津波 遡 上 計算 にお け る メ ッシ ュ分 割 の影 響 に関 す る基礎 検 討
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(2) 237. 津波遡 上計 算 にお け るメ ッシ ュ分 割 の影 響 に関 す る基 礎検 討 この 確 率 計 算 モ デ ル で は,氾 濫 水 の 浸 水 は各 メ ッ シ ュ の地 盤 高 と氾 濫 水 水 位 との 比 較 の み で 判 断 し,水 位 よ り 地 盤 高 が 低 い メ ッ シュ を浸 水 可 能 メ ッ シュ とす る(図‑2). さ らに,理 論 式 を解 く物 理 計 算 は 行 わ ず,浸 水 可 能 メ ッ シ ュ とな る確 率 を設 定 す る こ と で,到 達 確 率 を算 定 す る.. を 受 け て お らず,独 立 して い る. 前 提(2):浸 水 範 囲 の広 が り は,メ. ッ シ ュの 地 盤 高 と津. 波 水 位 の比 較 の み で 判 断 す る. 実 際 の地 形 モ デル の作 成 を考 慮 した場 合,作 成 す る メ ッ シ ュ サ イ ズ に比 べ 十 分 に密 度 の 高 い計 測 デ ー タ を使 用 し た 場 合(例 え ばLIDARデ. ー タ を元 デ ー タ と して数m以. 上 の メ ッ シ ュ の 地 形 モ デ ル を 作 成 す る 場 合),TIN (Triangulated Irregular Network)に. よ りメ ッ シュ中央値. の 値 を求 め て メ ッシ ュ化 して い る と き,前 提(1)は成 立 す る. 一方 ,津 波 氾 濫 計 算 を実 施 した場 合,(2)の 前 提 に つ い て は,堰 上 げ 効 果 や 計 算 諸 条 件 の影 響 が考 え られ成 立 し な い.本 研 究 で は,こ れ らの 影 響 は無 視 し,メ. ッ シ ュが. 分 割 さ れ る 直 接 的 な影 響 の み を 議 論 す る こ と とす る. (3) メ ッ シ ュ地 盤 高 の算 出 方 法 の 違 い に よ る 到 達 確 率 の比 較 メ ッ シ ュ地 盤 高 を算 定 す る方 法 は,使 用 す る デ ー タ密 図‑2. 各 メ ッシュの浸水 判 断. 度 と そ の ば らっ き,作 成 メ ッシ ュ サ イ ズ 内 の デ ー タ数, デ ー タ精 度,作. 成 す る 地 形 モ デ ル の使 用 用 途 な ど に よ り. (2) 到 達 確 率 の算 定. 様 々 で あ る.使 用 す る元 デ ー タが,作. 到 達 確 率 の算 定 は,以 下 の手 順 で 行 った.. の メ ッ シ ュサ イ ズ に対 して 十 分 な デ ー タ密 度 が あ る場 合,. (1)1×1〜5×5の. メ ッ シュ分 割 にお い て,氾 濫 水 の先 端. が 到 達 判 定 ライ ンまで 到 達 す る,浸 水 可 能 メ ッ シ ュ の 分 布 パ タ ー ン(図‑3)(以. 下,到. 達 パ タ ー ン)を. 抽 出す る. (2)浸. 水 可 能 確 率(浸 水 可 能 メ ッ シ ュ とな る確 率)を 一. 津 波 遡 上 計 算 に用 い る 地 形 モ デ ル に は,以 下 の3つ の 代 表 的 な算 定 手 法 が あ る と考 え られ る. (1)中 央 値 法 メ ッ シ ュ中 央 点 の 地 盤 高 の値 を 求め,メ 盤 高 とす る方 法.最. 律 に0〜1に した 場 合 の各 到 達 パ タ ー ンの 出 現 確 率 を. 近 隣 法,TIN,仮. 求め る.. られ て い る.LIDARに. (3)各. 到 達 パ タ ー ンの 出現 確 率 を 合 計 す る.. 成 す る地 形 モ デ ル. 場 合,処. ッ シ ュの 地. も近 い地 点 の デ ー タ を用 い る最. 想 平 面 を 想 定 す る方 法 な ど が 用 い よ り多 量 デ ー タ を 処 理 す る. 理 時 間 な ど の 問 題 か らTINな. どの手 法が. 良 く用 い られ て い る. (2)平 均 値 法 メ ッ シ ュ 内 の デ ー タ の平 均 値 を 求 め,メ. ッ シ ュ地 盤. 高 とす る方 法.作 成 す る メ ッシ ュよ り細 か いメ ッ シュ デ ー タが 存 在 す る場 合 や,メ. ッシ ュ内 に複 数 の 点 デ ー. タが 存 在 す る場 合 に用 い る こ とが で き る.メ. ッ シュ. 内 の 全 デ ー タを 用 い る こ とが で き る た め,デ. ータに. バ ラ ツ キ が大 き い な ど に,よ. り偏 りの少 な い地 盤 高. を 求 め る こ とが で き る. (3)最 小 値 法 メ ッ シュ 内 の デ ー タ の最 低 値 ま た は最 低 値 に近 い値 を メ ッ シ ュ地 盤 高 と す る方 法.平 均 値 法 同 様 に作 成 図‑3. 到達パ ター ンの例. す る メ ッ シ ュ よ りよ り細 か い メ ッ シ ュデ ー タが 存 在. (上段:到 達パ ター ン例,下 段:未 到達 パ ター ン例). す る場 合 や,メ. ッ シュ 内 に複 数 の点 デ ー タが 存 在 す. る場 合 に 作 成 で き る.津 波 遡 上 計 算 に よ る浸 水 範 囲 こ こで,こ. の確 率 計 算 モ デ ル は,浸 水 の 判 定 方 法 に加. え,以 下 の 前 提 条 件 に よ り検 討 して い る. 前 提(1):各 メ ッ シ ュの 地 盤 高 の値 は,互 い の値 の 影 響. が 過 小 評 価 され な い よ う に,浸 水 が広 が りや す い地 盤 高 の低 め 値 を用 い る方 法. 前 述 した 「(2)到達 確 率 の算 定 」 の方 法 は,上 記 中央 値.
(3) 238. 海. 岸. 工. 学. 論. 文. 集. 第55巻(2008). 法 を前 提 と して い る.平 均 値 法 や 最 小 値 法 は,中 央 値 法 の あ る地 点 の地 盤 高 を 求め る考 え 方 と異 な り,利 用 目 的 に合 わ せ た 統 計 的 な デ ー タ処 理 の 考 え 方 で あ る.こ の た め,元 デ ー タが 存 在 す る こ と が前 提 で あ り,使 用 す る元 デ ー タ の 精 度 や デ ー タ数 に よ り,求 め られ る地 盤 高 の 値 が 変 わ る.本 研 究 で は,元. デ ー タは そ れ ぞ れ が独 立 し,. 正 規 分 布 す る こ と を前 提 に,使 用 した デ ー タ数 に よ る到 達 確 率 の変 化 を 算 定 した.こ れ は,津 波 遡 上 計 算 の 地 形 モ デ ル 作 成 で 考 え る と,よ タか ら,大. り詳 細 な メ ッ シ ュ分 割 の デ ー. きな サ イ ズ の メ ッ シ ュ デ ー タを 作 成 す る方 法. に つ い て,影 響 を 評 価 す る こ と と同 義 と な る. 平 均 値 法 は,浸 水 可 能 確率 に対 して正 規 分 布 す る元 デ ー タ群 を 仮 定 し,そ こか らn個 の デ ー タ を抽 出 し,そ れ ら の平 均 値 が 浸 水 可 能 メ ッシ ュ とな る確 率 と して 求 め た. 同 様 に,最 小 値 法 は,浸 水 可 能 確 率 に対 して 正 規 分 布 す る元 デ ー タ抽 出 したn個. 図‑4. 氾 濫 水 の 到 達 パ タ ー ン(2×2メ. ッ シ ュ分 割). の サ ンプ ル の 二 項 分 布 と して. 求 め た. 3.. 結果. (1) 中 央 値 法 に よ る 地 盤 高 デ ー タ の メ ッ シ ュ分 割 の 影 響 メ ッ シ ュ分 割 が1×1の 場 合 は,到 達 ケ ー ス と な る の は, 間 の1メ. ッ シ ュ が 浸 水 可 能 とな る1ケ ー ス の み で あ る.. この場 合,浸 水 可 能 確 率 が そ の ま ま到 達 確 率 と な る. 図‑4に 示 す よ うに2×2メ ッ シ ュの 場 合,浸. 水可能 メ ッ. シュ の 出 現 パ タ ー ンは16パ タ ー ン とな る.こ の うち 到 達 パ タ ー ン は7パ タ ー ン とな り ,到 達 しな い9パ ター ン よ り 少 な くな って い る.さ 進 め る と,全. ら に メ ッ シュ 分 割 を3×3,4×4と. パ タ ー ン数/到. 197/512,22,193/65,536と 到 達 パ タ ー ンの 割 合 は,メ. 達 パ タ ー ン数 は そ れ ぞ れ. な り,全. パ タ ー ン に対 す る. ッ シ ュ分 割 を 進め る ほ ど減 少. 図‑5. 全 メ ッシュデ ータ浸水 可能 確率‑到 達 確率(中 央 値法). して い くこ と が 確 かめ られ た. この 傾 向 は,全 分 布 パ タ ー ンの 出 現 す る 確 率 が 同 じ場 合,す. な わ ち 各 メ ッ シ ュ の 浸 水 可 能 確 率 が0.5の 場 合,. い場 合,メ. こ の こ と は,津 波 遡 上 計 算 に お い て は,以 下 の こ とを 示. メ ッ シ ュを 細 か く分 割 す る ほ ど到 達 確 率 は減 少 す る こ と. して い る.. を示 して い る.. (1)メ. こ の こ とを 津 波 遡 上 計 算 に あ て はめ る と,氾 濫 水 の 水. ッ シ ュ分 割 が 大 き い ほ ど到 達 確 率 は 高 くな る.. ッ シ ュ分 割 を進 あ る ほ ど,浸 水 可 能 な メ ッ シ ュが. 多 い エ リア,す な わ ち 津 波 水 位 よ り地 盤 高 の低 い エ. 位 と メ ッ シ ュの 地 盤 高 が ほ ぼ 同 じに な る エ リア に お いて. リア で は,浸 水 範 囲 は 広 が り や す くな る.ま た,浸. は,メ. 水 可 能 な メ ッ シ ュが 少 な い エ リア(津 波 水 位 よ り地. ッ シ ュを 細 か く分 割 す る ほ ど氾 濫 水 は広 が りに く. い 傾 向 が あ る こ と を示 して い る.. 盤 高 が 高 い エ リア)で は,メ. 次 に各 メ ッ シ ュの 浸 水 可 能 確 率 を一 律 に0〜1ま で変 化 さ せ た と き の 到 達 確 率 の変 化 を,メ. ッ シ ュ分 割1×1〜5. ×5ま で 計 算 した 結 果 を図‑5に 示 す . この 結 果,到. して 傾 向 が 異 な る こ と が 示 さ れ た.浸. (2)(1)の 傾 向 の 分 岐 点 は 浸 水 可 能 確 率 が0.5よ り大 き な 0.618…(黄. 達 確 率 は浸 水 可 能 確 率0 .618… を境 界 と 水 可 能確 率 が. 0.618… よ り低 い 場 合,メ. ッ シ ュ分 割 が 大 き い ほ ど 到 達. 確 率 は低 くな る.ま た,浸. 水 可 能 確 率 が0.618…. よ り高. ッシ ュ分 割 を 進 あ る ほ. ど浸 水 範 囲 は 広 が りに く くな る.. 金 比)と. な っ て い る.こ. シ ュ分 割 を進 め る ほ ど,す な わ ち,よ. の た め,メ. ッ. り小 さ い サ イ. ズ で 津 波 遡 上 計 算 を 行 う ほ ど,全 体 的 な傾 向 と して 浸 水 範 囲 は小 さ くな る..
(4) 津波 遡上 計算 に おけ るメ ッシュ分 割 の影響 に関 す る基礎 検討. 25個 の デ ー タ を 用 い れ ば 到 達 確 率 は0.9以上 と高 くな り,. (2) メ ッ シ ュ地 盤 高 の 算 出 方 法 の 違 い 図‑6,図‑7に. 239. 平 均 値 法 お よ び最 小 値 法 を用 い て,メ. ッ. シ ュ地 盤 高 を算 出 した 場 合 の,元 デ ー タ の浸 水 可 能 確 率. 元 デ ー タの ば らつ き が大 き い場 合,浸. 水範囲 はその分広. が り や す くな る.. に対 す る到 達 確 率 を 示 す. 4. 実 地 形 で の 津 波 遡 上 計 算 結 果 で の 検 証 こ れ ま で の 検 討 で 得 られ た メ ッ シ ュ分 割 お よ び地 盤 高 の 算 出方 法 に よ る到 達 確 率 の 変 化 傾 向 に つ いて,実. 地形. を 用 い た津 波 遡 上 計 算 に て検 証 を行 った, 村 嶋 ら(2006)に. よ る,LIDARデ. 地 形 モ デ ル を 用 い,表‑1に. ー タ か ら作 成 した. 示 すTINに. よ る 中 央 値 法,. 平 均 値 法,最 低 値 法 に よ る地 形 モ デ ル を そ れ ぞ れ 作 成 し, 津 波 遡 上 計 算 を 行 い,浸 水 範 囲 を 比 較 した(図‑8). 津 波 遡 上 計 算 はStaggered格. 子 を用 い たLeap‑frog差. 分 法 に よ る非 線 形 長 波 理 論 で 行 っ た(詳. 細 は 村 嶋 ら;. 2006を 参 照). この 結 果,5m中. 元データの浸水可能確率 図‑6. 元 デー タ浸 水可 能確 率‑到 達 確率(平 均 値法). る と,メ. 央 値 法 と20mの. 各算定 手法 を比較 す. ッ シ ュ分 割 を 進 め た5m中. 央 値 法 が 最 も浸 水 範. 囲 が 小 さ くな って い る.遡 上 距 離 の 差 を み る と,遡 上 端 の地 形 勾 配 が1:10以 上 に な る よ う なAエ. リア付 近 で は,. 浸 水 範 囲 に差 は 見 られ な い.こ れ は,デ ー タの ば らつ き や地 盤 高 作 成 手 法 の 差 よ り も,メ ッ シ ュ 間 の地 盤 高 の差 が大 き い ため で,当 然 の結 果 とな って い る.一 方,地 形 勾 配 が 約1/150(標. 準 偏 差0.6m)のBエ. 遡 上 距 離 に60m程. 度 の差 が で て い る.こ れ は 約0.4mの. リア 付 近 で は,. 地 盤 高 の 差 に あ た り,図‑5に 示 した1×1か ら4×4へ の メ ッ シ ュ分 割 に よ る到 達 確 率 の減 少 を,標 準 偏 差 か ら地 盤 高 に置 き換 え て 考 え る と ほ ぼ妥 当 な 値 と な る. ま た,20mの. メ ッ シ ュサ イ ズ で 中央 値 法,平. 最 小 値 法 を 比 較 す る と,前 述 の断 面A付. 均 値 法,. 近 にお いて遡. 上 距 離 の 中 央 値 法 と平 均 値 法 で は 差 は ほ と ん ど な く,最 元データの浸水可能確率 図‑7. 小 値 法 と他 の 方 法 で は約40m最. 元 デ ー タ浸 水可能 確率‑到 達確 率(最 小 値法). この 結 果,平. 均 値 法 で は到 達 確 率 は 浸 水 可 能 確 率0.5. を境 界 と して,浸 水 可 能 確 率 が 低 い場 合,使. 用 デ ー タ数. る.こ の 傾 向 は,図‑5,図‑6,図‑7の. 小 値 法 が 長 くな って い 到達確率 の差で見. られ た 傾 向 と一 致 す るが,最 小 値 法 と他 の方 法 の 差 は図 ‑7で 想 定 され る影 響 よ り小 さ くな って い る.. が大 き い ほ ど到 達 確 率 は低 くな り,ま た,浸 水 可 能 確 率 が高 い 場 合,使. 用 デ ー タ数 が大 き い ほ ど到 達 確 率 は高 く. な る.こ の こ と は,実 際 の津 波 遡 上 計 算 で は,使 用 デ ー タを 多 くす る ほ ど,浸. 水 可 能 な メ ッ シ ュ が 多 い エ リア. (津 波 水 位 よ り地 盤 高 の 低 い エ リア)で. は,浸 水 範 囲 は. 5. 考 察 以 上 の検 討 の 結 果,中. 央 値 法 で の メ ッ シ ュ分 割 で は以. 下 の2点 の 傾 向 が 示 され た. (1)メ. ッ シュ分 割 を 進 め る ほ ど,浸 水 確 率 が 高 い エ リア=. 広 が りや す く,浸 水 可 能 な メ ッ シ ュが 少 な い エ リア(津. 浸 水 可 能 な メ ッ シ ュ(津 波 水 位>地. 波 水 位 よ り地 盤 高 が 高 い エ リア)で. リア ほ ど浸 水 範 囲 は広 が りやす く,浸 水 確率 が低 い=. は,浸 水 範 囲 は広 が. りに く くな る こ とを 示 して い る.. 盤 高)が. 浸 水 可 能 で な い メ ッ シ ュ(津 波 水 位<地 盤 高)が. ま た,最 小 値 法 で は,到 達 確 率 は全 て の浸 水 可 能 確 率. は,メ. れ は,浸. 明 確 に な り,地 盤 高 デ ー タ の偏 差(地. 立 した 元 デ ー タ. 数 を増 加 させ る ほ ど到 達 確 率 が高 くな る た め で あ り,当 然 の 傾 向 で あ る.元. デ ー タ の 浸 水 可 能 確 率 が0.1で も,. 少. な い エ リア ほ ど浸 水 範 囲 は広 が りに く くな る.こ れ. で,使 用 デ ー タ数 が 大 き い ほ ど 到 達 確 率 は高 くな る.こ 水 可 能 確 率 が0で な い 以 上,独. 多 いエ. ッ シ ュ分 割 を 進 め る ほ ど,浸 水 範 囲 の境 界 は. 影 響 を 受 け に くい こ とを 示 して い る.. 盤 の 凹 凸)の.
(5) 240. 海. 表‑1. 岸. 津 波遡 上計算 ケー ス. 工. 学. 論. 文. 集. 第55巻(2008). (2)メ. ッ シ ュ分 割 に よ る広 が りや す さ の分 岐 点 は浸 水 確. 率0.618…(黄. 金 比)(>0.5)と. な っ て い る.こ の こ. と は メ ッ シュ分 割 を 進 め る ほ ど,全 体 的 な 傾 向 と し て 浸 水 範 囲 は狭 く な る こ と(メ ッ シ ュ分 割 が 粗 い ほ ど 浸 水 範 囲 が 広 くな る こ と)を 示 して い る.. ま た,使 用 デ ー タ数 が 多 い ほ ど,平 均 値 法 で は 浸 水 範 囲 が 明確 に,最 小 値 法 で は使 用 す るデ ー タ の ば らつ きが 大 き い ほ ど,浸 水 範 囲 が 大 き くな る. 実 地 形 で の 津 波 遡 上 計 算 の結 果,メ. ッ シュ分 割 お よ び. 地 盤 高 の算 出 方 法 の影 響 は浸 水 範 囲 の 違 い と して確 認 で き た.中 央 値 法 の メ ッ シ ュ分 割 の影 響 の 程 度 は,確 率 計 算 モ デ ル の 結 果 と地 形 勾 配,地 形 デ ー タの 標 準 偏 差 を 用 い る こ とで 説 明 で き た. こ の こ とは,使 用 す る地 形 デ ー タ に よ り,メ エ リ アB. エ リアA. ッ シ ュサ. イ ズ お よ び 地 盤 高 の算 出方 法 の浸 水 範 囲 へ の 影 響 の 程 度 を 事 前 に検 討 で き る可 能 性 を 示 して い る. 今 後,こ. の と こ を よ り明 確 に実 証 す るた め,よ. り地 形. 勾 配 の 少 な い エ リアで の検 証 を 進 め て い く必 要 が あ る。. 参. 考. 文. 献. 今 村文彦 ・藤原誠 ・進藤一 弥 ・市村 強 (2004):. 在 上:計. 算 ケ ー ス1(5mメ. 左 下:計. 算 ケ ー ス2(20mメ. ッシ ュサ イ ズ,中. 央 値 法). 右 上:計 右 下:計. 算 ケ ー ス3(20mメ 算 ケ ー ス4(20mメ. ッシ ュサ イ ズ,平 ッシ ュサ イ ズ,最. 均 値 法) 小 値 法). 図‑8. ッシ ュサ イ ズ,中. 央 値 法). 地 形 モ デ ル に よ る 浸 水 範 囲. 臨海都 市域 に. 来襲 す る津波 の統合 シ ミュ レー シ ョン開発, 海岸工学 論文 集, 第51巻, pp.291295. 岩手 県 (2004): 岩手県 地震 ・津波 シ ミュ レー シ ョン及 び被害 想定調査 に関す る報告書 (概要版), 164p. 村嶋 陽一 ・今村文 彦 ・竹 内仁 ・鈴木崇之 ・吉田健一 ・山崎正幸 ・ 松 田健 也 (2006): 津波浸水予測 における航空機搭載型 レー ザ ーデー タの適応性, 海岸工学論 文集, 第53巻, pp.1336‑ 1340..
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