍形 成 は な いか,あ つ て も. 境 界 が な く瀰 漫性 に 胃壁 に 浸潤 して い る もの.. ご くわ ず か な もの(写 真1). 第II型:癌. 第IV型:限. 腫 の 辺 縁 が堤 防 状 に 隆起 して い て,周. 囲 の 健 康 部 とは劃 然 と境 界せ られ,腫 瘍 内部 に広 大 な潰 瘍 を形 成 して い る もの.. と くで あ る,す なわ ち全 肝 転移 例 に たい す る頻度 を. II型 の もの に圧 倒 的 に 多 く(写 真1), あ て,こ れ に反 し,浸. 育 型 だけ か ら な る場 合. I度:延. 伸 あ るい は 肥大 発 育型 胞 巣 の先 端部 の小. 範囲 に,ただ 少 数 の簇 出胞 巣 をみ るにす ぎ ない場 合. II度:簇 出 は少 し く多 くな るが,そ の簇 出の深 さ. 潤 型 で あ るIII型, IV型 の も の の 転 移 は, III型 に. が,平 均 して 大略3mm内. わ ず か1例(2.8%)の. りが 大 略1cm以. み に存 在 した にす ぎな かつ た.. つ ぎ に 各 癌 型 別 に よ る頻 度 をみ るに,や は り同 様 に限 局型 で は161例 中34例(21.1%)も. 肝転 移 を 認め. る に反 し,浸 潤 型 では234例 中わ ず か1例(0.4%). 原 発 癌 の 組織 学 的 検索. 第1項. 組織 学 的 分 類 と肝 転 移 との関 係. 原 発癌 の 組 織学 的診 断 と肝 転移 との 関係 は第6表 第6表. 肝 転 移 胃 癌 の組 織 学 的分 類. 外 以下 で,横 にみ た拡が. 下 の場 合.. III度:簇 出 は相 当 高度 で あ るが,そ の深 さの平均 が 大 略5mm以 3cm以. は 大略1cm内 6cm以 V度. 下 で,横 の拡 が りの範 囲 が,お よそ. 下 の場 合.. IV度:簇. に しか 認 め られ なか つ た. 第7節. 分類 に準 じ35例 の 癌型を. 癌 型 別 分 類 と肝 転 移 と の 関 係. み るに,ま つ た く特 異 的で 転 移 を き たす の は限 局 型. 35例 の うち34例(97.2%)で. 以 上 のBorrmann36)の. 決定 し,こ れ と肝 転移 との 関係 を み る と第5表 の こ. 第5表. で あ るI型,. 局性 の腫 瘍 を作 らず,瀰 漫性 に 胃壁に. 浸 潤 し て い る もの.. 出は は なは だ高度 であ るが,深 度 の平均 外 以 下 で,横 の 拡 が りの範 囲が 大略. 下 の場 合. ・IV度以 上 の もの をす べ て含 む が,そ の大多. 数 は 胞巣 を作 らず,瀰 漫性 に 移 行す る場合. 一 般 に 胃癌 に お いて は発 育 先 端部 の簇 出 は今 井38) のいわ ゆ る原 発性 簇 出型 を しめ す もの はほ とん ど見 当 らず,必 らず 肥大発 育 型,ま たは 延 伸発育 型の 先 端部 に続 発 的 に生 ず る ところ の,い わゆ る続 発性簇 出型 で あ る こ とが 注 目 され る.以 上 し かし てい ま肝 転移 を きた し た 胃癌 に つ いて,そ の 簇 出度 をみ る と. の ご と く,腺 癌 が ほ とん どを しめ26例(74.4%),. 第7表. 単 純 癌 が8例(22.8%)で. で, II度, III度の もの が 多 く, IV度 これ に つ ぎ, V. (2.8%)の 第2項. あ り.硬 性 癌 は1例. み で あつ た. 簇 出度 と肝転 移 との 関係. 胃癌 組 織 発 育 先端 部 の 躾 出 度 に 関 して,私 は今. の ご と く,無 簇 出型 お よび1度 の ものは皆 無. 度 の もの は わ ず か1例 の みで あった.こ れ に反 し対 照 の 肉眼 的 に肝 に転 移 の ない 例 では 各簇 出度 を通 じ 比 較 的 平 均 して お り, II度, III度の ものに と くに 多. 井38)の分 類 に した が つ て無簇 出 型 と族 出型 に 分か ち,. い とい う こ とな く, V度 の もの もか な りの頻 度に存. 簇 出 型 の程 度 を さらに つ ぎの5度 に 分 けた.. して い た.. 無 簇 出型:ほ. とん どまつ た く延 伸 発 育型,肥 大発.

(5) 胃 癌 の 肝 転 移 に 関 す る 研 究 第7表. 簇 出度 と肝 転移 との関 係. 2143. くつ ね にC型 を ともな うか らで あ る.ま たC型 とL 型 の混 在 す る場 合 は, CLIIの. ご と くにCを か き入. れ て表 現 し, P型 とL型 の 混在 す る 場 合はPILII の ご と く両者 と もか い て表現 す る.最 後 にC型,. P. 型, L型 と三者 と も混 在す る場合 に はC.の みか き入 れ な いでPIILIの. ごと くに表現 した.. 以 上 に したが つ て原 発 癌 の発 育 先端 部組 織 像 を 決 定 し,こ れ と転移 との関 係 をみ る と第8表 の ご と く 第8表 第3項. 発育 先 端部 組 織像 と肝 転移 との 関係. 発育先端部 組織 像 を今 井38)の分類 に準 じて 決定 し, これ と肝転移 との関 係 を検 討 した. C型:無. 簇 出型 の場 合,あ るい は簇 出型 で あつ て. も,そ の先 端に いた る ま で こ と ご と く結 合 組織 性 間 質の新生を伴 うもの. P型:簇 出型 癌塊 で,そ の簇 出部 先 端 の1部 乃至 大部分に おいて,間 質結 合組 織 の 新生 を と もな うこ とな く,多 少に かか わ らず,低 分 化 的 の癌 細 胞 が組 織間隙 を増殖す る もの.こ れ を さ らに つ ぎの3度 に 細別した. I度(PI)大. 体 に おい てC型. に 近 い が,そ の発. 育先端部 の少数 の 癌細 胞 がP型 を しめす 場 合. II度(PII)PIとPIIIの. 中間 の もの全 部.. III度(PIII)胃 壁2〜3cm以. 上 に わ た り癌 細 胞 が. 高度にP型 を しめす 場 合. L型:癌. 細胞 が 胃壁 内 の細 静 脈 内 を み た し,増 殖. 蔓延しつ つあ る像 を しめ す もの.こ れ を つ ぎの ごと く5度 に分け た. I度(LI)癌. 主塊 部 に,少. 数 個 所 に きわ め て散. 在的にわずか に認 め られ る もの. II度(LII)L型. 像 が 癌 塊 の 辺 縁 に も数 ケ 乃至 十. 数 ケみ られ るが,お よそ癌 塊 の直 接 周囲 に限 られ る もの. III度(LIII)癌 塊 直 接 辺 縁 のL型 像 がLIIよ. り多. く,か つ2ケ 所 以 上 認 め られ る もの,お よび 一部 で 癌塊辺縁を相 当越 え て拡 が つ て い るも の. IV度(LIV)上. 記 の よ うに 癌塊 辺 縁 をや や 遠 く越. えるものが,胃 壁 の2つ 以上 の層 内 に て認 め られ, その数の多い もの. V度(LV)胃. 壁 全 層 にわ た り,は なは だ 多数 の. L型 像が認 め られ る もの . なおこれ を表 わす 場 合, C型 とP型 の 混 在す る場 合は単に. PIIの ごと く表 現 しCを か か な い.な ぜ なれば純粋 のC型 は あ るが 純粋 のP型 は ほ とん ど な. C. P. L.分 類 と肝 転移 との関 係.

(6) 2144. 黒. 住. で,肝 転移 な き 胃癌 に比 して肝 転移 を 有 す る 胃癌 で は 定 型 的C型 の 像 を しめ す 例は や や 僅 少 で ,た とえ C型 を しめ す 像 が大 部 分 を しめ る例 に お い て も,多. 公. 明. 胞 は 大体 に多 角 形 乃至 類 円形 に あらわ れ,核 は楕 円 形 または 類 円形 で や や 染 色質 に乏 し く,核 小体 お よ び核 膜 は や や 明瞭 であ るが,一 部 では まつ た く認 め. 少 ともP型 が 混在 してい た. P型 像 に お い ては,肝. られ ない.染 色 質 は徴 細 顆 粒 状 で,多 数 の核 分裂が. 非 転移 例 に 比 しPIIIの ご と く高度 の もの は 少 くPI,. 認 め られ る.こ の よ うな癌 細 胞は 明瞭 な細 胞巣を形. PIIの も のが そ の大 多 数 を しめ て い た.つ ぎに特 異. 成す る こ とは少 な く,ま た 基質 の 発育 は比 較的乏 し. な こ とは 肝 転移 例 に は全 例 とも多寡 の差 は あ つ て も. く不 規 則 に分 岐 す る結 合組 織 と して存 在 し,基 質 と. か な らずL型 像 が 存 在 して いた .こ れ に 反 し肝 非 転. 実 質 との境 界 も一部 で は 不 明 瞭 と なつ てい る(写. 移 例 で は35例 の うち, L型 像 を しめ した ものは6例. 真7).. (17.1%)で. あつ た.肝 転 移 例 に お け るL型 は,胃. 癌 間 質 中 の血 管 は もち ろん,胃 壁 固 有 の血 管 の な か に,小 な る もの は2〜5ケ. の 癌細 胞 か ら 腺 模 倣 を. 第2項. た.. した 大 な る もの に至 る まで の種 々の段 階 に 蔓 延 す る. a.肉. 像 が存 在 して い た(写 真2.写. +. 真3)な. お 胃壁 静脈. 内蔓 延 の程 度 と,肝 転 移 の程 度 とは 必 ず しも平行 関 係 は み られ な かつ た. 第8節 第1項. 肝 内脈 管 系転 移 の 状態. 肝 内転 移 巣 の種 々な る状 態 はつ ぎの ご と く判定 し. 眼 的肝 転移 巣 の程 度 の判定 基準. 1葉 に1〜2ケ. のみ 存 し他 葉 に存 せず 切除可. 能 の もの. 〓:両 葉 また は看 葉 に 数 ケ存 し切 除不 能 な もの.. 肝 転 移 巣 の組 織 学 的検 索. 〓:両 葉全 般 にわ た り〓 よ りさ らに高度 に存 す る. 組 織 学 的 一 般所 見. もの.. 一 般 に 転移 のあ る肝 の組 織 学 的所 見 は. ,ほ とん ど. b.肝. 内転移 巣(栓 塞 部)の 程 度 の判 定 基 準.. 酷 似 して い るが,す で に のべ た ご と く転 移 は 腺癌 つ. +. い で単 純 癌 に圧 倒 的 に 多 い の で,こ れ に つ い ての べ. 〓:任 意 の 標本5枚 に1ケ 認 め る もの.. る.. 〓:任 意の 標本1枚 に1〜3ケ. 1.腺. 癌 の場 合. 肝 実 質細 胞 は 一 般 に萎 縮 性 で,と. くに 転移 巣 周辺. の もの は圧 迫 萎 縮 の像 が著 明 に あ らわれ て い る.ま. 洞 も高 度 に 拡 張 し,な か に リンパ 球 の浸 潤 が 高 度 に リソン鞘 は やや 線 維 性 に増 殖 し少数. の リンパ球 浸 潤 を認 め る.肝 の一 部 に 島状 に 腺 癌 の 転移 巣 が あ り,そ れ らは いず れ も球 状 で境 界鮮 明 な 結 節 を形 成 し,腫 瘍 実 質細 胞 の核 は 多 くは楕 円形 で, 核 の大 き さは 多少 と も大小 不 同 で染 色 質 の 量 に も ま た,は な は だ著 明 な 相違 が あ らわれ,核 小 体,核 膜 は い ず れ も明瞭 に 認 め られ る.こ れ らの 癌細 胞 は 索 状 に 一 層 乃 至数 層 に な らび,不 規則 な管腔 を形 成 し て お り,こ れ らの境 には 少 量 の結 合組 織 を認 め,そ れ らは 多 少 とも硝 子様 変 性 に お ちい つ て い る(写 真 4,. 5,. 2.単. 認 め る もの.. 〓:一 枚 の 標本 に4ケ 以 上 認 め る もの.. た 胞 体 は細 長 く,肝 細胞 梁 も細 くな り,肝 実 質 の類. 認 め られ る.グ. 任 意の 標本10枚 に1ケ 認 め る もの.. 6) 純 癌 の 場合. 肝 実質 細 胞 は 一般 に 萎 縮 性 で,胞 体,肝 細 胞 梁 も. c.栓. 塞 態 度 の程 度 の判 定 基準.. 増殖 +:転. 移 栓塞10ケ の うち5ケ 以 上変 性像 を しめす. も のが あ り,増 殖 像 を しめ す も のがむ しろ少 い もの. 〓:転 移 栓 塞10ケ の うち 変性 を しめす ものが3〜 4ケ あ り,他 は増 殖 を しめ す もの. 〓:転 移栓 塞10ケ の うち変 性 を しめす も のが2ケ あ り,他 は 増殖 を しめ す もの. 〓:転 移栓 塞10ケ の うち変 性 を しめ す もの がな く, す べ て増 殖 を しめす もの. 変性 ‑:増. 殖 〓 に して まつた く変性 を しめす ものがな. い 場合. +:増. 殖 〓 以下 に して,変 性 を しめ す ものが 存す. る 場合. 肉眼 的 に あ きらか に 転移 を認 め る よ うな場所 にお い て は,肝 内 の いか な る部 分 に 癌細 胞 が停 留 し,転. 細 くあ らわれ,類 洞 も高 度 な い し中 等度 に 拡 張 し,. 移 を 形成 した もの な るか を検 索す る こ とは は なはだ. なか に リンパ球 浸 潤 を 高 度に 認 め る.ま た グ リソ ン. 不確 実 で あ る.そ こで私 は 肉眼 的 に転移 の な い部 分. 鞘 も軽 度 に 増殖 し少 数 の リンパ 球 浸 潤 を認 め る.転. で肝 内転 移巣 の部 位 を 観察 の対象 とした.す なわち. 移 巣 はや や 境 界 不 明瞭 な球 形 の結 節 を 形成 し,癌 細. 第9表 の ご と く肝 内転 移巣 の部位 はす べ て門 脈に由. 胞 の境 界 は 一般 に不 明 瞭 で原 形 質 に乏 しい.ま た 細. 来す る肝 内脈 管 系 で あ り,し か も肝 毛 細管 と葉 間静.

(7) 胃 癌 の 肝 転 移 に 関 す る 研 究. 第9表. 肝転移巣の所 見. 2145. 肥 大,染 色 質増 多.核 分 裂 等 を認 め,癌 細 胞 の増 殖 像 を認 め るが,ま た増 殖 像 を しめ しなが らかつ また 同 時に,染 色質 分 離,核 濃縮,核 壁染 色 質 増多,核 網 染 色質 増 多,核 潰瘍,核 破 壊,染 色 核 質 融 解,核 融 解等 の 変性 像 を ともな つ てい た もの が35例 中13例 (37.1%)に. 認 め られ た .. 第3項. 肝 間 質お よび脈 管壁 の態 度. 肝 間 質,脈 管 壁 の態 度 の判定 は,第3章,第8節, 第2項,. bの 肝 内 転移巣 の程 度 の判 定 基準 に準 じ,. 肝 間 質 に お いて は リンパ球 浸 潤 の有 無 を(+)(‑) で,肝 間質 の増 生 の程度 を(‑)(+)(〓)で,脈 管 壁 にお いては 内被 細胞 の 増生像 お よび喰 〓 像 の有 無 を(+)(‑)で,内. 被 細 胞 の 剥 離,変 性 像 を. (‑)(+)(〓)で. あ らわ し た.. す なわ ち,第9表. の ご と く,肝 間質 は 一 般に 線 維. 性 に 増殖 す る ものが 多 く, 35例 中33例(94.3%)に あ きらか に 増殖 を 認 め,こ れは と くに葉 間 静脈 に 転 移 した ものに著 明 に 発現 した.つ ぎ に リンパ 球 浸 潤 は35例 の うち18例(51.4%)に. 認 め た.. 脈 管壁 に お いて 内 被細 胞 の増 生 した もの は35例 中 3例(8.6%),剥. 離 した もの29例(82.8%). した もの31例(88.6%)で,喰 (2.8%)で. ,変 性. 〓 し た も の は1例. あ つた.な お 内 被細 胞 の 剥離,変 性 は 転. 移 度 の 高度 の ものに 発現 す る傾 向 が 強か つ た. 第4章. 総括 な らび に 考按. 臨 床的 に確 認 した 肉眼 的肝 転 移 頻 度 は8.9%で. あ. り,諸 家9)39)40)41)42)43)44)45)46)47)48)の報 告 と比 較す る と第1表 の ごと く剖検 例 に よ る統 計 に比 し,は るか に低 率 とな つて い る.こ れ は 病 理 解剖 で は,す べ て 末期 的の 例 をあ つ かつ て い るた め と考 え られ る し, また,剖 検 例で は組 織 学 的検 査 に よつ ては じめ て証 明 され た肝 転移 も含 まれ て い るた めで あ ろ う. 梶 谷48)は高年 者 ほ ど肝 転 移が 多 い とのべ,菅 村49) は60才 代 が最 高 とな る と報 告 して い るが,本 研究 の 症 例 では50才 代 が最 高 で,む しろ菅 村 の ものに近 い 結 果 とな つ てい る. 青 木50)は胃癌 の剖 検 例 にお い て,明 らか に血 行性 と認 む べ き肝 転 移10例 の うち,腹 水 お よび癌 性腹 膜 症 を と もなつ た ものは3例 で,腹 水 を 高度 に と もな 脈に転移 を形成 して お り,中 心 静 脈 に転 移 した もの. う場 合 と,血 行 性肝 転 移 とは 逆 の立 場 を とる とい い,. は皆無であつ た(写 真4,. 古 野51)は胃癌死 を とげた 剖検 例 に つ いて検 索 し,そ. 5, 6, 7, 8).ま た動 脈. 系の脈管 お よび リンパ 管 系 に 転 移 した も のは み られ. の 転移 様式 を リンパ 節 転 移型,腹 膜転 移 型,肝 転 移. なかつた.. 型 の3型 に わ か ち,お のお の の型 は孤 立 す る傾 向 を. つぎに癌細 胞栓 塞 態度 を み る と,全 例に お いて核. 有 して お り混 在 した ものは 稀 で あ る と発 表 した.私.

(8) 2146. 黒. 住. 公. 明. の 例 に お いて も,肝 転移 を 有 す る 胃癌 の 腹 水合 併 頻. の 癌 型別 分 類 と肝 転移 との関 係 を しらべ てみ た とこ. 度,癌 性 腹 膜 症 合併 頻 度 は お の お の17.1%,. ろ,一 般 に 良性 とい われ る限 局 型 の癌 に肝 転移 が圧. 22.8%. で比 較 的少 ない.. 倒 的 に多 く,悪 性 とい われ る浸 潤 型の 癌 には きわめ. つ ぎ に,肝 転移 を有 す る 胃癌 が いか な る リンパ 節. て 稀 に しか 認 め られ な い とい う きわめ て 興味 あ る成. 転移 型 の も のに 多 い かに つ い て み る に,教 室 の武. 績 をえ た.こ の こ とに関 して,梶 谷48)も限 局型 の も. 田鋤 の分 類 に よる仮 性 転 移 型 の もの に22.8%,良. ので は62例 中4例(6.5%)の. 性. 肝 転 移 を 認 めるに反. の 転移 型 で あ る大 結 節 限 局 性 転 移 型を しめ した も. し,浸 潤 型 の もので は109例 中わ ずか2例(1.8%). の に48.6%も. 存す るに す ぎ ない とい う成 績 を えて い る.ま た組 織. み られ るに 反 して,悪 性 の転 移 型 を し. めす 小 結 節 散 在性 転 移 型 の もので は28.6%に. すぎな. 学 的 に も,肝 転移 例 で は肝 非 転 移例 の もの に比 して. か つ た.す な わち,比 較 的良 性 の リンパ 節 転 移を し. 簇 出度 も低 く, CPL分. めす 胃癌 に む しろ肝 転 移 を きた す ものが 多 い とい う. ものが 少 く,ま た 組 織学 的 診 断 で も腺 癌が 多い こと. 類 に お い て もP型 の高度 の. 結 果 をえ た.こ の こ とは結 局,栓 子 とな るべ き原 発. を認 め た,以 上 の事 実 か らみ て も,悪 性 度の低 いむ. 癌 の癌 細 胞 の性 質 如 何 に よ る もの で,リ ン パ節 に も. し ろ良性 で あ る胃 癌 の ものが 肝 転移 を形成 す る とい. 容 易 に 引か か り大 結 節 限局 性 転移 型 を しめす 限 局 型. う こ とが いえ る.以 上,い. の原 発 癌 の 癌細 胞 は また肝 内脈管 系に も栓 塞 を起 し. に,一 つは 限 局 型 の良 性 の 癌 の方 が一 般 に脆弱 で 癌. や す い とい うこ とを しめ てい る.. 細 胞 が 容 易 に細 胞 間 の結 合 か ら遊 離 し血 中へ移 行 し. 胃癌 の 発 生部 位 別 に よる肝 転移 の頻 度 につ いて は,. まこの理 由を考 え てみ る. や す い た め もあ ろ うが,ま た 他 方に お いて 限局型 の. 胃癌 自体が 小 彎,幽 門 に圧 倒 的 に 多い の で,全 肝 転. 線 癌 の よ うな もの の方が,浸 潤 型 の もの よ りもむ し. 移 例 に 対す る部 位別 頻 度 を み るよ りも,各 部 位 別 に. ろ 大 き な細 胞 塊 と して肝 に 栓 塞す る ことが 多 く,ま. み た 肝 転移 頻 度 を み る方 が 有 意義 で あ ろ う.い まそ. た,栓 塞 され た細 胞 数 が 多 いた めに よ りよ く転移 と. れ に つ いて み る と,後 壁 の 癌 には 肝 転移 を きた した. して増 殖 し うる もの と考 え られ る.も ち ろん 胃癌 の. もの が まつ た くな い とい う こ との ほ かに は 大 同小 異. 末 期 の もの に おい ては 浸 潤 型 の 癌で も肝 転移 を きた. で あ るが,一 般 に小 彎,噴 門,幽 門 の もの が 少 し く. す ものが あ るが,私 の成績 が あ ま りに も明瞭 に限 局. 肝 転 移 を起 しや す い傾 向 に あ る とい うこ とが で き る.. 性 の ものに 限 られ てい る ところ か ら考 えて,こ れ は. これ はvon. 浸 潤 型 の もの が肝 転移 を起 した と解 釈 す る よ りも,. Bergmann52)のSpasmogene. の ご と く小 彎 側 の 方 がSpasmusが. Theorie. 強 く起 るた め に. は じめ 限局 型 の癌 で あつ た もの が,の ちに 進行 して. 癌 細 胞 の 血管 内 侵 入 が 起 りや す い た めか,ま たは. 浸 潤 型 とな つ た もの で,浸 潤 型 とな る以 前 にす でに. Hauser53), Reevs54), Iatrou55), Herzog56),山 極57),. 肝 転 移 が成 立 して し まつ て い る もの と思 われ る.. 長 与58)59)のい う血管 の 部位 的 素 因に も とず く血 行 障. 簇 出度 に つ いて は,一 般 に 胃癌 は他 部 の癌 に比 し. 碍 に 原 因 して い るの では な い か と考 え られ る.す な. て 簇 出度 が 高度 で あ るこ とが特 徴 となつ て い るが,. わ ち この よ う な部 にひ とた び 癌が 発 生 す る と, 2次. 肝非 転移 例 に比 し肝 転移 例 の もの がむ しろ簇 出度 の. 的 に も血 管 に病 的変 化 を きた して,癌 細 胞 が 容 易に. 軽 度の ものが 多 く,簇 出度 の 点か らも良性 の もの の. 血 管壁 を浸 潤 破 壊 し,ま たた とえ破 壊 しな くて もそ. 方が 肝 転 移 を起 しや す い とい う結 果 を えた.. の管 壁 を 潜入 通 過 して 容 易に 血 中 に移 行 す る もの と 考 え られ る. つ ぎに,胃 癌 の悪 性 度 と肝 転移 との関 係 につ いて. つ ぎにCPL分. 類 に つ いて み るに,肝 非 転移 例で. はL型 像 す な わ ち脈 管 内 に癌 細 胞 をみ とめ た ものは わ ず か17.1%で. あ るの に,肝 転 移 を起 した ものは全. 論 じ てみ よ う。 もと よ り悪 性 度 の 決定 は しば しば 非. 例 と もかな らず 玉型 像 を 含ん で いた.こ の ことは肝. 常 に微 妙 で あ つ て,な お幾 多 の 問題 が 残 され て い る. 転 移 が血 行 性 に くる こ とか ら考 えて 当 然の理 で あ る.. が,最 近, Konjetzny60)は 癌 の 発育 速 度 お よび蔓 延. また 肝 転移 例 で は肝 非 転移 例 に比 してP型 の軽 度の. は 癌 細 胞特 定 の性 状 に よるば か りで な く,胃 壁 の局. ものが 多い こ とが 特 長 的 で あ る.す な わち この 点か. 所 的 条 件 お よ び個 体 の全 身状 態 に関 係 す る もの で あ. ら もや は り良 性 の癌 に 肝転 移 が 多い とい うこ とに な. る と し,し た が つ て組 織 像 の み に よつ て悪 性 度 を定. る.. め る ことに 確 実性 を期 待 す る ことは 不 可能 で あ つ て,. つ ぎに 私 は肝 転 移 を 有す る胃 癌に お いては,胃 癌. 悪 性 度 の 判定 上 む しろ 重要 な こ とは癌 の 肉 眼 的性 状. 間 質中 の 血管 内に も,胃 壁 固 有 の血管 内に も,ま た. で あ る といつ て い る.し た が つ て私 はBorrmann36). 肝 内 に おけ る門 脈 に由 来 す る血 管 内に も種 々の段階.

(9) 胃 癌 の 肝 転 移 に 関 す る 研 究. 2147. に増殖す る癌細 胞 の存 在 を認 め た の で あ る が,こ の. 適 当 な増殖 条件 を 附与 され ず して,退 行 性 変性 を き. ことは,当 然 な こ とな が ら肝 転 移 が 血行 性 に惹 起 さ. た し,つ い に消 滅 す る にい た る こ とを物 語 つ てい る.. れ,ま た 転移 を形 成 す る に あた つ て第1段. 階 と して. もち ろん 転 移 を構 成す る要約 は,癌 細 胞 の 増殖 力 が. の不可欠 の要 素 で あ る こ とを裏 が きす る もので あ る. 旺 盛で あつ て,血 管 内に て も生 活 環境 に 障碍 が な く,. 血管内には いつ た腫 瘍 細 胞 が遊 離 して 遠隔 臓 器 に 運. そ の 侵 入 占 居 部 の組 織 清 浄機 能 薄 弱 あ るい は臓 器. 搬せられ,い わ ゆ る腫 瘍 栓 塞 を 形 成 して,そ の と. 素 因,す な わち 生 理化 学 的,解 剖 学的 関 係 等 いずれ. ころにて 増 殖 を 営 む こ とはAndree61),. も癌細 胞 の増 殖 に好 都 合 な と きに のみ 転 移 を形 成 す. hausen62), Zenker63),. Reckling. Borst64), Schwedenberg65),. Schmidt24), Ribbert66)そ の た 多 くの 学 者 に よつ て あきらか に され た ところ で あ る. 大島鋤 に よる と転移 形 成 に あ た り初 期 に お いて は. る もの と考 え られ る. 最 後 に,肉 限 的 にす で に 転移 が 認め られ る場 合, た とえそ れ が ご く一小部 分 のみ に限 局 して存 在 して いて も,肉 眼的 に まつ た く健康 とお もわれ る他 の部. 二様の形式 が あ り.そ の い ずれ か を と る とい う,す. 分 を採 取 して,組 織学 的 に検 索 す る と,増 殖 像 を し. なわち腎 におい て は,い ず れ も出血 あ るい は貧 面 性. め す癌 細 胞栓 塞 を しば しば 発見 し うる こ とか ら,胃. 梗塞を,そ の臓 器 の もつ 解 剖学 的特 性 に よつ て あ ら. 癌 根治 手 術 に さい して 肝 転移 の 存 す る と き,そ の 転. わ し,そ の こ腫 瘍組 織 の 増殖 を き た し主 とし て臓 器. 移 巣 と と もに肝 切 除術 を ほ ど こ して も,永 久 治 癒は. の表面 に楔 状 また は 円錐 状 に あ らわ れ る.こ の よ う. 望 みが た く,そ の 予後 は悲 観 的 な もの と思 われ る.. な転移 をI型 と し,肝 に お い ては,臓 器 内 いず れ の. 第5章. 部におい て も壊 死,出 血 を とも な う こ とな く,純 粋 の円形の腫 瘍転 移 とな り周囲 に 圧 排 性 増殖 を呈 し, た また ま壊 死,出 血 を認 め て もそ れ は 病変 自己 の壊 死 に よるもめで あつ て,も つ とも初 期 の固 有 組織 の 病変 と認 め るこ とがで きな い.こ の よ うな転 移 をII. 論. 臨 床 的 に 胃癌 の肝 転移 に 関す る研 究 を お こ な い つ ぎの結 論 をえ た. 1)胃. 癌患 者395例 の うち 肝 転 移 のあ つ た もの は. 35例(8.9%)で. は 血管 内 に 大 き な形 態 の栓 塞 が作 られ. 2)肝. 出血性 また は貧血 性 の 梗塞 が生 じ,つ づ いて そ の原. %で,癌. 因による病変 が あ らわれ るた め楔 状 ま たは 円錐 状 の. 3)肝. 型 とし,1型. 結. あ つ た.. 転移 を有 す る35例 の うち 腹 水 合併 例は17.1 性 腹膜 症 合併 例 は22.8%で. あつ た.. 転 移 と リン パ節 転移 との関 係 を み るに,良. 壊死 を ともな う転 移 巣 とな り, II型 は大 きな血 管 に. 性 転 移 型 で あ る 大 結 節 限 局 性 転 移,仮 性転移 が. 栓塞せず,小 さな血 管 また は 毛 細 管 に栓 塞 が停 滞 し. 71.4%で あ り,悪 性 転移 型 であ る小 結 節 散 在 性転 移. その部に転 移 巣 を作 る とのべ て い る.私 は本 研 究 に. が28.6%で. おいて肝 内転 移巣 の部 位 は 肝 毛細 管 また は 葉間 静 脈. 4)原. あ つた. 発癌 占居 部 位別 に よる肝 転 移頻 度 は小 彎,. である との結 果を え たが,こ の こ とは 上 記 の ご と く. 噴 門 にや や 多 く,幽 門,大 彎,前 壁 の順 で 後壁 に は. 肝転移は 丑型 の形 式 を と る とい う機 転 に 一致 す る.. 皆 無 であ つ た.. これは,血 管 の狭 隘 な と ころ に と くに 癌 細胞 栓 塞 を. 5). Borrmann36)の. 癌 型 別分 類 と肝 転 移 との 関係. 形成す るのは 当然 の理 で あ る と ともに,肝 に お いて. は まつ た く特 異 的 で,転 移 を きたす ものは 限 局 型 で. は無数の毛細 管 を形 成 して い るた め,血 流 が この 部. あ るI型,. において 自然 緩 徐 とな り,容 易に 肝 毛細 管 また は 葉. るIII型, IV型 に はわ ず か1例 しか認 め られ なか つ た.. 間静脈に癌細 胞栓 塞 を形成 して転 移 を構 成 す る もの と患者され る. つぎに肉眼 的に 転 移 を あ き らか に 形成 して い る肝. 6)組 74.4%,単 7)肝. II型 の もの が圧 倒 的 に 多 く,浸 潤 型 で あ. 織 学 的分 類 と肝 転 移 と の 関 係は,腺 癌が 純 癌が22.8%,硬. 性 癌が2.8%,で あつ た.. 転移 例 と肝非 転 移 例 の原 発 癌に つ いて そ の. 内において,癌 細 胞 が 増殖 像 を しめ しなが らも他 方. 簇 出 度の 差 異 をみ る と,前 者 は後者 に 比 してII度,. ある部で は,こ れ と ともに か な りの頻 度 に 変 性像 を. III度の もの が 多 く, IV度, V度 の ご と く高 度 の もの. しめして い る ことは,転 移 形 成 に さ い して 癌細 胞 が. が 少 なか つ た.. その原発巣 よ り離 脱 し,血 管 内 には い り血 流 に した. 8)肝. 転移 例 と肝 非 転移 例 の 原発 癌 につ いてCPL. がって運搬 され 肝 に到 達 し,細 胞 あ るい は組 織 栓 塞. 分類 を お こな つて,こ れ を比 較す る と,肝転 移 例 では,. を作 り,多 くは 抑制 条 件 に 抵抗 して 増殖 を 許 され 転. 定 型的C型 を しめ す もの が や や少 い が, P型 は非 転. 移巣 として の形 状 を呈 す る に いた るが,そ の一 部 は. 移 例 に 比 しPIIIの ご と く高 度 の もの は少 い.ま た特.

(10) 2148. 黒. 住. 異 な こ とは 肝 転 移 例 には 全 例 と もL型 が 存 在 して い た.. 公. 明. な い. 12)転. 9)以. 上 の ご と く腹 水,癌 性腹 膜症,リ. 移 を形 成 して い る肝 に お い て肉 眼的 に健康. ンパ節 転. な部 分 を検 鏡 す る と,増 殖 像 を しめ す癌 細胞栓 塞 を. 移 の 様式 か ら も,ま た 肉眼 的,組 織 学 的 に も比 較 的. しば しば 発 見 し う る.か か る知 見か ら,ひ とた び転. 良性 で あ る癌 に 肝 転 移が 多 い.. 移 を 形 成 した もの の 根治 手 術 と して,胃 切 除術 とと. 10)胃. 癌 の肝 転 移 は 門脈 をか い してお こなわ れ,. これ に 由来 す る肝 内 脈管 系 に 転 移 を形 成 し,そ の部. もに 転 移巣 の 肝切 除 をお こな う こ とは,根 治的意 義 が 少 い.. 位 は 肝 毛細 管 つ い で 葉 間静 脈 で あ り,中 心 静 脈 に転 移 した も のは 皆 無 で あ つた. 11)肝. 内に お け る 癌細 胞 栓 塞態 度 をみ る と,全 例. と も増殖 像 を しめ す が,同 時 に また変 性像 を しめ す もの が37.1%に. 認 め られ た.す な わ ち癌 細 胞 が肝 に. 到 達 して も,か な らず しも転 移 を形 成 す る とは限 ら. 文 1) Marcus,. H.:. Z. Krebsforsch.,. 献. 16, 217-229,. Bact.,. 2) Jonescu,. P.:. Z. Krebsforsch.,. 33,. 264-280,. Res.. 3) Flaks,. J.:. Z. Krebsforsch.,. 37,. 504-509,. 4) Wagner,. A.:. Z. Krebsforsch.,. 48, 40-57,. 5) Weber, O.:. Virchows. Arch.,. 35,. 501-524,. P.:. Munch.. med.. Wschr.,. 51, 2206. 1926.. 8) Walther,. H. E.:. Arch.. intern.. Med.,. 38,. Biol. Z. Krebsforsch.,. 46, 313. Pathology. of Tumors,. London,. 河 内 野. 12). 田 内. J.. 24) Schmidt,. M. B.:. 都. 三癌,. 13) Virchow,. R.:. Begrundung gische 14) Carrel,. 医 学 会 雑 誌,35,. 347‑351,. 25). 高 橋:J.. Path.. 549. Virchows. Arch.,. Res.,. 28, 309-332,. Anat.,. physiologische Berlin,. & Burrows,. in ihrer. Wien.. M. T.:. J. exp.. Med.,. 1911.. R. A... J.. Can.. Res.,. 1, 169-182,. 1927. D. S. & Bland,. J. O. W.:. J.. Path.. H.:. 30, 585, W.:. 29) Winter,. Proc.. Soc. exp.. 1938.. Verbreitungswege. der. 20,. 1‑13,. Klin. Wschr.,. 1915.. 23,. 1221. R.:. Zbl.. allg.. Path.. & path.. 1919.. Med.. Klin.,. Virchows. 16, 95-96,. Arch.,. 1920.. 282, 99-106,. 1931.. and patholo 1871.. J.:. 1910.. 28) Cellen,. 1943.. Die Cellularpathologie. Gewebelehre, A.. 29,. 1903. Bact.,. K.:. -1223,. 7‑17,昭. 1936.. 247‑249,. auf. 13, 571-575, 15) Lambert,. 30,. 37,. med.. Die. Jena,. 27) Meyenburg,. 癌,. H.:. M. C. & Furth,. 26) Freund, 屋:京. 13. 11). 844‑852,昭15.. 1877.. N. Y., 38, 485-486,. Carcinome,. 1948. 榊 原,山. 51,. Z. Krebsforsch.,. J. & Mass.. E. E.:. 23) Kahn,. 1937. R. A.:. Cancer,. 1913.. H. M.:. 469-473,. 9) Willis,. D. R.:. 1927.. 22) Zyzzer,. , 1904.. 7) Feinblatt,. 16) Russel,. F.:. 70, 161-163,. 6) Geipel, -2208. Cancer. 1950.. 古 屋 医 学 会 雑 誌,. 21) Cohnheim,. 1866.. Imper.. H. T. & Comann,. 大 島:名. - 533,. Sc. Rep.. 147, 1934.. 20) Blumenthal,. 1938.. 10). Fd.. 3, 1003-1038, 19). 1932.. 1933.. R. J.: Ilth.. 18) Enteline,. 1931.. - 333,. 36, 273-283,. 17) Ludford,. 1917.. 30). 長岡. 日本 病 理 学 会 会 誌,. 14,. 848‑858,. 1924.. 31). 中野. 日 本 病 理 学 会 会 誌,. 20,. 721‑731,. 1930.. 32). 伊 藤:日. 本 病 理 学 会 会 誌,. 29,. 348‑353,. 1939.. 33). 鶴 岡:日. 本 病 理 学 会 会 誌,. 29,. 344‑347,. 1939.. 34). 岡 本:癌,. 36,. 210‑212,昭17.. 35). 福 吉:癌,. 46,. 300,昭30..

(11) 胃 癌 の 肝 転 移 に 関 す る 研 究. 36). Borrmann,. R.:. apesillen. Henke‑Lubarsch's. pathologischen. Hdb.. Anatomie. tologie,. IV/1,. 37). 武 田:岡. 山 医 学 会 雑 誌,. 864‑871,. 38). 今 井:福. 岡 医 学 雑 誌,. 39). 鈴 木:熊. 本 医 学 会 雑 誌,. 5,. 40). Kitain,. H.:. Arch.,. 1910.. 1926. 64,. 45,. 54) Reevs,. 1499‑1519,昭27.. 55) Iatrou, H.:. 505‑512,昭4. 238,. Egenolf,. W.:. Z.. Krebaforsch.,. 31,. Poscharissky,. 田 内,飛. Th.:. Z.. Krebsforsch.,. 31,. 1930, 岡:名. 古 屋 医 学 会 雑 誌,. 56,. 730‑742,. 山 極:日. Chir.,. 159, 196-223,. 本 病 理 学 会 会 誌, 5,. 58). 長 与:癌,. 59). 長 与:日. A. P.:. Arch.. Surg.,. 46,. 2,. 804‑822,. Zbl. C.:. 土 屋:日. 本 医 事 新 報,. 1667,. 46). 大 橋:日. 本 臨 床,. 1949‑1966,昭32.. 47). Walther,. H.. 15,. E.:. 8‑13,昭31. 503-539, 63) Zenker,. Basel.,. 1948. 合 医 学,. 本 外 科 全 書,. 49). 管 村:日. 50). 青 木:癌,. 36,. 51). 古 野:医. 学 研 究,. 52). von. Bergmann,. 10,. 27, G.:. B d I,. Berl.. F.:. M.:. Die Lehre. Wiesbaden,. 295-338,. .. klin.. 66) Ribbert:. . Wschr.,. 附. Virchows. Virchows. 65) Schwedenberg,. 19,昭32.. 1496‑1515,昭32. 2853-2855. 61,. 383-396,. Arch.,. 肝 転 移を 有 す る 胃癌 標 本(大 彎 のBorrmannI型. 100,. 120, 68-94,. von den Geschwulsten. 1902. T.:. Virchows. 説. Arch.,. 1905. Geschwulstlehre,. 55,. 図. Arch.,. 1890.. 701‑710,昭28.. 196‑197,昭17. Arch.,. 1885. R.:. 64) Borst,. 梶 谷:綜. 157‑165,大4.. 1928,. 1874.. .. Krebsmetastasen,. 4,. Chir.,. Virchows. 62) Recklinghausen,. 45). 13‑52,大5.. 78‑133,明40.. 本 病 理 学 会 会.. 61) Andree,. Stout,. 図1. 57). 60) Konjetzny:. 1943.. 48). Dtsch.. 246, 1954.. 396‑. 昭17. 44). 30,. 1920.. 289‑309,. 1930.. 263‑275, 43). Surg. Gynec. Obstet.,. 1920.. 56) Herzog, W.: Beitr. klin. Chir., 188, 236-. 431, 42). T. B.:. 374-385,. 13‑43,昭29.. Virchows. 1918.. 53) Hauser Munch. med. Wschr., 57, 1209-1218,. His. 1922. 41). 5 24-528,. der. u.. 2149. 明 の 胃癌).. 図2. 胃壁 固有 の 静脈 内 に 腺 模 倣 を な し て発 育す る癌 細 胞.. 図3. 図2の 強 拡 大.. 図4. 肝 毛細 管 に 栓塞 せ る腺 癌 細胞.. 図5. 葉 間 静脈 に栓 塞 せ る腺 癌細 胞.. 図6. 葉 間 静脈 に 栓塞 せ る腺 癌細 胞 に して グ リソ ン鞘 の増 殖,リ ンパ 球 浸潤 を認 め る.. 図7. 肝 毛細 管 に 栓塞 せ る単純 癌細 胞.. 図8. 肝 毛細 管 に 栓塞 し変 性 像 を しめ す 癌細 胞.. Bonn,. 1914.. 181,.

(12) 2150. 黒. 住. 公. 明. Studies on the Liver Metastasis of Gastric Cancer Part I Clinical study of the liver metastasis of gastric cancer By K. KUROZUMI Department of Surgery, Okayama University Medical School (Director: Prof. D. Jinnai) 1. Thirty five cases of the liver metastasis (8.9%) were found among 395 cases of ga stric cancer. 2. Ascites was observed in 6 cases (17.1%) and peritonitis carcinomatosa was observed in 8 cases (22.8%) among these 35 patients with the liver metastasis. 3. Benign metastatic type, i.e. the large nodullar localized type and the false type were seen in 71.4% of all, cases and malignant metastatic type, i. e. the small nodular spo radic type was seen in 28.6%. 4. The original tumor of the liver metastatasis was found more at the lesser curvature and cardiac orifice, less at the pylorus, greater curvature and paries ventrocranialis and never at the paries dorsocaudalis. 5. The liver metastasis was found mostly in the first and the second types of Borrmann's classification of gastric cancer and never seen in the third or the fourth type except for one case. 6. Histologically, in these cases of the liver metastasis, adenocarcinoma was 74.4%, carcinoma simplex was 22.8% and scirrhus was 2.8%. 7. Compared with the cases without the liver metastasis, the original tumor of the liver metastasis more II and III grades of grade of growth, and leses IV or V grade. 8. Compared with the cases without the liver metastasis, in the original tumor of the liver metastasis, typical C type was less, P type showed less progressed tendency and L type was observed in all cases. 9. Thus, the liver metastasis occurs more easily in relatively benign cancer. 10. The liver metastasis is performed by the route of the portal vein thus the site of metastasis is mostly in the sinusoid and the interlobar vein, but not in the central vein. 11. The histological patterns of the tumor emboli in the liver showed the tendency of growth in all cases, with degenerative process at the same time in 37.1%. This fact shows the tumor cells do not always form even if they reach the liver. 12. Even in the macroscopically normal part of the liver with metastasis, emboli of cancer could often be observed. Therefore, the resection of the metastatic part of the liver is less significant, for the radieal operation..

(13) 胃 癌 の 肝 転 移 に 関 す る研 究 黒 写. 真1. 住 論. 文. 2151. 附 図 写. 真2. 写. 真3. 写 真4. 写. 真5. 写. 真6. 写. 真7. 写. 真8.

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参照

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