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2−1.温室効果ガス排出量の算出 表‐1 に、温室効果ガスの評価範囲を示す

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Academic year: 2022

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(1)

堆肥化 農地還元

メタン発酵電気・熱 堆肥化 農地還元 生ごみ

(1t)

堆肥化

一般ごみ

(1t) 焼却

電気・熱

園芸利用

埋立 分別収集

分別収集 混合収集 混合収集

運搬運搬 運搬 運搬

運搬 運搬 シナリオ1:混合収集焼却+埋立処分 シナリオ2:自家処理+園芸利用 シナリオ3:分別収集堆肥化+農地還元

シナリオ4:分別収集メタン発酵+堆肥化+農地還元

シナリオ1 シナリオ2

シナリオ3

シナリオ4 堆肥化 農地還元

メタン発酵電気・熱 堆肥化 農地還元 生ごみ

(1t)

堆肥化

一般ごみ

(1t) 焼却

電気・熱

園芸利用

埋立 分別収集

分別収集 混合収集 混合収集

運搬運搬 運搬 運搬

運搬 運搬 シナリオ1:混合収集焼却+埋立処分 シナリオ2:自家処理+園芸利用 シナリオ3:分別収集堆肥化+農地還元

シナリオ4:分別収集メタン発酵+堆肥化+農地還元

シナリオ1 シナリオ2

シナリオ3

シナリオ4

図‐1  検討シナリオ

表‐1  温室効果ガス排出量の評価範囲

検討対象

軽油燃焼(収集・運搬)

エネルギー起源CO2

売電による排出削減(焼却・メタン発酵)

      CO2 燃焼(焼却)

物質起源CH4 厨芥分解(自家処理・堆肥化・メタン発酵)

      N2O 焼却残渣・堆肥の分解(埋立・農地還元)

検討内容 電力消費(焼却・自家処理・

      堆肥化・メタン発酵・埋立)

表‐2  コストの評価範囲

プロセス

焼却 施設購入費・薬品費・電力費・(売電費)

自家処理 処理機購入費・資材費・電力費 堆肥化 施設購入費・薬品費・電力費・(売電費)

メタン発酵 施設購入費・薬品費・電力費 収集・運搬 車両購入費・燃料費

埋立 埋立処理費用・維持管理費

農地還元 肥料節減費

評価範囲

      厨芥を対象とした処理・処分・リサイクルに伴う環境負荷およびコストの定量評価   

大阪工業大学大学院  学生会員  ○葛城  尚美        大阪工業大学工学部  正  会  員    笠原  伸介    石川  宗孝   

1. はじめに 

  現在、厨芥は大半が可燃ごみとして焼却処分されている。しかし、焼却を行うことで厨芥などの有効な資源が灰として埋立 処分されている。また、燃焼に伴い発生する熱は十分な回収・利用が行われていない。そのため、厨芥を処理するにあたり、

リサイクル・再生利用よる資源の固定・熱回収といった視点からの取り組みが必要である。そこで、本研究では厨芥を対象と した堆肥化・メタン発酵、及びエネルギー回収の高い焼却システムを想定し、地球温暖化への影響、エネルギー消費量、及 びコストを考慮した場合のシステムの優位性を検討するため、定量化を行った。 

2. 検討方法 

  図‐1 に、想定した処理システムのシナリオを示す。検討 対象は、混合収集焼却シナリオにおいては、厨芥を含む 一般ごみ1tを連続式ストーカ炉にて処理するとし、その他 のシナリオにおいては、厨芥1tを処理するとした。収集及 び埋立地までの運搬距離は 20km、農地までの運搬距離 は 50km とした。 

2−1.温室効果ガス排出量の算出 

  表‐1 に、温室効果ガスの評価範囲を示す。エネルギー 起源の CO2排出量としては、軽油燃焼・電力消費に伴う排 出量を、物質起源の CO2排出量としては、焼却時におい てはプラスチックの燃焼に伴う排出量を算出した。また、物 質起源の CO2、CH4及び N2O 排出量は、厨芥・焼却残渣・

堆肥の分解に伴う排出量を算出した。さらに、地球温暖化 に対する環境影響を統合的に評価するため、ガス排出量 に特性化係数1)(GWP100 年値)を乗じた。なお、処理施設 の建設、廃棄、車両製造に伴う温室効果ガス排出は評価 範囲から除いた。 

2−2.エネルギー排出量の算出 

  エネルギー排出量は、処理システムにおける運用時の電 力消費量、薬剤使用量及び燃料消費量に産業連関表か ら求めた環境負荷原単位 2)を乗じて算出した。なお、処理 施設の建設、廃棄、車両製造に伴うエネルギー排出は評 価範囲から除いた。 

2−3.コストの算出 

  表‐2 に、コストの評価範囲を示す。施設購入費、処理機購入費及び運用に伴う電力・薬品・維持管理費を計上した。また、

堆肥の農地還元プロセスにおいて、肥料節減費を考慮に入れ、焼却及びメタン発酵プロセスにおいて発電余剰量の売電を 行うものとし、コストはマイナス計上した。 

キーワード:LCA、厨芥、地球温暖化   

連 絡 先 :〒535-8585  大 阪 市 旭 区 大 宮 5-16-1  衛 生 工 学 研 究 室   TEL:06-6954-4109  FAX:06-6957-2131  土木学会第59回年次学術講演会(平成16年9月)

‑403‑

7‑202

(2)

-150 -100 -50 0 50 100 150 200 250 シナリオ3

シナリオ2 シナリオ1

シナリオ4

温室効果ガス排出量(CO2-kg/t-ごみ) fossCO2 CO2 CH4 N2O

-150 -100 -50 0 50 100 150 200 250

シナリオ3 シナリオ2 シナリオ1

シナリオ4

温室効果ガス排出量(CO2-kg/t-ごみ) fossCO2 CO2 CH4 N2O

図-2.  温室効果ガス排出量(排出物別内訳)

-100 -50 0 50 100 150 200 250

温室効果ガス排出量(kg-CO2/t-ごみ)

収集 焼却 自家処理 大型堆肥化 メタン発酵 搬出 埋立 農地還元

シナリオ3 シナリオ2 シナリオ1

シナリオ4

-100 -50 0 50 100 150 200 250

温室効果ガス排出量(kg-CO2/t-ごみ)

収集 焼却 自家処理 大型堆肥化 メタン発酵 搬出 埋立 農地還元

シナリオ3 シナリオ2 シナリオ1

シナリオ4

図-3.  温室効果ガス排出量(プロセス別内訳)

-4000 -2000 0 2000 4000 6000 8000 10000 12000 14000 エネルギー(MJ/t-ごみ)

シナリオ3 シナリオ2 シナリオ1

シナリオ4

-4000 -2000 0 2000 4000 6000 8000 10000 12000 14000 エネルギー(MJ/t-ごみ)

シナリオ3 シナリオ2 シナリオ1

シナリオ4

図-4.  エネルギー消費量

0 10000 20000 30000 60000 70000 処理費用(円/t-ごみ)

建設費等 他支出 収入

シナリオ3 シナリオ2 シナリオ1

シナリオ4

0 10000 20000 30000 60000 70000 処理費用(円/t-ごみ)

建設費等 他支出 収入

シナリオ3 シナリオ2 シナリオ1

シナリオ4

図-5.  ライフサイクルコスト 3.算出結果及び考察 

3−1.温室効果ガス排出量の検討 

図-2 に、各シナリオにおける温室効果ガス排出量のガス 別内訳を、図-3 に、プロセス別内訳をそれぞれ示す。 

シナリオ 1 と 2 を比較すると、エネルギー起源の CO2排出 量は、シナリオ 2 は 1 の 30%の排出量であった。これは、大 規模堆肥化施設で厨芥を一括処分することで、電力消費量 が抑えられたためと考えられる。 

また、シナリオ 2 と 3 を比較すると、ガス排出量がシナリオ 3 は 2 に比べ、ほとんどのプロセスにおいて減少している。特に メタン発酵において、ガス発生量がマイナスになっている。こ れは、メタン発酵の発電によるガス排出低減効果が高いため であると考えられる。 

シナリオ 4 において、燃焼によるプラスチック起源でのガス は 139CO2-kg/t-ごみ排出されるが、プロセス別では焼却処 理により発生するガスは 43.2  CO2-kg/t-ごみに抑えられた。

これは、大型焼却施設の連続式ストーカ炉を想定したことで、

エネルギーを多く回収することができたと考えられ、焼却を行 う上で、高いエネルギー回収が期待できる焼却施設を用いる ことが温室効果ガスの低減に有効である。 

3−2.エネルギー消費量の検討 

  図‐4 に、エネルギー排出量の算出結果を示す。シナリオ 1 と 2 を比較すると、シナリオ 1 の方が 2 よりも 10 倍以上のエネ ルギーを消費した。これは、自家処理に伴う電力消費と資材 投入量による消費量が多かったためであり、これらを抑える 自家処理を行うことでエネルギーは削減されると考えられる。 

シナリオ 3 と 4 を比較すると、シナリオ 4 が 1 の 20 倍のエ ネルギーが低減されている。このことから、発電効率を高める システムを用いることで、エネルギーの削減が図られると考え られる。 

3−3.処理費用の検討 

図-5 に、処理費用の算出結果を示す。ライフサイクルコス トは、収集して一括処分するシナリオ 2、3、4 の方が、自家処 理を行うシナリオ 1 よりも相対的に良好であった。 

4.おわりに 

  本研究により、厨芥を含むごみは収集し、一括処理を行う 方が相対的に良好であった。さらに、エネルギーの回収・利

用を行うメタン発酵処理、および焼却処理システムは、環境負荷の低減に有効な方法であるといえる。今後、厨芥処理シス テムを検討するためには、堆肥の生産量、および埋立負荷の増減に伴う評価が必要である。 

【参考文献】1)用水と排水、地球温暖化防止への取組みの現状と CH4、N2O の排水処理施設からの発生抑制対策、稲森悠 平・木持謙、水落元之、須藤隆一著、Vol.40、No.4、1998 

2)

(社)日本建築学会:建物の

LCA

指針.2003 

土木学会第59回年次学術講演会(平成16年9月)

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7‑202

参照

関連したドキュメント

: Building and Selecting Mobile Agents for Network Management, Journal of Network and Systems Management, Vol.14, No.1, pp.147-169, Springer Jan.. : A Specification

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一酸化二窒素(N 2 O) 、ハイドロフルオロカーボン(HFCs) 、パーフルオロカーボン(PFCs) 、六フッ化 硫黄(SF 6 )の 6

詳しくは東京都環境局のホームページまで 東京都地球温暖化対策総合サイト http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/climate/index.html. ⇒

・また、熱波や干ばつ、降雨量の増加といった地球規模の気候変動の影響が極めて深刻なものであること を明確にし、今後 20 年から

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