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セメント・ベントナイト混合土の透水および強度特性について

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Academic year: 2022

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(1)III-B314. セメント・ベントナイト混合土の透水および強度特性について 大林組技術研究所 正員○日笠山徹巳. 正員 鳥 井 原 誠. 松尾龍之 1.まえがき 著者らは、廃棄物最終処分場のしゃ水構造のひとつである土質材料による難透水層(土質しゃ水層)とシートを組 合わせたしゃ水構造の内、土質しゃ水層の設計や施工、品質管理に関する研究を行っている。昨今、現地発生土砂に ベントナイトやセメントあるいは両方を混合した材料を土質しゃ水材として利用する工事例が増加している。 そこで、 セメント・ベントナイト混合土の透水および強度特性を明らかにするため. 表−1 山砂の基本物性. に、セメントやベントナイトの混合率、あるいは供試体作製時の含水比を. 区分. 変化させた室内配合試験を数シリーズに分けて実施してきた。本文は、そ. 一般. れらの試験結果をまとめるとともに、得られた知見を述べる。 2.試料. 粒度. 試験で用いた現地発生土砂は、細粒分を 7%程度含有する山砂であり、 その基本物性を表−1に示す。ベントナイトは赤城 250#(豊潤鉱業)を、. 締固め. セメントは普通ポルトランドセメント(太平洋セメント)を用いた。. 透水. 3.試験要領 試験項目は、締固め試験、透水試験、一軸. 圧縮試験であり、それぞれの試験方法を表−2に示す。 3.2 試験ケース. 表−3に試験配合(山砂の乾燥質量比)と、各配合. における最大乾燥密度ρdmax および最適含水比 wopt を示した。供試体作 製時の含水比は、自然含水比 wn の山砂にベントナイト、セメントを混 合した場合(「自然含水比配合」と称す)と、それぞれの配合で得られ た最適含水比になるように加水混合した場合(「最適含水比配合」と称. 80 60 40 20. 山砂. 0 0.001. す)の2ケースとした。供試体の密度(締固め度 Dc)は、3ケースと. 0.01 粒. 4.試験結果および考察. 0.1 1 D (mm). 10. 表−2 試験方法. 最大乾燥密度ρdmax と最適含水比 wopt を表−3に示す。. 4.2 透水試験 (1)セメント混合率と透水特性. 径. 図−1 試験粒度. した。なお、各配合における供試体条件をまとめて表−3に示す。 4.1 締固め試験. 山砂 2.774 14.5 2.0 93.0 7.0 1.64 1.492 24.0 8.24E-05. 100 通過質量百分率 P (%). 3.1 試験項目および方法. 試験項目 ρs(g/cm3) 土粒子の密度 wn(%) 自然含水比 Dmax(mm) 最大粒径 (%) 砂分 (%) 細粒分 Uc 均等係数 最大乾燥密度 ρdmax(g/cm3) wopt(%) 最適含水比 k(cm/s) 透水係数. ベントナイト混合率 B0、6.4、10%、. 試験名. 方 法. 規準. 締固め試験. 突固め(A-c)法 変水位法 φ10×h10cm. JGS 0711. 透水試験. 締固め度 Dc100%程度のケースにおける、セメント混合率 C と透水係数 k 一軸圧縮試験 φ5×h10cm、材令7日 の関係を図−2に示す。 ベントナイト無混合 B0%の場合、セメント混 合率が増えると透水係数は小さくなるが、その低. 山砂. ベントナイト. 0%. 程度である。ベントナイト混合率 B6%では、セ. 5%. メントの混合により、透水係数が一度大きくなり、 6.4% 乾燥質量. 作用が、セメントのアルカリ分により阻害された ためと思われる。自然含水比配合である B10%は、. 10%. 締固め度 Dc が 100%近くであったにも関わらず、 セメント混合による透水係数の増加が顕著であ. JCAS L-01. 表−3 試験ケースおよび供試体条件 試験配合(山砂乾燥質量比). 下度合いは、今回の混合率の範疇では1オーダー. その後低下傾向が見られる。ベントナイトの膨潤. JGS 0311. 15% 20%. ρdmax. wopt. wn. セメント. (g/cm3). (%). (%). 供試体作製 含水比. 2.0% 3.4% 6.8% 0.0% 0.0% 2.0% 3.4% 6.8% 0.0% 3.0% 5.0% 10.0% 0.0% 0.0%. 1.524 1.531 1.553 1.630 1.604 1.586 1.597 1.614 1.620 1.612 1.620 1.634 1.603 1.578. 22.0 22.0 21.0 20.8 21.4 22.6 21.0 20.4 21.2 21.5 21.2 20.2 21.7 21.0. 11.4 11.2 11.0 13.6 13.6 13.4 13.1 12.5 13.3 13.1 12.9 12.3 13.0 12.8. wopt wopt wopt wn wopt wopt wopt wopt wn wn wn wn wn wn. 供試体の締固め度 Dc(%) (1). (2). (3). - - - 89 80 80 80 80 89 87 88 87 89 90. - - - 94 90 90 90 90 94 93 93 92 94 95. 100 100 100 98 100 100 100 100 98 98 97 97 99 100. キーワード;ベントナイト混合土、セメント混合土、締固め特性、透水特性、強度特性 連 絡 先;〒204-8558 東京都清瀬市下清戸 4-640 TEL 0424-95-0910 FAX 0424-95-0903. -628-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(2) III-B314. 1.E-03. であり、しゃ水効果が全く見られない。. 1.E-04. 最適含水比配合の B6%と自然含水比配合の B10% を比較すると、セメント・ベントナイト混合土では、 ベントナイト量の影響よりも施工含水比の影響が大 きい。このことより、土質しゃ水層造成において、. 透水係数 k (cm/s). る。その際の透水係数は、山砂単体の透水係数相当. 乾燥側での施工は危険であることがわかった。 (2)締固め度と透水特性. 各試験ケースの締固. 白抜;最適含水比配合 色塗;自然含水比配合. 1.E-05 1.E-06 1.E-07. B0% Dc100%. 1.E-08. B6% Dc100%. 1.E-09. B10% Dc97%. 0. 2. 4 6 8 セメント混合率 C (%). め度 Dc と透水係数 k の関係を図−3に示す。. 10. 12. 図−2 セメント混合率 C と透水係数 k の関係. この図より、セメント無混合 C0%のベントナイト 混合土は自然含水比配合であっても、ベントナイト. セメント・ベントナイト混合土 (自然含水比配合). 1.E-03 セメント・ベントナイト混合土 (最適含水比配合). 混合率 10%以上であれば十分な締固めにより、しゃ. セメント混合土 (最適含水比配合). 1.E-04. 水効果が期待できる。セメント・ベントナイト混合 いが、最適含水比配合相当の湿潤側でかつ十分な締 固めにより、しゃ水効果を高めることができる。セ メント・ベントナイト混合土における乾燥側の配合 では、セメントとの水和反応に試料中の水分が優先 的に利用され、ベントナイトの膨潤作用がよりいっ. 透水係数 k (cm/s). 土は、自然含水比配合ではしゃ水効果は期待できな. そう阻害されたと考えられる。 (3)一軸圧縮強度特性. 1.E-05 B0% C2% B0% C3%. 1.E-06. B0% C7% B6% C0% B6% C2% B6% C3%. 1.E-07. B6% C7% B5% C0% B10% C0%. 1.E-08. 締固め度 Dc と一軸圧縮. B15% C0% B20% C0%. ベントナイト混合土 (自然含水比配合). B10% C3% B10% C5%. 1.E-09. 強度 qu の関係を図−4に示す。. 70. 自然含水比配合と最適含水比配合を比較すると、. 80. 90 締固め度 Dc (%). B10% C10% 110. 100. 図−3 締固め度 Dc と透水係数 k の関係. セメント混合率が大きいにも関わらず、自然含水比 配合の一軸強度は最適含水比配合より小さい。乾燥. 5.まとめ. B6% C0%. 2,000. B6% C2% B6% C3%. 1,000. B6% C7%. 以上の結果より、次のような知見を得た。. B10% C3%. 0 60. ・ベントナイト混合率 10%以上のベントナイト混合土は、自 然含水比配合であっても十分な締固めにより、しゃ水効果 が期待できる。. ゃ水層造成に当たっては、少なくとも最適含水比相当に加 水混合し、施工含水比が乾燥側に移行しないように留意し ながら十分締固めるとともに、混合から締固めが終了する 時間を考慮した施工方法を検討しなければならない。 《参考文献》1)日笠山他:現地発生土を用いた廃棄物処分場のしゃ水. (cm/s) k. ・したがって、セメント・ベントナイト混合土による土質し. 山砂 ;Fc=13% 含水比;wopt+3%. 1.E-04. 透水係数. としても、しゃ水効果が見込めない。. 100 Dc(%). B10% C5%. 120. B10% C10%. 図−4 締固め度 Dc と一軸圧縮強度 qu の関係. ・セメント混合率 10%程度までのセメント・ベントナイト混 合土は、乾燥側(自然含水比配合相当)では十分締固めた. 80 締固め度. セメント ;6.6%(普通セメント) ベントナイト;4.3%(クニゲルV1). 100. 1.E-05. 98. 1.E-06. 96 透水係数. 1.E-07. 締固め度. 1.E-08. 94 92. 1.E-09. (%). 数に大きく影響を及ぼすことを指摘した。. 3,000. Dc. 報告し(図−5)、混合から締固め完了までの時間が透水係. 白抜;最適含水比配合 色塗;自然含水比配合. 締固め度. ト混合土の混合から締固めまでの時間と透水係数の関係を. (kPa). なお、著者らは、文献1)においてセメント・ベントナイ. 4,000. 一軸圧縮強度 qu. 側の施工では十分なセメント固化反応は期待できない。. 90 0. 1 2 3 4 5 6 混合から締固めまでの時間 T (hour). 図−5 混合から締固めまでの時間と透水係数 1). 工法の開発、大林組技術研究所報、No.61、(2000.7). -629-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

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