各種古紙を有効利用した新しい舗装材料の開発の検討
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(2) V‑047. 土木学会西部支部研究発表会 (2016.3). As投入後の材料混合時間 (min). 3.結果及び考察 3-1 材料混合時間における作業性への影響 図-2 に古紙添加率と材料混合時間の 関係を示す。材料の混合が完了するまでの時間は目視により均一に混合できた時 の時間とした。材料混合時間において、一次破砕は二次破砕と比較すると、古紙 添加率が増加するに伴い材料の混合時間が大きく増加し、一次破砕新聞紙は約 2 分増加した。一方、二次破砕新聞紙と解繊古紙は古紙添加率の増加に伴う作業時 間は 1 分弱長くなったもののその差は小さかった。このことから、二次破砕新聞 紙と解繊古紙はアスファルト混合物との適合性が非常に高いことが分かった。. 8 一次破砕 二次破砕 解繊古紙. 7. 新聞紙 新聞紙. 6 5 4 3 2. 0. 3-2 古紙添加による密度への影響 図-3 に古紙添加率と供試体の密度の関係を示. 0.25 古紙添加率 (%). 0.5. す。一次破砕、二次破砕新聞紙を添加した場合は、古紙添加率の増加に伴い大き 図-2 材料混合時間の変化 2.5. く低下した。これは混合物中に比重の小さい古紙が混入したことにより、十分な. 場合は、一次破砕、二次破砕新聞紙と比較し綿状で細かく、アスファルト中に溶. 供試体の密度 (g/cm3). 締固めが難しくなり供試体の密度が低下したと考えられる。解繊古紙を添加した 2.4. け込みやすいため古紙添加率の増加に伴う密度の低下はほとんど見られなかった。 3-3 古紙添加による安定性への影響 図-4 に古紙添加率と安定度の関係を示す。 一次破砕、二次破砕新聞紙の配合条件において、安定度は 16~18kN 付近で一定で あることから、古紙の添加による安定性への影響が小さいことが分かった。一方、. 2.3 一次破砕 新聞紙 二次破砕 新聞紙 解繊古紙. 解繊古紙を添加した場合は、古紙添加率に伴い低下する傾向を示した。しかし、 いずれの古紙においても規定値 4.9kN を大きく上回っており、安定性に問題は無. 2.2. 0. いことが分かった。 3-4 古紙添加による骨材飛散抵抗性への影響 図-5(a)(b)に古紙添加率毎の骨材. 0.25 古紙添加率 (%). 0.5. 図-3 古紙添加による密度の変化 20. 損失率の関係を示す。カンタブロ試験より得られた骨材損失率は、一次破砕、二 16. た。これは 3-3 で述べた古紙添加率の増加に伴う密度の低下により、空隙率が増 加し材料間の付着力の低下が原因であると考えられる。また、一次破砕、二次破 砕新聞紙の供試体の密度の差が骨材損失率の差に影響すると考えられる。しかし、. 安定度 (kN). 次破砕新聞紙においては、古紙を添加することで若干の損失程度の増加が見られ. 12. いずれの配合条件においても規定値の 20%以下を十分に満足しており、古紙の添. 8 規定値:4.9kN以上 4 一次破砕 新聞紙 二次破砕 新聞紙 解繊古紙. 加による混合物の凝集性の低下は小さいことがわかる。解繊古紙を添加した場合 0. は、無添加の検体より低い骨材損失率を示し、骨材飛散抵抗性の向上がみられた。. 0. 解繊古紙はほぼ全てが繊維質により構成されるため、アスファルト混合物との適 合性が非常に良好であり、古紙添加率の増加に伴う密度の低下もほとんど見られ. 20. 1) 古紙の添加率増加に伴い OAC が増. 加し、その変化幅は古紙の形状が大きいほど大き く変化することが示唆された。2) アスファルト 混合物への古紙の添加による安定性の影響は低 い。しかし、紙の比重の小ささから、密度低下を はじめとした空隙率の低下が著しく、混合物とし ての性能を満足するための古紙の添加率は、0.5%. 骨材損失率 (%). 4.まとめ. 16. 無添加 一次破砕 二次破砕 解繊古紙. 12. 規定値:20%以下. 8 4 0. 添加率=0.5%. 骨材損失率 (%). 添加率=0.25%. かと考えられる。. 0.5. 図-4 古紙添加による安定度の変化. 20. ず、締固め性の低下が発生しなかったのではない. 0.25 古紙添加率 (%). 16. 無添加 一次破砕 二次破砕 解繊古紙. 12. 規定値:20%以下. 8 4. 0. 50 100 200 回転・落下回数 (回). 300. 0. 0. 50 100 200 回転・落下回数 (回). 300. 以下が限界であることが示唆された。3) 解繊古 紙を添加したアスファルト混合物が、骨材飛散. (a) 添加率 0.25% (b) 添加率 0.5% 図-5 古紙添加による骨材損失率の変化. 抵抗性の向上を示した。したがって、添加材として用いる古紙は、できるだけ繊維質状に解砕することによりアス ファルト混合物との適合性が良好になり、アスファルト混合物の耐久性を向上させることが示唆された。 【参考文献】1)日本製紙連合会, 製紙産業の現状, 古紙, 古紙の利用率及び回収率の推移 http://www.jpa.gr.jp/states/used-paper/. 2)相場ら:古紙の アスファルト舗装への適用, 第 22 回日本道路会議論文集, pp664-665 3)荒井ら:砕石マスチックアスファルト混合物の利用技術の進展, 第 7 回 北陸道路会議技術報文集, pp45-50, 1997.6. ‑716‑.
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